JPH07214805A - カラー熱記録方法 - Google Patents

カラー熱記録方法

Info

Publication number
JPH07214805A
JPH07214805A JP6014672A JP1467294A JPH07214805A JP H07214805 A JPH07214805 A JP H07214805A JP 6014672 A JP6014672 A JP 6014672A JP 1467294 A JP1467294 A JP 1467294A JP H07214805 A JPH07214805 A JP H07214805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
color
thermal
bias
recording sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6014672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3197136B2 (ja
Inventor
Koji Fukuda
浩司 福田
Satoshi Ueda
智 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP01467294A priority Critical patent/JP3197136B2/ja
Priority to US08/233,745 priority patent/US5610649A/en
Publication of JPH07214805A publication Critical patent/JPH07214805A/ja
Priority to US08/665,367 priority patent/US5680168A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3197136B2 publication Critical patent/JP3197136B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 各色の記録開始時にサーマルヘッドの押圧開
始位置α1,α2,α3をプリントエリアPAの前側
に、記録開始位置P1を基準にしてαy,αm,αcだ
けずらす。サーマルヘッドの各発熱素子を記録シート4
に押圧した状態で、記録シート4をプリントエリアPA
の記録開始位置P1まで移動させ、プリント開始の前に
記録シート4を押圧助走させる。前記押圧開始位置α
1,α2,α3を各色毎に変えて、各色のプリントエリ
アPAの記録開始位置P1を一致させる。助走中にサー
マルヘッドにバイアス熱エネルギを与えて予熱する。 【効果】 各色のプリントエリアPAの記録開始位置P
1が一致するため、色ずれがなくなる。押圧助走時とこ
れに続くプリント時とでサーマルヘッドの温度変化が小
さくなる。これにより、摩擦係数の変動が小さくなるの
で、記録シート4の送りむらが少なくなり、各色のドッ
ト形成位置がずれることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー熱記録方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】熱記録には、インクフイルムのインクを
記録紙に転写する熱転写記録と、感熱記録紙を加熱して
発色させる感熱記録とがある。カラー感熱プリンタで
は、プラテンドラムに例えばカラー感熱記録シートを巻
きつけて、このカラー感熱記録シートにサーマルヘッド
を接触させ、プラテンドラムを3回転させて各1回転毎
に各色を記録することによって3色面順次熱記録を行
い、フルカラーの画像をカラー感熱記録シートに記録し
ている。カラー感熱記録シートは、例えば特開昭61ー
213169号に記載されているような、マゼンタ感熱
発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発色層を支持
体上に順次層設したものが用いられる。各感熱発色層を
発色させるには、発色直前の熱エネルギ(以下、これを
バイアス熱エネルギという)に、所望の濃度に発色させ
るための熱エネルギ(以下、これを階調表現熱エネルギ
という)を加えた発色熱エネルギをサーマルヘッドの各
発熱素子に印加している。サーマルヘッドは、各発熱素
子をライン状に並べて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラテンド
ラム等の記録シート搬送系は、プラテンドラム表面のゴ
ムや搬送ベルト等の弾性体によってバネ性を有する他
に、遊びやガタ、各部材の歪み等をもっている。このた
め、熱記録開始直後は記録シート搬送系のガタ等によっ
て記録シートの送り量が変動して所望の印画ライン間隔
が得られない。
【0004】これに対して、特開昭61−94453号
公報には、サーマルヘッドを駆動する前にプラテンドラ
ムを回転させて記録シートを短い区画において助走させ
ることが提案されている。この場合には、この助走によ
り、プラテンドラムの駆動伝達系の慣性やガタを吸収し
て、印画開始以降の記録シートの送りむらを少なくする
ことができ、また、記録シートの印画開始直後の送り量
の減少により印字開始部分を発色させてしまう不都合を
無くすことができる。
【0005】また、プラテンドラムに記録シートをクラ
ンプ部材で固定する際に記録シートが膨らんでしまうこ
とがあり、この場合にはこの膨らみが解消されるまでの
間、記録シートの搬送が安定しないため、送りむらが発
生する。これに対して、例えば特開昭62−12725
5号公報には、サーマルヘッドで記録シートをプラテン
ドラム側に押しつけた状態で記録シートを短い区間にお
いて助走させることが提案されており、これによれば、
記録開始直後の送りむらに起因する色ずれを少なくする
ことができる。
【0006】しかしながら、上記のように、プリント開
始前に記録シートを助走させたり、助走中にサーマルヘ
ッドを記録シートに押しつけたりするだけでは色ずれを
完全に無くすことができず、色ずれがより一層少ないカ
ラー熱記録方法が望まれていた。
【0007】また、記録シートとサーマルヘッドとの間
の摩擦係数は、サーマルヘッドが発生する熱エネルギに
よって変動し、図12に示すように、サーマルヘッドの
温度が上昇すると摩擦係数も低くなる傾向にある。この
ような記録シートとサーマルヘッドとの間の大きな温度
変動は摩擦係数の変動となり、記録シートの送り量の変
動となって現れる。特に、熱記録開始直後はプラテンド
ラムの回転力が前記ガタ等で吸収されて記録シートの実
際の送り量が減少するため、摩擦係数の変動による送り
むらが顕著となる。しかも、各色を発色感度を変えるこ
とで記録する前記カラー感熱記録シートでは、発色熱エ
ネルギが各色で異なるため、摩擦係数は各色毎に変動し
異なるため、各色のドット形成位置がずれる色ずれが発
生して、印画品質が低下してしまうという問題がある。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、熱記録開始直後の記録シートの送りむらを少な
くして、色ずれが少なくなるようにするとともに、プリ
ントエリア以外の白色部分の一部が黄色に変色すること
がないようにしたカラー熱記録方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、各色の記録開始時にサーマ
ルヘッドの押圧開始位置をプリントエリアの前側にずら
すとともにこの押圧開始位置を各色毎に変えて、サーマ
ルヘッドを記録シートに押圧した状態でプリントエリア
の記録開始位置まで記録シートを移動させることで押圧
助走させ、この押圧助走中にサーマルヘッドにバイアス
熱エネルギを与えるようにし、各色のプリントエリアの
記録開始位置を一致させたものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、サーマルヘッドに与えるバイアス熱
エネルギが高いほど前記押圧開始位置をプリントエリア
の記録開始位置から離したものである。
【0011】また、請求項3記載の発明は、前記押圧助
走中は、サーマルヘッドに与える1ライン分のバイアス
熱エネルギを最初の数ライン分の移動中は前記プリント
エリアにおける1ライン分のバイアス熱エネルギの半分
程度に小さく設定したものである。
【0012】また、請求項4記載の発明は、各色の記録
開始時にヘッド押圧開始位置をプリントエリアの前側に
ずらすとともにこの押圧開始位置を発色感度の高い層ほ
どプリントエリアの記録開始位置からの距離が小となる
ように離して設定し、サーマルヘッドを記録シートに押
圧した状態でプリントエリアの記録開始位置まで記録シ
ートを移動させることで押圧助走させ、この押圧助走中
にサーマルヘッドにバイアス熱エネルギを与えて、各色
のプリントエリアの記録開始位置を一致させるととも
に、このバイアス熱エネルギは発色熱エネルギが高い層
ほど大きくしていくとともに、最初の数ライン分の移動
中は前記プリントエリアにおける1ライン分のバイアス
熱エネルギよりも半分程度に小さく設定し、且つ最低感
度発色層の記録の際に押圧助走中のバイアス熱エネルギ
を中間感度発色層の記録時におけるプリントエリアの1
ライン分のバイアス熱エネルギ程度に小さくなるように
設定したものである。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のカラー熱記録方法において、シアン記録の際に押圧
助走中のバイアス熱エネルギの不足を階調表現熱エネル
ギの増加により補充するようにしたものである。
【0014】
【作用】各色の記録開始の前に、記録シートがサーマル
ヘッドにより押圧された状態で移動して押圧助走が行わ
れる。押圧助走中はサーマルヘッドがバイアス加熱され
る。この加熱はバイアス熱エネルギ相当であるため、記
録シートが発色することはない。しかも、この加熱によ
り、サーマルヘッドと記録シートとの間の摩擦係数が小
さくなるとともに、押圧助走時とこれに続く記録時とに
おいて急激な熱変動が起こることがないため、記録開始
直後の記録シート送り量は一定となる安定した送りとな
って、記録開始直後のプリントエリアのドット形成位置
がずれることがなくなり、色ずれが少なくなる。
【0015】また、前記押圧助走中は、サーマルヘッド
の押圧開始位置がプリントエリアの記録開始位置よりも
前側にずらされる。この押圧開始位置は、サーマルヘッ
ドへのバイアス加熱量の各色毎の相違によって、各色毎
に予め設定されている。例えばイエロー、マゼンタ、シ
アンの各感熱発色層を最上層から順次備えたカラー感熱
記録シートに感熱記録する場合には、イエロー感熱記録
層は最上層であるため、そのバイアス加熱量が低く、下
層になるにしたがいバイアス加熱量が高い。イエロー記
録時のバイアス加熱量は低いため、サーマルヘッドと記
録シートとの間の摩擦係数は他のマゼンタ,シアン記録
時のそれよりも高くなり、記録シートの送り量が各色間
で同じであってもこの摩擦係数が高くなる分だけ、結果
としてサーマルヘッドを押圧して行う助走区間が短くな
る。また、マゼンタ,シアン記録時には、バイアス加熱
量が高くなることに伴い前記摩擦係数が低くなる分だ
け、結果としてサーマルヘッドを押圧して行う助走区間
がイエローのものに比べて順次長くなる。したがって、
イエロー記録時の押圧開始位置がプリントエリアの記録
開位置に一番近くされ、次にマゼンタ記録時の押圧開始
位置、その次にシアン記録時の押圧開始位置とされるこ
とにより、プリントエリアの記録開始位置が各色ともに
一致することになり、各色のプリントエリアのドット形
成位置がずれることがなくなり、色ずれが少なくなる。
【0016】また、サーマルヘッドに与えるバイアス熱
エネルギが最初の数ライン分の移動中は前記プリントエ
リアの1ライン分のバイアス熱エネルギよりも小さく設
定されるため、押圧助走直後の送りむらで記録シートが
送られずにバイアス熱エネルギの集中印加により記録シ
ートが発色してしまうことが防止される。
【0017】また、最後の感熱発色層、例えばシアン感
熱記録層を熱記録する際に、押圧助走中のバイアス熱エ
ネルギはマゼンタ記録時におけるプリントエリアのバイ
アス熱エネルギ程度に小さくなるように設定されること
により、押圧助走中にイエロー,及びマゼンタの発色成
分が光定着されることで生成された残留物質に起因して
押圧助走エリアの一部が黄変する、いわゆるYステイン
の発生が防止される。
【0018】
【実施例】本実施例では、カラー感熱記録シート4とし
て、図2に示すような層構造のものを用いている。この
記録シート4は、支持体5の上に、シアン感熱発色層
6、マゼンタ感熱発色層7、イエロー感熱発色層8、保
護層9を順次層状に設けて構成されている。これらの各
感熱発色層6〜8は熱記録される順番に表面から層設さ
れているが、例えばマゼンタ、イエロー、シアンの順番
に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層とマゼンタ
感熱発色層とが入れ換えられる。
【0019】図3は各感熱発色層6〜8の発色特性を示
すものである。この実施例のカラー感熱記録シート4
は、イエロー感熱発色層8の発色熱エネルギが最も低
く、シアン感熱発色層6の発色熱エネルギが最も高い。
イエローYの画素を熱記録する場合には、一定なバイア
ス熱エネルギBYに、画素の階調レベルJに応じて決ま
る階調表現熱エネルギGYJ を加えた発色熱エネルギが
カラー感熱記録シート4に与えられる。このバイアス熱
エネルギBYは、イエロー感熱記録層8が発色する直前
の熱エネルギである。マゼンタM及びシアンCも同様で
あるので、符号のみを付してある。
【0020】本発明を実施したカラー感熱プリンタの概
略を示す図4において、プラテンドラム10は、その外
周にカラー感熱記録シート4を保持し、熱記録時にパル
スモータ12によりベルト13を介して矢線方向に回転
される。このプラテンドラム10にはクランプ部材14
が取り付けられており、カラー感熱記録シート4の先端
部4aをプラテンドラム10に固定する。パルスモータ
12はモータドライバ15を介して後述するシステムコ
ントローラ16により回転制御される。システムコント
ローラ16は、モータ駆動パルスを発生し、このモータ
駆動パルスの4パルスでプラテンドラム10を1ライン
分回転する。上記プラテンドラム10,パルスモータ1
2,ベルト13,クランプ部材14により記録シート搬
送系17が構成されている。
【0021】前記プラテンドラム10の外周には、矢印
で示すプラテンドラム10の正転方向に、サーマルヘッ
ド20と、第1及び第2の光定着器21,22とが順に
設けられている。サーマルヘッド20は多数の発熱素子
20aをライン状に配列して構成されており、感熱記録
時には押圧機構23によりプラテンドラム10側に押し
つけられる。押圧機構23は図示しないソレノイド及び
コイルバネから構成されているが、サーマルヘッド20
をプラテンドラム10側に所定圧力で押しつけることが
できるものであれば、他のリンク機構やカム機構を用い
てもよい。このサーマルヘッド20は、システムコント
ローラ16の指令信号を受けてプリントコントローラ2
5が発生するストローブ信号により駆動される。このス
トローブ信号は、後述するバイアスパルスと階調パルス
から構成されている。
【0022】前記第1の光定着器21は、ほぼ420n
mに発光ピークを持った棒状の紫外線ランプ21aを備
えており、イエロー感熱発色層を光定着する。第2の光
定着器22は、ほぼ365nmに発光ピークを持った棒
状の紫外線ランプ22aを備えており、マゼンタ感熱発
色層を光定着する。
【0023】給排紙通路25には搬送ローラ対26が配
置されており、これによりカラー感熱記録シート4が搬
送される。また、給排紙通路25のプラテンドラム10
側には、排紙時にカラー感熱記録シート4の後端を給排
紙通路25に案内するための分離爪27が形成されてい
る。この実施例では、1つの通路を給紙通路と排紙通路
とに兼用しているが、これらは別個に設けてもよい。ま
た、本実施例では、プラテンドラム10をプリント時と
は逆方向に回転させて排紙する逆転排紙方式を採用して
いるが、これはクランプ部材14を解除してプラテンド
ラム10を正転して排紙する順転排紙方式としてもよ
い。
【0024】プラテンドラム10の外周には、ホームポ
ジションセンサ29が設けられている。ホームポジショ
ンセンサ29は、クランプ部材14の位置を検出してプ
ラテンドラム10のホームポジションを検出する。この
ホームポジション検出信号はシステムコントローラ16
に送られる。熱記録時には、このホームポジションでク
ランプ部材14が開いた状態となっており、記録シート
4の先端がクランプ部材14内に挿入されると、クラン
プ部材14を閉じて記録シート4の先端をプラテンドラ
ム10に固定する。
【0025】システムコントローラ16は周知のマイク
ロコンピュータから構成されており、各部をシーケンス
制御して三色面順次のカラー感熱記録を行う。この他
に、システムコントローラ16は、プラテンドラム10
の押圧助走制御を行ってプラテンドラムの回転開始直後
の記録シート4の送りむらの影響を少なくし、カラー感
熱記録シート4の用紙送り方向における色ずれを抑え
る。
【0026】図1に示すように、押圧助走制御は、カラ
ー感熱記録シート4のプリントエリアPAの記録開始位
置P1にサーマルヘッド20の各発熱素子20aが位置
した際に、記録シート4の送りむらが発生することのな
いようにするものであり、併せてサーマルヘッド20と
記録シート4,プラテンドラム10等との熱バランスを
プリントに最適な状態にするために行う。
【0027】このため、システムコントローラ16のメ
モリ32(図4参照)には、予めサーマルヘッドの押圧
開始長さデータPαy,Pαm,Pαcが書き込まれて
いる。この押圧開始長さデータPαy,Pαm,Pαc
は、ホームポジションHPから押圧開始位置α1,α
2,α3までの長さαy,αm,αcをパルスモータ1
2の駆動パルス数に換算したものであり、ホームポジシ
ョンHPを基準にして求められている。各色記録時の押
圧開始長さαy,αm,αcは各色で異なっており、プ
ラテンドラム10を回転開始した直後の記録シート4の
搬送むらが各色でばらつくことがないようにしている。
搬送むらは、記録シート搬送系17の慣性や歪み量、プ
ラテンドラム10のゴムによる弾性、サーマルヘッド2
0と記録シート4との摩擦係数の変動等に起因して発生
する。したがって、この搬送むらを抑えるための押圧開
始長さαy,αm,αcを、用いる記録シート4の種類
や記録シート搬送系17の慣性や歪み量、サーマルヘッ
ドの記録シートへの押圧力、押圧助走中のサーマルヘッ
ドに印加するバイアス熱エネルギによるサーマルヘッド
と記録シートとの摩擦係数の変動等に応じて予め実験等
により求めておき、これを押圧開始長さデータPαy,
Pαm,Pαcに変換して、システムコントローラ16
のメモリ32に記憶している。
【0028】システムコントローラ16は、イエロー記
録に際して、ホームポジション信号を検出した時からモ
ータ駆動パルス数をカウントしている。このカウント値
がPαyとなった時に押圧助走開始位置α1にサーマル
ヘッドが位置したことをシステムコントローラ16は検
出する。そして、システムコントローラ16は、押圧助
走開始位置α1にサーマルヘッドが位置した直後に、サ
ーマルヘッド20の押圧機構23を作動させ、各発熱素
子20aを記録シート4に押しつける。また、この押圧
後にサーマルヘッド20の各発熱素子20aをバイアス
加熱する。このようにバイアス加熱による押圧助走を予
め決められたライン数行った後は、第1ラインの階調加
熱が行われる。以下、各ラインの記録がバイアス加熱と
階調加熱とにより行われる。なお、メモリ32に記憶し
ておく押圧開始長さデータはPαy,Pαm,Pαcの
他に、記録開始位置P1を基準にした「A−Pαy」,
「A−Pαm」,「A−Pαc」の形で記憶しておいて
もよい。ただし、AはホームポジションHPから記録開
始位置P1までの長さDをパルスモータ12の駆動パル
ス数に換算したものである。
【0029】同様にして、マゼンタ記録に際して、ホー
ムポジションHPを検出した時からモータ駆動パルス数
をカウントし、このカウント値がPαmとなった時に押
圧開始位置α2に各発熱素子20aが位置したことを検
出する。そして、この検出直後に、図1に示すように、
サーマルヘッド20の押圧機構23を作動させ、各発熱
素子20aを記録シート4に押しつける。また、この押
圧後にサーマルヘッド20の各発熱素子20aをマゼン
タ用バイアスパルスによりバイアス加熱する。このよう
にイエロー記録の場合と同じライン数の押圧助走を行っ
た後は第1ラインの階調加熱が行われる。以下、各ライ
ンのマゼンタ記録がバイアス加熱と階調加熱とにより行
われる。同様にシアン記録に際しても、ホームポジショ
ンHPから上記と同じライン数分の送りをPαc分のカ
ウント後に行うことでバイアス加熱による押圧助走制御
が行われる。押圧助走ライン数は各色で変わることがな
く、一般には一番長さが長くなる押圧開始位置ずらし量
(A−Pαc)分行う。
【0030】図5はプラテンドラム10の回転状態と記
録シートの搬送量とを示したものであり、この図5にお
いて、T0 はプリントスタートボタンの押圧によって給
紙が開始され、カラー感熱記録シート4がクランプ位置
(ホームポジションHP)に到達するまでの時間であ
り、プラテンドラム10は停止している。T1 はクラン
プ部材14がカラー感熱記録シート4の先端4aをプラ
テンドラム10の周面に固定した後、カラー感熱記録シ
ート4のプリントエリアPAの記録開始位置P1を各発
熱素子20aに送るまでの時間であり、この時間T
1 は、プラテンドラム10を回転開始してから押圧開始
位置α1までの高速度で行われる送り時間T1Aと、通常
の印画速度で行われる押圧開始位置α1からプリントエ
リアの先端のプリント開始位置P1までの押圧助走時間
1Bとに分けられる。
【0031】TY は、第1ラインの階調表現熱エネルギ
の印加開始から最後のラインの階調表現熱エネルギの印
加終了までの時間と、この後のイエロー光定着が終了す
るまでの時間の合計時間である。T2 は、カラー感熱記
録シート4のプリントエリアPAの記録開始位置P1を
サーマルヘッドの各発熱素子20aへ搬送するまでの時
間である。この時間T2 は、イエロー画像の記録が終わ
った直後にプラテンドラムの回転速度を高速度に切り換
えて行われる、イエロー画像の記録終了からホームポジ
ションHPまでの送り時間T2Aと、同様に高速度で行わ
れるホームポジションHPから押圧開始位置α2までの
送り時間T2Bと、通常の印画速度で行われる押圧開始位
置α2からプリントエリアPAの先端のプリント開始位
置P1までの押圧助走時間T2Cとに分けられる。
【0032】TM はマゼンタ画像の記録時間と、この後
の光定着が終了するまでの時間との合計時間であり、T
3 はマゼンタ画像の記録が終わってからカラー感熱記録
シート4のプリントエリアPAの記録開始位置P1を各
発熱素子20aに搬送するまでの時間である。このT3
は、高速度で行われるマゼンタ画像の記録終了からホー
ムポジションHPまでの送り時間T3Aと、同様に高速度
で行われるホームポジションから押圧開始位置α3まで
の送り時間T3Bと、通常の印画速度で行われる押圧開始
位置α3からプリントエリアPAの先端のプリント開始
位置P1 までの押圧助走時間T3Cとに分けられる。TC
はシアン画像の記録時間,T4 は逆転排紙時間である。
【0033】上記押圧助走時間T1B,T2C,T3C(T1B
=T2C=T3C)では、サーマルヘッド20に各色の熱記
録時におけるバイアス熱エネルギが印加される。したが
って、このような予熱による押圧助走により、記録シー
ト搬送系17のガタ等が吸収されるため、結果として図
5に示すような押圧助走区間Lαy,Lαm,Lαc
(Lαy<Lαm<Lαc)が得られる。これにより、
実際の各色のプリントエリアPAy,PAm,PAcの
記録開始位置P1が一致することになる。また、押圧助
走中の予熱により、サーマルヘッドと記録シートとの間
の熱バランスがほぼ同じ状態になり、これらの間の摩擦
係数がほぼ一定になるため、プリントエリアにおける記
録開始直後の送りむらの発生も抑えられる。
【0034】図6は記録シートの搬送量と印字ライン数
との関係を表しており、同図(A)は押圧助走無しの場
合のもの、同図(B)は押圧助走をバイアス加熱しない
で行った場合のもの、同図(C)は押圧助走をバイアス
加熱して行った場合のもの、同図(D)は(C)の状態
で記録される各プリントエリアPAy,PAm,PAc
の位置ずれを誇張して図示したものである。図中、シア
ン記録時のものは実線で、マゼンタ記録時のものは一点
鎖線で、イエロー記録時のものは二点鎖線で、記録シー
ト搬送系17にバネ性やガタ等が無いとした理想状態で
の記録時のものは点線で表されている。
【0035】図6(A)に示すように、押圧助走を行わ
ない場合には、シート搬送系17のガタ等により、区間
E1で示すように最初の数ラインの記録時に記録シート
が送られていない。また、シート搬送系17のガタや歪
み量がモータ駆動による送り量によって飽和するまでの
数ライン〜十数ラインまでの区間E2は記録シートの搬
送量が少なくなっている。更に、各色別では、バイアス
加熱量がイエロー,マゼンタ,シアンの順に大となり、
これに伴い記録シートとサーマルヘッドとの間の摩擦係
数が低くなることから、ガタや歪み量が送り量によって
飽和するまでの区間E1,E2においては、印字ライン
数に対する記録シートの実際の搬送量がイエロー,マゼ
ンタ,シアンの順に大きくなる。また、シート搬送系1
7の歪み量が飽和した後は、バイアス加熱量に相違があ
っても、記録シートの搬送速度はほぼ一定になる。した
がって、各色とも、記録シートの全体的な搬送量は理想
状態の搬送量に比べて結果として小さくなり、これによ
り各色のプリントエリアのアスペクト比が変わってしま
っている。また、開始直後の数ライン(区間E1)は実
際の送り量が設定した送り量よりも少なくなるため、ド
ットが重なってしまい、前記同様の理由でその後の十数
ライン(区間E2)もドットの間隔が区間E1ほどでは
ないが狭くなってしまう。その後、変位量は安定するが
記録開始直後の搬送量が各色毎に異なるため、記録シー
トに対するドット形成位置は各色で異なっており、色ず
れがプリントエリアの全範囲で生じてしまう不都合があ
る。
【0036】また、図6(B)に示すように、熱記録の
前に押圧助走を行う場合には、区間E0では摩擦係数が
高くシート搬送系17のガタ・歪み量Fもモータ駆動に
よる送り量によって飽和するが、熱記録開始時の加熱に
よりエリアE3で示すようにシート搬送系17のガタ・
歪み量Fが各色記録中の摩擦力とつり合うまで変わって
しまう。したがって、エリアE3で示すように熱印加直
後の数ラインはライン間隔がまばらになってしまい、且
つ各色のドット形成位置が異なってしまう。この場合
に、押圧助走区間の開始位置を変えることで、シート搬
送系17の歪み量が安定した以降の色ずれは防止するこ
とができるが、安定するまでは色ずれが発生するという
不都合がある。
【0037】また、図6(C)に示すように、押圧助走
中にバイアス加熱する場合には、押圧助走中にシート搬
送系17のガタ・歪み量Fがモータ駆動による送り量に
よって飽和し、プリントエリア内での各ライン間隔は常
に一定する。摩擦係数も押圧助走中とプリント中とで急
激に変化しないため、プリントエリア内での記録開始直
後の色ずれも発生しない。また、各色のプリントエリア
の長さも各色ともに同じ長さにすることができる。ただ
し、このままでは各色で記録シートの実際の送り量がγ
y,γm,γcと異なるため、図6(D)に示すよう
に、各色におけるドット記録位置がγy,γm,γc分
だけ異なってしまい、色ずれが発生する。したがって、
図1に示すように、押圧開始位置を各色毎に変えてα
1,α2,α3とすることにより、プリントエリアPA
における各色のドット記録開始位置P1を合わせること
ができる。これにより、色ずれの少ない三色面順次記録
が可能になる。
【0038】図7は、カラー感熱プリンタの電気回路の
ブロック図を示すものである。入力端子41には、ビデ
オカメラ,VTR,スチルビデオプレイヤ,テレビゲー
ム機等が接続され、階調画像の映像信号が入力端子41
を介して同期分離回路42およびアナログ信号処理回路
43に入力される。同期分離回路42は、入力された映
像信号から複合同期信号(C.SYNC)を分離し、さ
らにこの複合同期信号から垂直同期信号(V.SYN
C)と、水平同期信号(H.SYNC)とを分離する。
また、同期分離回路42は内部水平同期信号発振器を備
えており、複合同期信号より水平同期信号を分離できな
い場合は、内部水平同期信号発振器より水平同期信号を
出力する。そして、同期分離回路42は、Hレベルある
いはLレベルの複合同期信号,垂直同期信号及び水平同
期信号を同期判定回路44に送るとともに、複合同期信
号をSSG(同期信号発生器)45に送る。
【0039】さらに、同期分離回路42は、垂直同期信
号と水平同期信号の位相関係からフイールド判別信号
(FIELD INDEX)を発生させる。通常、入力
端子41にNTSCの標準規格信号が入力されている場
合には、奇数フイールドと偶数フィールドとの間では、
垂直同期信号と水平同期信号の位相関係が異なってい
る。そこでこの位相関係を検出して、各フィールド毎に
信号レベルが反転するフィールド判別信号を発生させ
る。また、入力端子41に片フィールドのみの映像信号
が入力されている場合には、垂直同期信号と水平同期信
号の位相関係が変化しないので、フィールド判別信号は
同一信号レベルのままになる。このフィールド判別信号
は、同期判定回路44に送られる。
【0040】SSG45は、同期分離回路42から入力
される複合同期信号に基づいたタイミングでアナログ信
号処理回路43,A/D変換器47,D/A変換器48
及びアナログ信号処理回路49を制御する。アナログ信
号処理回路43は、入力される映像信号を赤色信号,緑
色信号,青色信号に分離し、これらの色信号のレベルを
調整して出力する。各色信号は、A/D変換器47で画
素毎にサンプリングされてから、デジタル変換される。
得られた各画素の赤色画像データ,緑色画像データ,青
色画像データは、それぞれメモリコントローラ50に送
られる。
【0041】赤色用フレームメモリ51R,緑色用フレ
ームメモリ51G,青色用フレームメモリ51Bは、奇
数フィールドと偶数フィールドの2フィールド分の画像
データを走査線毎に交互に並ぶように記憶するメモリで
あり、メモリコントローラ50によって各色の画像デー
タの書込み,読み出しが行われる。
【0042】システムコントローラ16には、操作部1
6aが接続されている。操作部16aを操作することで
「スルー」,「プリント」,「フリーズ」のいずれかひ
とつの動作が指示される。また、操作部16aには、
「奇数フィールド」,「偶数フィールド」を選択するフ
ィールド切り換えスイッチが設けられている。さらに、
「フレームモード」,「フィールドモード」を切り換え
る切り換えスイッチが設けられている。システムコント
ローラ16は、フレームメモリ51R,51G,51B
への画像データ書込みと画像データ読出し時に、メモリ
コントローラ50を制御する。また、システムコントロ
ーラ16は、記録シート搬送系17を制御して、記録シ
ート4を搬送するとともに前記バイアス加熱を伴う押圧
助走を行う。
【0043】メモリコントローラ50は、画像データ書
込み時にフレームモードが指示されているときには、偶
数フィールドと奇数フィールドとの画像データをフレー
ムメモリ51R,51G,51Bに書き込む。メモリコ
ントローラ50は、フィールドモードが指示されている
ときには、フレームメモリ51R,51G,51Bに、
一方のフィールドの画像データを書き込み、この書込み
後に補完処理を行ってフレーム画化した画像データをフ
レームメモリ51R,51G,51Bに書き込む。
【0044】メモリコントローラ50は、モニタ時に
は、フレームメモリ51R,51G,51Bから画像デ
ータを読み出してモニタ系のD/A変換器48に送る。
また、メリコントローラ50は、プリント時には、フレ
ームメモリ51R,51G,51Bから画像データを1
ラインずつ読み出してプリント系のプリントコントロー
ラ52に送る。
【0045】モニタ系は、D/A変換器48,アナログ
信号処理回路49から構成されている。D/A変換器4
8は3色の画像データをアナログ信号のRGB信号に変
換し、アナログ信号処理回路49に送る。アナログ信号
処理回路49は、入力されるRGB信号をNTSC形式
の映像信号に変換して、出力端子53に接続されるTV
モニタ(例えば家庭用TV)にフレーム画を表示する。
【0046】プリント系は、プリントコントローラ5
2,サーマルヘッド駆動部54,サーマルヘッド20か
ら構成されている。プリントコントローラ52は、3色
の画像データを用いてマスキング処理をしたり、イエロ
ー,シアン,マゼンタの画像データに変換する。この3
色の画像データのうちプリントすべき色,例えばイエロ
ー画像データだけが1ラインずつ取り出されてサーマル
ヘッド駆動部54に送られる。サーマルヘッド駆動部5
4は、図8に示すように、各画素データから各発熱素子
20aを駆動するためのバイアスパルスPBと階調レベ
ルに応じた個数の階調パルスPGとを発生させ、これに
基づき各発熱素子20aを駆動する。これにより、画像
データに対応する濃度となるように各発熱素子20aが
駆動されて、各画像データに対応する濃度で1ライン分
だけ熱記録され各画素が記録される。この後、プラテン
ドラム10が所定量間欠回転してカラー感熱記録シート
4を1ライン分送り、以下同様にして次々と各ラインが
熱記録される。なお、図8に示すバイアスパルスPBと
階調パルスPGはパルス幅を変えているが、これは同じ
パルス幅としてもよい。また、各パルスPB,PGは、
多数のサブパルスからなるパルス列で構成してもよい。
【0047】また、プリントエリアへの記録の前に、シ
ステムコントローラ16により押圧助走制御が行われ、
記録シート搬送系17のガタや歪み量の影響が排除され
る。この押圧助走制御時に、プリントコントローラ52
はサーマルヘッド駆動部54を介して各発熱素子20a
にバイアスパルスPBを印加して、押圧助走中にバイア
ス加熱する。したがって、押圧助走が終了した記録開始
時点では、サーマルヘッド20と記録シート4及びプラ
テンドラム10とが熱的平衡状態となっており、プリン
トエリアの記録開始位置P1から所望の濃度で熱記録を
行うことができ、記録開始直後にグレーバランスが崩れ
ることが無くなる。
【0048】次に、本実施例のカラー感熱プリンタの作
用について説明する。図4に示すように、給紙時には、
プラテンドラム10は、クランプ部材14がほぼ垂直と
なった状態のホームポジションHPで停止している。搬
送ローラ対26は、カセット(図示せず)から供給され
たカラー感熱記録シート4をニップしてプラテンドラム
10に向けて搬送する。この搬送ローラ対26は、カラ
ー感熱記録シート4の先端がプラテンドラム10とクラ
ンプ部材14との間に入り込んだときにいったん停止す
る。そして、クランプ部材14はカラー感熱記録シート
4の先端をクランプした後、プラテンドラム10と搬送
ローラ対26とが回転するから、カラー感熱記録シート
4がプラテンドラム10の外周に巻き付けられる。
【0049】パルスモータ12はプラテンドラム10の
1ライン分の回転を4パルスでステップ送りするが、1
ステップの送りは僅かであるのでプラテンドラム10は
ほぼ等速回転する。駆動パルス数がPαyになるとシス
テムコントローラはイエロー記録時の押圧開始位置α1
に達したことを検出して、押圧機構23を作動させサー
マルヘッド20の各発熱素子20aをプラテンドラム1
0に押しつける。また、各発熱素子20aに、イエロー
記録時のバイアスパルスPBを印加して、バイアス加熱
する。あらかじめ決められたライン数(例えばA−Pα
c)の押圧助走が終了すると、システムコントローラは
サーマルヘッドの各発熱素子20aに各画素濃度に対応
する階調パルスPGを印加して、階調加熱する。これに
より、プリントエリアPAの記録開始位置に第1ライン
のイエロー画像が記録される。以下、次々と各ラインの
イエロー画像が記録される。
【0050】イエロー画像を熱記録した部分が光定着器
21に達すると、ここでイエロー感熱発色層8がイエロ
ー光定着器21により光定着される。これにより、イエ
ロー感熱発色層8に残っていたジアゾニウム塩化合物が
光分解して発色能力が消失する。
【0051】図5に示すように、イエロー画像の熱記録
が終了しプリントエリアPAの終端部が光定着器21に
より光定着された後、プラテンドラム10が高速回転に
切り換えられる。この回転中にホームポジションセンサ
29がホームポジションを検出すると、パルスモータ1
2の駆動パルス数のカウントが開始され、このカウント
値がPαmになると、イエロー記録時と同じように押圧
助走制御が行われる。この押圧助走制御では、サーマル
ヘッド20の各発熱素子20aが押圧機構23によりプ
ラテンドラム側に押しつけられるとともに、各発熱素子
20aにマゼンタ記録時と同じバイアス加熱が行われ
る。そして、イエロー記録時と同じライン数の押圧助走
が終了すると、各発熱素子20aが第1ラインの画像デ
ータに応じて階調加熱され、図1に示すように、プリン
トエリアPAの記録開始位置P1にマゼンタ画像の第1
ラインが感熱記録される。以下、次々と各ラインのイエ
ロー画像が記録される。同様にして、シアン画像の記録
前にも押圧助走制御が行われ、プリントエリアの記録開
始位置P1にシアン画像の第1ラインが感熱記録され、
これに続いて各ラインも記録される。
【0052】各層の感熱記録が終了すると、プラテンド
ラム10と搬送ローラ対26とがT 4 だけ逆転する。こ
のプラテンドラム10の逆転により、カラー感熱記録シ
ート4の後端が分離爪27によって給排紙通路25に案
内され、搬送ローラ対26にニップされる。この後、ク
ランプ部材14が開いて、熱記録済みカラー感熱記録シ
ート4は給排紙通路25を経てトレイ(図示せず)に排
出される。
【0053】なお、上記実施例では、カラー感熱記録シ
ートを用いて熱記録する場合を例にとって説明したが、
インクリボンを用いて記録シートにインクを転写する熱
溶融型や昇華型のサーマルプリンタにおいて、同様にバ
イアス加熱による押圧助走制御を行って色ずれを少なく
することができる。
【0054】次に、本発明の第2実施例を説明する。第
2実施例では、図9に示すように、プリントエリアPA
の記録開始位置P1における濃度の立ち上がり特性を向
上させることに重点をおいたものである。すなわち、特
に発色に高エネルギーを必要とするシアン熱記録時の、
濃度の立ち上がり特性を改善するために、押圧助走時に
バイアス加熱を行うようにしたものである。しかし、押
圧助走区間β1の全域において一定したバイアス加熱を
行うと、押圧助走開始直後に記録シートが発色してしま
う弊害があるため、バイアス加熱による予熱の際に押圧
助走開始直後の数ライン分のバイアス加熱量を半減させ
ている。これは、サーマルヘッドと記録シートとの間の
摩擦係数が高い場合には白印画(発色無し)の最初数ラ
インで、静摩擦のため実質的に記録シートが搬送されな
いことがあり、この場合には同じ場所に繰り返しバイア
ス加熱されるため、発色直前まで加熱するバイアス熱エ
ネルギであっても局部的に発色温度まで記録シートが加
熱され、これが発色してしまうことに起因する。なお、
本実施例では、704ラインで構成したプリントエリア
PA1に対して押圧助走区間β1を24ライン分に設定
している。また、この第2実施例に示す記録開始直後の
濃度立ち上がり特性の向上のための押圧助走制御と、第
1実施例に示す色ずれ防止のための押圧助走制御とを併
用してもよい。
【0055】前記バイアス加熱量の半減方法は、図10
に示すように、バイアス熱エネルギを階調表現熱エネル
ギと同じように多数個のバイアスパルスにより行う場合
には、図9(B),(C),(D)に示すように、バイ
アスパルス数を半減することにより行う。また、1個の
バイアスパルスによりバイアス加熱する場合には、助走
区間におけるバイアスパルスの電圧を低下させることに
より行ってもよい。
【0056】また、カラー感熱記録シートの場合には例
えばシアン記録時のバイアス加熱程度の熱エネルギを与
えると、充分定着されてその部分が発色反応を起こさな
いとされる場合でも、熱による黄変(いわゆるイエロー
及びマゼンタ発色成分が光定着後に生成される残留物に
起因するYステイン)が発生することがある。特にこの
Yステインは何も発色させない白印画部分では目立つた
め、押圧助走中の予熱時にYステインが発生することは
好ましいことでない。この場合には、図9(D)及び図
11に示すようにシアン記録時の押圧助走中の予熱の際
の1ライン分のバイアス熱エネルギBCをマゼンタ記録
時の1ライン分のバイアス熱エネルギBMと同じかそれ
よりもやや小さい程度に設定することにより、Yステイ
ンの発生を抑えることができる。
【0057】更に、シアン記録時の押圧助走中の予熱の
際にバイアス熱エネルギBCを小さくしたことにより、
プリントエリアの記録開始位置において、発色直前まで
の熱エネルギが得られなくなった場合には、図11に示
すように、シアン記録時の前記押圧助走区間中のバイア
ス熱エネルギの不足を階調表現熱エネルギに補充パルス
SPを加えて補充してもよい。この場合には、階調表現
用パルスの他に補充パルスSP分の余裕を持たせて、階
調パルスの総数を設定しておく。なお、この実施例で
は、Yステインの発生を抑えるため、最初の数ライン分
のバイアスパルス数をプリント時のバイアスパルス数の
1/4〜1/3程度にしている。
【0058】また、上記実施例の感熱記録シートは発色
感度の高い最上層よりイエロー,マゼンタ,シアンの順
に層設されたカラー加熱記録シートであったが、この層
構成に限られるものではない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各色の記録開始時にヘッド押圧開始位置をプリントエリ
アの前側にずらしてサーマルヘッドを記録シートに押圧
した状態でプリントエリアの記録開始位置まで記録シー
トを移動させることで押圧助走させ、サーマルヘッドを
記録シートに押圧する押圧開始位置を各色毎に変えて各
色のプリントエリアの記録開始位置を一致させたから、
色ずれが少なくなる。また、押圧助走時にサーマルヘッ
ドにバイアス熱エネルギを与えたから、サーマルヘッド
と記録シートとの間の摩擦係数を熱記録時のものとほぼ
同じにすることができ、押圧助走時とこれに続く熱記録
時とにおいて摩擦係数の急激な変動が無くなり、プリン
トエリアにおける記録開始直後の記録シートの送りむら
の発生を少なくすることができる。また、バイアス加熱
により摩擦係数が小さくなるから、記録シートの搬送開
始直後の送りむらをより一層少なくすることができる。
しかも、プリントシーケンスを変更するだけで良く、ガ
タや歪みをなくすためにやみくもに記録シート搬送系の
剛性を向上させる必要も無く、簡単に実施することがで
きる。
【0060】また、プリント処理の開始時にはプラテン
ドラムも停止状態であるため慣性もなく、しかもサーマ
ルヘッドと記録シートとの間の摩擦係数も大きいため、
プラテンドラムの駆動源としてステッピングモータを用
いる場合に脱調等のトラブルが発生することがあるが、
本発明では押圧助走中においてバイアス加熱して摩擦係
数を低下させているので、摩擦力が小さくなり、脱調等
のトラブルを回避することができる。
【0061】また、押圧助走中にバイアス加熱したか
ら、プリントエリアの熱記録開始時点ではサーマルヘッ
ドと記録シート及びプラテンドラムとが熱的平衡状態に
なり、熱記録開始直後であっても濃度立ち上がり特性を
向上させることができる。しかも、従来必要であったヘ
ッド空打ちのような特別なプリントシーケンスを準備す
る必要もない。特に、熱的平衡状態で熱記録を開始する
ことができるため、カラー感熱記録材料のように、各色
の発色感度が異なる場合でも、グレーバランスが崩れる
ことがない。
【0062】また、助走中にサーマルヘッドを記録シー
トに押しつける際の押圧開始位置を、バイアス熱エネル
ギを高くして熱記録する色ほどプリントエリアの記録開
始位置から離して、各色のプリントエリアの記録開始位
置を揃えたから、段落番号0035で詳しく説明したよ
うに、サーマルヘッドの加熱量に応じて摩擦係数が変動
しても、これの影響を排除することができ色ずれの発生
をより一層確実に抑えることができる。
【0063】また、押圧助走中にサーマルヘッドに与え
るバイアス熱エネルギを最初の数ライン分は前記プリン
トエリアの1ライン当たりのバイアス熱エネルギよりも
半分程度に小さく設定したから、押圧助走開始直後に記
録シート搬送系のガタ等が送り量で飽和されるまでの送
り量低下区間において、記録シートの同一箇所にバイア
ス熱エネルギが集中して印加されるても、発色にいたる
までサーマルヘッドが加熱されることが無くなり、不必
要な発色を抑えることができる。
【0064】また、カラー感熱記録時のシアン記録の際
に、押圧助走中の1ライン分のバイアス熱エネルギをマ
ゼンタ記録時におけるプリントエリアの1ライン分のバ
イアス熱エネルギよりも小さくなるように設定したか
ら、押圧助走して予熱する際にイエロー発色成分の残量
による黄変の発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー熱記録方法により記録される記
録シートの各色のプリントエリアと押圧開始位置長さと
を示す説明図である。
【図2】本発明で用いるカラー感熱記録シートの層構造
の一例を示す説明図である。
【図3】カラー感熱記録シートの発色特性の一例を示す
グラフである。
【図4】カラー感熱プリンタの要部の概略図である。
【図5】プラテンドラムの回転速度と各色記録時の記録
シートのプリントエリアの位置とを対応させて示す線図
である。
【図6】印字ライン数と記録シートの搬送量との関係を
示す説明図であり、(A)は押圧助走無しの場合、
(B)は押圧助走をバイアス加熱無しで行う場合、
(C)は押圧助走をバイアス加熱しながら行う場合をそ
れぞれ示し、(D)は(C)により熱記録したときのプ
リント結果を示している。
【図7】カラー感熱プリンタの電気構成を示すブロック
図である。
【図8】1個のバイアスパルスと多数個の階調パルスと
からなる駆動パルスを示す線図である。
【図9】本発明の第2実施例におけるプリントエリアと
押圧助走区間とでの各色毎のパルスデータの一例を示す
説明図であり、(A)はプリントエリアと押圧助走区間
とを示し、(B)はイエロー記録時のパルスデータを、
(C)はマゼンタ記録時のパルスデータを、(D)はシ
アン記録時のパルスデータをそれぞれ示している。
【図10】多数個のバイアスパルスと階調パルスとから
なる駆動パルスを示す線図である。
【図11】シアン記録時において、バイアス加熱不足を
階調パルスにより補充する実施例のパルスデータを示す
説明図である。
【図12】サーマルヘッドの温度と、このサーマルヘッ
ド及び記録シート間の摩擦係数との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
4 カラー感熱記録シート 10 プラテンドラム 12 パルスモータ 20 サーマルヘッド 20a 発熱素子 29 ホームポジションセンサ PA,PA1 プリントエリア P1 記録開始位置 HP ホームポジション α1 イエロー記録時の押圧開始位置 α2 マゼンタ記録時の押圧開始位置 α3 シアン記録時の押圧開始位置 αy イエロー記録時の押圧開始長さ αm マゼンタ記録時の押圧開始長さ αc シアン記録時の押圧開始長さ D ホームポジションHPから記録開始位置P1までの
距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/34 B41J 3/20 116 B41M 5/18 N

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シートをプラテンドラムにセットし
    てプラテンドラムを回転させ、サーマルヘッドを記録シ
    ートに押しつけてサーマルヘッドの各発熱素子にバイア
    ス熱エネルギと階調表現熱エネルギとを与えて各色の画
    像を面順次で記録するカラー熱記録方法において、 各色の記録開始時にサーマルヘッドの押圧開始位置をプ
    リントエリアの前側にずらすとともにこの押圧開始位置
    を各色毎に変えて、サーマルヘッドを記録シートに押圧
    した状態でプリントエリアの記録開始位置まで記録シー
    トを移動させることで押圧助走させ、この押圧助走中に
    サーマルヘッドにバイアス熱エネルギを与えるように
    し、各色のプリントエリアの記録開始位置を一致させる
    ことを特徴とするカラー熱記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラー熱記録方法におい
    て、サーマルヘッドに与えるバイアス熱エネルギが高い
    ほど押圧開始位置をプリントエリアの記録開始位置から
    離したことを特徴とするカラー熱記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカラー熱記録方法におい
    て、前記押圧助走中は、サーマルヘッドに与える1ライ
    ン分のバイアス熱エネルギを最初の数ライン分の移動中
    は前記プリントエリアにおける1ライン分のバイアス熱
    エネルギの半分程度に小さく設定したことを特徴とする
    カラー熱記録方法。
  4. 【請求項4】 イエロー、マゼンタ、シアンの各感熱発
    色層を発色感度の高いものから順次最上層より備えたカ
    ラー感熱記録シートを用い、この記録シートをプラテン
    ドラムにセットしてプラテンドラムを回転させ、主走査
    方向に発熱素子を多数並べたサーマルヘッドと記録シー
    トとを副走査方向に相対的に移動しながら、サーマルヘ
    ッドを記録シートに押しつけてサーマルヘッドの各発熱
    素子にバイアス熱エネルギと階調表現熱エネルギとを与
    えて各色の画像を面順次で記録するカラー熱記録方法に
    おいて、 各色の記録開始時にヘッド押圧開始位置をプリントエリ
    アの前側にずらすとともにこの押圧開始位置を発色感度
    の高い層ほどプリントエリアの記録開始位置からの距離
    が小となるように離して設定し、サーマルヘッドを記録
    シートに押圧した状態でプリントエリアの記録開始位置
    まで記録シートを移動させることで押圧助走させ、この
    押圧助走中にサーマルヘッドにバイアス熱エネルギを与
    えて、各色のプリントエリアの記録開始位置を一致させ
    るとともに、このバイアス熱エネルギは発色熱エネルギ
    が高い層ほど大きくしていくとともに、最初の数ライン
    分の移動中は前記プリントエリアにおける1ライン分の
    バイアス熱エネルギよりも半分程度に小さく設定し、且
    つ最低感度発色層の記録の際に押圧助走中のバイアス熱
    エネルギを中間感度発色層の記録時におけるプリントエ
    リアの1ライン分のバイアス熱エネルギ程度に小さくな
    るように設定したことを特徴とするカラー熱記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のカラー熱記録方法におい
    て、最低感度発色層の記録の際に押圧助走中のバイアス
    熱エネルギの不足を階調表現熱エネルギの増加により補
    充することを特徴とするカラー熱記録方法。
JP01467294A 1993-04-26 1994-02-08 カラー熱記録方法 Expired - Fee Related JP3197136B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01467294A JP3197136B2 (ja) 1994-02-08 1994-02-08 カラー熱記録方法
US08/233,745 US5610649A (en) 1993-04-26 1994-04-26 Color thermal printing method
US08/665,367 US5680168A (en) 1993-04-26 1996-06-17 Color thermal printing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01467294A JP3197136B2 (ja) 1994-02-08 1994-02-08 カラー熱記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07214805A true JPH07214805A (ja) 1995-08-15
JP3197136B2 JP3197136B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=11867719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01467294A Expired - Fee Related JP3197136B2 (ja) 1993-04-26 1994-02-08 カラー熱記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197136B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044978A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Funai Electric Co Ltd プリンタ装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101947970B1 (ko) * 2018-12-12 2019-02-13 우호명 태양광 모듈 설치용 구조물 시공 공법 및 태양광 모듈 설치용 구조물

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044978A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Funai Electric Co Ltd プリンタ装置
US7898560B2 (en) 2005-08-09 2011-03-01 Funai Electric Co., Ltd. Printer
JP4736610B2 (ja) * 2005-08-09 2011-07-27 船井電機株式会社 プリンタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3197136B2 (ja) 2001-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5680168A (en) Color thermal printing method
US5699100A (en) Direct color thermal printing method
JP3197137B2 (ja) カラー感熱記録方法
JPH032068A (ja) レジストレーション補正装置
US4899171A (en) Thermal printer
JP3197136B2 (ja) カラー熱記録方法
JPS63104862A (ja) 熱転写記録装置
US5398050A (en) Color thermal printing method and device capable of preventing underlying thermosensitive coloring layers from developing color
JPH06115249A (ja) カラー感熱記録方法
JPH0360675B2 (ja)
JP3636770B2 (ja) カラー感熱記録方法
JPH09193428A (ja) プリンタ
JP3527336B2 (ja) プリンタ
JPS59176064A (ja) カラ−プリンタの記録制御方式
JPH0410869B2 (ja)
JP3075885B2 (ja) カラー熱記録方法
JPH0267148A (ja) 熱転写プリンタ
JP3369012B2 (ja) カラー感熱プリント方法
JPH0226763A (ja) サーマル記録装置
JPH091841A (ja) カラー感熱プリント方法及び装置
JPH07276761A (ja) 熱転写シリアルプリンタ
JPH09169130A (ja) カラー熱転写プリンター
JPH0425471A (ja) 熱転写プリンタ
JP3053990B2 (ja) 熱転写型カラーシリアルプリンタ
JPH07266669A (ja) 熱転写プリンタ用カラーインクリボンカセット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees