JPS5933764Y2 - 回収用袋の内側保持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として古新聞紙を回収する回収用袋の内
側に挿入して、この回収用袋を一般家庭などで拡げた状
態に保持するために用いる回収用袋の内側保持具に関す
るものである。

前記のような古新聞紙などの回収用袋は、使い捨てにな
ることが多いので、これらはコストの安い素材で作るこ
とが要求されるが、このためには厚さが薄く剛性が小さ
い素材紙を用いることになり、古新聞などの内容物を最
初に収容する時および内容物を少し収容した状態では、
回収用袋を所定形状に拡げた状態で立てて保持しておく
ことができず、体裁が悪いだけではなく、内容物を回収
用袋内に入れにくいという問題があった。

この考案は、前述した問題を解決するためになされたも
ので、使用前には扁平なものを拡げ、拡げた状態の回収
用袋の内側に嵌合させて、この袋を拡げた状態で立てて
保持し、内容物の最初および初期の収容作業を容易にで
きるようにし、がっ体裁をよくすると共に、内部が見え
るように窓穴を有する回収用袋の前記窓穴と合致するよ
うな窓穴を設けておくことにより、回収用袋内へ収容し
た内容物に他のものが混入しているが否がを容易に視認
できるようにし、さらに内容物を所定量収容した後に容
易に抜き出すこと、および回収用袋への挿入、すなわち
回収用袋に対する脱着操作が容易であり、しかも底がな
いことにより扁平状態では厚さが薄く、保管、輸送にも
便利である上に、繰り返し使用できる回収用袋の内側保
持具を提供することを目的としている。

以下、この考案の実施例につき図面を参照して説明する
。

この考案の一実施例において、１はシクラパック畑本紙
業（株）製商品名）や段ボールなどの剛性の大きい板紙
素材で構成した保持具本体であり、この本体１は後述す
る回収用袋２を拡げた状態の横断面形状と相似でこれよ
り幾分小さい長方形の横断面形状をもち、かつ側壁３が
前記回収用袋２の縦方向の長さより少し大きい高さをも
ち、側壁３の上縁３ａを適宜の装飾性をもつ形状に切断
したものであり、底は形成していないものである。

また、保持具本体１の各々の側壁３には縦すなわち上下
方向の大部分にわたり回収用袋２の窓穴４と合致するよ
うに窓穴５がそれぞれ形成され、保持具本体１の側壁３
が連結する折り線すなわち稜６の下端部に切り欠き７を
それぞれほぼ２等辺三角形状に形成したものである。

前記回収用袋２は、第３図、第４図に示すように、両側
部にひだを形成しかつ底部を折り返し貼り、折り返し補
強紙貼りなどの袋本体扁平状態での前後方向中心で閉じ
る構成とした装本体２ａを備え、この装本体２ａの各々
の面に装本体２ａを直方体状に拡げた状態での稜部以外
の部分でかつ上下方向の大部分に窓穴４を形成すると共
に、装本体２ａの前後方向はぼ中心にこれらの全長にわ
たりさらに口部から所要長さだけ延出する締め紐８を貼
着したものである。

次に、以上のように構成された回収用袋の内側保持具の
使用について説明する。

不使用時には第１図に示すように、隣接する２側壁３を
それぞれ同一平面上に連続させて、２つ折りにした扁平
状態にしておく。

この扁平状態から、第２図に示すように、各々の側壁３
が直交する断面長方形状に拡げ、第３図に示すように、
前述した構成の回収用袋２を断面長方形状に拡げたもの
の内側に上方から嵌合させる。

このようにすると、内側保持具の側壁３が回収用袋２の
装本体２ａの周壁内面に密接して、これを直方体状に立
てることができる。

この場合に、保持具本体１の下端を装本体２ａの底に当
接させ、この装本体２ａの口部上端から保持具本体１の
各々の側壁３上端部が突出し、さらに回収用袋２の窓穴
４と保持具本体１の窓穴５とを合致させる。

なお、内側保持具の保持具本体１を回収用袋に嵌挿する
場合に、前記切り欠き７を利用し保持具本体１の横断面
形状を少し縮少するようにして回収用袋への嵌挿を行う
ものとする。

また、回収用袋の締め紐８は、第３図のように装本体２
ａの外側に出しておいてもよいが、第５図に示すように
、保持具本体１の装本体２ａ上に突出し、た部分に設け
た切り欠き９に挿入して保持具本体１の内側に延ばして
おくと体裁がよい。

第３図に示す状態では、回収用袋２は、薄く剛性の小さ
い素材からなるものでも、内側から保持具本体１の側壁
３で保持されているので、体裁よく拡げた状態で直立し
ており、家庭などで読み終った新聞紙１０を４つ折りに
して、保持具本体１を介し回収用袋２の底に支持させて
その装本体２ａ内に積み重ねて収容でき、この作業が容
易にできる。

また、保持具本体１および回収用袋２の窓穴５，４から
これらの内部に収容された古新聞紙１０を見ることがで
きるので、これらに他の再生困難な紙やシートが混入し
ていることを容易に発見できて、古新聞紙だけを積み重
ねるのに好都合である。

古新聞紙１０が回収用袋２の口部上縁まで積み重ねられ
た後は、上方から古新聞紙を抑え、保持具本体１の回収
用袋２上に突出した上端部を持ち、保持具本体１を上方
に引き抜くことにより、内側保持具を回収用袋２から外
す。

その後、第４図に示すように、締め紐８を装本体２ａの
上面で締め付けて縛り、回収者に渡す。

そして、新しい回収用袋に内側保持具を嵌め、前述した
操作を繰り返すものである。

なお、この考案において、内側保持具および回収用袋の
窓穴は和尚する２側壁だけに形成すれば、全側壁に形威
しなくてもよく、また保持具本体の回収用袋上に突出す
る上端部外面に適宜の印刷などによって広告などを設け
れば、長期間にわたって広告、宣伝効果を持続させるこ
とができる。

以上説明したように、この考案による回収用袋の内側保
持具は、主として古新聞紙を回収する回収用袋を拡げた
状態の横断面形状と相似でこれより幾分小さい横断面形
状と、前記回収用袋の縦方向の長さより少し大きい高さ
の側壁をもつ底なしの保持具本体を、剛性の大きい板紙
素材で扁平に折畳可能に構成し、前記保持具本体の少な
くとも相対向する２側壁の上下方向の大部分にわたり回
収用袋の窓穴と合致するように窓穴を形成したものであ
るから、未使用、不使用状態では扁平に折畳んでおくこ
とにより、底がないことによりとくに厚さが薄くなり、
場所をとらず、保管や家庭などに配布する場合に輸送費
が安く、また古新聞紙などの回収に用いる薄くて剛性の
小さい回収用袋に嵌めてこれを体裁よく拡げた状態にし
、古新聞紙などの内容物を容易に収容でき、さらに側壁
の窓穴と回収用窓の窓穴との合致により、回収用袋に収
容された古新聞紙などの点検、確認も容易にできる。

そして、この考案による内側保持具は、回収用袋の縦方
向の長さより少し大きい高さの側壁をもつので、回収用
袋内に挿入した場合に側壁上端部まで古新聞紙などを入
れて、回収用袋の上縁より高く積み重ね、上方から抑え
て回収用袋の上端と平坦にすることにより、この回収用
袋に一杯になるように古新聞紙などを入れることができ
ると共に、古新聞紙などを入れた後に回収用袋の上端か
ら突出した保持具本体の側壁上端部を持って引き抜くこ
とにより、内側保持具を容易に取り外すことができる上
に、保持具本体の側壁が連結する各々の稜の下端部に切
り欠きまたは切り込みを設けたことにより、保持具本体
の下端部の横断面を小さくすることができるので、内側
保持具の回収用袋への挿入も容易にでき、さらに繰り返
しての使用もできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す扁平状態の平面図、
第２図は同拡げて立てた状態の斜視図、第３図は回収用
袋に嵌めた使用状態の斜視図、第４図はこの考案の内側
保持具により古新聞紙を収容した後の回収用袋を示す斜
視図、第５図はこの考案の変形例を示す上端部の部分斜
視図である。 １・・・・・・保持具本体、２・・・・・・回収用袋、
３・・・・・・側壁、４゜５・・・・・・窓穴、６・・
・・・・稜、７・・・・・・切り欠き、１０・・・・・
・古新聞紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主として古新聞紙を回収する回収用袋を拡げた状態の横
   断面形状と相似でこれより幾分小さい横断面形状と、前
   記回収用袋の縦方向の長さより少し大きい高さの側壁を
   もつ底なしの保持具本体を、剛性の大きい板紙素材で扁
   平に折畳可能に構威し、前記保持具本体の少なくとも相
   対向する２側壁の上下方向の大部分にわたり回収用袋の
   窓穴と合致するように窓穴を形成すると共に、保持具本
   体の側壁が連結する各々の稜の下端部に切り欠きまたは
   切り込みをそれぞれ形成したことを特徴とする回収用袋
   の内側保持具。