JPH07219731A - 情報処理装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ネットワーク上の情報処理装置の管理に関する
ホスト装置の負担を軽減するとともに、ネットワーク上
への情報処理装置に追加に対してより容易にかつ柔軟に
対応することを可能とする。 【構成】プリンタへのプリント要求（処理要求）が当該
プリンタにて実行可能なものであるか否か（即ちＡ４サ
イズであるか否か）がが判定され、実行可能であれば当
該プリンタを用いて要求された処理を実行する。一方、
処理要求がこのプリンタによって処理できないものであ
れば、ネットワーク上の他のプリンタの機能が登録され
たネットワーク管理表を参照することにより、他のプリ
ンタで当該処理を実行可能か否かを判定し、当該処理を
実行可能な他のプリンタがあれば、そのプリンタに対し
て当該プリント要求（印刷データを含む）をネットワー
クを介して転送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネットワークを構成す
る情報処理装置及び方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のネットワーク上の情報処理装置は
それ自身で処理できる要求のみを受け付け可能である。
例えば、ネットワークに接続されたプリンタにおいて、
このプリンタがＡ４の用紙サイズを用いた印刷処理のみ
が可能であるような場合を考える。この構成において、
該ネットワーク上のホスト装置がそのプリンタに対して
Ａ４サイズ以外の印刷要求、例えばＢ４サイズでの印刷
要求を行うと、このプリンタはプリント要求を拒否し、
エラー信号等をホスト装置に返す。従って、従来のネッ
トワークシステムにおいては、ホスト装置が各情報処理
装置の処理内容を把握し、処理要求に適した情報処理装
置を選択し、この選択された情報処理装置に該処理要求
を送信する必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
技術においては、個々の情報処理装置が、他の情報処理
装置の構成を管理しないため、ネットワーク上の全ての
情報処理装置についてホスト装置が管理しなければなら
ない。このため、新しい情報処理装置をネットワークに
追加し、その機能を利用しようとする場合は、ホスト装
置がその追加された情報処理装置を管理しなければなら
ない。例えば、複数台のホスト装置と複数台のプリンタ
が接続されたネットワークシステムにプリンタを追加し
たような場合、追加されたプリンタに関して各ホスト装
置のそれぞれの管理データを更新する必要が生じ、操作
が煩わしいものとなる。又、各ホスト装置にしてみれ
ば、管理データが増大してしまい、その負担が大きくな
ってしまう。

【０００４】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、ネットワーク上の情報処理装置の管理に関す
るホスト装置の負担を軽減するとともに、ネットワーク
上への情報処理装置の追加に対してより容易にかつ柔軟
に対応することを可能とする情報処理装置及び方法を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】及び

【作用】上記の目的を達成するために本発明による情報
処理装置は以下の構成を備える。即ち、ネットワーク上
に接続されたホスト装置よりの処理要求に基づいて処理
を実行する情報処理装置であって、前記処理要求を当該
情報処理装置が実行するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、当該情報処理装置が前記処理要求
を処理しないと判断された場合、前記処理要求の要求す
る処理を実行可能な前記ネットワーク上の他の情報処理
装置に前記処理要求の転送を行う転送手段と、を備え
る。

【０００６】又、上記の目的を達成する本発明の情報処
理方法は、ネットワーク上に接続されたホスト装置より
の処理要求に基づいて処理を実行する情報処理装置にお
ける情報処理方法であって、前記処理要求を当該情報処
理装置が実行するか否かを判断する判断工程と、前記判
断工程により、当該情報処理装置が前記処理要求を処理
しないと判断された場合、前記処理要求の要求する処理
を実行可能な前記ネットワーク上の他の情報処理装置に
前記処理要求の転送を行う転送工程と、を備える。

【０００７】上述の構成によれば、ネットワーク上の情
報処理装置（周辺装置）が、当該ネットワーク上の他の
情報処理装置の構成を管理し、制御することが可能とな
り、ホスト装置で全ての情報処理装置を管理する必要が
なくなる。

【０００８】又、本発明の他の構成による情報処理装置
は、ネットワーク上に接続されたホスト装置よりの処理
要求に基づいて処理を実行する情報処理装置であって、
前記処理要求を当該情報処理装置が実行するか否かを判
断する判断手段と、前記判断手段により当該情報処理装
置が前記処理要求を処理しないと判断された場合、前記
ネットワーク上に接続され、該処理要求を実行可能な他
の情報処理装置を検索する検索手段と、前記判断手段に
より当該情報処理装置が前記処理要求を処理しないと判
断された場合に、前記検索手段により検索された前記他
の情報処理装置に前記処理要求の転送を行う転送手段
と、を備える。

【０００９】更に、本発明の他の構成による情報処理方
法は、ネットワーク上に接続されたホスト装置よりの処
理要求に基づいて処理を実行する情報処理装置における
情報処理方法であって、前記処理要求を当該情報処理装
置が実行するか否かを判断する判断工程と、前記判断工
程により当該情報処理装置が前記処理要求を処理しない
と判断された場合、前記ネットワーク上に接続され、該
処理要求を実行可能な他の情報処理装置を検索する検索
工程と、前記判断工程により当該情報処理装置が前記処
理要求を処理しないと判断された場合に、前記検索工程
により検索された前記他の情報処理装置に前記処理要求
の転送を行う転送工程と、を備えることを特徴とする。

【００１０】上記の構成によれば、ネットワーク上の情
報処理装置へ発行された処理要求を実行しないと判断し
た場合、当該処理要求を実行可能なネットワーク上の他
の情報処理装置を検索し、検索された他の情報処理装置
へ処理要求の転送を行う。

【００１１】

【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の好適な
実施例について説明する。

【００１２】図１は本実施例のネットワークシステムを
表す図である。同図において、１及び２はプリンタであ
り、ともにネットワーク回線４に接続されている。プリ
ンタ１は本発明の適用例としてのプリンタであり、Ａ４
サイズの用紙に対する印刷を行うとともに、ネットワー
ク上の他のプリンタ（本例ではプリンタ２）の処理内容
に応じて処理要求の転送を行う。プリンタ２はＡ３サイ
ズの用紙に対して印刷を行う。３はパーソナルコンピュ
ータ等で構成されるホスト装置である。プリンタ１、２
による印刷は、ネットワーク回線４を介して接続された
ホスト装置３よりの処理要求に基づいて行われる。

【００１３】次に、本実施例を適応するレーザビームプ
リンタの構成について図２を参照して説明する。

【００１４】図２は本実施例のレーザビームプリンタ
（以下、単にプリンタと称する）の内部構造を示す断面
図で、このプリンタはホスト装置３よりの印刷データに
従って印刷を行うとともに、文字パターンの登録や提携
書式（フォームデータ）などの登録も行える。

【００１５】図２において、１００はプリンタ本体であ
り、ネットワーク４を介して接続されているホスト装置
から供給される印刷情報（文字コード等）やフォーム情
報或いはマクロ命令などを入力して記憶するとともに、
それらの情報に従って対応する文字パターンやフォーム
パターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を
形成する機能を有する。３００は操作のためのスイッチ
及びＬＥＤ表示器などが配されている操作パネル、１０
１はプリンタ１００全体の制御及びホストコンピュータ
から供給される文字情報などを解析するプリンタ制御ユ
ニットである。このプリンタ制御ユニット１０１は主に
文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換し
てレーザドライバ１０２に出力する。

【００１６】レーザドライバ１０２は半導体レーザ１０
３を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号
に応じて半導体レーザ１０３から発射されるレーザ光１
０４をオン・オフ切り換えする。このレーザ光１０４は
回転多面鏡１０５で左右方向に振らされて静電ドラム１
０６上を走査露光する。これにより、静電ドラム１０６
上には文字パターンの静電潜像が形成されることにな
る。この潜像は静電ドラム１０６周囲に配設された現像
ユニット１０７により現像された後、記録紙に転写され
る。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート
記録紙はプリンタ１００に装着した用紙カセット１０８
に収納され、給紙ローラ１０９及び搬送ローラ１１０と
１１１とにより、装置内に取り込まれて、静電ドラム１
０６に供給される。

【００１７】図３は本実施例のプリンタの制御構成を表
すブロック図である。同図において、１１はネットワー
ク通信を行うためのインターフェースであり、ネットワ
ーク回線４との間でデータの授受を行うことを可能とす
る。１２はＣＰＵであり、本プリンタ１の全体の制御を
行う。１３はＲＯＭであり、ＣＰＵ１２が実行する溜の
各種制御プログラムが格納されている。後述のフローチ
ャートで表される処理を実行するための制御プログラム
もこのＲＯＭ１３に格納されている。１４はＲＡＭであ
り、ＣＰＵ１２が各種の処理を実行するに際しての、Ｃ
ＰＵ１２の作業領域を提供する。また、ホスト装置３よ
りインターフェース１１を介して入力された処理要求
（印刷データなど）を一時的に格納するためのバッファ
１４ａのための領域がＲＡＭ１４に確保されている。

【００１８】１５は各種データを入力するための入力部
であり、１６は各種の設定状態等を表示する表示部であ
る。操作部３００は、これらの入力部１５及び表示部１
６を含むものである。１７は不揮発性ＲＡＭであり、ネ
ットワーク管理データ１７ａ（後述）を保持するのに用
いられる。尚、この不揮発性ＲＡＭ１７は、通常の揮発
性ＲＡＭをバッテリでバックアップするような構成とし
てもよい。１８は印刷制御部であり、印刷部１９の各種
制御を行う。印刷部１９は上述の如くレーザビーム方式
による記録を実行するものであり、その構成及び動作は
上述の通りである。

【００１９】図４は、ホスト装置３が保持するネットワ
ーク管理表のデータ構成を表す図である。このようにホ
スト装置３は、少なくともプリンタ１を管理するための
情報としてプリンタ１のネットワーク上のアドレスを有
する。又、図５はプリンタ１が保持するネットワーク管
理表１７ａのデータ構成を表す図である。このように、
プリンタ１は少なくともネットワーク上のホスト装置及
び他のプリンタに関する管理データを有する。特に、プ
リンタ２については、その値とワーク上のアドレスとと
もに、記録可能な用紙サイズが管理データとして格納さ
れている。尚、このプリンタ１におけるネットワーク管
理表１７ａは、操作パネル３００より設定したり、ホス
ト装置３よりダウンロードして設定することで得られ
る。

【００２０】以上の構成例におけるプリンタ１の動作に
ついて、図６のフローチャートを参照して以下に説明す
る。

【００２１】図６はプリンタ１の動作手順を表すフロー
チャートである。このフローチャートで示された処理を
実現する制御プログラムはＲＯＭ１３に格納されてい
る。ここでは、ホスト装置３からのＡ４サイズ用紙への
プリント、Ａ３サイズ用紙へのプリント、Ａ２サイズ用
紙へのプリントの動作について説明を行う。

【００２２】図６に示された動作手順によれば、プリン
タ１へのプリント要求（処理要求）がプリンタ１にて実
行可能なものであるか否か（即ちＡ４サイズであるか否
か）が判定され、実行可能であればプリンタ１を用いて
要求された処理を実行する。一方、処理要求がプリンタ
１によって処理できないものであれば、ネットワーク上
の他のプリンタの機能が登録されたネットワーク管理表
１７ａを参照することにより、他のプリンタで当該処理
を実行可能か否かを判定し、当該処理を実行可能な他の
プリンタがあれば、そのプリンタに対してプリント要求
（印刷データを含む）をネットワークを介して転送す
る。以下に、詳細に説明する。

【００２３】＜Ａ４サイズ用紙へのプリント＞ホスト装
置３よりネットワーク回線４を介してプリンタ１にプリ
ント要求があると、処理はステップＳ１よりステップＳ
２へ進む。ステップＳ２において、プリンタ１はプリン
ト要求に含まれている用紙サイズをチェックする。ここ
で、このプリント要求による用紙サイズはＡ４であるた
め、即ち、当該プリンタが処理可能な用紙サイズである
ため、ステップＳ３へ進み、当該プリント要求に対する
処理が通常通り行われ、Ａ４用紙上への印刷が実行され
る。

【００２４】＜Ａ３サイズ用紙へのプリント＞ホスト装
置３よりネットワーク回線４を介してプリンタ１にプリ
ント要求があると、処理はステップＳ１よりステップＳ
２へ進む。ステップＳ２において、プリント要求に含ま
れている用紙サイズをチェックすると、指定されている
用紙サイズがＡ３であるため、即ち、プリンタ１ではサ
ポートされていないため処理はステップＳ４へ進む。ス
テップＳ４において、プリンタ１は、ネットワーク管理
表１７ａを参照して、当該プリント要求を実行可能なプ
リンタ（ここではネットワーク上において用紙サイズＡ
３への印刷が可能なプリンタ）を探す。本例ではプリン
タ２がＡ３用紙への印刷をサポートしているため、適応
プリンタが有りと判定されてステップＳ６へ進む。ステ
ップＳ６では、適応プリンタとして選択されたプリンタ
のネットワークアドレスへホスト装置３より受信したプ
リント要求（印刷データを含む）の転送を行う。

【００２５】ここで、ステップＳ６のデータ転送につい
て図７を参照して説明する。図７は本実施例のプリンタ
１による印刷データ転送手順を表すフローチャートであ
る。まず、ステップＳ１１において、ホスト装置３より
印刷データを受信し、バッファ１４ａにデータを格納す
る。ステップＳ１２において、１ブロック分もしくは全
ての印刷データの受信が完了したか否かを判定し、完了
していなければ印刷データの受信を続行する。一方、１
ブロック分もしくは全印刷データの受信が完了するとス
テップＳ１３へ進み、プリンタ２に対してバッファ１４
ａに格納された印刷データを送信する。バッファ１４ａ
に格納された全ての印刷データを送信し終えるとステッ
プＳ１４よりステップＳ１５へ進み、全ての印刷データ
について処理を完了したか否かを判定する。もし、まだ
未処理の印刷データがあればステップＳ１１へ戻り上述
の処理を繰り返す。一方、全ての印刷データを送信し終
えていれば本処理を終了する。

【００２６】本例では上述の如くブロック単位で印刷デ
ータを転送する手法を説明したが、これに限られるもの
ではない。例えば、バッファ１４ａが印刷データで満た
されたか否かで、印刷データの転送の開始を制御しても
よい。

【００２７】＜Ａ２サイズ用紙へのプリント＞ホスト装
置３より、プリンタ１にプリント要求があると処理はス
テップＳ１よりステップＳ２へ進む。ステップＳ２にお
いて、プリンタ１はプリント要求に含まれる用紙サイズ
のチェックを行う。ここでは用紙サイズがＡ２のため、
プリンタ１ではサポートされておらず、処理はステップ
Ｓ４へ進む。ステップＳ４では、ネットワーク管理表１
７ａを参照してＡ２サイズをサポートしているプリンタ
を探す。本構成例では適応するプリンタがないので、こ
のプリント要求を拒否し、エラーコードなどがホスト装
置３へ返送される。

【００２８】以上説明したように、本実施例によればホ
スト装置により複数のプリンタの管理をせずとも、プリ
ンタ１が他のプリンタ（プリンタ２）を管理するので、
ホスト装置３によるネットワークの管理負担が軽減され
る。そして、プリンタ１に対してプリンタ１がサポート
していない処理を含むプリント要求を行っても、その処
理を実行可能な他のプリンタが選択されるので、所望の
プリンタ出力が得られることになる。

【００２９】＜実施例２＞次に実施例２について説明す
る。実施例２は、他のプリンタへのデータの転送を行う
か否かの判断を当該プリンタの状態（例えば用紙切れ
等）により行うものである。実施例２のプリンタの構成
等は実施例１と同様（図１乃至図５）と同様であるの
で、ここでは説明を省略する。但し、図５のネットワー
ク管理表１７ａのデータ構成においては少なくともプリ
ンタ２及びホスト装置３のネットワークアドレスを有し
ていればよく、用紙サイズの項は省略可能である。

【００３０】図８に実施例２のプリンタ１の動作手順を
表すフローチャートを示す。以下に、図８を用いて、ホ
スト装置３からのプリント要求をプリンタ１に用紙があ
る場合と、用紙が無い場合とに分けて説明する。

【００３１】＜用紙がある場合＞ホスト装置３よりプリ
ンタ１にプリント要求があるとステップＳ２１よりステ
ップＳ２２へ進む。ステップＳ２２において、用紙有無
のチェックを行い、ここでは用紙が有るのでステップＳ
２３へ進む。ステップＳ２３では、当該プリント要求に
含まれる印刷データについて印刷が実行される。

【００３２】＜用紙がない場合＞ホスト装置３よりプリ
ンタ１にプリント要求があるとステップＳ２１よりステ
ップＳ２２へ進む。ステップＳ２２において、用紙の有
無をチェックすると、ここでは用紙が無いのでステップ
Ｓ２４へ進む。ステップＳ２４において、プリンタ１は
ネットワーク管理表１７ａを用いてネットワーク上の他
のプリンタを探す。本構成例ではプリンタ２が存在する
ので、ステップＳ２６へ進み、プリンタ２に対して当該
プリント要求を転送する。

【００３３】一方、ネットワーク上に他のプリンタが存
在しないような構成においては、ステップＳ２５よりス
テップＳ２７へ進み、当該プリント要求を拒否し、エラ
ーコードをホスト装置３へ送信する。

【００３４】以上説明したように、実施例２によればホ
スト装置３側で複数のプリンタを管理せずに、プリンタ
１が他のプリンタを管理するので、プリンタ１が用紙無
しの場合でも、他のプリンタ装置により所望のプリンタ
出力が得られる。

【００３５】尚、上記実施例１では、他のプリンタが印
刷可能な用紙サイズを管理する例を説明したがこれに限
られないことはいうまでもない。例えば、カラー印刷の
サポートの有無や、印刷の解像度等を判定基準とした
り、用紙サイズ＋カラー印刷というように複数の要素を
判定基準として設けてもよい。

【００３６】又、上記実施例２では、他のプリンタへの
データ転送の判断基準として用紙無しというプリンタ１
の状態を用いているがこれに限られないことはいうまで
もない。例えば、トナー不足や用紙のジャム等を判断基
準としてもよいし、これらの項目の組み合わせであって
もよい。

【００３７】更に、本実施例の画像形成装置として、レ
ーザビームプリンタを例にして説明したが、これに限定
されるものでなく、以下で説明するインクジェットプリ
ンタ等にも適応可能である。

【００３８】図９は、本発明が適用できるインクジェッ
ト記録装置ＩＪＲＡの概観図である。

【００３９】同図において、リードスクリュー５００５
は、駆動モータ５０１３の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア５０１１，５００９を介して回転する。キャリッ
ジＨＣは、リードスクリュー５００５の螺旋溝５００４
に対して係合するピン（不図示）を有し、リードスクリ
ュー５００５の回転に伴って矢印ａ，ｂ方向に往復移動
される。このキャリッジＨＣには、インクジェットカー
トリッジＩＪＣが搭載されている。５００２は紙押え板
であり、キャリッジの移動方向に亙って紙をプラテン５
０００に対して押圧する。５００７，５００８はフォト
カプラで、キャリッジのレバー５００６のこの域での存
在を確認して、モータ５０１３の回転方向切り換え等を
行うためのホームポジション検知手段である。５０１６
は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材５０２
２を支持する部材で、５０１５はこのキャップ内を吸引
する吸引手段で、キャップ内開口５０２３を介して記録
ヘッドの吸引回復を行う。５０１７はクリーニングブレ
ードで、５０１９はこのブレードを前後方向に移動可能
にする部材であり、本体支持板５０１８にこれらが支持
されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリー
ニングブレードが本例に適用できることは言うまでもな
い。又、５０１２は、吸引回復の吸引を開始するための
レバーで、キャリッジと係合するカム５０２０の移動に
伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り
換え等の公知の伝達手段で移動制御される。

【００４０】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー５００５の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。

【００４１】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について、図１０に示すブロック図を参
照して説明する。制御回路を示す同図において、１７０
０は記録信号を入力するインターフェース、１７０１は
ＭＰＵ、１７０２はＭＰＵ１７０１が実行する制御プロ
グラムを格納するプログラムＲＯＭ、１７０３は各種デ
ータ（上記記録信号やヘッドに供給される記録データ
等）を保存しておくダイナミック型のＲＯＭである。１
７０４は記録ヘッド１７０８に対する記録データの供給
制御を行うゲートアレイであり、インターフェース１７
００、ＭＰＵ１７０１、ＲＡＭ１７０３間のデータ転送
制御も行う。１７１０は記録ヘッド１７０８を搬送する
ためのキャリアモータ、１７０９は記録紙搬送のための
搬送モータである。１７０５はヘッドを駆動するヘッド
ドライバ、１７０６、１７０７はそれぞれ搬送モータ１
７０９、キャリアモータ１７１０を駆動するためのモー
タドライバである。

【００４２】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース１７００に記録信号が入るとゲートアレイ１
７０４とＭＰＵ１７０１との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ１
７０６、１７０７が駆動されると共に、ヘッドドライバ
１７０５に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆
動され、印字が行われる。

【００４３】以上のようなインクジェットプリンタの制
御構成に、本発明の構成要素を組み込むことが可能であ
り、本発明はレーザビームプリンタに限らず、上記イン
クジェットプリンタ等にも適用できることは明らかであ
る。更に、感熱方式等の他の印刷方式を適用してもよい
ことはいうまでもない。

【００４４】＜実施例３＞又、上記各実施例では、ネッ
トワーク上の情報処理装置としてプリンタを用いている
がこれに限られない。例えば、スキャナへ本発明を適用
することも可能である。本実施例３では、本発明をスキ
ャナに適用した実施例を説明する。例えば、複数台の解
像度の異なるスキャナをネットワークで接続しておき、
この内の１台が各スキャナの解像度を登録したネットワ
ーク管理表を有する。そして、このネットワーク管理表
を有するスキャナへ該ネットワーク上のホスト装置が解
像度の指定を含む処理要求を発行する。該スキャナはこ
の処理要求に応じて、自分自身もしくはネットワーク上
の他のスキャナより要求された解像度をサポートするス
キャンを選択して、該処理要求の実行もしくは他のスキ
ャナへの処理要求の転送を行う。

【００４５】図１１は、実施例３のスキャナの制御構成
を表わすブロック図である。同図において、図３と同様
の機能を有する構成については図３と同一の参照番号を
付し、ここでは詳細な説明を省略する。同図において、
ＣＰＵ１２’は、ＲＯＭ１３’に格納された制御プログ
ラムを実行することによりスキャナ装置１００の全体の
制御を行う。ＲＯＭ１３’には、スキャナ１００を制御
する制御プログラムや、後述の図１３のフローチャート
で示される制御プログラムが格納されている。

【００４６】又、実施例３のネットワーク管理表は図１
２に示すように、各装置についてネットワーク上のアド
レスと、解像度が格納されている。

【００４７】図１３は実施例３のスキャナの動作手順を
表わすフローチャートである。ステップＳ３１におい
て、インターフェース１１を介して読み取り要求が受信
されるとステップＳ３２に進む。ステップＳ３２では、
この読み取り要求が要求する解像度が本スキャナ１００
によりサポートされている否かを判断し、サポートされ
ていれば当該スキャナ１００による原稿の読み取りを行
い、得られた画像データをネットワーク上のホスト装置
へ送信する。

【００４８】一方、ステップＳ３２において、要求され
た解像度を当該スキャナがサポートしていない場合は、
ステップＳ３４へ進む。ここで、ネットワーク管理表１
７ａ’を参照して、要求された解像度をサポートする他
のスキャナを探す。該当するスキャナがネットワーク上
に存在すればステップＳ３５よりステップＳ３６へ進
み、当該読み取り要求を該当する他のスキャナへ転送す
る。ステップＳ３７では、他のスキャナによって読み取
られた画像データはインターフェース１１を介してスキ
ャナ１００に入力されてＲＡＭ１４上に確保された画像
データ領域（不図示）に格納される。ＲＡＭ１４に格納
された画像データは、インターフェース１１を介してネ
ットワーク上のホスト装置に転送される。

【００４９】以上のように、実施例３によれば、ホスト
装置は１台のスキャナにアクセスするのみで、種々の解
像度にて読み取られた画像データを得ることができる。

【００５０】尚、上記の各実施例において、ネットワー
ク上に１台のホスト装置と２台の周辺装置という構成と
なっているが、これに限られないことはいうまでもな
い。尚、従来は、複数台のホスト装置がある場合、ネッ
トワーク上へ周辺装置の追加があると、各ホスト装置に
対してネットワーク管理データの更新が必要であった。
これに対して上記各実施例によれば、１台のネットワー
ク管理機能を有する周辺装置（プリンタ１もしくはスキ
ャナ１００）のネットワーク管理データ（ネットワーク
管理表）を更新すれば済むので、ネットワーク上の周辺
装置追加に対する操作性が向上する。

【００５１】更に、上記各実施例によれば、ネットワー
ク管理表を有する周辺装置は、プリンタ同士、スキャナ
同士というように、ネットワーク上の同機種について管
理を行うがこれにかぎられず、例えば、実施例１のプリ
ンタ１がネットワーク上のプリンタとスキャナを管理す
るように構成してもよく、その実現方法としては上述の
各実施例の説明から明らかである。

【００５２】以上説明したように、上記各実施例によれ
ば、ネットワーク上のホスト装置以外の情報処理装置が
他の情報処理装置を管理することにより、ホスト装置に
負担をかけずに処理能力を上げることができる。

【００５３】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、１つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ネ
ットワーク上の周辺装置等の情報処理装置の管理に関す
るホスト装置の負担が軽減され、ネットワーク上への情
報処理装置に追加に対してより容易にかつ柔軟に対応す
ることが可能となる。

【００５５】又、本発明の他の構成によれば、ネットワ
ーク上の情報処理装置としてプリンタが適用され、処理
要求により要求される用紙サイズに基づいて当該プリン
タで該処理要求の処理を実行するか否かを決定するの
で、ホスト装置はネットワーク上の各プリンタがどの用
紙サイズに対応するかを把握しておく必要がなくなり、
ホスト装置のネットワーク管理の負担が軽減される。

【００５６】又、本発明の他の構成によれば、ネットワ
ーク上の情報処理装置としてプリンタが適用され、処理
要求が要求する用紙サイズの用紙の有無に基づいて当該
プリンタが処理を実行するか否かが決定されるのでホス
ト装置からの処理要求が確実に実行される。

【００５７】又、本発明の他の構成によれば、ホスト装
置よりの処理要求にたいする処理を当該情報処理装置に
より処理できないような場合、ネットワーク上の当該処
理を実行できる他の情報処理装置を検索し、これに該処
理要求を転送することが可能となる。このため、ホスト
装置が各情報処理装置の処理能力を把握していなくて
も、該ホスト装置よりの処理要求が確実に実行される。

【００５８】更に、本発明の他の構成によれば、ネット
ワーク上の他の情報処理装置において要求された処理を
実行することができるか否かを、各情報処理装置の実行
可能な処理内容を登録したネットワーク管理表を参照し
て判定する。このようなネットワーク管理表を用いるこ
とで、ネットワークへの新たな装置の追加が発生しても
容易に登録を行うことができる。

【００５９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のネットワークシステムを表す図であ
る。

【図２】本実施例のレーザビームプリンタの内部構造を
示す断面図である。

【図３】本実施例のプリンタの制御構成を表すブロック
図である。

【図４】ホスト装置３が保持するネットワーク管理表の
データ構成を表す図である。

【図５】プリンタ１が保持するネットワーク管理表のデ
ータ構成を表す図である。

【図６】プリンタ１の動作手順を表すフローチャートで
ある。

【図７】本実施例のプリンタ１による印刷データ転送手
順を表すフローチャートである。

【図８】実施例２のプリンタ１の動作手順を表すフロー
チャートを示す。

【図９】本発明が適用できるインクジェット記録装置Ｉ
ＪＲＡの概観図である。

【図１０】図９の装置の記録制御を実行するための制御
構成を示すブロック図である。

【図１１】実施例３のスキャナの制御構成を表わすブロ
ック図である。

【図１２】実施例３のネットワーク管理表のデータ構成
を表わす図である。

【図１３】実施例３のスキャナの動作手順を表わすフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１，２ プリンタＡ ３ ホスト装置 ４ ネットワーク回線 １２ ＣＰＵ １３ ＲＯＭ １４ ＲＡＭ １７ ＮＶＲＡＭ １７ａ ネットワーク管理表

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク上に接続されたホスト装置
   よりの処理要求に基づいて処理を実行する情報処理装置
   であって、 前記処理要求を当該情報処理装置が実行するか否かを判
   断する判断手段と、 前記判断手段により、当該情報処理装置が前記処理要求
   を処理しないと判断された場合、前記処理要求の要求す
   る処理を実行可能な前記ネットワーク上の他の情報処理
   装置に前記処理要求の転送を行う転送手段と、 を備えることを特徴とする情報処理装置。
2. 【請求項２】 前記情報処理装置がプリンタであること
   を特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
3. 【請求項３】 前記判断手段は、前記処理要求を当該処
   理装置が実行するか否かの判断を、該処理要求が要求す
   る用紙サイズに基づいて行うことを特徴とする請求項２
   に記載の情報処理装置。
4. 【請求項４】 前記判断手段は、前記処理要求を当該処
   理装置が実行するか否かの判断を、該処理要求の処理に
   おいて用いられる用紙の有無に基づいて行うことを特徴
   とする請求項２に記載の情報処理装置。
5. 【請求項５】 ネットワーク上に接続されたホスト装置
   よりの処理要求に基づいて処理を実行する情報処理装置
   であって、 前記処理要求を当該情報処理装置が実行するか否かを判
   断する判断手段と、 前記判断手段により当該情報処理装置が前記処理要求を
   処理しないと判断された場合、前記ネットワーク上に接
   続され、該処理要求を実行可能な他の情報処理装置を検
   索する検索手段と、 前記判断手段により当該情報処理装置が前記処理要求を
   処理しないと判断された場合に、前記検索手段により検
   索された前記他の情報処理装置に前記処理要求の転送を
   行う転送手段と、 を備えることを特徴とする情報処理装置。
6. 【請求項６】 前記検索手段による検索は、前記ネット
   ワーク上の他の情報処理装置の夫々について実行可能な
   処理内容を登録したネットワーク管理表を参照して実行
   されることを特徴とする請求項５に記載の情報処理装
   置。
7. 【請求項７】 前記情報処理装置がプリンタであること
   を特徴とする請求項５に記載の情報処理装置。
8. 【請求項８】 前記判断手段は、前記処理要求を当該処
   理装置が実行するか否かの判断を、該処理要求が要求す
   る用紙サイズに基づいて行い、 前記検索手段は、前記判断手段により当該情報処理装置
   が前記処理要求を処理しないと判断された場合、前記ネ
   ットワーク上に接続され、該処理要求が要求する用紙サ
   イズによる処理を実行可能な他の情報処理装置を検索す
   ることを特徴とする請求項７に記載の情報処理装置。
9. 【請求項９】 前記検索手段による検索は、前記ネット
   ワーク上の他の情報処理装置の夫々について処理可能な
   用紙サイズを登録したネットワーク管理表を参照して実
   行されることを特徴とする請求項８に記載の情報処理装
   置。
10. 【請求項１０】 前記判断手段は、前記処理要求を当該
    情報処理装置が実行するか否かを、該処理要求で用いら
    れる用紙の有無に基づいて判断し、 前記検索手段は、前記判断手段により当該情報処理装置
    が前記処理要求を処理しないと判断された場合、前記ネ
    ットワーク上に接続され、該処理要求が要求する用紙サ
    イズによる処理を実行可能な他の情報処理装置を検索す
    ることを特徴とする請求項８に記載の情報処理装置。
11. 【請求項１１】 前記ネットワーク管理表を登録する登
    録手段を更に備えることを特徴とする請求項９に記載の
    情報処理装置。
12. 【請求項１２】 前記登録手段は、当該情報処理装置の
    備える操作パネルより行われることを特徴とする請求項
    １１に記載の情報処理装置。
13. 【請求項１３】 前記登録手段は、前記回線上のホスト
    装置より行われることを特徴とする請求項１２に記載の
    情報処理装置。
14. 【請求項１４】 前記転送手段による前記処理要求の転
    送は、前記処理要求の情報を所定のブロック単位で受信
    し、これを一時的にバッファに格納し、該情報を該所定
    のブロック単位で前記他の情報処理装置に送信すること
    を特徴とする請求項１または５に記載の情報処理装置。
15. 【請求項１５】 前記情報処理装置は原稿画像の読み取
    りを行うスキャナであり、 前記判断手段は、前記処理要求に含まれる解像度に基づ
    いて当該処理要求にたいする処理を前記情報処理装置が
    実行するか否かを判断することを特徴とする請求項５に
    記載の情報処理装置。
16. 【請求項１６】 ネットワーク上に接続されたホスト装
    置よりの処理要求に基づいて処理を実行する情報処理装
    置における情報処理方法であって、 前記処理要求を当該情報処理装置が実行するか否かを判
    断する判断工程と、 前記判断工程により、当該情報処理装置が前記処理要求
    を処理しないと判断された場合、前記処理要求の要求す
    る処理を実行可能な前記ネットワーク上の他の情報処理
    装置に前記処理要求の転送を行う転送工程と、 を備えることを特徴とする情報処理方法。
17. 【請求項１７】 ネットワーク上に接続されたホスト装
    置よりの処理要求に基づいて処理を実行する情報処理装
    置における情報処理方法であって、 前記処理要求を当該情報処理装置が実行するか否かを判
    断する判断工程と、 前記判断工程により当該情報処理装置が前記処理要求を
    処理しないと判断された場合、前記ネットワーク上に接
    続され、該処理要求を実行可能な他の情報処理装置を検
    索する検索工程と、 前記判断工程により当該情報処理装置が前記処理要求を
    処理しないと判断された場合に、前記検索工程により検
    索された前記他の情報処理装置に前記処理要求の転送を
    行う転送工程と、 を備えることを特徴とする情報処理方法。