JPH0721545U - 組立式ロールペーパー容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器内に収納したロールペーパーが不必要な
動きをしないようにし、取出口より内部のペーパーを順
調に取出して使用することができ、且つ取出口より外へ
出したペーパーの端部が容器内へ落ち込まないようにす
る。 【構成】 ロールペーパーを内部に収納すべく、内部が
中空状になったほぼ六面体に形成した容器を接着剤を用
いず、厚紙の組立用シートを折り曲げて組立てるととも
に、容器内部にロールペーパーを両側より挾圧するため
の挾圧板を形成し、且つ容器の上面にペーパー取出し用
の取出口を開口して形成した組立式ロールペーパー容器
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ロール状に巻いたロールペーパー、例えばタオルペーパー、キッ チンペーパー、テイッシュペーパー等を収納するロールペーパー容器であって、 内部にロールペーパーを挾圧するための挾圧板を設け、且つ接着剤を用いないで 組立用シートを折り曲げて該容器を組立てられるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ロールペーパーを中空状の箱体に入れたものはあったが、後述する問題 点が生ずるのでロールペーパーに比べて箱体を大きくし、内部に余裕のある箱体 となっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、ロールペーパーを中空状の箱体に入れたものはあったが、箱の大きさを ロールペーパーが丁度入るだけの大きさにすると、ペーパーを取出す時にロール ペーパーが円滑に回転せず、取出しが困難であったので、その後、かなり余裕の ある大きさの箱が使用されたが、この箱の場合には、箱の中でロールペーパーが 動き、取出口より出しておいたペーパーの取出し端部が、取出口より箱の中へ落 ち込んでしまうので、次にペーパーを取出す場合に困難であった。本考案は、こ れらの問題点を解消するために考案されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のロールペーパー容器は、ロールペーパーの大きさよりわずかに大きい 箱体とし、箱の内部にロールペーパーを両側より挾圧するための挾圧板を設けて 、ロールペーパーを適度に挾圧して、ロールペーパーが無駄な動きをしないよう にするとともに、取出口より出ているペーパーの端部が容易に容器の中へ落ち込 まないようにしたものである。

【０００５】

【作用】

容器の内部に設けた挾圧板によってロールペーパーを左右から挾圧して無駄な 動きをしないようにする。またロールペーパー容器は、厚紙で平板状に形成され た組立用シートを折り曲げるのみで容易に形成することができ、さらにまた分解 、組立が容易に行えるようにする。

【０００６】

【実施例】

図面に基づいて本考案の実施例を説明する。まずロールペーパー１２を収納す る容器について説明する。容器は内部が中空となった横長のほぼ六面体に形成さ れ、上面に設けられた２枚の上板１の接合部は、適宜間隙が設けられて取出口６ が形成されており、且つ該２枚の上板１には、それぞれ挾圧板４が下方へ連設さ れており、ロールペーパー１２は、該挾圧板４の下方に収納し且つ左右から挾圧 するようになっており、さらにロールペーパー１２の端部を取出口６より外へ出 しておき、この端部を持ってペーパーを引き出し、適宜量出したのちにペーパー のミシン目を利用して切断するものである。

【０００７】 次にロールペーパー容器を組立てるための組立用シートについて説明する。図 ４に示すものは、本例のロールペーパー容器を組立てるための組立用シートの裏 面の平面図であって、その中央部に設けた底板３の前後にそれぞれ前後の側板２ が連設してあり、さらに該前後の側板２に続いて上板１と挾圧板４とがそれぞれ 連設してあり、且つ該上板１の幅は、底板３の２分の１の長さよりやや短かくな っており、該上板１と挾圧板４との連結部には切欠部５が設けられており、さら にまた前記底板３の左右には、それぞれ左右の側板７が連設されており、さらに 該左右の側板７の端部には、それぞれ中央に切欠部８を設けた差込片９が連設さ れており、また左右の側板７と前後の側板２とに２辺を連設し、ほぼＬ形状に形 成された折込片１０が４箇所に連設されており、且つその中央部には折曲部１１ を設けるとともに、前記全ての連設部に折り曲げ癖を有する折曲部１１を設け、 該折曲部１１の部分を図における上方へ折り曲げてロールペーパー容器を組立て 可能となっている。 上記の組立用シートを組立てる場合は、まず図４に示すように裏面を上にして 置き、底板３の上にロールペーパー１２を置き、側板２、上板１を折り曲げて図 ２に示すようにするとともに、次に左右の側板７を折り曲げ、差込片９を上板１ の下面に差し込む。このようにすると上面に取出口６が開口されるので図３に示 すようにロールペーパー１２の端部を取出口６より少し出しておく。このように すれば、ロールペーパー１２を適量だけ取り出し、ペーパーのミシン目を利用し て切り取って使用することができる。 なおトイレットペーパー、ゴミ袋等ミシン目が付いてロール状としたものであ れば、ロールペーパーに限らず使用することができる。また取出口６をカッター 状とするか又は取出口６にカッターを付ければ、アルミホイルやサランラップ（ 商標）等を収納して使用することもできる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案のロールペーパー容器の内部には、ロールペーパーを左右から適度に挾 圧する挾圧板が設けてあるので、ロールペーパーの位置がほぼ決められ、大きく 位置を変えることがなく、ペーパー取出しの際には円滑に回転し、順調にペーパ ーを取出すことができる。そのために容器の大きさは、ロールペーパーの大きさ よりわずかに大きい形状とすればよく、大きな箱を必要としないので経済的であ り、且つ使用時に邪魔になるようなことがない。またロールペーパーは常に適度 に挾圧されていて不必要な回転をしないので、取出口より外へ出ているペーパー の端部が容器内へ落ち込むようなことがなく、常に順調にペーパーを取出して使 用することができる。さらにまた容器の組立に接着剤を使用しないので、ロール ペーパーを全部使用した場合には、容器を分解して新しいペーパーを入れること が容易であり、容器を繰り返して使用することができる。 さらにまた上下の側板２と左右の側板７との間に折込片１０が連設してあって 、それを折込んで包み込むようになっており、両側板の接合部が切り離されてい ないので、容器を誤って水気のある場所に置いても、水分が容器の中へ入らず、 ペーパーが濡れるようなことがない。

【０００９】 容器を組立てた状態で販売することもできるが、容器を組立てないで組立用シ ートを少し折り曲げてやや小さい形状としたものを販売し、購入者が組立てて使 用することができるが、このようにして販売する場合には、多量の場合でも容積 が小さくなるので運搬に便利であり、運搬費が安価となるとともに、製造費も販 売価格も安価となる利点がある。 さらにまた、従来ではロールペーパーを容器に入れて販売することはあまり行 われなかったが、本考案は見栄えの良い容器に１個ずつ入れて販売したり、また はその容器が組立てられる組立用シートと共に販売することができるので、販売 効果がよくなるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の容器の斜視図である。

【図２】本考案の容器の一部を組立てない状態の斜視図
である。

【図３】本考案の容器の横断端面図である。

【図４】本考案の容器の組立用シートの平面図である。

【符号の説明】

１・・・上板 ２・・・前後の側板 ３・・・底板 ４・・・挾圧板 ５・・・切欠部 ６・・・取出口 ７・・・左右の側板 ８・・・切欠部 ９・・・差込片 １０・・・折込片 １１・・・折曲部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロール状に巻いたペーパーを内部に収納
   すべく、内部が中空状となったほぼ六面体に形成した容
   器を、接着剤を用いず、厚紙を折り曲げて組立てるのみ
   によって形成するとともに、該容器の内部に収納したロ
   ール状のペーパーを両側より挾圧するための挾圧板
   （４）を容器の内部に形成し、且つ該容器の上面にはペ
   ーパーを取り出すために、長口状の取出口（６）を開口
   して形成したことを特徴とする組立式ロールペーパー容
   器。
2. 【請求項２】 請求項１のロールペーパー容器を組立て
   て形成するための組立用シートであって、その中央部に
   設けた底板（３）の前後にそれぞれ側板（２）を連設す
   るとともに、さらに該前後の側板（２）に続いて上板
   （１）と挾圧板（４）とを続けて連設し、該上板（１）
   の幅は、底板（３）の幅の２分の１の長さよりやや短か
   く形成し、その連結部の両端には切欠部（５）が形成さ
   れており、上記２枚の上板（１）で上面を塞ぐと、中央
   に取出口（６）が開口されるようにし、さらにまた前記
   底板（３）の左右には、それぞれ側板（７）が連設され
   ており、さらに該左右の側板（７）の端部には、それぞ
   れ中央に切欠部（８）を設けた差込片（９）が連設され
   ており、また左右の側板（７）と前後の側板（２）とに
   ２辺を連設し、ほぼＬ形状に形成された折込片（１０）
   が４箇所に連設されており、且つその中央部には折曲部
   （１１）を設けるとともに、前記全ての連設部には折曲
   部（１１）を設け、該折曲部（１１）を折曲してロール
   ペーパー容器を組立て可能となるようにしたことを特徴
   とするロールペーパー容器組立用シート。