JPH07213596A - 救急絆創膏用フィルム - Google Patents

救急絆創膏用フィルム

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JPH07213596A
JPH07213596A JP6256581A JP25658194A JPH07213596A JP H07213596 A JPH07213596 A JP H07213596A JP 6256581 A JP6256581 A JP 6256581A JP 25658194 A JP25658194 A JP 25658194A JP H07213596 A JPH07213596 A JP H07213596A
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JP
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film
resin
weight
stretching
polypropylene
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JP6256581A
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English (en)
Inventor
Hideshi Matsumoto
英志 松本
Hironori Tabata
博則 田畑
Hideyuki Taguchi
秀之 田口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非PVC系樹脂からなり、可塑剤を実質的に
含有しない、柔軟で伸縮性を有する、しかも伸張時の応
力緩和が速く、充分な抗張力を有する、患部を圧迫せ
ず、風合いがよい、救急絆創膏用フィルムを提供する。 【構成】 重量平均分子量が80,000〜500,0
00の範囲内にあり、クロス分別法により所定温度範囲
内で所定の樹脂溶出量である組成を有するポリプロピレ
ン系樹脂からなる救急絆創膏用フィルムである。この救
急絆創膏用フィルムは、少なくとも1方向に延伸されて
おり、この延伸は延伸温度75〜150℃、延伸倍率
1.1〜5倍で行われている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定のポリプロピレン
系樹脂を用いて成形される救急絆創膏用フィルムに関
し、詳細には、柔軟で患部を圧迫しない、風合いのよい
救急絆創膏が得られる救急絆創膏用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に絆創膏、特に救急絆創膏は、軟質
フィルムの表面に粘着剤を塗布し、さらにその上にガー
ゼなどを貼着し、その上から差し替え用の離型紙を積層
した上、所定寸法に打ち抜いた後、その表裏両面に個別
包装紙を重ね、所定寸法に裁断して得られる。
【0003】このような救急絆創膏に使用される軟質フ
ィルムとしては、柔軟性、伸縮性、風合いの点から、カ
レンダー法やゾルキャスト法により作製された可塑化ポ
リ塩化ビニル(以下可塑化PVCと言う)を主成分とす
るものが、多く使用されてきた。
【0004】しかし、上記可塑化PVCは大量の可塑剤
を含有するために、フィルムから粘着剤層へ可塑剤が移
行し、経時により粘着剤の粘着力が低下したり、フィル
ムと粘着剤との間の接着力が低下して、絆創膏が剥がれ
易くなるという欠点があった。また、近年、環境問題の
観点から、塩素を含有するPVCの使用の是非があらゆ
る分野で議論されている。
【0005】このため、最近、可塑化PVCに代わる材
料として、柔軟で、かつ伸縮性を有するポリオレフィン
系樹脂の開発が積極的に行われている。このようなポリ
オレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、エチレ
ン−プロピレン共重合体などを使用したフィルムが挙げ
られるが、まだ十分なものは得られていない。
【0006】例えば、上記救急絆創膏用フィルムとして
は、特公昭57−11342号公報で、エチレン−α−
オレフィン共重合体、LDPE(低密度ポリエチレ
ン)、PP(ポリプロピレン)のうち少なくとも1種類
よりなるポリオレフィン組成物を1.5〜3.5倍延伸
したフィルムが、また、特開昭62−82967号公報
で、エチレン−プロピレンゴムまたはエチレン−プロピ
レン−ジエン三元共重合体などの炭化水素系エラストマ
ーと、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフ
ィン配合物からなるフィルムが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなフィルムでは、救急絆創膏に要求される貼付時の
伸縮性や変形回復率が充分といえず、そのため、貼付さ
れたフィルムすなわち救急絆創膏が、すぐ緩んだり、破
れたりして、実際の使用に適さないことが多かった。
【0008】本発明は上記従来の欠点を克服するもので
あり、特定のポリプロピレン系樹脂を用いることによっ
て、可塑剤を実質的に含有せず、柔軟で伸縮性を有し、
しかも伸張時の応力緩和が速いために、患部を圧迫せ
ず、風合いのよい、従来の可塑化PVCフィルムの代替
となる救急絆創膏用フィルムを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、樹脂成分として、特定の重量平均分子量を有
し、かつクロス分別法による特定温度における樹脂溶出
量が一定の範囲にあるポリプロピレン系樹脂をフィルム
に成形し、これを救急絆創膏用フィルムに利用すること
により、上記目的を達成できることを見いだし、その知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0010】本発明の救急絆創膏用フィルムには、重量
平均分子量が80,000〜500,000の範囲内に
あるポリプロピレン系樹脂が用いられる。このポリプロ
ピレン系樹脂が、クロス分別法による0℃〜10℃での
樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重
量%であり、10℃〜70℃での樹脂溶出量が全ポリプ
ロピレン系樹脂量の5〜35重量%であり、70℃〜9
5℃での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の1〜
30重量%であり、そして95℃〜125℃での樹脂溶
出量が全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量%であ
る範囲内の組成を有することを特徴とする。
【0011】好適な実施態様では、上記ポリプロピレン
系樹脂は、プロピレン−エチレン共重合体またはプロピ
レン−α−オレフィン共重合体樹脂である。これらの樹
脂は、チタン化合物触媒およびアルミニウム化合物触媒
の存在下で、まず第1のプロピレン系樹脂を第1段階目
で重合し、次いで第2段階目以降において、生成したチ
タン含有プロピレン系樹脂と上記化合物触媒存在下で、
プロピレンとエチレン、あるいはプロピレンとα−オレ
フィンとを共重合させて得られることを特徴とする。
【0012】さらに好適な実施態様では、第1段階目で
生成したチタン含有プロピレン系樹脂が、プロピレン単
独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、またはプロ
ピレン−α−オレフィン共重合体である。
【0013】本発明の第1の救急絆創膏用フィルムは、
少なくとも1方向に、延伸温度75〜150℃、延伸倍
率1.1〜5倍で延伸されている。本発明の第2の救急
絆創膏用フィルムは、インフレーション法により成形さ
れており、その成形条件は、押出し温度190〜240
℃、ブロー比1.1〜4である。本発明の第3の救急絆
創膏用フィルムは、フィルムの残存ゲル重量分率が10
〜70%となるように架橋させられている。本発明の第
4の救急絆創膏用フィルムは、温度85〜150℃、延
伸倍率2〜10倍で、少なくとも1方向に延伸された
後、アニール温度80〜160℃でアニール処理されて
いる。本発明の第5の救急絆創膏用フィルムは、本発明
の第4の救急絆創膏用フィルムが延伸方向の収縮率が5
0%以下となるようにアニール処理されている。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
は、樹脂の重量平均分子量は、例えば、WATERS社
製高温GPC(150CV)で測定され得る。本発明に
使用されるポリプロピレン系樹脂の重量平均分子量は8
0,000〜500,000であり、好ましくは80,
000〜450,000であり、さらに好ましくは、1
00,000〜400,000である。重量平均分子量
が80,000未満ではフィルムの伸縮性または強度が
不充分であり、500,000を超えると充分な柔軟性
が得られない。
【0015】本発明で用いたクロス分別法による樹脂の
溶出量の測定は以下のように行われる。ポリプロピレン
系樹脂をまず140℃あるいはポリプロピレン系樹脂が
完全に溶解する温度のο−ジクロロベンゼンに溶解し、
一定速度で冷却し、予め用意した不活性担体表面に薄い
ポリマー層を結晶性の高い順および分子量の大きい順に
生成させる。次に、この生成したポリマー層を連続また
は段階的に昇温し、順次溶出した成分の濃度を検出し、
その組成分布(結晶性分布)を測定する<温度上昇溶離
分別>と同時に、その成分について高温型GPCにより
分子量および分子量分布を測定する。本発明では、上記
の温度上昇溶離分別(TREF=Temperature Rising E
lution Fractionation)部分と高温GPC(SEC=Si
ze Exclusion Chromatograph)部分とをシステムとして
備えているクロス分別クロマトグラフ装置<CFC−T
150A型:三菱油化社製>を使用して、上述のデータ
を測定した。
【0016】本発明で用いるポリプロピレン系樹脂は、
上記クロス分別法による0℃〜10℃での樹脂溶出量が
全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%であり、
好ましくは50〜75重量%である。この溶出量が、4
5重量%未満ではフィルムの柔軟性に欠け、80重量%
を超えるとフィルムとして充分な強度が得られない。こ
の樹脂は、上記クロス分別法による10℃〜70℃での
樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量
%であり、好ましくは5〜30重量%である。5重量%
未満ではフィルムの柔軟性に欠け、35重量%を超える
とフィルムの変形回復性に劣る。上記クロス分別法によ
る70℃〜95℃での樹脂溶出量は全ポリプロピレン系
樹脂量の1〜30重量%であり、好ましくは1〜25重
量%である。1重量%未満ではフィルムの変形回復性に
劣り、30重量%を超えるとフィルムの強度が問題とな
る。最後に、上記クロス分別法による95℃〜125℃
での樹脂溶出量は全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35
重量%であり、好ましくは5〜30重量%である。5重
量%未満ではフィルムの強度に問題があり、35重量%
を超えるとフィルムの柔軟性が劣る。
【0017】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
は、上記クロス分別法による0℃〜10℃、10℃〜7
0℃、70℃〜95℃、95℃〜125℃でのそれぞれ
の溶出樹脂の重量平均分子量が100,000〜30
0,000、70,000〜500,000、50,0
00〜500,000、50,000〜500,000
の範囲内にあることが好ましい。
【0018】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
において、各温度域での溶出量および重量平均分子量が
上記範囲内にあることは、フィルムの弾性率、強度、延
性などの物性を制御する上で非常に重要である。
【0019】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
は、例えば以下のような多段重合法により製造される。
まず、第1段階として、チタン化合物触媒およびアルミ
ニウム化合物触媒の存在下においてプロピレンモノマー
および必要に応じてプロピレン以外のα−オレフィンモ
ノマーを用いて重合を行い、第1のポリプロピレン系樹
脂を得る。このポリプロピレン系樹脂はプロピレン単独
重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−
α−オレフィン共重合体などであり得る。
【0020】第2段階として、前記のチタン化合物触媒
およびアルミニウム化合物触媒を含有したままで、チタ
ン含有ポリプロピレン系樹脂と上記化合物存在下で、オ
レフィンモノマー(例えば、エチレン、プロピレン、ま
たはα−オレフィン)とを共重合させて、第2のポリプ
ロピレン系樹脂を得る。この2段階反応により得られる
第2のポリプロピレン系樹脂は、プロピレン−エチレン
共重合体またはプロピレン−α−オレフィン共重合体で
あり得る。
【0021】以下同様に目的に応じて多段階の共重合反
応を行い得る。この製造方法の特徴は、重合を1段階で
終了するのではなく、2段階以上の多段重合を行うこと
にある。このことにより、複数の種類のポリマーを続け
て作り上げることが可能であり、通常のポリマーブレン
ドとは全く異なる、分子レベルでのブレンドタイプの共
重合体が生成される。
【0022】通常、ポリマーブレンドの場合、柔軟性と
伸縮性を向上させるには、ブレンドするゴム成分の分子
量を上げるのがひとつの方法である。本発明に用いられ
るポリプロピレン系樹脂の場合、このゴム成分にあたる
のは上記の2段階以降の反応で生成する成分(α−オレ
フィン−プロピレン、エチレン−プロピレン)であり、
この成分は分子量が高いため、溶融粘度が高い。このゴ
ム成分は上記の多段重合法を用いることにより、第1段
階で得られるポリプロピレン樹脂中に微分散させること
ができる。
【0023】しかし、通常の押出機などを用いたブレン
ド法では、このように分子量の高いゴム成分を用いる
と、溶融粘度が高いため、本発明で用いられるポリプロ
ピレン系樹脂のような微分散モルフォロジーを有する樹
脂は作製し得ない。さらに、従来の反応により得られる
ポリプロピレン系のブロック共重合体のような樹脂で
は、共重合されるエチレン、α−オレフィンなどのブロ
ック成分は、主成分であるポリプロピレンに対してその
製造プロセス上、約50重量%程度含有させるのが限界
であり、通常その含有量は30重量%までである。この
ためポリプロピレン系樹脂において、可塑化PVCのよ
うな柔軟性を実現するのは非常に困難であった。しかし
上記のような方法を用いれば、前記の共重合成分を約8
0〜95重量%まで含有させることが可能となり、可塑
化PVCと同様な物性を有するポリプロピレン系樹脂が
得られる。
【0024】このような製造方法としては例えば、特開
平4−224809号公報に記載の方法がある。この方
法ではチタン化合物としては、例えば三塩化チタンと塩
化マグネシウムとを共粉砕し、これをオルトチタン酸n
−ブチル、2−エチル−1−ヘキサノール、p−トルイ
ル酸エチル、四塩化ケイ素、フタル酸ジイソブチルなど
で処理して得られる、平均粒子径15μmの球状固体チ
タン触媒が用いられている。この方法ではさらに重合層
に電子供与体としてケイ素化合物、特にジフェニルジメ
トキシシランを添加し、さらにヨウ化エチルも添加して
いる。
【0025】さらに、特開平3−97747号公報には
チタン化合物として、塩化マグネシウムとアルコールの
付加物を四塩化チタンおよび電子供与体で処理したもの
を用いることが記載されている。これらの方法の他に
も、例えば、特開平4−96912号公報、同4−96
907号公報、同3−174410号公報、同2−17
0803号公報、同2−170802号公報、同3−2
05439号公報、および特開昭61−42553号公
報などに、このような製造方法の記載がある。
【0026】本発明の救急絆創膏用フィルムを形成する
ポリプロピレン系樹脂を製造する際には、上記のよう
な、公知の任意の方法が使用し得る。このような製造方
法により得られる実際の樹脂としては徳山曹達社製の
「商品名:PER」およびハイモント社製の「商品名:
キャタロイ」が挙げられる。これらはいずれも本発明に
用いられ得る。
【0027】本発明におけるポリプロピレン系樹脂とし
ては、上記方法で製造されたポリプロピレン系樹脂に、
本発明の趣旨を損なわない範囲で他のポリオレフィン系
樹脂等をブレンドしてもよい。
【0028】本発明において、上記の各樹脂層には、酸
化防止剤、紫外線吸収剤などの安定剤、沈降性硫酸バリ
ウム、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、酸化チタンな
どの充填剤、着色剤などを添加できる。
【0029】一般にポリプロピレン系樹脂フィルムで
は、応力−ひずみ曲線(以下「S−Sカーブ」という)
をとると、初期の立ち上がりが急であり、20〜30%
伸張すると降伏し、その後、100%伸張程度までは応
力がほとんど増加しない、いわゆるS−Sカーブがねる
という現象が起こる。このようなフィルムでは、絆創膏
の貼付時に引張ると伸びきり、貼り直しが困難になるこ
とがある。また、樹脂によっては、初期の伸張時抗張力
が大きすぎて、柔軟性のないフィルムとなることもあ
る。
【0030】本発明によれば、初期の伸張時抗張力が小
さくなり、かつS−Sカーブがねてしまわない、すなわ
ち柔軟性に富み、かつ充分な抗張力を有するフィルムが
得られる。
【0031】本発明の第1の救急絆創膏用フィルムは、
上記の樹脂を、通常のTダイ法、インフレーション法、
カレンダー法などでフィルムに成形した後、所定の厚み
に延伸することにより得られる。
【0032】上記救急絆創膏用フィルムは、少なくとも
1方向に延伸されることにより、柔軟性、伸縮性、およ
び伸張時の応力緩和を維持し、かつ絆創膏の貼付け時ま
たは貼直し時に強く引っ張っても伸びきることのない充
分な抗張力が付与される。
【0033】この延伸温度は75〜150℃である。延
伸温度が75℃未満では、フィルムに延伸による残留応
力が強く残り、熱収縮が大きくなる。延伸温度が150
℃を超えると、充分な抗張力が得られない。
【0034】上記フィルムの延伸倍率は、1.1〜5倍
であり、好ましくは、1.2〜3倍である。5倍を超え
て延伸を行うと、延伸による応力が強く残り、熱収縮が
過度に生じる。1.1倍未満では、充分な抗張力が得ら
れない。
【0035】上記フィルムの延伸方法としては、フィル
ムを少なくとも1方向に均一に延伸できる方法であれば
いかなる方法でもよく、テンター延伸、縦一軸延伸、同
時二軸延伸、逐次二軸延伸、ロール圧延、チューブラー
延伸などが挙げられる。
【0036】本発明の第2の救急絆創膏用フィルムは、
上記のポリプロピレン系樹脂を、インフレーション法
で、所定の厚みに成形することにより得られる。このイ
ンフレーション成形は、空冷法または水冷法のいずれで
もよい。
【0037】上記ポリプロピレン系樹脂をインフレーシ
ョン成形することにより、柔軟性、伸縮性、および伸張
時の応力緩和を維持し、かつ絆創膏の貼付け時または貼
直し時に強く引張っても伸びきることのない充分な抗張
力を有するフィルムが提供される。
【0038】上記樹脂のインフレーション成形において
は、フロストライン以下では、MD(縦)、TD(幅)
方向共にフィルムが伸張される。すなわち、フィルムが
高温で延伸されていることになり、それにより若干の分
子配向が生じるために、上記のようなフィルムが得られ
る。また、このフィルムは高温で変形されるため、残留
歪みが小さく、熱収縮率も比較的良好である。
【0039】上記樹脂のインフレーション成形における
押出し温度は190〜240℃である。押出し温度が1
90℃未満では、安定したインフレーション成形を行う
ことができない(ブローアップすることが困難であ
る)。押出し温度が240℃を超えると、インフレーシ
ョン成形の効果が得られない(S−Sカーブがねてしま
う)。
【0040】上記インフレーション成形におけるブロー
比は、1.1〜4である。1.1未満では、S−Sカー
ブがねてしまう。4より大きいと、ブローが不安定であ
り、ブローができたとしても、熱収縮が過度に生じるフ
ィルムとなる。
【0041】本発明の第3の救急絆創膏用フィルムは、
上記の樹脂を通常のTダイ法、インフレーション法、カ
レンダー法などにより成形した後、種々の方法で上記ポ
リプロピレン系樹脂を架橋させることにより得られる。
【0042】上記ポリプロピレン系樹脂を架橋させ、得
られるフィルムを、120℃のキシレン中で24時間抽
出処理した時の残存ゲル重量分率を10〜70%に調整
することにより、柔軟性、伸縮性、および伸張時の応力
緩和を維持し、かつ、絆創膏を貼付時や貼直し時に強く
引張っても伸びきってしまわない充分な抗張力が提供さ
れる。
【0043】ポリプロピレン系樹脂を架橋させる方法と
しては、いかなる方法でも良いが、例えば、ラジカル発
生剤の存在下で遊離ラジカルが発生する温度以上に加熱
する方法、電離性放射線を照射する方法などが挙げられ
る。
【0044】上記ラジカル発生剤としては、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イ
ソプロピル)ベンゼン、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイドなどの有機過酸化
物が挙げられる。
【0045】ラジカル発生剤と共に、必要に応じて、炭
素−炭素不飽和結合を1個以上有する化合物を高分子化
助剤として添加してもよい。
【0046】ラジカル発生剤によりポリプロピレン系樹
脂を架橋させるには、ポリプロピレン系樹脂とラジカル
発生剤および高分子化助剤とを押出機に投入して、ラジ
カル発生剤の分解温度以下で押し出し、フィルム状にし
た後、ラジカル発生剤の分解温度以上に加熱し、遊離ラ
ジカルを発生させてポリプロピレン系樹脂を架橋させ
る。
【0047】ポリプロピレン系樹脂に電離性放射線を照
射して架橋させる場合には、通常、ポリプロピレン系樹
脂をフィルム状に成形し、このフィルムに電子線、γ線
などの電離性放射線を照射して架橋させる。
【0048】上記ラジカル発生剤の添加量および電離性
放射線の照射量は、得られるポリプロピレン系樹脂フィ
ルムの残存ゲル重量分率が10〜70%となるように設
定される。好ましいフィルムの残存ゲル重量分率は10
〜60%である。特に好ましいフィルムの残存ゲル重量
分率は25〜55%である。残存ゲル重量分率が10%
未満の場合には、救急絆創膏として必要な充分な抗張力
が得られず、70%を超える場合には、得られるフィル
ムの柔軟性が不十分となる。
【0049】本発明の第4の救急絆創膏用フィルムは、
延伸温度85〜150℃、延伸倍率2〜10倍で、少な
くとも1方向に延伸された後、アニール温度80〜16
0℃でアニール処理されることにより得られる。延伸温
度が85℃未満、延伸倍率10倍未満では、いずれもア
ニール処理により熱収縮を改善すると十分な抗張力が得
られなくなる。
【0050】上記アニールとは、延伸後のフィルムを熱
処理し、延伸による残留応力を緩和することであり、熱
収縮を抑えるため、ならびにフィルムに柔軟性を付与す
るために必須の工程である。
【0051】このアニール温度は80〜160℃であ
る。アニール温度が80℃未満では、延伸による残留応
力を十分に緩和できず熱収縮の問題が生じる。また、1
60℃を超えるとフィルムが著しく軟化して均一なもの
が得られなくなる。
【0052】上記アニール処理に使用される装置として
は、特に限定されず、例えば、テンター延伸機、縦一軸
延伸機等が挙げられる。
【0053】本発明の第5の救急絆創膏用フィルムは、
本発明の第4の救急絆創膏用フィルムの延伸方向の収縮
率が50%以下となるようにアニール処理することによ
り得られる。
【0054】上記アニール処理は、救急絆創膏用フィル
ムの延伸方向に収縮させて行われ、その収縮率は50%
以下に限定され、好ましくは3〜40%である。この収
縮率が50%を超えると、アニール中にフィルムのたる
みが生じ、均一なものが得られなくなる。上記条件で延
伸方向へ収縮させることにより、低伸長時の応力を低減
でき、フィルムに一層の柔軟性を付与することができ
る。
【0055】以上により得られる本発明の救急絆創膏用
フィルムの厚みは、特に限定されるものではないが、1
5〜300μmが好ましい。15μm未満では使用に際
しての強度が不足となり、300μmを超えると救急絆
創膏としては固すぎ、風合いが好ましくない。また、上
記フィルムは、無色透明であってもよく、着色不透明で
あってもよい。
【0056】本発明により得られるフィルムを基材とし
て用いる救急絆創膏は、該フィルムの一方の表面に、必
要に応じてコロナ処理やアンカーコートを施した後、粘
着剤層を設け、その上にガーゼ等を積層し、この上から
差し替え用の離型紙を積層した上、これを所定の寸法に
打ち抜いた後、表裏両面に個別包装紙を重ねると共に、
さらに所定の寸法に切断して得られる。尚、コロナ処理
を行う場合は、フィルムの表面張力を38dyn/cm
以上とすることが好ましい。
【0057】上記粘着剤層は、上記フィルムの表面全面
に設けてもよく、あるいは、細い線状、格子状、散点
状、粘着剤が塗布されていない小円部が多数形成された
面状等、用途によって自由に選択してもよい。
【0058】上記粘着剤の種類は、特に限定されるもの
ではなく、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル
系、ウレタン系、ビニルエーテル系、シリコーン系等の
各種粘着剤が好適に用いられ、また、その形態は、溶剤
型、エマルジョン型、ホットメルト型などのいずれであ
ってもよい。
【0059】上記粘着剤の塗工方法は、特に限定される
ものではなく、フィルム表面に粘着剤を直接塗工しても
よいし、あるいは離型紙や離型フィルムのようなセパレ
ーターの離型処理面に粘着剤を塗工して、フィルムと重
ね合わせることによって、粘着剤層をフィルム側へ転写
する方法を採ってもよい。
【0060】また、上記フィルム層のいずれか一方の表
面には、目的に応じて、各種の印刷を任意の形状及び寸
法で行い得る。
【0061】
【作用】本発明の救急絆創膏用フィルムは、可塑剤を実
質的に含有せず、柔軟で伸縮性を有しており、しかも伸
張時の応力緩和が速いため、患部を圧迫せず、風合いが
よい救急絆創膏を提供することができる。
【0062】本発明の救急絆創膏用フィルムが上記のよ
うな優れた特徴を有する理由は、以下のように推定され
る。本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂は、ポリ
プロピレン樹脂にエチレン−プロピレン共重合体などに
代表される非晶性ポリマーが重合中に大量に導入されて
アロイされたようになっていると考えられる。非常に活
性が高く、寿命が長いチタン系触媒の使用により、この
種の樹脂の製造が一部のメーカーで可能になっているよ
うである。このような重合によるポリマー中には、分子
構造の異なる共重合体が数種存在し、そのためポリプロ
ピレンなどの通常樹脂部とこれら共重合体部のアロイに
おいて特徴あるモルフォロジーが発現していると考えら
れる。この結果、本発明における救急絆創膏用フィルム
は、可塑化PVCに非常に近い物性を発揮すると考えら
れる。
【0063】そして、本発明の第1では、上記ポリプロ
ピレン系樹脂から得られるフィルムを少なくとも1方向
に延伸することにより、分子が適度に配向し、伸縮性お
よび応力緩和性を維持し、かつ、絆創膏の貼付け時また
は貼直し時に強く引張っても伸びきることがなく、充分
な抗張力を有するフィルムが得られる。
【0064】また、本発明の第2では、上記ポリプロピ
レン系樹脂を特定条件でインフレーション成形すること
により、残留歪みが少ない状態で分子が若干配向するの
で、伸縮性および応力緩和性を維持し、かつ、絆創膏の
貼付け時または貼直し時に強く引張っても伸びきること
がない、充分な抗張力を有するフィルムが得られる。イ
ンフレーション成形により、さらにフィルムの熱収縮を
抑えることができると考えられる。
【0065】さらに、本発明の第3では、上記ポリプロ
ピレン系樹脂を、ラジカル発生剤の存在下で遊離ラジカ
ルが発生する温度以上に加熱するか、あるいは電離性放
射線を照射することにより架橋させて、得られるフィル
ムの残存ゲル重量分率を10〜70%とすることによ
り、伸縮性および応力緩和性を維持し、かつ、絆創膏の
貼付け時または貼直し時に強く引張っても伸びきること
がない、充分な抗張力を有するフィルムが得られるもの
と推定される。
【0066】さらに、本発明の第4及び5では、上記ポ
リプロピレン系樹脂を、少なくとも1方向に延伸するこ
とにより、分子が適度に配向し、伸縮性および応力緩和
性を維持し、かつ、絆創膏の貼付け時または貼直し時に
強く引張っても伸びきることがなく、充分な抗張力を有
するフィルムが得られ、さらに延伸後、特定の条件でア
ニール処理することにより、柔軟でかつ十分な抗張力を
維持し、熱収縮を抑えることができると推定される。
【実施例】以下実施例に基づき本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されない。
【0067】以下の実施例及び比較例において、抗張
力、応力緩和、熱収縮性及び残存ゲル重量分率は救急絆
創膏用フィルムについて、人体(指)への装着感は救急
絆創膏について、それぞれ以下に示す方法で実験され
た。
【0068】抗張力:引張試験機により、試料幅19
mm,初期試料長(つかみ間隔)100mmのフィルム
試料を、引張速度200mm/minで延伸方向に引張
り、所定の伸度における抗張力を測定した。
【0069】応力緩和:引張試験機により、試料幅1
9mm、初期試料長100mmのフィルム試料を、引張
速度200mm/minで、伸度10%まで延伸方向に
引張った後、そのまま保持した状態で所定時間経過後の
抗張力を測定し、次式により、応力残存の割合を計算し
た。
【0070】応力残存率(%)=〔所定時間経過後の抗
張力/初期抗張力〕×100
【0071】熱収縮性:枚葉のフィルム試料に100
mm×100mmの正方形状の標線を入れ、ギヤーオー
ブンで70℃で5時間加熱し、熱収縮率を測定した。
【0072】熱収縮率(%)=〔(100−加熱後の寸
法)/100〕×100
【0073】人体(指)への装着感:絆創膏を人差指
の第2関節の周囲に巻き付け、指を曲げたり伸ばしたり
したときの感触(圧迫感)を評価した。
【0074】残存ゲル重量分率:得られるポリプロピ
レン系樹脂フィルムを120℃のキシレン中で24時間
抽出処理を行い、残存ゲル量を測定した。
【0075】(実施例1)重量平均分子量250,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で56.4重量%、10℃〜70℃で18.4重量
%、70℃〜95℃で16.8重量%、95℃〜125
℃で8.41重量%であるポリプロピレン系樹脂(ハイ
モント社製)を、図1に示すように、Tダイ1により金
型温度約240℃で押出し冷却ロール2を通してフィル
ム3を成形した後、テンター延伸機21で延伸温度13
0℃、延伸倍率1.5倍で横方向に一軸延伸し、救急絆
創膏用フィルム3を作製した。
【0076】次に、クラフト紙の片面にポリエチレン層
をラミネートし、さらにそのポリエチレン層の表面にシ
リコーン離型剤を塗工して得られる工程紙5の離型処理
面51に、ゴム系粘着剤溶液(天然ゴム、ポリテルペン
樹脂、ポリブテン、および老化防止剤の35%トルエン
溶液)を、塗布乾燥巻取機を用いて、乾燥後の厚みが4
0μmになるように塗工、乾燥し、粘着剤層4を形成し
た。次いで、図2に示すように、前述の救急絆創膏用フ
ィルム3のコロナ処理面32と、前記粘着剤層4と工程
紙5との積層体の粘着剤層面とを合わせて積層し、巻取
機(図示せず)でロール状に巻き取った。
【0077】このロール状物をスリッターを用いて、7
8mm幅に切断し、長尺(200m)に巻取り、救急絆
創膏用原反Aを得た。得られた救急絆創膏用原反Aを、
図3に示す加工プロセスによって、救急絆創膏に加工し
た。上記加工プロセスでは、所定幅の救急絆創膏用副資
材(ガーゼ、差替え用剥離紙、個包装など)の供給手段
(図示せず)が設けられており、救急絆創膏用原反Aが
巻き戻され、工程紙5が剥離される(図示せず)と孔開
け加工機(図示せず)によって、微小な孔あけ加工61
が施される。次いで粘着剤層4上に厚さ1mm、幅17
mm×長さ25mmのガーゼ62を装着した後、差替え
用離型紙63をガーゼ62の上から積層し、続いて得ら
れた積層体を、打抜き機64により所定の寸法(幅20
mm×長さ75mm、両端は半径12mmの円弧状)に
打ち抜き、個包装材65で包装した後切断加工66を行
って、図4および図5に示すような救急絆創膏67を得
た。
【0078】(実施例2)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、延伸温度140℃、延伸倍率2.5倍で
横一軸テンター延伸を行ったこと以外は、実施例1と同
様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作
製した。
【0079】(実施例3)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、延伸温度130℃、延伸倍率1.5倍で
縦一軸近接延伸を行ったこと以外は、実施例1と同様の
方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製し
た。ここで、ロール状のテープ原反は19mm幅にスリ
ットし、打ち抜きはMD(縦方向すなわち延伸方向)に
行った。
【0080】(比較例1)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、延伸温度60℃、延伸倍率2.0倍で横
一軸テンター延伸を行ったこと以外は、実施例1と同様
の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製
した。
【0081】(比較例2)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、延伸温度120℃、延伸倍率6.0倍で
横一軸テンター延伸を行ったこと以外は、実施例1と同
様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作
製した。
【0082】(比較例3)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、延伸温度160℃、延伸倍率1.5倍で
横一軸テンター延伸を行ったこと以外は、実施例1と同
様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作
製した。
【0083】本実施例1〜3および比較例1〜3で得ら
れた救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏の評価結果
を、以下の表1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】(実施例4)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、図6に示すように、インフレーションダ
イ11により、押出し温度200℃、ブロー比1.5で
フィルム3を押出成形した後、このフィルム表面32を
コロナ放電処理し、救急絆創膏用フィルム3(65μ
m)を得た。次いで、このフィルムを用いて、以下実施
例1と同様にして救急絆創膏を作製した。ここで、ロー
ル状のテープ原反は19mm幅にスリットし、打ち抜き
はMD(縦方向即ち延伸方向)に、所定の寸法(幅19
mm×長さ75mm、両端は半径12mmの円弧状)と
なるように行った。
【0086】(実施例5)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、押出し温度200℃、ブロー比2.4で
成形を行ったこと以外は、実施例4と同様の方法で救急
絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0087】(実施例6)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、押出し温度200℃、ブロー比3.5で
成形を行ったこと以外は、実施例4と同様の方法で救急
絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0088】(実施例7)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、押出し温度240℃、ブロー比2.4で
成形を行ったこと以外は、実施例4と同様の方法で救急
絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0089】(比較例4)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、実施例4と同様の方法で、押出し温度約
200℃、ブロー比6.0で成形しようとしたが、安定
して成形できず、サンプルが得られなかった。
【0090】(比較例5)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、押出し温度約200℃、ブロー比1.0
で成形を行ったこと以外は、実施例4と同様の方法で救
急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0091】(比較例6)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、押出し温度260℃、ブロー比2.4で
成形を行ったこと以外は、実施例4と同様の方法で、救
急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0092】(比較例7)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、実施例4と同様の方法で、押出し温度1
70℃、ブロー比2.4で成形しようとしたが、ブロー
アップせず、サンプルが得られなかった。
【0093】(比較例8)重量平均分子量200,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で2.5重量%、10℃〜70℃で16.2重量%、
70℃〜95℃で80.5重量%、95℃〜125℃で
0.8重量%であるポリプロピレン系樹脂を用いて、押
出し温度約200℃、ブロー比2.5で成形を行ったこ
と以外は、実施例4と同様の方法で救急絆創膏用フィル
ムおよび救急絆創膏を作製した。
【0094】本実施例4〜7および比較例5、6、8で
得られた救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏の評価
結果を、以下の表2に示した。
【0095】
【表2】
【0096】(実施例8)実施例1のポリプロピレン系
樹脂100重量部に対して、ラジカル発生剤として、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3を0.5重量部と、高分子化助剤とし
て、ジビニルベンゼン3重量部とを添加し、図1に示す
Tダイにより、金型温度180℃で押出した後、200
℃に加熱して上記ポリプロピレン系樹脂を架橋させ、救
急絆創膏用フィルム3(65μm)を得た。このフィル
ムを用いて、以下実施例1と同様にして救急絆創膏を作
製した。ここで、ロール状のテープ原反は19mm幅に
スリットし、打ち抜きはMD(縦方向即ち延伸方向)
に、所定の寸法(幅19mm×長さ75mm、両端は半
径12mmの円弧状)となるように行った。
【0097】(実施例9)Tダイにより金型温度約20
0℃で押し出した後、加速電圧200kV、10Mra
dの条件で電子線を照射し、架橋させたこと以外には、
実施例8と同様にして、救急絆創膏用フィルムおよび救
急絆創膏を作製した。
【0098】(比較例9)ラジカル発生剤として、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3を0.1重量部と、高分子化助剤として、ジ
ビニルベンゼン3重量部とを添加し、Tダイにより、金
型温度約180℃で押し出した後、200℃に加熱して
上記ポリプロピレン系樹脂を架橋させたこと以外は、実
施例8と同様にして、救急絆創膏用フィルムおよび救急
絆創膏を作製した。
【0099】(比較例10)ラジカル発生剤として、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3を1.5重量部と、高分子化助剤として、ジ
ビニルベンゼン3重量部とを添加し、Tダイにより、金
型温度約180℃で押し出した後、200℃に加熱して
上記ポリプロピレン系樹脂を架橋させたこと以外は、実
施例8と同様にして、救急絆創膏用フィルムおよび救急
絆創膏を作製した。
【0100】(比較例11)Tダイにより金型温度約20
0℃で押し出した後、加速電圧200kV、2Mrad
の条件で電子線を照射し、架橋させたこと以外には、実
施例8と同様にして、救急絆創膏用フィルムおよび救急
絆創膏を作製した。
【0101】(比較例12)Tダイにより金型温度約20
0℃で押し出した後、加速電圧200kV、25Mra
dの条件で電子線を照射し、架橋させたこと以外には、
実施例8と同様にして、救急絆創膏用フィルムおよび救
急絆創膏を作製した。
【0102】(比較例13)重量平均分子量200,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で2.5重量%、10℃〜70℃で16.2重量%、
70℃〜95℃で80.5重量%、95℃〜125℃で
0.8重量%であるポリプロピレン系樹脂を用いて、T
ダイにより金型温度約200℃で押し出した後、加速電
圧200kV、10Mradの条件で電子線を照射し、
架橋させたこと以外には、実施例8と同様にして、救急
絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0103】本実施例8、9および比較例9〜13で得ら
れた救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏の評価結果
を、以下の表3に示した。
【0104】
【表3】
【0105】(実施例10)重量平均分子量250,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で67.0重量%、10℃〜70℃で17.9重量
%、70℃〜95℃で3.2重量%、95℃〜125℃
で10.5重量%であるポリプロピレン系樹脂(徳山曹
達社製)を用いて、図1に示すように、Tダイ1により
金型温度200℃でフィルム3を押出し、テンター延伸
機21で延伸温度130℃、延伸倍率4.0倍で横方向
に一軸延伸した後、アニール温度120℃、アニール時
間1分でアニール処理を行い、次いで、フィルム表面3
2をコロナ放電処理装置で処理した後巻き取り、厚さ6
8μmの救急絆創膏用フィルム3を得た。この救急絆創
膏用フィルムを使用して、実施例1と同様な救急絆創膏
用加工装置により、救急絆創膏を作製した。
【0106】(実施例11)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度130℃、延伸倍率5.0倍で横
方向に一軸延伸した後、アニール温度120℃で1分
間、アニール処理を行ったこと以外は、実施例10と同様
にして、救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製し
た。
【0107】(実施例12)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度140℃、延伸倍率6.0倍で縦
方向に一軸延伸を行った後、アニール温度140℃で1
分間、アニール処理を行ったこと以外は、実施例10と同
様にして、救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製
した。
【0108】(比較例14)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度130℃、延伸倍率1.5倍で縦
方向に一軸延伸を行った後、アニール温度120℃で1
分間、アニール処理を行ったこと以外は、実施例10と同
様にして、救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製
した。
【0109】(比較例15)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度80℃、延伸倍率2.0倍で横方
向に一軸延伸を行った後、アニール温度130℃で1分
間アニール処理したこと以外は、実施例10と同様にし
て、救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0110】(比較例16)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度160℃、延伸倍率4.0倍で横
方向に一軸延伸を行った後、アニール温度140℃で1
分間アニール処理を行ったところ、フィルムが軟化しサ
ンプルは得られなかった。
【0111】(比較例17)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度130℃、延伸倍率11.0倍で
横方向に一軸延伸を行ったところ、フィルムが破断して
サンプルは得られなかった。
【0112】(比較例18)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度120℃、延伸倍率4.0倍で横
方向に一軸延伸を行った後、アニール温度70℃で1分
間アニール処理したこと以外は、実施例10と同様にし
て、救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0113】(比較例19)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度120℃、延伸倍率4.0倍で横
方向に一軸延伸を行った後、アニール温度170℃で1
分間アニール処理したところ、フィルムが著しく軟化し
サンプルは得られなかった。
【0114】本実施例10〜12および比較例14、15、18で
得られた救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏の評価
結果を、以下の表4に示した。なお、熱収縮の測定で
は、粘着剤を塗布した離型紙つきの救急絆創膏用フィル
ムをそのまま測定に供した。
【0115】
【表4】
【0116】(実施例13)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、Tダイにより金型温度200℃で押出し、
テンター延伸機で延伸温度130℃、延伸倍率4.0倍
で横方向に一軸延伸した後、アニール温度120℃、ア
ニール時間1分間でアニール処理し、フィルム幅の収縮
率が5%となるように収縮させた。次いで、フィルム表
面をコロナ放電処理した後ロール状に巻き取り、厚さ7
1μmの救急絆創膏用フィルムを得た。次に、上記救急
絆創膏用フィルムを使用して、実施例1と同様な救急絆
創膏用加工装置により、救急絆創膏を作製した。
【0117】(実施例14)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度130℃、延伸倍率5.0倍で横
方向に一軸延伸を行い、アニール温度120℃、アニー
ル時間1分間でフィルム幅の収縮率が10%となるよう
に収縮させたこと以外は、実施例13と同様にして、救急
絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0118】(実施例15)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度140℃、延伸倍率6.0倍で横
方向に一軸延伸を行い、アニール温度130℃、アニー
ル時間1分間でフィルム幅の収縮率が30%となるよう
に収縮させたこと以外は、実施例13と同様にして、救急
絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0119】(実施例16)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度140℃、延伸倍率8.0倍で横
方向に一軸延伸を行い、アニール温度130℃、アニー
ル時間1分間でフィルム幅の収縮率が40%となるよう
に収縮させたこと以外は、実施例13と同様にして、救急
絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0120】(実施例17)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度140℃、延伸倍率6.0倍で縦
方向に一軸近接延伸を行い、アニール温度140℃、ア
ニール時間1分間でフィルム幅の収縮率が15%となる
ように収縮させたこと以外は、実施例13と同様にして、
救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0121】(実施例18)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度130℃、延伸倍率1.5倍で横
方向に一軸延伸を行い、アニール温度120℃、アニー
ル時間1分間でフィルム幅の収縮率が10%となるよう
に収縮させたこと以外は、実施例13と同様にして、救急
絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0122】(比較例20)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度80℃、延伸倍率2.0倍で横方
向に一軸延伸を行い、アニール温度130℃、アニール
時間1分間でフィルム幅の収縮率が10%となるように
収縮させたこと以外は、実施例13と同様にして、救急絆
創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した
【0123】(比較例21)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度160℃、延伸倍率4.0倍で横
方向に一軸延伸を行ったところ、延伸時にフィルムが軟
化して、サンプルは得られなかった。
【0124】(比較例22)実施例10と同様なポリプロピ
レン系樹脂を用い、延伸温度130℃、延伸倍率11.
0倍で横方向に一軸延伸を行ったところ、延伸時にフィ
ルムが破断してサンプルは得られなかった。
【0125】(比較例23)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度120℃、延伸倍率4.0倍で横
方向に一軸延伸を行い、アニール温度70℃、アニール
時間1分間でフィルム幅の収縮率が10%となるように
収縮させたこと以外は、実施例13と同様にして、救急絆
創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0126】(比較例24)実施例10のポリプロピレン系
樹脂を用い、延伸温度120℃、延伸倍率4.0倍で横
方向に一軸延伸を行った後、アニール温度170℃、ア
ニール時間1分間でフィルム幅方向の収縮率が10%と
なるようにアニール処理を行ったところ、アニール時に
フィルムが著しく軟化して、サンプルは得られなかっ
た。
【0127】(比較例25)実施例10と同様なポリプロピ
レン系樹脂を用い、延伸温度130℃、延伸倍率4.0
倍で横方向に一軸延伸を行った後、アニール温度120
℃、アニール時間1分間でフィルム幅方向の収縮率が7
0%となるようにアニール処理を行ったところ、アニー
ル時にフィルムが大きくたるみ、サンプルは得られなか
った。
【0128】本実施例13〜18および比較例20、23で得ら
れた救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏の評価結果
を、以下の表5に示した。
【0129】
【表5】
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、特定のポリプロピレン
系樹脂を用い、特定の条件でフィルムを成形することに
よって、柔軟で伸縮性を有し、しかも伸張時の応力緩和
が速く、充分な抗張力を有する、患部を圧迫しない、風
合いのよい、従来の可塑化PVCフィルムの代替となる
救急絆創膏用フィルムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の救急絆創膏用フィルムの押出工程を示
す概略図である。
【図2】本発明の救急絆創膏用フィルムのコロナ処理面
に粘着剤層を積層した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の救急絆創膏用フィルムを使用して救急
絆創膏を製造する工程を示す概略図である。
【図4】本発明の救急絆創膏用フィルムを用いて得られ
た救急絆創膏の断面図である。
【図5】図4の救急絆創膏の平面図である。
【図6】本発明の救急絆創膏用フィルムのインフレーシ
ョン法による製造の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 Tダイ 12 案内板 2 冷却ロール 3 フィルム 32 コロナ処理面 4 粘着剤層 5 工程紙 51 離型処理面 61 孔開け加工 62 ガーゼ 63 離型紙 64 打ち抜き加工 65 個包装材 66 切断加工 67 救急絆創膏 A 救急絆創膏用原反

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が80,000〜50
    0,000の範囲内にあるポリプロピレン系樹脂であ
    り、クロス分別法による0℃〜10℃での樹脂溶出量が
    全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%であり、
    10℃〜70℃での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹
    脂量の5〜35重量%であり、70℃〜95℃での樹脂
    溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の1〜30重量%で
    あり、そして95℃〜125℃での樹脂溶出量が全ポリ
    プロピレン系樹脂量の5〜35重量%である範囲内の組
    成を有するポリプロピレン系樹脂から成形されたフィル
    ムが少なくとも1方向に延伸されており、該延伸が延伸
    温度75〜150℃および延伸倍率1.1〜5倍で行わ
    れていることを特徴とする救急絆創膏用フィルム。
  2. 【請求項2】 重量平均分子量が80,000〜50
    0,000の範囲内にあるポリプロピレン系樹脂であ
    り、クロス分別法による0℃以上10℃以下での樹脂溶
    出量が全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%で
    あり、10℃〜70℃での樹脂溶出量が全ポリプロピレ
    ン系樹脂量の5〜35重量%であり、70℃〜95℃で
    の樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の1〜30重
    量%であり、そして95℃〜125℃での樹脂溶出量が
    全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量%である範囲
    内の組成を有するポリプロピレン系樹脂から成形された
    フィルムが、押出し温度190〜240℃、ブロー比
    1.1〜4の成形条件であるインフレーション法により
    成形されていることを特徴とする救急創膏用フィルム。
  3. 【請求項3】 重量平均分子量が80,000〜50
    0,000の範囲内にあるポリプロピレン系樹脂であ
    り、クロス分別法による0℃以上10℃以下での樹脂溶
    出量が全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%で
    あり、10℃〜70℃での樹脂溶出量が全ポリプロピレ
    ン系樹脂量の5〜35重量%であり、70℃〜95℃で
    の樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の1〜30重
    量%であり、そして95℃〜125℃での樹脂溶出量が
    全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量%である範囲
    内の組成を有するポリプロピレン系樹脂から成形された
    フィルムの残存ゲル重量分率が10〜70%の範囲で、
    架橋されていることを特徴とする救急絆創膏用フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のポリプロピレン系樹脂か
    ら成形されたフィルムが少なくとも1方向に延伸されて
    おり、該延伸が延伸温度85〜150℃および延伸倍率
    2〜10倍で行われた後に、アニール温度80〜160
    ℃でアニール処理されていることを特徴とする救急絆創
    膏用フィルム。
  5. 【請求項5】 延伸方向の収縮率が50%以下となるよ
    うにアニール処理されていることを特徴とする請求項4
    記載の救急絆創膏用フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001524385A (ja) * 1997-12-01 2001-12-04 エイチ・ビー・フラー・ライセンシング・アンド・ファイナンシング・インコーポレイテッド 熱可塑性コーティングの製造方法及びこれより形成された製品

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