JPH09193428A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH09193428A
JPH09193428A JP891796A JP891796A JPH09193428A JP H09193428 A JPH09193428 A JP H09193428A JP 891796 A JP891796 A JP 891796A JP 891796 A JP891796 A JP 891796A JP H09193428 A JPH09193428 A JP H09193428A
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JP
Japan
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printing
sheet
dyeing
color
card
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JP891796A
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Inventor
Shinichi Takarada
真一 宝田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色ずれの生じない高速度で大量のカードへの
印刷を可能にするプリンタを提供するものである。 【解決手段】 染着シート116に沿って、各色毎にヘ
ッド101、106、111を等間隔にならべ、印刷時
の染着シート116の送りを1方向のみに移動するよう
にした。また、インクシート103、108、113も
各色毎に全面に1色を塗布したものを用いて、ヘッドお
よび転写ロール128は固定位置となる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカードプリンタのよ
うに、階調を持ったデジタル画像データをカード類に印
刷するプリンタ(国際特許分類B41M 1/30)に
関するもので、特に高速度印刷に適する。
【0002】
【従来の技術】従来の昇華型カードプリンタにおける印
刷方法は、例えば、特願平07−291017に示され
ている。以下、図5を用いてその印刷概念を説明する。
図5は熱昇華型カードプリンタの印刷部概念チャート
で、204はサーマルヘッド、205は発熱抵抗体、2
06は色材を塗布したインクシート、203は染着層2
01をPETフィルム302に塗布した染着シート、2
07はプラテンである。インクシート206と染着シー
ト203は、サーマルヘッド204とプラテン207に
はさまれ、発熱抵抗体205に通電することにより、発
熱抵抗体205とインクシート206の接触部の温度が
上がり、インクシート206の色材が染着層201に移
り、染着シート203上に1ライン分の画像を形成す
る。この期間に同期をとってキャプスタン209とピン
チローラ208を回転させ、染着シート203を1ライ
ン分進める。これを繰り返すことにより、染着シート2
03上に一色分の画像を印刷することができる。
【0003】図7は従来のカードプリンタエンジン部全
体の概念チャートである。図7において、染着シート2
03は染着シート供給部403から供給され、印刷部、
転写部等を経由して染着シート巻取り部404に巻き取
られる。染着シート203は帯状のPETフィルム片面
の全面に染着層を塗布したものであり、染着シート搬送
用ステッピングモータで双方向に移動可能である。イン
クシート206はインクシート供給部401から供給さ
れ、インクシート巻取り部402に巻き取られる。イン
クシート206はインクシート用DCモータで双方向に
移動可能である。印刷部については図5を用いて説明し
たため、ここでは省略する。染着シート203への印刷
後、カード124は点線で示したカード経路405に沿
って搬送する。カード103はカード搬送系ステッピン
グモータにより転写方向にのみ移動が可能である。転写
時は、ヒートローラ406と転写ローラ407の間にカ
ード124と染着シート203をはさんで熱と圧力をく
わえ、染着シート203上の染着層を印刷画ごとカード
124に転写する。転写後染着シート203とカード4
05は分離ローラ408で分離し、カード124を排出
する。
【0004】プリンタエンジン内には、以下のセンサが
ある。410はヘッドの温度を検知するサーミスタであ
る。411はインクシートのマークを検知するセンサで
ある。412は染着シートのマークを検知するセンサで
ある。413はカードの有無を調べるセンサである。4
14はカードの転写開始位置を検知するセンサである。
415はカードの排出を確認するセンサである。また、
ヘッドの上下動作を行うDCモータ(図示せず)および
これを確認するセンサ(図示せず)、転写ローラの開閉
を行うDCモータ(図示せず)およびこれを確認するセ
ンサ(図示せず)がある。
【0005】図6はインクシート206のインクの並び
を示したもので、イエロー、マゼンタ、シアンの順に繰
り返し並んでおり、3色で1画面分の印刷に用いる。各
色の先頭には印刷時に位置決めを行うためのマークがつ
いている。また、イエローの先頭には、一画面分の先頭
を示すマークがついている。
【0006】次に図8を用いて、印刷のシーケンスを説
明する。パソコンから印刷開始の指示をうけとったプリ
ンタは、カード124を転写開始位置まで引き込む(5
01)。転写開始位置は、転写位置センサ414がカー
ド124を検知する位置である。次に、502で染着シ
ート203をY(イエロー)印刷開始位置まで移動す
る。Y印刷開始位置は、染着シート203に印刷された
マークを染着シートマークセンサ412が検知した位置
である。503ではインクシート206のY位置頭出し
を行う。Y頭出しは、インクシート206に印刷された
マークをインクシートマークセンサ411が検知した位
置である。504では図5に示した手順でYデータの印
刷を行う。ここで印刷の前にヘッド204をプラテン2
07に圧着し、印刷後にヘッド204をプラテン207
から離す必要がある。
【0007】505では染着シート203をM(マゼン
タ)印刷開始位置まで移動する。M印刷開始位置は、染
着シートマークセンサ412を用いずに、印刷に要した
染着シート搬送用ステッピングモータのステップ数をそ
の数だけ戻すことにより行う。506ではインクシート
206のM位置頭出しを行う。M頭出しは、インクシー
ト206に印刷されたマークをインクシートマークセン
サ411が検知した位置である。507では図5に示し
た手順でMデータの印刷を行う。
【0008】508では染着シート203をC(シア
ン)印刷開始位置まで移動する。C印刷開始位置は、M
印刷に要した染着シート搬送用ステッピングモータのス
テップ数をその数だけ戻すことにより行う。509では
インクシート206のC位置頭出しを行う。C頭出し
は、インクシート206に印刷されたマークをインクシ
ートマークセンサ411が検知した位置である。510
では図5に示した手順でCデータの印刷を行う。
【0009】511では染着シート203を転写開始位
置まで移動する。転写開始位置は、予め定められたステ
ップ数だけ染着シート搬送用ステッピングモータを動か
すことにより行う。512ではヒートロール406を加
熱し、一定の温度になるまで待つ。513では転写を行
う。転写は転写ロール407を閉じて、カード搬送系ス
テッピングモータと染着シート搬送用ステッピングモー
タを予め定められたステップ数だけ動かしたのち、転写
ロール407を開くことにより行う。514の分離は、
カード搬送系ステッピングモータと染着シート搬送用ス
テッピングモータを動かして、排出センサが一旦カード
を検知し、再びカード無しになるまで動作させることに
より行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカードプリ
ンタは、YMCの印刷および転写を順次各1つずつ行っ
ていたので、1枚あたりの印刷に時間がかかるという問
題点があった。また、YMC各色の印刷時において印刷
開始位置に染着シートを戻すという動作が入るが、この
逆送に切り替わる瞬間にキャプスタン209と染着シー
ト203の間にミクロなすべりが生じ、YMCの相対的
な印刷位置がずれ、これが色ずれになるという問題点が
あった。さらに、インクマークの検知のためにヘッドを
上下させる必要があり、また染着シートの保護のため
に、転写ロールは転写時のみ閉じ、印刷時は開く等の転
写ロールを開閉させる制御の必要があるため、これらの
機構およびモータ、センサ類が多く必要であるという問
題点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、サーマルヘッドを各色専用のヘッドを用意してこれ
らを染着シートに沿って等間隔で配置し、YMCの印刷
を同時に平行して行い、また、転写ロールもこれに続い
て配置し、同時に転写も行えるようにしたことを特徴と
したものである。
【0012】本発明によれば、カード印刷の大幅な印刷
速度を向上させることができるプリンタを提供出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、染着層を塗布した染着シートに繰り返し2色以上の
印刷を重ねて行い、その印刷された印刷部を記録材に転
写して記録材に印刷を行うプリンタにおいて、印刷色と
同数以上のヘッドを持ち、これらのヘッドのヘッド間隔
を染着シート上の印刷のピッチに一致するように等間隔
に配置するための微調整機構を有するとともに、染着シ
ートの移動に同期して各色の印刷を行うことを特徴とし
たもので、高速な印刷を実現出来、また印刷時に染着シ
ートを一方向に送るだけで各色を順次印刷していくの
で、逆転時に生ずるすべりを避けることが出来、色ずれ
を生じない印刷を実現しうるものである。
【0014】次に請求項2記載のプリンタは、請求項1
記載のプリンタにおいて、黄色の印刷用には他の色の印
刷用サーマルヘッドに比べ、色再現性の悪いサーマルヘ
ッドを用いることを特徴としたものであり、人間の目に
とって感度の悪い黄色の印刷を色再現性の悪い、例えば
グレーズ層の無い安価なサーマルヘッドを用いて印刷
し、他の感度の良い色を色再現性の良い熱昇華用ヘッド
を用いて印刷することにより、高画質を保ったまま低価
格にすることができる。
【0015】次に請求項3に記載のプリンタは、請求項
1記載のプリンタにおいて、各色用のヘッドを染着シー
ト上の印刷のピッチに一致するように配置し、染着シー
トの移動に同期して各色の印刷を1ライン毎に交互に行
うことを特徴としたものであり、これらのヘッドにより
各色を同時に印刷することができるため、高速な印刷を
実現する事ができ、色ずれを生じない印刷を行うことが
できるとともに、各色の印刷を1ライン毎に時間をずら
して印刷することにより、ピークの電流量を抑えること
ができ、電源容量を小さくすることができる。
【0016】以下に、本発明の請求項1から3に記載さ
れた発明の実施の形態について、図1から図4を用いて
説明する。
【0017】図1は本発明の実施例のカードプリンタの
エンジン部概略チャートである。本発明の特徴は、YM
C各色専用のサーマルヘッド101、106、111が
等間隔に並んでいることである。図1において、Y色の
インクシート103と染着シート116を、Y色用サー
マルヘッド101とプラテン102ではさみ、サーマル
ヘッド101を加熱することにより、Y色のインクシー
ト103の色材が染着シート116に移り、Yの画像を
形成する。Y色のインクシート103はボビン104か
ら供給し、ボビン105に巻き取る。ここで、黄色は人
間の目に解像感がないため、Y色用サーマルヘッド10
1は、他の色用のサーマルヘッド106、111に比べ
色再現性の悪い、例えばグレーズ層の無い安価なFAX
用ヘッドを用いるものとする。
【0018】また、M色のインクシート108と染着シ
ート116を、M色用サーマルヘッド106とプラテン
107ではさみ、サーマルヘッド106を加熱すること
により、M色のインクシート108の色材が染着シート
116に移り、Mの画像を形成する。M色のインクシー
ト108はボビン109から供給し、ボビン110に巻
き取る。ここで、マゼンタ色は人間の目に解像感が高い
ため、M色用サーマルヘッド101はグレーズ層のある
熱昇華用ヘッドを用いるものとする。同様に、C色のイ
ンクシート113と染着シート116を、C色用サーマ
ルヘッド111とプラテン112ではさみ、サーマルヘ
ッド111を加熱することにより、C色のインクシート
113の色材が染着シート116に移り、Cの画像を形
成する。C色のインクシート113はボビン114から
供給し、ボビン115に巻き取る。ここで、シアン色は
人間の目に解像感が高いため、C色用サーマルヘッド1
11はグレーズ層のある熱昇華用ヘッドを用いるものと
する。
【0019】染着シート116はステッピングモータに
より駆動されるキャプスタン120とピンチローラ12
1により加圧してはさみ、搬送することができる。キャ
プスタン120は位置決めの基準となるため、ステッピ
ングモータからギア列を介して直接駆動される。搬送ロ
ーラ118、119は染着シート116に張力を持たせ
るものである。染着シート116の搬送は、キャプスタ
ン120を駆動するステッピングモータの動きだけで行
う。
【0020】染着シート供給ボビン117は、未使用の
染着シート116を巻いたもので、トルクリミッタを介
して固定されている。染着シート116は矢印方向に搬
送する。染着シート巻取りボビン123は、使用済みの
染着シート116を巻きとるもので、トルクリミッタを
介してDCモータにつながれている。染着シート116
を巻き取るときは、染着シート巻取りボビン123を駆
動するDCモータを巻取り速度よりも速く動かし、トル
クリミッタの滑りにより染着シート116をたるみ分だ
け巻き取る。
【0021】同様に、インクシート供給ボビン104、
109、114は、未使用のインクシート103、10
8、113を巻いたもので、トルクリミッタを介して固
定されている。したがって、インクシート103を供給
するときには、トルクリミッタの滑りにより従動的に送
り出す。インクシート巻取りボビン105、110、1
15は、使用済みのインクシート103、108、11
3を巻きとるもので、トルクリミッタを介してDCモー
タにつながれている。インクシートを巻き取るときは、
インクシート巻取りボビン104、109、114を駆
動するDCモータを巻取り速度よりも速く動かし、トル
クリミッタの滑りによりインクシートをたるみ分だけ巻
き取る。このDCモータは1つのモータであり、これを
3つに配力して各トルクリミッタに結合している。
【0022】印刷対象となるプラスチックカード124
はカード供給ローラ131により供給される。ヒートロ
ーラ127と加圧ローラ128はカード124と印刷後
の染着シート116を合わせて熱と圧力を加え、印刷画
をカード124に転写するものである。転写後のカード
124は分離ローラ122により染着シートから分離さ
れ、カード排出ローラ132により排出される。
【0023】各色の、染着シート116への印刷方法
は、図5の場合とおなじである。すなわち、インクシー
ト206と染着シート203は、サーマルヘッド204
とプラテン207にはさまれ、発熱抵抗体205に通電
することにより、発熱抵抗体205とインクシート20
6の接触部の温度が上がり、インクシート206の色材
が染着層201に移り、染着シート203上に1ライン
分の画像を形成する。この期間に同期をとってキャプス
タン209とピンチローラ208を回転させ、染着シー
ト203を1ライン分進める。これを繰り返すことによ
り、染着シート203上に画像を印刷することができ
る。インクシート103、108、113については、
それぞれY色、M色、C色のインクが全面にPET シート
に塗布されたもので、マーク等は不要である。
【0024】図2はサーマルヘッド106のラッチ機構
を示したものである。図2において、サーマルヘッド1
06は軸602回りに回転できる様になっているが、バ
ネ604により固定軸603方向に引っ張られ、サーマ
ルヘッド106をプラテン107に押しつけている。印
刷時には図2(a)のように、染着シート116はサー
マルヘッド106とプラテン107によりはさんだ状態
にある。本方式ではインクのマーク検知等も不要である
ため、ヘッドを印刷時に上下動作させる必要がなく、通
常はこの状態のままである。染着シート116をサーマ
ルヘッド106の圧着から解放する必要があるのは、染
着シートをすべて使いきった後交換するときのみであ
る。このときは、手動でレバー605を押し下げること
により、カム606がサーマルヘッド106を押し上
げ、図2(b)のようにサーマルヘッド106とプラテ
ン107の間にすきまができる。染着シート116交換
後は、レバー605を本の状態に戻す事により、印刷可
能な状態に戻る。ここでは、サーマルヘッド106につ
いて示したが、サーマルヘッド101、111および加
圧ローラ128も同様なラッチ機構を持ち、手動で先着
シートの加圧、開放を行う事ができる。
【0025】本システムでは、印刷の各色重ね合わせ精
度がヘッド間の相対位置で一意的に決まる。したがっ
て、各ヘッドをプリンタに組み込んだ後にヘッド間距離
を微調整できるようにしておけば、色ずれを最小限に抑
える事ができる。このための機構を図2を用いて説明す
る。図2において、601はM色用ヘッドユニットであ
り、このなかにサーマルヘッド106、プラテン107
およびラッチ機構が組み込まれている。607はプリン
タエンジン本体のベースであり、このベース607に対
してヘッドユニット601を染着シート116に沿って
動かすことにより、他のヘッドとの相対位置を変えるこ
とができるようになっている。微調整は、微調整ネジ5
11を少し回転させることによりヘッドユニット601
を微量動かす事ができる。同様の機構はC色用ヘッドユ
ニットにも用意するが、Y色用ヘッドユニットはベース
607に固定とする。製造時には印刷結果を見てY色に
対するM色、C色の色ずれ量を測定し、これを補正する
ように微調整ネジをまわす。微調整ねじは調整後、瞬間
接着剤で固定する。
【0026】次に印刷のシーケンスを図3を用いて説明
する。図3は印刷の手順を示すフローチャートである。
印刷開始の指示をうけとったプリンタは、ヒートロール
127のヒータの温度制御を開始する(701)。次
に、702で染着シート116をY色印刷開始位置まで
移動する。703ではサーマルヘッド101のみに通電
し、図5に示した手順でYデータの印刷を行う。
【0027】704では染着シート116を印刷開始位
置まで移動する。印刷開始位置は、703で印刷した染
着シート116上のY色印刷結果の先頭がM色印刷部に
くる位置であり、染着シート搬送用ステッピングモータ
のステップ数を予め与えた値だけ動かすことにより行
う。705ではサーマルヘッド101、106のみに通
電し、図5に示した手順でYデータとMデータの印刷を
同時に行う。
【0028】706では染着シート116を印刷開始位
置まで移動する。印刷開始位置は、染着シート搬送用ス
テッピングモータのステップ数を704と同じ値だけ動
かすことにより行う。707ではサーマルヘッド10
1、106、111に通電し、図5に示した手順でYデ
ータとMデータとCデータの印刷を同時に行う。708
ではカード131を転写開始位置まで引き込む。転写開
始位置は、図1のカード転写開始位置センサ126が反
応する位置であり、この位置まで送られたカード131
はこれ以降染着シート116に重なって動き、染着シー
ト116の動きに伴って自動的にヒートローラ127と
加圧ローラ128を経て染着層を転写され、分離ロール
122で分離されてカード排出ローラ132によりプリ
ンタ外部に排出される。シーケンス706〜709は定
常状態の印刷となり、このプロセスを必要印刷枚数−2
回繰り返す。
【0029】710では染着シート116を印刷開始位
置まで移動する。印刷開始位置は、染着シート搬送用ス
テッピングモータのステップ数を704と同じ値だけ動
かすことにより行う。711ではサーマルヘッド10
6、111のみに通電し、図5に示した手順でMデータ
とCデータの印刷を同時に行う。712では708と同
様にカード131を転写開始位置まで引き込む。
【0030】713では染着シート116を印刷開始位
置まで移動する。印刷開始位置は、染着シート搬送用ス
テッピングモータのステップ数を704と同じ値だけ動
かすことにより行う。714ではサーマルヘッド111
のみに通電し、図5に示した手順でCデータの印刷を同
時に行う。715では708と同様にカード124を転
写開始位置まで引き込む。716では染着シート116
を送り、最後のカードの転写、分離を行う。この染着シ
ートの送りはカードを排出するまで行うので、カード排
出センサ130がカード有りを検知したのち、再びカー
ドなしを検知するまで続ける。
【0031】次に、シーケンス707において、YMC
の印刷を行う際のヘッドにかけるストローブについて図
4を用いて説明する。図4は各サーマルヘッドにかける
ストローブのタイミングチャートである。ここでは、簡
単のため、1色あたり6階調で説明してある。6階調を
表現するために1ラインを印刷するためには6回のスト
ローブパルスを出す必要がある。ストローブパルスがロ
ウのとき、ヘッドに通電されて印刷を行う。ヘッド保護
のため、ロウとロウの間に休止のためのハイの区間があ
る。図4(a)においては、YMC全ての色について同
時にストローブを出すことにより、高速化を図ってい
る。このとき、各色間の電流の干渉を防ぐため、色毎に
別系統の電源を用いることとする。
【0032】図4(b)は、シーケンス707におい
て、YMCの印刷を行う際のヘッドにかけるストローブ
についての別の実施例を示したものである。図4(b)
は各サーマルヘッドにかけるストローブのタイミングチ
ャートである。ここでは、簡単のため、1色あたり6階
調で説明してある。6階調を表現するために1ラインを
印刷するためには6回のストローブパルスを出す必要が
ある。ストローブパルスがロウのとき、ヘッドに通電さ
れて印刷を行う。ここでは図4(a)と異なり、ヘッド
保護のためのハイの区間を利用して、ストローブパルス
をYMC毎にずらして出力している。このことにより、
YMCの印刷は1ストローブ毎にタイミングをずらして
行っているため、1系統分の電源を共通に利用すること
ができる。印刷時間は図4(a)よりは長くなるが、ヘ
ッド保護のためのハイの区間を利用しているため、3倍
よりははるかに短い時間で印刷を行うことができる。
【0033】次に、このカードプリンタにデータ転送に
ついて説明する。このカードプリンタはYMCデータを
1ラインずつ同時に印刷するため、パソコンからYMC
用の印刷データを同時に送る必要がある。したがって、
Y色の1ライン目のデータを1ライン分送り、次にM色
の1ライン目のデータを1ライン分送り、さらにC色の
1ライン目のデータを1ライン分送ることにより、これ
らを同時に印刷できる準備がととのい、カードプリンタ
側は1ライン目の印刷をYMC同時に行う。次にY色の
2ライン目のデータを1ライン分送り、M色の2ライン
目のデータを1ライン分送り、さらにC色の2ライン目
のデータを1ライン分送ることにより、これらを同時に
印刷できる準備がととのい、カードプリンタ側は2ライ
ン目の印刷をYMC同時に行う。以下同様に、順次各ラ
インの印刷を行う。以上の手段をとることにより、カー
ドプリンタ側には各色1ライン分のメモリを持つだけ
で、大きなメモリを持つことなく印刷動作が可能とな
る。
【0034】また、本プリンタで連続して異なる画像を
印刷する際は、同時に印刷するYMCの各印刷画は異な
る画像を印刷する必要がある。このため、パソコンから
カードプリンタにおくるデータはYMCそれぞれ別の画
像のデータである必要がある。すなわち、パソコン側
で、ある画像のYデータを1ライン分送った後には、1
つ前の画像のMデータを1ライン分送り、次にさらに1
つ前の画像のCデータを1ライン分送り、次に再び元の
画像のYデータの次の1ライン分を送ることとなる。
【0035】
【発明の効果】上記手段を用いることにより、YMCの
印刷を同時に行うことに加えて、染着シートの逆送が省
け、さらに転写も同時に行うことが可能であるため、1
枚あたりの印刷時間を飛躍的に早めることができるとい
う効果がある。また、染着シートを1方向のみに動かす
ことが可能となり、染着シートを戻す際のミクロなすべ
りによる色ずれをなくすことができるという効果があ
る。さらに、インクシートを各色毎にわけたことによ
り、色マーク検知のためにヘッドを上下させる必要がな
くなり、インクマーク検知用センサに加えてヘッド上下
のためのモータおよびセンサが不要になる。また、染着
シートが一方向にのみ動くため、逆送時のシートの保護
の必要がなく、転写ロールはとじたままで良くなり、こ
の機構およびモータ、センサ類がも不要になり、低価格
の高速度カードプリンタを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるプリンタのエンジ
ン部概略を示す平面図
【図2】本発明の実施の形態におけるヘッド部断面図
【図3】本発明の実施の形態におけるプリンタの印刷フ
ローチャート
【図4】(a)本発明の実施の形態におけるストローブ
パルスタイミングチャート (b)本発明の実施の形態における別のストローブパル
スタイミングチャート
【図5】昇華型プリンタの印刷部概念を模式的に示す平
面図
【図6】従来の熱昇華型インクシートの平面図
【図7】従来のカードプリンタのエンジン部概略を示す
平面図
【図8】従来のカードプリンタの印刷フローチャート
【符号の説明】
101,106,111 ヘッド 102,107,112 プラテン 103,108,113 インクシート 104,105,109,110,114,115 ボ
ビン 116 染着シート 117 染着シート供給ボビン 118,119 搬送ローラ 120 キャプスタン 121 ピンチローラ 122 分離ローラ 123 染着シート巻取りボビン 124 カード 127 ヒートローラ 128 加圧ローラ 130 カード排出センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染着層を塗布した染着シートに繰り返し
    2色以上の印刷を重ねて行い、その印刷された印刷部を
    記録材に転写して記録材に印刷を行うプリンタにおい
    て、 印刷色と同数以上のサーマルヘッドを持ち、これらのヘ
    ッドのヘッド間隔を染着シート上の印刷のピッチに一致
    するように等間隔に配置するための微調整機構を有する
    とともに、染着シートの移動に同期して各色の印刷を行
    うことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 黄色の印刷用には他の色の印刷用サーマ
    ルヘッドに比べ、色再現性の悪いサーマルヘッドを用い
    ることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 各色用のヘッドを染着シート上の印刷の
    ピッチに一致するように配置し、染着シートの移動に同
    期して各色の印刷を1ライン毎に交互に行うことを特徴
    とした請求項1記載のプリンタ。
JP891796A 1996-01-23 1996-01-23 プリンタ Pending JPH09193428A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103811A (ja) * 2001-09-29 2003-04-09 Toshiba Corp 印刷装置、および印刷方法
CN104163045A (zh) * 2014-07-23 2014-11-26 浙江工业大学 热敏、热转印打印机的打印装置
CN109203652A (zh) * 2017-10-18 2019-01-15 北京鼎致远科技发展有限公司 多打印头热转印打印机节省碳带的方法

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