JP3205107B2 - プラスチックレンズの注型重合方法 - Google Patents

プラスチックレンズの注型重合方法

Info

Publication number
JP3205107B2
JP3205107B2 JP02107593A JP2107593A JP3205107B2 JP 3205107 B2 JP3205107 B2 JP 3205107B2 JP 02107593 A JP02107593 A JP 02107593A JP 2107593 A JP2107593 A JP 2107593A JP 3205107 B2 JP3205107 B2 JP 3205107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
lens
polymerization
mold
catalysts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02107593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06234829A (ja
Inventor
光樹 岡崎
博之 山下
輝幸 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP02107593A priority Critical patent/JP3205107B2/ja
Publication of JPH06234829A publication Critical patent/JPH06234829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205107B2 publication Critical patent/JP3205107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックレンズの製
造法に関する。更に詳しくは製造時間を大幅に短縮する
ことができる耐熱性、耐衝撃性、透明性、成形性に優れ
たプラスチックレンズの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、ガラスレンズに
比較して軽量であること、成形加工が容易であることな
どから、光学製品に広く用いられている。現在、眼鏡レ
ンズ用樹脂としては、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネート(CR−39)が最も広く用いられてい
る。この樹脂は、透明性、耐衝撃性、耐光性等に優れて
いるが、他方、屈折率が1.49〜1.50と低く、ま
たその重合には、モールドに注入後、重合槽にて16時
間以上もの時間を要するという欠点がある。このような
長い重合時間は、重合槽の専有時間が長いことや、モー
ルドの数が多数必要であることなどからプラスチックレ
ンズの製造コストを高くする。
【0003】そのために、紫外線等の活性エネルギー線
を用いて短時間で重合を行う方法(特開平3−2319
08、特開昭63−289011等)が提案されてい
る。しかしながら、これらの方法では、生産性は向上す
るものの、重合のために活性エネルギー線を発生させる
専用の装置が必要なことや、組成物の成分が(メタ)ア
クリレート化合物のみからなること等から、脈理と呼ば
れる光学歪が生じ易いという欠点を有している。
【0004】また、特公平2−84406には、高硬度
透明樹脂として、熱重合により短時間で重合を行うこと
のできる表面硬度の高い樹脂、および、その樹脂からな
るレンズについての記載がある。しかし、該明細書中の
組成物では、表面硬度は高いものの耐衝撃性が低く、レ
ンズとして十分な性能を有しているとはいえない。
【0005】しかもその方法は、あらかじめウレタン化
反応を行った後、ラジカル重合を行って樹脂を得ている
が、このウレタン化反応に要する時間も考慮した場合、
まだ短時間重合とは言い難く、不十分である。
【0006】また、操作性についても、ウレタン化反応
とラジカル重合反応の2操作を必要とするため、簡便な
方法とは言えない。
【0007】さらに、ウレタン化反応によるポリウレタ
ン樹脂の製造では、離型剤を使用しなければ鋳型から樹
脂が離型できない。樹脂製のモールドを使用すれば、離
型はするが、面精度が悪く実用的ではない。即ち、ポリ
ウレタン樹脂の注型重合には、離型剤は必要不可欠のも
のである。
【0008】ところが、離型剤については、プラスチッ
クレンズ用樹脂を注型重合する場合、レンズの物性上用
いない方が好ましいとされていた(ポリマーダイジェス
ト1984,3,39;美馬精一)。
【0009】故に、ウレタン反応とオレフィンのラジカ
ル重合反応を経由するプラスチックレンズ用樹脂の製造
法では、離型剤を使用せずに、あらかじめウレタン化反
応を行った後、モールドに注入してラジカル重合反応を
行う事により、ウレタン反応による鋳型との密着の問題
を回避して、レンズ物性上問題の無い樹脂を得る方法が
一般的であった。
【0010】例えば、先に挙げた特開平3−84406
の他に特開平3−7706、特開平3−47817、特
開平3−72513、特開平3−141249、特開平
3−179015等も全てこの方法に含まれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既存
装置を用いて、しかも光学歪が少なく、耐衝撃性に優れ
たプラスチックレンズ用樹脂を簡便に短時間で注型重合
する方法を提供する事である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、鋭意検討した結果、特定構造を有する化
合物の組合せから成る樹脂の注型重合では、離型剤無し
に同一鋳型内でウレタン反応とオレフィンのラジカル重
合反応を同時に行っても離型性が良好で、光学歪が少な
く、透明性、耐衝撃性、耐熱性、表面硬度、表面精度、
加工性に優れ、ジエチレングリコールジアリルカーボネ
ート樹脂よりも高い屈折率と高い表面硬度と低い比重を
有するプラスチックレンズが、簡便に短時間で得られる
事を見出し、本発明に到達した。即ち、本発明は、下記
一般式(1)(化4)
【0013】
【化4】
【0014】で表されるA成分と、下記一般式(2)
(化5)
【0015】
【化5】
【0016】〔式中、R1、R2は水素又はメチル基を表
す。〕で表されるB成分と、更に下記一般式(3)(化
6)
【0017】
【化6】
【0018】〔式中、R3、R4は水素又はメチル基、m
は1または2を表す。〕で表されるC成分を混合して、
同一鋳型内で、ウレタン反応とオレフィンのラジカル重
合反応を同時に行うプラスチックレンズの注型重合法で
ある。
【0019】本発明で用いる一般式(1)(化4)で表
されるA成分の化合物は、3−イソプロペニル−α,α
−ジメチルベンジルイソシアナート、4−イソプロペニ
ル−α,α−ジメチルベンジルイソシアナート、2−イ
ソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアナー
トである。
【0020】本発明で用いる一般式(2)(化5)で表
されるB成分の化合物は、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレートである。
【0021】本発明で用いる一般式(3)(化6)で表
されるC成分の化合物は、フェノキシエチルアクリレー
ト、フェノキシエチルメタクリレート、フェノキシ−1
−メチルエチルアクリレート、フェノキシ−1−メチル
エチルメタクリレート、2−(2−フェノキシエトキ
シ)エチルアクリレート、2−(2−フェノキシエトキ
シ)エチルメタクリレート、2−(2−フェノキシ−1
−メチルエトキシ)−1−メチルエチルアクリレート、
2−(2−フェノキシ−1−メチルエトキシ)−1−メ
チルエチルメタクリレートである。
【0022】本発明のA、B、C成分は室温で低粘度液
体で混合槽に装入し易く、さらにモールド注入直前の粘
度も比較的低粘度となるため、作業性に優れる。
【0023】本発明のプラスチックレンズ用樹脂のA成
分とB成分とC成分とを混合させるモル比の範囲は、A
成分のモル数に対して{(B成分とC成分のアクリロイ
ル基の合計モル数×2)+(B成分とC成分のメタクリ
ロイル基の合計モル数)}が1.5〜3.0が好まし
い。1.5未満では重合が不完全となり、脈理などの光
学歪が発生し、さらにレンズの耐衝撃性の低下を招く。
また、3.0を超えると重合の制御が困難となり、目的
とする短時間での重合、すなわち、6時間以内、さらに
好ましくは、4時間以内での重合においては、樹脂中に
脈理などの光学歪が多くなってしまい、レンズとしての
使用には適さない。
【0024】本発明のプラスチックレンズ用樹脂組成物
は上記の各成分及びウレタン化触媒、ラジカル触媒をよ
く混合しながら減圧脱泡した後、濾過し、モールドに注
入して、加熱重合硬化させる。
【0025】モールドとして、例えば、ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニールなどから
なるガスケットを介した鏡面研磨した2枚のガラス板の
他、金属板、ガラスと金属板の組合せが好適に使用され
る。
【0026】また、ガスケットとしては、上記した軟質
熱可塑性樹脂を用いる他、2枚の鋳型ポリエステル粘着
テープ等で固定してもよい。
【0027】本発明のプラスチックレンズ用組成物を熱
重合によって硬化する場合の重合温度、重合時間は、使
用するウレタン触媒、ラジカル重合開始剤、レンズの度
数等によって決められるが、室温から200℃位迄の温
度で、反応時間は長くても何ら問題はないが、2〜4時
間の短時間でもレンズを製造することが出来る。
【0028】ウレタン化触媒は、特に限定されず、公知
のウレタン触媒を用いることができる。例えば、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジクロライド、テトラク
ロロ錫、ジブチル錫スルフィド、ジブチル錫ジアセテー
ト、酒石酸錫、ジ(2−エチルヘキシル)錫オキサイド
等の錫系触媒、テトラクロロチタン、テトラブチルチタ
ン等のチタン系触媒、塩化鉄、アセチルアセトン鉄等の
鉄系触媒、トリクロロアンチモン、ペンタクロロアンチ
モン、ジクロロトリフェニルアンチモン等のアンチモン
系触媒、ニトロウラニウム等のウラニウム系触媒、ニト
ロカドニウム、ジエチルジチオリン酸カドニウム等のカ
ドニウム系触媒、安息香酸コバルト、2−エチルカプロ
ン酸コバルト等のコバルト系触媒、ニトロトリウム等の
トリウム系触媒、トリフェニルアルミニウム、オレイン
酸アルミニウム等のアルミニウム系触媒、ジフェニル水
銀等の水銀系触媒、2−エチルカプロン酸亜鉛、亜鉛ナ
フテーネート等の亜鉛系触媒、ニッケロセン、ニッケル
ナフテネート等のニッケル系触媒、1−メチル−4−
(ジメチルアミノエチル)ピペラジン、N−エチルエチ
レンイミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレ
ンジアミン、トリエチルアミン、2,4,6−トリ(ジ
メチルアミノメチル)フェノール、N−エチルモルホリ
ン、2−メチルピリジン、ジメチルアニリン、ニコチン
等の三級アミン系触媒、ヘキサカルボニルモリブデン等
のモリブデン系触媒、ニトロカルシウム、酢酸カルシウ
ム等のカルシウム系触媒、トリクロロバナジウム等のバ
ナジウム系触媒、酢酸銅、2−エチルカプロン酸銅等の
銅系触媒、2−エチルカプロン酸マンガン等のマンガン
系触媒、2−エチルカプロン酸ジルコニウム、ナフテン
酸ジルコニウム等のジルコニウム系触媒、トリフェニル
ホスフィン、トリブチルホスフィン、トリメチルホスフ
ァイト、トリフェニルホスフェート等のリン系触媒、ト
リフェニル砒素、トリクロロ砒素等の砒素系触媒、ジエ
チルエーテルトリフルオライド−ホウ素錯体、ホウ酸ピ
リジン等のホウ素系触媒、酢酸バリウム等のバリウム系
触媒、更に塩酸、アルミナ等の酸触媒、炭酸カリウム、
酢酸ナトリウム等の塩基触媒等が挙げられる。
【0029】添加量については、所望の反応速度及び用
いるウレタン化触媒の種類によって異なるが、A、B、
C成分の合計100重量部に対して0.005〜3重量
部が好ましい。0.005重量部未満では、A成分とB
成分のウレタン化反応が不完全となり、得られたレンズ
に脈理が入ったり、割れたり、耐熱性が低下したりする
場合がある。3重量部を超えると、混合脱泡中に、急激
なウレタン化反応熱で内温が上昇し、オレフィンのラジ
カル重合までも急速に進むことにより、反応を制御でき
なくなり暴走し、モノマー混合液がゲル化する場合があ
り、好ましくない。また、公知のウレタン助触媒を問題
のない範囲で用いることもできる。
【0030】ラジカル重合開始剤は、特に限定されず、
公知のラジカル重合開始剤を用いることができる。例え
ば、過酸化ベンゾイル、p−クロロベンゾイルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイド、アセチルパーオキ
サイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、1,1−ジ−
t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチル
パーオキシベンゾエート、ビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピル
パーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネートなどの過酸化物およびアゾビスイ
ソブチロニトリルなどのアゾ化合物などが挙げられる。
【0031】添加量は、これら開始剤の1種または2種
以上の混合物を、A、B、C成分の合計100重量部に
対し、0.005〜5重量部、好ましくは0.1〜3重
量部の割合で用いる。0.005重量部未満ではオレフ
ィンのラジカル重合が不完全になり、レンズに脈理が入
ったり、耐熱性及び表面硬度が低下する場合がある。5
重量部を超えると、オレフィンのラジカル重合速度が速
くなりすぎて、レンズに脈理が入ったり、レンズの表面
にムラが出たりする場合があり、好ましくない。
【0032】本発明のプラスチックレンズ組成物には、
本発明の効果を損なわない程度で、必要に応じて、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、黄変防止剤、ラジカル重合禁止
剤、ブルーイング剤、顔料等の各種添加剤を配合するこ
ともできる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明は、この実施例により何等限定されるもでは
ない。尚、実施例中の部は重量部を表す。 実施例1 3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アナート(以下m−TMiと略す)26.4部(0.1
3モル)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下
HEMAと略す)17.1部(0.13モル)フェノキ
シエチルアクリレート(以下PEACと略す)16.4
部(0.085モル)、ウレタン触媒としてジブチル錫
ジラウレート(以下DBTLと略す)0.02部(0.
03重量%対A成分、B成分、C成分の合計重量)、ラ
ジカル重合開始剤として、ビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)パーオキシジカーボネート0.3部(0.5
重量%対A成分、B成分、C成分の合計重量)とt−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.3部
(0.5重量%対A成分、B成分、C成分の合計重量)
を水浴下、減圧脱泡混合攪拌を1時間行った。この時内
温は25℃であった。次にこの混合液を濾過後、2枚の
球面ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重合体のガスケッ
トで構成された中心厚2.0mm、外径75mmの凹レ
ンズモールドに注入した。この時の混合液の粘度は40
cpsで、注入は非常に容易であった。このモールドを
重合用オーブン中に入れ、60℃から140℃まで1時
間で昇温し、140℃にて1時間保ったのち冷却し、硬
化物をモールドから取り出した。モノマーの仕込からレ
ンズを取り出すまで、わずか4時間であった。このよう
にして製造したレンズを下記の方法で評価し、その結果
を第1表(表1)に示した。
【0034】・透明性:目視により判定し、着色、濁り
などなく透明度の高いものを○、わずかに着色又は濁っ
ているものを△、着色又は濁っているものを×とした。 ・屈折率:アッベ屈折計により測定した。 ・耐熱性:TMA法により測定した。 ・耐衝撃性:FDA規格に従い、127cmの高さより
16.3gの鉄球を落下し、割れなかったものを○、割
れたものを×とした。 ・注入作業性:モールドへの注入作業の容易なものを
○、困難なものを×とした。 ・硬度:鉄筆硬度計により測定した。 ・脈理:歪検査器により目視にて判定した。脈理の見ら
れなかったものを○、みられたものを×とした。 ・表面状態:目視にて判定し、問題のないものを○、ム
ラ等の問題があるものを×とした。
【0035】実施例2 重合条件を室温から150℃まで2時間で昇温し、15
0℃で1時間保った以外は、実施例1と同様にレンズを
製造した。結果を第1表(表1)に示した。
【0036】実施例3 重合条件を50℃から130℃まで3時間で昇温し、1
30℃で1時間保った以外は、実施例1と同様にレンズ
を製造した。結果を第1表(表1)に示した。
【0037】実施例4〜7、比較例1〜2 実施例3と同様にレンズの製造を行った。結果を第1表
(表1、表2)に示した。
【0038】比較例3 m−TMi26.4部(0.13モル)とウレタン触媒
DBTL0.02部(0.03重量%対A成分、B成
分、C成分の合計重量)の混合液に、温水浴中、内温を
40℃に保ちながら、HEMA17.1部(0.13モ
ル)を滴下し、その温度で3時間攪拌し、反応させた
後、一晩放置してウレタンアクレートモノマーを得た。
次に、このウレタンアクレートモノマーに、PEAC1
6.4部(0.085モル)と、ラジカル開始剤とし
て、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシ
ジカーボネート0.3部(0.5重量%対A成分、B成
分、C成分の合計重量)とt−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート0.3部(0.5重量%対A成
分、B成分、C成分の合計重量)を加え、室温で、減圧
脱泡攪拌を1時間行った。この時内温は25℃であっ
た。次に、この混合液を実施例3と同様にしてレンズの
製造を行った。結果を第1表(表2)に示した。尚、モ
ールド注入直前の混合液の粘度は180cpsで、注入
が少し困難であった。また、ウレタン化反応の仕込か
ら、レンズを取り出すまで要した時間は、20時間であ
った。
【0039】
【発明の効果】本発明は、プラスチックレンズの製造に
あたり、その製造時間を大幅に短縮することができる利
点をもつ。また、得られたプラスチックレンズは、光学
歪が少なく、低比重で、透明性、耐熱性、耐衝撃性、表
面硬度、表面精度、加工性に優れたレンズである。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 11:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)(化1) 【化1】 で表されるA成分と、下記一般式(2)(化2) 【化2】 〔式中、R1、R2は水素又はメチル基を表す。〕で表さ
    れるB成分と、更に下記一般式(3)(化3) 【化3】 〔式中、R3、R4は水素又はメチル基、mは1または2
    を表す。〕で表されるC成分を混合して、鋳型内で、ウ
    レタン反応とオレフィンのラジカル重合反応を同時に行
    うプラスチックレンズの注型重合方法。
  2. 【請求項2】 A成分のモル数に対する{(B成分とC
    成分のアクリロイル基の合計モル数×2)+(B成分と
    C成分のメタクリロイル基の合計モル数)}が1.5〜
    3.0の範囲である請求項1記載の注型重合法。
JP02107593A 1993-02-09 1993-02-09 プラスチックレンズの注型重合方法 Expired - Fee Related JP3205107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02107593A JP3205107B2 (ja) 1993-02-09 1993-02-09 プラスチックレンズの注型重合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02107593A JP3205107B2 (ja) 1993-02-09 1993-02-09 プラスチックレンズの注型重合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06234829A JPH06234829A (ja) 1994-08-23
JP3205107B2 true JP3205107B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=12044777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02107593A Expired - Fee Related JP3205107B2 (ja) 1993-02-09 1993-02-09 プラスチックレンズの注型重合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3205107B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5908876A (en) * 1996-04-19 1999-06-01 Mitsui Chemicals, Inc. Optical resin composition comprising a thiourethane prepolymer and use thereof
US6054503A (en) * 1996-06-17 2000-04-25 Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Plastic lens material and process for preparing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06234829A (ja) 1994-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4985472A (en) Actinic ray curable composition for casting polymerization and casting polymerization molded products
JPH05271383A (ja) 高屈折率光学材料およびその製造法
US20040248038A1 (en) Curable composition excellent in optical characteristics
JPH05287050A (ja) 高屈折率光学材料およびその製造法
JP3205107B2 (ja) プラスチックレンズの注型重合方法
JP3556332B2 (ja) プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ
JP2726325B2 (ja) プラスチックレンズ用組成物
KR100474586B1 (ko) 수지 조성물 및 그에 의해 제조된 광학 렌즈
JP2760624B2 (ja) プラスチックレンズ用組成物
JPH1114801A (ja) 合成樹脂製レンズ
JPH0731281B2 (ja) プラスチックレンズ
JP4678008B2 (ja) プラスチックレンズ用硬化性組成物
JP2961158B2 (ja) 光学用樹脂成形体
JP3325314B2 (ja) プラスチックレンズ用組成物
JPH08258172A (ja) プラスチックレンズの製造方法
JPH061281B2 (ja) 光学用樹脂レンズの製造方法
JPH01209401A (ja) プラスチツクレンズ
JPH0532735A (ja) プラスチツクレンズ用組成物およびプラスチツクレンズの製造方法
JPH11158229A (ja) 眼鏡レンズ用組成物および眼鏡レンズ
JPH05134101A (ja) プラスチツクレンズ用組成物およびプラスチツクレンズの製造方法
JPS63199210A (ja) プラスチツクレンズ材料の製造方法
JP2004217700A (ja) 3次元架橋型樹脂およびその用途
JPH08157540A (ja) 高屈折率レンズ用樹脂の製造法
JP2001124904A (ja) 光硬化性樹脂製レンズ
JP2764450B2 (ja) 硬化性組成物およびその硬化物からなるプラスチックレンズ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080629

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees