JPH07221125A - 半導体部品の実装構造及び絶縁性接着剤 - Google Patents

半導体部品の実装構造及び絶縁性接着剤

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JPH07221125A
JPH07221125A JP786694A JP786694A JPH07221125A JP H07221125 A JPH07221125 A JP H07221125A JP 786694 A JP786694 A JP 786694A JP 786694 A JP786694 A JP 786694A JP H07221125 A JPH07221125 A JP H07221125A
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insulating adhesive
adhesive layer
filler
semiconductor component
particle size
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JP786694A
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Yasuharu Asai
泰晴 浅井
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁性接着剤層を挟んで対向する半導体部品
と金属部材間の絶縁耐圧を予め設定した設定耐圧値以上
とする。 【構成】 パワー素子3と銅またはアルミニウムからな
る金属ベース4間に絶縁性接着剤層7が形成されてい
る。絶縁性接着剤層7はシリコン系樹脂またはエポシキ
系樹脂からなるマトリックス部8と、所定粒径Dを有す
るアルミナ(Al2 3)またはシリカ(SiO2 )か
らなるフィラ6とから構成されている。パワー素子3の
下面と金属ベース4の上面は絶縁性接着剤層7中のフィ
ラ6をほぼ狭持し、フィラ6のほぼ粒径に相当する距離
を隔てて互いに対向している。フィラ6の粒径Dは、パ
ワー素子3と金属ベース4間に予め設定された必要絶縁
耐圧V1を絶縁性接着剤層7を形成する材料の絶縁破壊
耐圧V2(kV/mm)で割った値V1/V2(mm)
とほぼ等しく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばパワートランジス
タ等の半導体部品の発熱に対する放熱を助けるため、半
導体部品が金属ベース等の金属部品上に絶縁性接着剤に
より接着された半導体部品の実装構造及び絶縁性接着剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、パワートランジスタ等のパワー
素子は比較的に大電流が流れるため、動作時における発
熱が問題となる。そのため、パワー素子は放熱性を考慮
して例えばアルミニウムや銅からなる放熱器やベース板
上に接着された状態で基板上に実装される。
【0003】例えば特開昭56−79457号公報に
は、図7に示すようなパワー素子の実装構造が開示され
ている。図7に示すように、アルミ放熱板21上には熱
導伝性絶縁接着剤22により、表面に厚膜混成集積回路
が形成されるとともに貫通孔23aを有するセラミック
基板23が接着され、パワー素子としてのパワートラン
ジスタ24は貫通孔23aに嵌合された状態でアルミ放
熱板21上に直接接着されている。そして、エポキシプ
リプレグ接着シート25によりケース26とセラミック
基板23とを密封接着し、外部接続リード27の補強の
ためエポキシ樹脂28が注入硬化されている。
【0004】このデバイスの実装構造によれば、パワー
トランジスタ24はセラミック基板23に形成された貫
通孔23aに嵌合される状態で接着剤22を介するだけ
でアルミ放熱板21上に直接接着されている。そのた
め、パワートランジスタ24から発生した熱は比較的薄
い接着剤層22を介してアルミ放熱板21へ伝達され、
アルミ放熱板21から効率良く放熱される。
【0005】一方、パワー素子等の半導体部品を接着剤
にて接着する場合、接着剤層における捻じれ方向の機械
的強度を向上させたり、接着剤層の熱抵抗を低下させる
ことを目的として、接着剤中にフィラが添加される場合
がある。通常、フィラは無機材質のものが用いられ、機
械的強度の発現のため接着剤層の厚みより充分小さな数
ミクロン(μm)〜十数ミクロン程度の粒径のものが使
用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パワー素子
と放熱器やベース板等の金属部材との接着は、半導体−
導体間の接着となるので、接着層での絶縁性を確保する
必要があり、接着剤として絶縁性接着剤が使用される。
そして、接着剤層の厚みは半導体−導体間の絶縁耐圧を
考慮して所定厚み以上確保される。例えば必要となる絶
縁耐圧が比較的大きい場合には、接着剤層を厚く形成す
る必要があり、その場合には接着剤を厚目に塗布するな
どされていた。
【0007】しかし、パワー素子を放熱器やベース板等
の金属部材に接着剤層の厚みを接着面全体に亘って均一
となるように接着することはかなり難しく、接着時の加
圧力の偏りなどによっては層に厚みの薄い部分ができて
しまう場合がある。その結果、層に薄い部分ができた場
合には必要な絶縁耐圧が確保されなくなり、その層の薄
い部分から絶縁破壊が起こるという問題があった。
【0008】この問題の解決策として、例えば図8に示
すようにパワー素子29と金属ベース30間に必要耐圧
が確保されるように、セラミック等からなる絶縁板31
を挟んだ状態でパワー素子29と金属ベース30とを接
着剤32により接着する方法が採用される場合がある。
しかし、絶縁板31を極端に薄くすることはできずその
作業性等を考慮して一定厚み以上を確保する必要があ
り、絶縁板31を挟むことにより接着厚が必要以上に厚
くなってその接着部における熱抵抗が大きくなってしま
う。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は半導体部品と金属部材とが絶縁
性接着剤により接着された半導体部品の実装構造におい
て、半導体部品と金属部材間に形成される絶縁性接着剤
層を所望する絶縁耐圧が確保され得るような厚みに形成
することができる半導体部品の実装構造及び絶縁性接着
剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、半導体部品が金属部材に
絶縁性接着剤層を介して接着された半導体部品の実装構
造において、前記絶縁性接着剤層を挟んで絶縁される前
記半導体部品と前記金属部材間の必要耐圧として設定さ
れた設定耐圧値を、前記絶縁性接着剤層を形成する絶縁
性接着剤材料の絶縁破壊耐圧値で割って得られた値を、
ほぼ粒径とする絶縁材料からなるフィラを前記絶縁性接
着剤層中に分散させた。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記金属部材
を放熱用金属部材とした。請求項3に記載の発明では、
半導体部品の実装のため該半導体部品と金属部材とを接
着させる絶縁性接着剤において、前記絶縁性接着剤によ
り形成される絶縁性接着剤層を介して絶縁される前記半
導体部品と前記金属部材間に必要耐圧として設定された
設定耐圧値を、当該絶縁性接着剤材料の硬化時の絶縁性
接着剤層の絶縁破壊耐圧値で割った値を、ほぼ粒径とす
る絶縁材料からなるフィラを絶縁性接着剤中に含有させ
た。
【0012】
【作用】上記構成により請求項1に記載の発明によれ
ば、半導体部品と金属部材の両被接着面は、その接着時
に絶縁性接着剤を狭圧しながら互いに接近し、両被接着
面が絶縁性接着剤中のフィラの粒径に相当する距離近く
まで接近してフィラ両端に当接した時点でその接近は位
置規制される。そして、ほぼこの位置状態のまま絶縁性
接着剤は硬化される。その結果、絶縁性接着剤層の厚み
は、絶縁性接着剤中のフィラの粒径によりほぼ決まり、
フィラの粒径以下とはならないほぼ粒径程度の厚さとな
る。ここで、フィラの粒径は、絶縁性接着剤層を挟んで
絶縁される半導体部品と金属部材間で必要となる設定耐
圧値を、絶縁性接着剤層を形成する絶縁性接着剤材料の
絶縁破壊耐圧値で割って得られた値とほぼ等しく設定さ
れている。従って、絶縁性接着剤層は半導体部品と金属
部材間の耐圧をほぼ所望する設定耐圧値とし得る厚みに
形成される。
【0013】また、絶縁性接着剤中に分散するフィラは
半導体部品と金属部材の両被接着面に対してその相当量
が平均的に当たるため、絶縁性接着剤層は均一な厚みに
形成される。また、絶縁性接着剤層の厚み設定はフィラ
粒径の変更により容易に行われる。さらに、半導体部品
と金属部材との接着時に異常な加圧が加えられても、両
被接着面間の距離はフィラにより規制されてそれ以下と
なることがないので、設定耐圧値は最低保証される。従
って、半導体部品と金属部材の両被接着面を絶縁性接着
剤中のフィラと当接しない状態で接着する方法を採った
場合にも、保証すべき最低耐圧値を設定耐圧値としてフ
ィラの粒径を設定すれば、最低耐圧値は常に保証され
る。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、半導体部
品は放熱用金属部材に直接的に接着されているので、半
導体部品の動作中に発生した熱は、半導体部品と放熱用
金属部材間に形成された比較的に薄い絶縁性接着剤層を
介して放熱用金属部材へ伝達され、放熱用金属部材から
効率よく放熱される。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、絶縁性接
着剤により半導体部品と金属部材とを接着させた場合、
半導体部品と金属部材間に形成される絶縁性接着剤層の
厚みは絶縁性接着剤中に分散されたフィラの存在によ
り、フィラの粒径以下に薄くなることはない。ここで、
フィラの粒径は半導体部品−金属部材間の設定耐圧値
を、絶縁性接着剤層の絶縁破壊耐圧値で割った値にほぼ
等しく設定されているので、形成された絶縁性接着剤層
は常に設定耐圧値を保証する。また、絶縁性接着剤中に
分散するフィラは、半導体部品と金属部材の両被接着面
に対してその相当量が平均的に当たるので、均一な厚み
に絶縁性接着剤層が形成される。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。図3に示すように、多数の電子
部品1が実装された基板2上には、半導体部品としての
パワー素子3を実装する金属部材としての金属ベース4
が固着されている。基板2はプリント基板またはセラミ
ック基板等からなる。
【0017】図1及び図2に示すように、パワー素子3
は、銅またはアルミニウムからなる金属ベース4上に絶
縁性接着剤5を介して接着されている。絶縁性接着剤5
はシリコン系樹脂またはエポシキ系樹脂からなり、所定
粒径D(μm)を有するアルミナ(Al2 3)または
シリカ(SiO2 )からなるほぼ球状のフィラ6が均一
に分散されている。絶縁性接着剤5により接着されたパ
ワー素子3と金属ベース4間には絶縁性接着剤層7が形
成されている。絶縁性接着剤層7はシリコン系樹脂また
はエポシキ系樹脂からなるマトリックス部8とフィラ6
とから構成されている。
【0018】パワー素子3の下面と金属ベース4の上面
は絶縁性接着剤層7中のフィラ6をほぼ狭持する状態に
配置され、互いにフィラ6のほぼ粒径に相当する距離を
隔てて対向している。つまり、絶縁性接着剤5中に分散
するフィラ6の粒径D(μm)により絶縁性接着剤層7
の厚みが規制されている。パワー素子3と金属ベース4
間には予め必要絶縁耐圧V1(kV)が設定され、絶縁
性接着剤層7の厚みがこの必要絶縁耐圧V1を満足させ
るようにフィラ6の粒径D(μm)が設定されている。
【0019】パワー素子3と金属ベース4間に設定され
る必要絶縁耐圧V1(kV)は、安全を見越して定格電
圧の20倍以上、好ましくは80〜150倍以上に設定
することが望ましい。本実施例ではパワー素子3と金属
ベース4間の定格電圧が「15V」に設定されており、
必要絶縁耐圧V1は定格電圧「15V」の約100倍、
すなわち約1.5kVに設定されている。
【0020】フィラ6の粒径Dは、必要絶縁耐圧V1
(kV)を絶縁性接着剤層7における絶縁破壊耐圧V2
(kV/mm)で割った値V1/V2(mm)と等しく
なるように設定されている。本実施例では絶縁性接着剤
5中に分散するフィラ6の含有率が2〜3vol%と僅
かであり、絶縁性接着剤層7における絶縁破壊耐圧V2
(kV/mm)は、そのマトリックス部8を形成するシ
リコン系樹脂またはエポキシ系樹脂の絶縁破壊耐圧に等
しいとほぼ見なすことができる。ここで、シリコン系樹
脂の絶縁破壊耐圧は約25〜35kV/mm、エポキシ
系樹脂の絶縁破壊耐圧は約20kV/mm程度である。
従って、フィラ6の粒径Dは、絶縁性接着剤層7のマト
リックス部8がシリコン系樹脂の場合で「約50μ
m」、エポキシ系樹脂の場合で「約75μm」に設定さ
れている。
【0021】絶縁性接着剤5中に分散するフィラ6の含
有量は、フィラ6同士が絶縁性接着剤層7の厚み方向に
重なり合わないように、フィラの粒径Dに対して1辺3
D(μm)の被接着面(正方形)当たりにフィラ6を1
個以下とすることが望ましい。例えばフィラ6を粒径D
(μm)の球状粒子とした場合、これはフィラ6の含有
率で約6vol%以下に相当する。また、単位接着面積
当たりのフィラ6の個数n(個/mm2 )は、以下のよ
うに表される。
【0022】n=6×104 A/(πD2 ) …(1) ここで、Aはフィラの含有率(vol%)、Dはフィラ
6の粒径(μm)である。フィラ6の粒径D(μm)
は、必要絶縁耐圧V1を定格電圧「15V」の80〜1
50倍程度とすると、シリコン系樹脂の場合で35〜9
0μm程度、エポキシ系樹脂の場合で60〜110μm
程度となるので、おおよそ35〜110μm程度の範囲
内にあるとすることができる。単位接着面積当たりのフ
ィラ6の個数n(個/mm2 )はパワー素子3のチップ
サイズが数mm角程度であることから、1mm2 角程度
のものまで考慮すると1mm2 当たりに4個以上は確保
する必要がある。よって、式(1)と、n=4(個/m
2 )、D=35〜110(μm)とから、フィラ6は
最低でもD=35(μm)の場合でA=0.24(vo
l%)、D=110(μm)の場合でA=2.5(vo
l%)は必要となる。よって、フィラ6の含有率を約
0.3〜6vol%程度の範囲内で選定することが適当
である。特に、絶縁性接着剤層7の厚み方向におけるフ
ィラ6同士の重なり合いを回避したり、単位接着面積当
たりにフィラ6が安定数(個/mm2 )確保されること
を考慮すると、約1〜5vol%程度の範囲内で選定す
ることが好ましい。ちなみにフィラ6の粒径Dを50μ
mとした場合、球状粒子の仮定のもとで単位接着面積当
たりのフィラ6の個数は、フィラ6の含有率1vol%
で約8個/mm2 、3vol%で約23個/mm2 、5
vol%で約38個/mm2 となる。
【0023】次に前記のように構成されたパワー素子3
の実装構造の作用を説明する。まず、パワー素子3と金
属ベース4との接着について説明する。パワー素子3の
被接着面(下面)3aに絶縁性接着剤5が均一に塗布さ
れ、その塗布された状態から金属ベース4上の所定位置
にパワー素子3が被接着面3aを下向きにして載置さ
れ、さらに下方へ軽く押圧されて接着される。その際、
絶縁性接着剤5中では分散するフィラ6が被接着面3a
と被接着面4aとに狭持された状態となり、パワー素子
3の被接着面3aと金属ベース4の被接着面4a間の距
離は、ほぼフィラ6の粒径D(μm)に相当する。
【0024】その後、その状態を保持したまま絶縁性接
着剤5が硬化すると、パワー素子3と金属ベース4とが
完全に固着される。そして、パワー素子3と金属ベース
4間に形成された絶縁性接着剤層7の厚みは、フィラ6
の粒径D(μm)以下にならない範囲でほぼその粒径D
(μm)に等しくなる。例えば、接着時の加圧力のばら
つき等により絶縁性接着剤5が局部的に強く押圧されて
も、被接着面3a,4a間の距離は狭持されるフィラ6
の粒径D(μm)により規制されるので、絶縁性接着剤
層7の厚みはフィラ6の粒径D(μm)以下に薄くなる
ことはない。また、各被接着面3a,4aには面全体に
亘って分散した多数のフィラ6が均等に当たるので、絶
縁性接着剤層7の厚みは均一となる。その結果、ほぼフ
ィラ6の粒径D(μm)に等しい均一な厚みに形成され
た絶縁性接着剤層7を挟んで対向するパワー素子3と金
属ベース4間に対して、必要絶縁耐圧V1(≒15k
V)にほぼ等しい絶縁耐圧が得られる。
【0025】また、絶縁性接着剤層7の厚みは接着時の
加圧力に依らず、フィラ6の粒径D(μm)により決ま
るので、製品毎に絶縁性接着剤層7の厚みがほぼ等しく
なりそのばらつきが少なくて済む。また、接着時の加圧
力のばらつき等により絶縁性接着剤5が局部的に通常時
程度に押圧されず一部のフィラ6が被接着面3aと被接
着面4aとに狭持されなかったとしても、その部分にお
ける絶縁性接着剤層7の厚みはフィラ6の粒径D(μ
m)を越えているので、必要絶縁耐圧V1は確実に保証
される。即ち、接着時の加圧力に依存することなく常に
所望する必要絶縁耐圧V1(≒15kV)は保証され
る。
【0026】また、フィラ6は絶縁接着剤5中に2〜3
vol%と僅かであるうえ均一に分散されているので、
接着時にフィラ6同士が絶縁性接着剤層7の厚み方向に
重なり合うようなことはまず起こらない。仮に接着過程
に非常に低い確率でフィラ6同士が絶縁性接着剤層7の
厚み方向に重なり合う状態となったとしても、ほぼ球状
のフィラ6は接着時の押圧力により互いの球面上を滑り
合って共に被接着面4a上に配置されるので、絶縁性接
着剤層7はフィラ6が被接着面4a上に一重に配置され
た状態で形成される。また、フィラ6が異方性のほとん
どないほぼ球状であることから、フィラ6の向きに依ら
ず絶縁性接着剤層7は所望する厚みに形成される。
【0027】こうしてパワー素子3は接着により金属ベ
ース4上に実装され、パワー素子3を実装する金属ベー
ス4は接着剤などにより基板2上に固着される。その
後、パワー素子3と基板2上に形成された回路とが金や
アルミニウムからなるワイヤによりボンディングされ
る。
【0028】以上詳述したように本実施例のパワー素子
3の実装構造によれば、必要絶縁耐圧V1を絶縁性接着
剤層7を形成する材料の絶縁破壊耐圧V2で割った値に
相当する粒径を有するフィラ6を分散した絶縁性接着剤
5によりパワー素子3と金属ベース4とを接着した。そ
の結果、パワー素子3と金属ベース4とがその両被接着
面3a,4aにてフィラ6を狭持する状態に接着される
ことにより、その両被接着面3a,4a間に所望する必
要絶縁耐圧V1がほぼ得られるような厚みに絶縁性接着
剤層7を形成することができる。接着時に通常より強い
加圧がかかっても、両被接着面3a,4a間の距離は絶
縁性接着剤5中のフィラ6により規制されてその粒径D
より小さくなることがないので、絶縁性接着剤層7を介
して常に所望する必要絶縁耐圧V1を確保することがで
きる。また、均一な粒径Dを有するフィラ6は両被接着
面3a,4aに対して均等に当たるので、絶縁性接着剤
層7の厚みを安定した均一な厚みに形成することができ
る。さらに、絶縁性接着剤層7の厚みは接着圧に依らず
フィラ6の粒径Dにより決まるので、製品毎の絶縁性接
着剤層7の厚みのばらつきを小さく抑えることができ
る。
【0029】また、パワー素子3を金属ベース2に対し
て絶縁性接着剤5を介するのみで直接的に接着したの
で、パワー素子3の動作時に発生した熱は比較的に薄い
絶縁性接着剤層7を介して金属ベース4に効率良く伝達
されるので高い放熱性を確保することができる。また、
パワー素子3の金属ベース4への接着を従来技術で述べ
たようにセラミック基板を挟むことなく絶縁性接着剤5
のみにより行ったので、接着コストを安価とすることが
できるうえ、接着作業も簡単となる。
【0030】また、絶縁性接着剤層7中のフィラ6の含
有量を2〜3vol%としたので、フィラ6同士が絶縁
性接着剤層7の厚み方向に重なり合って所望する厚みが
得られなくなることをほぼ防止することができる。さら
に単位接着面当たりのフィラ6の個数も適度に確保する
ことができ、絶縁性接着剤層7の厚みを安定して均一に
確保することができる。また、所望する必要絶縁耐圧V
1が変更されても、絶縁性接着剤5中に分散するフィラ
6の粒径Dを変更するだけで簡単に絶縁性接着剤層7の
厚み設定を行うことができる。
【0031】さらに、フィラ6をほぼ球状としたので、
接着過程でフィラ6同士が絶縁性接着剤層7の厚み方向
に重なり合う状態となったとしても、互いの球面上を滑
り合って共に被接着面4a上に配置されるので、フィラ
6が絶縁性接着剤層7にその厚み方向に重なり合う状態
に配置されることを防止することができる。また、ほぼ
球状のフィラ6にはほとんど異方性がないことから、絶
縁性接着剤層7中におけるフィラの向きに依らず常に絶
縁性接着剤層7を所望する厚みに形成することができ
る。
【0032】さらに、絶縁性接着剤層7のマトリックス
部8をシリコン系樹脂またはエポキシ系樹脂としたので
強力な接着力を得ることができる。また、フィラ6をア
ルミナまたはシリカからなる無機材料としたので、樹脂
と反応する心配がなく、しかも分散性が良い。
【0033】さらに、パワー素子3を実装する金属ベー
ス4が基板2上に固着された状態において、従来技術の
ようにセラミック基板を挟んでない分だけ、ボンディン
グすべき回路が形成された基板2の上面と、ボンディン
グすべきパワー素子3の上面との段差が小さくて済む。
そのため、ボンディングされたワイヤは基板2上に沿う
ように比較的低い経路をとって形成されるので、ワイヤ
と他部品との接触を防止することができる。また、ボン
ディング装置側の動作ストロークも短くなりボンディン
グ時にワイヤにかかるストレス(引張り)を比較的小さ
くすることができる。また、段差が小さい分だけボンデ
ィングされる2点間の距離が短くなりワイヤ長を短くす
ることができる。その分だけワイヤの材料コストを削減
することができる。
【0034】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに変更することができる。 (1)図4に示すように、フィラ6の他に絶縁性接着剤
層7の厚み、即ちフィラ6の粒径Dより充分に小さな粒
径を有するフィラ9を絶縁性接着剤層7のマトリックス
部8中に分散させてもよい。マトリックス部8中にフィ
ラ9を分散させることにより、マトリックス部8の機械
的強度が向上され、特に絶縁性接着剤層7における捻じ
れ方向の機械的強度を増強することができる。そのた
め、パワー素子3は金属ベース4上に強固に接着され、
例えばアセンブリ時に負荷がかかってもパワー素子3が
その接着部から剥がれることはない。尚、フィラ9の粒
径は、2μm〜15μm程度の範囲が適当である。その
含有量は絶縁性接着剤層7の材質等により適宜な量とさ
れる。また、フィラ9の材質としてはアルミナやシリカ
等の無機材料が適当である。
【0035】(2)上記実施例では、絶縁性接着剤層7
中に分散するフィラとして均一な粒径Dを有するフィラ
6を使用したが、例えば図5に実線で示すような粒度分
布をもつ粉末をフィラとして使用してもよい。通常、製
造されたばかりの無機粉末は図5中に破線で示すような
粒度分布を有している。このような粒度分布をもつ粉末
を所望する粒径Dが最大粒径となるように篩等により分
級し、粒径Dを最大粒径とする図5のような粒度分布を
もつ粉末とする。一般に均一な粒径となるように無機粉
末を製造することは容易ではないが、最大粒径Dの粉末
ならば前記の方法により容易に得ることができる。そし
て、図5のような粒度分布をもつ無機粉末をフィラとし
て使用すれば、絶縁性接着剤層7の厚みはその最大粒径
Dにより決まるので、絶縁性接着剤層7を必要絶縁耐圧
V1を満たす厚みに形成することができる。尚、粒度分
布のうち含有率の高い粒径が最大粒径Dとなるような粉
末を選定し、最大粒径Dの含有率が高くなるようにする
ことが好ましい。
【0036】(3)上記実施例では、絶縁性接着剤層7
における耐圧が必要絶縁耐圧V1とほぼ一致するよう
に、フィラ6の粒径Dにより絶縁性接着剤層7の厚み調
整を行ったが、フィラ6の粒径設定は適宜変更してもよ
い。例えば絶縁性接着剤層7において最低限必要となる
下限耐圧に合わせてフィラ6の粒径Dを設定してもよ
い。この構成によると図6(a)に示すように、通常は
絶縁性接着剤層7の厚みはフィラ6の粒径Dより大きく
形成され,接着時に通常より強く加圧された異常時に、
図6(b)に示すように両被接着面3a,4aにフィラ
6が狭持される状態とされることにより絶縁性接着剤層
7の最低限の厚みを確保するようにしてもよい。
【0037】(4)上記実施例では、金属部材を金属ベ
ース4としたが、アルミニウムまたは銅からなる放熱器
としてもよい。また、金属部材は放熱用部材に限定され
ず、その他の半導体部品−金属間の接着において使用す
ることができる。ここでいう金属部材とは、金属のみか
ら形成されたものに限定されず、金、銅、ニッケルメッ
キ等のようにセラミックやプラスチックからなる基材に
金属表面処理が施されたものも含んでいる。
【0038】(5)上記実施例ではフィラ6をほぼ球状
としたが、フィラ6の形状は球状に限定されない。例え
ば、フィラ6を板状、柱状等の異方性を有する形状とし
てもよい。この場合、フィラ6の向きは一定とならない
が絶縁性接着剤層7の厚みはフィラ6の長径により決ま
るので、絶縁性接着剤層7を所定厚みとすることができ
る。
【0039】(6)上記実施例では、フィラ6の含有率
を2〜3vol%とし、約0.3〜6vol%程度の範
囲内で選定することが適当で、好ましくは約1〜5vo
l%程度の範囲内が良いとしたが、この範囲に必ずしも
限定されず、定格電圧や必要絶縁耐圧の設定条件等の変
更によりフィラ6の含有率の適宜な範囲を変更すること
もできる。
【0040】(7)フィラ6の材質はアルミナやシリカ
に限定されない。例えばムライト等のAl−Si系酸化
物としてもよい。また、シリカガラス等のガラスとして
もよい。
【0041】以上の実施例によって把握される技術的思
想について、その効果とともに以下に記載する。 (1)フィラの他に該フィラの粒径より充分小さな粒径
を有する第2のフィラを絶縁性接着剤層中に分散させた
請求項1に記載の半導体部品の実装構造。
【0042】この構成によれば、絶縁性接着剤層はフィ
ラの他にフィラの粒径より充分小さな粒径、即ち絶縁性
接着剤層の厚みより充分小さな粒径を有する第2のフィ
ラが分散された状態となる。そのため、第2のフィラに
より絶縁性接着剤層の機械的強度、特に捻じれ方向の機
械的強度を向上させることができる。また、第2のフィ
ラを熱伝導性の良好な材質とすれば、絶縁性接着剤層の
熱抵抗を小さくすることができ、半導体部品を一層効率
良く放熱することができる。
【0043】(2)設定耐圧値を、絶縁性接着剤層を形
成する絶縁性接着剤材料の絶縁破壊耐圧値で割って得ら
れた値を、ほぼ最大粒径とする連続した粒度分布を有す
る絶縁材料からなる粉末をフィラとして絶縁性接着剤層
中に分散させた請求項1に記載の半導体部品の実装構
造。
【0044】この構成によれば、絶縁性接着剤層中のフ
ィラは、設定耐圧値と絶縁性接着剤層を形成する材料の
絶縁破壊耐圧値とにより決まる値を、ほぼ最大粒径とす
る連続した粒度分布を有している。一般に、粉末を均一
な粒径を有するように製造することは困難であるが、最
大粒径以下の連続した粒度分布を有する粉末としたなら
ば、篩等による分級により容易に得ることができる。そ
して、絶縁性接着剤層の厚みは最大粒径を有するフィラ
により所望する絶縁耐圧以上となるように規制される。
【0045】(3)フィラをほぼ球状とした請求項1〜
請求項3及び前記技術的思想(1),(2)に記載の半
導体部品の実装構造。 この構成によれば、ほぼ球状であるフィラが半導体部品
と(放熱用)金属部材との接着過程で絶縁性接着剤層の
厚み方向に重なり合う状態となったとしても、互いの球
面上を滑り合って共に被接着面上に配置されるので、フ
ィラが絶縁性接着剤層にその厚み方向に重なり合う状態
に配置されることを防止することができる。
【0046】(4)フィラを無機材料とした請求項1〜
請求項3及び前記技術的思想(1)〜(3)に記載の半
導体部品の実装構造。 この構成によれば、フィラは比較的に化学安定性が高い
無機材料からなるので、フィラと絶縁性接着剤層を構成
する接着剤材料との反応を回避することができ、フィラ
の分散性を良好とすることができる。また、無機材料に
は高絶縁性のものが比較的多く、フィラを高絶縁性の無
機材料とすれば、絶縁性接着剤層を一層高絶縁に形成す
ることができる。
【0047】(5)絶縁性接着剤層のマトリックス部を
樹脂材料とした請求項1〜3及び前記技術的思想(1)
〜(4)に記載の半導体部品の実装構造。 この構成によれば、樹脂材料は接着性及び絶縁性が良好
であるので、樹脂材料を絶縁性接着剤層のマトリックス
部の材質として使用することにより半導体部材と(放熱
用)金属部材とを強固に接着できるとともに、半導体部
材−(放熱用)金属部材間に高い絶縁性を付与すること
ができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、半導体部品と金属部材間の絶縁性接着剤層
中に、設定耐圧値を絶縁性接着剤材料の絶縁破壊耐圧値
で割って得られた値を、ほぼ粒径とする絶縁材料からな
るフィラを分散させたので、必要となる設定耐圧値以上
の耐圧を常に保証することができるという優れた効果を
奏する。
【0049】また、請求項2に記載の発明によれば、半
導体部品と放熱用金属部材は比較的に薄い絶縁性接着剤
層を介するのみで直接的に接着されるので、半導体部品
の動作中に発生する熱を放熱用金属部材から効率良く放
熱することができる。
【0050】さらに請求項3に記載の発明によれば、絶
縁性接着剤中に分散するフィラの粒径が半導体部品−金
属部材間の設定耐圧値を、絶縁性接着剤層の絶縁破壊耐
圧値で割った値にほぼ等しく設定されているので、形成
された絶縁性接着剤層は常に設定耐圧値以上を保証する
ことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例においてパワー素
子と金属ベースとの接着状態における模式断面図であ
る。
【図2】絶縁性接着剤層の模式断面図である。
【図3】実装基板の斜視図である。
【図4】別例における絶縁性接着剤層の模式断面図であ
る。
【図5】図4と異なる別例におけるフィラの粒度分布図
である。
【図6】図4及び図5と異なる別例における絶縁性接着
剤層の模式断面図である。
【図7】従来技術の半導体部品の実装構造における断面
図である。
【図8】同じく断面図である。
【符号の説明】
3…半導体部品としてのパワー素子、4…金属部材及び
放熱用金属部材としての金属べース、6…フィラ、7…
絶縁性接着剤層、8…マトリックス部、9…第2のフィ
ラとしてフィラ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体部品が金属部材に絶縁性接着剤層
    を介して接着された半導体部品の実装構造において、 前記絶縁性接着剤層を挟んで絶縁される前記半導体部品
    と前記金属部材間の必要耐圧として設定された設定耐圧
    値を、前記絶縁性接着剤層を形成する絶縁性接着剤材料
    の絶縁破壊耐圧値で割って得られた値を、ほぼ粒径とす
    る絶縁材料からなるフィラを前記絶縁性接着剤層中に分
    散させた半導体部品の実装構造。
  2. 【請求項2】 前記金属部材は放熱用金属部材である請
    求項1に記載の半導体部品の実装構造。
  3. 【請求項3】 半導体部品の実装のため該半導体部品と
    金属部材とを接着させる絶縁性接着剤において、 前記絶縁性接着剤により形成される絶縁性接着剤層を介
    して絶縁される前記半導体部品と前記金属部材間に必要
    耐圧として設定された設定耐圧値を、当該絶縁性接着剤
    材料の硬化時の絶縁性接着剤層の絶縁破壊耐圧値で割っ
    た値を、ほぼ粒径とする絶縁材料からなるフィラを含有
    する絶縁性接着剤。
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