JPH07215188A - ブレーキ液圧制御弁装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御弁装置

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JPH07215188A
JPH07215188A JP1269194A JP1269194A JPH07215188A JP H07215188 A JPH07215188 A JP H07215188A JP 1269194 A JP1269194 A JP 1269194A JP 1269194 A JP1269194 A JP 1269194A JP H07215188 A JPH07215188 A JP H07215188A
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JP
Japan
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fluid pressure
brake fluid
pressure control
control valve
brake
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JP1269194A
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Inventor
Naoki Iwata
田 直 樹 岩
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の積載重量や減速度に応じた前輪と後輪
との理想的な制動力配分に対応できて、更に低コスト且
つ信頼性の高いブレーキ液圧制御弁装置の提供を目的と
する。 【構成】 車輪速度センサ27、28によりソレノイド
バルブ25、26の開閉を制御し、バイパス通路の連通
及び遮断を行うタイミングを制御することによって、ブ
レーキ液圧制御弁21、22の作動及び非作動を任意に
切り換えることができるために、変化点を自在に変化さ
せることができるものであって、ソレノイドバルブのプ
ランジャ222は、バイパス通路を遮断できる程度の小
さなものでよいため、巻数が少ない小型のソレノイドで
十分であり、更に流す電流も小さくできるために電源も
小型化できる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキ液圧制御弁装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術としては、リヤホイ
ールシリンダ液圧が一定の値を越えると、リヤホイール
シリンダ液圧をマスタシリンダ液圧から略一定比率で減
圧した値に制御する装置(実開平4−18063号)が
ある。しかしながらこの技術では、車両の積載重量や減
速度に応じて変化する前輪と後輪との理想的な制動力配
分に対応できないといった欠点がある。
【0003】この欠点を解消すべくUSP525196
9号公報では、ハウジング内に左右のリヤホイールシリ
ンダ液圧を独立して制御すべく二つのブレーキ液圧制御
弁装置が平行に配設されていて、これらのブレーキ液圧
制御弁装置は、電磁力で駆動されるプランジャによっ
て、リヤホイールシリンダ液圧をマスタシリンダ液圧か
ら略一定比率で減圧した値に制御し始めるときのリヤホ
イールシリンダ液圧(又はマスタシリンダ液圧)の値
(以後、変化点と称す)を車両の積載荷重や減速度に応
じて変化させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成の従来技
術では、変化点を変化させるべく、それぞれのブレーキ
液圧制御弁内に配設されているピストンを初期作動位置
に向けて付勢するスプリングのバネ荷重を変化させるも
のであって、プランジャが、それぞれのピストンに当接
すると共にスプリングの一端を支持する仲介部材に当接
していて、二つのプロポーショニングバルブはプランジ
ャが駆動することにより同時に制御されるものである。
このため、プランジャを動かすためには少なくとも二つ
のスプリングのバネ荷重に勝るだけの大きな力が必要と
なり、大型のプランジャが必要になったり、巻数の多い
大型のコイルに大きな電流を流さなければならなかった
りするので、コストアップに繋がる。更に、コイルに電
流を流すための電源も多いものが必要となり高コストで
ある。又、一つのプランジャで二つのピストンを駆動す
るものであるので、ピストンを軸方向に真っ直ぐに押圧
することができず振動等によりピストンが傾きやすいた
めに、特性がばらついて信頼性の低下を招いたり、各部
品の高い寸法精度が必要となるためコスト高になる。
【0005】一方、上記従来技術において、車両の遠心
力に応じて変化する後左輪と後右輪との理想的な制動力
配分に対応させるようにするには、特開昭55−316
48号公報に開示されるブレーキ液圧制御弁装置を用い
ることが考えられる。これは、液室に常時連通する入力
ポートと、液室内に車両の左右歩行へ転動可能に収容さ
れたボール弁体と、このボール弁体の左右両側にそれぞ
れ配設されてボール弁体とによりカット弁を構成する左
右一対の弁座と、これら各弁座を通して液室に連通する
左右一対の出力ポートとを備えて、入力ポートをマスタ
シリンダに接続すると共に、左方の出力ポートを右側車
輪のホイールシリンダにまた右方の出力ポートを左側車
輪のホイールシリンダにそれぞれ接続することによって
使用されるようにして、車両旋回時において所定以上の
遠心力が作用した場合に内輪側のホイールシリンダへの
ブレーキ液圧伝達を遮断して内輪の早期ロックを防止す
るものである。しかしこの技術では、車両の遠心力に応
じた変化する後左輪と後右輪との理想的な制動力配分に
対応させるようにすべく、もう一つのブレーキ液圧制御
弁装置を付け加えなければならないので、大幅な重量増
加及びコストアップとなる。
【0006】本発明は、車両の積載重量や減速度に応じ
た前輪と後輪との理想的な制動力配分に対応できて、更
に低コスト且つ信頼性の高いブレーキ液圧制御弁装置の
提供を技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため請求項1の発明において講じた技術的手段
は、ブレーキ液圧を発生するマスタシリンダとブレーキ
液圧を受けて後輪ブレーキを作動させるリヤホイールシ
リンダとを連通するリヤ側ブレーキ配管の途中に配設さ
れ、リヤホイールシリンダのブレーキ液圧が所定値以上
になるとリヤホイールシリンダのブレーキ液圧をマスタ
シリンダのブレーキ液圧から所定の比率で減圧した値に
制御するブレーキ液圧制御弁と、リヤ側ブレーキ配管に
ブレーキ液圧制御弁と並列に設けられるバイパス通路
と、バイパス通路の連通及び遮断を行うソレノイドバル
ブと、車両減速度及び車輪スリップ率の少なくともどち
らか一方を検出する第1検出手段と、第1検出手段の出
力信号に基づき車両減速度及び車輪スリップ率の少なく
ともどちらか一方が所定値以上になるとパイパス通路を
遮断すべくソレノイドバルブを制御する第1制御装置と
を備えたことである。
【0008】請求項2の発明において講じた技術的手段
は、車両の遠心力を検出する第2検出手段と、第2検出
手段の出力信号に基づき車両の遠心力が所定値以上にな
るとバイパス通路を遮断すべくソレノイドバルブを制御
する第2制御装置とを備えたことである。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、第1制御装置によ
りソレノイドバルブの開閉を制御し、バイパス通路の連
通及び遮断を行うタイミングを制御することによって、
ブレーキ液圧制御弁の作動及び非作動を任意に切り換え
ることができるために、変化点を自在に変化させること
ができる。これによって、ソレノイドバルブのプランジ
ャは、バイパス通路を遮断できる程度の小さなものでよ
いため、巻数が少ない小型のソレノイドで十分であり、
更に流す電流も小さくできるために電源も小型化でき
る。このため、後左輪及び後右輪を独立させて制御すべ
く二つのソレノイドを用いたとしても大幅なコストアッ
プとなることはない。又、ブレーキ液圧制御弁内のスプ
リングのバネ荷重を調節するものではないために、特性
のばらつきや、高い寸法精度が要求されることがないの
で、高信頼性且つ低コストである。
【0010】請求項2の発明においては、車両の遠心力
を検出する第2検出手段と、第2検出手段の出力信号に
基づきソレノイドバルブを制御する第2制御手段を備え
たことによって、車両の遠心力に応じて変化する後左輪
と後右輪との理想的な制動力配分に対応させるべく、ブ
レーキ液圧制御弁を追加することがないので、大幅な重
量増加及びコストアップを防止することができる。
【0011】
【実施例】本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は本実施例のブレーキ装置のシステム
構成図、図2は本実施例のブレーキ液圧制御弁の断面
図、図3は電子制御装置ECUが行う処理を示すフロー
チャート、図4は本実施例のブレーキ液圧制御弁装置の
作動を示す性能特性図である。
【0013】図1において、ブレーキペダル10に及ぼ
される踏力は、ブレーキブースタ11により倍力されて
タンデムマスタシリンダ12を作動させ、ブレーキ配管
13a、13bを介して車輪ブレーキを作動させるホイ
ールシリンダ14、15にブレーキ液圧が付与される。
ブレーキ配管13aは、フロントホイールシリンダ(図
示省略)に連通し、ブレーキ配管13bは、ブレーキ液
圧制御弁装置20を介してリヤホイールシリンダ14、
15に連通している。ブレーキ液圧制御弁装置20内に
は、それぞれのリヤホイールシリンダ14、15に連通
するブレーキ液圧制御弁21、22と、ブレーキ液圧制
御弁21、22と並列に設けられるバイパス通路23、
24と、それぞれのバイパス通路23、24の連通及び
遮断を行う常閉型のソレノイドバルブ25、26とが設
けられている。尚、ソレノイドバルブ25、26の開閉
は、第1及び第2制御装置を兼ねる電子制御装置ECU
により制御される。電子制御装置ECUは、第1検出手
段となる車輪速度センサ27、28、ペダルスイッチ2
9、及び第2検出手段であって車両の遠心力を検知する
横Gセンサ(図示省略)に接続されている。
【0014】図2において、ブレーキ液圧制御弁装置2
0の詳細について説明する。尚、ブレーキ液圧制御弁2
1と22とは同一構造であるため、ブレーキ液圧制御弁
21についてのみ説明する。
【0015】ブレーキ液圧制御弁装置20のハウジング
200は段付シリンダボア201の開口部内にプラグ2
02を嵌入し、且つ抜け止めしてなる段付シリンダ室2
03と、この段付シリンダ室203の大径部及び小径部
にそれぞれ連通するマスタシリンダ接続口204及びリ
ヤホイールシリンダ接続口205とを有している。
【0016】段付シリンダ室203内のピストン206
は、その一端を段付シリンダ室203の小径部に摺動可
能に嵌合し、又その他端はプラグ202内にピストンカ
ップ207を介して摺動可能に嵌合して空気室208を
形成している。ピストン208は、弾性体シール209
の貫通口209aを貫通口209aの周面との間に環状
隙間を有した状態で貫通しており、段付シリンダ室20
3の小径部側より弾性体シール209の貫通口開口縁に
対して接触・離脱する弁頭206aを有し、この弁頭2
06aの外周間隙をリヤホイールシリンダ接続口205
に連通する内部通路206bを有している。ピストン2
06はそのフランジ部206cとスプリングリテーナ2
10との間に介装されたスプリング211により弁頭2
06aが弾性体シール209から離脱する方向に付勢さ
れ、非作動時にはピストン206はその一端が段付シリ
ンダ室203の小径部端壁に当接した図2中の位置にあ
る。図2中、212はプラグ202の嵌合部からのブレ
ーキ液漏れを防止するシール、213はプラグ202の
抜け止めをするスナップリングである。
【0017】上記構成のブレーキ液圧制御弁25では、
車両ブレーキ時、リヤホイールシリンダ14、15のブ
レーキ液圧が所定値に達するまでの間ピストン206は
その弁頭206aが弾性体シール209から離脱した定
位値(図2中の位置)に保持され、リヤホイールシリン
ダ14、15のブレーキ液圧はマスタシリンダ12のブ
レーキ液圧と等しくなっている。リヤホイールシリンダ
14、15のブレーキ液圧が所定値を越えるとピストン
206は図2中下方へ変移してその弁頭206aが弾性
体シール209に着座し、この後マスタシリンダ12の
ブレーキ液圧の上昇に応じてピストン206が往復動し
て弁頭206aが弁座に対して着座及び離脱を繰り返
し、リヤホイールシリンダ14、15のブレーキ液圧は
次の式で示すように制御される。
【0018】 PW =(1−SP /SS )PM +F/SS 但し、PW はリヤホイールシリンダ14、15のブレー
キ液圧、PM はマスタシリンダ12のブレーキ液圧、S
P はピストン206の外径より求めた断面積、SS は弁
頭206aが弾性体シール209に着座したときの両者
間のシール径で囲まれた面積、Fは弁頭206aが弾性
体シール209に着座したときのスプリング211の荷
重を示している。一方、車両ブレーキが解除されてマス
タシリンダ12のブレーキ液圧が減少すると、リヤホイ
ールシリンダ14、15内のブレーキ液は、ピストン2
06の内部通路206b及び段付シリンダボア201と
弾性体シール209の外周との間を通り、マスタシリン
ダ12側に還流する。
【0019】更に、ハウジング200には、ブレーキ液
圧制御弁21と並列に、マスタシリンダ接続口204と
リヤホイールシリンダ接続口205とを連通する連通路
214が設けられていて、この連通路214内にはバイ
パス通路を形成する第1及び第2部材215、216が
嵌入されている。第1部材215は、連通路214の段
部214aに当接し、更に中心孔215a、この中心孔
215aと直交した径方向孔215b、及び連通路21
4の段部214aとの当接面に設けられた切り欠き部2
15cが形成されていて、バイパス通路を形成してい
る。又、中心孔215aと径方向孔215bとの接続部
には、フィルター217が取り付けられている。第2部
材216は、シールリング217を介して第1部材21
5に当接し、更にバイパス通路を形成すると共に一方の
開口が弁座を成す中心孔216aが形成されている。更
に、第2部材216の外周には、フィルター218を有
した第3部材219が、第2部材216の図2中下方に
は第4及び第5部材220、221が配設されている。
【0020】第2部材216の図2中下方には、ソレノ
イド(図示省略)により第2部材216の弁座に当接及
び離接可能なプランジャ222を駆動し、バイパス通路
の連通及び遮断を行うソレノイドバルブ25が配設され
ている。尚、バイパス通路は、第1部材215の径方向
孔215b、中心孔215a、第2部材216の中心孔
216a、第2部材216と第4、第5部材220、2
21との間の空間、第3部材219のフィルター218
が取り付けられた孔219aにより構成される。
【0021】上記構成のブレーキ液圧制御装置の作動に
ついて図3を用いて説明する。自動車のイグニッション
スイッチがONされると電子制御装置ECUが作動を開
始する。
【0022】先ず、ステップS1においてペダルスイッ
チ29がONか否かが判断され、OFFであれば再びス
テップS1に戻り、ONであればステップS2に進んで
システムが正常であるか否かが判断される。このとき、
各センサ等の故障によりシステムの異常が判断される
と、ステップS6に進みソレノイドがOFFされる(又
はOFFのまま保持される)ので、バイパス通路が遮断
されていてブレーキ液圧制御弁25及び26が作動可能
な状態であり、図4の実線に示すような制動力配分の性
能が得られる。一方、正常と判断されればステップS3
に進んでスリップ率が設定値αよりも小さいか否かが判
断される。尚、スリップ率は、(車体速度−タイヤ周速
度)/車体速度の式より求められる。
【0023】ステップS3において、スリップ率が設定
値αよりも大きいと判断されれば、ステップS6に進み
ソレノイドがOFFされる(又はOFFのまま保持され
る)。一方、スリップ率が所定値α以下と判断されれ
ば、ステップS4に進み横Gが設定値βよりも小さいか
否かが判断される。
【0024】ステップS4において、横Gが設定値βよ
り大きければステップS6に進んでソレノイドはOFF
される(又はOFFのまま保持される)。一方、横Gが
設定値β以下であればステップS5に進んでソレノイド
がONされて、図4の一点鎖線に示すようなフロントと
リヤの制動力が等しい制動力配分の特性が得られる。
【0025】ステップS3及びS4において、ソレノイ
ドがOFFされたときのリヤホイールシリンダ14、1
5のブレーキ液圧、即ちリヤ制動力が図4中a点よりも
大きければ、ソレノイドがOFFされたときの値が変化
点(図4中b点)となり、図4中の二点鎖線に示すよう
に一定の制動力に保たれた後、実線に示された性能が得
られる。又、リヤ制動力が図4中a点よりも小さけれ
ば、図4中実線に示される特性が得られる。
【0026】本実施例においては、電子制御装置ECU
によりソレノイドバルブ25、26の開閉を制御し、バ
イパス通路の連通及び遮断を行うタイミングを制御する
ことによって、ブレーキ液圧制御弁21、22の作動及
び非作動を任意に切り換えることができるために、変化
点bを自在に変化させることができる。これによって、
ソレノイドバルブ25、26のプランジャ222は、バ
イパス通路を遮断できる程度の小さなものでよいため、
巻数が少ない小型のソレノイドで十分であり、更に流す
電流も小さくできるために電源も小型化できる。このた
め、後左輪及び後右輪を独立させて制御すべく二つのソ
レノイドを用いていても大幅なコストアップとなること
はない。又、ブレーキ液圧制御弁21、22内のスプリ
ング211のバネ荷重を調節するものではないために、
特性のばらつきや、高い寸法精度が要求されることがな
いので、高信頼性且つ低コストである。
【0027】更に、車両の遠心力に応じて変化する後左
輪と後右輪との理想的な制動力配分に対応させるべく、
ブレーキ液圧制御弁を追加することなく、ブレーキ液圧
制御弁よりも安価な横Gセンサのみを付け加えればよい
ので大幅な重量増加及びコストアップを防止することが
できる。
【0028】又、本実施例においては、車輪速度センサ
27、28を用いてスリップ率を演算することにより車
両の前後輪の制動力配分を調節しているが、周知の減速
度センサを用いてもなんら問題はない。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明においては、第1制御装
置によりソレノイドバルブの開閉を制御し、バイパス通
路の連通及び遮断を行うタイミングを制御することによ
って、ブレーキ液圧制御弁の作動及び非作動を任意に切
り換えることができるために、変化点を自在に変化させ
ることができる。これによって、ソレノイドバルブのプ
ランジャは、バイパス通路を遮断できる程度の小さなも
のでよいため、巻数が少ない小型のソレノイドで十分で
あり、更に流す電流も小さくできるために電源も小型化
できる。このため、後左輪及び後右輪を独立させて制御
すべく二つのソレノイドを用いたとしても大幅なコスト
アップとなることはない。又、ブレーキ液圧制御弁内の
スプリングのバネ荷重を調節するものではないために、
特性のばらつきや、高い寸法精度が要求されることがな
いので、高信頼性且つ低コストである。
【0030】請求項2の発明においては、車両の遠心力
を検出する第2検出手段と、第2検出手段の出力信号に
基づきソレノイドバルブを制御する第2制御手段を備え
たことによって、車両の遠心力に応じて変化する後左輪
と後右輪との理想的な制動力配分に対応させるべく、ブ
レーキ液圧制御弁を追加することがないので、大幅な重
量増加及びコストアップを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ液圧制御弁を備えたブレ
ーキ装置のシステム構成図を示す。
【図2】本発明に係るブレーキ液圧制御弁の断面図を示
す。
【図3】電子制御装置が行う処理のフローチャートを示
す。
【図4】ブレーキ液圧制御弁装置の作動を示す性能特性
図を示す。
【符号の説明】
12・・・マスタシリンダ 14、15・・・リヤホイールシリンダ 20・・・ブレーキ液圧制御弁装置 21、22・・・ブレーキ液圧制御弁 23、24・・・バイパス通路 25、26・・・ソレノイドバルブ 27、28・・・車輪速度センサ 200・・・ハウジング 206・・・ピストン 209・・・弾性体シール 211・・・スプリング 214・・・連通路 222・・・プランジャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ
    と前記ブレーキ液圧を受けて後輪ブレーキを作動させる
    リヤホイールシリンダとを連通するリヤ側ブレーキ配管
    の途中に配設され、前記リヤホイールシリンダの前記ブ
    レーキ液圧が所定値以上になると前記リヤホイールシリ
    ンダの前記ブレーキ液圧を前記マスタシリンダの前記ブ
    レーキ液圧から所定の比率で減圧した値に制御するブレ
    ーキ液圧制御弁と、 前記リヤ側ブレーキ配管に前記ブレーキ液圧制御弁と並
    列に設けられるバイパス通路と、 該バイパス通路の連通及び遮断を行うソレノイドバルブ
    と、 車両減速度及び車輪スリップ率の少なくともどちらか一
    方を検出する第1検出手段と、 該第1検出手段の出力信号に基づき前記車両減速度及び
    前記車輪スリップ率の少なくともどちらか一方が所定値
    以上になると前記パイパス通路を遮断すべく前記ソレノ
    イドバルブを制御する第1制御装置とを備えたことを特
    徴とするブレーキ液圧制御弁装置。
  2. 【請求項2】 車両の遠心力を検出する第2検出手段
    と、 該第2検出手段の出力信号に基づき前記車両の遠心力が
    所定値以上になると前記バイパス通路を遮断すべく前記
    ソレノイドバルブを制御する第2制御装置とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のリヤ側ブレーキ装置。
JP1269194A 1994-02-04 1994-02-04 ブレーキ液圧制御弁装置 Pending JPH07215188A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1064312C (zh) * 1996-12-25 2001-04-11 日野汽车工业株式会社 车高调节装置
DE19746299C2 (de) * 1996-10-21 2001-04-26 Toyota Motor Co Ltd Bremskraft-Steuereinrichtung und Verfahren zur Steuerung einer Bremskraftverteilung
JP2007022469A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Nissan Motor Co Ltd 車両の制動制御装置

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