JPH07148241A - 救急絆創膏用フィルム - Google Patents

救急絆創膏用フィルム

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JPH07148241A
JPH07148241A JP6224842A JP22484294A JPH07148241A JP H07148241 A JPH07148241 A JP H07148241A JP 6224842 A JP6224842 A JP 6224842A JP 22484294 A JP22484294 A JP 22484294A JP H07148241 A JPH07148241 A JP H07148241A
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film
stretching
resin
layer
aid bandage
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JP6224842A
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English (en)
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Hironori Tabata
博則 田畑
Hideshi Matsumoto
英志 松本
Hideyuki Taguchi
秀之 田口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非PVC系樹脂からなり、可塑剤を実質的に
含有しない、柔軟で伸縮性を有し、しかも伸張時の応力
緩和が速く、患部を圧迫せず、風合いがよい、救急絆創
膏用フィルムを提供する。 【構成】 少なくともポリプロピレン系樹脂層と、オレ
フィン系熱可塑性エラストマー層またはスチレン系熱可
塑性エラストマー層とが積層される救急絆創膏用フィル
ムである。また、少なくとも前記ポリプロピレン系樹脂
層と、オレフィン系熱可塑性エラストマー層およびスチ
レン系熱可塑性エラストマー層とが積層されていてもよ
い。該ポリプロピレン系樹脂は、重量平均分子量が8
0,000〜500,000の範囲内にあり、クロス分
別法により所定温度範囲内で所定の樹脂溶出量である組
成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定のポリプロピレン
系樹脂を用いて形成される救急絆創膏用フィルムに関
し、さらに詳細には、柔軟で患部を圧迫しない、風合い
のよい救急絆創膏が得られる救急絆創膏用フィルムに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、絆創膏、特に救急絆創膏は軟質
フィルムの表面に粘着剤を塗布し、さらにその上にガー
ゼなどを貼着し、その上から差し替え用の離型紙を積層
した上、所定寸法に打ち抜いた後、その表裏両面に個別
包装紙を重ね、所定寸法に裁断して得られる。
【0003】このような救急絆創膏に使用される軟質フ
ィルムとしては、柔軟性、伸縮性、風合い等の点から、
一般に、カレンダー法やゾルキャスト法により得られ
た、可塑化ポリ塩化ビニル(以下、可塑化PVCと言
う)を主成分とするものが多く使用されてきた。
【0004】しかし、上記ポリ塩化ビニルフィルムは大
量の可塑剤を含有するために、フィルムから粘着剤へ可
塑剤が移行し、経時により粘着剤の粘着力が低下した
り、フィルムと粘着剤との間の接着力が低下して、絆創
膏が剥がれ易くなるという欠点があった。また、近年、
環境問題の観点から、塩素を含有するPVCの使用の是
非があらゆる分野で論議されている。
【0005】このため、最近では可塑化PVCに代わる
材料として、柔軟で、かつ伸縮性を有するポリオレフィ
ン系樹脂の開発が積極的に行われている。このようなポ
リオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、エチ
レン−プロピレン共重合体などを使用したフィルムが挙
げられるが、まだ十分なものは得られていない。
【0006】上記救急絆創膏用フィルムとして、特公昭
57−11342号公報では、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体、LDPE(低密度ポリエチレン)、PP
(ポリプロピレン)のうち少なくとも1種類よりなるポ
リオレフィン組成物を1.5〜3.5倍延伸したフィル
ムが、また、特開昭62−82967号公報では、エチ
レン−プロピレンゴムまたはエチレン−プロピレン−ジ
エン三元共重合体などの炭化水素系エラストマーと、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン配合
物からなるフィルムがそれぞれ開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなフィルムでは、救急絆創膏に要求される貼付時の
伸縮性や変形回復率が充分とはいえず、そのため、貼付
されたフィルムすなわち救急絆創膏が、すぐ緩んだり、
破れたりして、実際の使用には適さないことが多かっ
た。
【0008】本発明は上記従来の欠点を克服するもので
あり、特定のポリプロピレン系樹脂を用いることによっ
て、可塑剤を実質的に含有せず、柔軟で伸縮性を有し、
しかも伸張時の応力緩和が速いために、患部を圧迫せ
ず、風合いのよい、従来の可塑化PVCフィルムの代替
となる救急絆創膏用フィルムを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、樹脂成分として、特定の重量平均分子量を有
し、かつクロス分別法による特定温度における樹脂溶出
量が一定の範囲にあるポリプロピレン系樹脂をフィルム
に成形し、これを該救急絆創膏用フィルムに利用するこ
とにより、上記目的を達成できることを見いだし、その
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0010】第1発明の救急絆創膏用フィルムは、少な
くともポリプロピレン系樹脂層と、オレフィン系熱可塑
性エラストマー層またはスチレン系熱可塑性エラストマ
ー層とが積層される。第1発明の救急絆創膏用フィルム
はまた、少なくともポリプロピレン系樹脂層と、オレフ
ィン系熱可塑性エラストマー層およびスチレン系熱可塑
性エラストマーとが積層される。
【0011】このポリプロピレン系樹脂が、重量平均分
子量が80,000〜500,000の範囲内にあり、
クロス分別法による0℃〜10℃での樹脂溶出量が全ポ
リプロピレン系樹脂量の45〜80重量%であり、10
℃〜70℃での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量
の5〜35重量%であり、70℃〜95℃での樹脂溶出
量が全ポリプロピレン系樹脂量の1〜30重量%であ
り、そして95℃〜125℃での樹脂溶出量が全ポリプ
ロピレン系樹脂量の5〜35重量%である範囲内の組成
を有することを特徴とする。
【0012】好適な実施態様では、上記ポリプロピレン
系樹脂が、プロピレン−エチレン共重合体またはプロピ
レン−α−オレフィン共重合体である。これらの樹脂
は、チタン化合物触媒およびアルミニウム化合物触媒の
存在下で、まずプロピレン系樹脂を第1段階目で重合
し、次いで第2段階目以降において生成したチタン含有
プロピレン系樹脂と上記化合物触媒存在下で、プロピレ
ンとエチレン、あるいはプロピレンとα−オレフィンと
を共重合させて得られることを特徴とする。
【0013】さらに好適な実施態様では、第1段階目で
生成したチタン含有プロピレン系樹脂が、プロピレン単
独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、またはプロ
ピレン−α−オレフィン共重合体である。
【0014】以下、第1発明を詳細に説明する。
【0015】第1発明の救急絆創膏用フィルムの、少な
くとも1層は、以下に述べる性質を有する、ポリプロピ
レン系樹脂層である。
【0016】第1発明では、樹脂の重量平均分子量は、
例えば、WATERS社製高温GPC(150CV)で
測定され得る。第1発明に使用されるポリプロピレン系
樹脂の重量平均分子量は80,000〜500,000
であり、好ましくは80,000〜450,000であ
り、さらに好ましくは、100,000〜400,00
0である。重量平均分子量が80,000未満ではフィ
ルムの伸縮性または強度が不充分であり、500,00
0を超えると充分な柔軟性が得られない。
【0017】第1発明で用いたクロス分別法による樹脂
の溶出量の測定は以下のように行われる。ポリプロピレ
ン系樹脂をまず140℃あるいはポリプロピレン系樹脂
が完全に溶解する温度のo−ジクロロベンゼンに溶解
し、一定速度で冷却し、予め用意した不活性担体表面に
薄いポリマー層を結晶性の高い順および分子量の大きい
順に生成させる。次に、この生成したポリマー層を連続
または段階的に昇温し、順次溶出した成分の濃度を検出
し、その組成分布(結晶性分布)を測定する<温度上昇
溶離分別>。同時に、その成分について高温型GPCに
より分子量および分子量分布を測定する。例えば、上記
の温度上昇溶離分別(TREF=TemperatureRising El
ution Fractionation)部分と高温GPC(SEC=Siz
e Exclusion Chromatograph)部分とをシステムとして
備えているクロス分別クロマトグラフ装置<CFC−T
150A型:三菱油化社製>が使用され得る。
【0018】第1発明で用いるポリプロピレン系樹脂
は、上記クロス分別法による0℃〜10℃での樹脂溶出
量が全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%であ
り、好ましくは50〜75重量%である。この溶出量
が、45重量%未満ではフィルムの柔軟性に欠け、80
重量%を超えるとフィルムとして充分な強度が得られな
い。
【0019】この樹脂は、上記クロス分別法による10
℃〜70℃での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量
の5〜35重量%であり、好ましくは5〜30重量%で
ある。5重量%未満ではフィルムの柔軟性に欠け、35
重量%を超えるとフィルムの変形回復性に劣る。
【0020】上記クロス分別法による70℃〜95℃で
の樹脂溶出量は全ポリプロピレン系樹脂量の1〜30重
量%であり、好ましくは1〜25重量%である。1重量
%未満ではフィルムの変形回復性に劣り、30重量%を
超えるとフィルムの強度的に問題となる。
【0021】最後に、上記クロス分別法による95℃〜
125℃での樹脂溶出量は全ポリプロピレン系樹脂量の
5〜35重量%であり、好ましくは5〜30重量%であ
る。5重量%未満ではフィルムの強度に問題があり、3
5重量%を超えるとフィルムの柔軟性が劣る。
【0022】第1発明で用いられるポリプロピレン系樹
脂は、上記クロス分別法による0℃〜10℃、10℃〜
70℃、70℃〜95℃、95℃〜125℃でのそれぞ
れの溶出樹脂の重量平均分子量が、100,000〜3
00,000、70,000〜500,000、50,
000〜500,000、50,000〜500,00
0の範囲内にあることが好ましい。
【0023】第1発明で用いられるポリプロピレン系樹
脂において、各温度域での溶出量および重量平均分子量
が上記範囲内にあることは、フィルムの弾性率、強度、
延性などの物性を制御する上で非常に重要である。
【0024】第1発明で用いられるポリプロピレン系樹
脂は、例えば、以下のような多段重合法により製造され
る。まず、第1段階として、チタン化合物触媒およびア
ルミニウム化合物触媒の存在下においてプロピレンモノ
マーおよび必要に応じてプロピレン以外のα−オレフィ
ンモノマーを用いて重合を行い、第1のポリプロピレン
系樹脂を得る。このポリプロピレン系樹脂はプロピレン
単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレ
ン−α−オレフィン共重合体等であり得る。
【0025】第2段階として、前記のチタン化合物触媒
およびアルミニウム化合物触媒を含有したままで、チタ
ン含有ポリプロピレン系樹脂と上記化合物触媒存在下
で、オレフィンモノマー(例えば、エチレン、プロピレ
ン、またはα−オレフィン)とを共重合させて、第2の
ポリプロピレン系樹脂を得る。この2段階反応により得
られる第2のポリプロピレン系樹脂は、プロピレン−エ
チレン共重合体またはプロピレン−α−オレフィン共重
合体であり得る。以下同様に目的に応じて多段階の共重
合反応を行い得る。
【0026】この製造方法の特徴は、重合を一段階で終
了するのではなく、二段階以上の多段重合を行うことに
ある。このことにより、複数の種類のポリマーを続けて
作り上げることが可能であり、通常のポリマーブレンド
とは全く異なる、分子レベルでのブレンドタイプの共重
合体が生成される。通常、ポリマーブレンドの場合、柔
軟性と伸縮性を向上させるには、ブレンドするゴム成分
の分子量を上げるのがひとつの方法である。
【0027】第1発明に用いられるポリプロピレン系樹
脂の場合、このゴム成分にあたるのは上記の2段階以降
の反応で生成する成分(α−オレフィン−プロピレン、
エチレン−プロピレン)であり、この成分は分子量が高
いため、溶融粘度が高い。このゴム成分は上記の多段重
合法を用いることにより、微分散させることができる。
しかし、通常の押出機などを用いたブレンド法では、こ
のように分子量の高いゴム成分を用いると、溶融粘度が
高いため、第1発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
のような微分散モルフォロジーを有する樹脂は作製し得
ない。
【0028】さらに、従来の反応により得られるポリプ
ロピレン系のブロック共重合体のような樹脂では、共重
合されるエチレン、α−オレフィンなどのブロック成分
は、主成分であるポリプロピレンに対してその製造プロ
セス上、約50重量%程度含有させるのが限界であり、
通常その含有量は30重量%までである。このためポリ
プロピレン系樹脂において、可塑化PVCのような柔軟
性を実現するのは非常に困難であった。しかし上記のよ
うな方法を用いれば、前記の共重合成分を約80〜95
重量%まで含有させることが可能となり、可塑化PVC
と同様な物性を有するポリプロピレン系樹脂が得られ
る。
【0029】このような製造方法としては例えば、特開
平4−224809号公報に記載の方法がある。この方
法ではチタン化合物としては、例えば三塩化チタンと塩
化マグネシウムとを共粉砕し、これをオルトチタン酸n
−ブチル、2−エチル−1−ヘキサノール、p−トルイ
ル酸エチル、四塩化ケイ素、フタル酸ジイソブチルなど
で処理して得られる、平均粒子径15μmの球状固体チ
タン触媒が用いられている。この方法ではさらに重合層
に電子供与体としてケイ素化合物、特にジフェニルジメ
トキシシランを添加し、さらにヨウ化エチルも添加して
いる。
【0030】さらに、特開平3−97747号公報には
チタン化合物として、塩化マグネシウムとアルコールの
付加物を四塩化チタンおよび電子供与体で処理したもの
を用いることが記載されている。これらの方法の他に
も、例えば、特開平4−96912号公報、同4−96
907号公報、同3−174410号公報、同2−17
0803号公報、同2−170802号公報、同3−2
05439号公報、同4−153203号公報、および
特開昭61−42553号公報などに、このような製造
方法の記載がある。
【0031】第1発明の救急絆創膏用フィルムを形成す
るポリプロピレン系樹脂を製造する際には、上記のよう
な、公知の任意の方法が使用し得る。このような製造方
法により得られる実際の樹脂としては徳山曹達社製の
「商品名:PER」、およびハイモント社製の「商品
名:キャタロイ」が挙げられる。これらはいずれも第1
発明に用いられ得る。
【0032】第1発明の救急絆創膏用フィルムは、上記
ポリプロピレン系樹脂層以外の層を有してもよい。この
ような層としては、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、スチレン系熱可塑性エラストマーのような熱可塑性
エラストマーからなる層が好適である。これらの熱可塑
性エラストマー層は単独で用いてもよく、組み合わせて
用いてもよい。この熱可塑性エラストマー層はポリプロ
ピレン系樹脂層の有する柔軟性、変形回復性を損なわず
に、フィルム強度(伸張時抗張力)を調整する。
【0033】第1発明で用いられるオレフィン系熱可塑
性エラストマーとしては、エチレン−プロピレンゴム、
エチレン−1−ブテンゴム、エチレン−酢酸ビニル共重
合体などが挙げられる。
【0034】第1発明で用いられるスチレン系熱可塑性
エラストマーとしては、スチレン−ブタジエンブロック
共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、ス
チレン−エチレン/ブチレンブロック共重合体、スチレ
ン−エチレン/プロピレンブロック共重合体などが挙げ
られる。
【0035】第1発明の救急絆創膏用フィルムは、少な
くとも1層の上記ポリプロピレン系樹脂層と、オレフィ
ン系熱可塑性エラストマー層またはスチレン系熱可塑性
エラストマー層とが積層される。第1発明の救急絆創膏
用フィルムはまた、少なくとも1層の上記ポリプロピレ
ン系樹脂層と、オレフィン系熱可塑性エラストマー層お
よびスチレン系熱可塑性エラストマー層とが積層されて
もよい。
【0036】第1発明におけるポリプロピレン系樹脂層
と他の樹脂層との層厚比は、ポリプロピレン系樹脂層が
50%以上となるのが望ましい。上記範囲を外れると、
抗張力、応力緩和などの諸性能が絆創膏として望ましい
ものではなくなる。
【0037】また、第1発明の主旨を損なわない範囲
で、他のオレフィン系樹脂、例えば、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等を
配合、積層してもよい。
【0038】第1発明において、上記の各樹脂層には、
酸化防止剤、紫外線吸収剤などの安定剤、シラン系のス
リップ剤、沈降性硫酸バリウム、タルク、炭酸カルシウ
ム、マイカ、酸化チタンなどの充填剤、着色剤などを添
加できる。
【0039】第1発明の救急絆創膏用フィルムは、上記
の樹脂を、個別に通常のTダイ法、インフレーション
法、カレンダー法などにより、所定の厚みに成形してそ
の後熱ラミネーションを行う方法、または同時に通常の
Tダイ法、インフレーション法、カレンダー法などによ
り、所定の厚みに成形する方法により得られる。
【0040】次に、第2発明の救急絆創膏用フィルムに
ついて説明する。第2発明の救急絆創膏用フィルムは、
第1発明の救急用絆創膏フィルムが少なくとも一方向に
延伸されたものである。
【0041】上記延伸加工の温度は75〜150℃に限
定される。75℃未満では、フィルム内に延伸による残
留応力が強くなり、熱収縮が大きくなる。150℃を超
えると、十分な抗張力が得られなくなる。
【0042】上記延伸加工の倍率は1.1〜5倍に限定
される。1.1倍未満では十分な抗張力が得られず、5
倍を超えるとフィルム内に延伸による応力が強く残存
し、熱収縮が大きくなる。
【0043】上記延伸加工の方法としては、少なくとも
フィルムを一方向に延伸できる方法であれば特に制限は
なく、例えば、テンター延伸、縦一軸延伸、同時二軸延
伸、逐次二軸延伸、ロール圧延、チューブラー延伸等が
挙げられる。
【0044】一般に、ポリプロピレン系樹脂フィルムで
は、応力−歪み曲線(以下「S−Sカーブ」という)を
とると、初期の立ち上がりが急であり、20〜30%伸
長すると降伏し、その後、100%伸長程度までは応力
がほとんど増加しない、いわゆるS−Sカーブがねると
いう現象が起こる。このようなフィルムでは、絆創膏の
貼付時に引張ると伸び切り、貼り直しが困難になること
がある。また、樹脂によっては、初期の伸長時抗張力が
大きくなり過ぎて、柔軟性のないフィルムとなることも
ある。
【0045】第2発明では、救急絆創膏用フィルムを上
記条件で少なくとも一方向に延伸することにより、柔軟
性、伸縮性、及び伸縮時の応力緩和が付与され、救急絆
創膏の貼着時又は貼り直し時に強く引張っても伸びきる
ことがない十分な抗張力を有する救急絆創膏用フィルム
が得られる。
【0046】次に、第3発明の救急絆創膏用フィルムに
ついて説明する。第3発明の救急絆創膏用フィルムは、
第1発明の救急用絆創膏フィルムが少なくとも一方向に
延伸され、かつ延伸後にアニールされたものである。
【0047】上記延伸加工の温度は85〜150℃に限
定される。85℃未満では、延伸後アニールし熱収縮性
を改善した際に十分な抗張力が得られず、150℃を超
えるとフィルムが著しく軟化し均一な延伸ができなくな
る。
【0048】上記延伸加工の倍率は、2〜10倍に限定
され、好ましくは4〜8倍である。2倍未満では、延伸
後アニールし熱収縮性を改善した際に十分な抗張力が得
られず、10倍を超えると均一な延伸が困難となり場合
によっては破断する。
【0049】上記延伸加工の方法としては、第2発明で
用いられる方法と同様な方法が採用される。
【0050】アニールとは、延伸後のフィルムを熱処理
し延伸による残留応力を緩和することであり、熱収縮を
抑えるための工程である。このアニール温度は80〜1
60℃に限定される。80℃未満では延伸による残留応
力が十分に緩和できず、熱収縮の問題が発生する。16
0℃を超えるとフィルムが著しく軟化し均一な延伸がで
きなくなる。
【0051】第3発明において、救急絆創膏用フィルム
を上記条件で少なくとも一軸方向に延伸した後アニール
することにより、柔軟性、伸縮性、及び伸縮時の応力緩
和が付与され、救急絆創膏の貼着時又は貼り直し時に強
く引張っても伸びきることのない十分な抗張力を有する
救急絆創膏用フィルムが得られる。
【0052】次に、第4発明の救急絆創膏用フィルムに
ついて説明する。第4発明の救急絆創膏用フィルムは、
第1発明の救急用絆創膏フィルムが少なくとも一方向に
延伸され、かつ延伸後に該フィルムが延伸方向に所定の
収縮率で収縮されつつアニールされたものである。
【0053】上記延伸加工の延伸温度は90〜150℃
である。延伸温度が90℃未満では、延伸後アニールし
熱収縮を改善する際に、十分な抗張力が得られない。延
伸温度が150℃を超えると、フィルムが著しく軟化し
均一な延伸ができなくなる。
【0054】上記延伸加工の延伸倍率は2〜10倍であ
り、好ましくは4〜8倍である。2倍未満では、延伸後
アニールし熱収縮を改善する際に、十分な抗張力が得ら
れない。10倍を超えて延伸を行うと、均一な延伸が困
難となり場合によっては破断する。
【0055】上記アニールは、第3発明と同様な目的で
行われ、アニール温度は、第3発明と同様な理由により
80〜160℃である。
【0056】上記アニールは、フィルムの延伸方向に収
縮率50%以下、好ましくは3〜40%の範囲で収縮さ
せつつ行う。延伸方向への収縮により、低伸長時の応力
を低減でき、フィルムにより柔軟性を付与できる。この
延伸方向の収縮率が50%を超えると、アニール中にフ
ィルムのたるみが生じ、均一なサンプルが得られなくな
る。
【0057】上記延伸加工の方法としては、第2発明で
用いられる方法と同様な方法が採用される。
【0058】第4発明において、救急絆創膏用フィルム
を上記条件で少なくとも一軸方向に延伸した後、該延伸
フィルムを収縮させつつアニールすることにより、柔軟
性、伸縮性、及び伸長時の応力緩和を維持し、熱収縮の
問題がなく、かつ救急絆創膏の貼着時又は貼り直し時に
強く引張っても伸びきることのない十分な抗張力を有す
る救急絆創膏用フィルムが得られる。
【0059】本発明の救急絆創膏用フィルムの厚みは、
特に限定されるものではないが、15〜300μmが好
ましい。15μm未満であると、使用に際しての強度が
不足となり、逆に300μmを超えると、救急絆創膏と
して固すぎ、風合いが好ましくない。また、上記フィル
ムは、無色透明であっても着色透明であってもよく、さ
らに着色不透明であってもよい。
【0060】本発明により得られたフィルムを基材とし
て用いる救急絆創膏は、該フィルムの一方の表面に、必
要に応じてコロナ処理やアンカーコートを施した後、粘
着剤層を設け、その上にガーゼ等を積層し、この上から
差し替え用の離型紙を積層した上、これを所定の寸法に
打ち抜いた後、表裏面に個別包装紙を重ねると共に、さ
らに所定寸法に切断して得られる。尚、コロナ処理を行
う場合は、フィルムの表面張力を38dyn/cm以上
とすることが好ましい。
【0061】上記粘着剤層は、上記フィルムの表面全面
に設けてもよく、あるいは、細かい線状、格子状、散点
状、粘着剤が塗布されていない小円部が多数形成された
面状等、用途によって自由に選定してもよい。
【0062】上記粘着剤の種類は、特に限定されるもの
ではなく、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル
系、ウレタン系、ビニルエーテル系、シリコーン系等の
各種粘着剤が好適に用いられ、また、その形態は、溶剤
型、エマルジョン型、ホットメルト型などのいずれであ
ってもよい。
【0063】上記フィルムへの粘着剤の塗工方法は、特
に限定されるものではなく、フィルム表面に粘着剤を直
接塗工してもよいし、あるいは離型紙や離型フィルムの
ようなセパレーターの離型処理面に粘着剤を塗工して、
フィルムと重ね合わせることによって、粘着剤層をフィ
ルム側へ転写する方法を採ってもよい。
【0064】また、上記フィルム層のいずれか一方の表
面には、目的に応じて、各種の印刷を任意の形状および
寸法で行い得る。例えば、メッシュ状、散点状、幼児用
のキャラクターなどの形状を印刷し得る。
【0065】
【作用】第1発明の救急絆創膏用フィルムは、可塑剤を
実質的に含有せず、柔軟で伸縮性を有しており、しかも
伸張時の応力緩和が速いため、患部を圧迫せず、風合い
のよい救急絆創膏を提供することができる。
【0066】第1発明の救急絆創膏用フィルムが上記の
ような優れた特徴を有する理由は、以下のように推定さ
れる。第1発明のポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピ
レン樹脂にエチレン−プロピレン共重合体などに代表さ
れる非晶性ポリマーが重合中に大量に導入されてアロイ
されたようになっていると考えられる。非常に活性が高
く、寿命が長いチタン系触媒の使用により、この種の樹
脂の製造が一部のメーカーで可能になっているようであ
る。このような重合によるポリマー中には、分子構造の
異なる共重合体が数種存在し、そのためポリプロピレン
などの通常樹脂部とこれら共重合体部のアロイにおいて
特徴あるモルフォロジーが発現していると考えられる。
この結果、樹脂中に架橋を含まない材料であるにも関わ
らず、第1発明における救急絆創膏用フィルムは、可塑
化PVCに非常に近い物性を発揮すると考えられる。
【0067】そして、上記のポリプロピレン系樹脂に、
オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑
性エラストマーを積層することにより、上記物性を損な
わずにフィルムの強度を可塑化PVC並に調整すること
が可能である。
【0068】第2発明の救急用絆創膏フィルムは、少な
くとも一方向に延伸することにより、分子が適度に配向
し、伸縮性及び応力緩和性を維持し、かつ絆創膏の貼着
時又は貼り直し時に強く引張っても伸びきることがな
く、十分な抗張力を付与することができる。
【0069】第3発明の救急用絆創膏フィルムは、少な
くとも一方向に延伸した後アニールすることにより、分
子が適度に配向し、伸縮性及び応力緩和性を維持し、か
つ絆創膏の貼着時又は貼り直し時に強く引張っても伸び
きることがなく、十分な抗張力を有し、かつ熱収縮が小
さい。
【0070】第4発明の救急用絆創膏フィルムは、少な
くとも一方向に延伸した後、延伸方向に該フィルムを所
定の収縮率で収縮させつつアニールすることにより、分
子が適度に配向し、伸縮性及び応力緩和性を維持し、か
つ絆創膏の貼着時又は貼り直し時に強く引張っても伸び
きってしまわない十分な抗張力を有し、かつ極めて熱収
縮が小さい。
【0071】
【実施例】以下実施例に基づき本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されない。
【0072】以下の実施例及び比較例で得られる救急絆
創膏用フィルム及び救急絆創膏につき、下記1〜5の各
項目の測定及び評価を行い、その結果を表1〜4に示し
た。
【0073】1.伸長時応力:引張試験機により、試料
幅19mm,初期試料長(つかみ間隔)100mmのフ
ィルム試料を、引張速度200mm/minで引張り
(延伸フィルムについては延伸方向)、所定伸度におけ
る抗張力を測定した。
【0074】2.応力緩和:引張試験機により、試料幅
19mm、初期試料長100mmのフィルム試料を、引
張速度200mm/minで、伸度10%まで引張った
後、そのまま保持した状態で所定時間経過後の抗張力を
測定し、次式により、応力残存の割合を計算した。 応力残存率(%)=〔所定時間経過後の抗張力/初期抗張力〕×100
【0075】3.人体(指)への装着感:救急絆創膏を
人差指の第2関節の周囲に巻き付け、指を曲げたり伸ば
したりしたときの感触(圧迫感)を評価した。
【0076】4.人体(指)への貼付け性:救急絆創膏
を人差指の第2関節に貼付けるときにしわになったり硬
すぎたりなどの問題点がないかを評価した。
【0077】5.熱収縮率:フィルム試料に100mm
×100mmの正方形の標線を入れ、ギヤオーブン中で
70℃で5時間加熱した後標線の寸法を測定し、次式に
より熱収縮率(%)を算出した。 熱収縮率(%)=〔(100−加熱後の標線間寸法)/100〕×100 尚、熱収縮率の測定は、実施例10〜23、比較例5〜21に
ついてのみ行った。
【0078】(実施例1)重量平均分子量200,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で68.9重量%、10℃〜70℃で10.9重量
%、70℃〜95℃で1.33重量%、95℃〜125
℃で18.9重量%であるポリプロピレン系樹脂(徳山
曹達社製)を第1層(40μm)、エチレン−プロピレ
ンゴム(三井石油化学工業(株)社製「タフマーP−0
280」)を第2層(25μm)とし、図1に示すよう
に、復層Tダイ11により、金型温度約200℃で押し
出し、フィルム1を作製した。次に、クラフト紙の片面
にポリエチレン層をラミネートし、さらにそのポリエチ
レン層の表面にシリコン離型剤を塗工した工程紙3の離
型処理面31にゴム系粘着剤(天然ゴム、ポリテルペン
樹脂、ポリブテン、老化防止剤の35重量%トルエン溶
液)を塗布乾燥巻取り機を用いて乾燥後の厚さが40μ
mとなるように塗工、乾燥し、次いで、図2に示したフ
ィルム層1のコロナ処理面22上に、上記粘着剤層2を
積層し、巻取り機(図示せず)でロール状に巻取った。
【0079】さらに、このロール状物をスリッターを用
いて78mm幅に切断し長尺(200m)に巻取り、救
急絆創膏用原反Aを得た。得られた救急絆創膏用原反A
を、図3に示した加工プロセスによって救急絆創膏に加
工した。上記加工プロセスでは、所定幅の救急絆創膏用
副資材(ガーゼ、差し替え用剥離紙、個包装材等)の供
給手段(図示せず)が設けられており、救急絆創膏用原
反Aが巻き戻されると孔開け加工機41によって微小な
孔開け加工が施される。次いで、粘着剤層2上に厚さ1
mm、幅17mm×長さ25mmのガーゼ42を装着し
た後、差し替え用離型紙43をガーゼ42の上から積層
し、続いて得られた積層体を、打ち抜き機44により所
定の寸法(幅19mm×長さ75mm、両端円弧状)に
打ち抜き、個包装材45で包装した後切断して、図4に
示す救急絆創膏46の包装体を得た。
【0080】(実施例2)重量平均分子量250,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で56.4重量%、10℃〜70℃で18.4重量
%、70℃〜95℃で16.8重量%、95℃〜125
℃で8.41重量%であるポリプロピレン系樹脂(ハイ
モント社製)を第1層(40μm)、スチレン−イソプ
レン−スチレンゴム(シェル化学社製「カリフレックス
TR1107P」)を第2層(25μm)として、複層
Tダイにより金型温度200℃で押出してフィルムを成
形したこと以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏
用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0081】(実施例3)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第2層(45μm)、スチレン−イソプ
レン−スチレンゴム(シェル化学社製「カリフレックス
TR1107P」)を第1層および第3層(各10μ
m)として用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で
救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0082】(実施例4)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第2層(45μm)、エチレン−プロピ
レンゴム(三井石油化学工業(株)社製「タフマーP−
0280」)を第1層および第3層(各10μm)とし
て、複層Tダイにより金型温度200℃で押出してフィ
ルムを成形したこと以外は、実施例1と同様の方法で救
急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0083】(実施例5)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第2層(45μm)、スチレン−イソプ
レン−スチレンゴム(シェル化学社製「カリフレックス
TR1107P」)を第1層(10μm)、エチレン−
プロピレンゴム(三井石油化学工業(株)社製「タフマ
ーP−0280」)を第3層(10μm)として、複層
Tダイにより金型温度200℃で押出してフィルムを成
形したこと以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏
用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0084】(実施例6)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層および第3層(各25μm)、エ
チレン−プロピレンゴム(三井石油化学工業(株)社製
「タフマーP−0280」)を第2層(15μm)とし
て、複層Tダイにより金型温度200℃で押出してフィ
ルムを成形したこと以外は、実施例1と同様の方法で救
急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0085】(実施例7)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層および第3層(各25μm)、ス
チレン−イソプレン−スチレンゴム(シェル化学社製
「カリフレックスTR1107P」)を第2層(15μ
m)として、複層Tダイにより金型温度200℃で押出
してフィルムを成形したこと以外は、実施例1と同様の
方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製し
た。
【0086】(実施例8)実施例1で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第2層(45μm)、実施例2で使用し
たポリプロピレン系樹脂を第1層及び第3層として、複
層Tダイにより金型温度200℃で押出してフィルムを
成形したこと以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創
膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0087】(実施例9)実施例1で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層(45μm)、実施例2で使用し
たポリプロピレン系樹脂を第2層(20μm)として使
用したこと以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏
用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0088】(比較例1)重量平均分子量200,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で2.5重量%、10℃〜70℃で16.2重量%、
70℃〜95℃で80.5重量%、95℃〜125℃で
0.8重量%であるポリプロピレン系樹脂を第1層(6
5μm)として用いたこと以外は、実施例1と同様の方
法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製し
た。
【0089】(比較例2)重量平均分子量100,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で19.8重量%、10℃〜70℃で80.2重量
%、70℃〜95℃で0重量%、95℃〜125℃で0
重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(三菱油化
(株)社製「V505」)を単層(65μm)として用
いたこと以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用
フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0090】(比較例3)エチレン−酢酸ビニル共重合
体(三菱油化(株)社製「EVA20F」)50重量部
と、エチレン−プロピレンゴム(三井石油化学工業
(株)社製「タフマーP−0280」)50重量部との
混合物を単層(65μm)として用いたこと以外は、実
施例1と同様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急
絆創膏を作製した。このフィルムの重量平均分子量およ
びクロス分別法による各温度での溶出量は、重量平均分
子量200,000、クロス分別法による各温度での溶
出量が0℃〜10℃で56.2重量%、10℃〜70℃
で43.8重量%、70℃〜95℃で0重量%、95℃
〜125℃で0重量%であった。
【0091】(比較例4)エチレン−酢酸ビニル共重合
体(三菱油化(株)社製「EVA20F」)を第1層
(35μm)、エチレン−プロピレンゴム(三井石油化
学工業(株)社製「タフマーP−0280」)を第2層
(35μm)として用いたこと以外は、実施例1と同様
の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製
した。このフィルムの重量平均分子量およびクロス分別
法による各温度での溶出量は、重量平均分子量200,
000、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜
10℃で56.2重量%、10℃〜70℃で43.8重
量%、70℃〜95℃で0重量%、95℃〜125℃で
0重量%であった。
【0092】
【表1】
【0093】(実施例10)重量平均分子量240,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃〜10
℃で68.8重量%、10℃〜70℃で15.8重量
%、70℃〜95℃で4.6重量%、95℃〜125℃
で12.2重量%であるポリプロピレン系樹脂(徳山曹
達社製)を第2層(60μm)、実施例2に使用したポ
リプロピレン系樹脂を第1層及び第3層(各5μm)と
して、図5に示した複層Tダイ12より金型温度200
℃で押出成形し、得られたフィルム1をテンター延伸機
14を使用し延伸温度130℃、延伸倍率2倍で横方向
に一軸延伸して救急絆創膏用フィルムを得た。この救急
絆創膏用フィルム上に、図6に示すように、実施例1と
同様にして工程紙3の離型処理面31に形成された粘着
剤層2を積層し、ロール状に巻き取った後、スリッター
を用いて78mm幅に切断し、長尺(200m)に巻き
取り原反を得た。この原反を用いて実施例1と同様な方
法で、図5に示す救急絆創膏46の包装体を作製した。
【0094】(実施例11)延伸温度110℃、延伸倍率
1.5倍としたこと以外は、実施例10と同様の方法で救
急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0095】(比較例5)延伸温度160℃、延伸倍率
1.5倍としたこと以外は、実施例10と同様の方法で救
急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0096】(比較例6)延伸温度110℃、延伸倍率
6倍としたこと以外は、実施例10と同様の方法で救急絆
創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0097】(比較例7)延伸温度60℃、延伸倍率
1.5倍としたこと以外は、実施例10と同様の方法で救
急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0098】(比較例8)延伸温度110℃、延伸倍率
1.05倍としたこと以外は、実施例10と同様の方法で
救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。
【0099】
【表2】
【0100】(実施例12)実施例2に使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層及び第3層、エチレン−プロピレ
ンゴム(三井石油化学工業(株)社製「タフマーP−0
280」)を第2層としたこと以外は、実施例10と同様
にして押出成形により、フィルム13(厚さ比は1層:
2層:3層=1:1:1)を作製した。このフィルム1
3をテンター延伸機14で、延伸温度130℃、延伸倍
率5倍で横方向に一軸延伸した後、フィルム13の片面
をコロナ処理機15により表面処理し、救急絆創膏用フ
ィルム(70μm)を得た。このフィルム上に、図6に
示すように、実施例1と同様にして工程紙3の離型処理
面31に形成された粘着剤層2を積層し、ロール状に巻
き取った後、スリッターを用いて78mm幅に切断し、
長尺(200m)に巻き取り原反を得た。この原反を用
いて実施例1と同様な方法で、図5に示す救急絆創膏4
6の包装体を作製した。
【0101】(実施例13)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層及び第3層、スチレン−イソプレ
ン−スチレンゴム(シェル化学社製「カリフレックスT
R1107P」)を第2層(厚さ比は1層:2層:3層
=1:1:1)としたこと以外は、実施例12と同様な方
法で救急絆創膏用フィルムを作製し、この救急絆創膏用
フィルムを用いて、実施例1と同様にして救急絆創膏を
得た。
【0102】(実施例14)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層及び第3層、実施例10で使用し
たポリプロピレン系樹脂を第2層として、複層Tダイに
より金型温度200℃で押出し、フィルム(厚さ比は1
層:2層:3層=1:12:1)を作製した。このフィル
ムをテンター延伸機を用いて、延伸温度130℃、延伸
倍率4倍で横方向に一軸延伸した後、アニール温度13
0℃で60秒間アニールを行い救急絆創膏用フィルムを
作製した。この救急絆創膏用フィルムを用いて、実施例
1と同様な方法で救急絆創膏を得た。
【0103】(実施例15)実施例14と同様な樹脂構成の
フィルムを、テンター延伸機を用いて、延伸温度130
℃、延伸倍率5倍で横方向に一軸延伸した後、アニール
温度140℃で60秒間アニールを行い救急絆創膏用フ
ィルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを使用して、
実施例1と同様な方法で救急絆創膏を作製した。
【0104】(実施例16)実施例14と同様な樹脂構成の
フィルムを、縦一軸延伸機を用いて、延伸温度140
℃、延伸倍率6倍で縦方向に一軸延伸した後、アニール
温度140℃で60秒間アニールを行い救急絆創膏用フ
ィルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを使用して、
実施例1と同様な方法で救急絆創膏を作製した。
【0105】(比較例9)実施例14と同様な樹脂構成の
フィルムを、テンター延伸機を用いて、延伸温度80
℃、延伸倍率2倍で横方向に一軸延伸した後、アニール
温度130℃で60秒間アニールを行い救急絆創膏用フ
ィルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを使用して、
実施例1と同様な方法で救急絆創膏を作製した。
【0106】(比較例10)実施例14と同様な樹脂構成の
フィルムを、テンター延伸機を用いて、延伸温度130
℃、延伸倍率1.5倍で横方向に一軸延伸した後、アニ
ール温度120℃で60秒間アニールを行い救急絆創膏
用フィルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを使用し
て、実施例1と同様な方法で救急絆創膏を作製した。
【0107】(比較例11)実施例14と同様な樹脂構成の
フィルムを、テンター延伸機を用いて、延伸温度160
℃、延伸倍率4倍で横方向に一軸延伸したところ、延伸
時にフィルムが著しく軟化し、救急絆創膏用フィルムは
得られなかった。
【0108】(比較例12)実施例14と同様な樹脂構成の
フィルムを、テンター延伸機を用いて、延伸温度130
℃、延伸倍率11倍で横方向に一軸延伸したところ、延
伸時にフィルムが破断し、救急絆創膏用フィルムは得ら
れなかった。
【0109】(比較例13)実施例14と同様な樹脂構成の
フィルムを、テンター延伸機を用いて、延伸温度120
℃、延伸倍率4倍で横方向に一軸延伸した後、アニール
温度70℃で60秒間アニールを行い救急絆創膏用フィ
ルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを使用して、実
施例1と同様な方法で救急絆創膏を作製した。
【0110】(比較例14)実施例14と同様な樹脂構成の
積層フィルムを、テンター延伸機を用いて、延伸温度1
20℃、延伸倍率4倍、アニール温度170℃、アニー
ル時間60秒で横方向に一軸延伸したところ、アニール
時にフィルムが著しく軟化し、救急絆創膏用フィルムは
得られなかった。
【0111】
【表3】
【0112】(実施例17)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層及び第3層、エチレン−プロピレ
ンゴム(三井石油化学工業(株)社製「タフマーP−0
280」)を第2層として、複層Tダイより金型温度2
00℃で押出成形し、フィルム(厚さ比は1層:2層:
3層=1:1:1)を作製した。このフィルムをテンタ
ー延伸機を使用し延伸温度130℃、延伸倍率4倍で横
方向に一軸延伸した後、アニール温度120℃、アニー
ル時間60秒、かつフィルムの横方向に収縮率10%と
なるように収縮させつつアニールを行い、救急絆創膏用
フィルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを使用し
て、実施例1と同様にして救急絆創膏を得た。
【0113】(実施例18)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層及び第3層、スチレン−イソプレ
ン−スチレンゴム(シェル化学社製「カリフレックスT
R1107P」)を第2層としたこと以外は、実施例17
と同様な方法で救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏を
作製した。
【0114】(実施例19)実施例2で使用したポリプロ
ピレン系樹脂を第1層及び第3層、実施例10で使用し
たポリプロピレン系樹脂を第2層として、複層Tダイに
より金型温度200℃で押出し、フィルム(厚さ比は1
層:2層:3層=1:12:1)を作製した。このフィル
ムをテンター延伸機を用いて、延伸温度130℃、延伸
倍率4倍で横方向に一軸延伸した後、アニール温度12
0℃で60秒間、かつフィルムの横方向に収縮率5%と
なるように収縮させつつアニールを行い、救急絆創膏用
フィルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを使用し
て、実施例1と同様にして救急絆創膏を得た。
【0115】(実施例20)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度130℃、延伸
倍率5倍で横方向に一軸延伸した後、アニール温度12
0℃で60秒間、かつフィルムの横方向に収縮率10%
となるように収縮させつつアニールを行ったこと以外
は、実施例17と同様にして救急絆創膏用フィルムを得
た。この救急絆創膏用フィルムを使用して、実施例1と
同様にして救急絆創膏を得た。
【0116】(実施例21)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度140℃、延伸
倍率6倍で横方向に一軸延伸した後、アニール温度13
0℃で60秒間、かつフィルムの横方向に収縮率30%
となるように収縮させつつアニールを行ったこと以外
は、実施例17と同様にして救急絆創膏用フィルムを得
た。この救急絆創膏用フィルムを使用して、実施例1と
同様にして救急絆創膏を得た。
【0117】(実施例22)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度140℃、延伸
倍率8倍で横方向に一軸延伸した後、アニール温度13
0℃で60秒間、かつフィルムの横方向に収縮率40%
となるように収縮させつつアニールを行ったこと以外
は、実施例17と同様にして救急絆創膏用フィルムを得
た。この救急絆創膏用フィルムを使用して、実施例1と
同様にして救急絆創膏を得た。
【0118】(実施例23)実施例19と同様な樹脂構成
で、縦一軸延伸機を用いて、延伸温度140℃、延伸倍
率6倍で縦方向に一軸延伸した後、アニール温度140
℃で60秒間、かつフィルムの縦方向に収縮率15%と
なるように収縮させつつアニールを行ったこと以外は、
実施例17と同様にして救急絆創膏用フィルムを得た。こ
の救急絆創膏用フィルムを使用して、実施例1と同様に
して救急絆創膏を得た。
【0119】
【表4】
【0120】(比較例15)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度80℃、延伸倍
率2倍、アニール温度130℃で60秒間、かつフィル
ムの横方向に収縮率10%となるように収縮させつつア
ニールを行ったこと以外は、実施例17と同様にして救急
絆創膏用フィルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを
使用して、実施例1と同様にして救急絆創膏を得た。
【0121】(比較例16)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度160℃、延伸
倍率4倍で横方向に延伸を行ったところ、延伸時にフィ
ルムが著しく軟化し、サンプルは得られなかった。
【0122】(比較例17)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度130℃、延伸
倍率1.5倍、アニール温度120℃で60秒間、かつ
フィルムの横方向に収縮率10%となるように収縮させ
つつアニールを行ったこと以外は、実施例17と同様にし
て救急絆創膏用フィルムを得た。この救急絆創膏用フィ
ルムを使用して、実施例1と同様にして救急絆創膏を得
た。
【0123】(比較例18)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度130℃、延伸
倍率11倍で横方向に延伸を行ったところ、延伸時にフ
ィルムが破断し、サンプルは得られなかった。
【0124】(比較例19)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度120℃、延伸
倍率4倍、アニール温度70℃で60秒間、かつフィル
ムの横方向に収縮率10%となるように収縮させつつア
ニールを行ったこと以外は、実施例17と同様にして救急
絆創膏用フィルムを得た。この救急絆創膏用フィルムを
使用して、実施例1と同様にして救急絆創膏を得た。
【0125】(比較例20)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度120℃、延伸
倍率4倍、アニール温度170℃で60秒間、かつフィ
ルムの横方向に収縮率10%となるように収縮させつつ
アニールを行ったが、アニール時にフィルムが著しく軟
化し、サンプルは得られなかった。
【0126】(比較例21)実施例19と同様な樹脂構成
で、テンター延伸機を用いて、延伸温度130℃、延伸
倍率4倍、アニール温度120℃で60秒間、かつフィ
ルムの横方向に収縮率70%となるように収縮させつつ
アニールを行ったが、アニール時にフィルムが大きくた
るみ、サンプルは得られなかった。
【0127】
【表5】
【0128】
【発明の効果】第1発明によれば、特定のポリプロピレ
ン系樹脂を用いることによって、可塑剤を実質的に含有
せず、柔軟で伸縮性を有し、しかも伸張時の応力緩和が
速く、患部を圧迫せず、風合いのよい、従来の可塑化P
VCフィルムの代替となる救急絆創膏用フィルムが得ら
れる。
【0129】第2発明によれば、特定のポリプロピレン
系樹脂を用いて得られたフィルムを、少なくとも一軸方
向に延伸することにより、柔軟性、伸縮性及び伸縮時の
応力緩和が付与され、救急絆創膏の貼着時又は貼り直し
時に強く引張っても伸びきることのない救急絆創膏用フ
ィルムが得られる。
【0130】第3発明によれば、特定のポリプロピレン
系樹脂を用いて得られたフィルムを、少なくとも一軸方
向に延伸した後アニールすることにより、柔軟性、伸縮
性及び伸縮時の応力緩和性が付与され、救急絆創膏の貼
着時又は貼り直し時に強く引張っても伸びきることがな
く、かつ熱収縮の小さい救急絆創膏用フィルムが得られ
る。
【0131】第4発明によれば、特定のポリプロピレン
系樹脂を用いて得られたフィルムを、少なくとも一軸方
向に延伸した後、延伸方向に収縮させつつアニールする
ことにより、柔軟性、伸縮性及び伸縮時の応力緩和性が
付与され、救急絆創膏の貼着時又は貼り直し時に強く引
張っても伸びきることがなく、かつ熱収縮の小さい救急
絆創膏用フィルムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】救急絆創膏用フィルムの製造法の一例を示す図
である。
【図2】工程紙の上に救急絆創膏用フィルムを積層した
一例を示す図である。
【図3】救急絆創膏の製造工程を示す概略図である。
【図4】製造工程により得られた救急絆創膏の平面図で
ある。
【図5】救急絆創膏用フィルムの製造法の他の一例を示
す図である。
【図6】工程紙の上に救急絆創膏用フィルムを積層した
他の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 フィルム 11 複層Tダイ 2 粘着剤層 22 コロナ処理面 3 工程紙 31 離型処理面 41 孔開け加工 42 ガーゼ 43 離型紙 44 打ち抜き加工 45 個包装材 46 救急絆創膏 47 切断加工 A 原反

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともポリプロピレン系樹脂層と、
    オレフィン系熱可塑性エラストマー層および/またはス
    チレン系熱可塑性エラストマー層とが積層された救急絆
    創膏用フィルムであって、 該ポリプロピレン系樹脂が、重量平均分子量が80,0
    00〜500,000の範囲内にあり、クロス分別法に
    よる0℃〜10℃での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系
    樹脂量の45〜80重量%であり、10℃〜70℃での
    樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量
    %であり、70℃〜95℃での樹脂溶出量が全ポリプロ
    ピレン系樹脂量の1〜30重量%であり、そして95℃
    〜125℃での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量
    の5〜35重量%である範囲内の組成を有することを特
    徴とする救急創膏用フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の救急創膏用フィルムが、
    延伸温度75〜150℃、延伸倍率1.1〜5倍の範囲
    内で少なくとも一方向に延伸されていることを特徴とす
    る救急創膏用フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の救急創膏用フィルムが、
    延伸温度85〜150℃、延伸倍率2〜10倍の範囲内
    で少なくとも一方向に延伸され、かつ延伸後にアニール
    温度80〜160℃でアニールされていることを特徴と
    する救急創膏用フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の救急創膏用フィルムが、
    延伸温度90〜150℃、延伸倍率2〜10倍の範囲内
    で少なくとも一方向に延伸され、さらに延伸後に、アニ
    ール温度80〜160℃で、かつ該延伸フィルムが延伸
    方向に収縮率50%以下の範囲で収縮されつつアニール
    されていることを特徴とする救急創膏用フィルム。
JP6224842A 1993-09-24 1994-09-20 救急絆創膏用フィルム Pending JPH07148241A (ja)

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JP5-237914 1993-09-24
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