JPS6143702Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はアルミホイル、プラスチツクフイルム
等の巻取物（ロール物）を安定した状態で箱内か
ら引出すことを可能としたロール物収納箱に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、ラツプフイルム、アルミホイル等の商品
はロール状態で製品とされ、包装箱に収納され、
販売されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来のロール物収納箱は使用時
に箱から飛び出し、扱いずらい欠点があつた。

そこで本考案が解決しようとする問題点はアル
ミホイル、プラスチツクフイルム等のロール物を
安定した状態で箱内から引出すことを可能とした
ロール物収納箱を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記の問題点を解決するもので、『ラ
ツプフイルム、アルミホイル等のロール物の収納
箱において、前板、底板、後板、蓋板、および折
曲板が横折線を介して順次連設されており、前板
の左右両側端および後板の左右両側端にはそれぞ
れ縦折線を介して折曲片が連設されており、各折
曲片はロール物の内径にほゞ等しい長さの縦縁と
斜め方向の上下縁で囲まれた形状をしており、前
板に連設された折曲片には前板側に位置して設け
られた、折曲片縦縁より短かい縦折線と該縦折線
の両端より折曲片の上下縁の折曲片縦縁寄りに向
かつて斜め方向に刻設された両切線とにより区画
形成されたロール物中空部両端挿入用の内折込片
を有しており、底板に連設された左右両側板には
その上下方向ほゞ中央部にロール物の内径にほゞ
等しい長さの横折線と、該横折線の左右両端を結
び、且つ内折込片を有する折曲片の方へ突出した
形状の切線とで囲まれている前記内折込片の折れ
戻り抑止用の切込片が設けられているブランク板
を、底板を中心にして前板、後板、および左右両
側板を起立させ、側板の内面に折曲片を折重ね、
折込片及び内折込片以外の領域において側板に折
曲片を貼着し、更に舌片、蓋板、及び折曲板を折
曲げてなる、折込片及び内折込片を外側から押圧
してロール物両端中空部両端に挿入し、内折込片
の上下をロール物中空部内面に沿わせて折込片及
び内折込片により、ロール物の左右を支えること
ができるように構成したロール物収納箱。』を要
旨とするものである。

〔作用〕

本考案において内折込片はロール物の内径に
ほゞ等しい長さの縦縁と斜め方向の上下縁とより
なる台形状の外形を有する折曲片の前板側に位置
して設けられた、折曲片縦縁より短かい縦折線と
該縦折線の両面より折曲片の上下縁の折曲縦縁寄
りに向かつて斜め方向に刻設された両切線とによ
り区画形成されたもので、内折込片の上下には翼
状の突起が存在し、内折込片の上下は、ロール物
中空部両端の前板に近い位置に挿入されたとき、
ロール物内面に沿つて変形し、ロール物中空部内
面に沿い、ロール物中空部両端を支える機能を果
すものである。

次に折込片は、実際にロール物中空部を支える
内折込片ｆを押し込む働きをするものである。

〔実施例〕

第１図は本考案のロール物収納箱のブランク板
を展開して示すものである。

前板１、底板２、後板３、蓋板４、および折曲
板５が横折線を介して下方より上方に向つて順次
連設されている。前板１の左右両側端および後板
３の左右両側端にはそれぞれ縦折線を介して折曲
片８が連設されており、各折曲片はロール物の内
径にほゞ等しい長さの縦縁と斜め方向の上下縁で
囲まれた形状をしている。前板１に連設された折
曲片８には前板１側に位置して設けられた、折曲
片縦縁より短かい縦折線ｄと該縦折線ｄの両端よ
り折曲片８の上下縁の折曲片縦縁寄りに向かつて
斜め方向に刻設された両切線ｅとにより区画形成
されたロール物中空部両端挿入用の内折込片ｆを
有している。底板２に連設された左右両側板６に
はその上下方向ほゞ中央部にロール物の内径に
ほゞ等しい長さの横折線ｂと、該横折線ｂの左右
両端を結び、且つ内折込片ｆを有する折曲片８の
方へ突出した形状の切線ａとで囲まれている前記
内折込片ｆの折れ戻り抑止用の切込片ｃが設けら
れている。

本考案に係る箱の組立及び使用に当つては第２
図乃至第５図に示す如く、底板２を中心にして前
後板１，３及び側板６を起立し、側板６の内面に
折曲片８を折重ねて折込片ｃ及び内折込片ｆ以外
の部分を貼着して側板６の折込片ｃと折曲片８の
内折込片ｆとを略重ね合わさせ、前板１の上縁内
面に１コ刃９を取付け、この状態でロール物１０
を収納し、更に舌片７、蓋板４、折曲板５を順に
折曲げることによつて全体を構成し、かつロール
物１０からシートを除々に引出して使用する際に
は前述の折込片ｃ及び内折込片ｆを外側から押圧
してロール物１０の両端中空部に挿入し、内折込
片の上下をロール物中空部内面に沿わせ、ロール
物の左右を内折込片により支え、この状態でロー
ル物１０を安定させて使用することが出来る。

〔考案の効果〕

本考案に係る箱に於ては上述の如く、側板の中
央部に必要に応じて箱内に押込むことが出来る折
込片及び内折込片を形成すると共にこの折込片と
内折込片とは両者が夫々外方に折れ戻ろうとする
際衝突摩擦し合つて外方への折れ戻りを抑止し合
うため外方へ折れ戻ることがなく、これによつて
使用時に折込片をロール物の両側中空部に簡単に
押込んでロール物を安定させ、スムーズにフイル
ムシートを引出すことが出来、従つてロール物が
不用意に箱の外方に飛び出すことを防止すること
が出来る特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は展開平面図、第２図乃至第５図は組立
及び使用説明図である。 １，３……前後板、２……底板、４……蓋板、
６……側板、８……折曲片、１０……ロール物、
ａ……切線、ｂ，ｄ……折線、ｃ……折込片、ｅ
……切込線、ｆ……内折込片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラツプフイルム、アルミホイル等のロール物の
   収納箱において、前板１、底板２、後板３、蓋板
   ４、および折曲板５が横折線を介して順次連設さ
   れており、前板１の左右両側端および後板３の左
   右両側端にはそれぞれ縦折線を介して折曲片８が
   連設されており、各折曲片はロール物の内径に
   ほゞ等しい長さの縦縁と斜め方向の上下縁で囲ま
   れた形状をしており、前板１に連設された折曲片
   ８には前板１側に位置して設けられた、折曲片縦
   縁より短かい縦折線ｄと該縦折線ｄの両端より折
   曲片８の上下縁の折曲片縦縁寄りに向かつて斜め
   方向に該設された両切線ｅとにより区画形成され
   たロール物中空部両端挿入用の内折込片ｆを有し
   ており、底板２に連設された左右両側板６には、
   その上下方向ほゞ中央部にロール物の内径にほゞ
   等しい長さの横折線ｂと、該横折線ｂの左右両端
   を結び、且つ内折込片ｆを有する折曲片８の方へ
   突出した形状の切線ａとで囲まれている前記内折
   込片ｆの折れ戻り抑止用の切込片ｃが設けられて
   いるブランク板を、底板２を中心にして前板１、
   後板３、および左右両側板６を起立させ、側板６
   の内面に折曲片８を折重ね、折込片ｃ及び内折込
   片ｆ以外の領域において側板６に折曲片８を貼着
   し、更に舌片７、蓋板４、及び折曲板５を折曲げ
   てなる、折込片ｃ及び内折込片ｆを外側から押圧
   してロール物の中空部両端に挿入し、内折込片ｆ
   の上下をロール物中空部内面に沿わせてロール物
   の左右を支えることができるように構成したロー
   ル物収納箱。