JPH10243852A - 背面係止床陳列棚箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正面壁の上縁に切れ目を出さず、二重構造に
して補強した陳列棚箱を提供する。 【解決手段】 筒体１４の外正面壁１の下縁に延設した
外床壁２を背方に直角折りし、背縁から背フラップ３を
折り下げて背面壁４に有したコ字係止溝５に差込み、外
正面壁１の上縁から内正面壁７を内側に折り返し、下縁
から内床壁８を背方向に直角折りし、背縁の中央から僅
かに突出した背凸片９をコ字係止溝５の中央辺に差し込
んで固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、陳列棚箱に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の陳列棚箱は、例えば、同一出願人
の実開平３年１２２７７２号の陳列棚ボックスで示した
形状の物が有り、正面壁２の下縁に延設した床壁５を下
から押し上げ、背縁に延設した背面フラップ６を背面壁
３に設けた係止片９に差し込んで固定する物であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術では、、正面
壁の天縁が切っ放しである事から見た目に良くなく、床
壁に商品を乗せれば、商品の重みによって、正面壁の天
縁が湾出してくる問題があった。本発明では、従来技術
の問題を解決する事を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】外正面壁の下縁から外床
壁を背方に折り曲げ、背フラップを折り下げて背面板に
設けたコ字係止溝に差し込んで外床壁を固定し、外正面
壁の天縁から内正面壁を折り返して正面壁を二重にし、
内正面壁の下縁から内床壁を背方に折り曲げ、背縁中央
を部分的に突出した背凸片をコ字係止溝の天溝に差し込
んで固定する。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明は、厚紙又は段ボールを素
材に用い、発明の実施の形態について図面を参照して説
明すると、展開した状態を外側から示した平面図の図１
に於いて、正面壁１５の両側に山折り線を介して側壁１
６を延設し、一方の側壁１６の他方の側縁に山折り線を
介して背面壁４を延設し、背面壁４の他方の側縁に山折
り線を介して接着片１７を延設し、接着片１７と他方の
側壁１６とを接着する事によって筒体１４を形成し、正
面壁１５は複数の折線を介して複数に区分され、この区
分された領域の内、両側に折線を介して側壁１６と延設
されている面を外正面壁１とし、外正面壁１は上下方向
に複数有し、望ましくは二つ有する事であって、下の方
をｂ外正面壁１０とし、外正面壁１の下縁に山折り線を
介して外床壁２を延設し、外床壁２の両側に折線を介し
て側片６を、下縁に谷折り線を介して背フラップ３を延
設し、外正面壁１の上縁に山折り線を介して内正面壁７
を延設し、同方向に内床壁８を延設し、内床壁８の上縁
の中央をシートの厚み分に余裕を持たせた長さで突出さ
せて背凸片９を設け、ｂ外正面壁１０の上縁に山折り線
を介してｂ内正面壁１１を延設し、ｂ内正面壁１１の上
縁に谷折り線を介して内床壁８を延設しても良いのであ
るが、余地が外床壁２と背フラップ３とに奪われて無い
場合が多く、余地の無い場合は内床片１２を設け、床壁
の内側に沿わせて背方に折り曲げた後、中床板１３を乗
せる事によって、ｂ内床片が下に敷かれて引っ掛かり、
ｂ内正面壁１１は固定され、ｂ外正面壁１０の下縁に山
折り線を介して外床壁２を延設しても良いのであるが、
望ましくは、筒体１４の下縁は、関西で通称地獄底と称
する底１８にし、背面壁４の上縁に天折線２４を介して
天返し板１９を延設し、天折線２４の中央領域に差込溝
２０を設け、ＰＲ板２１の下縁中央から突出した差込片
２２を差込溝２０に差し込んで取り付け、ＰＲ板２１の
両側に山折り線を介して側補強片２３を延設して背面で
接着する事で反り曲がりが防止される。

【０００６】組立の途中過程で示した斜視図の図２に於
いて、筒体１４は他方の側壁１６に接着片１７を接着す
る事によって筒形状と成り、筒形状である事によって平
たくする事が可能と成る。

【０００７】組立てた状態を下方から示した斜視図の図
３に於いて、組立て順序は底１８を組込み、外床壁２を
折り込み、背フラップ３を折り下げてコ字係止溝５に差
し込んで固定する。

【０００８】組立てた状態を上方から示した斜視図の図
４に於いて、外正面壁１の上縁に延設された内正面壁７
を内側に折り返し、下縁に延設された内底壁８を背方に
折る事によって、コ字係止溝５の中央天辺に背凸片９が
嵌まり込むので、内底壁８は固定され、外正面壁１の上
縁は折り目に成っているので美しく、内側には内正面壁
７が折り返されているので、二重構造である事から補強
されている。ｂ外正面壁１０に於いても、内側にｂ内正
面壁１１が折り返されて二重構造と成り、中床板１３を
乗せる事によってｂ内正面壁１１の跳ね返りを防止し、
ＰＲ板２１は陳列商品の引き立て役と成り、差込溝２０
より外側に吊し穴２５を対で貫通させ、紐２６を通す事
によって吊り下げる。

【０００９】

【発明の効果】外正面壁の上縁から内正面壁を折り返し
ているので、折り目が上に出て美しく、二重構造である
事から強度的にも強く、コ字係止溝は背フラップの差込
固定の他、背凸片の差込固定にも役立ち、内底片を背方
に直角折りし、中床板を乗せる事でｂ内正面壁は固定さ
れ、先端領域に余地の少ないｂ内正面壁であっても固定
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】展開した状態を外側から示した平面図

【図２】組立の途中過程で示した斜視図

【図３】組立てた状態を下方から示した斜視図

【図４】組立てた状態を上方から示した斜視図

【符号の説明】 １ 外正面壁 ２ 外床壁 ３ 背フラップ ４ 背面壁 ５ コ字係止溝 ６ 側片 ７ 内正面壁 ８ 内床壁 ９ 背凸片 12 内床片 13 中床板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外正面壁１の下縁に延設した外床壁２を
   背方へ折り入れ、背縁に延設した背フラップ３を折り下
   げて背面壁４に切り込んだコ字係止溝５に差し込んで固
   定し、コ字係止溝５の向きは開口部を下にしており、外
   床壁２の両側縁に側片６を延設して折り曲げる事によっ
   て側縁は補強され、外正面壁１の天縁に延設した内正面
   壁７を内側に折り返し、下縁に延設した内床壁８を背方
   へ折り曲げ、内床壁８の背縁中央を突出して背凸片９を
   設け、背凸片９をコ字係止溝５の中央辺に差し込んで固
   定し、外正面壁１は上下に複数有し、他方の外正面壁１
   の天縁に延設した他方の内正面壁７を固定する箇所を設
   けた、背面係止床陳列棚箱。
2. 【請求項２】 他方の内正面壁７を固定する箇所とし
   て、ｂ外正面壁１０の天縁にｂ内正面壁１１を延設し、
   下縁に延設した内底片１２を背方に折り曲げ、中床板１
   ３を内底片１２に乗せる事によってｂ内正面壁１１を固
   定した、請求項１記載の、背面係止床陳列棚箱。