JPS6331658Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は収納商品を安定した状態で箱内に起立
して販売することが出来る展示販売箱に係り、更
に詳しくは底板、前後板、側板、蓋板等よりなる
ケース状の箱に於いて、前後板及び両側板の所定
位置に箱の上部を切除し得る切目線を穿設し、か
つこの両側板の切目線をノコ刃状等の波形状に形
成し、更にこの波形状切目線の下方にこの切目線
に沿つて平行に折曲線を設けて構成したことを特
徴とした展示販売箱に関するものである。

従来の箱の上部を切除して内部の商品を露出展
示して販売する箱は内部の商品を支持する突起が
ないので、収納した商品が少なくなつて来ると、
これ等の商品を安定した状態で箱内に起立させて
販売することが出来ず、商品は箱の底部に転倒し
てしまい展示販売効果が全く乏しい等の欠点があ
つた。

本考案は従来のこれ等の欠点に鑑み開発された
全く新規な技術であつて、特に箱の切除部の両側
壁上端に設けた突起により商品を安定して支持す
ることを可能とした箱に関するものである。

図により本考案に係る箱の１実施例を具体的に
説明すると、第１図及び第２図に於いて、Ａはケ
ース状の箱であつて、前板１，２枚の側板２，
３、後板４、貼着片５、底板６，７及び蓋板８，
９より構成され、前板１の下部には引裂ジツパー
用の切目線１０が水平状に穿設され、又側板２，
３にはこの前板１の切目線１０に一端が連設し他
端が上方に傾斜したノコ刃状等の刃形状切目線１
１が穿設され、かつこの切目線１１の下方にはこ
の切目線に沿つて平行な折曲線１２が設けられ、
更に後板４の上部には前記折曲線１２の上端に連
通する切取ミシン線よりなる切目線１３が穿設さ
れて構成されている。この切目線１３は折曲線に
代えることが可能であり、折曲線にした場合には
切除した箱の上部をこれによつてその下部に連設
した状態で折曲保持することが出来る。

本考案に係る箱は上述の如き構造を有するの
で、使用に当たつては第３図及び第４図に示す如
く、箱Ａの上部を切目線１０，１１，１３より切
除し、これによつて箱Ａの両側壁の切除線にギザ
ギザ状のノコ刃１４を形成し、箱Ａ内に収納した
多数の商品Ｇが残り少なくなつて来た場合には折
曲線１２を介してこのノコ刃１４の元部を所定の
巾で全体的に箱Ａの内方に折り曲げ、これによつ
てノコ刃１４により商品Ｇを支持し、商品Ｇを常
に安定した状態で起立して展示販売することが出
来る。

本考案に係る箱は上述の如く、箱の両側板に波
形状の切目線を穿設すると共にこの切目線に沿つ
てその下方に折曲線を設けたので、切目線で箱の
上部を切除した際にこの部分にノコ刃状の突起を
自動的に形成することが出来、かつこのノコ刃状
突起は箱内に折り曲げられるので、このノコ刃状
突起によつて収納商品を側部から支持することが
出来、これによつて商品を安定した状態で起立し
て展示販売することが出来、しかも本願の箱は構
造簡単に安価に大量生産することが出来る等の特
徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は箱の展開平面図、第２図乃至第４図は
組立使用説明図である。 Ａは箱、１は前板、２，３は側板、４は後板、
６，７は底板、８，９は蓋板、１０，１１，１３
は切目線、１２は折曲線、１４はノコ刃である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 底板、前後板、側板、蓋板等よりなるケース
   状の箱に於いて、前後板及び両側板の所定位置
   に箱の上部を切除し得る切目線を穿設し、かつ
   この両側板の切目線をノコ刃状等の波形状に形
   成し、更にこの波形状切目線の下方にこの切目
   線に沿つて平行に折曲線を設けて構成したこと
   を特徴とした展示販売箱。 (2) 後板の所定位置に前記側板の切目線に対応す
   る折曲線を設けたことを特徴とした実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の展示販売箱。