JPH0136476Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はトイレツトペーパー包装箱とそのホ
ルダーとの組み合わせに係り、ペーパーの補充作
業をワンタツチで行えるようにしたトイレツトペ
ーパー包装箱とそのホルダーに関するものであ
る。

（従来技術） 従来、トイレツトペーパーは一般にロール巻き
のものが使用されている。これは一枚の長尺なト
イレツトペーパーを円筒状の軸芯にロール状に巻
回してなり、その円筒状の軸芯にホルダーの支持
軸を挿通させて保持固定するものである。

即ち、取付板の両側から側板を直角に突設して
平面コ字状に形成するとともに、側板の略中央に
軸孔を穿設してこの軸孔に支持軸の両端部を着脱
自在に挿通する。さらに、側板の上端後方に先端
を湾曲させた切取刃の後端部を回動自在に軸着し
てなり、この切取刃によつてトイレツトペーパー
を適宜の長さに引き出して切り取り、使用するも
のである。

（従来技術における問題点） しかしながら、支持軸の両端部を側板の軸孔に
挿入するには支持軸を圧縮させながら挿入しなけ
ればならず、しかもトイレツトペーパーによつて
軸孔が見え難いこともあつて取り付けが困難であ
つた。

さらに、ロール式トイレツトペーパーには切り
取りを容易にするために、所定の間隔でミシン目
が設けられているが、必ずしもこのミシン目から
切り取られるとは限らず、従つて、切取刃を添え
てもきれいに切り取られることが少なかつた。ま
た、トイレツトペーパーをある長さに切り取つた
後は先端が切取刃の下に隠れてしまうことと、切
り取りの際にある程度切取刃を押圧するので先端
部がそれだけ密着してしまい直ちにペーパーの先
端部を引き出すことができなかつた。

特に、列車や船舶のような乗り物においては揺
れるので、片手は手摺等につかまつて体を保持し
ていなければならず、他方の手でペーパーを引き
出して切り取るのは困難であつた。

（問題点を解決するための手段） この考案は上記の点に鑑みなされたもので、ト
イレツトペーパーの装着作業を容易にするととも
に、ペーパーを引き出して切り取る手間を無く
し、簡易に使用できるトイレツトペーパー包装箱
と、そのホルダーを提供せんとするものである。

この考案は上記目的を達成するために次のよう
な構成とした。即ち、 この考案はトイレツトペーパー包装箱とそのホ
ルダーとの組み合わせからなる。トイレツトペー
パー包装箱は多数枚を積層してなるトイレツトペ
ーパーを収納し、前面と上面に連続した開口部を
形成するミシン目を設けた方形体状に形成されて
いる。一方、ホルダーは底板の外周縁部に左右側
板と背板とをそれぞれ立設し、背板の外面には接
着剤を設け、正面の開口部にはトイレツトペーパ
ー包装箱の脱落防止用の係止板を底板に立設し、
さらに、上面には正面と連続した開口部を形成す
るように一側を切り欠いた上板を側板及び背板に
連接させた方形体状に形成されている。

そして、前記トイレツトペーパー包装箱をホル
ダーの正面開口部から着脱自在に嵌合でき、トイ
レツトペーパー包装箱をミシン目から切り取つて
開口させることによつて、内部のペーパーをホル
ダーの上面開口部から取り出せるように構成した
ものである。

ここに、トイレツトペーパーはいわゆるテイツ
シユペーパーや紙タオル等も含む意味であつて、
必ずしも狭義のトイレツトペーパーに限定される
ものではない。また、トイレツトペーパー包装箱
及びホルダーの正面及び上面の開口部の大きさ、
形状等は任意に決定することができ、実施例に限
定されるものではない。（実施例）。

以下、この考案を図示する実施例に基づき詳細
に説明する。

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
〜第４図はホルダーを示し、第１図は斜視図、第
２図は正面図、第３図は平面図、第４図は第２図
Ａ−Ａ線縦断面図である。

この考案はホルダー１とトイレツトペーパー包
装箱１０との組み合わせによつて構成されてい
る。

ホルダー１は全体としてプラスチツク製の箱形
をしており、底板２の両端部に側板３、後端部に
背板３ａをそれぞれ立設するとともに、前端部に
は嵌合したトイレツトペーパー包装箱の脱落を防
止する係止板２ａが設けられている。図から明ら
かなように、係止板２ａの高さは低く形成されて
おり、従つて、正面は殆ど開口している。

背板３ａの外面には壁面等にホルダーを固着す
る接着剤６が塗布されており、接着剤６には公知
のように外面に接着防止用紙が被覆され、使用時
にこの接着防止用紙を剥がして接着するように構
成されている。

さらに、上面には一側を切り欠いて平面コ字状
とした上板４がその切り欠き部を正面に向けて、
側板３及び背板３ａの上端に連接されており、従
つて、正面と上面には連続した開口部５が形成さ
れている。上板４の切り欠きの形状は特に限定さ
れるものではなく任意の形状に切り欠くことがで
きるが、ペーパーの取り出しを容易にするために
トイレツトペーパー包装箱１０の上面開口部より
も若干大きく形成するのが好もしい。

第５図はトイレツトペーパーを収納した包装箱
の斜視図である。

トイレツトペーパー包装箱１０は紙製の箱体１
１と、内部に収納された多数枚のトイレツトペー
パー１２とからなる。

箱体１１は収納したトイレツトペーパー１２を
密閉し、前記ホルダー１に嵌合できる大きさに形
成されており、多数枚を積層してなるトイレツト
ペーパー１２はそのうちの１回の取り出し分は折
り畳んだものでも、折り畳むことなく厚紙の一枚
ものでもよい。また、トイレツトペーパーの正面
の一部を着色をした場合には、１回の取り出し分
を明確にし、その取り出しを容易にすることがで
きる。

さらに、箱体１１の正面から上面にかけて連続
した開口部１４を形成するためのミシン目１３が
設けられている。

次に、使用方法について説明する。

まず、ホルダー１の背板３ａに設けた接着剤６
外面の接着防止用紙を剥離して接着剤６を露出さ
せた後、壁面等１５の適宜の箇所に背板３ａを押
圧することによつて固着する。

次いで、トイレツトペーパー包装箱１０のミシ
ン目１３から正面及び上面を切り取つて開口部１
４を形成し、この包装箱１０の開口部を正面に向
けてホルダー１の正面開口部から挿入して嵌合さ
せる（第６図参照）。これで、トイレツトペーパ
ーの装着は完了である。

包装箱１０は係止板２ａによつて前方への脱落
が防止されるとともに、上方へは上板４によつて
押さえられるから、ペーパー１２はいずれの方向
にも自由に取り出すことができる。

（考案の効果） この考案は以上詳述したところから明らかなよ
うに、次のような具体的効果を奏することができ
る。

(1) トイレツトペーパーの装着は包装箱のミシン
目から切り取つて開口させた箱体を挿入し、嵌
合させるだけであるから、片手でワンタツチで
行うことができる。

(2) ホルダーは正面の係止板及び上面の上板によ
つて包装箱を保持するので不用意に脱落するこ
とがなく、しかも、包装箱及びホルダーともに
正面から上面にかけて連続する開口部の形成に
よつてペーパーを容易に取り出すことができ
る。

(3) ペーパーは単に１回分ずつ取り出すだけで切
り取りは不要であるから、片手で容易に取り出
すことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
〜第４図はホルダーを示し、第１図は斜視図、第
２図は正面図、第３図は平面図、第４図は第２図
Ａ−Ａ線縦断面図、第５図はトイレツトペーパー
包装箱の斜視図、第６図は取付状態を示す斜視図
である。 １はホルダー、２は底板、２ａは係止板、３は
側板、３ａは背板、４は上板、５は開口部、６は
接着剤、１０はトイレツトペーパー包装箱、１１
は箱体、１２はトイレツトペーパー、１３はミシ
ン目、１４は開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トイレツトペーパーを収納し、前面と上面に連
   続した開口部を形成するミシン目を設けた方形体
   状のトイレツトペーパー包装箱と、底板の外周縁
   部に左右側板と背板とをそれぞれ立設し、背板の
   外面には接着剤を設け、正面の開口部にはトイレ
   ツトペーパー包装箱脱落防止用の係止板を立設
   し、さらに、上面には正面と連続した開口部を形
   成するように一側を切り欠いた上板を側板及び背
   板に連接させた方形体状のホルダーとからなり、
   前記トイレツトペーパー包装箱をホルダーの正面
   開口部から着脱自在に嵌合できるようにしたこと
   を特徴とするトイレツトペーパー包装箱とそのホ
   ルダー。