JP2846072B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JP2846072B2
JP2846072B2 JP16261190A JP16261190A JP2846072B2 JP 2846072 B2 JP2846072 B2 JP 2846072B2 JP 16261190 A JP16261190 A JP 16261190A JP 16261190 A JP16261190 A JP 16261190A JP 2846072 B2 JP2846072 B2 JP 2846072B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サーマルヘツドを用いて熱により記録を行
う方式の熱転写プリンタの予熱制御に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来の熱転写プリンタでは、記録開始時の温度と記録
終了時の温度差により、記録結果に濃度の差が発生する
ため、例えば特開昭59−76268号,59−138476,63−13425
9,63−307970号公報に記載されているように、記録を行
う前にサーマルヘツドを発熱させて、サーマルヘツド自
身の温度を所定温度まで上昇させて、保つようになつて
いた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、サーマルヘツドを予熱している時
間について配慮がなされておらず、予熱が終了するまで
記録の開始を待たせておかなければならない。
本発明は、サーマルヘツドの予熱時間のために、記録
所要時間がむだに長くなるのを防ぐことを目的とする。
さらに、予熱時間を短縮するために、記録可能な程度以
上のエネルギをサーマルヘツドへ加えて予熱した場合に
おいても、サーマルヘツドを記録紙へ押圧した時に、発
熱体の蓄熱により記録紙に誤つた記録が行われてしまう
ことを防止することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、単色記録時または、多色記録の各色の記
録時に、記録紙を記録開始位置に移動する制御と並行し
て、サーマルヘツドの発熱体を発熱させて予熱すること
により達成される。また、サーマルヘツドを記録紙から
離した状態で予熱することで、記録可能な程度以上のエ
ネルギをサーマルヘツドへ加えて予熱することができ、
これにより、サーマルヘツドを記録紙へ押圧したときに
発熱体の蓄積により、記録紙に誤つた記録が行われてし
まうことを防止するために、サーマルヘツドの予熱のた
めの発熱を止めてから、直にサーマルヘツドを記録紙へ
押圧せず、所定時間経過してからサーマルヘツドを記録
紙へ押圧したり、サーマルヘツドの基板温度が所定の温
度に下がつてから押圧したり、記録紙の記録開始位置へ
の移動が終了する前に発熱を止めたりして、サーマルヘ
ツドを記録紙へ押圧する前にサーマルヘツドの発熱体を
冷却させる。
〔作用〕
単色記録時または、多色記録の各色の記録時には、記
録紙を記録開始位置まで移動することが必要になる。従
つて、この動作と並行してサーマルヘツドの発熱体を発
熱させて予熱することにより、予熱に要する時間を省略
することができる。
サーマルヘツドの発熱を止めた直後は、サーマルヘツ
ドの発熱体の温度がまだ高いため、発熱を止めてからす
ぐにサーマルヘツトを記録紙に押圧した場合に、記録紙
に誤つた記録が行われる可能性があるので、発熱体を記
録できない程度まで冷却させてからサーマルヘツドを記
録紙へ押圧すれば良い。なお、サーマルヘツドの発熱体
は熱応答が良いため、サーマルヘツドを記録紙へ押圧す
るまでの待ち時間は、短時間で良い。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第24図を参照
して説明する。
まず、第1図は昇華染料インクを用いて熱転写プリン
タの全体構成を示す図で、プリンタの制御装置のブロツ
ク図とプリンタの機構のブロツク図を示す。
第2図,第3図は、プリンタの記録機構の構成を示
す。第2図は、サーマルヘツドをプラテンローラから離
した状態で記録動作以外を示す。第3図は、サーマルヘ
ツドをプラテンローラに押し付けた状態で記録動作状態
を示す。
第1図に示す制御回路315において、デイジタル信号
入出力回路319は、コンピユータ等の画像処理装置312の
デイジタル信号入出力回路320から画像信号(階調を有
するデイジタル信号で以下階調データと呼ぶ)を入力す
るセントロニクス、SCSI(SMALL COMPUTER SYSTEM INTE
RFACE)等のデイジタル入力インタフエースである。ビ
デオ信号入力回路317はカラーCRTデイスプレイ等の表示
装置313のRGBアナログ・ビデオ信号をデイジタル信号に
変換して入力するアナログ・ビデオ入力インタフエース
である。画像信号は、これら入力回路317,319によつて
取り込まれ、データバス316に出力される。なお、階調
データとは画像信号のプリントすべき色の濃淡の度合い
を表す濃度レベルを示すデータをいう。
画像メモリ321は、R(レツド),G(グリーン),B
(ブルー)の3原色の画像信号を少なくとも1画面分記
憶するメモリで、入力インタフエース回路317,319から
取り込んだ画像信号を一時記憶したのち、プリント(記
録)時は、記録したその画像信号をデータバス316に出
力する。なお、画像メモリには任意のサイズの画像を入
力できる。
中間調制御回路318は、デイジタル信号入出力回路319
からの画像信号を階調データとして直接入力するか、画
像メモリ321の画像信号を入力し、この画像信号から、
サーマルヘツド8の抵抗体を発熱させ、所定の記録濃度
を得るための通電データ及び通電パルス等のヘツド制御
信号を作成する。また、画像処理回路327で色補正また
は縮小,拡大した信号を中間調制御回路318に入力す
る。画像フアイル装置328は、磁気デイスク,磁気テー
プ,CDROM,CDRAM等の画像記憶装置で既存ソフトの画像を
出力したり、入力した画像を記憶し、出力したり、また
は画像処理回路327へ出力し編集または他の画面と合成
した画像をプリントするために使用する。記録に用いら
れる昇華染料インクは、印加するエネルギー量の多少に
よつて転写濃度を連続して制御できるため、1階調ごと
に抵抗体の発熱時間を制御する。n階調ならば、t1,t2
〜tnのパルス幅からなるn個の通電パルスによつて制御
する。
サーマルヘツド8は、発熱抵抗体をライン上に多数並
べたものであり、その概略回路構成を第5図に、また第
2図,第3図で示した記録機構にその取付位置を示す。
そのサーマルヘツド8は、各抵抗体の発熱量をそれぞれ
制御して、インクシート6に塗布してあるインクをイン
クシート6のベースフイルム側より加熱し、記録紙7へ
インクを浸透させる、または付着させることにより転写
する。このサーマルヘツド8の発熱量は、ヘツド制御信
号の通電時間と電源322のヘツド電圧値で制御する。そ
してサーマルヘツド8のヘツド基板の温度はヘツド温度
センサ368により測定される。
機構制御回路314は、デイジタル信号入出力回路319か
ら入力される外部指令信号あるいはキースイツチ324か
ら入力される記録開始指令,画像サイズ等の記録条件に
従つて、記憶機構311の駆動モータ325,表示部323、およ
び電源322を制御する。機構制御回路314は記録機構311
(第2図,第3図)の記録紙7の長手方向の位置を検出
するセンサ36,38、カム18の回転位置を検出するセンサ3
63、インクシート6のインクの色を示すマークを検出す
るインクセンサ37a,37b、インクカセツトが装置にセツ
トされたかを検出するセンサ370、サーマルヘツド8の
ヘツド基板の温度を検出するヘツド温度センサ368、記
憶紙7が装着にセツトされたかを検出するセンサ(図示
せず)、巻取りロール54および、繰り出しロール53の回
転を検出するセンサ等のセンサ信号326を入力し、動作
手順に従つて駆動モータ325、すなわち第2図のステツ
ピングモータ10、またはDCモータ等の駆動を制御する。
また、機構制御回路314は、データバス316に、ビデオ
信号入力回路317と、デイジタル信号入出力回路319と、
画像メモリ321と、中間調制御回路318を制御するため
の、ページ印字指令,1ライン印字指令,色指定信号を出
力する。
次に、第2図,第3図に示す記録機構について説明す
る。第2図は、サーマルヘツド8がプラテンローラ9か
ら離れた状態を示す。以後はこの状態を搬送モードと呼
ぶことにする。第3図は、サーマルヘツド8をプラテン
ローラ9に押圧した状態を示す。以後はこの状態を記録
モードと呼ぶことにする。
本装置は底板30に垂直に固定した2枚の側板31,31′
(31′は図示せず)があり、底板30には給紙ブロツク1,
搬送ブロツク2が固定されている。ヘツドブロツク3,カ
ツターブロツク4,用紙搬送モータ10,冷却フアン11,モー
ド切換モータ83,インク巻き取りモータ82,インク繰り出
しモータ81,モードカム位置センサ363,インクカセツト
検出センサ370,フタ開閉検出センサ372は側板31,31′に
取り付けてある。インクブロツク5はカセツトになつて
おり、側板31,31′に取り付けたインク受け(図示せ
ず)に装着されている。また、記録紙7を供給する記録
紙ロール12も側板31,31′に取り付けた給紙ローラ受け
(図示せず)に装着されている。記録紙ロール12から送
り出された記録紙7は、給紙ブロツク1,搬送ブロツク2,
カツターブロツク4を経て本装置から送出される。側板
31に取り付けた用紙搬送モータ10の出力は、ベルト等の
動力伝達手段(図示せず)を介して、搬送ローラ24,プ
ラテンローラ9,排出ローラ27,前給紙ローラ15a,後給紙
ローラ16a,記録紙ロール12に伝達される。給紙ブロツク
1は、前給紙ローラ15aと15b、後給紙ローラ16aと16bの
2組のローラ対と、ペーパーガイド(図示せず)からな
る。
搬送ブロツク2は、ペーパーガイド(図示せず),搬
送ローラ24と押圧ローラ25の搬送ローラ対、プラテンロ
ーラ9および、排出ローラ27と押圧ローラ28の排出ロー
ラ対、記録紙の有無を検出するためのペーパー位置1セ
ンサ36,インクシート6のインクの色を示すマークを検
出するインクセンサ37a,37b等から構成されている。
カツターブロツク4は、回転刃39,固定刃40,カツター
モータ78,回転刃39の位置を検出するカツター位置セン
サ367と、記録紙の有無を検出するペーパー位置2セン
サ38から構成されている。回転刃40の間に送り込まれた
記録紙7を、回転刃39が回転して切断する。回転刃39
は、カツターモータ78により駆動される。
ヘツドブロツク3は、ヘツドアーム41、ヘツドアーム
41の左端に取付けられたサーマルヘツド8,ヘツドアーム
41の回転中心42,カム18,サーマルヘツド8の上部に取り
付けられた冷却フイン48から構成され、軸42は、側板3
1,31′に回転可能に取り付けられている。サーマルヘツ
ド8には、基板温度を検出するヘツド温度検出センサ36
8を取り付けてある。ヘツドアーム41は、カム18の溝
(図示せず)に案内されて軸42を回転中心として駆動さ
れ、サーマルヘツド8をプラテンローラ9に押圧した
り、離したりする。カム18は、モード切換モータ83によ
り駆動する。搬送モード,記録モード等の状態はモード
カム位置センサ363により検出する。
インクブロツク5は、インクカセツト(図示せず)に
取り付けた繰り出しロール53と巻き取りロール54,イン
クシート6から構成されている。繰り出しロール53はイ
ンク繰り出しモータ81により、また、巻き取りロール54
はインク巻き取りモータ82により互いに独立に駆動す
る。従つて、インクシート6を繰り出しローラ53側から
巻き取りロール54側へ移動させたり、巻き取りローラ54
側から繰り出しロール53側へ移動させたり、互いに巻き
合つてインクシート6のたるみを取つたりできる。
次に、第4図を用いて機構制御回路314の具体例を説
明する。
第4図に示す機構制御回路314は、CPU350(中央演算
処理装置)とROM351(リードオンリーメモリ)とRAM352
(ランダムアクセスメモリ)と出力ポート355と入力ポ
ート356と、それらを接続する内部バス354からなるマイ
クロコンピユータと、駆動モータを駆動するステツピン
グモータ駆動回路357,DCモータ駆動回路358,359,360,36
1と、センサの検出信号を入力する信号レベル変換回路3
62と表示回路323とキースイツチ回路324と外部バス入出
力インタフエース353から構成される。
機構制御回路314は、画像処理装置312からの印字指令
信号(この信号は、第1図に示すデイジタル信号入出力
回路320から制御回路315のデイジタル信号入出力回路31
9に転送され、データバス316に出力される)、または、
キースイツチ回路324からの印字指令信号によつて記録
動作を開始する。
機構制御回路314の動作は、ROM351に、あらかじめ記
憶してある動作手順を示すプログラムに従つて制御され
る。CPU350は、このプログラムを解読し、データの演算
と出力ポートの制御と入力ポートからのデータの入力を
実行する。RAM352は、演算結果などの記憶,入力データ
の記憶,出力データの記憶に使用する。
出力ポート355の出力信号は、ステツピングモータ駆
動回路357に入力され、ステツピングモータの用紙搬送
モータ10を制御する。また、出力信号は、DCモータ駆動
回路358,359,360,361に入力され、DCモータのモード切
換モータ83,インク巻き取りモータ82,インク繰り出しモ
ータ81,カツターモータ78を制御する。
また、入力ポート356は、各センサの信号をロジツク
レベルの信号に変換する信号レベル変換回路362を介し
て、接点スイツチのモード位置センサ363,反射型光セン
サのペーパー位置1センサ36,ペーパー位置2センサ38,
接点スイツチのカツター位置センサ367,反射型光センサ
のインクマーク1検出センサ37a,インクマーク2検出セ
ンサ37b,ヘツド温度センサ368の出力信号をマイクロコ
ンピユータに取り入れる。また、表示回路323は、イン
クエンド表示380,ペーパーエンド表示381,フタオープン
表示382を制御する。
第5図は、中間調制御回路318とサーマルヘツド8を
示す。
サーマルヘツド8は、発熱抵抗体439と記録データに
従つて、発熱抵抗体439にヘツド電圧442により、通電パ
ルス401が印加されている間、電流を流すドライバ438
と、シフトレジスタ436の出力信号を、ラツチ信号402に
より一時記憶し、ドライバ438にデータを出力するラツ
チ437と、通電データ428を転送クロツク403に同期し
て、入力するシフトレジスタ436から構成される。
中間調回路318は、信号バスより入力した階調データ
から、サーマルヘツドを発熱させる通電データ410と通
電パルス401を作成し、ラツチ402,転送クロツク403を発
生してサーマルヘツドを制御するところの通電制御回路
400と、通電データ410を記憶するデユアルポートメモリ
412で構成される。なお、デユアルポートメモリ412は、
データを入力し記憶するRAM部と記憶してあるデータを
シリアルに出力するシリアルシフトレジスタ部を有す
る。
サーマルヘツド8の予熱方法を、第6図に示すタイム
チヤートを用いて説明する。なお、これは一定周期ごと
に発熱体を発熱させる場合の例である。通電制御回路40
0に、信号バス316中の1ライン印字指令信号455が入力
されると、通電制御回路400は、全ビツトを発熱させる
転送データ428をシフトレジスタ436へ転送クロツク403
に同期して転送し、さらに、ラツチ437へラツチ信号402
を出力し、ドライバ438へ通電パルス401を出力する。ラ
ツチ信号402により、すでにシフトレジスタ436に転送し
てある1ライン前のデータがドライバ438へ入力され、
通電パルス401によつてドライバ438が駆動され、発熱体
439が発熱する。
第7図は、本発明のプリヒートを行つた場合と行わな
かつた場合のサーマルヘツドの基板温度の変化を示す。
これ以降は、サーマルヘツドを予熱することをプリヒー
トと呼ぶことにする。
プリヒートを行つた場合には、1色分の記録を行つた
時の記録開始時点から記録終了時点までのヘツドの基板
温度の上昇分TAが、プリヒートを行わなかつた場合のヘ
ツドの基板温度の上昇分TBより小さくなる。従つて、プ
リヒートを行うことにより、ヘツドの基板温度の上昇を
少なくできる。そのため、記録濃度がだんだん濃くなる
ところの濃度変化を低減できるため、品質の良いカラー
記録画像が得られる効果がある。
次に、本発明の熱転写カラープリンタの記録動作を第
8図,第9図,第10図のフローチヤートを用いて説明す
る。
ここで、搬送量は、サーマルヘツド8の発熱体の密着
度を基準とし、Ndot/mmのサーマルヘツドの場合には、
Nライン/mmというように、長さと一定の比率で対応す
るライン数で表すことになる。また、ブラテンローラ9
を基準とした場合、給紙ブロツク側を上流側,カツター
ブロツク側を下流側と呼ぶことにする。用紙搬送モータ
10の回転方向は、記録紙7を上流側へ搬送する時を正
転,下流側へ搬送する時を逆転とする。インク巻き取り
モータ82の回転方向は、インクシート6を巻き取る時を
正転,繰り出す時を逆転とする。インク繰り出しモータ
81の回転方向は、インクシート6を繰り出す時を正転,
巻き取る時を逆転とする。
Step100で、記録シーケンスがスタートする。
Step101で、記録機構を搬送モードにする。
Step102で、記録紙7を下流側へ搬送して、ペーパー
位置2センサ38が記録紙の先端7aを検出するまで搬送す
る。なお、搬送モードにした時すでに記紙紙7を検出し
ている場合には、一旦、記録紙の先端7aがペーパー位置
2センサ38を通り過ぎるまで記録紙7を上流側へ搬送し
たのち、前述と同様の制御を行う。
Step103で、サブルーチンPREHTを実行する。
Step120のPREHTがスタートする。
Step121で、ヘツド温度センサ368により、サーマルヘ
ツド8の基板温度を検出する。
Step122で、検出した基板温度に応じたプリヒート量
を決定し、これに対応した通電データをサーマルヘツド
8へ転送する。
Step123で、PREHTFと各付けたメモリに1をセツトす
る。
Step124で、PREHTの実行を終了して戻る。
Step104で、搬送量をカウントするライン数カウンタ
Nにあらかじめ定めた数値L1をセツトする。
Step105で、サブルーチンPRINTSUBを実行する。記録
紙7を下流側へL1ライン搬送し、インクシート6を1色
目の色のインクにセツトする。
第10図のStep170でPRINTSUBがスタートする。
Step171で、INKSETF,PAPERFと名付けたメモリにそれ
ぞれ0をセツトする。
Step172で、インクシート6の位置決めを行うために
インク巻き取りモータ82を正転で回転スタートする。
Step173で、インク繰り出しモータ81を正転で回転ス
タートする。これは、インク巻き取りモータ82の負荷を
軽くするためのものである。機構の小型化,インクセツ
トの高速化に効果がある。
Step174で、用紙搬送モータ10を逆転で回転スタート
する。つまり、記録紙7を下流側へ搬送する。
Step175で、PREHTFが1ならば、Step176へ進んでプリ
ヒートをスタートさせる。PREHTFが1でなければ、プリ
ヒートは行わずStep177へ進む。
Step176で、プリヒートがスタートする。ここを実行
した後は、周期的にサーマルヘツド8へ通電パルス401
が送られてサーマルヘツド8の発熱が繰り返される。
Step177からStep189へ進む間に、記録紙7のL1または
L5ラインの搬送とインクシート6の位置決めとプリヒー
トを並行して実行する Step177で,INKSETFが1ならば、インクシート6の位
置決めが終了していることになり、Step178へ進む。INK
SETFが1でなければ、インクシート6の位置決めが途中
ということになり、Step179〜Step182の位置決めシーケ
ンスを実行する。
Step178で、PAPERFが1ならば、記録紙7の搬送が終
了していることになり、Step189へ進む。PAPERFが1で
なければ、記録紙7の搬送が途中ということになり、St
ep184〜Step188の搬送シーケンスを実行する。
Step179で、目的の色のインクのマークを検出した場
合は、Step180に進み、目的の色のインクのマークを検
出できなかつた場合は、Step183へ進む。
Step180,Step181,Step182では、目的の色のインクの
マークを検出したので、インク繰り出しモータ81とイン
ク巻き取りモータ82を停止させて、INKSETF1をセツトす
る。
Step183で、PAPERFが1ならば、記録紙7の搬送が終
了していることになり、Step177へ戻る。PAPERFが1で
なければ、記録紙7の搬送が途中ということになり、St
ep184〜Step188の搬送シーケンスを実行する。
Step184で、記録紙7の1ライン分の搬送が終了した
かどうか判断する。1ライン分の搬送が終了していれ
ば、Step185へ進む。1ライン分の搬送が終了していな
ければ、Step177へ戻る。
Step185で、ライン数カウンタNから1を引く。
Step186で、ライン数カウンタNが0ならば、記録紙
7の所定のライン数の搬送が終了したことになり、Step
1187へ進む。ライン数カウンタNが0でなければ、記録
紙7の搬送が途中ということになり、Step177へ戻る。
Step187,Step188では、記録紙7の所定のライン数の
搬送が終了したので、用紙搬送モータ109をストツプさ
せて、PAPERFに1をセツトする。インクシート6の位置
決めと記録紙7の搬送が終了すると、Step189へ進む。
Step189で、プリヒートをストツプする。
Step190で、1色分の記録を行うサブルーチンPRINTを
実行した後、Step191で、第8図に示すシーケンスに戻
る。
第9図のStep140で、PRINTがスタートする。
Step141で、記録機構を記録モードにする。
Step142で、ライン数カウンタNにあらかじめ定めた
数値L2をセツトする。L2は、インクマーク1検出センサ
37aとインクマーク2検出センサ37bの位置から、サーマ
ルヘツド8とプラテンローラ9が接触する位置までの長
さ以上の値とする。
Step143で、インクシート6を上流側へ搬送するため
にインク巻き取りモータ82を正転で回転スタートさせ
る。
Step144で、記録紙7を上流側へ搬送するために用紙
搬送モータ10を正転で回転スタートさせる。
Step145で、ライン数カウンタNにセツトしたライン
数だけ搬送を行うサブルーチンLINESETを実行する。記
録モードでは、インクシート6と記録紙7をはさんで、
サーマルヘツド8をプラテンローラ9に押しつけている
ため、インクシート6と記録紙7の両方が搬送される。
第8図のStep130で、LINESETがスタートする。
Step131で、記録紙7の1ライン分の搬送が終了した
かどうかを判断する。1ライン分の搬送が終了していれ
ば、Step132へ進み、1ライン分の搬送が終了していな
ければ、Step131へ戻る。
Step132で、ライン数カウンタNから1を引く。
Step133で、ライン数カウンタNが0ならば、記録紙
7の所定のライン数の搬送が終了したことになり、Step
134へ進む。ライン数カウンタNが0でなければ、記録
紙7の搬送が途中ということになり、Step131へ戻る。
Step134で、LINESETの実行を終了して戻る。
第9図のStep146で、ライン数カウンタNにあらかじ
め定めた数値L3をセツトする。L3はサーマルヘツド8を
通電して記録を行うライン数である。
Step147からStep151のシーケンスをL3回繰り返して実
行することにより、L3ラインの記録を行う。
Step147で、サーマルヘツド8へ1ライン分の記録デ
ータを転送する。
Step148で、サーマルヘツド8へ通電パルス401を印加
して、発熱体439を発熱させて、1ライン分の熱転写記
録を行う。
Step149,Step150で、所定のライン数の搬送が終了し
た場合には、Step152へ進む。所定のライン数の搬送が
終了していない場合は、Step147へ戻る。
Step152で、ライン数カウンタNにあらかじめ定めた
数値LFをセツトする。LFは、記録終了後に記録方向と同
じ方向にインクシート6と記録紙7を剥離する量(以降
はフロント剥離量と呼ぶことにする)である。ここで、
LF=0であつてもよい。
Step153で、LINESETを実行してLFラインの搬送を行
う。
Step154で、用紙搬送モータ10をストツプさせる。
Step155で、インク巻き取りモータ82をストツプさせ
る。
Step156で、ライン数カウンタNにあらかじめ定めた
数値L4をセツトする。L4は、記録方向とは逆の方向にイ
ンクシート6と記録紙7を剥離する量(以降はバツグ剥
離量と呼ぶことにする)であり、L3ラインの記録とLF
インのフロント剥離によつて、記録紙の先端7aが、排出
ローラ27と押圧ローラ28の排出ローラ対により上流側へ
移動した場合に、排出ローラ対に記録紙7が再び狭持さ
せる位置まで記録紙7を戻すための搬送量でもある。
Step157で、インクシート6を下流側へ搬送するため
にインク繰り出しモータ81を逆転で回転スタートさせ
る。
Step158で、記録紙7を下流側へ搬送するために用紙
搬送モータ10を逆転で回転スタートさせる。
Step159で、LINESETを実行して、L4ラインの搬送を行
う。
Step160で、用紙搬送モータ10を停止させる。
Step161で、インク繰り出しモータ81を停止させる。
Step162で、記録機構を搬送モードにする。
Step163で、PRINTの実行を終了して戻る。
以上で、PRINTSUBの実行を終了して第8図のStep106
へ進む。
Step106で、多色プリントを行う場合には、Step107へ
進む。一色目の記録のみの単色プリントの場合には、St
ep113へ進む。
Step107で、PREHTを実行する。これはStep103と同様
である。
Step108で、ライン数カウンタNにあらかじめ定めた
数値L5をセツトする。L5は、記録開始位置を同じにする
ため、Step105で記録紙7を下流側へL1ライン搬送した
時の記録紙7の位置と同じ位置まで記録紙7を搬送する
ための搬送量である。
Step109で、PRINTSUBを実行し、記録紙7のL5ライン
の搬送と、インクシート6の2色目の位置決めと、プリ
ヒートを行い、2色目の記録を行う。
同様に、Step110,Step111,Step112で、記録紙7のL5
ラインの搬送と、インクシートの3色目の位置決めと、
プリヒートを行い、3色目の記録を行う。
Step113で、ライン数カウンタNにあらかじめ定めた
数値L6をセツトする。L6は、記録終了後の排紙量であ
り、搬送後に、記録紙の先端7aからカツターの回転刃39
と固定刃40が記録紙7を切断する位置までの長さが目的
の用紙サイズの長さを(たとえば、A4サイズの時には29
7mm)になるように決める。
Step114で、記録紙7を下流側へ搬送するために、用
紙搬送モータ10を逆転で回転スタートさせる。
Step115で、LINESETを実行して、L6ラインの搬送を行
う。
Step116で、用紙搬送モータ10を停止させる。
Step117で、カツターモータ78を回転させて、回転刃3
9と固定刃40により記録紙7を切断する。
Step118で、記録シーケンスが終了する。
以上のように、第8図,第9図,第10図に示す記録シ
ーケンスを用いて熱転写カラープリンタの各色の記録の
前にプリヒートを行えば、サーマルヘツドの基板温度の
上昇による記録開始時点から記録終了時点までの温度差
が低減できるため、品質の良いカラー記録が得られる効
果がある。また、記録紙7の記録開始位置への搬送(上
記、L1,L5ラインの搬送)と、インクシート6の位置決
めと、プリヒートの並行して行うことから、別々に行う
場合に比べて、記録所要時間を短縮することができる効
果がある。
第11図に、第8図,第9図,第10図に示す記録シーケ
ンスを用いた時の、記録紙の動きとサーマルヘツドの基
板温度の変化を示す。記録紙の動き、つまり記録紙の先
端7aの軌跡は、縦が搬送量を表し、上流側への搬送が記
録時の動き、下流側への搬送が排出時の動きとなる。ま
た、横は時間経過を表す。1色目にY(イエロー)の記
録を行い、2色目にM(マゼンタ)の記録を行い、3色
目にC(シアン)の記録を行う。また、この例では、フ
ロント剥離量LFを0としている。発熱体の温度に関して
は、プリヒート中の変化のみ図示し、記録中の変化に関
しては省略した。
次に、第10図に示すPRINTSUBのかわりに第12図に示す
PRINTSUBを用いた場合の一実施例を説明する。
Step200で、PRINTSUBがスタートする。
Step171〜Step189は第9図の場合と同様である。
Step189で、プリヒートをストツプした後、Step201,S
tep202で、あらかじめ定めた時間t1秒が経過してからSt
ep190のPRINTへ進む様にする。プリヒートをストツプし
た直後は、サーマルヘツドの発熱体439の温度がまだ高
いため、この温度がインクシート6のインクの昇華また
は融点温度付近まで達していると、PRINT中のStep141
で、記録機構を記録モード、すなわちサーマルヘツド8
をプラテンローラ9に押しつけた状態にした時に、イン
クシート6から記録紙7へインクが転写する。そのた
め、発熱体439の温度が下がつてから記録モードにする
必要がある。t1の値は、サーマルヘツドの発熱体439の
蓄熱特性から求められ、発熱体439の発熱を止めてから
インクシート6のインクシートの昇華または融点温度以
下まで下がるまでの時間が必要である。
以上のように、第8図,第9図,第12図に示す記録シ
ーケンスによれば、プリヒート動作を止めて、インクシ
ート6と記録紙7をはさんでサーマルヘツド8をプラテ
ンローラ9に押圧した時に、インクシート6から記録紙
7へインクが転写するのを防ぐ効果がある。
第13図に、第8図,第9図,第12図に示す記録シーケ
ンサを用いた時の、記録紙の動きとサーマルヘツドの基
板温度の変化を示す。
次に、第10図に示すPRINTSUBのかわりに第14図に示す
PRINTSUBを用いた場合の一実施例を説明する。
Step210で、PRINTSUBがスタートする。
Step171〜Step189は第10図の場合と同様である。
Step189で、プリヒートをストツプした後、Step211,S
tep212で、サーマルヘツド8の基板温度があらかじめ定
めた温度T1度以下まで下がつてからStep190のPRINTへ進
む様にする。T1の値は、サーマルヘツドの発熱体439の
温度とサーマルヘツドの基板の温度との関係から、発熱
体439の発熱を止めてから発熱体439の温度がインクシー
ト6のインクの昇華または融点温度以下まで下がつた時
に基板の温度となる。
以上のように、第8図,第9図,第14図に示す記録シ
ーケンスによれ、プリヒート動作を止めてサーマルヘツ
ド8をプラテンローラに押圧した時に、インクシート6
から記録紙7へインクが転写することを防ぐ効果があ
る。
第15図に、第8図,第9図,第14図に示す記録シーケ
ンスを用いた時の、記録紙の動きとサーマルヘツドの基
板温度の変化を示す。
次に、第10図に示すPRINTSUBのかわりに第16図に示す
PRINTSUBを用いた場合の一実施例を説明する。
Step220で、PRINTSUBがスタートする。
Step171〜Step176は第10図の場合と同様である。
Step177,Step179〜Step182,Step183,Step178,Step184
〜Step188の記録紙7の記録開始位置への搬送とインク
シート6の位置決めを行うシーケンスのループの中に、
Step221〜Step223を挿入する。
Step221〜Step223で、プリヒート動作中に、サーマル
ヘツドの基盤温度があらかじめ定めた温度T2度以上にな
つた場合には、その時点で、プリヒート動作を停止させ
る。T2の値は、プリヒートとして必要な温度の上限とな
る。
Step189〜Step191は第10図の場合と同様である。な
お、プリヒート動作で、サーマルヘツド8の基板温度が
T2度まで達しなかつた場合に、プリヒート動作をストツ
プさせるためにStep189を実行する。
以上のように、第8図,第9図,第16図に示す記録シ
ーケンスによれば、プリヒート動作中の必要以上の温度
上昇をおさえられるため、サーマルヘツド8をプラテン
ローラ9に押圧した時に、インクシート6から記録紙7
へインクが転写することを防ぐ効果がある。
第17図に、第8図,第9図,第16図に示す記録シーケ
ンスを用いた時の、記録紙の動きとサーマルヘツドの基
板温度の変化を示す。
次に、第10図に示すPRINTSUBのかわりに、第8図に示
すPRINTSUBを用いた場合の一実施例を示す。
Step250で、PRINTSUBがスタートする。
Step171〜Step176は、第10図の場合と同様である。
Step177,Step179〜Step182,Step183,Step178,Step184
〜Step188の記録紙の記録開始位置への搬送とインクシ
ート6の位置決めを行うシーケンスのループの中に、St
ep251〜Step255を挿入する。
Step251〜Step253で、プリヒート動作中に、サーマル
ヘツドの基板温度があらかじめ定めた温度T4度以上にな
つた場合には、その時点で、プリヒート動作を停止させ
る。T4の値は、プリヒートとして必要な温度の上限とな
る。
また、Step254,Step255で、サーマルヘツド基板温度
が下がりすぎるのを防ぐために、サーマルヘツドの基板
温度があらかじめ定めた温度T5度以上になつた場合に
は、プリヒート動作を再開する。
Step189で、プリヒート動作を停止させる。
Step256,Step257で、サーマルヘツドの基板温度があ
らかじめ定められた温度T5度以下まで下がつてからStep
190のPRINTへ進むようにする。
以上のように第8図,第9図,第18図に示す記録シー
ケンスによれば、記録紙7の記録開始位置への搬送とイ
ンクシート6の位置決め動作中のサーマルヘツドの基板
温度をT4からT5の間に保つことができるため、プリヒー
トの効果の低減を防ぐ効果がある。また、サーマルヘツ
ド8をプラテンローラ9に押圧した時に、インクシート
6から記録紙7へインクが転写することを防ぐ効果があ
る。
第19図に、第8図,第9図,第18図に示す記録シーケ
ンスを用いた時の、記録紙の動きとサーマルヘツドの基
板温度の変化を示す。
次に、第10図に示すPRINTSUBのかわりに第20図に示す
PRINTSUBを用いた場合の一実施例を示す。
Step230で、PRINTSUBがスタートする。
Step171〜Step183は第10図の場合と同様である。
Step184〜Step188の記録紙7の記録開始位置への搬送
を行うシーケンスの中に、Step231,Step232を挿入す
る。
Step231,Step232で、記録紙7の所定量の搬送が終了
するMライン前でプリヒート動作を止め、残りMライン
の搬送の間、サーマルヘツドの発熱体439を自然または
強制冷却させる。ここで、L1>M,L5>Mである。なお、
インクシート6の位置決めよりも、記録紙7の記録開始
位置への搬送のが早く終了した場合には、インクシート
6の位置決めが終了するまでの間もサーマルヘツドの発
熱体439を冷却する。Mは、サーマルヘツドの発熱体439
の発熱を止めてから発熱体439の温度がインクシート6
のインクの昇華または融点温度以下に下がるまでに要す
る冷却時間に対応する搬送量で、あらかじめ定めておく
値である。
Step190,Step191は、第10図の場合と同様である。
以上のように、第8図、第9図,第20図に示す記録シ
ーケンスによれば、プリヒート動作後に、サーマルヘツ
ド8をプラテンローラ9に押圧した時に、インクシート
6から記録紙7へインクシートが転写することを防ぐ効
果がある。
第21図に、第8図,第9図,第20図に示す記録シーケ
ンスを用いた時の、記録紙の動きとサーマルヘツドの基
板温度の変化を示す。
第22図は、連続して複数枚数のカラー記録を行つたと
きに、プリヒートを行つた場合と行わなかつた場合のサ
ーマルヘツドの基板温度の変化を示す。プリヒートを行
つた場合も行わなかつた場合も、徐々に基板温度が上昇
していき、最終的には、ある温度で安定する。また、プ
リヒートを行つた場合の方が、行わなかつた場合よりも
高い温度で安定する。あらかじめ、プリヒートを行わな
かつた場合の安定点付近の温度T3を定めておき、1色目
の記録を行う前のサーマルヘツドの基板温度がT3度以下
の時には(たとえばA点)、各色の記録の前にプリヒー
トを行つて記録を行い、T3度を越えている時には(たと
えばB点)、各色の記録の前のプリヒートを行わない様
にすれば、連続して記録を行つている時に、プリヒート
を行わない場合よりも、早く安定点に達し、各色の記録
間の濃度差を小さくすることができる効果がある。ま
た、エネルギーを節約する効果がある。
第23図に、実施例の記録シーケンスを示す。第8図の
STARTのかわりに第23図のSTARTを用いる。
Step240で、この記録シーケンスがスタートする。
Step101〜Step103は、第68図の場合と同様である。
Step241,Step242で、サーマルヘツドの基板温度があ
らかじめ定めた温度度以上の時には、PREHTFと名付け
たメモリに0をセツトする。Step103で、一旦PREHTFを
セツトしているので、サーマルヘツドの基板温度がT3
より低い時には、PREHTFは1のままとなる。
Step104〜Step106は、第8図の場合と同様である。St
ep105中で、PREHTFが1の時にはプリヒート動作を行
い、PREHTFが0の時にはプリヒート動作は行わない。
Step243で、PREHTFが1の時にはプリヒート動作の準
備としてStep107を実行し、0の時にはStep108へ進む。
Step107は、第8図の場合と同様である。
Step108,Step109は、第8図の場合と同様である。Ste
p109中でPREHTFが1の時にはプリヒート動作を行い、PR
EHTFが0の時にはプリヒート動作は行わない。
Step244,Step110〜Step112は、前述のStep243,Step10
7〜Step109と同様である。
Step113〜Step118は、第8図の場合と同様である。
以上のように、第23図に示すシーケンスによれば、連
続して記録を行つている時に、早く安定点に達し、各色
の記録間の濃度差を少なくすることができる。効果があ
る。また、エネルギーを節約する効果がある。
第24図に、第23図に示す記録シーケンスを用いた時
の、記録紙の動きとサーマルヘツドの基板温度の変化を
示す。
なお、第23図に示すシーケンス中のサブルーチンPRIN
TSUBには、第10図,第12図,第14図,第16図,第18図,
第20図に示すPRINTSUBのいずれを用いてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、記録紙を記録開始位置に移動する制
御と並行して、サーマルヘツドの予熱を行うことによ
り、予熱に要する時間を省略することができるので、記
録所要時間を短縮する効果がある。
また、サーマルヘツドの予熱のための発熱を止めてか
ら、発熱体を記録できない程度まで冷却させてから、サ
ーマルヘツドを記録紙へ押圧することにより、記録紙に
誤つた記録が行われることを防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の熱転写プリンタの全体構成を示す。 第2図,第3図は、記録機構を示す。 第4図は、機構制御回路を示す。 第5図は、中間調制御回路とサーマルヘツドを示す。 第6図は、予熱のタイムチヤートを示す。 第7図は、プリヒートを行つた場合と行わなかつた場合
のサーマルヘツドの基板温度の変化を示す。 第8図,第9図,第10図に、記録動作の一実施例のフロ
ーチヤートを示す。 第11図に、記録紙の動きとサーマルヘツドの基板温度の
変化の一例を示す。 第12図に、記録動作の一実施例のフローチヤートを示
す。 第13図に、記録紙の動きとサーマルヘツドの基板温度の
変化の一例を示す。 第14図に、記録動作の一実施例のフローチヤートを示
す。 第15図に、記録紙の動きとサーマルヘツドの基板温度の
変化の一例を示す。 第16図に記録動作の一実施例のフローチヤートを示す。 第17図に、記録紙の動きとサーマルヘツドの基板温度の
変化の一例を示す。 第18図に、記録動作の一実施例のフローチヤートを示
す。 第19図に、記録紙の動きとサーマルヘツドの基板温度の
変化の一例を示す。 第20図に、記録動作の一実施例のフローチヤートを示
す。 第21図に、記録紙の動きとサーマルヘツドの基板温度の
変化の一例を示す。 第22図に、連続して複数枚数のカラー記録を行つたとき
のサーマルヘツドの基板温度の変化を示す。 第23図に、記録動作の一実施例のフローチヤートを示
す。 第24図に、記録紙の動きとサーマルヘツドの基板温度の
変化の一例を示す。 8……サーマルヘツド、9……プラテンローラ、368…
…ヘツド温度検出センサ、6……インクシート、7……
記録紙、318……中間調制御回路、314……機構制御回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 泰洋 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 清水 晃 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社日立製作所東海工場内 (72)発明者 吉田 雅志 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 昭63−153191(JP,A) 特開 昭57−151378(JP,A) 特開 昭63−98458(JP,A) 特開 昭58−181365(JP,A) 特開 昭53−27787(JP,A) 特開 昭61−199965(JP,A) 特開 昭57−59786(JP,A) 実開 昭58−92056(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライン状に多数の発熱体で構成されたサー
    マルヘッドと、前記サーマルヘッドの記録紙搬送方向上
    流側にローラ対を配置し、前記ローラ対で前記記録紙を
    挟持して搬送する機構と、前記記録紙とは別に設けられ
    たインクシートロールの繰り出し巻取りを行うインクブ
    ロックと、前記サーマルヘッドにより前記インクシート
    と前記記録紙をプラテンローラに押圧、離間するための
    ヘッド昇降手段と、入力された画像信号に基づいて前記
    サーマルヘッドの発熱を制御するヘッド制御信号、前記
    記録紙及びインクシートの移動を制御するモータ駆動信
    号及び、前記ヘッド昇降手段を制御する制御信号を出力
    する制御回路とを備えた熱転写プリンタにおいて、前記
    ヘッド昇降手段で前記ヘッドを前記プラテンローラから
    離す方向に上昇させ前記インクシートを記録紙より離間
    し、前記ローラ対により前記記録紙を下流側に移動して
    サーマルヘッドの発熱体の位置に前記記録紙の記録開始
    位置を移動する制御と平行して前記サーマルヘッドの全
    発熱体を記録可能な温度以上になるように通電加熱し、
    前記通電加熱を停止後、前記発熱体の温度が所定温度ま
    で下がってから前記ヘッド昇降手段により前記サーマル
    ヘッドをプラテンローラ側に降下させ、前記インクシー
    トと前記記録紙を前記プラテンローラに押圧し、前記記
    録紙を上流側に移動しながら画像信号を記録紙に記録す
    る制御手段を備えたことを特徴とする熱転写プリンタ。
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