JPH072150Y2 - レーザ切断機のノズル - Google Patents

レーザ切断機のノズル

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JPH072150Y2
JPH072150Y2 JP1988152155U JP15215588U JPH072150Y2 JP H072150 Y2 JPH072150 Y2 JP H072150Y2 JP 1988152155 U JP1988152155 U JP 1988152155U JP 15215588 U JP15215588 U JP 15215588U JP H072150 Y2 JPH072150 Y2 JP H072150Y2
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JP
Japan
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nozzle
cutting gas
cutting machine
diameter
cutting
Prior art date
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Application number
JP1988152155U
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JPH0276687U (ja
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寛治 堅田
秀夫 久田
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、レーザ光と酸素等の切断ガスにより被加工物
の切断加工を行うためのレーザ切断機のノズルに関する
ものである。
〔従来の技術〕 レーザ発振器から発生したレーザ光は、集光レンズによ
って集束され、集束されたレーザ光はノズルを通って被
加工物の表面または表面近傍を照射する。この照射位置
にはガス供給部から供給された切断ガスがノズルを通っ
て噴出する。このように、レーザ光と切断ガスとはノズ
ルの噴出口から共に被加工局部に達しレーザ光の入熱エ
ネルギと切断ガス(酸素)の酸化反応作用とによって被
加工物の切断加工が行われる。
第3図および第4図は従来のノズルの部分拡大断面図で
ある。第3図に示されるノズル10の内壁面形状は、ガス
の流れる方向に沿うテーパ状の縮径部11と、この縮径部
11から噴出口12まで連通するスロート部13とを有するも
のとされている。第4図に示されるノズル10の内壁面形
状は、ガスの流れる方向に沿うテーパ状の縮径部11と、
この縮径部11に連通するスロート部13と、このスロート
部13から噴出口12まで連通するテーパ状の拡径部14とを
有するものとされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来技術で記述したもののうち前者については、スロー
ト部13の高さh′と噴出口の口径d′とがh′<d′の
関係になっているため、このノズル10により切断ガスを
噴出した場合、切断ガスは噴出口12を通過すると同時に
拡散し外部の空気を混入して切断ガスの純度を保ち得な
くなる問題点がある。
後者については、噴出部12をテーパ状の拡径部14に形成
されているためその噴出口12から噴出した切断ガスは流
速は高くても擾乱を生じやすくなりレーザ光の焦点また
は焦点近傍の加熱局部に収束して導入することに難があ
った。
本考案は、従来技術の有する前述のような問題点を解決
するものであり、その目的とするところは、切断ガスの
純度を維持し高速流の状態で被加工物の下部位置まで切
断ガスを導入させ板厚の切断範囲を拡げることができる
レーザ切断機のノズルを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述された目的を達成するために、本考案によるレーザ
切断機のノズルは、レーザ光と切断ガスとを同一軸線方
向に噴出するレーザ切断機のノズルにおいて、 ノズル内壁面を、前記切断ガスの流れ方向に沿うテーパ
状の縮径部と、この縮径部の先端から噴出口まで連設さ
れその噴出口の口径の2倍以上の長さを有するスロート
部とを備える形状とするとともに、このスロート部に複
数のつる巻き状の旋条溝を刻設することを特徴とするも
のである。
〔作用〕
ノズルはレーザ切断ヘッドの先端部に装着される。集束
レンズによって集束されたレーザ光は、ノズルを通って
被加工物の表面又は表面近傍に焦点を結ぶ。また、ガス
供給部から供給された切断ガスはノズルのスロート部を
通過する際高速化されその状態を維持したままレーザ光
の焦点位置に噴出される。この切断ガスは純度を保ちな
がら被加工物の下部位置まで噴出されるので、比較的厚
板の被加工物の完全な切断加工が行え、切断面の条痕も
ストレートに近い良好切断が得られる。
本考案においては、ノズル先端部をスロート部とし、こ
のスロート部の長さ(h)が噴出口の口径(d)の2倍
以上とされているので、切断ガスの純度を維持したまま
被加工物の下部位置まで切断ガスが導入される。ここ
で、スロート部の長さ(h)はより好ましくは、噴出口
の口径(d)の3倍程度とするのが良い。その理由は、
h<2dのときは酸素噴流が拡がり外部から空気が混入し
易くなり、h>4dになると、ノズル先端から噴出する酸
素に集束効果を維持させるにはノズルの中への酸素吹込
圧を過度に高くする必要が生じるからである。
また、本考案においては、スロート部の内壁面に複数の
つる巻状の旋条溝が刻設されているので、切断ガスであ
る酸素の集束効果を更に向上させてその切断ガスの純度
の低下が防がれ、到達距離の向上が図られる。
〔実施例〕
次に、本考案によるレーザ切断機のノズルの具体的実施
例につき、図面を参照しつつ説明する。
第1図に示されるように、本実施例のノズル1において
は、内壁面形状が切断ガスの流れる方向に沿ってテーパ
状の縮径部2とされており、この縮径部2からノズル1
の噴出口3までを同径で連通する小径のスロート部4に
形成されている。このスロート部4の長さhは噴出口3
の口径dに対してh≧2dとされている。また、第2図に
示されるようにノズル1の噴出口3から噴出される切断
ガス(酸素)の純度が保ち得る距離lはl=4〜5dとな
る。このノズル1を使用して被加工物Aの切断を行う場
合、例えば噴出口3の口径dを2mmに設定するときl=
8〜10mmとなり、この範囲の厚さまでの板厚tの切断が
可能となる。
また、図には示されていないが、本実施例のノズル1に
おいては、スロート部4の内壁面に複数のつる巻状の旋
条溝が刻設されている。このような旋条溝を刻設する
と、この旋条溝の数とつる巻のピッチとの組合せの選択
により酸素の集束効果を更に増して純度の低下を防ぐこ
とができ、切断ガスの拡散防止機能を向上させることが
できる。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案によれば、ノズルのスロ
ート部を、スロート部の長さhと噴出口の口径dとの関
係がh≧2dとされるとともに、スロート部に複数のつる
巻き状の旋条溝が刻設されているので、切断ガスである
酸素の純度を維持したまま、被加工物の下部位置まで噴
出することができ、比較的厚板の被加工物であっても高
速度にして能率よく切断加工が行え、ノズルの内壁面形
状も多くても2径性であるから穴あけ加工も簡単に行え
る等多くの利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるノズルの部分断面図、
第2図は本実施例のノズルにおいて切断ガスの噴出範囲
を示す図、第3図および第4図は従来のノズルの部分断
面図である。 1……ノズル、2……縮径部、3……噴出口、4……ス
ロート、h……高さ、d……口径、l……距離、t……
板厚、A……被加工物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光と切断ガスとを同一軸線方向に噴
    出するレーザ切断機のノズルにおいて、 ノズル内壁面を、前記切断ガスの流れ方向に沿うテーパ
    状の縮径部と、この縮径部の先端から噴出口まで連設さ
    れその噴出口の口径の2倍以上の長さを有するスロート
    部とを備える形状とするとともに、このスロート部に複
    数のつる巻き状の旋条溝を刻設することを特徴とするレ
    ーザ切断機のノズル。
JP1988152155U 1988-11-22 1988-11-22 レーザ切断機のノズル Expired - Lifetime JPH072150Y2 (ja)

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JP1988152155U JPH072150Y2 (ja) 1988-11-22 1988-11-22 レーザ切断機のノズル

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JP1988152155U JPH072150Y2 (ja) 1988-11-22 1988-11-22 レーザ切断機のノズル

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Publication Number Publication Date
JPH0276687U JPH0276687U (ja) 1990-06-12
JPH072150Y2 true JPH072150Y2 (ja) 1995-01-25

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ID=31426826

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JP (1) JPH072150Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62263891A (ja) * 1986-05-09 1987-11-16 Mitsubishi Electric Corp レ−ザ加工装置の加工ノズル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0276687U (ja) 1990-06-12

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