JPH018511Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は開箱して販売台等として利用できる内
容物展示に利用できる輸送用箱に関するものであ
る。

「省資源」の喧伝される今日、スーパーマーケ
ツトをはじめ各小売り店では開箱した輸送用箱を
そのままかあるいは簡単に手を加えて店頭等に並
べ内容物の販売に供する場合が多くなつてきてい
る。この販売形態をとることにより立派な商品陳
列棚を準備する必要は無くなり経費の節減ができ
てその分を商品の価格等に反映させることが可能
なのであるが、過去においてこのような販売形態
に適する輸送用箱についての本格的な研究がなさ
れた例はなかつたのである。

本考案は上述のとおりの市場情勢に答えるべく
してなされたものであり一つのきわめて機能的な
内容物展示に利用できる輸送用箱を提供しようと
するものである。

本考案の内容物展示に利用できる輸送用箱につ
いてその構成を、以下に、図面に示した一実施例
の場合にもとづいて詳細に説明する。即ち、矩形
をなす下前板部３の上端に筋押しｂを介して矩形
をなす上前板部２を連設し、該上前板部２の上端
に筋押しａを介して矩形をなす内蓋部１を連設
し、該下前板部３の下端には筋押しｃを介して略
「Ｌ」字型の底板部４を連設し、該底板部４の右
斜め下に筋押しｄを介してのりしろ片でもある略
三角形の底板舌５を連設し、該下前板部３の右端
には筋押しｅを介して台形をなす側板部６を連設
し、該側板部６の下端に筋押しｆを介して略三角
形の側板舌７を連設し、該下前板部３の左端には
筋押しｇを介して台形をなす側板部８を連設し、
該側板部８の下端に筋押しｈを介して略三角形の
側板舌９を連設し、該側板部８の左端に筋押しｍ
を介して略「Ｕ」字型の切れ目ｏにより上後板部
１２と下後板部１４に二分される矩形をなす後板
部１５を連設し、該後板部１５の上端には筋押し
ｊを介して矩形をなす外蓋部１１を連設し、該外
蓋部１１の上端に筋押しｉを介して矩形をなす外
蓋舌１０を連設し、該後板部１５の下端には筋押
しｋを介して略「Ｌ」字型の底板部１６を連設
し、該底板部１６の右斜め下に筋押しｌを介して
のりしろ片でもある略三角形の底板舌１７を連設
し、該後板部１５の左端には筋押しｎを介しての
りしろ片でもある後板舌１８を連設する一枚のブ
ランクシートを適宜折り曲げ、貼着加工してなる
直方体形状の内容物展示に利用できる輸送用箱で
ある。このとき後板部１５は下前板部３より背が
高く下前板部３と上前板部２と内蓋部１の高さ寸
法は、側板部６，８の幅に等しく設定してある。
本考案の内容物展示に利用できる輸送用箱を組み
立てるには各筋押しａ，ｃ，ｅ，ｆ，ｇ，ｈ，
ｉ，ｊ，ｋ，ｍ，ｎについてこれらが谷を形成す
るように各片を同一方向に折り曲げ、そして筋押
しｄ，ｌについてはこれらが山を形成するように
各片を前記と逆の同一方向に折り曲げるとともに
後板舌１８の裏面と側板部６の表面右端部を貼着
固定しさらに相互に噛み合わせた底板部４，１６
の該底板部１６上で底板舌５表面と側板舌７裏面
を貼着固定し、該底板部４上で底板舌１７表面と
側板舌９裏面を貼着固定して行なえばよいのであ
る。本考案の内容物展示に利用できる輸送用箱は
一般的にはカセツトテープ等の薄箱を多数収納し
て便利なものであり、たとえば開箱して一旦収納
物の全部を取り出した後筋押しａ，ｂを利用して
上前板部２を下前板部３上に、内蓋部１を底板部
上に折り重ねて補強片となしさらに筋押しｊを境
にこれ以外の外蓋部１１・外蓋舌１０を切り取つ
たうえで再び商品を収納し係止舌１３を利用して
棚の縁等に係止させる等して利用するものであ
る。そして、商品の数が少なくなつた時には筋押
しａ，ｂについて下前板部３、上前板部２および
内蓋部１を互いに直角をなすように箱内に折り曲
げてその内部に商品載置台を形成することも可能
なのである。また、本考案の内容物展示のできる
輸送用箱には他の係止の仕方もあり長くのびてし
ばしば表面にゴム系接着剤等の施してある外蓋
部・外蓋舌を積みあげられた箱の間に挿入して係
止するのがそれである。

本考案の内容物展示のできる輸送用箱は上記の
とおりの構成であるために開箱してそのままかあ
るいは簡単に手を加えて任意場所の任意高さに簡
単に係止できて、しかも上前板部２を下前板部３
に対して内側直角に折り曲げ、さらに内蓋部１を
下向き直角に折り曲げて後板部１５内面に重ねて
下前板部３を水平に支持すれば簡単に箱内に商品
載置台の形成もでき、さらに必要ならば外蓋部・
外蓋舌を他物のすき間に挿入して係止することも
できるのである。本考案の内容物展示のできる輸
送用箱を用いれば輸送に関しては従来どうりの扱
いでよいものが販売具としても利用できるのであ
り立派な商品陳列棚を準備する必要は無く、経費
の節減ができてその分を商品の価格等に反映させ
ることができまことに経済的なのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の内容物展示のできる輸送用箱
の展開平面図を示すものであり、第２図は組み立
て完了後係止舌を利用して棚の縁に係止したとき
の状態を示す背面からの説明図である。第３図は
商品の収納の仕方を示す断面図的説明図であり、
そのイは商品がまだたくさんあるときそしてロは
大分少なくなり商品載置台を形成したときの状態
のものである。第４図は滑り止めを施してある長
くのびた外蓋部・外蓋舌を他の箱の間に差し込ん
で係止した状態を示す説明図である。第５図は本
考案の内容物展示のできる輸送用箱の輸送時の形
態を示す斜視図である。 １……内蓋部、２……上前板部、３……下前板
部、４，１６……底板部、５，１７……底板舌、
６，８……側板部、７，９……側板舌、１０……
外蓋舌、１１……外蓋部、１２……上後板部、１
３……係止舌部、１４……下後板部、１５……後
板部、１８……後板舌、ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，
ｆ，ｇ，ｈ，ｉ，ｊ，ｋ，ｌ，ｍ，ｎ……筋押
し、ｏ……切れ目、ｈ……滑り止め。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下前板部３と、該下前板部３より背が高い後
   板部１５と、対向する側板部６，８とが折曲線
   を介して筒状に形成された有底角筒状の箱にお
   いて、前記下前板部１上端に折曲線を介して上
   前板部２と、内蓋部１を順次連設し、前記後板
   部１５上端に外蓋部１１を折曲線を介して連設
   して成り、前記下前板部３と上前板部２と内蓋
   部１の高さ寸法が前記側板部６，８の幅に等し
   く設定したことを特徴とする内容物展示に利用
   できる輸送用箱。 (2) 外蓋部１１に滑り止めＰが施されたことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   内容物展示に利用できる輸送用箱。