JPS6330288Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は数個の缶詰を積層した状態で収納しか
つこれを店頭等で展示販売することを可能とした
缶詰販売カートンに係り、さらに詳しくは底板の
後端に背板を起立すると共に背板の前方両側に所
定の巾を保つて柱板を起立しかつこれ等の上方に
屋根部を構成したことを特徴とした缶詰販売カー
トンに関するものである。

図により本考案に係るカートンの一実施例を具
体的に説明すると、第１図に於いて、１は本願カ
ートンのブランク板であつて、所定の下部巾を持
つたＴ状の折曲板２、該折曲板２と同寸の逆Ｔ状
の底板３、Ｔ状の背板４、屋根板５、Ｕ状の折曲
前板６が夫々横折曲線を介して連設され、かつ前
記底板３の上部と背板４の下部の夫々の両側には
巾狭な柱板７とこれを背板４の下部に連設する連
結片８とが夫々所定の巾を保つて折曲線を介して
順に連設されている。屋根板５の中央上部には円
弧状切込９及び吊孔１０が穿設されている。

上記実施例に於いて、前記Ｕ状折曲前板６の内
部に形成された空所の左右巾は底板３の両側に配
設された２個一対の柱板７の両者の間隙より大き
く構成されている。

本考案に係るカートンの組立構成に当つては第
２図乃至第４図に示す如く、折曲板２の下端部及
び前板６の先端に夫々糊を付けた後、折曲板２を
底板３の上に折り曲げてその一部を相互に貼着
し、次に屋根板５及び前板６を背板４、連結片８
及び柱板７上に折り重ねて前板４の両先端部を柱
板７に貼着して全体を構成し、次に折曲板２、底
板３及び背板４の下部を後方に引張つて背板４を
垂直に起立すると共に折曲板２及び底板３を水平
に保つことによつて屋根板５及び連結片８も夫々
自動的に水平にし、背板４の下部とその前方両側
に起立された柱板７との間及び前板６と背板４の
上部とに夫々所定巾の空間を構成し、この空間に
缶詰を収納することが出来る。

上記実施例に於いて、前板６内に形成された空
所の左右巾は２個の柱板７との間隙より大きく構
成されているので、この前板６の空所からは缶詰
が自在に出し入れすることが出来る。

本願のカートンは上述の構造を有するので、使
用に当つては第４図及び第５図に明らかな様に、
前述の如く前板６と背板４上部とにより構成され
る空間及び背板４の下部と柱板７とにより構成さ
れる空間に夫々数個の缶詰Ｇを収納し、これ等を
店頭等の所定位置に吊下げ或は載置しながら展示
して販売することが出来る。

本考案に係るカートンは上述の如き構造を有す
るので、全体の構造が極めて簡単であり、紙の取
都合が良く、自動製凾が可能であるので安価に大
量生産することが出来、かつ不使用時には偏平状
に折畳むことが出来、保管及び運搬に便利であ
り、使用時にはワンタツチで全体を組立構成する
ことが出来、更に多数の缶詰を裸で露出しながら
収納して展示販売することが出来、店内の缶詰売
場以外の場所でもこれを独立させて展示しながら
販売を展開することが出来る等の特徴を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は展開平面図、第２図乃至第４図乃至第
５図は組立及び使用説明図である。 １はブランク板、３は底板、４は背板、５は屋
根板、６は前板、７は柱板、Ｇは缶詰である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｔ状の折曲板２、逆Ｔ状の底板３、Ｔ状の背板
   ４、屋根板５、Ｕ状の折曲前板６を夫々横折曲線
   を介して連設しかつ前記底板３の上部と背板４の
   下部の夫々の両側に上下方向に連設された連結片
   ８と柱板７とを配すると共に連結片８の上端を背
   板４の上部両側に又柱板７の下端を底板３の下部
   両側に連設してブランク板１を構成し、底板３、
   これに貼着された折曲板２、連結片８及び屋根板
   ５を夫々水平に保つと共に背板４、前板６及び柱
   板７を夫々垂直に起立して組立構成したことを特
   徴とした缶詰販売カートン。