JPH07215698A - 旋回台の旋回作動安全装置 - Google Patents

旋回台の旋回作動安全装置

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JPH07215698A
JPH07215698A JP2752094A JP2752094A JPH07215698A JP H07215698 A JPH07215698 A JP H07215698A JP 2752094 A JP2752094 A JP 2752094A JP 2752094 A JP2752094 A JP 2752094A JP H07215698 A JPH07215698 A JP H07215698A
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JP
Japan
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swivel
base
pin insertion
regulation
turning
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JP2752094A
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English (en)
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Shigeru Taguchi
茂 田口
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実に旋回台の旋回範囲を規制することがで
きる旋回台の旋回作動安全装置を得る。 【構成】 規制ピン28を規制ピン挿入穴21、22に
挿入することにより、複数の所定範囲の内から特定した
所定範囲αで旋回作動を行うようにすることができる。
そして、特定した所定範囲α外に向かって旋回作動が行
われたときには、規制ピン挿入旋回規制手段によって旋
回作動を規制し、旋回作動を規制することができなかっ
た場合には、規制ピン28とストッパ23〜26が当接
することにより所定範囲α外への旋回作動を阻止する。
したがって、規制ピン28の挿入が旋回台12の作動制
御回路における旋回作動を規制する規制手段のスイッチ
となると共に、機械的なストッパにもなるため、所定範
囲α外への旋回作動を確実に防止することができ、作業
の安全を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基台上に配設された旋
回台の旋回作動安全装置に関し、さらには旋回台の旋回
範囲を規制する旋回台の旋回作動安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道用レールに沿って設置されたトロリ
線や各種設備の保守、点検等を行う場合には、いわゆる
軌陸用作業車が用いられることが多い。この軌陸用作業
車は、トラック等、道路上を走行する車両をベースとし
て構成され、その車体上には伸縮作動が自在なブームが
備えられている。このブームは車体に対して旋回自在に
構成された旋回台に起伏作動が自在に枢支されている。
そして、ブームの先端には作業台が取り付けられてお
り、ブームの各作動を通じて作業台の所望の高所への移
動が可能に構成されている。
【0003】上記の軌陸用作業車においては、旋回台は
車体に対して全方向(360゜)の旋回が自在に構成さ
れていることが多い。ここで、鉄道が複線である場合に
は、保守、点検等を行う路線と並んで他方の路線(反対
車線)が敷設されているため、ブームを全方向に自由に
旋回させると、ブーム、作業台が反対車線に飛び出す場
合がある。ブームが反対車線に飛び出すと、反対車線を
走行する電車と干渉したり、反対車線のトロリ線と干渉
するおそれがあり、作業の安全を確保する上で好ましく
ない。
【0004】そこで、上記のような軌陸用作業車におい
ては、旋回台の旋回部分に突起を形成し、旋回作動によ
ってこの突起が車体上に配設したリミットスイッチを押
動操作することにより旋回範囲を規制する旋回規制装置
が設けられている。このリミットスイッチは、予め定め
られた所定範囲における両端位置(両旋回限界点)に設
けられており、旋回作動によって押動されたときに旋回
台の旋回作動を停止させることにより所定範囲外への旋
回作動を規制する。そして、所定範囲を複数設定する場
合には、リミットスイッチを複数設け、これらのリミッ
トスイッチのうちどのリミットスイッチを作動させるか
を選択する選択スイッチにより、いずれの所定範囲での
旋回を許容させるかを選択するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような旋回規制装置はスイッチによって旋回台の駆動制
御回路の制御を行うものである。したがって、スイッチ
等に不具合が生じた場合には所定範囲外へブームが作動
し、ブームが反対車線まで旋回してしまうおそれがある
という問題があった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みでなされ
たものであり、確実に旋回台の旋回範囲を規制すること
ができる旋回台の旋回作動安全装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するために、本発明の安全装置は、基台上に旋回自
在に配設された旋回台を操作手段によって駆動制御し、
旋回作動規制手段によって予め定められた所定旋回範囲
外への旋回台の旋回作動を規制するように構成されてい
る。この旋回作動規制手段は、規制ピンが挿脱自在に形
成された規制ピン挿入穴を旋回台に形成して構成すると
共に、規制ピン検出手段によって規制ピン挿入穴に規制
ピンが挿入されたことを検出するように構成されてい
る。そして、規制ピンが挿入されたことが検出された場
合には、規制ピン挿入旋回規制手段によって、操作手段
からの操作信号の如何に拘らず旋回台の所定範囲外への
旋回作動を規制するように構成されている。このような
旋回台の旋回作動安全装置によれば、規制ピン挿入穴に
規制ピンが挿入されてない状態においては旋回台の旋回
範囲は規制されることがないが、規制ピンが挿入された
状態においては、旋回台の駆動制御回路において所定旋
回範囲外への旋回作動が規制される他、規制ピンとスト
ッパが当接することによっても旋回作動が規制される。
【0008】また、基台上に旋回自在に配設された旋回
台を操作手段によって駆動制御し、旋回作動規制手段に
よって予め定められた複数の所定旋回範囲のうちいずれ
かの所定旋回範囲外への旋回台の旋回作動を規制するよ
うに構成したときに、上記の目的を達成するためには、
所定旋回範囲の数に対応して規制ピンが挿脱自在に形成
された規制ピン挿入穴を旋回台に形成して構成すると共
に、挿入された規制ピンと当接することにより所定旋回
範囲外への旋回台の旋回作動を規制するストッパを基台
に設けるように構成する。そして、挿入穴検出手段によ
ってどの規制ピン挿入穴に規制ピンが挿入されたかを検
出するように構成し、挿入された規制ピン挿入穴の位置
によって複数の所定範囲のうちから1つの所定範囲を特
定すると共に、操作装置が操作されても規制ピン挿入旋
回規制手段によって特定された所定範囲外への旋回作動
を規制するように構成する。このような旋回台の旋回作
動安全装置によれば、規制ピンを挿入する規制ピン挿入
穴を特定することにより、予め設定した複数の所定範囲
のうちから所望の所定範囲を特定することができる。そ
して、規制ピン挿入旋回規制手段によって旋回台の駆動
制御回路において特定された所定範囲外への旋回作動が
規制される他、規制ピンとストッパが当接することによ
っても規制される。
【0009】さらに、上記のように構成された旋回台の
旋回作動安全装置に加えて、規制ピン挿入穴に規制ピン
が挿入されたことを規制ピン挿入検出手段によって検出
するように構成し、規制ピンが挿入されたことが検出さ
れたときには旋回作動許容手段によって旋回台の旋回作
動を許容するように構成してもよい。このような旋回台
の旋回作動安全装置によれば、規制ピンを挿入すること
によりいずれかの所定範囲を特定しない限りは旋回台の
旋回作動を行うことができないため、旋回台の所定範囲
外へ旋回作動を行うことを重ねて防止することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。まず、本発明に係る安全装置
を備えた軌陸用作業車について図2を用いて説明する。
この軌陸用作業車10は、道路上を走行するトラックを
ベースとして構成されている。このため、車体11の前
後左右にはそれぞれタイヤ(道路走行用車輪)32が取
り付けられている。車体11の後部には、旋回モータ3
1の駆動により車体11に対して旋回が自在な旋回台1
2が取り付けられている。この旋回台12の上部には、
起伏、伸縮自在なブーム13が枢着され、ブーム13の
先端には、作業台14が取り付けられている。
【0011】車体11の前後左右にはそれぞれ鉄輪(軌
道Rの走行用車輪)36が張出(下降)、格納(上昇)
自在に取り付けられている。これにより、軌陸用作業車
10は、保守、点検を行う作業現場の近くの踏切まで道
路を走行し、踏切から軌道R上を走行することにより所
望の作業現場に移動することができる。そして、作業現
場においてはブーム13を起仰、伸長させると共に旋回
台12の旋回作動を行うことにより作業台14に搭乗し
た作業者を所望の高所に移動させることができる。
【0012】図1(A)に示すように、旋回台12の後
部左右には右側規制ピン挿入穴21、左側規制ピン挿入
穴22が形成されている。これらの規制ピン挿入穴2
1、22は、図2に示す規制ピン28の軸部28bが挿
脱自在な形状寸法に形成されている。軸部28bの上部
には軸部28bの外径よりも大きい径でフランジ部aが
形成され、規制ピン28を規制ピン挿入穴21あるいは
22に挿入した場合に挿入位置が保持できるようになっ
ている。
【0013】車体11における旋回台12の配設位置近
傍には、ストッパ23〜26が設けられている。これら
のストッパ23〜26は、旋回台12の旋回時において
規制ピン挿入穴21あるいは22に挿入された規制ピン
28に当接することにより旋回作動を規制する位置に取
り付けられている。例えば、図1(B)に示すように、
車体11における左方向の旋回作動を許容する場合に
は、左側規制ピン挿入穴22に規制ピン28を挿入す
る。そして、実線で示すように(A)に示す格納位置か
ら所定量右旋回したときに規制ピン28と当接する位置
にストッパ24を設けると共に、一点鎖線で示すように
格納位置から所定量左旋回したときに規制ピン28と当
接する位置にストッパ26を設ける。これにより、左側
規制ピン挿入穴22に規制ピン28を挿入した場合に
は、旋回角αの範囲内でのみ旋回台12の旋回作動を許
容することとなり、この範囲が請求の範囲に記載の所定
範囲となる。
【0014】さらに車体11には、上記ストッパ24、
26と車体11の左右方向における対称位置にストッパ
23、25が配設されている。これにより、右側規制ピ
ン挿入穴21に規制ピン28を挿入した場合に、車体1
1における左右の中心線に対して上記旋回角αと左右対
称の位置で旋回作動範囲を規制することができる。尚、
説明の便宜上図1(B)においては、車体11の左側の
所定範囲を規制するためのストッパ24、26のみを表
している。
【0015】次に、上記のように構成された軌陸用作業
車10における制御回路の例を図3および図4を参照し
ながら説明する。これらの制御回路は、操作装置41、
規制ピン挿入検出スイッチ42、各リミットスイッチ4
3〜46、左右規制ピン検出スイッチ47、48、制御
バルブ53等から構成されている。ここで、図3に表し
た制御回路は、各スイッチ等41〜48を車体11の左
あるいは右側における旋回制御ごとにそれぞれ直列に配
設することにより、制御バルブ53における左旋回用ソ
レノイドバルブ53aあるいは右旋回用ソレノイドバル
ブ53bを励磁させるように構成したものである。ま
た、図4に表した制御回路は、各スイッチ等41〜48
から送信された信号をコントローラ50によって制御
し、制御バルブ53を作動させるように構成したもので
ある。
【0016】まず、図3に表した制御回路について説明
する。操作装置41は、車体11および作業台14等に
設けられており、旋回台12の旋回作動、ブーム13の
各作動の作動制御を行う。この操作装置41には左旋回
用スイッチ41a、右旋回用スイッチ41bが設けられ
ている。
【0017】各リミットスイッチ43〜46は、通常は
回路を短絡しており、規制ピン挿入穴21あるいは22
に挿入された規制ピン28によって押動されることによ
り回路を遮断する。これらのリミットスイッチ43〜4
6は、規制ピン28がストッパ23〜26と当接する位
置(旋回限界点)の若干手前の位置である旋回規制点に
おいて押動されるように設けられている。すなわち、右
旋回用前端リミットスイッチ43は右旋回用前端ストッ
パ23の直前に、左旋回用前端リミットスイッチ44は
左旋回用前端ストッパの直前24に、右旋回用後端リミ
ットスイッチ45は右旋回用後端ストッパ25の直前
に、左旋回用後端リミットスイッチ46は左旋回用後端
ストッパ26の直前にそれぞれ設けられている。尚、図
3においては、説明の便宜上左旋回用のリミットスイッ
チ44、46を併せて表すと共に、右旋回用のリミット
スイッチ43、45も併せて1つに表している。
【0018】また、左規制ピン検出スイッチ47は、規
制ピン28が左側規制ピン挿入穴22に挿入されたとき
に短絡し、右規制ピン検出スイッチ48は、規制ピン2
8が右側規制ピン挿入穴23に挿入されたときに短絡す
るように構成されている。尚、図3における制御回路に
おいては、請求の範囲に記載の規制ピン挿入検出手段
(規制ピン挿入検出スイッチ)を別個設けることなく、
左右規制ピン検出スイッチ47、48の検出作動におい
て併せて行うように構成している。
【0019】このように構成された軌陸用作業車10に
おいて、例えば、図1(B)におけるαで示す範囲で車
体11の左側の旋回作動を行う場合には、規制ピン28
を左規制ピン挿入穴22に挿入し、左規制ピン検出スイ
ッチ47を短絡させる。そして、左旋回用スイッチ41
aを短絡操作することにより回路が全て短絡するため、
バッテリBから左旋回用ソレノイドバルブ53aに電力
が供給される。これにより、油圧により駆動する旋回モ
ータ31への油圧源(図示せず)からの作動油の給排制
御が行われ旋回台12が旋回作動を行う。
【0020】ここで、規制ピン28が挿入されていない
場合には、左右規制ピン検出スイッチ47、48は短絡
しないため、操作装置41を操作しても旋回作動を行う
ことができない。また、左規制ピン挿入穴22に規制ピ
ン28を挿入した場合には、右規制ピン検出スイッチ4
8は短絡しないため車体11の右側の旋回作動は行うこ
とができない。これにより、所定範囲外への旋回台12
の旋回作動を未然に防止することができる。
【0021】そして、旋回台12が旋回規制点に達した
ときには、リミットスイッチ44あるいは46が押動さ
れるため、回路が遮断され旋回台12の旋回作動が停止
することとなる。このときリミットスイッチの不具合等
により旋回作動が停止せず、所定範囲外に向かって旋回
作動を行った場合には、規制ピン28がストッパ24あ
るいは26と当接し、所定範囲外への旋回作動を阻止す
る。これにより、ブーム13が所定範囲外へ旋回するこ
とがないため、保守、点検等を行う路線(軌道Rが敷設
された路線)と並んで設けられている反対車線(軌道R
1が敷設された路線)にブーム13および作業台14が
飛び出すことがない。
【0022】次に、図4に表す制御回路について説明す
る。ここで、各スイッチ43〜48は図3に表す制御回
路と同一の構成であるため説明を省略する。但し、ここ
で各リミットスイッチ43〜46は、回路を遮断するの
ではなく、左右の各旋回方向における旋回規制点(旋回
規制角)まで旋回台12が旋回したことを検出し、検出
信号を送信する。そして、この制御回路においては、さ
らに規制ピン挿入検出スイッチ42およびコントローラ
50が設けられている。規制ピン挿入検出スイッチ42
は、規制ピン28が右側規制ピン挿入穴21又は左側規
制ピン挿入穴22のいずれに挿入されたかを検出する。
コントローラ50は、上記の各スイッチ41〜48から
送信される信号に基づいて制御バルブ53の作動制御を
行う。このコントローラ50には、旋回作動規制手段5
1および旋回作動許容手段52が設けられている。
【0023】旋回作動規制手段51は、左右規制ピン検
出スイッチ47、48のいずれかから検出信号が送信さ
れた場合に、その検出信号に基づいて予め定められた車
体11の左右方向の所定作動範囲のみの旋回台12の旋
回作動を許容する(所定作動範囲外の作動を規制す
る)。すなわち、左側規制ピン挿入穴22に規制ピン2
8が挿入されたときには、左旋回用前リミットスイッチ
44あるいは左旋回用後リミットスイッチ46が押動さ
れたときに左所定範囲外の旋回作動が規制される。ま
た、右側規制ピン挿入穴23に規制ピン28が挿入され
たときには、対称の右所定範囲外の旋回作動作動が規制
される。すなわち、請求の範囲に記載の規制ピン挿入旋
回規制手段は、旋回作動規制手段51および各リミット
スイッチ43〜46によって構成されることとなる。ま
た、旋回作動許容手段52は、規制ピン挿入検出スイッ
チ42から検出信号が送信されたときに、操作装置41
からの操作信号に基づいて制御バルブ53の作動制御を
行う。
【0024】このように構成された軌陸用作業車10に
おいては、車体11の右あるいは左側に予め定められた
旋回台12の旋回作動が可能な所定範囲を、規制ピン2
8を規制ピン挿入穴21、22に挿入することにより選
択する。ここで、規制ピン28が挿入されていない場合
には、操作装置41を操作しても旋回台12の旋回作動
を行うことができないため、所定範囲外への旋回作動を
未然に防止することができる。そして、旋回台12の旋
回作動が所定範囲における旋回規制点に達したときに
は、リミットスイッチ43〜46のいずれかが押動され
旋回作動が停止する。このときリミットスイッチの不具
合等により旋回作動が停止せず、所定範囲外に向かって
旋回作動を行った場合には、規制ピン28がいずれかの
ストッパ23〜26と当接し、所定範囲外への旋回作動
を阻止する。
【0025】尚、上記の実施例において設けられている
旋回作動許容手段52は必ずしも設ける必要はない。ま
た、上記の実施例においては、所定範囲が車体11の右
および左側に予め定められている場合について説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、3つ以上の
所定範囲を設定することも可能である。この場合には、
設定する所定範囲の数に合わせて規制ピン挿入穴および
ストッパ、リミットスイッチを設けるように構成すれば
よい。
【0026】上記の実施例においては、所定範囲が複数
定められている場合について説明したが、本発明はこれ
に限られるものではなく、旋回作動を規制しない場合
と、所定範囲を1つしか設定しない場合のみを設定する
ために以下のような構成としてもよい。この場合は、上
記の実施例における規制ピン挿入穴21、22は1箇所
となると共に、ストッパ23〜26は所定旋回範囲にお
ける両旋回限界点の2箇所となる。また、制御回路は図
4に示すように、操作装置141、規制ピン挿入検出ス
イッチ142、前方の旋回規制点を検出する前端リミッ
トスイッチ143、後方の旋回限界点を検出する後端リ
ミットスイッチ145、コントローラ150によって構
成される。このコントローラ150には、旋回作動規制
手段151が設けられている。ここで、各スイッチ等1
41〜145の作動制御は、100を減じた符号を付し
た各スイッチ等と同一の構成、作動であるため個々の説
明は省略する。
【0027】このように構成された軌陸用作業車によれ
ば、規制ピン挿入穴に何も挿入しない場合にコントロー
ラ150は操作装置141からの操作信号に基づいて全
範囲(360゜)の旋回台12の旋回作動を許容する。
そして、規制ピン挿入穴に規制ピン28が挿入された場
合には、規制ピン挿入検出スイッチ142によって検出
信号がコントローラ150に送信され、いずれかのリミ
ットスイッチ143、145が押動されるまで旋回作動
を行う。そして、旋回台12の旋回作動が所定範囲にお
ける旋回規制点に達したときには、リミットスイッチ1
43あるいは145が押動され、旋回作動規制手段15
1によって旋回作動が停止する。このときリミットスイ
ッチの不具合等により旋回作動が停止せず、所定範囲外
に向かって旋回作動を行った場合には、規制ピンがいず
れかのストッパと当接し所定範囲外への旋回作動を阻止
するため、作業台14が反対車線に飛び出すことがな
い。
【0028】さらに、上記のように構成された軌陸用作
業車において、鉄輪36が張り出した状態で規制ピン挿
入穴に規制ピン28を挿入しない場合に旋回台12の旋
回作動を規制するように構成してもよい。また、鉄輪3
6が張り出した状態で規制ピン挿入穴に規制ピン28を
挿入しない場合に警報を発するように構成したり、旋回
台12の旋回作動を規制するのみならず、ブーム13を
はじめとする全ての作動を規制するように構成してもよ
い。
【0029】尚、上記の実施例においては、軌陸用作業
車に設けられたブームの旋回台における旋回作動につい
て説明したが、本発明はこのような実施例に限られるも
のではなく、道路上の走行のみを目的としたいわゆる高
所作業車においても用いることができると共に、パワー
ショベルにおける旋回台等においても用いることができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の旋回台の旋回作
動安全装置によれば、規制ピンを規制ピン挿入穴に挿入
することにより、複数の所定範囲の内から特定した所定
範囲で旋回作動を行うようにすることができる。そし
て、特定した所定範囲外に向かって旋回作動が行われた
ときには、規制ピン挿入旋回規制手段によって旋回作動
を規制する。ここで、規制ピン挿入旋回規制手段によっ
て旋回作動を規制することができなかった場合には、規
制ピンとストッパが当接することにより所定範囲外への
旋回作動を阻止する。したがって、規制ピンの規制ピン
挿入穴への挿入が、旋回台の作動制御回路における旋回
作動を規制する規制手段のスイッチとなると共に、機械
的なストッパにもなるため、所定範囲外への旋回作動を
確実に防止することができ、作業の安全を確保すること
ができる。また、規制ピンが挿入されなければ、操作装
置を操作しても旋回台の旋回作動が行えなくすることに
より、さらなる作業の安全を確保することができる。
【0031】そして、所定範囲を1つにする場合には、
規制ピンを挿入しないときに全範囲の旋回作動を許容す
ることにより作業効率の向上を図ることができる。そし
て、規制ピンを挿入することによって制御回路において
旋回作動を規制すると共に、機械的に所定範囲外への旋
回作動を阻止することにより作業の安全を確保すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る旋回台の旋回作動安全装置を備え
た軌陸用作業車のブームの格納状態における平面図を
(A)に表し、ブームの旋回状態における平面図を
(B)に表す。
【図2】上記軌陸用作業車の側面図である。
【図3】上記軌陸用作業車における制御回路図である。
【図4】上記軌陸用作業車における制御回路のブロック
図である。
【図5】上記軌陸用作業車における他の実施例の制御回
路のブロック図である。
【符号の説明】
10 軌陸用作業車 11 車体 13 ブーム 14 作業台 21、22 規制ピン挿入穴 23〜26 ストッパ 28 規制ピン R 鉄道用レール
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 11/04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、この基台上に旋回自在に配設さ
    れた旋回台と、この旋回駆動手段の駆動制御を行う操作
    手段と、予め定められた所定旋回範囲外への旋回作動を
    規制する旋回作動規制手段とからなる旋回台の旋回作動
    安全装置であって、 前記旋回作動規制手段が、 前記旋回台に形成された規制ピン挿入穴と、 この規制ピン挿入穴に挿脱自在に形成された規制ピン
    と、 前記基台に設けられ、前記規制ピン挿入穴に挿入された
    規制ピンと当接することにより前記所定範囲外への旋回
    作動を規制するストッパと、 前記規制ピン挿入穴に前記規制ピンが挿入されたことを
    検出する規制ピン検出手段と、 この規制ピン検出手段からの検出信号に基づいて、前記
    操作手段からの操作信号の如何に拘らず前記所定範囲外
    への旋回作動を規制する規制ピン挿入旋回規制手段とか
    らなることを特徴とする旋回台の旋回作動安全装置。
  2. 【請求項2】 基台と、この基台上に旋回自在に配設さ
    れた旋回台と、この旋回駆動手段の駆動制御を行う操作
    手段と、予め定められた複数の所定旋回範囲のうちのい
    ずれかの前記所定旋回範囲外への旋回作動を規制する旋
    回作動規制手段とからなる旋回台の旋回作動安全装置で
    あって、 前記旋回作動規制手段が、 前記所定旋回範囲の数に対応して前記旋回台に形成され
    た規制ピン挿入穴と、 この規制ピン挿入穴に挿脱自在に形成され、いずれかの
    前記規制ピン挿入穴に挿入することにより前記所定旋回
    範囲を特定する規制ピンと、 前記基台に複数設けられ、前記規制ピン挿入穴に挿入さ
    れた規制ピンと当接することにより特定された前記所定
    範囲外への旋回作動を規制するストッパと、 前記規制ピンが挿入された前記規制ピン挿入穴の位置を
    検出する挿入穴検出手段と、 この挿入穴検出手段からの検出信号に基づいて、前記操
    作手段からの操作信号の如何に拘らず特定された前記所
    定範囲外への旋回作動を規制する規制ピン挿入旋回規制
    手段とからなることを特徴とする旋回台の旋回作動安全
    装置。
  3. 【請求項3】 前記旋回作動規制手段が、 前記所定旋回範囲の数に対応して前記旋回台に複数形成
    された規制ピン挿入穴と、 この規制ピン挿入穴に挿脱自在に形成され、いずれかの
    前記規制ピン挿入穴に挿入することにより前記所定旋回
    範囲を特定する規制ピンと、 前記基台に複数設けられ、前記規制ピン挿入穴に挿入さ
    れた規制ピンと当接することにより特定された前記所定
    範囲外への旋回作動を規制するストッパと、 前記規制ピンが挿入された前記規制ピン挿入穴の位置を
    検出する挿入穴検出手段と、 この挿入穴検出手段からの検出信号に基づいて、前記操
    作手段からの操作信号の如何に拘らず特定された前記所
    定範囲外への旋回作動を規制する規制ピン挿入旋回規制
    手段と、 前記規制ピン挿入穴に前記規制ピンが挿入されたことを
    検出する規制ピン挿入検出手段と、 この規制ピン挿入検出手段からの検出信号に基づいて、
    前記操作手段からの操作信号による旋回作動を許容する
    旋回作動許容手段とからなることを特徴とする請求項2
    に記載の旋回台の旋回作動安全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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