JPH07216525A - 構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造 - Google Patents

構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造

Info

Publication number
JPH07216525A
JPH07216525A JP681094A JP681094A JPH07216525A JP H07216525 A JPH07216525 A JP H07216525A JP 681094 A JP681094 A JP 681094A JP 681094 A JP681094 A JP 681094A JP H07216525 A JPH07216525 A JP H07216525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
plating film
steel material
plating
aluminum alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP681094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Takano
嘉彦 高野
Tetsuya Nakada
哲也 仲田
Tatsumi Izeki
巽 井関
Koji Takada
幸士 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANAKA AEN MEKKI KK
Original Assignee
TANAKA AEN MEKKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TANAKA AEN MEKKI KK filed Critical TANAKA AEN MEKKI KK
Priority to JP681094A priority Critical patent/JPH07216525A/ja
Publication of JPH07216525A publication Critical patent/JPH07216525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造物用鋼材の表面に形成するめっき皮膜中
に、高い含有率でFe−Al合金を形成させて耐食性及
び耐摩耗性に優れた構造物用鋼材における溶融亜鉛アル
ミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造を提供する。 【構成】 構造物用鋼材の表面に溶融亜鉛アルミニウム
合金めっきを施して形成されためっき皮膜の合金組織構
造であって、全めっき膜厚に対して鋼材表面から50〜
90%の膜厚範囲の第一合金層における各金属の含有率
をFe:10〜50重量%、Al:10〜50重量%、
残部をZnと微量添加金属及び不可避不純物とし、その
表層部の第二合金層における各金属の含有率をZn:5
0〜99重量%、Al:0.1〜15重量%、残部をF
eと微量添加金属及び不可避不純物としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物用の鉄鋼材料に
溶融亜鉛アルミニウム合金めっきを施すことにより形成
される耐食性、耐摩耗性に優れためっき皮膜の合金組織
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛めっきは、耐食性、経済性、作
業性などが優れているため、従来から建築構造物、送電
鉄塔、橋梁をはじめ道路施設などに広く採用されてい
る。更に、近年では社会資本が充実されつつあり、これ
ら耐久性を上げ鋼材の寿命を延ばすことは重要な課題と
なり、益々溶融亜鉛めっきの果たす役割は大きくなって
いる。
【0003】国及び企業の公害対策が功を奏し、工場か
ら排出される亜硫酸ガスなどは昭和50年代以後、急激
に減少してはいるものの経済成長とともに自動車が増加
し、その排気ガス中に含まれる窒素酸化物やイオウ酸化
物による大気汚染が進み、金属の腐食に与える影響も大
きくなっている。具体的には酸性雨という形で現れ、そ
の対策が急がれている。また、冬季には道路に融雪剤が
散布されるため、これらによる腐食も道路施設鋼材にと
っては大きな問題である。更に、海に囲まれている我が
国は、海岸線の有効利用のために、ベイエリア開発が急
速に進んでいるが、海塩粒子による鋼構造物の腐食が激
しいため、塩害対策が必要である。そのため大気汚染物
質や塩害から各種の鋼構造物の腐食を防ぐため溶融亜鉛
めっきや重塗装などの種々の防錆手段が講じられてい
る。
【0004】しかし、溶融亜鉛めっきによるめっき皮膜
は、田園や都市郊外では優れた耐食性を示し、例えばめ
っき皮膜厚が80μmあれば50年以上の耐久性を有す
るが、海塩粒子が直接飛来し、亜鉛めっき構造物に付着
するような環境では僅か3年で鋼素地が局部的にではあ
るが露出し、赤錆が発生する。従って、海岸地域に建設
される建築構造物をはじめ橋梁などの道路施設の鋼材に
は、より耐食性のあるめっき皮膜の形成が要望されてい
る。
【0005】近年、溶融亜鉛めっきの用途も拡大し、道
路の排水溝蓋や海岸地域の飛砂防止板などにも多用され
てきている。溝蓋は絶えず自動車の通行により、タイヤ
がめっき皮膜を摩耗させるため、めっき皮膜の損傷が激
しい。また、飛砂防止板の場合には、強い海風に運ばれ
て来る砂粒が叩きつけられるため、防止板の表面はあた
かもサンドブラストを受けた状態となり、更に海塩粒子
による腐食とが重なり、過酷な環境に曝されることにな
る。このような物理的な力の作用する条件下では、溶融
亜鉛めっき皮膜は軟らかく、特に表層の亜鉛層は軟らか
いためめっき皮膜の摩耗が速いという弱点がある。
【0006】そこで、溶融亜鉛めっきよりも耐食性に優
れた溶融亜鉛アルミニウム合金めっきが注目されるよう
になり、特殊な用途では一部実用化もされている。亜鉛
にアルミニウムを添加すると著しく耐食性が向上するこ
とが、以前より知られており、薄い鋼板では1970年
代にZn−55%Al−1.6%Si合金めっきのガル
バニウムやZn−5%Alにミッシュメタルを添加した
ガルフアンなどが開発され、無酸化炉法でめっきされて
いる。薄い鋼板以外では、線材や架線金物に一部採用さ
れているが、溶融亜鉛アルミニウム合金めっきは、鋼材
との密着性が悪いため従来は先ず溶融亜鉛めっきを施し
た後に、その表面に溶融亜鉛アルミニウム合金めっきを
施すといった2段階のめっき処理、即ち二浴法で行われ
ている。以上のように現在実用化されている溶融亜鉛ア
ルミニウム合金めっきは何れも大気開放下で直接めっき
する方法ではなく、コスト高となってその普及が遅れて
いるのが現状である。
【0007】鋼材の表面に直接溶融亜鉛アルミニウム合
金めっきができなかった理由は、溶融亜鉛アルミニウム
合金めっき浴表面では、アルミニウムの選択酸化が起こ
り、鋼材とめっき浴成分との接触を妨げ、更に溶融亜鉛
めっきでフラックスとして使用される塩化亜鉛や塩化ア
ンモニウムがアルミニウムと反応してフラックス効果が
低減するからである。このため、大気開放下において直
接溶融亜鉛アルミニウム合金めっきを行うと、不めっき
などのめっき皮膜欠陥が発生し、良好なめっき皮膜が形
成されないため、大型構造物の溶融亜鉛アルミニウム合
金めっきの実用化が阻まれていた。ところが、本発明者
らは長年の研究の結果、特開平4−202751号公報
にて開示される如く、新規なフラックスを開発し、溶融
亜鉛アルミニウム合金めっきを大気中で直接行える一浴
法を可能にした。即ち、このフラックスは、塩化亜鉛、
塩化第一錫、アルカリ金属塩化物及びアルカリ土類金属
塩化物の内の1種又は2種以上と、脂肪族窒素誘導体で
あるアルキル第四級アンモニウム塩及びアルキルアミン
類の内の1種又は2種以上とを含むものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の二浴法により製
造された溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組
織構造は、鋼線についてではあるが、鉄と鋼、75
〔2〕(1989)落合、大羽、p290、鉄と鋼、
75〔2〕(1989)落合、大羽、p298の論文で
報告されているように、鋼材の表面近傍の第一合金層
は、Alが30重量%(ピーク値)、Feが約10重量
%、残部がZnで構成され、その表層部の第二合金層は
Znが約90重量%、Alが約6重量%、Feが数重量
%で構成されている。そして、第一合金層における合金
形態は、Zn−Al合金のマトリックス中に斜方晶系な
いしは単斜晶系のFe4 Al13が鋼材の表面にほぼ平行
に析出、分散したものである。また、第二合金層におけ
る合金形態は、主にZn−Al合金とZn及び微量のF
e系合金である。ここで、第一合金層におけるFe−A
l合金は、その形成過程を考慮すると、溶融亜鉛めっき
によって形成された金属間化合物であるFeZn13(ζ
相)やFeZn7 (δ1 相)のZnがAlに置換された
ものである。そして、このAlリッチな第一合金層の膜
厚は、全めっき膜厚に対して約30%である。更に、第
一合金層におけるAlの含有率は高々30重量%であ
り、そのピーク値は浴のAl濃度に依存せず、また浸漬
時間の影響も少ないのである。従って、二浴法による溶
融亜鉛アルミニウム合金めっきによって得られためっき
皮膜では、耐食性及び耐摩耗性に優れたFe−Al合金
が支配的な第一合金層の全めっき膜厚に対する膜厚割合
を増加させること及びFe−Al合金の含有率を増加さ
せることには限界がある。
【0009】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、構造物用鋼材の表面に一浴法に
よって溶融亜鉛アルミニウム合金めっきを施して、Fe
−Al合金が支配的な第一合金層の全めっき膜厚に対す
る膜厚割合を増加させるとともに、第一合金層における
Fe−Al合金の含有率を増加させ、若しくはめっき皮
膜中の全領域に高い含有率でFe−Al合金を分散させ
て耐食性及び耐摩耗性に優れた構造物用鋼材における溶
融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造を提
供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、第1発明として、構造物用鋼材の表面に溶
融亜鉛アルミニウム合金めっきを施して形成されためっ
き皮膜の合金組織構造であって、全めっき膜厚に対して
鋼材表面から50〜90%の膜厚範囲の第一合金層にお
ける各金属の含有率をFe:10〜50重量%、Al:
10〜50重量%、残部をZnと微量添加金属及び不可
避不純物とし、その表層部の第二合金層における各金属
の含有率をZn:50〜99重量%、Al:0.1〜1
5重量%、残部をFeと微量添加金属及び不可避不純物
としてなる構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム
合金めっき皮膜の合金組織構造を構成した。
【0011】ここで、第1発明のめっき皮膜が、Al濃
度1〜10重量%の浴組成の一浴法による溶融亜鉛アル
ミニウム合金めっきにて形成され、前記第一合金層にお
けるFe−Al合金形態がFe2 Al5 であり、このF
e−Al合金形態が鋼材表面から柱状に成長した合金組
織構造であることが好ましい。
【0012】また、第2発明として、構造物用鋼材の表
面に溶融亜鉛アルミニウム合金めっきを施して形成され
ためっき皮膜の合金組織構造であって、めっき皮膜の全
域にわたってFe−Al合金が分散形成されるととも
に、鋼材表面からめっき皮膜表面にかけて漸次Zn含有
率が増加し、めっき皮膜中における各金属の含有率をF
e:5〜40重量%、Al:5〜40重量%、残部をZ
nと微量添加金属及び不可避不純物としてなる構造物用
鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合
金組織構造を構成した。
【0013】ここで、第2発明のめっき皮膜が、Al濃
度1〜10重量%の浴組成の一浴法による溶融亜鉛アル
ミニウム合金めっきにて形成され、前記めっき皮膜にお
けるFe−Al合金形態がFe2 Al5 であり、このF
e−Al合金形態が塊状でめっき皮膜中に分散したもの
であることが好ましい。
【0014】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の構造物用鋼材
における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組
織構造は、めっき皮膜中に耐食性且つ耐摩耗性を有する
Fe−Al合金、特にFe2 Al5 が比較的高い含有率
でZnマトリックス内に柱状組織又は塊状組織として形
成されているので、鋼材の耐食性及び耐摩耗性を格段に
向上させることが可能である。ここで、溶融亜鉛アルミ
ニウム合金めっき浴として、Al濃度が1〜10重量%
の浴組成のものを用いても、めっき皮膜中のAl含有率
が浴組成のAl濃度よりも高くなるのは、鋼材表面から
溶出し、溶融状態のZn−Al層中に供給されるFeと
Znの化学親和力よりも、FeとAlの化学親和力が大
きいため、Alが鋼材の表面近傍において濃縮され、表
面近傍から順次Fe−Al合金が析出して合金層を形成
するからである。そして、表層においてFe−Al合金
の含有率が低くなるのは、鋼材の表面近傍に析出したF
e−Al合金を含む合金層によって鋼材からのFeの供
給が減少するためであり、Al含有率が浴組成の濃度よ
りも低くなるのは、めっき浴から鋼材を引き上げる際に
鋼材に付着する溶融状態のZn−Al合金中のAlが冷
却過程で鋼材素地側へ拡散し、鋼材から溶出してくるF
eと反応し、Fe−Al合金の生成に消費されるからで
ある。
【0015】また、溶融亜鉛アルミニウム合金めっき
は、鋼材を脱脂、酸洗し、フラックス液に浸漬して処理
した後、めっき浴中に所定時間浸漬し、引き上げた後、
水冷して行うのであるが、めっき皮膜中のFe−Al合
金の形態が、柱状となるか塊状となるかは、めっき温度
以外のめっき条件を同じに設定した場合、めっき温度に
依存し、図1に示すようにめっき温度の温度領域II(4
85〜530℃)の範囲では主に塊状となり、温度領域
III (530〜560℃)では主に柱状となる。ここ
で、第1発明に係るめっき皮膜の合金組織構造は、Zn
−5%Alのめっき浴を用い且つ温度領域III で溶融め
っきを行って生じたものを含み、第2発明に係るめっき
皮膜の合金組織構造は、Zn−5%Alのめっき浴を用
い且つ温度領域IIで溶融めっきを行って生じたものを含
むのである。そして、本発明の一浴法によって形成され
ためっき皮膜中のFe−Al合金形態は、X線回折、E
PMA(Electron Probe Micro Analysis)の結果、Fe
2 Al5 であることが判明している。尚、図1の温度領
域I(440〜485℃)のめっき温度で形成しためっ
き皮膜中にもFe−Al合金層が形成されているが、そ
のめっき皮膜の全膜厚が薄いため、長期間での耐食性及
び耐摩耗性は溶融亜鉛めっきによるめっき皮膜と比較し
て有意に改善されないので本発明の範囲外としている。
【0016】
【実施例】次に本発明の詳細を添付図面を参照して更に
説明する。図1は、溶融亜鉛アルミニウム合金めっきに
おいて、めっき温度を変化させ、他のめっき条件を同一
に設定した場合の鋼材表面へのめっき付着量(g/
2 )と鉄溶出量(g/m2 )とを示したものであり、
前述のように温度領域I(440〜485℃)、温度領
域II(485〜530℃)、温度領域III (530〜5
60℃)の各範囲で、めっき付着量及び鉄溶出量に顕著
な変化が見られ且つ後述の如くめっき皮膜の合金組織構
造においても顕著な変化が見られるのである。ここで、
温度領域I、温度領域II及び温度領域III の範囲の溶融
亜鉛アルミニウム合金めっきを、それぞれAZ1、AZ
2及びAZ3とし、また通常の溶融亜鉛めっきをGAと
する。
【0017】本発明における溶融亜鉛アルミニウム合金
めっき浴の組成は、Al濃度1〜10重量%、Mg濃度
0.05〜2重量%を含み、残部はZnと微量添加金属
であるCd及び不可避不純物であるFeとPbとを微量
含有するものである。本実施例では、充分な耐食性と耐
摩耗性を達成し且つ経済性にも優れた5重量%のAlを
含有するZn−5%Al浴を用いている。表1にGA、
AZ1、AZ2及びAZ3の代表的なめっき条件を示し
ている。
【0018】
【表1】
【0019】一浴法によって鋼材の表面に直接溶融亜鉛
アルミニウム合金めっきを施すには、先ず常法どおり脱
脂した後、酸洗し、水洗した後、特殊なフラックス液に
浸漬して、前述の溶融亜鉛アルミニウム合金めっき浴に
所定時間浸漬するのである。本実施例では、3.2mm
厚さのSS400鋼板(100mm×200mm)をア
ルカリ脱脂(カ性ソーダ15重量%、オルトケイ酸ソー
ダ15重量%混合水溶液、70℃、20分)、酸洗(硫
酸10重量%水溶液、50℃、60分)した後、フラッ
クス処理し、5%Alを含む所定温度に加熱した亜鉛ア
ルミニウム合金めっき浴に浸漬し、1分間の浸漬の後、
めっき浴より引き上げ、そして1分間大気中で放冷した
後、50℃の冷却水中に浸漬し、完全に冷却した。表1
に示しためっき条件により、AZ1、AZ2及びAZ3
の試験片を作製した。また、比較のために表1に示した
めっき条件で通常の溶融亜鉛めっきを施してGAの試験
片も作製した。
【0020】ここで、溶融亜鉛アルミニウム合金めっき
に使用したフラックスは、特開平4−202751号公
報にて開示されたものであり、少なくとも塩化物と脂肪
族窒素誘導体からなり、塩化物として塩化亜鉛(ZnC
2 )、塩化第一錫(SnCl2 )、アルカリ金属の塩
化物及びアルカリ土類金属の塩化物の内の1種又は2種
以上と、脂肪族窒素誘導体としてアルキル第四級アンモ
ニウム塩及びアルキルアミン類の内の1種又は2種以上
とを主たる構成成分とするものである。
【0021】前記アルカリ金属塩化物としては、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩化物が
用いられ、アルカリ土類金属塩化物としては、ベリリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリ
ウム等のアルカリ土類金属の塩化物が用いられる。
【0022】前記アルキル第四級アンモニウム塩として
は、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ジア
ルキルジメチルアンモニウムクロライドが好適であり、
特に炭素数7〜18のアルキル基を有するものが好まし
い。即ち、このアルキル基としては、オクチル、デシ
ル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデ
シル、オクタデセニル、オクタデカジエニル等が挙げら
れる。
【0023】また、アルキルアミン類としては、メチル
アミン、エチルアミン等の脂肪族第一アミン、ジメチル
アミン、ジエチルアミン等の脂肪族第二アミン、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン等の脂肪族第三アミンが
あり、特に炭素数1〜18のアルキル基を有するものが
好ましい。
【0024】具体的には、溶融亜鉛アルミニウム合金め
っき用フラックスは、塩化亜鉛及び/又は塩化第一錫
を10〜50重量%と、アルキル第四級アンモニウム塩
及びアルキルアミン類の内の1種又は2種以上を0.1
〜30重量%とを含むもの、アルカリ金属の塩化物及
びアルカリ土類金属の塩化物の内の1種又は2種以上を
1〜20重量%と、アルキル第四級アンモニウム塩及び
アルキルアミン類の内の1種又は2種以上を0.1〜3
0重量%とを含むもの、塩化亜鉛及び/又は塩化第一
錫を10〜50重量%と、アルカリ金属の塩化物及びア
ルカリ土類金属の塩化物の内の1種又は2種以上を1〜
20重量%と、アルキル第四級アンモニウム塩及びアル
キルアミン類の内の1種又は2種以上を0.1〜30重
量%とを含むもの等が使用できる。
【0025】ここで、塩化亜鉛及び/又は塩化第一錫の
濃度は、30〜40重量%が最適であり、アルカリ金属
塩化物及びアルカリ土類金属塩化物については、例え
ば、めっき温度が400℃〜600℃の範囲内であれ
ば、ZnCl2 :NaCl=4:1(モル比)、ZnC
2 :CaCl2 =3:1(モル比)が好適であって、
その濃度は5〜10重量%が最適である。また、アルキ
ル第四級アンモニウム塩及びアルキルアミン類の添加量
は、1〜10重量%が最適である。
【0026】ここで、フラックスに用いる各組成の作用
を簡単に説明する。先ず、塩化亜鉛又は塩化第一錫は、
鋼材表面に残る薄い酸化層とめっき浴表面に形成された
酸化皮膜を溶解するためのものである。アルカリ金属塩
化物又はアルカリ土類金属塩化物は、めっき温度におい
てフラックスが適正な粘度を持った溶融状態を維持する
ためのものである。そして、フラックス中に脂肪族窒素
誘導体として、アルキル第四級アンモニウム塩、アルキ
ルアミン類の内の1種又は2種以上を含有した溶融亜鉛
アルミニウム合金めっき用フラックスを用いることによ
り、鋼材を溶融亜鉛めっき浴に浸漬した際に、該鋼材表
面においてホフマン分解して発泡し、この鋼材の表面に
付着したフラックスの燃えカスを速やかに表面から分離
除去して、鋼材表面と溶融金属との濡れ性を良好にする
作用があり、めっき皮膜の密着性及び外観性が格段に向
上する。
【0027】このように作製しためっき試験片を切断
し、めっき皮膜の断面を顕微鏡観察した結果を図2に示
し、図中において(a) はGA、(b) はAZ2、(c) はA
Z3である。そして、図3〜図5にそれぞれGA、AZ
2及びAZ3のめっき皮膜断面でのEPMAによる線分
析結果を示している。
【0028】GAのめっき皮膜の合金組織構造は、図2
(a) 及び図3に示すように、鋼材素地1の表面とめっき
皮膜2との境界層においてFeが比較的多く存在してF
eZn7 (δ1 相)が形成され、その上にFeが約10
重量%存在してFeZn13(ζ相)が形成され、更にそ
の上の表層にはFeが殆ど存在せずZn(η相)が形成
されている。
【0029】AZ2のめっき皮膜の合金組織構造は、図
2(b) 及び図4に示すように、鋼材素地1上に形成され
ためっき皮膜2の全域にわたってFe−Al合金が分散
形成されるとともに、鋼材素地1の表面からめっき皮膜
2の表面にかけて漸次Zn含有率が増加し、めっき皮膜
2中における各金属の含有率は、Fe:5〜40重量
%、Al:5〜40重量%、残部がZnと微量添加金属
及び不可避不純物となっている。ここで、Fe−Al合
金形態は、Znリッチ相をマトリックスとし、その中に
分散された塊状である。尚、溶融亜鉛アルミニウム合金
めっき浴中のAl濃度が1〜10重量%内であれば、め
っき皮膜2の合金層に形成される各金属の含有率の変化
は少ない。
【0030】AZ3のめっき皮膜の合金組織構造は、図
2(c) 及び図5に示すように、鋼材素地1上に形成され
ためっき皮膜2は、鋼材素地1側からFe及びAlの含
有率が高い第一合金層と、Znの含有率が高い第二合金
層が形成され、第一合金層と第二合金層の境界において
FeとAlの含有率が急激に減少し且つZnの含有率が
急激に増大し、明らかに2層に分離できる。そして、め
っき皮膜2の全膜厚に対して第一合金層は、鋼材素地1
の表面から50〜90%の膜厚範囲に存在し、この第一
合金層における各金属の含有率は、Fe:25〜40重
量%、Al:25〜35重量%、残部がZnと微量添加
金属及び不可避不純物であり、その表層部の第二合金層
における各金属の含有率は、Zn:50〜99重量%、
Al:0.1〜15重量%、残部がFeと微量添加金属
及び不可避不純物である。尚、第二合金層の表層にはF
eとAlが殆ど存在しないZn層が形成されている。こ
こで、Fe−Al合金形態は、第一合金層では鋼材素地
1から柱状に成長したものであり、第二合金層ではZn
リッチ相をマトリックスとし、その中に分散された塊状
である。尚、溶融亜鉛アルミニウム合金めっき浴中のA
l濃度が1〜10重量%内であれば、めっき皮膜2の合
金層に形成される各金属の含有率の変化は少なく、また
第一合金層の厚さは、めっき温度及びめっき時間によっ
て全膜厚に対して50〜90%の膜厚範囲で変化する。
【0031】また、AZ2及びAZ3におけるFe−A
l合金形態は、X線回折、EPMAの結果、Fe2 Al
5 +Znで、このFe2 Al5 は002面が優先配向し
ていることが判明した。また、AZ3において、第二合
金層の表層中のAl濃度は1%以下であり、溶融亜鉛ア
ルミニウム合金めっき浴中のAl濃度よりも低いことが
判る。
【0032】こうして得られためっき皮膜各層の耐食性
を塩水噴霧試験(JISZ2371に準拠)及びクーロ
スタット法により調べた。図6にGA、AZ2及びAZ
3の塩水噴霧50時間後と500時間後における各層の
腐食減量を示している。ここで、GAのδ1 相について
は皮膜厚が薄く試験片の作成が困難であるため除外し
た。また、AZ2及びAZ3における表層はZnリッチ
層を示し、AZ3における合金層は第一合金層を示して
いる。各試験片とも塩水噴霧時間が増すと腐食減量は増
加するが、AZ2及びAZ3の合金層における増加はG
Aより遙に少なく、特にAZ3の合金層の腐食減量はG
Aの合金層の腐食減量の1/10以下であり、非常に優
れた耐食性を示している。また、AZ2の合金層の腐食
減量はGAの合金層の腐食減量の1/2以下であり、優
れた耐食性を示している。
【0033】また、GA、AZ1及びAZ3のめっき皮
膜各層の耐食性を5%食塩水中でクーロスタット法によ
る分極抵抗値の測定によって評価し、Znも比較として
測定し、併せて表2に示している。ここで、分極抵抗値
が大きい程、耐食性に優れている。表2に見られるよう
に分極抵抗値はGA、AZともに表層部より合金層の方
が大きく、GAとAZの表層では殆ど差はないが、合金
層には大きな差が見られ、pH8、pH4の何れにおい
てもGAよりAZの方が分極抵抗値は大きく、特にAZ
3の第一合金層は大きかった。
【0034】
【表2】
【0035】次に、溶融亜鉛めっき(GA)と溶融亜鉛
アルミニウム合金めっき(AZ)のめっき皮膜各層の硬
度(マイクロビッカース硬度:Hv、ロックウェル硬
度:HRC)の測定した結果を表3に示す。亜鉛アルミ
ニウム合金めっきのAZ3において形成される柱状のF
e−Al合金相の硬度は、Hv.712〜740(HR
C60〜62)であり、刃物(焼入れ鋼、ハイス鋼、ダ
イス鋼)並の硬度を有する。また、AZ2において形成
される塊状のFe−Al合金相の硬度はHv.324〜
460(HRC32〜46)であり、引張り強度100
kgf/mm2 級の鋼材ほどの硬さを有し、溶融亜鉛め
っき皮膜の合金層(δ1 相)よりも硬いことが判る。従
って、溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の耐摩耗性
は、溶融亜鉛めっき皮膜よりも優れ、特にAZ3におけ
る耐摩耗性が格段に優れている。
【0036】
【表3】
【0037】更に、めっき条件を変化させてAZ3にお
ける各層の成分分析を行った結果を表4に示す。試験片
は、温度を550℃に設定したZn−5%Al浴を用
い、めっき時間30秒と300秒で行った二種類を作製
し、ダイヤモンドカッターで切断し、樹脂埋め込み後、
切断面を研磨して合金層をEPMAにより観察する。め
っき時間30秒の試験片の分析位置a,b,c,dは、
図7(a) に示し、めっき時間300秒の試験片の分析位
置a,b,c,dは、図7(b) に示している。各観察位
置を2回測定し、表4中に上下に列記している。分析位
置aは第二合金層であり、分析位置bは第二合金層と第
一合金層の境界部であり、分析位置cは第一合金層であ
り、分析位置dは第一合金層中に分散している黒色部で
ある。この分析結果からも判るように、第一合金層では
Al:26.4〜44.4重量%、Fe:12.5〜4
1.3重量%含有していることが判る。
【0038】
【表4】
【0039】また、表5には、Zn−5%Al浴を用
い、表中に示しためっき条件で作製した各試料のめっき
組織における原子吸光光度計による成分分析結果を示し
ている。AZにおける柱状めっき組織では、Al含有率
が27.0〜30.0重量%、Fe含有率が24.1〜
26.8重量%、Zn含有率が43.6〜48.9重量
%であった。また、AZにおける塊状めっき組織では、
Al含有率が16.2重量%、Fe含有率が10.7重
量%、Zn含有率が73.5重量%であった。
【0040】
【表5】
【0041】以上のように各種の分析方法によって測定
した結果は、必ずしも整合性があるとは言えないが、こ
れらの分析結果を総合すれば、AZ3においては、全め
っき膜厚に対して鋼材表面から50〜90%の膜厚範囲
の第一合金層における各金属の含有率は、Fe:10〜
50重量%、Al:10〜50重量%、残部がZnと微
量添加金属及び不可避不純物となり、その表層部の第二
合金層における各金属の含有率は、Zn:50〜99重
量%、Al:0.1〜15重量%、残部がFeと微量添
加金属及び不可避不純物となる。また、AZ2において
は、めっき皮膜の全域にわたってFe−Al合金が分散
形成されるとともに、鋼材表面からめっき皮膜表面にか
けて漸次Zn含有率が増加し、めっき皮膜中における各
金属の含有率は、Fe:5〜40重量%、Al:5〜4
0重量%、残部がZnと微量添加金属及び不可避不純物
となる。そして、Alと鋼材が容易に反応する温度領域
に温度設定した溶融亜鉛アルミニウム合金めっき浴中
に、特別な前処理を施すことなく、従来の溶融亜鉛めっ
きと同様に溶融亜鉛アルミニウム合金めっき用フラック
スで処理した後、鋼材を浸漬することにより、高耐食
性、耐摩耗性に優れた合金組織構造を有するめっき皮膜
を形成することができる。
【0042】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の構造物用鋼材に
おける溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織
構造によれば、構造物用鋼材の表面に一浴法によって溶
融亜鉛アルミニウム合金めっきを施すと、Fe−Al合
金が支配的な第一合金層の全めっき膜厚に対する膜厚割
合を増加させることができるとともに、第一合金層にお
けるFe−Al合金の含有率を増加させることができ、
若しくはめっき皮膜中の全領域に高い含有率でFe−A
l合金を分散させることができ、従来の溶融亜鉛めっき
皮膜と比較して優れた耐食性及び耐摩耗性を有するとい
った顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶融亜鉛アルミニウム合金めっきにおけるめっ
き温度の変化に対するめっき付着量と鉄溶出量の関係を
示すグラフである。
【図2】鋼材素地上に形成しためっき皮膜の断面を示
し、(a) は溶融亜鉛めっき皮膜、(b) はめっき温度50
0℃で行った溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜、
(c)はめっき温度540℃で行った溶融亜鉛アルミニウ
ム合金めっき皮膜をそれぞれ示している。
【図3】図2(a) のめっき皮膜断面の線分析結果を示す
グラフである。
【図4】図2(b) のめっき皮膜断面の線分析結果を示す
グラフである。
【図5】図2(c) のめっき皮膜断面の線分析結果を示す
グラフである。
【図6】塩水噴霧試験結果を示す棒グラフである。
【図7】鋼材素地上に形成した溶融亜鉛アルミニウム合
金めっき皮膜の断面を示し、(a) はめっき温度550
℃、めっき時間30秒で行っためっき皮膜、(c) はめっ
き温度550℃、めっき時間300秒で行っためっき皮
膜をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 鋼材素地 2 めっき皮膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物用鋼材の表面に溶融亜鉛アルミニ
    ウム合金めっきを施して形成されためっき皮膜の合金組
    織構造であって、全めっき膜厚に対して鋼材表面から5
    0〜90%の膜厚範囲の第一合金層における各金属の含
    有率をFe:10〜50重量%、Al:10〜50重量
    %、残部をZnと微量添加金属及び不可避不純物とし、
    その表層部の第二合金層における各金属の含有率をZ
    n:50〜99重量%、Al:0.1〜15重量%、残
    部をFeと微量添加金属及び不可避不純物としてなるこ
    とを特徴とする構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニ
    ウム合金めっき皮膜の合金組織構造。
  2. 【請求項2】 前記めっき皮膜が、Al濃度1〜10重
    量%の浴組成の一浴法による溶融亜鉛アルミニウム合金
    めっきにて形成されてなる請求項1記載の構造物用鋼材
    における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組
    織構造。
  3. 【請求項3】 前記第一合金層におけるFe−Al合金
    形態がFe2 Al5である請求項1又は2記載の構造物
    用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の
    合金組織構造。
  4. 【請求項4】 前記第一合金層におけるFe−Al合金
    形態が鋼材表面から柱状に成長したものである請求項1
    又は2又は3記載の構造物用鋼材における溶融亜鉛アル
    ミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造。
  5. 【請求項5】 構造物用鋼材の表面に溶融亜鉛アルミニ
    ウム合金めっきを施して形成されためっき皮膜の合金組
    織構造であって、めっき皮膜の全域にわたってFe−A
    l合金が分散形成されるとともに、鋼材表面からめっき
    皮膜表面にかけて漸次Zn含有率が増加し、めっき皮膜
    中における各金属の含有率をFe:5〜40重量%、A
    l:5〜40重量%、残部をZnと微量添加金属及び不
    可避不純物としてなることを特徴とする構造物用鋼材に
    おける溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織
    構造。
  6. 【請求項6】 前記めっき皮膜が、Al濃度1〜10重
    量%の浴組成の一浴法による溶融亜鉛アルミニウム合金
    めっきにて形成されてなる請求項5記載の構造物用鋼材
    における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組
    織構造。
  7. 【請求項7】 前記めっき皮膜におけるFe−Al合金
    形態がFe2 Al5である請求項5又は6記載の構造物
    用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の
    合金組織構造。
  8. 【請求項8】 前記めっき皮膜におけるFe−Al合金
    形態が塊状でめっき皮膜中に分散したものである請求項
    5又は6又は7記載の構造物用鋼材における溶融亜鉛ア
    ルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造。
JP681094A 1994-01-26 1994-01-26 構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造 Pending JPH07216525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP681094A JPH07216525A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP681094A JPH07216525A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07216525A true JPH07216525A (ja) 1995-08-15

Family

ID=11648559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP681094A Pending JPH07216525A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07216525A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332555A (ja) * 2001-05-14 2002-11-22 Nisshin Steel Co Ltd 耐食性に優れた溶融Zn−Al−Mg系合金めっき鋼材
JP2017008390A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 新日鐵住金株式会社 高耐食性めっき鋼材及びその製造方法
JP2017066524A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 新日鐵住金株式会社 耐食性に優れためっき鋼材
JP2018506644A (ja) * 2014-12-24 2018-03-08 ポスコPosco 溶接性及び加工部耐食性に優れた亜鉛合金めっき鋼材及びその製造方法
JP2022513143A (ja) * 2018-11-28 2022-02-07 ポスコ めっき密着性及び耐腐食性に優れた亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
WO2023157974A1 (ja) * 2022-02-21 2023-08-24 日本製鉄株式会社 溶融めっき鋼材

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002332555A (ja) * 2001-05-14 2002-11-22 Nisshin Steel Co Ltd 耐食性に優れた溶融Zn−Al−Mg系合金めっき鋼材
JP4683764B2 (ja) * 2001-05-14 2011-05-18 日新製鋼株式会社 耐食性に優れた溶融Zn−Al−Mg系合金めっき鋼材
JP2018506644A (ja) * 2014-12-24 2018-03-08 ポスコPosco 溶接性及び加工部耐食性に優れた亜鉛合金めっき鋼材及びその製造方法
US10584407B2 (en) 2014-12-24 2020-03-10 Posco Zinc alloy plated steel material having excellent weldability and processed-part corrosion resistance and method of manufacturing same
JP2020169388A (ja) * 2014-12-24 2020-10-15 ポスコPosco 溶接性及び加工部耐食性に優れた亜鉛合金めっき鋼材及びその製造方法
US11248287B2 (en) 2014-12-24 2022-02-15 Posco Zinc alloy plated steel material having excellent weldability and processed-part corrosion resistance
JP2017008390A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 新日鐵住金株式会社 高耐食性めっき鋼材及びその製造方法
JP2017066524A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 新日鐵住金株式会社 耐食性に優れためっき鋼材
JP2022513143A (ja) * 2018-11-28 2022-02-07 ポスコ めっき密着性及び耐腐食性に優れた亜鉛めっき鋼板及びその製造方法
WO2023157974A1 (ja) * 2022-02-21 2023-08-24 日本製鉄株式会社 溶融めっき鋼材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1504134B1 (en) High-strength hot-dip galvanized steel sheet and hot-dip galvannealed steel sheet having fatigue resistance, corrosion resistance, ductility and plating adhesion, after severe deformation, and a method of producing the same
Dutta et al. Morphology and properties of hot dip Zn–Mg and Zn–Mg–Al alloy coatings on steel sheet
JP6644794B2 (ja) リン酸塩処理性及びスポット溶接性に優れた亜鉛合金めっき鋼板及びその製造方法
JP5556186B2 (ja) 高耐食性溶融亜鉛めっき鋼板
KR950007664B1 (ko) 알루미늄-아연-실리콘 베이스 합금 코팅 제품 및 그 제조 방법
EP1036862B1 (en) Zn-Mg electroplated metal sheet and fabrication process thereof
JPH0324255A (ja) 溶融亜鉛めっき熱延鋼板の製造方法
JPH07216525A (ja) 構造物用鋼材における溶融亜鉛アルミニウム合金めっき皮膜の合金組織構造
KR100392565B1 (ko) 건식플락스법에의한용융금속도금용플락스및이플락스를사용한용융금속도금강재의제조방법
JPS61201767A (ja) 二段めつき方法
JPS6055591B2 (ja) 耐経時めつき剥離性に優れた溶融亜鉛合金めつき鋼板の製造法
JPH03138389A (ja) めっき密着性および耐食性に優れたZn―Mg合金めっき鋼板およびその製造方法
JP3528403B2 (ja) 高耐食性溶融Zn−Al合金めっき鋼材の製造方法
TWI654338B (zh) Fused Zn-based plated steel sheet with excellent corrosion resistance after painting
JP2932850B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板
JP4555491B2 (ja) 化成処理性に優れた溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板とその製造方法
JPH02274851A (ja) 溶融めっき用亜鉛合金
JP2002371342A (ja) 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
EP0607452A1 (en) Rustproof steel sheet excellent in various characteristics including corrosion resistance
JP2002212699A (ja) 加工性に優れた溶融Zn−Al系合金めっき鋼板とその製造方法
JP2638400B2 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP3404489B2 (ja) 鋼材の薄付け溶融亜鉛めっき方法
CA1065204A (en) Zinc-aluminum eutectic alloy coating process and article
CA1241572A (en) Galvanizing procedure and galvanized product thereof
JPS6348945B2 (ja)