JPH0423780Y2

JPH0423780Y2 -

Info

Publication number: JPH0423780Y2
Application number: JP1986184248U
Authority: JP
Priority date: 1986-11-29
Filing date: 1986-11-29
Publication date: 1992-06-03
Also published as: JPS6388987U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案はトイレツトペーパー、ペーパータオル
等のシートペーパーの収納箱で、特に吊下げて使
用するためのものである。

〈従来の技術〉従来、例えば、ロール状シートの供給器として
は例えばトイレツトペーパーの場合、金属又はプ
ラスチツクで成形された治具の棒にトイレツトペ
ーパーの芯を嵌めて使用するのが一般的である。

また、アルミニウムフオイル、ラツプフイルム
等は紙箱にロールが収納されているだけで、箱の
一部を開口して引出して使用するのが現状であ
り、吊下げて使用する形式のものはなかつた。

〈考案が解決しようとする問題点〉しかしながら、上記従来のトイレツトペーパー
等においては販売時点では包装紙に包むか、プラ
スチツク袋に収納されているのが一般的であり、
商品としての高級イメージに乏しかった。また、
近年、消毒薬を含浸させたペーパー等のトイレタ
リー製品が多数上市されているが、被包装品の単
価が通常のトイレツトペーパーに比べて高いにも
かかわらず、高級イメージを与える包装を用いた
ものはなく、また、吊下げて用いるタイプのもの
はなかつた。

〈問題点を解決するための手段〉本考案は前記従来技術の問題点を解決するため
になされたもので、断面方形の胴部の下端に底部
が設けられ、この胴部の上端に天部が設けられ、
この胴部の対向する一組の壁の上端に吊下げ片が
連設されて成り、前記胴部の壁のうち底部に連設
した壁から底部にわたつて、〓字状であつて、上
部が収納物の横幅と同等の幅であり下部が収納物
の横幅よりも狭い幅の閉ループ状の開口部が設け
られ、前記吊下げ片は使用前は天部内側に折曲げ
られて収納されており、使用時に吊下げ片を天部
と胴部との隙間から上部に露出させ、前記開口部
を開口させるようにしたシート状ペーパーの収納
箱を提供する。

〈作用〉本考案は以上のような構成からなり、使用時に
は天部をいつたん上方へ開き、内側に折り曲げら
れた吊下げ片を外側へのばすようにして上方へ露
出させ、再び天部を閉じてこの吊下げ片を任意の
吊下げ棒に掛けて吊下げる。そして開口部を閉ル
ープに沿つて切り取り開口し、開口部の下部から
手を入れて開口部の上部からペーパーを引き出
す。また、中のペーパーが途中で引つ掛かつて出
てこなくなつた場合にはこの調節する。このとき
開口部の下部は収納物の横幅よりも狭い幅になつ
ているので、収納物が脱落することがない。

〈実施例〉次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。

まず、第１図は本実施例の展開平面図であり、
胴部Ａは矩形状の側板１、後板２、側板３、前板
４を順次折線を介して連設してあり、前板４の
自由端には折線を介して貼着片５が連設されてい
る。そして、前記前板４から後述する底板７に亘
つて〓状のミシン目６が刻設されている。

次に底部Ｂは前記前板４の下端に設けられた底
板７とのその下端に設けられた差込片８及び側板
１，３の下端に設けられた略Ｌ字形の折込片９，
１０とから成る。

天部Ｃは前記後板２の上端に設けられた天板１
１とその上端に設けられた差込片１２及び側板
１，３の上端に設けられた吊下げ片１３，１４と
から成り、該吊下げ片１３，１４の先端は半円弧
状となつており、その内方には吊下げ用の円孔１
５，１６が設けられている。

本実施例の組立て方について説明すると、ま
ず、箱本体は折線を介して断面方形に組立てて
貼着片５を側板１の端部に貼着して胴部Ａを形成
し、折込フラツプ９，１０を内方に折込んで底板
７を折曲げ、差込片８を前板３内側に挿入して底
部Ｂを形成する。次に第２図に示すように上方の
開放部からシート状ペーパーＲを収納して吊下げ
片１３，１４を内方に折込んで天板１１を折曲
げ、差込片１２を後板１内側に挿入して天部Ｃを
形成する。さらに折込フラツプ９，１０は省いて
もよく、また、吊下げ片１３，１４の円孔１５，
１６の代わりに第４図ａ，ｂに示すように部分的
に切欠１７を設けたものにしてもよい。切欠１７
を設けた場合、吊下げ棒をはめたままで切欠１７
を引つ掛けるだけでよいので、円孔１５，１６を
設けた場合にはホルダーから吊下げ棒を一旦はず
し、円孔１５，１６を通し、再び、吊下げ棒をホ
ルダーにはめるという手間がかかるのに比べ、手
間が省けるという利点がある。

次に本実施例の使用方法について説明すると、
まず、第１図の実施例の場合はミシン目６を引裂
いて胴部Ａの前板４、側板２，４の下から底部Ｂ
の底板８にかけて略〓形状に除去して開口部を形
成し、一方、吊下げ片１４，１５を取出して再
び、天板１１を閉めて、天板１１の両端から露出
した吊下げ片１３、１４の円孔１５，１６に例え
ば、通常のトイレツトペーパーホルダーの芯棒１
８を挿入してセツトすればよい（第３図参照）。
収納されたシート状ペーパーを取り出すときは、
ミシン目６に沿つて開口した開口部１９の下部
（胴部から底部にかけて）から手をいれてシート
の先端をさぐり、これを開口部１９の上部から出
し、次に外側から任意の長さまで引き出して任意
の長さで切断する。

〈考案の効果〉本考案は以上の構成になつているので次のよう
な優れた実用上の効果を有する。

(イ) 収納箱から吊下げ片を取出して簡単な操作を
加えるだけでホルダーとして組立てることがで
き、しかも使用に便利である。

(ロ) 収納箱をそのままホルダーとして使えるので
箱本体の絵柄等により意匠効果を出すことがで
き、高級なイメージのものとして適している。

(ハ) 従来のトイレのペーパーホルダーをそのまま
使えるので汎用性がある。

(ニ) 吊下げ式なので片手で取出し、切断を行なう
ことができる。

(ホ) 開口部が胴部から底部にわたつて設けられて
いるので、最初に使う時にセツトしやすく、ま
たシート状ペーパーが中で引つ掛かつてうまく
出なくなつてしまつた場合や、先端が開口部よ
り手間で切れてしまつた場合等に、ここから楽
に手を入れて調節することができる。また、こ
の開口部は〓字状であつて、上部が収納物の横
幅と同等の幅であり下部が収納物の横幅よりも
狭い幅になつているので、シート状ペーパーを
スムーズに引き出すことができてしかも脱落す
ることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の展開平面図、第２
図は本考案の一部破断した斜視的説明図、第３図
は使用状態を示す斜視図、第４図ａ，ｂは吊下げ
片のそれぞれ別の実施例を示す説明図である。１，３……側板、２……後板、４……前板、５
……貼着片、６……ミシン目、７……底板、８…
…差込片、９，１０……折込片、１１……天板、
１２……差込片、１３，１４……吊下げ片、１
５，１６……円孔、１７……切欠、１８……芯
棒、１９……開口部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

断面方形の胴部の下端に底部が設けられ、この
胴部の上端に天部が設けられ、この胴部の対向す
る一組の壁の上端に吊下げ片が連設されて成り、
前記胴部の壁のうち底部に連設した壁から底部に
わたつて、〓字状であつて、上部が収納物の横幅
と同等の幅であり下部が収納物の横幅よりも狭い
幅の閉ループ状の開口部が設けられ、前記吊下げ
片は使用前は天部内側に折曲げられて収納されて
おり、使用時に吊下げ片を天部と胴部との隙間か
ら上方に露出させ、前記開口部を開口させるよう
にしたシート状ペーパーの収納箱。