JPH0721856B2 - カ−ボンブラツクを含有する磁気記録媒体 - Google Patents

カ−ボンブラツクを含有する磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH0721856B2
JPH0721856B2 JP9414586A JP9414586A JPH0721856B2 JP H0721856 B2 JPH0721856 B2 JP H0721856B2 JP 9414586 A JP9414586 A JP 9414586A JP 9414586 A JP9414586 A JP 9414586A JP H0721856 B2 JPH0721856 B2 JP H0721856B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon black
magnetic
recording medium
acid
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9414586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62250520A (ja
Inventor
寧 中野
徹 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP9414586A priority Critical patent/JPH0721856B2/ja
Publication of JPS62250520A publication Critical patent/JPS62250520A/ja
Publication of JPH0721856B2 publication Critical patent/JPH0721856B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定のカーボンブラックを磁性層中に含有さ
せた磁気記録媒体に関する。
〔発明の背景〕
従来、磁気記録媒体の磁性層中に、帯電防止および透過
率対策を主たる目的として、カーボンブラックを含有さ
せることが行われてきた。
しかしながら、従来、一般にもちいられているカーボン
ブラックでは、導電性や光に対する隠蔽力が必ずしも充
分でなく、そのため帯電防止効果及び透過率低下効果が
十分でなかった。
一方、吸油量の大きいカーボンブラックを用いると、上
記の点に関しては、改善効果が、ある程度みられるもの
の、吸油量の大きいカーボンブラックでは、その分散液
の粘度が高くなり、また磁性塗液中の分散性、停滞安定
性が悪く、製造の際、種々のトラブルを生じる問題があ
った。
そこで、本発明の主たる目的は、導電性および隠蔽性が
充分に高く、磁性塗液中での分散性が良好で、停滞安定
性に優れる磁気記録媒体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、支持体上に磁性体およびバインダーを含む
磁性層を設けた磁気記録媒体において、前記磁性層中に
イオウ含有量が0.02重量%未満のカーボンブラックを有
することで達成される。
〔発明の具体的構成〕
以下本発明をさらに詳説する。
本発明は、磁性層中に含有させるカーボンブラックのイ
オウ含有量が0.02重量%未満であることを主要点として
いる。イオウ含有量は、後述の理由によって、さらに望
ましくは0.01重量%以下、特には0.005重量%以下であ
る。
カーボンブラックの添加量は、磁性体100重量部に対し
て0.5〜20部、特に3〜15部が好ましい。カーボンブラ
ックの添加量が少いと、帯電防止等の効果が少なく、ま
た多いとカーボンブラックの分散性が悪くなり、塗膜の
表面状態などを損う。
また、本発明に係るイオウ分含有量が0.02重量%未満の
カーボンブラック(CX)を、それが0.02重量%以上のカ
ーボンブラック(CY)と併用してもよい。この場合、混
合重量比率としては、CX:CYが95:5〜5:95、特に70:30〜
30:70が望ましい。
なお、本発明において、カーボンブラック中のイオン含
有量は、ASTM D1619−60によって測定することができ
る。
カーボンブラックの粒子径は本発明にしたがえば、性能
を決定づける主因子とはならないが、好ましくは平均粒
子径が10mμ〜100mμ、より好ましくは10mμ〜50mμで
ある。
さらに比表面積は、15m2/g〜900m2/gが好ましく、特に
好ましいのは20m2/g〜300m2/gである。
本発明に使用できるカーボンの具体例としてはキャボッ
ト社製のバルカンP(イオウ分0.01%未満),コロンビ
ヤン社製のR(レーベン)−1255(イオウ分0.002〜0.0
03%),C(コンダクテックス)−SC(イオウ分0.005
%)などがある。
ところで、一般にカーボンブラックは、ストラクチャー
構造を作り易いほど、導電性および光に対する隠蔽力が
高いといわれている。しかるに、従来のカーボンブラッ
クは、イオウなどの不純物を多く含有しているなどのた
め、このストラクチャー構造が充分でなく、その導電性
や隠蔽力も満足できるものではなかった。さらにこれら
を改善するために、比較的ストラクチャー構造をとり易
いといわれている吸油量の高いカーボンブラックを用い
ると、磁性塗液中での分散性が悪く、停滞安定性も劣化
するという問題があった。
これに対して、本発明者らの知見によれば、本発明のイ
オウ含有量が低いカーボンブラックでは、ストラクチャ
ー構造を作り易く、導電性および光に対する隠蔽力が優
れることが判明した。そして、本発明のカーボンブラッ
クを磁性層に含有させることにより、帯電防止効果が優
れ、すなわち表面比抵抗が小さく、光透過率が低い磁気
記録媒体を得るに至ったものである。さらに、また本発
明のカーボンブラックは、磁性塗液中での分散性、停滞
安定性にも優れる。
本発明の磁気記録媒体は、第1図に示すように、代表的
には、支持体1上に磁性層2が形成される。
また、第2図に示すように、必要により磁性層2と反対
がわの面にバックコート層3を有していてもよい。
本発明に係るカーボンブラックは、磁性層以外に、支持
体の磁性層と反対がわのバックコート層中に含有させて
もよく、さらに支持体がフィルムであるとき、そのフィ
ルムの光透過率低減および強度向上を目的として、フィ
ルム中に含有させることもできる。
本発明にかかる磁気記録媒体の磁性層を形成するにはγ
−Fe2O3、Co含有γ−Fe2O3、Co被着γ−Fe2O3、Fe3O4
Co含有Fe3O4、CrO2等の酸化物強磁性粉末、Fe−Co−Ni
合金、Fe−Al合金、Mn−Bi合金、Fe−Al−P合金、Fe−
Co−Ni−Cr合金、Fe−Ni−Zn合金、Fe−Co−ni−P合
金、Fe−Ni合金、Co−Ni−P合金、Co−Ni合金、Co−P
合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Mn合金、Fe−Ni−Cr−
P合金、Fe−Ni−Co−Zn合金等Fe、Ni、Co、Crを主成分
とするメタル強磁性粉末等各種の強磁性粉末を真空蒸
着、スパッタリング、イオンプレーティングあるいはメ
ッキ等の方法により支持体上に薄膜状に形成するか、強
磁性粉末を結合剤(バインダー)とともに溶媒中に混
練、分散して磁性塗料を作製した後、この磁性塗料を支
持体上に塗布して磁気記録媒体を作製する。
バインダーとしては、適宜のものを使用することができ
るが、好適には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体、アクリル酸ブチル−アクリ
ロニトリル共重合体、セルロース系樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂等を使用できる。
上記のポリウレタンは、耐摩耗性、耐久性および接着性
を高める。これはポリオールとポリイソシアネートとの
反応によって合成できる。使用可能なポリオールとして
は、フタル酸、アジピン酸、二量化リノレイン酸、マレ
イン酸などの有機二塩基酸と、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレン
グリコールなどのグリコール類もしくはトリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、ヘキサン
トリオール、トリメチロールエタン、ペンタエリスリト
ールなどの多価アルコール類もしくはこれらのグリコー
ル類および多価アルコール類の中から選ばれた任意の2
種以上のポリオールとの反応によって合成されたポリエ
ステルポリオール;または、s−カプロラクタム、α−
メチル−1−カプロラクタム、s−メチル−s−カプロ
ラクタム、γ−ブチロラクタム等のラクタム類から合成
されるラクトン系ポリエステルポリオール;またはエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイドなどから合成されるポリエーテルポリオール等が
挙げられる。
これらのポリオールは、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネ
ート、メタキシリレンジイソシアネート等のイソシアネ
ート化合物と反応せしめ、これによってウレタン化した
ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン
が合成される。これらのポリウレタンは通常は主とし
て、ポリイソシアネートとポリオールとの反応で製造さ
れ、そして遊離イソシアネート基及び/又はヒドロキシ
ル基を含有するウレタン樹脂またはウレタンプレポリマ
ーの形でも、あるいはこれらの反応性末端基を含有しな
いもの(例えばウレタンエラストマーの形)であっても
よい。
また、次のポリカーボネート系ポリウレタンを使用して
もよい。このポリウレタンは、例えば次式に基づいてポ
リカーボネートポリオール と上述した如き多価イソシアネート(例えばOCN−R′
−NCO)とのウレタン化反応によって合成される。
(但、R,R′は脂肪族若しくは芳香族炭化水素基であ
る。lはTgの低下及びべた付き防止のために50以下がよ
く、1〜30が望ましい。mは膜形成能を保持しかつ溶媒
溶解性を良くするために5〜500がよく、10〜300が望ま
しい。lはmは、このポリカーボネートポリオールポリ
ウレタンの平均分子量が望ましくは5万〜20万となるよ
うに選定する。) ここで使用可能なポリカーボネートポリオールは、ポリ
オールをカーボネート結合で連鎖せしめてなるものであ
って、例えば従来公知の多価アルコールとホスゲン、ク
ロルギ酸エステル、ジアルキルカーボネート又はジアリ
ルカーボネート等との縮合によって得られる。上記多価
アルコールとしては、1,10−デカンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオ
ール等が挙げられる。
こうしたポリカーボネート系ポリウレタンは、カーボネ
ート成分の存在により耐熱性(Tg)が向上し、摩擦係数
の減少による走行安定性が得られ、かつ溶媒への溶解性
が良好となってウレタン濃度を高くして膜強度を大きく
できる。この場合、上記の如くポリウレタンの分子中に
エステル結合が存在しないことが望ましいが、これは高
温多湿条件下での長時間使用によってもエステル結合の
加水分解による経時変化が生じないから、層にキズが付
いたり膜剥れが生じることはなく、スムーズな走行性を
保持できる。但、エステル成分の含有によって耐熱性は
充分に向上する。ここで、上記「エステル結合」の意味
するところは、特に、通常のカルボン酸とアルコールと
の反応によって生成する結合のことであり、カルボニル
結合を形成している炭素原子に(通常の場合は)隣接炭
素原子が直接結合しているものを指す。
−NHCOO−(ウレタン結合)や (カーボネート結合)はここでいうエステル結合には含
まれないものとする。
また、上記ポリカーボネート系ポリウレタンは、膜強度
や磁性粉等の分散性を高めるために併用することができ
る他のポリマー(たとえば塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、フェノキシ樹脂)との相溶性が良いので、膜物性
が変動し難く、得られた媒体の走行性が良くなる。ま
た、イソシアネートの添加量の調整、ポリカーボネート
ポリオール(後述)以外のポリオールの添加によって、
媒体のカールを矯正して再生画面に乱れ(スキュー)を
防ぎ、あるいはスチル特性を良くすることができる。
本発明で好適に使用できる塩化ビニル−酢酸ビニル系共
重合体の例としては、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン
酸、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール−無水
マレイン酸、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコー
ル無水マレイン酸−マレイン酸の各共重合体等が挙げら
れ、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の中でも、部分
加水分解された共重合体が好ましい。
さらに、バインダー樹脂を硬化させる硬化剤としては、
芳香族イソシアネート、例えばトリレンジイソシアネー
ト(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、メタキ
シリレンジイソシアネート(MXDI)およびこれらイソシ
アネートと、活性水素化合物との付加体などがあり、平
均分子量としては100〜3000の範囲のものが好適であ
る。
また、脂肪族イソシアネートも使用でき、これには、ヘ
キサメチレンジイソシアネート(HMDI)、リジンイソシ
アネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート
(TMDI)およびこれらイソシアネートと活性水素化合物
の付加体などを挙げることができる。これらの脂肪族イ
ソシアネートおよびこれらイソシアネートと活性水素化
合物の付加体などの中でも、好ましいのは分子量が100
〜3000の範囲のものである。一方、脂肪族イソシアネー
トのなかでも非脂環式のイソシアネートおよびこれら化
合物と活性水素化合物との付加体が好ましい。
上記磁性層を形成するのに使用される塗液には必要に応
じて分散剤、潤滑剤、研摩剤、帯電防止剤等の添加剤を
含有させてもよい。
使用されてもよい分散剤としては、レシチン、カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノ
ール酸、リノレン酸等の炭素原子数8〜18個の脂肪酸
(R−COOHで表わされたRは炭素原子数7〜17個の飽和
または不飽和のアルキル基);前記の脂肪酸のアルカリ
金属(Li,Na,K等)またはアルカリ土類金属(Mg,Ca,Ba
等)から成る金属石鹸等があげられる。この他に炭素原
子数12以上の高級アルコールおよびこれらの他に硫酸エ
ステル等も使用可能である。また市販の一般の界面活性
剤を使用することもできる。これら分散剤は1種類のみ
で用いても、あるいは2種類以上を併用してもよく、磁
性粉100部に対し20部以下添加するのがよい。
潤滑剤としては、シリコーンオイル、グラファイト、二
硫化モリブデン、二硫化タングスン、炭素原子数12〜16
の一塩基性脂肪酸と該脂肪酸の炭素原子数と合計して炭
素原子数が21〜23個の一価のアルコールから成る脂肪酸
エステル等も使用できる。これらの潤滑剤は磁性粉100
重量部に対して0.2〜20重量部の範囲で添加されるのが
よい。
使用してもよい研磨剤としては、一般に使用される材料
で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダ
ム、人造コランダム、ダイヤモンド、人造ダイヤモン
ド、ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄
鉱)等が使用される。これらの研磨材は平均粒子径0.05
〜5μの大きさのものが使用され、特に好ましくは、0.
1〜2μである。これらの研磨材は磁性粉100部に対して
1〜20部の範囲で添加されるのがよい。
使用してもよい帯電防止剤としては、上記本発明に係る
カーボンブラックのほか、グラファイト、酸化スズ−酸
化アンチモン径化合物、酸化チタン−酸化スズ−酸化ア
ンチモン系化合物などの導電性粉末;サニポンなどの天
然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセリン
系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤;高級ア
ルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類、ピリジン、
その他の複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類
などのカチオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸、
燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含
むアニオン界面活性剤;アミン酸類、アミノスルホン酸
類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類等の
両性活性剤などがあげられる。
一方、磁性層の光透過率を低下させるためには上記のカ
ーボンブラックのみを使用することも考えられるが、電
気導電性は劣るが遮光性が良好で(本来の導電性カーボ
カよりも表面積が小さく)、分散性に優れたカーボンブ
ラックを少量添加することによって、導電性カーボン単
独で使用するときよりも著しい相乗作用を得ることがで
きる。すなわち、導電性カーボンと共に遮光用カーボン
ブラックを添加することによって、光透過率が充分に小
さくでき、かつ導電性カーボンブラックの添加量を大幅
に少なくできるので、全体としてのカーボンブラック添
加量が減り、層の機械的物性、表面平滑性が改善される
ことになる。
磁性塗料の溶媒または磁性塗料塗布の際に使用する溶媒
としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアル
コール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブタル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等のエステ
ル類;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素;メチレンクロライド、エチ
レンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロル
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用でき
る。
支持体上へ前記磁性塗料を塗布し磁性層を形成するため
の塗布方法としては、エアードクターコート、ブレード
コート、エアーナイフコート、スクイズコート、含浸コ
ート、リバースロールコート、トランスファーロールコ
ート、グラビアコート、キスコート、キャストコート、
スプレイコート等が利用でき、その他の方法も可能であ
る。
このような方法により支持体上に塗布された磁性層は必
要により層中の磁性粉末を配向させる処理を施したの
ち、形成した磁性層を乾燥する。また必要により表面平
滑化加工を施したり所望の形状に裁断したりして、本発
明の磁気記録媒体が製造される。
一方、本発明に係る支持体としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポ
リエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、
セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート
等のセルロース誘導体、ポリカーボネートなどのプラス
チック、Al、Znなどの金属、ガラス、BN,Siカーバイ
ド、磁器、陶器等のセラミックなどが使用される。
上記支持体の厚みは、シート状の場合は、約3〜100μ
m程度、好ましくは5〜50μmである。
〔実施例〕
次に本発明の効果を比較例と共に実施例をもってさらに
説明する。
カーボンブラックの種別の相異によって、形成した磁性
層の特性を調べた。磁性塗液の配合は次の通りである。
Co含有磁性酸化鉄 150部(重量) ポリウレタン樹脂 10部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20部 アルミナ粉末 10部 ミリスチン酸 2部 ステアリン酸ブチル 1部 ポリイソシアネート 20部 シクロヘキサノン 200部 トルエン 100部 レシチン 5部 カーボンブラック 5部 結果を第1表に示す。なお、同表中、光透過率は入射光
(波長900nm)に対する透過光の100分率で示し、表面比
抵抗は磁器テープ工業会標準規格に基づく。
また、カーボンブラックの種別の欄における(1)、
(2)、(3)、(5)はコロンビアカーボン社製で、
Rは「レーベン」、Cは「コンダクテックス」を示し、
(4)はキャボット社製の「バルカン」を示す。
上記結果によれば、遮光性、表面比抵抗、電磁変換特
性、走行耐久性、磁性塗液中のカーボンブラック分散性
のいずれについても、本発明に係るイオウ含有量の少い
カーボンブラックの使用の効果が認められる。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、要求される諸特性に優れ
た磁気記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は磁気記録媒体の層構造例の断面図
である。 1……支持体、2……磁性層 3……バックコート層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に磁性体およびバインダーを含む
    磁性層を設けた磁気記録媒体において、前記磁性層中に
    イオウ含有量が0.02重量%未満のカーボンブラックを有
    することを特徴とする磁気記録媒体。
JP9414586A 1986-04-23 1986-04-23 カ−ボンブラツクを含有する磁気記録媒体 Expired - Fee Related JPH0721856B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9414586A JPH0721856B2 (ja) 1986-04-23 1986-04-23 カ−ボンブラツクを含有する磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9414586A JPH0721856B2 (ja) 1986-04-23 1986-04-23 カ−ボンブラツクを含有する磁気記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62250520A JPS62250520A (ja) 1987-10-31
JPH0721856B2 true JPH0721856B2 (ja) 1995-03-08

Family

ID=14102212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9414586A Expired - Fee Related JPH0721856B2 (ja) 1986-04-23 1986-04-23 カ−ボンブラツクを含有する磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0721856B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62250520A (ja) 1987-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03698B2 (ja)
JPH0368451B2 (ja)
US4652496A (en) Magnetic recording medium
JP3099196B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0721856B2 (ja) カ−ボンブラツクを含有する磁気記録媒体
JPH059847B2 (ja)
JPH11259851A (ja) 磁気記録テープ
JPH0752500B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2707322B2 (ja) フロッピーディスク
JPH036571B2 (ja)
JPS61916A (ja) 磁気記録媒体
JPS60177430A (ja) 磁気記録媒体
JP3538650B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3350734B2 (ja) 磁気記録媒体
JPS60160020A (ja) 磁気記録媒体
JPH0640380B2 (ja) 磁気記録媒体
JPS60160018A (ja) 磁気記録媒体
JPS60177429A (ja) 磁気記録媒体
JPS62275313A (ja) 磁気記録媒体
JPS60160019A (ja) 磁気記録媒体
JPH08221738A (ja) 磁気記録媒体
JPH0565927B2 (ja)
JPH11175958A (ja) 磁気記録媒体
JPS61269224A (ja) 磁気記録媒体
JPS62110622A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees