JPH0235277Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は厚紙製の箱体内に複数個のロール巻状
トイレツトペーパーを収容したトイレツトペーパ
ー入り収容箱に関するものである。

従来、トイレツトペーパーが不足した場合手近
になくてその補充とかトイレの使用に不便を生じ
ることが往々にしてあつたが本考案ははこの様な
不便を解消せんがためにロール巻状のトイレツト
ペーパーを複数個収容した厚紙製の箱体に切取用
ミシン罫と折曲げ線等を設けることにより使用者
が容易に組立てて箱体下部にトイレツトペーパー
の取出口を形成しトイレの壁面に取り付けて簡便
にトイレツトペーパーを使用出来る様にしたもの
である。以下、本考案の実施の一例を図面に付き
説明すれば下記の通りである。

図中１はロール巻状のトイレツトペーパー２を
上下方向に複数個収容した縦長の厚紙製箱体で箱
体形成上当然に二枚重ねの部分はあるけれども糊
付けにより密封されているものである。３は箱体
１の前板４下部に設けた後記するトイレツトペー
パーの取出口形成用の横ミシン罫、５，５は前記
横ミシン罫３に連続させて左右両側板６，６に設
けた湾曲ミシン罫、７，７は湾曲ミシン罫５，５
の下部に設けた傾斜折曲げ線、８，８は湾曲ミシ
ン罫５，５の先端に設けた折曲げ片９，９形成用
の鉤型ミシン罫、１０は傾斜折曲げ線７，７に連
続させて底板１１に設けたトイレツトペーパーの
転動防止用傾斜片１２形成用の折曲げ線、１３，
１３は傾斜片１２の左右両側端に沿わせて設けた
ミシン罫、１４は前板４下辺に沿わせて設けたミ
シン罫、１５，１５は折曲げ片９，９に対応させ
て傾斜片１２の内面の左右両端に接着した剥離紙
１６付き粘着テープ片、１７は背板１８の中央上
部に穿設した掛け孔である。又、図面第４図及び
第５図に示す実施例に於て１９は上板２０の左右
両側辺及び前辺に沿わせて設けたミシン罫、２１
は背板１８の中央上部に設けた掛け孔１７に対応
させて上板２０に穿設した補強用掛け孔である。

本考案は上記の様に構成されているから今、本
考案品を使用せんとする場合には箱体１下部に設
けた各ミシン罫３，５，８，１３，１４を破断し
て前板４の一部及び左右両側板６，６の一部を離
脱させれば図面第２図に示す様に箱体１の前面下
部にトイレツトペーパー２の取出し口２２が形成
されるから次に傾斜折曲げ線７，７を折れ線とし
て折曲片９，９を内側に折曲げ更に折曲げ線１０
を折れ線として傾斜片１２を上方に折曲げながら
粘着テープ片１５，１５の剥離紙１６を剥がして
上記折曲げ片９，９に接着すれば図面第３図に示
す様に取出し口２２の下端に傾斜片１２が文字通
り傾斜状に形成されるので最下部のトイレツトペ
ーパー２が転動して外方に飛び出る等の虞がなく
又、この最下部のトイレツトペーパー２を取出し
口２２から取出せばこの上方のトイレツトペーパ
ー２が落下するので順次取出してこれを使用出来
るから上述の様に組立てた後背板１８に穿設した
掛け孔１７をトイレの壁面に設けたフツク２３に
引つ掛けることにより本考案品を壁面の所望位置
に固定して置けば補充用トイレツトペーパーとし
て簡便に使用出来るものである。尚、トイレツト
ペーパーの取出し口２２の左右両縁は湾曲形状に
形成されるから最下部のトイレツトペーパーを取
出す際にその左右両側面を掴んで容易に取出し口
２２から取出すことが出来るものである。又、図
面第４図及び第５図に示す実施例の様に上板２０
の左右両側辺及び前辺に沿わせてミシン罫１９を
設け且つ背板１８の中央上部に設けた掛け孔１７
に対応させて上板２０に補強用掛け孔２１を穿設
した場合には上板２０の後辺を折れ線としてミシ
ン罫１９を破断しながら上板２０を下方に折り込
んで背板１８に重ね合せれば掛け孔１７と補強用
掛け孔２１とが合致するからこれ等の掛け孔１
７，２１をフツク２３に引掛ければ背板１８と上
板２０とが二枚重ねになつているので壁面への取
付けが堅牢で確実に行なわれるものである。尚、
各ミシン罫３，５，８，１３，１４は強度上許し
得る範囲内で予め一部分をミシン罫でなくて完全
に離脱した状態にする場合もある。又、図面第６
図に示す様に傾斜片１２の左右両端に折曲げ片２
４，２４を設けこの折曲げ片２４，２４を側板
６，６に接着しても上記同様取出口２２の下端に
トイレツトペーパーの転動防止用傾斜片１２を傾
斜状に形成することが出来るものであり又、箱体
１の上板２０の全周縁に沿わせてミシン罫を設け
て置けば上板２０を本体から離脱させて箱体１上
面を開口させることが出来るから適宜にトイレツ
トペーパーを上面開口部から補給し得るものであ
る。

本考案は上記の様に複数個のロール巻状トイレ
ツトペーパーを収容した縦長の厚紙製箱体の所定
壁面にミシン罫と折曲げ線を設け且つ接着テープ
片を所定位置に設け背板の中央上部に掛け孔を穿
設したからミシン罫を破断すると共に接着テープ
片を利用して組立てた後トイレの壁面に取付けて
置けば取出容易な補充用トイレツトペーパーの収
容箱として簡便に使用出来るものであり従来の様
にトイレツトペーパーが不足した場合に不便を生
ずることなくトイレを使用出来るものである。殊
に本考案品は箱毎内部のトイレツトペーパーが取
引されるので取扱いが便利であり又、使用者が特
別に収容箱を用意する必要がなく縦長の箱体をト
イレツトペーパーの取出し容易な箱に組立てて簡
便に使用出来る等多くの特徴を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案品の斜視図。第２図は仝上の組
立て状態を示す斜視図。第３図は仝上の組立てた
状態を示す斜視図。第４図は実施例を示す部分斜
視図。第５図は仝上部分斜視図。第６図は組立て
方法の別例を示す部分斜視図である。 図中、１は箱体、２はトイレツトペーパー、３
は横ミシン罫、４は前板、５は湾曲ミシン罫、６
は側板、７は傾斜折曲げ線、８は鉤型ミシン罫、
９は折曲げ片、１０は折曲げ線、１１底板、１２
は傾斜片、１３，１４はミシン罫、１５は剥離紙
１６付き粘着テープ片、１７は掛け孔、１８は背
板、１９はミシン罫、２０は上板、２１は補強用
掛け孔、２２はトイレツトペーパーの取出し口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ロール巻状のトイレツトペーパーを上下方向
   に複数個収容した縦長の厚紙製箱体の前板下部
   にトイレツトペーパーの取出口形成用の横ミシ
   ン罫を設けこの横ミシン罫に連続させて左右側
   板に夫々湾曲ミシン罫を設けこの下部に傾斜折
   曲げ線を先端に折曲げ片形成用の鉤型ミシン罫
   を設け上記折曲げ線に連続させて底板にトイレ
   ツトペーパーの転動防止用傾斜片形成用の折曲
   げ線を設け該傾斜片の左右側端並びに前板下辺
   に沿わせて夫々ミシン罫を設け傾斜片の内面の
   左右両端に上記左右両側板に設けた折曲げ片に
   対応させて剥離紙付き粘着テープ片を接着し背
   板の中央上部に掛け孔を穿設してなるトイレツ
   トペーパー入り収容箱。 (2) 上板の左右両側辺及び前辺に沿わせてミシン
   罫を設け且つ背板の中央上部に設けた掛け孔に
   対応させて上板に補強用掛け孔を穿設してなる
   実用新案登録請求の範囲第(1)項記載のトイレツ
   トペーパー入り収容箱。