JPH072208A - 硬貨包装装置 - Google Patents

硬貨包装装置

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JPH072208A
JPH072208A JP5331075A JP33107593A JPH072208A JP H072208 A JPH072208 A JP H072208A JP 5331075 A JP5331075 A JP 5331075A JP 33107593 A JP33107593 A JP 33107593A JP H072208 A JPH072208 A JP H072208A
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coin
claw
packaging
moving
arm member
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Tadao Kurata
忠男 倉田
Takashi Shinozaki
隆 篠崎
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B25/00Packaging other articles presenting special problems
    • B65B25/24Packaging annular articles, e.g. tyres
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D9/00Counting coins; Handling of coins not provided for in the other groups of this subclass
    • G07D9/06Devices for stacking or otherwise arranging coins on a support, e.g. apertured plate for use in counting coins
    • G07D9/065Devices for wrapping coins

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 所定枚数の硬貨を包装硬貨包装装置を提供す
る。 【構成】 硬貨支持ポスト移動機構11と、包装ローラ
1a、1b、1cを移動させる包装ローラ移動機構10
と、包装用フィルムの上端部および下端部を加締めて、
包装硬貨ロールを生成する加締爪移動機構12を備えた
硬貨包装装置であって、硬貨支持ポスト移動機構が、鉛
直移動手段と、水平移動手段と、切換え手段を備え、加
締爪移動機構が、加締爪を移動させる鉛直移動手段と、
水平移動手段と、切換え手段を備え、包装ローラ移動機
構が、らせん状の溝が形成された回転軸21と、その内
壁に、回転軸に形成されたらせん状の溝と係合するらせ
ん状の溝が形成された孔を有し、回転軸に沿って移動す
る包装ローラ間隙調整部材23と、包装ローラ間隙調整
部材の回転軸に沿った移動にしたがって、複数の包装ロ
ーラを移動させるリンク26a、26b、26c、2
7、28を備えた硬貨包装装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定枚数の硬貨を包装
する硬貨包装装置に関するものであり、さらに詳細に
は、簡易な構成で、所定枚数の硬貨を所望のように包装
することのできるコンパクトな硬貨包装装置に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】一般に、硬貨包装機においては、所定枚数
の硬貨を、ロール状に集積する硬貨集積装置と、硬貨集
積装置により集積された硬貨に、紙または透明もしくは
半透明のプラスチックなどの包装用フィルムを巻回する
3本の包装ローラ、硬貨集積装置から集積された硬貨を
受け取り、3本の包装ローラの間に移送する硬貨支持手
段および集積された硬貨に巻回された包装用フィルムの
上端部および下端部を加締める上方加締爪および下方加
締爪を有する硬貨包装装置とを備えている。かかる硬貨
包装装置は、包装する硬貨の金種により、硬貨の径が異
なるため、3本の包装ローラおよび一対の加締爪を、包
装すべき硬貨の金種に応じて、移動させるカム機構およ
びリンク機構を備えている。たとえば、米国特許第4,
219,985号明細書は、バネにより、互いに近接す
るように付勢された3本の包装ローラを、退避位置に、
互いに離間させるカムおよび包装すべき硬貨の金種に応
じて、3本の包装ローラの退避位置を調整するカムを有
する包装ローラ移動機構と、硬貨支持手段を、硬貨集積
手段の直下の待機位置と、集積された硬貨を包装ローラ
により包装する包装位置との間で移動させるカムおよび
硬貨支持手段を3本の包装ローラの間の包装位置と、3
本の包装ローラの間の空間から離れた退避位置との間で
移動させるカムを有する硬貨支持手段移動機構と、上方
加締爪および下方加締爪を、退避位置と、3本の包装ロ
ーラの間の空間の上方および下方の待機位置との間で移
動させるカムおよび上方加締爪および下方加締爪を、待
機位置と、包装用フィルムの上端部および下端部を加締
る加締め位置との間で移動させるカムを有する加締爪移
動機構、並びに、それぞれのカムからの力を伝達するリ
ンク機構を備えた硬貨包装装置を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような硬貨包装機
は、多数のカムを有し、それに対応して、多数の複雑な
リンク機構を有しているため、必然的に大型化するとい
う問題があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、簡易な構成で、所定枚数の硬
貨を所望のように包装することのできるコンパクトな硬
貨包装装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、硬貨集積手段に
より集積された硬貨を支持する硬貨支持部材を移動させ
る硬貨支持部材移動機構と、前記硬貨支持部材により支
持された前記集積硬貨のまわりに、包装用フィルムを巻
回する複数の包装ローラを移動させる包装ローラ移動機
構と、前記複数の包装ローラにより、前記集積硬貨のま
わりに巻回された前記包装用フィルムの上端部および下
端部を加締めて、所定の枚数の硬貨からなる包装硬貨ロ
ールを生成する一対の加締爪を移動させる加締爪移動機
構を備えた硬貨包装装置において、前記硬貨支持部材移
動機構が、前記硬貨支持部材を鉛直方向に移動させる第
一硬貨支持部材移動手段と、前記硬貨支持部材を水平方
向に移動させる第二硬貨支持部材移動手段と、前記第一
硬貨支持部材移動手段および前記第二硬貨支持部材移動
手段とを選択的に作動させる第一切換え手段を備え、前
記加締爪移動機構が、前記一対の加締爪を鉛直方向に移
動させる第一加締爪移動手段と、前記一対の加締爪を水
平方向に移動させる第二加締爪移動手段と、前記第一加
締爪移動手段および前記第二加締爪移動手段を選択的に
作動させる第二切換え手段を備え、前記包装ローラ移動
機構が、らせん状の溝が形成された回転軸と、その内壁
に、前記回転軸に形成されたらせん状の溝と係合するら
せん状の溝が形成された孔を有し、前記回転軸の回転に
したがって、前記回転軸に沿って移動する包装ローラ間
隙調整部材と、該包装ローラ間隙調整部材の前記回転軸
に沿った移動にしたがって、前記複数の包装ローラを移
動させるリンク手段を備えた硬貨包装装置によって達成
される。
【0006】本発明の好ましい実施態様においては、前
記硬貨支持部材移動機構が、その内壁に、らせん状の溝
が形成された孔を有し、硬貨支持部材がその一端部に形
成された硬貨支持アーム部材を備え、前記第一硬貨支持
部材移動手段が、前記硬貨支持アーム部材の前記らせん
状の溝に係合するらせん状の溝が形成された回転可能な
回転軸を備えるとともに、前記第二硬貨支持部材移動手
段が、前記硬貨支持アーム部材とともに、前記回転軸ま
わりに揺動する揺動部材を備え、前記第一切換え手段
が、選択的に、前記揺動部材を揺動させて、前記硬貨支
持アーム部材を水平方向に移動させ、あるいは、前記回
転軸を回転させて、前記硬貨支持アーム部材を鉛直方向
に移動させるように構成されている。本発明の別の好ま
しい実施態様においては、前記加締爪移動機構が、その
内壁に、らせん状の溝が形成された孔を有し、上方加締
爪がその一端部に形成された上方加締爪アーム部材と、
その内壁に、らせん状の溝が形成された孔を有し、下方
加締爪がその一端部に形成された下方加締爪アーム部材
とを備え、前記第一加締爪移動手段が、前記上方加締爪
アーム部材および前記下方加締爪アーム部材のらせん状
の溝と係合し、上部と下部で、らせんの向きが異なるら
せん状の溝が形成された回転可能な回転軸を備え、前記
第二加締爪移動手段が、前記上方加締爪アーム部材およ
び前記下方加締爪アーム部材とともに、前記回転軸まわ
りに揺動する揺動部材を備え、前記第二切換え手段が、
選択的に、前記揺動部材を揺動させて、前記上方加締爪
アーム部材および前記下方加締爪アーム部材を水平方向
に移動させ、あるいは、前記回転軸を回転させて、前記
上方加締爪アーム部材および前記下方加締爪アーム部材
を鉛直方向に移動させるように構成されている。
【0007】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第一切換え手段が、遊星歯車機構を備えてい
る。本発明の別の好ましい実施態様においては、前記第
二切換え手段が、遊星歯車機構を備えている。本発明の
他の好ましい実施態様においては、前記第一切換え手段
が、クラッチ手段および制動手段を備えている。本発明
の他の好ましい実施態様においては、前記第二切換え手
段が、クラッチ手段および制動手段を備えている。本発
明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、前記
包装ローラ間隙調整部材を、前記回転軸に沿ってガイド
するガイド手段が設けられている。本発明のさらに好ま
しい実施態様においては、前記第一硬貨支持部材移動手
段が、前記硬貨支持アーム部材を鉛直方向に移動可能な
無端駆動力伝達手段を備えている。本発明のさらに好ま
しい実施態様においては、前記第一加締爪移動手段が、
前記上方加締爪アーム部材および前記下方加締爪アーム
部材を鉛直方向に移動可能な無端駆動力伝達手段を備え
ている。
【0008】
【作用】本発明によれば、硬貨集積手段により集積され
た硬貨を支持する硬貨支持部材を移動させる硬貨支持部
材移動機構と、硬貨支持部材により支持された集積硬貨
のまわりに、包装用フィルムを巻回する複数の包装ロー
ラを移動させる包装ローラ移動機構と、複数の包装ロー
ラにより、集積硬貨のまわりに巻回された包装用フィル
ムの上端部および下端部を加締めて、所定の枚数の硬貨
からなる包装硬貨ロールを生成する一対の加締爪を移動
させる加締爪移動機構を備えた硬貨包装装置において、
硬貨支持部材移動機構が、硬貨支持部材を鉛直方向に移
動させる第一硬貨支持部材移動手段と、硬貨支持部材を
水平方向に移動させる第二硬貨支持部材移動手段と、第
一硬貨支持部材移動手段および第二硬貨支持部材移動手
段とを選択的に作動させる第一切換え手段を備え、加締
爪移動機構が、一対の加締爪を鉛直方向に移動させる第
一加締爪移動手段と、一対の加締爪を水平方向に移動さ
せる第二加締爪移動手段と、第一加締爪移動手段および
第二加締爪移動手段を選択的に作動させる第二切換え手
段を備え、包装ローラ移動機構が、らせん状の溝が形成
された回転軸と、その内壁に、回転軸に形成されたらせ
ん状の溝と係合するらせん状の溝が形成された孔を有
し、回転軸の回転にしたがって、回転軸に沿って移動す
る包装ローラ間隙調整部材と、包装ローラ間隙調整部材
の回転軸に沿った移動にしたがって、複数の包装ローラ
を移動させるリンク手段を備えているから、多数のカム
を要せず、また、簡単なリンク手段を備えているのみで
あるから、簡易な構造で、所定枚数の硬貨を所望のよう
に包装することのでき、硬貨包装装置をコンパクト化す
ることが可能になる。
【0009】本発明の好ましい実施態様によれば、硬貨
支持部材移動機構が、その内壁に、らせん状の溝が形成
された孔を有し、硬貨支持部材がその一端部に形成され
た硬貨支持アーム部材を備え、第一硬貨支持部材移動手
段が、硬貨支持アーム部材のらせん状の溝に係合するら
せん状の溝が形成された回転可能な回転軸を備えるとと
もに、第二硬貨支持部材移動手段が、硬貨支持アーム部
材とともに、回転軸まわりに揺動する揺動部材を備え、
第一切換え手段が、選択的に、揺動部材を揺動させて、
前記硬貨支持アーム部材を水平方向に移動させ、あるい
は、回転軸を回転させて、硬貨支持アーム部材を鉛直方
向に移動させるように構成されているから、より簡易な
構造で、所定枚数の硬貨を所望のように包装することの
でき、硬貨包装装置をコンパクト化することが可能にな
る。本発明の別の好ましい実施態様によれば、加締爪移
動機構が、その内壁に、らせん状の溝が形成された孔を
有し、上方加締爪がその一端部に形成された上方加締爪
アーム部材と、その内壁に、らせん状の溝が形成された
孔を有し、下方加締爪がその一端部に形成された下方加
締爪アーム部材とを備え、第一加締爪移動手段が、上方
加締爪アーム部材および下方加締爪アーム部材のらせん
状の溝と係合し、上部と下部で、らせんの向きが異なる
らせん状の溝が形成された回転可能な回転軸を備え、第
二加締爪移動手段が、上方加締爪アーム部材および下方
加締爪アーム部材とともに、回転軸まわりに揺動する揺
動部材を備え、第二切換え手段が、選択的に、揺動部材
を揺動させて、上方加締爪アーム部材および下方加締爪
アーム部材を水平方向に移動させ、あるいは、回転軸を
回転させて、上方加締爪アーム部材および下方加締爪ア
ーム部材を鉛直方向に移動させるように構成されている
から、より簡易な構造で、所定枚数の硬貨を所望のよう
に包装することのでき、硬貨包装装置をコンパクト化す
ることが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
につき、詳細に説明をする。図1は、本発明の実施例に
かかる硬貨包装装置の略斜視図である。図1において、
本発明の実施例にかかる硬貨包装装置は、硬貨集積装置
(図示せず)により集積された所定枚数の硬貨の周囲
に、包装用フィルム(図示せず)を巻回して、包装する
3本の包装ローラ1a、1b、1cと、硬貨集積装置に
より集積された硬貨を受け取り、その上面で支持する硬
貨支持ポスト2と、硬貨支持ポスト2により支持された
集積硬貨の周囲に巻回された包装用フィルムの上端部お
よび下端部を加締めて、所定枚数の硬貨からなる包装硬
貨ロールを生成する上方加締爪3、下方加締爪4を備え
ている。さらに、包装ローラ1a、1b、1cを移動さ
せる包装ローラ移動機構10、硬貨支持ポスト2を移動
させる硬貨支持ポスト移動機構11ならびに上方加締爪
3および下方加締爪4を移動させる加締爪移動機構12
を備えている。包装ローラ移動機構10は、包装ローラ
1a、1b、1cが、包装すべき集積硬貨を挟持し、そ
の周囲に包装用フィルムを巻回する包装ローラ包装位
置、包装ローラ1a、1b、1cが互いに離間された包
装ローラ退避位置および包装すべき硬貨の金種に応じ
て、包装ローラ1a、1b、1cが待機する包装ローラ
待機位置の間を、包装ローラ1a、1b、1cを移動可
能に構成されている。
【0011】硬貨支持ポスト移動機構11は、硬貨支持
ポスト2が、硬貨集積装置によって集積された硬貨を受
け取る硬貨集積装置の直下の硬貨支持ポスト待機位置、
その上面で支持している集積硬貨に、包装用フィルムが
巻回される包装ローラ1a、1b、1cの間の硬貨支持
ポスト包装位置および包装ローラ1a、1b、1cの間
の空間から退避した硬貨支持ポスト退避位置の間を、硬
貨支持ポスト2を移動可能に構成されている。加締爪移
動機構12は、上方加締爪3および下方加締爪4が、包
装ローラ1a、1b、1cの間の空間の上方および下方
から退避された加締爪退避位置、包装ローラ1a、1
b、1cの間の空間の上方および下方の加締爪待機位置
および包装ローラ1a、1b、1cにより、集積硬貨の
周囲に巻回された包装用フィルムの上端部および下端部
を加締め可能な加締位置との間を、上方加締爪3および
下方加締爪4を移動可能に構成されている。包装ローラ
移動機構10は、硬貨包装装置の本体(図示せず)に、
その一端部が固定された一対のアーム20a、20b
と、一対のアーム20a、20bに回転可能に支持され
た回転軸21と、アーム20a、20bに固定されたガ
イドロッド22と、2つの孔を有する包装ローラ間隙調
整部材23を備えている。包装ローラ間隙調整部材23
の一方の孔には、ガイドロッド22が嵌合され、他方の
孔の内壁には、らせん状の溝が形成されている。回転軸
21の表面には、らせん状の溝が形成されており、包装
ローラ間隙調整部材23の他方の孔内のらせん状の溝と
係合している。回転軸21の一端部には、モータ(図示
せず)が連結されている。
【0012】包装ローラ1a、1b、1cは、それぞ
れ、包装ローラ支持部材24a、24b、24cによ
り、軸25a、25b、25cまわりに回転可能に支持
されている。包装ローラ支持部材24aからは、フォー
ク状リンク26aが延び、包装ローラ支持部材24bか
らは、リンク26bが延びており、また、包装ローラ支
持部材24cからは、リンク26cが延びている。一方
のフォーク状リンク26aの一端部と、リンク26bの
一端部との間には、リンク27が取付けられ、他方のフ
ォーク状リンク26aの一端部と、リンク26cの一端
部との間には、リンク28が取付けられている。リンク
28には、引張りスプリング(図示せず)より、図1に
おいて、左方に付勢されたピン29が固定されており、
包装ローラ間隙調整部材23の端部は、ピン29に当接
している。その結果、包装ローラ1a、1b、1cは、
互いに近接するように、常時、付勢されている。以上の
ように構成された包装ローラ移動機構によれば、モータ
を駆動して、回転軸21を回転させることにより、包装
ローラ間隙調整部材23が水平方向に移動され、その結
果、リンク28、26a、27、26b、26cを介し
て、包装ローラ1a、1b、1cの間隙を、所望のよう
に調整することができる。
【0013】図2は、硬貨支持ポスト移動機構の詳細を
示す略斜視図であり、図3は、そのA−A線に沿った略
断面図である。図2および図3に示されるように、硬貨
支持ポスト移動機構11は、硬貨包装装置の本体に固定
された支持フレーム30、31に回転可能に支持された
回転軸32を備えている。フレーム30から上方に突出
した回転軸32の上端部には、電磁ブレーキ33が取付
けられ、フレーム31から下方に突出した回転軸32の
下端部には、水平方向に延びるアーム34の中央部が取
付けられている。アーム34の両端部には、それぞれ、
軸35a、35bが固定され、軸35a、35bには、
遊星歯車36a、36bが回転可能に支持されている。
アーム34の下方には、電磁クラッチ(図示せず)を介
して、モータ(図示せず)の出力軸に連結された回転軸
32と同軸状に延びる駆動軸37に、太陽歯車38が連
結され、太陽歯車38は、遊星歯車36a、36bと噛
合している。駆動軸37には、中空軸部39が形成され
たアーム40が回転可能に支持されており、中空軸部3
9の内壁には、遊星歯車36a、36bと噛合する内側
歯車41が形成されている。アーム40には、駆動軸3
7まわりの揺動を制動する電磁ブレーキ42が設けられ
ている。
【0014】さらに、一端部に、硬貨支持ポスト2が形
成された硬貨支持ポストアーム43が設けられ、アーム
43に形成された2つの孔の一方には、アーム40およ
びアーム44に固定されたガイドロッド45が嵌合され
ている。回転軸32の表面には、らせん状の溝が形成さ
れ、硬貨支持ポストアーム43に形成された他方の孔の
内壁に形成されたらせん状の溝と係合している。回転軸
32の上部のらせん状の溝が形成されていない部分は、
アーム44に嵌合されている。図2および図3におい
て、46は、硬貨包装装置の本体に固定された支持フレ
ームである。図4は、加締爪移動機構の詳細を示す略斜
視図であり、図5は、その略一部拡大斜視図である。図
4および図5に示されるように、加締爪移動機構12
は、硬貨包装装置の本体に固定された支持フレーム5
0、51に回転可能に支持された回転軸52を備えてい
る。フレーム50から上方に突出した回転軸52の上端
部には、電磁ブレーキ53が取付けられ、フレーム51
から下方に突出した回転軸52の下端部には、水平方向
に延びるアーム54の中央部が取付けられている。アー
ム54の両端部には、それぞれ、軸55a、55bが固
定されており、軸55a、55bには、遊星歯車56
a、56bが回転可能に支持されている。
【0015】アーム54の下方には、電磁クラッチ(図
示せず)を介して、モータ(図示せず)の出力軸に接続
された回転軸52と同軸状に延びる駆動軸57に、太陽
歯車58が連結され、太陽歯車58は、遊星歯車56
a、56bと噛合している。駆動軸57には、中空軸部
59が形成されたアーム60が回転可能に支持されてお
り、中空軸部59の内壁には、遊星歯車56a、56b
と噛合する内側歯車61が形成されている。アーム60
には、駆動軸57まわりの揺動を制動する電磁ブレーキ
62が設けられている。さらに、一端部に、上方加締爪
3が形成された上方加締爪アーム63および一端部に、
下方加締爪4が形成された下方加締爪アーム64が設け
られ、上方加締爪アーム63および下方加締爪アーム6
4には、それぞれ、2つの孔が形成されている。これら
の孔には、ガイドロッド65、66が嵌合されている。
ガイドロッド65、66の両端部は、アーム60および
アーム67に固定されている。回転軸52の表面には、
らせんの向きが、その長手方向中央部で、逆向きになる
ように、らせん状の溝が形成されている。それぞれ、2
つの孔を有する一対の昇降部材68、69が設けられ、
昇降部材68、69の一方の孔には、ガイドロッド66
が嵌合され、他方の孔の内壁には、回転軸52の表面に
形成されたらせん状の溝と係合するらせん状の溝が形成
されている。アーム67と上方加締爪アーム63の間に
は、引張りスプリング70が取付けられ、アーム60と
下方加締爪アーム64との間には、引張りスプリング7
1が取付けられている。また、上方加締爪アーム63と
昇降部材68との間には、引張りスプリング72が取付
けられ、下方加締爪アーム64とアーム69との間に
は、引張りスプリング73が取付けられている。回転軸
52は、上部のらせん状の溝が形成されていない部分
で、アーム67に嵌合されている。
【0016】図4および図5において、74は、硬貨包
装装置の本体に固定された支持フレームである。図6
は、本発明の実施例にかかる硬貨包装装置の駆動系を模
式的に示す略正面図である。図6において、モータ80
の出力軸81には、プーリ82が固定されるとともに、
出力軸81は、電磁クラッチ83を介して、駆動軸37
に接続されている。駆動軸37には、アーム34、遊星
歯車36a、36b、太陽歯車38、アーム40、内側
歯車41および電磁ブレーキ42からなる駆動力伝達機
構84が連結されている。プーリ82と、軸85に固定
されたプーリ86とには、ベルト87が連結されてい
る。軸85は、電磁クラッチ88を介して、駆動軸57
と接続され、駆動軸57には、アーム54、遊星歯車5
6a、56b、太陽歯車58、アーム60、内側歯車6
1および電磁ブレーキ62からなる駆動力伝達機構89
が連結されている。軸85に固定されたプーリ90と、
軸91に固定されたプーリ92との間には、ベルト93
が巻回されており、軸91は、電磁クラッチ94を介し
て、駆動軸95に接続されている。駆動軸95の端部に
は、傘歯車96が設けられており、駆動軸95の駆動力
が、傘歯車97を介して、回転軸21に伝達可能に構成
されている。
【0017】図7は、本発明の実施例にかかる硬貨包装
装置を備えた硬貨包装機の入力系、検出系、制御系およ
び駆動系を示すブロックダイアグラムである。図7にお
いて、硬貨包装機の入力系は、包装すべき硬貨の金種を
設定する金種設定手段100および硬貨の包装を開始さ
せるスタート手段101を備え、硬貨包装機の検出系
は、硬貨の金種を検出し、硬貨集積装置に送られた包装
すべき硬貨の枚数を計数するセンサ102、駆動軸37
の回転量を検出するセンサ103、駆動軸57の回転量
を検出するセンサ104および駆動軸95の回転量を検
出するセンサ105を備えている。硬貨包装機の制御系
は、コントロールユニット110を備え、コントロール
ユニット110には、金種設定手段100から金種設定
信号が、スタート手段101からスタート信号が、セン
サ102から硬貨検出信号および計数信号が、センサ1
03、104、105から回転量信号が、それぞれ、入
力される。硬貨包装機の駆動系は、モータ80、電磁ブ
レーキ33、42、53、62、電磁クラッチ83、8
8、94および硬貨集積装置(図示せず)の底部に設け
られたシャッタ111を開閉するシャッタ駆動手段11
2を備えている。コントロールユニット110は、入力
信号に基づき、モータ80、電磁ブレーキ33、42、
53、62、シャッタ駆動手段112に作動信号あるい
は作動停止信号を、電磁クラッチ83、88、94に係
合信号あるいは係合解除信号を出力するように構成され
ている。
【0018】以上のように構成された本発明の実施例に
かかる硬貨包装装置は、以下のようにして、所定枚数の
集積硬貨を包装する。硬貨の包装が完了すると、コント
ロールユニット110からの出力信号に基づき、包装ロ
ーラ1a、1b、1cは、包装すべき硬貨の金種に応じ
た包装ローラ退避位置に位置させられ、硬貨支持ポスト
2は、硬貨支持ポスト退避位置に位置させられる。ま
た、上方加締爪3及び下方加締爪4も、加締爪退避位置
に位置させられ、コントロールユニット110は、電磁
ブレーキ42、62に作動信号を出力して、電磁ブレー
キ42、62を作動させ、アーム40およびアーム60
を停止状態に保持する。また、電磁クラッチ83、8
8、94には、係合解除信号が出力されている。硬貨集
積装置(図示せず)に集積された硬貨の枚数が所定枚数
に達すると、センサ102からコントロールユニット1
10に包装開始信号が出力される。コントロールユニッ
ト110は、センサ102から包装開始信号を受ける
と、モータ80に、作動信号を出力して、モータ80
を、水平面内において、反時計まわりに駆動させる。
【0019】同時に、コントロールユニット110は、
電磁ブレーキ42に作動停止信号を出力し、電磁ブレー
キ33に作動信号を出力するとともに、電磁クラッチ8
3に係合信号を出力して、出力軸81と駆動軸37とを
連結する。その結果、モータ80の駆動力は、出力軸8
1、電磁クラッチ83を介して、駆動軸37および太陽
歯車38に伝達される。ここに、電磁ブレーキ33によ
って、回転軸32およびこれと一体に形成されたアーム
34は回転不能に保持されているので、遊星歯車36
a、36bは遊星運動することなく、図2において、時
計まわりに回転する。これにより、内側歯車41も時計
まわりに回転し、アーム40を介して、硬貨支持ポスト
2が、3本の包装ローラ1a、1b、1cの間の空間の
中心部下方に向かうように、硬貨支持ポストアーム43
が、回転軸32まわりに揺動される。コントロールユニ
ット110は、センサ103が検出した駆動軸37の回
転量に基づき、硬貨支持ポスト2が、3本の包装ローラ
1a、1b、1cの間の空間の中心部下方に位置したと
判定すると、電磁ブレーキ42に作動信号を出力し、電
磁ブレーキ33に作動停止信号を出力する。
【0020】その結果、電磁ブレーキ42により、アー
ム40およびアーム40に形成された内側歯車41の回
転が停止され、遊星歯車36a、36bが、太陽歯車3
8のまわりを、図2において、反時計方向に、遊星運動
することにより、アーム34を介して、回転軸32が、
図2において、反時計方向に回転する。ここに、図6に
示されるように、回転軸32に形成されたらせん状の溝
は、左ねじであるので、回転軸32が反時計方向に回転
することにより、硬貨支持ポストアーム43は上昇し、
これに伴って、硬貨支持ポスト2は、3本の包装ローラ
1a、1b、1cの間の空間の中心部を、硬貨集積装置
の直下の硬貨支持ポスト待機位置に向かって、上昇す
る。センサ103が検出した駆動軸37の回転量に基づ
き、硬貨支持ポスト2が、硬貨集積装置の直下の硬貨支
持ポスト待機位置に達したと判定すると、コントロール
ユニット110は、モータ80に作動停止信号を出力し
て、硬貨支持ポスト2を、硬貨支持ポスト待機位置で停
止させるとともに、シャッタ駆動手段112に作動信号
を出力して、硬貨集積装置のシャッタ111を開き、集
積された硬貨を、硬貨支持ポスト2の上面に移送する。
【0021】その後、コントロールユニット110は、
モータ80に作動信号を出力して、モータ80を、水平
面内において、時計方向に回転させ、硬貨支持ポスト2
が硬貨支持ポスト包装位置に達するまで、硬貨支持ポス
トアーム43を下降させる。センサ103が検出した駆
動軸37の回転量に基づき、硬貨支持ポスト2が硬貨支
持ポスト包装位置に達したと判定すると、コントロール
ユニット110は、モータ80に作動停止信号を出力し
て、モータ80を停止させるとともに、電磁ブレーキ3
3に作動信号を出力して、回転軸32の回転を停止さ
せ、さらに、電磁クラッチ83に係合解除信号を出力し
て、出力軸81と駆動軸37との連結を解除する。その
結果、その上面で、包装すべき集積硬貨を支持している
硬貨支持ポスト2は、硬貨支持ポスト包装位置に保持さ
れる。次いで、コントロールユニット110は、モータ
80に作動信号を出力して、モータ80を、水平面内に
おいて、反時計まわりに駆動させる。同時に、コントロ
ールユニット110は、電磁クラッチ94に係合信号を
出力する。その結果、モータ80の駆動力は、出力軸8
1、プーリ82、ベルト87、プーリ86、軸85、プ
ーリ90、ベルト93、プーリ92、軸91および電磁
クラッチ94を介して、駆動軸95に伝達され、傘歯車
96、97を介して、回転軸21が回転される。モータ
80が、水平面内において、反時計まわりに回転される
と、回転軸21は、図1において、時計まわりに回転さ
れ、これによって、包装ローラ間隙調整部材23が、図
1において、左側に移動されて、包装ローラ1a、1
b、1cは、包装ローラ包装位置に達するまで、互いに
近接するように移動される。
【0022】この際、包装用フィルム(図示せず)が、
包装ローラ1a、1b、1cと、硬貨支持ポスト2の上
面に支持された集積硬貨との間に供給されるため、集積
硬貨は、包装用フィルムとともに、包装ローラ1a、1
b、1cにより挟持される。ここに、包装1a、1b、
1cは、それぞれ、自転しており、その結果、集積硬貨
の周囲に、包装用フィルムが、巻回される。周知のよう
に、所定量の包装用フィルムが、包装ローラ1a、1
b、1cに向けて供給されると、カッタ(図示せず)に
より、包装用フィルムが切断される。コントロールユニ
ット110は、センサ105が検出した駆動軸95の回
転量に基づき、包装ローラ1a、1b、1cが、包装ロ
ーラ包装位置に達したと認められる時点で、電磁クラッ
チ94に、係合解除信号を出力して、軸91と駆動軸9
5との係合を解除する。次いで、コントロールユニット
110は、電磁ブレーキ62に作動停止信号を出力する
とともに、電磁ブレーキ53に作動信号を出力し、さら
に、電磁クラッチ88に係合信号を出力する。その結
果、モータ80の駆動力は、出力軸81、プーリ82、
ベルト87、プーリ86、軸85および電磁クラッチ8
8を介して、駆動軸57および太陽歯車58に伝達され
る。
【0023】ここに、電磁ブレーキ53によって、回転
軸52およびこれと一体に形成されたアーム54は回転
不能に保持されているので、遊星歯車56a、56bは
遊星運動することなく、図5において、時計まわりに回
転する。これによって、内側歯車61も時計まわりに回
転し、アーム60および67が揺動され、ガイドロッド
66、65を介して、上方加締爪3および下方加締爪4
が、3本の包装ローラ1a、1b、1cの間の空間の中
心部下方および上方、すなわち、加締爪待機位置に向か
うように、下方加締爪アーム64および上方加締爪アー
ム63が、回転軸52まわりに揺動される。その結果、
センサ104が検出した駆動軸57の回転量に基づき、
上方加締爪3および下方加締爪4が加締爪待機位置に達
したと判定すると、コントロールユニット110は、電
磁ブレーキ53に作動解除信号を出力するとともに、電
磁ブレーキ62に作動信号を出力する。したがって、ア
ーム60およびアーム60に形成された内側歯車61の
回転が停止され、遊星歯車56a、56bは、太陽歯車
58のまわりを、反時計まわりに、遊星運動し、アーム
54を介して、回転軸52は、図4において、反時計ま
わりに回転さる。
【0024】図6に示されるように、回転軸52には、
上側部分には、右ねじのらせん状の溝が、下側部分に
は、左ねじのらせん状の溝が、それぞれ、形成されてお
り、回転軸52が反時計まわりに回転すると、下側の昇
降部材69は上昇し、上側の昇降部材68は下降する。
したがって、引張りスプリング73、71を介して、下
方加締爪アーム64は上方に移動し、引張りスプリング
72、70を介して、上方加締爪アーム63は下方に移
動する。センサ104が検出した駆動軸57の回転量に
基づき、上方加締爪3および下方加締爪4が加締位置に
達したと判定すると、コントロールユニット110は、
モータ80に作動停止信号を出力して、モータ80の作
動を停止させる。したがって、包装ローラ1a、1b、
1cにより回転されている集積硬貨に巻回された包装用
フィルムの上端部および下端部が、上方加締爪3および
下方加締爪4により加締められる。その後、所定時間が
経過して、集積硬貨に巻回された包装用フィルムの上端
部および下端部が上方加締爪3および下方加締爪4によ
り加締められて、包装硬貨ロールが生成されたと判定す
ると、コントロールユニット110は、モータ80に作
動信号を出力して、モータ80を、水平面内において、
時計方向に回転させる。その結果、上方加締爪3は上昇
を開始し、下方加締爪4は下降を開始する。
【0025】同時に、コントロールユニット110は、
電磁ブレーキ33に作動解除信号を出力するとともに、
電磁クラッチ83に係合信号を出力する。その結果、硬
貨支持ポスト2は、硬貨支持ポスト包装位置から下降す
る。センサ104が検出した駆動軸57の回転量に基づ
いて、上方加締爪3および下方加締爪4が加締爪待機位
置に達したと判定すると、コントロールユニット110
は、電磁ブレーキ62に作動停止信号を出力し、電磁ブ
レーキ53に作動信号を出力する。これにより、モータ
80の時計方向の駆動力が、太陽歯車58に伝達され、
回転軸32およびこれと一体に形成されたアーム54は
回転不能に保持されているので、遊星歯車56a、56
bは遊星運動することなく、図5において、反時計まわ
りに回転する。その結果、内側歯車61も、反時計まわ
りに回転し、アーム60および67が揺動され、ガイド
ロッド66、65を介して、上方加締爪3および下方加
締爪4が、3本の包装ローラ1a、1b、1cの間の空
間の中心部下方および上方、すなわち、加締爪待機位置
から加締爪退避位置に向かうように、下方加締爪アーム
64および上方加締爪アーム63が、回転軸52まわり
に揺動される。
【0026】センサ103が検出した駆動軸37の回転
量に基づき、硬貨支持ポスト2の下降が完了したと判定
すると、コントロールユニット110は、電磁ブレーキ
42に作動停止信号を出力し、電磁ブレーキ33に作動
信号を出力する。その結果、モータ80の時計方向の駆
動力が、太陽歯車38に伝達される。ここに、電磁ブレ
ーキ33によって、回転軸32およびこれと一体に形成
されたアーム34は回転不能に保持されているので、遊
星歯車36a、36bは遊星運動することなく、図2に
おいて、反時計まわりに回転する。これにより、内側歯
車41も反時計まわりに回転し、アーム40を介して、
硬貨支持ポスト2が、3本の包装ローラ1a、1b、1
cの間の空間の中心部下方から、硬貨支持ポスト退避位
置に向かうように、硬貨支持ポストアーム43が、回転
軸32まわりに揺動される。センサ103の検出した駆
動軸37の回転量およびセンサ104が検出した軸85
の回転量に基づき、硬貨支持ポスト2が硬貨支持ポスト
退避位置に達し、かつ、上方加締爪3および下方加締爪
4が加締爪退避位置に達したと判定すると、コントロー
ルユニット110は、電磁ブレーキ42および電磁ブレ
ーキ62に、作動信号を出力するとともに、電磁クラッ
チ83および電磁クラッチ88に、係合解除信号を出力
して、硬貨支持ポスト2を硬貨支持ポスト退避位置に保
持し、上方加締爪3および下方加締爪4を加締爪退避位
置に保持する。
【0027】次いで、コントロールユニット110は、
電磁クラッチ94に係合信号を出力して、軸91と駆動
軸95とを連結し、傘歯車96、97を介して、回転軸
21を回転させる。その結果、モータ80の時計方向の
駆動力が、出力軸81、プーリ82、ベルト87、プー
リ86、軸85、プーリ90、ベルト93、プーリ9
2、軸91、電磁クラッチ94、駆動軸95および傘歯
車96、97を介して、回転軸21に伝達されると、回
転軸21は、図1において、反時計まわりに回転され、
包装ローラ間隙調整部材23が、回転軸21に沿って、
図1において、右方向に移動される。これにより、包装
ローラ1a、1b、1cは、互いに離間させられ、包装
ローラ包装位置から包装ローラ退避位置に移動される。
したがって、包装ローラ1a、1b、1cにより挟持さ
れていた包装硬貨ロールは、包装ローラ1a、1b、1
cにより支持されなくなり、自重によって、落下し、包
装硬貨ロール回収ボックス(図示せず)内に回収され
る。センサ105が検出した駆動軸95の回転量に基づ
いて、包装ローラ1a、1b、1cが包装ローラ退避位
置に達したと判定すると、コントロールユニット110
は、モータ80に作動停止信号を出力して、モータ80
の駆動を停止するとともに、電磁クラッチ94に係合解
除信号を出力し、軸91と駆動軸95との連結を解除す
る。
【0028】こうして、1サイクルの包装動作が完了す
る。本実施例によれば、包装すべき硬貨の金種に応じ
て、回転軸32の回転量を設定することにより、硬貨支
持ポスト2によって、集積硬貨を鉛直方向における所望
の位置に保持し、回転軸21の回転量を設定することに
より、所望のように、包装ローラ1a、1b、1cによ
り、集積硬貨を包装することができ、多数のカムや複雑
なリンク機構を有していないので、硬貨包装機の構造を
簡易化することができるとともに、硬貨包装機をコンパ
クト化することが可能になる。図8は、本発明の別の実
施例にかかる硬貨包装装置の硬貨支持ポスト移動機構の
略正面図である。前記実施例にかかる硬貨包装装置の硬
貨支持ポスト移動機構11においては、遊星歯車機構に
より、モータ80の駆動力を、回転軸32あるいは硬貨
支持ポストアーム43に選択的に伝達するように構成さ
れているが、本実施例における硬貨支持ポスト移動機構
11においては、遊星歯車機構に代えて、電磁クラッチ
が用いられている。図9は、かかる硬貨支持ポスト移動
機構11を備えた硬貨包装機の入力系、検出系、制御系
および駆動系を示すブロックダイアグラムである。
【0029】図8および図9において、本実施例にかか
る硬貨支持ポスト移動機構11においては、回転軸32
を支持する支持フレーム31の下方の回転軸32には、
電磁クラッチ120と電磁ブレーキ121が設けられて
いる。ここに、電磁ブレーキ121は、コントロールユ
ニット110から作動信号が入力されたときは、水平面
内におけるアーム40の回転軸32に対する相対的回転
を防止し、他方、作動停止信号が入力されたときは、水
平面内におけるアーム40の回転軸32に対する相対的
回転を許容するものである。また、電磁クラッチ120
は、コントロールユニット110から係合信号が入力さ
れたときは、駆動軸37と回転軸32とを連結し、他
方、係合解除信号が入力されたときは、駆動軸37と回
転軸32との連結を解除するものである。したがって、
コントロールユニット110は、センサ102から包装
開始信号を受けると、モータ80に、作動信号を出力し
て、モータ80を、水平面内において、反時計まわりに
駆動させる。同時に、コントロールユニット110は、
電磁ブレーキ121に作動信号を出力する。このとき、
電磁クラッチ120には係合解除信号を出力されてお
り、駆動軸37と回転軸32との連結は解除されてい
る。
【0030】したがって、モータ80が駆動されても、
回転軸32は回転せず、アーム40のみが、揺動し、硬
貨支持ポストアーム43は、硬貨支持ポスト2が、包装
ローラ1a、1b、1cの間の空間の中心部下方に位置
するまで、揺動される。センサ103が検出した駆動軸
37の回転量に基づき、硬貨支持ポスト2が、包装ロー
ラ1a、1b、1cの間の空間の中心部下方に達したと
判定すると、コントロールユニット110は、電磁ブレ
ーキ121に作動停止信号を出力するとともに、電磁ク
ラッチ120に係合信号を出力する。その結果、駆動軸
37と回転軸32が連結され、回転軸32は、アーム4
0の揺動と独立して、回転可能になる。したがって、回
転軸32の回転により、硬貨支持ポストアーム43は上
昇し、硬貨支持ポスト2が硬貨支持ポスト待機位置に達
すると、コントロールユニット110から、モータに作
動停止信号が出力され、硬貨支持ポスト2は、硬貨支持
ポスト待機位置で停止する。硬貨支持ポスト2が、硬貨
集積装置(図示せず)から、集積された硬貨を受け取る
と、コントロールユニット110から、モータ80に作
動信号が出力され、モータ80を、水平面内において、
時計まわりに駆動させる。
【0031】その結果、回転軸32の回転により、硬貨
支持ポストアーム43は下降する。そして、硬貨支持ポ
スト2が硬貨支持ポスト包装位置に達すると、コントロ
ールユニット110から、モータに作動停止信号が出力
され、硬貨支持ポスト2は、硬貨支持ポスト包装位置で
停止する。その後は、前記実施例と同様にして、包装ロ
ーラ1a、1b、1cが、包装ローラ包装位置に移動さ
せられて、集積硬貨の包装がなされ、上方加締爪3およ
び下方加締爪4により、包装用フィルムの上端部および
下端部が加締められて、包装硬貨ロールが生成される
と、コントロールユニット110は、モータ80に、作
動信号を出力して、モータ80を、水平面内において、
時計まわりに駆動させるとともに、電磁ブレーキ121
に作動信号を出力し、電磁クラッチ120に係合解除信
号を出力する。その結果、アーム40のみが揺動して、
硬貨支持ポスト2が硬貨支持ポスト退避位置に達するま
で、硬貨支持ポストアーム43が揺動される。その他の
動作については、前記実施例と同様である。本実施例に
よれば、遊星歯車機構を用いることなく、電気的に、硬
貨支持ポスト2を移動させることができ、より簡易な構
成で、集積硬貨を包装することが可能になる。
【0032】図10は、本発明の他の実施例にかかる硬
貨包装装置の加締爪移動機構の略正面図である。図10
に示される加締爪移動機構においては、回転軸に、らせ
ん状の溝は形成されてはおらず、上方加締爪アーム63
および下方加締爪アーム64は、エンドレスベルト13
0により、鉛直方向に移動可能に構成されている。すな
わち、加締爪移動機構12は、支持フレーム30に回転
可能に支持された表面が平らな回転軸131と、ベルト
87およびプーリ86を介して、モータ80の出力軸8
1に接続された軸85と、軸85に設けられ、回転軸1
31と一体に設けられた支持部材134の水平面内にお
ける回転を防止可能な電磁ブレーキ132と、ガイドロ
ッド65および回転軸131が挿通された上方加締爪ア
ーム63および下方加締爪アーム64、ガイドロッド6
5に固定され、回転軸131が挿通された支持部材13
3、134と、支持部材133、134上に、それぞ
れ、設けられたブロック135、136と、ブロック1
35、136に回転自在に支持されたローラ137、1
38と、その一端部が上方加締爪アーム63に固定さ
れ、その他端部が下方加締爪アーム64に固定されると
ともに、ローラ137、138に巻回された引張りスプ
リング139と、プーリ140、141に巻回されたエ
ンドレスベルト130と、エンドレスベルト130に取
付けられた取付け部材142、143と、取付け部材1
42を介して、上方加締爪アーム63の下面に当接する
当接部材144と、取付け部材143を介して、下方加
締爪アーム64の上面に当接する当接部材145と、プ
ーリ140を回転可能なモータ147とを備えている。
【0033】図11は、かかる加締爪移動機構12を備
えた硬貨包装機の入力系、検出系、制御系および駆動系
を示すブロックダイアグラムである。図11において、
センサ106は、プーリ140の回転量を検出するもの
である。このように構成された加締爪移動機構12にお
いては、硬貨支持ポスト2が硬貨支持ポスト包装位置に
保持され、包装ローラ1a、1b、1cが、包装ローラ
包装位置に移動された後、コントロールユニット110
から、電磁クラッチ88に係合信号が出力され、電磁ブ
レーキ132に作動停止信号が出力される。その結果、
モータ80の駆動力は、出力軸81、プーリ82、ベル
ト87、プーリ86および電磁クラッチ88を介して、
軸85に伝達される。ここに、電磁ブレーキ132の作
動が停止されているため、支持部材133、134が揺
動され、上方加締爪アーム63および下方加締爪アーム
64が、上方加締爪3および下方加締爪4が加締爪待機
位置に移動するように、揺動される。センサ104が検
出した駆動軸57の回転量に基づいて、上方加締爪3お
よび下方加締爪4が加締爪待機位置に達したと判定する
と、コントロールユニット110は、電磁ブレーキ13
2に作動信号を出力して、上方加締爪3および下方加締
爪4の水平面内での移動を停止させるとともに、モータ
147に作動信号を出力して、モータ147を駆動し、
プーリ140を、図10において、時計まわりに、回転
させる。その結果、エンドレスベルト130が駆動さ
れ、取付け部材142および当接部材144は下方に、
取付け部材143および当接部材145は上方に移動さ
れ、上方加締爪アーム63は下方に、下方加締爪アーム
64は上方に、上方加締爪3および下方加締爪4が加締
位置に達するまで、移動される。
【0034】センサ106が検出したプーリ140の回
転量に基づいて、上方加締爪3および下方加締爪4が加
締位置に達したと判定すると、コントロールユニット1
10は、モータ147に作動停止信号を出力して、上方
加締爪3および下方加締爪4を加締位置に保持する。所
定時間が経過し、上方加締爪3および下方加締爪4によ
り、集積硬貨に巻回された包装用フィルムの上端部およ
び下端部が加締められると、コントロールユニット11
0は、モータ147に作動信号を出力して、プーリ14
0が、図10において、反時計まわりに回転されるよう
に、モータ147を駆動する。その結果、エンドレスベ
ルト130が逆方向に駆動され、上方加締爪3および下
方加締爪4は、加締位置から加締爪待機位置に移動され
る。センサ106が検出したプーリ140の回転量に基
づいて、上方加締爪3および下方加締爪4が加締爪待機
位置に達したと判定すると、コントロールユニット11
0は、モータ147に作動停止信号を出力し、電磁ブレ
ーキ132に作動停止信号を出力するとともに、モータ
80に作動信号を出力して、モータ80を、水平面内
で、反時計まわりに駆動する。
【0035】その結果、支持部材133、134、上方
加締爪アーム63および下方加締爪アーム64が揺動さ
れて、上方加締爪3および下方加締爪4は加締爪退避位
置に移動される。その後、図1ないし図7に示された実
施例と同様にして、包装ローラ1a、1b、1cが、包
装ローラ退避位置に移動されて、1サイクルの包装動作
が完了する。本実施例においても、多数のカムや複雑な
リンク機構を必要とせず、簡易な構成で、集積硬貨を包
装することができ、硬貨包装機をコンパクト化すること
が可能になる。本発明は以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含さ
れるものであることはいうまでもない。たとえば、図1
ないし図8に示された実施例においては、1つのモータ
80により、包装ローラ移動機構10、硬貨支持ポスト
移動機構11および加締爪移動機構12を構成する各手
段を駆動しているが、包装ローラ移動機構10、硬貨支
持ポスト移動機構11および加締爪移動機構12のそれ
ぞれに、モータを設け、それぞれを構成する各手段を駆
動するようにしてもよい。
【0036】また、図8および図9に示された実施例に
おいては、硬貨支持ポスト移動機構11の遊星歯車機構
のみを、電磁クラッチ120および電磁ブレーキ121
に置き換えているが、硬貨支持ポスト移動機構11にお
いては、遊星歯車機構を使用し、加締爪移動機構12の
遊星歯車機構を電磁クラッチ120および電磁ブレーキ
121に置き換えてもよく、さらには、硬貨支持ポスト
移動機構11および加締爪移動機構12の遊星歯車機構
に代えて、電磁クラッチ120および電磁ブレーキ12
1を用いるようにしてもよい。更に、図10および図1
1に示された実施例においては、加締爪移動機構12の
上方加締爪3および下方加締爪4を、エンドレスベルト
130により、鉛直方向に移動させているが、硬貨支持
ポスト移動機構11の硬貨支持ポスト2を、同様に、エ
ンドレスベルト130により、鉛直方向に移動させるよ
うにすることもできる。また、エンドレスベルト130
に代えて、チェーン、ワイヤーなどを用いてもよい。ま
た、図10および図11に示された実施例においては、
1つのエンドレスベルト130に、取付け部材142、
143を取付け、当接部材144、145を介して、上
方加締爪3および下方加締爪4を鉛直方向に移動させて
いるが、2つの独立したエンドレスベルトを設け、それ
ぞれに、取付け部材を取付け、当接部材を介して、上方
加締爪3および下方加締爪4を、鉛直方向に移動させ、
その待機位置を独立して調整することもできる。この場
合にも、エンドレスベルトに代えて、チェーン、ワイヤ
ーなどを用いることができる。
【0037】さらに、本明細書において、手段とは、必
ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機
能がソフトウエアによって実現される場合も、本発明は
包含する。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手
段により実現されても、二以上の手段の機能が一つの物
理的手段により実現されるものであってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な構成で、所定枚
数の硬貨を所望のように包装することのできるコンパク
トな硬貨包装装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかる硬貨包装装置
の略斜視図である。
【図2】図2は、硬貨支持ポスト移動機構の詳細を示す
略斜視図である。
【図3】図3は、図2のA−A線に沿った略断面図であ
る。
【図4】図4は、加締爪移動機構の詳細を示す略斜視図
である。
【図5】図5は、図4の略一部拡大斜視図である。
【図6】図6は、本発明の実施例にかかる硬貨包装装置
の駆動系を模式的に示す略正面図である。
【図7】図7は、本発明の実施例にかかる硬貨包装装置
を備えた硬貨包装機の入力系、検出系、制御系および駆
動系を示すブロックダイアグラムである。
【図8】図8は、本発明の別の実施例にかかる硬貨包装
装置の硬貨支持ポスト移動機構の略正面図である。
【図9】図9は、図8に示される硬貨支持ポスト移動機
構を備えた硬貨包装機の入力系、検出系、制御系および
駆動系を示すブロックダイアグラムである。
【図10】図10は、本発明の他の実施例にかかる硬貨
包装装置の加締爪移動機構の略正面図である。
【図11】図11は、図9に示される加締爪移動機構を
備えた硬貨包装機の入力系、検出系、制御系および駆動
系を示すブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1a、1b、1c 包装ローラ 2 硬貨支持ポスト 3 上方加締爪 4 下方加締爪 10 包装ローラ移動機構 11 硬貨支持ポスト移動機構 12 加締爪移動機構 20a、20b アーム 21 回転軸 22 ガイドロッド 23 包装ローラ間隙調整部材 24a、24b、24c 包装ローラ支持部材 25a、25b、25c 軸 26a フォーク状リンク 26b、26c、27、28 リンク 29 ピン 30、31、46 支持フレーム 32 回転軸 33 電磁ブレーキ 34 アーム 35a、35b 軸 36a、36b 遊星歯車 37 駆動軸 38 太陽歯車 39 中空軸部 40 アーム 41 内側歯車 42 電磁ブレーキ 43 硬貨支持ポストアーム 44 アーム 45 ガイドロッド 50、51、74 支持フレーム 52 回転軸 53 電磁ブレーキ 54 アーム 55a、55b 軸 56a、56b 遊星歯車 57 駆動軸 58 太陽歯車 59 中空軸部 60 アーム 61 内側歯車 62 電磁ブレーキ 63 上方加締爪アーム 64 下方加締爪アーム 65、66 ガイドロッド 67 アーム 68、69 昇降部材 70、71、72、73 引張りスプリング 80 モータ 81 出力軸 82 プーリ 83 電磁クラッチ 84 駆動力伝達機構 85 軸 86 プーリ 87 ベルト 88 電磁クラッチ 89 駆動力伝達機構 90 プーリ 91 軸 92 プーリ 93 ベルト 94 電磁クラッチ 95 駆動軸 96 傘歯車 97 傘歯車 100 金種設定手段 101 スタート手段 102 センサ 103 センサ 104 センサ 105 センサ 110 コントロールユニット 111 シャッタ 112 シャッタ駆動手段 120 電磁クラッチ 121 電磁ブレーキ 130 エンドレスベルト 131 回転軸 132 電磁ブレーキ 133、134 支持部材 135、136 ブロック 137、138 ローラ 139 引張りスプリング 140、141 プーリ 142、143 取付け部材 144、145 当接部材 147 モータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨集積手段により集積された硬貨を支持
    する硬貨支持部材を移動させる硬貨支持部材移動機構
    と、前記硬貨支持部材により支持された前記集積硬貨の
    まわりに、包装用フィルムを巻回する複数の包装ローラ
    を移動させる包装ローラ移動機構と、前記複数の包装ロ
    ーラにより、前記集積硬貨のまわりに巻回された前記包
    装用フィルムの上端部および下端部を加締めて、所定の
    枚数の硬貨からなる包装硬貨ロールを生成する一対の加
    締爪を移動させる加締爪移動機構を備えた硬貨包装装置
    において、前記硬貨支持部材移動機構が、前記硬貨支持
    部材を鉛直方向に移動させる第一硬貨支持部材移動手段
    と、前記硬貨支持部材を水平方向に移動させる第二硬貨
    支持部材移動手段と、前記第一硬貨支持部材移動手段お
    よび前記第二硬貨支持部材移動手段とを選択的に作動さ
    せる第一切換え手段を備え、前記加締爪移動機構が、前
    記一対の加締爪を鉛直方向に移動させる第一加締爪移動
    手段と、前記一対の加締爪を水平方向に移動させる第二
    加締爪移動手段と、前記第一加締爪移動手段および前記
    第二加締爪移動手段を選択的に作動させる第二切換え手
    段を備え、前記包装ローラ移動機構が、らせん状の溝が
    形成された回転軸と、その内壁に、前記回転軸に形成さ
    れたらせん状の溝と係合するらせん状の溝が形成された
    孔を有し、前記回転軸の回転にしたがって、前記回転軸
    に沿って移動する包装ローラ間隙調整部材と、該包装ロ
    ーラ間隙調整部材の前記回転軸に沿った移動にしたがっ
    て、前記複数の包装ローラを移動させるリンク手段を備
    えたことを特徴とする硬貨包装装置。
  2. 【請求項2】前記硬貨支持部材移動機構が、その内壁
    に、らせん状の溝が形成された孔を有し、硬貨支持部材
    がその一端部に形成された硬貨支持アーム部材を備え、
    前記第一硬貨支持部材移動手段が、前記硬貨支持アーム
    部材の前記らせん状の溝に係合するらせん状の溝が形成
    された回転可能な回転軸を備えるとともに、前記第二硬
    貨支持部材移動手段が、前記硬貨支持アーム部材ととも
    に、前記回転軸まわりに揺動する揺動部材を備え、前記
    第一切換え手段が、選択的に、前記揺動部材を揺動させ
    て、前記硬貨支持アーム部材を水平方向に移動させ、あ
    るいは、前記回転軸を回転させて、前記硬貨支持アーム
    部材を鉛直方向に移動させるように構成されたことを特
    徴とする請求項1に記載の硬貨包装装置。
  3. 【請求項3】前記加締爪移動機構が、その内壁に、らせ
    ん状の溝が形成された孔を有し、上方加締爪がその一端
    部に形成された上方加締爪アーム部材と、その内壁に、
    らせん状の溝が形成された孔を有し、下方加締爪がその
    一端部に形成された下方加締爪アーム部材とを備え、前
    記第一加締爪移動手段が、前記上方加締爪アーム部材お
    よび前記下方加締爪アーム部材のらせん状の溝と係合
    し、上部と下部で、らせんの向きが異なるらせん状の溝
    が形成された回転可能な回転軸を備え、前記第二加締爪
    移動手段が、前記上方加締爪アーム部材および前記下方
    加締爪アーム部材とともに、前記回転軸まわりに揺動す
    る揺動部材を備え、前記第二切換え手段が、選択的に、
    前記揺動部材を揺動させて、前記上方加締爪アーム部材
    および前記下方加締爪アーム部材を水平方向に移動さ
    せ、あるいは、前記回転軸を回転させて、前記上方加締
    爪アーム部材および前記下方加締爪アーム部材を鉛直方
    向に移動させるように構成されたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の硬貨包装装置。
  4. 【請求項4】前記第一切換え手段が、遊星歯車機構を備
    えたことを特徴とする請求項2または3に記載の硬貨包
    装装置。
  5. 【請求項5】前記第二切換え手段が、遊星歯車機構を備
    えたことを特徴とする請求項2または3に記載の硬貨包
    装装置。
  6. 【請求項6】前記第一切換え手段が、クラッチ手段およ
    び制動手段を備えたことを特徴とする請求項2または3
    に記載の硬貨包装装置。
  7. 【請求項7】前記第二切換え手段が、クラッチ手段およ
    び制動手段を備えたことを特徴とする請求項2または3
    に記載の硬貨包装装置。
  8. 【請求項8】さらに、前記包装ローラ間隙調整部材を、
    前記回転軸に沿ってガイドするガイド手段が設けられた
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記
    載の硬貨包装装置。
  9. 【請求項9】前記第一硬貨支持部材移動手段が、前記硬
    貨支持アーム部材を鉛直方向に移動可能な無端駆動力伝
    達手段を備えたことを特徴とする請求項1、3および5
    ないし8のいずれか1項に記載の硬貨包装装置。
  10. 【請求項10】前記第一加締爪移動手段が、前記上方加
    締爪アーム部材および前記下方加締爪アーム部材を鉛直
    方向に移動可能な無端駆動力伝達手段を備えたことを特
    徴とする請求項1、3および5ないし9のいずれか1項
    に記載の硬貨包装装置。
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