JPH0721847Y2 - エンジンの補強部材 - Google Patents

エンジンの補強部材

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JPH0721847Y2
JPH0721847Y2 JP8721089U JP8721089U JPH0721847Y2 JP H0721847 Y2 JPH0721847 Y2 JP H0721847Y2 JP 8721089 U JP8721089 U JP 8721089U JP 8721089 U JP8721089 U JP 8721089U JP H0721847 Y2 JPH0721847 Y2 JP H0721847Y2
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JP
Japan
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oil
engine
reinforcing member
cylinder block
front side
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP8721089U
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JPH0325806U (ja
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勝信 宮腰
弘和 松浦
正美 西田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エンジンの補強部材に関するものである。
[従来の技術] 一般にシリンダブロックのスカート部は略釣鐘状に形成
されるので比較的剛性が低く、このためその下端部に波
打ち状の振動が惹起されるといった不具合が生じる。そ
こで、シリンダブロックの下面にこれを補強する剛性の
高い補強部材を取り付けたエンジンが提案されている
(例えば、特開昭63−61757号公報参照)。
そして、補強部材の下面にはオイルパンが取り付けられ
るが、エンジンのリヤ側端部近傍において、その下方に
クロスメンバ、ラック等が配置されるエンジンでは、補
強部材の下面全面にオイルパンを取り付けると、オイル
パンがクロスメンバあるいはラックと干渉し合うといっ
た問題が生じる。そこで、リヤ側部分の下方にクロスメ
ンバ等が配置されるエンジンにおいては、普通オイルパ
ンは補強部材のフロント側部分のみに取り付けられ、補
強部材のリヤ側部分のオイルパンが取り付けられない部
分には、補強部材の下面を閉じる底面部が形成される。
つまり、補強部材のフロント側部分の下面はオイルパン
によって閉じられ、リヤ側部分の下面は底面部によって
閉じられることになる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、一般にシリンダヘッドからのリターンオイル
の大部分は、エンジンのリヤ側端部近傍のシリンダブロ
ック内を通って流下しオイルパンに戻されるようになっ
ているが、上記のような底面部が形成された補強部材を
備えたエンジンでは、リターンオイルが底面部の上面に
流下することになる。
このように底面部の上面に流下したオイルは、底面部の
上面をフロント側に向かって流れオイルパンに流入する
が、エンジンの高回転時にはオイルポンプのオイル吐出
量が大幅に増加するので、これに伴って底面部の上面に
流下するオイル量も増加し、このため底面部の上面には
かなりの深さのオイルが保持される。
一方、クランク軸が回転するとリヤ側に配置されたカウ
ンタウエイトの膨出部が底面部の上面近傍を周期的に通
過するが、その際カウンタウエイトの膨出部が底面部の
上面に保持されたオイルをかきあげるので、このオイル
かきあげ時の抵抗によってエンジンの出力が低下すると
いった問題がある。
また、かきあげ時に底面部の上面に保持されたオイルが
カウンタウエイトによって激しく泡立てられるので、オ
イル中に多量の気泡が混入するが、このように多量の気
泡が混入したオイルが動弁機構のHLA(ハイドロリック
・ラッシュ・アジャスタ)に供給されるとHLAの機能が
低下するといった問題がある。
そこで、底面部の傾斜を大きくして底面部上のオイルの
流れを促進するといった手法が考えられるが、エンジン
のリヤ側部分の下方にはクロスメンバ等が配置されるの
で、底面部の傾斜を十分に大きくすることはできない。
本考案は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、シリンダブロックの下面に、リヤ側部分に底面部が
形成された補強部材が取り付けられたエンジンにおい
て、底面部上面に保持されるオイルのカウンタウエイト
等によるかきあげを有効に防止して、これに起因するエ
ンジン出力の低下とオイルへの気泡の混入とを有効に防
止することができるエンジンの補強部材を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記の目的を達成するため、シリンダブロック
の下面にこれを補強する補強部材が取り付けられ、該補
強部材のエンジン長手方向リヤ側部分に底面部が形成さ
れ、該底面部の上面にシリンダヘッドからのリターンオ
イルが流下するようになったエンジンにおいて、シリン
ダヘッドからのオイルリターン経路を、リターンオイル
が底面部のリヤ側部分のエンジン幅方向略中央部に流下
するように設定する一方、底面部の上面に、リターンオ
イル流下位置よりややフロント側となる位置からフロン
ト側に向かって左右に放射状に伸長するリブを設けたこ
とを特徴とするエンジンの補強部材を提供する。
[考案の作用・効果] 本考案によれば、補強部材の底面部の上面に流下したオ
イルは、リブによって流れが規制され、底面部の左右の
両サイド部分の上面を通ってオイルパンに流入する。こ
のため、リブよりフロント側の底面部のエンジン幅方向
中央部近傍の上面にはオイルがほとんど保持されない。
一方、カウンタウエイトの膨出部が底面部の上面に接近
するのは、底面部のエンジン幅方向中央部だけであり、
左右の両サイド部分ではカウンタウエイトの膨出部は底
面部には接近しない。したがって、底面部の上面を流れ
るオイルがカウンタウエイトによってかきあげられない
ので、エンジンの出力を高めることができるとともに、
オイルの泡立ちを有効に防止してオイルへの気泡の混入
を低減することができる。また、底面部の上面でのオイ
ルの流通経路長が長くなるので、シリンダヘッドから底
面部の上面に流下する際にオイルに混入する少量の気泡
が、底面部の上面を流れる間にオイル中から放出され、
オイル中へのエアの混入を一層低減することができる。
また、リブによって補強部材の剛性が強化されるので、
シリンダブロックの波打ち状の振動をより有効に低減す
ることができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を具体的に説明する。
第1図に示すように、6気筒エンジンVEのシリンダブロ
ック1の下面には補強部材2が取り付けられ、この補強
部材2の下面にはオイルパン3が取り付けられている。
エンジンVEのリヤ側部分の下方には、車体のクロスメン
バ4、ステアリングラック5、4WSラック6等が配置さ
れているので、これらとの干渉を避けるために、オイル
パン3は補強部材2のフロント側部分の下面のみに取り
付けられとともに、オイルパン3のリヤ側部分ではその
底面が非常に浅く形成されている。また、オイルパン3
の内部には、この中に保留されているオイルを各要潤滑
部、動弁機構(図示せず)等に供給するためのオイル供
給通路8が配置され、その先端部にはオイルストレーナ
7が設けられている。なお、補強部材2の下面のオイル
パン3が取り付けられない部分には、これを閉じるため
の底面部9が形成されている。
また、シリンダブロック1には、クランク軸11が設けら
れ、このクランク軸11は複数のジャーナル部12で夫々ベ
アリング(図示せず)によって回転自在に軸承されてい
る。このクランク軸11には各気筒のコンロッド(図示せ
ず)と連結されるクランクピン13と、クランク軸11に惹
起される不釣合慣性力を打ち消すカウンタウエイト14と
が取り付けられている。
そして、シリンダヘッド(図示せず)内の動弁機構(図
示せず)、シリンダブロック1内のクランク軸11のジャ
ーナル部12等からのリターンオイルの大部分は、シリン
ダブロック1のリヤ側端部近傍を通って、底面部9のエ
ンジン幅方向略中央部(第2図中のR位置まわり)に流
下するようになっている。
第2図に示すように、補強部材2の本体は剛性の高いフ
レーム15で形成され、このフレーム15の外周部上面に形
成された上側レール部16がシリンダブロック1(第1図
参照)の下端面にボルト締結されるようになっており、
この補強部材2の剛性によってシリンダブロック1(第
1図参照)の下端部に惹起される波打ち状の振動が低減
されるようになっている。
また補強部材2の下端面に形成される下側レール部17に
はオイルパン3(第1図参照)がボルト締結されるよう
になっている。そして、下側レール部17が形成された部
分よりリヤ側では補強部材2の下面に底面部9が形成さ
れている。なお、補強部材2の下側レール部17で囲まれ
た部分(フロント側部分)には底面部は形成されていな
いので、この部分では補強部材2は上下に筒抜け状態と
なっている。また、補強部材2の長手方向に伸長する2
つのビーム部19には、クランク軸11(第1図参照)を軸
承するメインベアリングキャップ(図示せず)がボルト
締結されるようになっている。このようにして、補強部
材2のフロント側部分(下側レール部17で囲まれた部
分)ではオイルパン3によって補強部材2の下面が閉じ
られ、一方下側レール部17よりリヤ側では底面部9によ
って補強部材2の下面が閉じられ、エンジンVEの下面全
体が閉じられている。
そして、底面部9の上面には、シリンダヘッド(図示せ
ず)あるいはシリンダブロック1(第1図参照)からの
リターンオイルが流下する位置Rのややフロント側か
ら、左右(補強部材2の幅方向)に広がりつつフロント
側に向かって放射状に伸長するリブ18が設けられ、この
リブ18によって底面部9の剛性、すなわち補強部材2の
剛性が一層高められるようになっている。
リブ18は、シリンダヘッド(図示せず)あるいはシリン
ダブロック1(第1図参照)から、底面部9の上面のR
位置まわりに流下するリターンオイルを矢印H1,H2方向
に案内する。このため、リブ18よりフロント側の底面部
9aにはほとんどリターンオイルが保持されないようにな
っている。
第3図に示すように、リブ18よりフロント側の底面部9a
の上方にはカウンタウエイト14が配置されており、クラ
ンク軸11の回転に伴ってこのカウンタウエイト14の膨出
部14aが底面部9aの上面近傍を周期的に通過する。しか
し、前記したとおり、底面部9aの上面にはほとんどオイ
ルが保持されないので、カウンタウエイト14の膨出部14
aは底面部9a上のオイルとは接触しない。したがって、
カウンタウエイト14によるオイルのかきあげに起因する
エンジンVEの出力低下と、オイル中への起泡の混入とが
有効に防止される。なお、リブ18を設けない場合、高回
転時にはリターンオイルの油面が直線Gで示す位置にく
るので、カウンタウエイト14の膨出部14aによってオイ
ルが激しくかきあげられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる補強部材を備えたエンジンの
側面断面説明図である。 第2図は、補強部材の平面説明図である。 第3図は、第1図に示すエンジンのリブまわりの拡大断
面説明図である。 VE…エンジン、1…シリンダブロック、2…補強部材、
3…オイルパン、7…オイルストレーナ、9…底面部、
11…クランク軸、14…カウンタウエイト、18…リブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックの下面にこれを補強する
    補強部材が取り付けられ、該補強部材のエンジン長手方
    向リヤ側部分に底面部が形成され、該底面部の上面にシ
    リンダヘッドからのリターンオイルが流下するようにな
    ったエンジンにおいて、 シリンダヘッドからのオイルリターン経路を、リターン
    オイルが底面部のリヤ側部分のエンジン幅方向略中央部
    に流下するように設定する一方、底面部の上面に、リタ
    ーンオイル流下位置よりややフロント側となる位置から
    フロント側に向かって左右に放射状に伸長するリブを設
    けたことを特徴とするエンジンの補強部材。
JP8721089U 1989-07-24 1989-07-24 エンジンの補強部材 Expired - Lifetime JPH0721847Y2 (ja)

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JP8721089U JPH0721847Y2 (ja) 1989-07-24 1989-07-24 エンジンの補強部材

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JP8721089U JPH0721847Y2 (ja) 1989-07-24 1989-07-24 エンジンの補強部材

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Publication Number Publication Date
JPH0325806U JPH0325806U (ja) 1991-03-18
JPH0721847Y2 true JPH0721847Y2 (ja) 1995-05-17

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JP8721089U Expired - Lifetime JPH0721847Y2 (ja) 1989-07-24 1989-07-24 エンジンの補強部材

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JPH0325806U (ja) 1991-03-18

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