JPH07216039A - プラスチックレンズ用組成物 - Google Patents

プラスチックレンズ用組成物

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JPH07216039A
JPH07216039A JP6010839A JP1083994A JPH07216039A JP H07216039 A JPH07216039 A JP H07216039A JP 6010839 A JP6010839 A JP 6010839A JP 1083994 A JP1083994 A JP 1083994A JP H07216039 A JPH07216039 A JP H07216039A
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順行 鈴木
Katsuyoshi Sasagawa
勝好 笹川
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雅夫 今井
Mariko Cho
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I)で表される成分(A)、一分子
中に(メタ)アクリレート基を2個以上有するウレタン
ポリ(メタ)アクリレート化合物である成分(B)及び
一般式(II)で表される成分(C)を、(A)の有する
イソプロペニルフェニル基:(B)の有する(メタ)ア
クリレート基:(C)の有する(メタ)アクリレート基
のモル比が 1.0: 0.1〜0.8 : 1.0〜2.0 の割合で、か
つ、(A)の有するイソプロペニルフェニル基:(B)
及び(C)の有する(メタ)アクリレート基の合計のモ
ル比が 1.0: 1.2〜2.5 の割合で、含有するプラスチッ
クレンズ用組成物。 【効果】 短時間で重合でき、光学歪みが少なく、低比
重で、しかも、透明性、耐衝撃性、染色性に優れたレン
ズを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性、染色性、耐
熱性、成形性に優れ、さらに重合時間を大巾に短縮でき
るプラスチックレンズ用として有用な組成物、その組成
物を重合してなるレンズおよびレンズの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、ガラスレンズに
比較して軽量であること、成形加工が容易であること等
から、光学製品に広く用いられている。現在、眼鏡レン
ズ用樹脂としては、ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネート(CR−39)が最も広く用いられている。
この樹脂は、透明性、耐衝撃性、耐光性、染色性等に優
れているものの、屈折率が1.49〜1.50と低く、
また、その重合の際しては、モールドに注入後、重合槽
にて16時間以上もの時間を要するという欠点がある。
このような長い重合時間は、重合槽の専有時間が長いこ
と、モールドの数が多数必要であること等から、プラス
チックレンズの製造コストを高くする。
【0003】そのために、紫外線等の活性エネルギー線
を用いて短時間で重合を行なう方法(特開平3−231
908、特開昭63−289011等)が提案されてい
る。しかしながら、このような方法では、生産性は向上
するものの、重合のために活性エネルギー線を発生させ
る専用の装置が必要なこと、組成物の成分が(メタ)ア
クリレート化合物のみからなるため脈理と呼ばれる光学
歪が生じ易い、等の欠点を有している。また、特開平3
−47817には、高硬度透明樹脂として、熱重合によ
り短時間で重合を行なうことのできる表面硬度の高い樹
脂、および、その樹脂からなるレンズが提案されている
が、該明細書中の組成物では、表面硬度は高いものの、
耐衝撃性が低く、レンズとして十分な性能を有している
とはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既存
の装置を用いて、短時間で重合することができ、しかも
光学歪が少なく、耐衝撃性、染色性等に優れ、ジエチレ
ングリコールビスアリルカーボネートと同等以上の物性
を有するプラスチックレンズ用組成物、その組成物を重
合してなるレンズ用樹脂、レンズおよびレンズの製造方
法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく、鋭意検討した結果、特定構造を有する
化合物を含む組成物を用い、さらに特定のモル比の組成
とすることにより、目的を達成しうることを見出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(A)
一般式(I)(化5)で表される重合性単量体、(B)
一分子中に(メタ)アクリレート基と水酸基を兼備する
化合物と、脂環式ジイソシアナート化合物とを反応させ
て得られる一分子中に(メタ)アクリレート基を2個以
上有するウレタンポリ(メタ)アクリレート化合物、
(C) 一般式(II)(化6)で表されるモノ(メタ)
アクリレート化合物、の各成分を、(A)の有するイソ
プロペニルフェニル基:(B)の有する(メタ)アクリ
レート基:(C)の有する(メタ)アクリレート基のモ
ル比が1.0:0.1〜0.8:1.0〜2.0の割合
で、かつ(A)の有するイソプロペニルフェニル基:
(B)及び(C)の有する(メタ)アクリレート基の合
計のモル比が1.0:1.2〜2.5の割合となる様
に、含有してなるプラスチックレンズ用組成物、この組
成物を重合硬化して得られるプラスチックレンズ用樹
脂、プラスチックレンズ及びその製造法に関するもので
ある。
【0006】
【化5】 (式中、nは2または3の整数を、芳香環の置換基の位
置はm−またはp−位を表す)
【0007】
【化6】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を、R2 は炭素数
1〜16の、置換基を有していてもよい直鎖又は分岐の
アルキル基、ハロゲン原子を有していてもよいアリール
基、あるいは脂肪族環基を表す)
【0008】本発明者らの検討の結果、本発明の特定構
造を有する化合物を、特定のモル比で含む組成物は、注
入作業性が良好で、短時間で重合する組成物であり、し
かもその重合物は、光学歪みが少なく、低比重であり、
透明性、耐衝撃性、染色性、加工性に優れており、ジエ
チレングリコールジアリルカーボネート樹脂に比較し
て、高い屈折率、低い比重を有し、プラスチックレンズ
として好適であることが判明した。成分(A)の一般式
(I)で表される重合性単量体は、重合を制御する成分
であり、m−又はp−イソペニルフェノールと、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコールに低温でホス
ゲンを反応させることにより得られるビスクロロフォメ
ート体とを、脱塩酸剤の存在下で反応させることにより
得られる。
【0009】成分(B)の、一分子中に(メタ)アクリ
レート基と水酸基を兼備する化合物と、脂環式ジイソシ
アナート化合物とを反応させて得られる一分子中に(メ
タ)アクリレート基を2個以上有するウレタンポリ(メ
タ)アクリレート化合物は、レンズの強靭さや耐熱性、
面精度を向上させる成分である。一分子中に(メタ)ア
クリレート基と水酸基を兼備する化合物としては、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート等のヒドロキシ基含有の(メタ)アクリレ
ートや、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシ
ルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、
グリシジル(メタ)アクリレート等のモノエポキシ化合
物と(メタ)アクリル酸との付加反応物、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等のモノ(メ
タ)アクリル酸エステル、ポリカプロラクトンジオール
(重合度=1〜5)のモノ(メタ)アクリル酸エステル
等が挙げられる。
【0010】脂環式ジイソシアナート化合物としては、
イソホロンジイソシアナート、1,3−ジメチルシクロ
ヘキサン−ω,ω’−ジイソシアナート(水添XD
I)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシア
ナート(水添MDI)、1−メチルシクロヘキサン−
2,4−ジイソシアナート(水添TDI)、2,5−ビ
ス[イソシアナートメチル]ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン、2,6−ビス[イソシアナートメチル]ビシク
ロ[2,2,1]ヘプタン、3,8−ビス(イソシアナ
ートメチル)トリシクロ[5,2,1,02,6 ]−デカ
ン、3,9−ビス(イソシアナートメチル)トリシクロ
[5,2,1,02,6 ]−デカン、4,8−ビス(イソ
シアナートメチル)トリシクロ[5,2,1,02,6
−デカン、4,9−ビス(イソシアナートメチル)トリ
シクロ[5,2,1,02,6 ]−デカン等が挙げられ
る。その中でもイソホロンジイソシアナート、ジシクロ
ヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアナート(水添M
DI)がより好適に用いられる。
【0011】(メタ)アクリレート基と水酸基を兼備す
る化合物と、脂環式ジイソシアナート化合物との反応
は、公知のウレタン化反応による。すなわち、脂環式ジ
イソシアナート化合物に、(メタ)アクリレート基と水
酸基を兼備する化合物および触媒(例えば、ラウリン酸
ジ−n−ブチル錫)の混合物を、30〜90℃の条件下
で加え、反応させることにより行われる。成分(B)は
単独に調製しても良いが、成分(A)、成分(C)又は
それらの混合物中で反応を行い調製しても良い。成分
(C)の一般式(II)で表されるモノ(メタ)アクリレ
ート化合物は、成分(A)、成分(B)のみでは粘度が
高く、作業性が悪いため、粘度を低下させるために加え
る成分である。
【0012】一般式(II)において、R1 は水素原子又
はメチル基を、R2 は炭素数1〜16の、置換基を有し
ていてもよい直鎖または分岐のアルキル基、ハロゲン原
子を有していてもよいアリール基、あるいは脂肪族環基
を表す。直鎖又は分岐のアルキル基の置換基としては、
ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、脂肪族環基、ヘテロ環基、あるいはハロゲン原子を
有していてもよいアリール基である。また、アルコキシ
基、アリールオキシ基はさらにアルコキシ基で置換され
ていてもよい。また、脂肪族環基とは、モノシクロ環、
ジシクロ環、トリシクロ環をいう。
【0013】一般式(II)で表されるモノ(メタ)アク
リレート化合物としては、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリ
ル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アク
リル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸ジブロモプロピ
ル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールモノア
ルキルエーテル、(メタ)アクリル酸ポリプロピレング
リコールモノアルキルエーテル、(メタ)アクリル酸−
2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒド
ロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシ
ブチル、(メタ)アクリル酸−4−ヒドロキシブチル、
(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、
【0014】(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メ
チルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸トリメチルシ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸ノルボルニル、(メ
タ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸アダ
マンチル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、
(メタ)アクリル酸トリシクロ(5,2,1,02,6) デカン−
8−イル、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)
アクリレート、2−フェノキシ−1−メチルエチル(メ
タ)アクリレート、2−(2−フェノキシエトキシ)エ
チル(メタ)アクリレート、2−(2−フェノキシ−1
−メチルエトキシ)−1−メチルエチル(メタ)アクリ
レート、2−〔2−(2−フェノキシエトキシ)エトキ
シ〕エチル(メタ)アクリレート、2−(2−フェノキ
シ−1−メチルエトキシ)−1−メチルエチル(メタ)
アクリレート、2−〔2−(2−フェノキシ−1−メチ
ルエトキシ)−1−メチルエトキシ〕−1−メチルエチ
ル(メタ)アクリレート、4−フェノキシブチル(メ
タ)アクリレート、4−(4−フェノキシブトキシ)ブ
チル(メタ)アクリレート、4−〔4−(4−フェノキ
シブトキシ)ブトキシ〕ブチル(メタ)アクリレート、
【0015】2−フェニルフェニル(メタ)アクリレー
ト、4−フェニルフェニル(メタ)アクリレート、2−
(2−フェニルフェノキシ)エチル(メタ)アクリレー
ト、2−(4−フェニルフェノキシ)エチル(メタ)ア
クリレート、2−(2−フェニルフェノキシ)−1−メ
チルエチル(メタ)アクリレート、2−(4−フェニル
フェノキシ)−1−メチルエチル(メタ)アクリレー
ト、3−(2−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、3−(4−フェニルフ
ェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、1−ナフチル(メタ)アクリレート、2−ナフチ
ル(メタ)アクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)
エチル(メタ)アクリレート、2−(2−ナフチルオキ
シ)エチル(メタ)アクリレート、2−〔2−(1−ナ
フチルオキシ)エトキシ〕エチル(メタ)アクリレー
ト、2−〔2−(2−ナフチルオキシ)エトキシ〕エチ
ル(メタ)アクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)
−1−メチルエチル(メタ)アクリレート、2−(2−
ナフチルオキシ)−1−メチルエチル(メタ)アクリレ
ート、3−(1−ナフチルオキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−(2−ナフチルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
【0016】2−ブロモフェニル(メタ)アクリレー
ト、4−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4
−ジブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6
−トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,3,
4,5,6−ペンタブロモフェニル(メタ)アクリレー
ト、2−(2,4−ジブロモフェノキシ)エチル(メ
タ)アクリレート、2−〔2−(2,4,6−トリブロ
モフェノキシ)エトキシ〕エチル(メタ)アクリレー
ト、2−(2,4,6−トリブロモフェノキシ)−1−
メチルエチル(メタ)アクリレート、2−ブロモベンジ
ル(メタ)アクリレート、4−ブロモベンジル(メタ)
アクリレート、2,4−ジブロモベンジル(メタ)アク
リレート、2,4,6−トリブロモベンジル(メタ)ア
クリレート、2,3,4,5,6−ペンタブロモベンジ
ル(メタ)アクリレート、2−クロロフェニル(メタ)
アクリレート、4−クロロフェニル(メタ)アクリレー
ト、2,4−ジクロロフェニル(メタ)アクリレート、
2,4,6−トリクロロフェニル(メタ)アクリレー
ト、2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニル(メ
タ)アクリレート、2−(2,4−ジクロロフェノキ
シ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2,4,6−
トリクロロフェノキシ)エチル(メタ)アクリレート、
2−〔2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エト
キシ〕エチル(メタ)アクリレート、2−(2,4,6
−トリクロロフェノキシ)−1−メチルエチル(メタ)
アクリレート、3−(2,4,6−トリブロモフェノキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
3−(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェノキシ)
−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
【0017】2−フェニル−4−ブロモフェニル(メ
タ)アクリレート、2−(4−ブロモフェニル)−4,
6−ジブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−(4
−クロロフェニル)−4,6−ジクロロフェニル(メ
タ)アクリレート、2−(2−フェニル−4−ブロモフ
ェノキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−〔2−
(4−ブロモフェニル)−4,6−ジブロモフェノキ
シ〕エチル(メタ)アクリレート、2−(2,4,6−
トリブロモフェニル)−4,6−ジブロモフェニル(メ
タ)アクリレート、2−〔2−(2,4−ジブロモフェ
ニル)−4,6−ジブロモフェノキシ〕エチル(メタ)
アクリレート、2−〔1−(4−クロロナフチルオキ
シ)〕エチル−(メタ)アクリレート、2−〔2−(4
−クロロナフチルオキシ)〕エチル−(メタ)アクリレ
ート、2−〔1−(4−ブロモナフチルオキシ)〕エチ
ル−(メタ)アクリレート、2−〔2−(4−ブロモナ
フチルオキシ)〕エチル−(メタ)アクリレート、3−
〔1−(2−ブロモナフチルオキシ)〕−2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−〔2−(2−ブ
ロモナフチルオキシ)〕−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレートなどが挙げられる。
【0018】上記(C)成分の中でも、比重、面精度、
耐候性、耐衝撃性等の点から、芳香族基を有する直鎖又
は分岐のアルキル基、脂肪族環基を有するモノ(メタ)
アクリレート化合物が好ましい。脂肪族環基を有するモ
ノ(メタ)アクリレート化合物としては、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレートが、芳香族基を有する直鎖又は
分岐のアルキル基を有するモノ(メタ)アクリレート化
合物としては、一般式(IV)(化7)で表される化合物
が好適である。
【0019】
【化7】 (式中、R5 、R6 はそれぞれ水素原子又はメチル基
を、mは1または2の整数を表す) 一般式(IV)で表されるモノ(メタ)アクリレート化合
物としては、具体的には、2−フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−フェノキシ−1−メチルエチル
(メタ)アクリレート、2−(2−フェノキシエトキ
シ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−フェノキ
シ−1−メチルエトキシ)−1−メチルエチル(メタ)
アクリレート等が挙げられる。
【0020】上記の成分(A)、成分(B)および成分
(C)を含む本発明のプラスチックレンズ用組成物を得
るには、(A)(B)(C)の各成分を、(A)の有す
るイソプロペニルフェニル基:(B)の有する(メタ)
アクリレート基:(C)の有する(メタ)アクリレート
基のモル比が1.0:0.1〜0.8:1.0〜2.0
の割合で、かつ、(A)の有するイソプロペニルフェニ
ル基:(B)及び(C)の有する(メタ)アクリレート
基の合計のモル比が1.0:1.2〜2.5の割合とな
る様に成分(A)、(B)、(C)を混合することによ
り得られる。(A)の有するイソプロペニルフェニル基
に対して(B)の有する(メタ)アクリレート基のモル
比が、0.1以下では面精度や耐熱性の悪化を招き易
く、また、0.8以上では粘度が高く作業性が悪くなる
傾向がある。より好ましい範囲は0.3〜0.6であ
り、更に好ましい範囲は0.4〜0.5である。
【0021】また、(A)の有するイソプロペニルフェ
ニル基に対して、(C)の有する(メタ)アクリレート
基のモル比が、1.0以下では組成物の粘度が高く、作
業性が悪くなる傾向があり、また、2.0以上では耐熱
性の低下、面精度の悪化等を招き易い。より好ましい範
囲は1.2〜1.7であり、更に好ましい範囲は1.3
〜1.5である。また、(A)の有するイソプロペニル
フェニル基に対して(B)及び(C)の有する(メタ)
アクリレート基の合計のモル比が、1.2以下では重合
が完結し難く、2.5以上では重合の制御が困難となり
易く、目的とする短時間での重合、すなわち、6時間以
内、さらに好ましくは4時間以内での重合においては、
樹脂中に脈理などの光学歪が多くなり、レンズとしての
使用には適さない。より好ましい範囲は1.5〜2.0
であり、更に好ましい範囲は1.6〜1.9である。
【0022】本発明のプラスチックレンズ用組成物に
は、成分(A)、(B)、(C)の外に、本発明の効果
を損なわない範囲で、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、黄変防止剤、ブルーイング剤、顔料、離型剤
等の各種の添加剤を配合することもできる。本発明のプ
ラスチックレンズは、通常、注型重合により得られる。
具体的には上記の組成物にラジカル発生剤を添加し、よ
く混合した後、濾過し、さらに減圧下で十分に脱泡した
後に、モールド中に注入してラジカル重合を行う。モー
ルドは、例えば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニールなどからなるガスケットを介し
た鏡面研磨した二枚の鋳型により構成される。ここで、
鋳型としては、ガラスとガラス、ガラスとプラスチック
板、ガラスと金属板等の組合せの鋳型がある。また、ガ
スケットとしては、上記した軟質熱可塑性樹脂を用いる
他、2枚の鋳型をポリエステル粘着テープ等で固定して
も良い。また、鋳型に離型処理などを行なってもよい。
【0023】ラジカル重合は、熱による熱重合、紫外線
による光重合、ガンマー線による重合などを採用しうる
が、既存の設備を用いることができることから、特に熱
重合法が好ましい。熱重合におけるラジカル重合開始剤
は、特に限定されず、公知の過酸化ベンゾイル、p−ク
ロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、アセチルパーオキサイド、ジーt−ブチルパーオ
キサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオ
キシピバレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ビ
ス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカー
ボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、
t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートなどの
過酸化物およびアゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ
化合物の1種または2種以上の混合物を、成分(A)、
(B)、(C)の混合物の合計100重量部に対し、
0.005〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部の
割合で用いる。
【0024】本発明のプラスチックレンズ用組成物を熱
重合法によって硬化する場合の重合温度、重合時間は、
使用するラジカル重合開始剤、レンズの度数等により決
められるが、50℃から130℃までの温度で、昇温及
び温度保持を約4時間以内で行うことにより硬化するこ
とが可能である。このようにして得られる本発明のレン
ズ用樹脂は、高屈折率で、透明性、耐衝撃性、染色性、
加工性に優れた特徴を有しており、眼鏡レンズ等の光学
素子として好適である。また、本発明のレンズ用樹脂を
素材とするレンズは、必要に応じ、反射防止、高硬度付
与、あるいはファッション性付与等の改良を行うため、
表面研磨、帯電防止処理、ハードコート処理、無反射コ
ート処理、染色処理、調光処理等の物理的あるいは化学
的処理を施すことができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより何ら制限されるものでは
ない。なお、実施例中の部は重量部を表す。また、組成
物、得られたレンズの性能試験のうち、透明性、屈折
率、耐衝撃性、注入作業性、外観、脈理、染色性、比重
等は、以下の試験法により評価した。 ・透明性:目視により判定し、着色、濁りなどなく透明
度の高いものを(○)、わずかに着色又は濁っているも
のを(△)、着色または濁っているものを(×)とし
た。 ・屈折率:アッベ屈折計により測定した。 ・耐衝撃性:FDA規格に従い、127cmの高さより
16.3gの鉄球を落下し、割れなかったものを
(○)、割れたものを(×)とした。 ・注入作業性:モールドへの注入作業の容易なものを
(○)、困難なものを(×)とした。 ・外観:目視により観察し面精度の良いものを(○)、
良くないものを(×)とした。 ・脈理:歪検査器により目視にて判定した。脈理の見ら
れなかったものを(○)見られたものを(×)とした。 ・染色性:0.5wt%水性分散染料を用い90℃、1
0分間染色し、良好に着色したものを(○)、やや着色
したものを(△)、着色しなかったものを(×)とし
た。 ・比重:アルキメデス法により測定した。
【0026】合成例1 水300部に、水酸化ナトリウム29.5部(0.70
モル)、ナトリウムハイドロサルファイト0.5部を溶
解し、内温を5℃に保つため冷却した。反応系内に、窒
素を緩やかに流し、内温を3〜10℃に保ちながら、p
−イソプロペニルフェノール90.8部(0.64モ
ル)を加え、この状態で、さらに30分撹拌した。次い
で、トルエン260部、アセトン40部を加え、内温3
〜5℃に保った。次に、ジエチレングリコールビスクロ
ロフォーメート73.3部(0.32モル)を内温3〜
5℃に保ちながら、3.5時間かけて滴下した。滴下終
了後、内温3〜5℃で1時間、室温で1.5時間撹拌し
た。反応終了後、反応液はトルエン層と水層に分離しは
じめたので、30分静置して分液した。次に、トルエン
層を5wt%水酸化ナトリウム水溶液300部で洗浄
し、30分間静置して分液した。この洗浄操作は2回繰
り返し行った。更に、トルエン層を水300部で洗浄
し、30分静置して分液した。この洗浄操作は2回繰り
返し行った。次に、トルエン層に塩化カルシウム15部
を加え30分間撹拌して乾燥した。乾燥終了後、塩化カ
ルシウムを濾別し、トルエン層を濃縮して、無色のシロ
ップ状のビス(p−イソプロペニルフェノキシカルボニ
ルオキシエチル)エーテル(BPIPC)129.6部
を得た。
【0027】合成例2 合成例1のp−イソプロペニルフェノール90.8部
(0.64モル)をm−イソプロペニルフェノール9
0.8部(0.64モル)に代える以外は、合成例1と
同様にして無色のシロップ状のビス(m−イソプロペニ
ルフェノキシカルボニルオキシエチル)エーテル(BM
IPC)128.9部を得た。 合成例3 イソホロンジイソシアネート111.1部(0.50モ
ル)に、その液温を40℃に保ちながら、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート116.1部(1.0モル)とラ
ウリン酸−n−ブチル錫0.2部の混合物を滴下し、反
応させた。滴下終了後、その温度で3時間撹拌し、一晩
放置して、ウレタンアクリレートモノマーUA−Iを得
た。
【0028】合成例4 合成例3において、2−ヒドロキシエチルアクリレート
116.1部の代わりに、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート130.1部(1.0モル)を用いて、同様に
反応させ、ウレタンメタクリレートモノマーUM−IIを
得た。 合成例5 合成例3において、イソホロンジイソシアネート11
1.1部の代わりに、ジシクロヘキシルメタン−4,4'
−ジイソシアナート131.2部(0.5モル)を用い
て、同様に反応させ、ウレタンアクリレートモノマーU
A−IIを得た。
【0029】実施例1 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UA−I
45.5部(0.10モル)、フェノキシエチルアク
リレート129.7部(0.68モル)、ビス(4−t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
1.41部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート0.70部を溶解混合し、濾過した。脱泡後、
2枚の球面ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重合体のガ
スケットで構成された中心厚2.0mm、外径75mm
の凹レンズモールドに注入した。このモールドを重合用
オーブン中に入れ、50℃から130℃まで3時間で昇
温し、130℃にて1時間保った後、冷却し、硬化物を
モールドから取り出した。得られたレンズについて評価
し、その結果を表−1(表1)に示した。
【0030】実施例2 実施例1のBPIPC 106.6部(0.25モル)
を、BMIPC 106.6部(0.25モル)に代え
る以外は、実施例1と同様に硬化させ、得られたレンズ
について評価した。結果は表−1に示した。 実施例3 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UM−I
57.9部(0.12モル)、フェノキシエチルアク
リレート129.7部(0.68モル)、ビス(4−t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
1.47部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート0.74部を溶解混合し、濾過した。脱泡後、
実施例1と同様に硬化させ、得られたレンズについて評
価した。結果は表−1に示した。
【0031】実施例4 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UA−II
49.5部(0.10モル)、フェノキシエチルアク
リレート129.7部(0.68モル)、ビス(4−t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
1.43部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート0.71部を溶解混合し、濾過した。脱泡後、
実施例1と同様に硬化させ、得られたレンズについて評
価した。結果は表−1に示した。
【0032】実施例5 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UA−I
45.5部(0.10モル)、シクロヘキシルアクリ
レート108.0部(0.70モル)、ビス(4−t−
ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート1.
30部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート0.65部を、溶解混合し、濾過した。脱泡後、実
施例1と同様に硬化させ、得られたレンズについて評価
した。結果は表−1に示した。
【0033】比較例1 BPIPC 106.6部(0.25モル)、ビス(4
−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
ト0.53部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート0.27部を溶解混合し、濾過した。脱泡
後、実施例1と同様に重合を行ったが硬化しなかった。
【0034】比較例2 UA−I 45.5部(0.10モル)、フェノキシエ
チルアクリレート129.7部(0.68モル)、ビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート0.70部、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート0.35部を溶解混合し、濾過した。脱
泡後、実施例1と同様に重合を行ったが、重合の途中6
0℃付近で急激な重合が起こり、モールドから剥離し、
ひびが入った。
【0035】比較例3 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UA−I
45.5部(0.10モル)、ビス(4−t−ブチル
シクロヘキシル)パーオキシジカーボネート1.29
部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート
0.65部を溶解したが、粘度が高く、溶解、濾過が困
難であり、さらにモールドへの注入も困難であった。
【0036】比較例4 BPIPC 106.6部(0.25モル)、フェノキ
シエチルアクリレート144.2部(0.75モル)、
ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート1.25部、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート0.63部を溶解混合し、濾過し
た。脱泡後、実施例1と同様に硬化させたが、ゴム状の
樹脂であった。
【0037】比較例5 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UA−I
113.6部(0.25モル)、フェノキシエチルア
クリレート76.9部(0.40モル)、ビス(4−t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
1.19部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート0.59部を溶解したが、粘度が高く、溶解、
濾過が困難であり、さらにモールドへの注入も困難であ
った。
【0038】比較例6 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UA−I
36.4部(0.08モル)、シクロヘキシルアクリ
レート161.9部(1.05モル)、ビス(4−t−
ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート1.
22部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート0.61部を、溶解混合し、濾過した。脱泡後、実
施例1と同様に硬化させ、得られたレンズについて評価
した。結果は表−1に示した。
【0039】比較例7 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UA−I
13.6部(0.03モル)、フェノキシエチルアク
リレート96.1部(0.50モル)、ビス(4−t−
ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート0.
87部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート0.43部を、溶解混合し、濾過した。脱泡後、実
施例1と同様に硬化させたが、ゴム状の樹脂であった。
【0040】比較例8 BPIPC 106.6部(0.25モル)、UA−I
68.2部(0.15モル)、シクロヘキシルアクリ
レート192.8部(1.25モル)、ビス(4−t−
ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート1.
47部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート0.74部を、溶解混合し、濾過した。脱泡後、実
施例1と同様に重合を行ったが、重合の途中70℃付近
で急激な重合が起こり、モールドから剥離し、ひびが入
った。
【0041】比較例9 市販のCR−39レンズについて、同様に評価した結果
を表−1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】表−1の比較例1〜4の如く、成分
(A)、(B)、(C)のいずれかがない場合にはレン
ズを製造できない。比較例5の如く、成分(A)の有す
るイソプロペニルフェニル基に対して成分(B)の有す
る(メタ)アクリレート基の割合が大きいと、注型が困
難である。比較例6の如く、成分(A)の有するイソプ
ロペニルフェニル基に対して成分(C)の有する(メ
タ)アクリレート基の割合が大きいと、得られたレンズ
の性能が十分でない。また、比較例7の如く、成分
(A)の有するイソプロペニルフェニル基に対して、成
分(B)及び(C)の有する(メタ)アクリレート基の
合計の割合が低いと、十分に硬化しない。逆に比較例8
の如く、上述の割合が高いと、重合の制御が困難であ
る。また、上記の結果から明らかな様に、本発明のプラ
スチックレンズ用組成物を用いて得られたレンズは、比
較例9に示したジエチレングリコールジアリルカーボネ
ートより成るレンズCR−39に比較して、屈折率、比
重などにおいて優れている。
【0044】
【発明の効果】本発明の組成物は、プラスチックレンズ
の製造にあたり、その重合時間を大幅に短縮することが
できる利点をもつ。また、得られたプラスチックレンズ
は、光学歪みが少なく、低比重で、しかも、透明性、耐
衝撃性、染色性に優れたレンズである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長 真理子 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I)(化1)で表される
    重合性単量体、 【化1】 (式中、nは2または3の整数を、芳香環の置換基の位
    置はm−またはp−位を表す) (B)一分子中に(メタ)アクリレート基と水酸基を兼
    備する化合物と、脂環式ジイソシアナート化合物とを反
    応させて得られる一分子中に(メタ)アクリレート基を
    2個以上有するウレタンポリ(メタ)アクリレート化合
    物、 (C) 一般式(II)(化2)で表されるモノ(メタ)
    アクリレート化合物、 【化2】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を、R2 は炭素数
    1〜16の、置換基を有していてもよい直鎖又は分岐の
    アルキル基、ハロゲン原子を有していてもよいアリール
    基、あるいは脂肪族環基を表す)の各成分を、(A)の
    有するイソプロペニルフェニル基:(B)の有する(メ
    タ)アクリレート基:(C)の有する(メタ)アクリレ
    ート基のモル比が1.0:0.1〜0.8:1.0〜
    2.0の割合で、かつ(A)の有するイソプロペニルフ
    ェニル基:(B)及び(C)の有する(メタ)アクリレ
    ート基の合計のモル比が1.0:1.2〜2.5の割合
    となる様に、含有してなるプラスチックレンズ用組成
    物。
  2. 【請求項2】 成分(B)の脂環式ジイソシアネート化
    合物が、イソフォロンジイソシアネートである請求項1
    記載のプラスチックレンズ用組成物。
  3. 【請求項3】 成分(B)の脂環式ジイソシアネート化
    合物が、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシ
    アナート(水添MDI)である請求項1記載のプラスチ
    ックレンズ用組成物。
  4. 【請求項4】 成分(C)のモノ(メタ)アクリレート
    化合物が、一般式(III)(化3)で表される化合物であ
    る請求項1記載のプラスチックレンズ用組成物。 【化3】 (式中、R3 は水素原子又はメチル基を、R4 は炭素数
    1〜16の、アリール基を有する直鎖又は分岐のアルキ
    ル基、あるいは脂肪族環基を表す)
  5. 【請求項5】 成分(C)のモノ(メタ)アクリレート
    化合物が、一般式(IV)(化4)で表される化合物であ
    る請求項1記載のプラスチックレンズ用組成物。 【化4】 (式中、R5 、R6 はそれぞれ水素原子又はメチル基
    を、mは1または2の整数を表す)
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物
    を重合硬化することを特徴とするプラスチックレンズの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物
    を重合硬化してなるプラスチックレンズ。
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