JP3432329B2 - 救急絆創膏用フィルム - Google Patents

救急絆創膏用フィルム

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JP3432329B2 JP09689595A JP9689595A JP3432329B2 JP 3432329 B2 JP3432329 B2 JP 3432329B2 JP 09689595 A JP09689595 A JP 09689595A JP 9689595 A JP9689595 A JP 9689595A JP 3432329 B2 JP3432329 B2 JP 3432329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、救急絆創膏用フィルム
に関し、更に詳しくは、柔軟で患部を強く圧迫しない風
合いのよい救急絆創膏用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、救急絆創膏は、軟質フィルム層
の一面に粘着剤を塗布し、更にその上にガーゼ等を貼着
し、その上から差し替え用の離型紙を積層した上、所定
寸法に打ち抜き、これを個包装して得られる。 この救
急絆創膏用に使用される上記軟質フィルムとしては、カ
レンダー法やゾルキャスト法により作製された可塑化ポ
リ塩化ビニルを主成分とするものが数多く使用されてき
た。しかし、上記可塑化ポリ塩化ビニル製フィルムは、
多量の可塑剤を含むために、該フィルムから粘着剤層へ
可塑剤が移行し、粘着剤層の粘着力が低下したり、フィ
ルムと粘着剤層の間の接着力が低下し、救急絆創膏が剥
がれたり、周縁部に粘着剤が移行して汚れる等の欠点が
あり、更に又、塩素を含有する高分子物質として環境汚
染の面から使用が制限される方向にある。
【0003】このため、上記可塑化ポリ塩化ビニルに替
わる材料として、柔軟で、且つ、伸縮性を有するポリオ
レフィン系樹脂の開発が積極的に行われている。例え
ば、特公昭57−11342号公報には、エチレン−α
−オレフィン共重合体、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレンもしくはポリプロピレンの少なくとも一種以
上のポリオレフィン系樹脂組成物からなるフィルムを
1.5〜3.5倍延伸したものが開示されている。又、
特開昭62−82967号公報には、エチレン−プロピ
レンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体
等の炭化水素系エラストマーとエチレン−酢酸ビニル共
重合体等のポリオレフィンからなる救急絆創膏用フィル
ムが開示されているが未だ十分なものは得られていな
い。
【0004】しかし、上記のいずれのフィルムも、救急
絆創膏用に必要な貼付時の伸縮性や応力緩和性が得られ
ず、救急絆創膏が患部を強く圧迫したり、指を曲げ伸ば
しした時の救急絆創膏の追従性が悪く救急絆創膏が剥が
れてしまう等、実際の使用には適さないものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事実
に鑑みなされたもので、その目的とするところは、非塩
化ビニル系樹脂で、可塑剤を含まず、柔軟で伸縮性を有
しながらブロッキングしにくく、応力緩和性に優れ、且
つ、患部を強く圧迫しない風合いのよい救急絆創膏用フ
ィルムを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、重量平均分子量が8万〜50万の範囲にあり、クロ
ス分別法による10℃以下、10℃超70℃以下、70
℃超95℃以下及び95℃超125℃以下における全樹
脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45〜80重量
%、5〜45重量%、0〜20重量%及び5〜35重量
%の範囲にある組成を有するポリプロピレン系樹脂を含
有する基材層と上記ポリプロピレン系樹脂以外のポリオ
レフィン系樹脂からなる表面層とを有する複合フィルム
がドラフト比5〜50、フロストライン高さが金型径の
1〜7倍の条件でインフレーション法により成形されて
なる救急絆創膏用フィルム、
【0007】請求項2記載の本発明は、重量平均分子量
が8万〜50万の範囲にあり、クロス分別法による10
℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95℃以下及び
95℃超125℃以下における全樹脂量に対する溶出量
百分率が、各々順に45〜80重量%、5〜45重量
%、0〜20重量%及び5〜35重量%の範囲にある組
成を有するポリプロピレン系樹脂を含有する基材層と上
記ポリプロピレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂か
らなる表面層とを有する複合フィルムがドラフト比5〜
50、フロストライン高さが金型径の1〜7倍の条件で
インフレーション法により成形された後、アニール温度
70〜150℃の条件でアニールされてなる救急絆創膏
用フィルム、をその要旨とするものである。
【0008】本発明において使用されるポリプロピレン
系樹脂は、重量平均分子量が8万〜50万の範囲にあ
り、クロス分別法による10℃以下、10℃超70℃以
下、70℃超95℃以下及び95℃超125℃以下にお
ける全樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45〜
80重量%、5〜45重量%、0〜20重量%及び5〜
35重量%の範囲にある組成を有するものであれば如何
なるポリプロピレン系樹脂が使用されてもよいが、例え
ば以下のような多段重合法により製造されるポリプロピ
レン系樹脂は好適に使用される。
【0009】上記多段重合法により製造されるポリプロ
ピレン系樹脂は、先ず、第一段階として、チタン化合物
触媒およびアルミニウム化合物触媒の存在下においてプ
ロピレンモノマーおよび必要に応じてプロピレン以外の
α−オレフィンモノマーを用いて重合を行い、第一のプ
ロピレン系ポリオレフィンを得る。このポリオレフィン
はプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合
体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等であり得
る。第二段階として、前記のチタン化合物触媒及びアル
ミニウム化合物触媒を含有したままで、チタン含有プロ
ピレン系ポリオレフィンと上記化合物存在下で、オレフ
ィンモノマー(例えば、エチレン、プロピレン、または
α−オレフィン)とを共重合させて、第二のポリオレフ
ィンを得る。この2段階反応により得られる第二のポリ
オレフィンは、プロピレン−エチレン共重合体、プロピ
レン−α−オレフィン共重合体、又はエチレン−α−オ
レフィン共重合体であり得る。以下同様に目的に応じて
多段階の共重合反応を行い得る。
【0010】この製造方法の特徴は、重合を一段階で終
了するのではなく、二段階以上の多段重合を行うことに
ある。このことにより、複数の種類のモノマーを続けて
重合することが可能となり、通常のポリマーブレンドと
は全く異なる、分子レベルでのブレンドタイプの共重合
体が生成される。通常、ポリマーブレンドの場合、柔軟
性と伸縮性を向上させるには、ブレンドするゴム成分の
分子量を上げるのが一つの方法である。本発明に於ける
ポリプロピレン系樹脂の場合、このゴム成分にあたるの
は上記の2段階以降の反応で生成する成分(エチレン−
α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体)であり、この成分は分子量が高いため、溶融粘度が
高い。このゴム成分は上記の多段重合法を用いることに
より、微分散させることができる。しかし、通常の押出
機等を用いたブレンド法では、このように分子量の高い
ゴム成分を用いると、溶融粘度が高いため、本発明にお
けるポリプロピレン系樹脂のような微分散モルフォロジ
ーを有する樹脂は作成し得ない。更に、従来の反応によ
り得られるポリプロピレン系のブロック共重合体のよう
な樹脂では、共重合されるエチレン、α−オレフィン等
のブロック成分は、ポリプロピレン系樹脂中にその製造
プロセス上、約50重量%程度含有させるのが限界であ
り、通常その含有量は30重量%までである。このため
ポリプロピレン系樹脂において、可塑化PVCのような
柔軟性を実現するのは非常に困難であった。しかし上記
のような方法を用いれば、前記の共重合成分を約80〜
95重量%まで含有させることが可能となり、可塑化P
VCと同様な物性を有するポリプロピレン系樹脂が得ら
れる。
【0011】このような製造方法としては例えば、特開
平4−224809号公報に記載の方法がある。この方
法ではチタン化合物としては、例えば三塩化チタンと塩
化マグネシウムとを共粉砕し、これをオルトチタン酸n
−ブチル、2−エチル−1−ヘキサノール、p−トルイ
ル酸エチル、四塩化ケイ素、フタル酸ジイソブチル等で
処理して得られる、平均粒子径15μmの球状固体チタ
ン触媒が用いられている。この方法では更に重合槽に電
子供与体としてケイ素化合物、特にジフェニルジメトキ
シシランを添加し、更にヨウ化エチルも添加している。
更に、特開平3−97747号公報にはチタン化合物と
して、塩化マグネシウムとアルコールの付加物を四塩化
チタン及び電子供与体で処理したものを用いることが記
載されている。これらの方法の他にも、例えば、特開平
4−96912号公報、同4−96907号公報、同3
−174410号公報、同2−170803号公報、同
2−170802号公報、同3−205439号公報、
同4−153203号公報及び特開昭61−42553
号公報等にこのような製造方法の記載がある。本発明の
フィルムを形成するポリプロピレン系樹脂を製造する際
には、上記のような、公知の任意の方法が使用し得る。
このような製造方法により得られる実際の樹脂としては
トクヤマ社の「PER」およびハイモント社の「キャタ
ロイ」等が挙げられる。これらはいずれも本発明に用い
られ得る。
【0012】本発明では、樹脂の重量平均分子量は、例
えば、WATERS社製、高温GPC(150CV)で
測定され得る。上記ポリプロピレン系樹脂の重量平均分
子量は、8万〜50万、好ましくは8万〜45万、更に
好ましくは10万〜40万の範囲である。重量平均分子
量が8万未満の場合、フィルムの伸縮性、応力緩和性及
び機械的強度が不足し、50万を超えると、十分な柔軟
性が得られない。
【0013】上記ポリプロピレン系樹脂は、クロス分別
法による10℃以下、10℃超70℃以下、70℃超9
5℃以下及び95℃超125℃以下における全樹脂量に
対する溶出量百分率が、各々順に45〜80重量%、好
ましくは50〜75重量%、5〜45重量%、好ましく
は5〜30重量%、0〜20重量%好ましくは0〜10
重量%及び5〜35重量%、好ましくは5〜30重量%
の範囲にある。上記10℃以下における溶出量百分率が
45重量%未満である場合、得られるフィルムの柔軟性
がなく、80重量%を超えると、得られるフィルムの十
分な機械的強度が得られない。又、上記10℃超70℃
以下における溶出量百分率が5重量%未満である場合、
得られるフィルムの柔軟性がなく、35重量%を超える
と、得られるフィルムの変形回復性が劣る。又、上記7
0℃超95℃以下における溶出量百分率が20重量%を
超えると、得られるフィルムの強度が大きくなり過ぎ、
救急絆創膏使用時に強い圧迫感を与える。又、上記95
℃超125℃以下における溶出量百分率が5重量%未満
である場合、得られるフィルムの十分な機械的強度が得
られず、35重量%を超えると、得られるフィルムの柔
軟性が失われる。
【0014】更に、上記クロス分別法による10℃以
下、10℃超70℃以下、70℃超95℃以下及び95
℃超125℃以下の各温度範囲における溶出樹脂の重量
平均分子量は、上記温度範囲順に好ましくは、10万〜
30万、7万〜50万、5万〜50万及び5万〜50万
である。
【0015】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
において、各温度域での溶出量及び重量平均分子量が上
記範囲内にあることは、フィルムの弾性率、強度、延性
等の物性を制御する上で非常に重要である。
【0016】本発明において、上記クロス分別法による
組成分布及び分子量の測定は、温度上昇溶離分別(Te
mperature Rising Elution
Fractionation)部分と高温GPC(Ge
l PermeationChromatograp
h)部分のシステムを備えたクロス分別クロマトグラフ
装置(三菱化学社製、CFC−T150A型)を使用し
て以下の通り実施した。先ず、上記ポリプロピレン系樹
脂を140℃ないしそれ以上のポリプロピレン系樹脂が
完全に溶解する温度のo−ジクロロベンゼンに溶解し、
一定速度で冷却し、予め準備した不活性担体表面に薄い
ポリマー層を結晶性の高い順に及び分子量の大きい順に
生成させる。次いで、温度を連続的に又は段階的に昇温
し、順次溶出した成分の濃度を検出し、組成分布(結晶
性分布)を温度上昇溶離分別部分で測定すると共に、そ
の成分を高温GPC部分により分子量及び分子量分布を
測定した。
【0017】本発明におけるポリプロピレン系樹脂とし
ては、前記する多段重合法によって得られるポリプロピ
レン系樹脂に、本発明の趣旨を損なわない範囲で、他の
ポリプロピレン系樹脂等をブレンドしてもよい。
【0018】本発明で使用される上記ポリプロピレン系
樹脂以外のポリオレフィン系樹脂としては、上記ポリプ
ロピレン系樹脂以外から適宜選択使用できるが、就中、
エチレンとプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン
等からなる炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体
が好適に使用される。上記エチレンとプロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン、1−オクテン等からなる炭素数3以上のα
−オレフィンとの共重合体は、その密度が、0.895
〜0.925g/cm3 の範囲にあるものが好ましい。
上記密度が0.895g/cm3 未満の場合、得られる
フィルムがブロッキングし易く、上記密度が0.925
g/cm3 を超えると、得られるフィルムは柔軟性が不
充分であり、このようなフィルムを使用した絆創膏は、
使用時突っ張り感がある。
【0019】本発明の救急絆創膏用フィルムは、上記ポ
リプロピレン系樹脂を含有する樹脂からなる基材層と、
上記ポリプロピレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂
からなる表面層から構成されるが、上記基材層及び表面
層は、それぞれ1層であってもよいが、いずれか一方、
もしくは両層共に2層以上の救急絆創膏用フィルムとし
て3層構成以上であってもよい。上記基材層と表面層の
層厚さ比は、1:1〜15:1の範囲にあるものが好ま
しい。上記層厚さ比が1:1未満ではフィルムの柔軟性
が不充分であり、上記層厚さ比が15:1を超えると表
面層が薄くなり過ぎ製膜が困難となる。
【0020】本発明において、上記各樹脂層には、酸化
防止剤、紫外線防止剤等の安定剤、シラン系のスリップ
剤、沈降性硫酸バリウム、タルク、炭酸カルシウム、マ
イカ、酸化チタン等の充填剤、着色剤等を添加できる。
【0021】本発明において上記ポリプロピレン系樹脂
を含有する基材層と上記ポリプロピレン系樹脂以外のポ
リオレフィン系樹脂からなる表面層とを有する複合フィ
ルムは、上記の各樹脂を、多層インフレーション法によ
ってフィルムに成形されることにより、救急絆創膏の使
用時に凹凸のある如何なる皮膚面にも密着して貼着でき
る柔軟性、筋肉の緊張、弛緩、関節の屈伸等に追従する
伸縮性、上記皮膚面の伸張、収縮等に追従して直ちに旧
に復する応力緩和性を維持しつつ、救急絆創膏の貼着時
や貼直し時に強く引張っても伸びきってしまわない充分
な抗張力を有するフィルムが得られる。
【0022】一般に、ポリプロピレン系樹脂では、その
ストレス−ストレイン(S−S)カーブは、初期の立ち
上がりが急であり、20〜30%伸長すると降伏し、そ
の後100%伸長程度までは応力が殆ど増加しない、所
謂S−Sカーブがねるという現象が起こる。樹脂の種類
によっては、初期の伸張時の抗張力が大き過ぎ、柔軟性
のないフィルムになる場合がある。又、初期の伸張時の
抗張力が小さいフィルムは、救急絆創膏用に使用した場
合、救急絆創膏の貼着時や貼直し時に強く引張ると伸び
きってしまったり、貼直しが困難になる。本発明の救急
絆創膏用フィルムは、前記するポリプロピレン系樹脂を
含有する基材層と上記ポリプロピレン系樹脂以外のポリ
オレフィン系樹脂表面層とからなる複合フィルムをドラ
フト比5〜50、フロストライン高さが金型径の1〜7
倍の条件でインフレーション法により成形されることに
より、初期の伸張時抗張力が小さくなり、且つ、S−S
カーブがねてしまわない、即ち、柔軟性に富み、且つ、
十分な抗張力を有するフィルムが得られるのである。
【0023】上記ドラフト比λLは、次式で与えられる
長さ(MD)方向の拡大率を表す値である。 λTλL=tD/tF 上式において、λTはブローアップ比であり、得られる
フィルムの折径と金型径の比で与えられる幅(TD)方
向の拡大率を表す値である。又、tDは金型の吐出口間
隙幅、tFは得られるフィルムの厚さである。本発明に
おいて、インフレーション法により成形されるポリプロ
ピレン系樹脂を含有する基材層と上記ポリプロピレン系
樹脂以外のポリオレフィン系樹脂表面層とからなる複合
フィルムのドラフト比は、5〜50である。上記ドラフ
ト比が、5未満の場合、得られるフィルムは充分な抗張
力を有するものとならず、50を超えると、得られるフ
ィルムは過度の熱収縮性を有し、いずれも救急絆創膏用
フィルムとして好ましいものではない。
【0024】本発明における上記フロストラインとは、
金型より押出された筒状の溶融フィルムが略同じ高さで
固体となるリング状の凝固ラインであり、本発明におい
て、インフレーション法により成形されるポリプロピレ
ン系樹脂を含有する基材層と上記ポリプロピレン系樹脂
以外のポリオレフィン系樹脂表面層とからなる複合フィ
ルムの上記金型面からリング状の凝固ラインまでの所謂
フロストライン高さが、金型径の1〜7倍の条件で成形
される。上記フロストライン高さが、金型径の1倍未満
では、安定したインフレーション法による成形が難し
く、金型径の7倍を超えると、得られるフィルムは充分
な抗張力を有すものとならず、且つ、成形も安定性を欠
く。本発明における上記インフレーション成形は、空冷
法、水冷法のいずれでもよい。
【0025】本発明における上記アニールとは、インフ
レーション成形後のフィルムを熱処理し、MD方向の残
留応力を緩和することであり、熱収縮を極力抑えるため
の手段である。本発明における上記アニールの処理温度
(アニール温度)は70〜150℃である。上記アニー
ル温度が70℃未満では、フィルムの残留応力を充分に
緩和できず、熱収縮を起こす。又、上記アニール温度が
150℃を超す場合、フィルムが著しく軟化し、腰の弱
い取扱いにくいフィルムとなる。上記アニールの方法と
しては、特に限定されるものではなく、例えば、ロール
表面に沿わせて加熱する方法、ロール間で熱源として熱
風や赤外線ヒーターを用いて加熱する方法等、適宜方法
でアニールされる。上記粘着剤の種類は、特に限定され
るものではなく、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、ア
クリル系、ウレタン系、ビニルエーテル系、シリコーン
系等の各種粘着剤が好適に用いられ、又、その形態は、
溶液型、エマルジョン型、ホットメルト型等いずれであ
ってもよい。上記粘着剤の塗工方法は、特に限定される
ものではなく、本発明フィルム表面に粘着剤を直接塗工
してもよいし、或いは、離型紙や離型フィルム等のセパ
レーターの離型処理面に粘着剤を塗工して、本発明フィ
ルムと重ね合わせることによって、粘着剤層を本発明フ
ィルムに転写する方法を採ってもよい。又、上記フィル
ム層のいずれか一方の表面に、目的に応じて、各種の印
刷を任意の形状及び寸法で行い得る。
【0026】以上により得られる本発明の救急絆創膏用
フィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、1
5〜300μmが好ましい。15μm未満では使用に際
しての強度が不足し、300μmを超えると救急絆創膏
としては硬過ぎ、風合いを損ねる。又、上記フィルム
は、無色・着色、透明・不透明を問わない。
【0027】本発明により得られるフィルムを基材とし
て用いる救急絆創膏は、該フィルムの基材層面に必要に
応じてコロナ放電処理やアンカーコートを施した後、粘
着剤層を設け、その上にガーゼ等を積層し、その上から
差し替え用の離型紙を積層した上、これを所定の寸法に
打ち抜き、表裏両面に個別包装紙を重ねると共に、更に
所定の寸法に切断して得られる。猶、コロナ放電処理を
行う場合、フィルムの表面張力を38dyn/cm以上
とすることが好ましい。上記粘着剤層は、上記フィルム
の全表面に設けてもよく、或いは、細い線状、格子状、
散点状、粘着剤が塗布されていない小円部が多数形成さ
れた面状等用途によって自由に選択してもよい。上記粘
着剤の種類は、特に限定されるものではなく、例えば、
天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、ウレタン系、ビ
ニルエーテル系、シリコーン系等の各種粘着剤が好適に
用いられ、又、その形態は、溶液型、エマルジョン型、
ホットメルト型等いずれであってもよい。上記粘着剤の
塗工方法は、特に限定されるものではなく、本発明フィ
ルム表面に粘着剤を直接塗工してもよいし、或いは、離
型紙や離型フィルム等のセパレーターの離型処理面に粘
着剤を塗工して、本発明フィルムと重ね合わせることに
よって、粘着剤層を本発明フィルムに転写する方法を採
ってもよい。又、上記フィルム層のいずれか一方の表面
に、目的に応じて、各種の印刷を任意の形状及び寸法で
行い得る。
【0028】
【作用】本発明の救急絆創膏用フィルムは、可塑剤を実
質的に含有せず、柔軟で伸縮性を有ながらブロッキング
しにくく、しかも伸張時の応力緩和が速いため、患部を
圧迫せず、風合いがよい救急絆創膏を提供することがで
きる。
【0029】本発明の救急絆創膏用フィルムが上記のよ
うな優れた特徴を有する理由は、以下のように推定され
る。本発明に用いられるポリプロピレン系樹脂は、ポリ
プロピレン樹脂にエチレン−プロピレン共重合体等に代
表される非晶性ポリマーが重合中に大量に導入されてア
ロイされたようになっていると考えられる。非常に活性
が高く、寿命が長いチタン系触媒の使用により、この種
の樹脂の製造が一部のメーカーで可能になっているよう
である。このような重合によるポリマー中には、分子構
造の異なる共重合体が数個存在し、そのためポリプロピ
レン等の通常樹脂部とこれら共重合体のアロイにおいて
特徴あるモルフォロジーが発現していると考えられる。
この結果、本発明における救急絆創膏用フィルムは、可
塑化PVCに非常に近い性能を発揮すると考えられる。
【0030】本発明における救急絆創膏用フィルムは、
上記ポリプロピレン系樹脂を含有する基材層に上記ポリ
プロピレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂からなる
表面層が積層されており、該表面層は上記基材層の優れ
た性能を損なうことなく、上記基材層のブロッキングを
防止することが可能となっている。
【0031】又、上記ポリプロピレン系樹脂を含有する
基材層と上記ポリプロピレン系樹脂以外のポリオレフィ
ン系樹脂からなる表面層の多層複合フィルムを、ドラフ
ト比5〜50、フロストライン高さが金型径の1〜7倍
の条件でインフレーション成形することによって、フィ
ルムのMD方向に分子を配向させることにより、伸縮
性、応力緩和性を維持し、且つ、貼付時や貼直し時に絆
創膏を強く引っ張っても延びきってしまわない充分な抗
張力を有するフィルムが得られる。更に、上記フィルム
を70〜150℃でアニールすることによって、熱収縮
が防止される。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を実施例に
ついて説明する。
【0033】以下の実施例及び比較例において、抗張
力、応力緩和及び熱収縮性の測定、評価はそれぞれ以下
に示す方法で実施した。
【0034】1.抗張力:引張試験機により、試料幅1
9mm、初期試料長さ(つかみ間隔)100mmのフィ
ルム試料を、引張速度200mm/minで延伸方向に
引張り、所定の伸度における抗張力を測定した。
【0035】2.応力緩和:引張試験機により、試料幅
19mm、初期試料長さ100mmのフィルム試料を、
引張速度200mm/minで、伸度10%まで延伸方
向に引張った後、そのまま保持した状態で所定時間経過
後の抗張力を測定し、次式により、応力残存の割合を算
出した。
【0036】応力残存率(%)=(所定時間経過後の抗
張力/初期抗張力)×100
【0037】3.熱収縮性:枚葉のフィルム試料に10
0mm×100mmの正方形状の標線を入れ、ギヤーオ
ーブンで70℃で5時間加熱し、次式により、熱収縮率
を測定した。
【0038】熱収縮率(%)=〔(100mm−加熱後
の寸法)/100mm〕×100
【0039】(実施例1)分子量25万、クロス分別法
による10℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95
℃以下及び95℃超125℃以下における全樹脂量に対
する溶出量百分率が、各々順に55.4重量%、31.
0重量%、0.7重量%及び12.9重量%である組成
を有するポリプロピレン系樹脂(ハイモント社製、商品
名:キャタロイ)を第2層(基材層)に用い、密度0.
910g/cm3 のエチレンと4−メチル−1−ペンテ
ンとの共重合体(三井石油化学社製、商品名:ウルトゼ
ックス1020L)を第1層、第3層(表面層)とし、
3層インフレーションダイにより押出温度200℃、ド
ラフト比15.6、フロストライン高さが金型径の3.
6倍となるように共押出し、各層厚さ比;第1層:第2
層:第3層=1:12:1で全厚さ70μmの救急絆創
膏用フィルムを作製した。
【0040】次に、クラフト紙の片面にポリエチレン層
をラミネートし、更にそのポリエチレン層の表面にシリ
コーン離型剤を塗工して得られる工程紙3の離型処理面
31に、ゴム系粘着剤溶液(天然ゴム、ポリテルペン樹
脂、ポリブテン及び老化防止剤の35%トルエン溶液)
を、塗布乾燥巻取機を用いて、乾燥後の厚さが40μm
になるように塗工、乾燥し、粘着剤層2を形成した。次
いで、図2に示すように、前記救急絆創膏用フィルム1
のコロナ放電処理面(上記第3層)22と、上記粘着剤
層2と工程紙3との積層体の粘着剤層2面とを合わせて
積層し、巻取機(図示せず)でロール状に巻取った。
【0041】このロール状物をスリッターを用いて、1
9mm幅に切断し、長尺(200m)に巻取り、救急絆
創膏用原反Aを得た。得られた救急絆創膏用原反Aを、
図3に示す加工プロセスによって、救急絆創膏に加工し
た。上記加工プロセスでは、所定幅の救急絆創膏用副資
材(ガーゼ、差替え用離型紙、個包装等)の供給手段
(図示せず)が設けられており、救急絆創膏用原反Aが
繰り出されると、孔明け加工機(図示せず)によって、
微小な孔明け加工41が施される。次いで粘着剤層2上
に厚さ1mm、幅17mm×長さ25mmのガーゼ42
を装着した後、差替え用離型紙43をガーゼ42の上か
ら積層し、続いて得られた積層体を、打抜き機44によ
り所定の寸法(幅19mm×長さ75mm、両端は半径
12mmの円弧状)に打ち抜き、個包装材45で包装し
た後切断加工46を行って、図4に示すような救急絆創
膏47を得た。
【0042】(実施例2)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を第2層(基材層)に用い、密度0.907g/c
3 のエチレンと1−オクテンとの共重合体(出光石油
化学社製、商品名:モアテックVO398CN)を第1
層、第3層(表面層)に用いたこと以外実施例1と同様
にして全厚さ70μmの救急絆創膏用フィルム及び救急
絆創膏を作製した。
【0043】(実施例3)実施例2の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比31.2、フロストライン高
さが金型径の3.6倍となるように共押出したこと以外
は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フィルム及び
救急絆創膏を作製した。
【0044】(比較例1)実施例2の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比4.6、フロストライン高さ
が金型径の3.6倍となるように共押出したこと以外
は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フィルム及び
救急絆創膏を作製した。
【0045】(比較例2)実施例2の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比55.2、フロストライン高
さが金型径の3.6倍となるように共押出したこと以外
は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フィルム及び
救急絆創膏を作製した。
【0046】(比較例3)実施例2の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比15.6、フロストライン高
さが金型径の0.8倍となるように実施例1と同様の方
法で共押出しようとしたが、安定して成形できなかっ
た。
【0047】(比較例4)実施例2の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比15.6、フロストライン高
さが金型径の7.5倍となるように共押出したこと以外
は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フィルム及び
救急絆創膏を作製した。
【0048】(比較例5)分子量20万、クロス分別法
による10℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95
℃以下及び95℃超125℃以下における全樹脂量に対
する溶出量百分率が、各々順に2.5重量%、16.2
重量%、80.5重量%及び0.8重量%である組成を
有するポリプロピレン系樹脂(ハイモント社製、商品
名:キャタロイ)を第1層、第3層に用い、密度0.9
10g/cm3 のエチレン−プロピレンゴム(三井石油
化学社製、商品名:タフマーP−0280)を第2層に
用い、3層インフレーションダイにより押出温度200
℃、ドラフト比31.2、フロストライン高さが金型径
の3.6倍となるように共押出し、各層厚さ比;第1
層:第2層:第3層=1:1:1で全厚さ70μmとし
たこと以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フ
ィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0049】本実施例1〜3及び比較例1〜5で得られ
た救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏の評価結果を、
以下の表1に示す。猶、表中の数値にアンダーラインを
付したように、比較例1及び比較例4の救急絆創膏は使
用時に伸びきってしまい不都合があり、比較例2のもの
は、熱収縮が大きく、又、比較例5のものは、柔軟性を
欠くものであり、いずれも救急絆創膏用フィルムとして
の適性を欠くものであった。
【0050】
【表1】
【0051】(実施例4)実施例1の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比31.2、フロストライン高
さが金型径の3.6倍となるように実施例1と同様に共
押出した後、アニール温度110℃でロール面に沿わせ
てアニールして救急絆創膏用フィルムを作製し、次い
で、実施例1と同様の方法で救急絆創膏を作製した。
【0052】(実施例5)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を第2層(基材層)に用い、実施例2のエチレンと
1−オクテンとの共重合体を第1層及び第3層(表面
層)に用いたこと以外、実施例4と同様の方法で救急絆
創膏用フィルム及び救急絆創膏を作製した。
【0053】(実施例6)実施例5の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比41.3、フロストライン高
さが金型径の3.6倍となるように共押出した後、アニ
ール温度110℃でロール面に沿わせてアニールしたこ
と以外、実施例4と同様の方法で救急絆創膏用フィルム
及び救急絆創膏を作製した。
【0054】(実施例7)実施例5の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比31.2、フロストライン高
さが金型径の1.8倍となるように共押出した後、アニ
ール温度110℃でロール面に沿わせてアニールしたこ
と以外、実施例4と同様の方法で救急絆創膏用フィルム
及び救急絆創膏を作製した。
【0055】(比較例6)実施例5の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比4.6、フロストライン高さ
が金型径の3.6倍となるように共押出した後、アニー
ル温度110℃でロール面に沿わせてアニールしたこと
以外、実施例4と同様の方法で救急絆創膏用フィルム及
び救急絆創膏を作製した。
【0056】(比較例7)実施例5の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比65.0、フロストライン高
さが金型径の3.6倍となるように共押出しようとした
が、安定して成形できなかった。
【0057】(比較例8)実施例5の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比31.2、フロストライン高
さが金型径の0.8倍となるように共押出しようとした
が、安定して成形できなかった。
【0058】(比較例9)実施例5の基材層及び表面層
と同じ構成で、ドラフト比31.2、フロストライン高
さが金型径の7.5倍となるように共押出した後、アニ
ール温度110℃でロール面に沿わせてアニールしたこ
と以外、実施例4と同様の方法で救急絆創膏用フィルム
及び救急絆創膏を作製した。
【0059】(比較例10)実施例5の基材層及び表面
層と同じ構成で、ドラフト比31.2、フロストライン
高さが金型径の3.6倍となるように共押出した後、ア
ニール温度60℃でロール面に沿わせてアニールしたこ
と以外、実施例4と同様の方法で救急絆創膏用フィルム
及び救急絆創膏を作製した。
【0060】(比較例11)実施例5の基材層及び表面
層と同じ構成で、ドラフト比31.2、フロストライン
高さが金型径の3.6倍となるように共押出した後、ア
ニール温度155℃でロール面に沿わせてアニールした
ところ、フィルムは著しく軟化してしまい救急絆創膏用
フィルムとして使用に供し得ないものとなった。
【0061】(比較例12)比較例5の基材層及び表面
層と同じ構成で、ドラフト比31.2、フロストライン
高さが金型径の3.6倍となるように共押出した後、ア
ニール温度60℃でロール面に沿わせてアニールしたこ
と以外、実施例4と同様の方法で救急絆創膏用フィルム
及び救急絆創膏を作製した。
【0062】本実施例4〜7及び比較例6〜12で得ら
れた救急絆創膏用フィルム及び救急絆創膏の評価結果
を、以下の表2に示す。猶、表中の数値にアンダーライ
ンを付したように、比較例6及び比較例9の救急絆創膏
は使用時に伸びきってしまい不都合があり、比較例10
のものは、熱収縮が大きく、又、比較例12のものは、
柔軟性を欠くものであり、いずれも救急絆創膏用フィル
ムとしての適性を欠くものであった。
【0063】
【表2】
【0064】
【発明の効果】本発明は、叙上の如く構成されているの
で、可塑剤を含まず、柔軟で伸縮性を有し、しかも伸長
時の応力緩和が速く、充分な抗張力を有する、患部を圧
迫しない、風合いのよい、従来の可塑化PVCの代替と
なる救急絆創膏用フィルムが得られる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の救急絆創膏用フィルムの押出工程を示
す概略図である。
【図2】本発明の救急絆創膏用フィルムのコロナ放電処
理面に粘着剤層を積層した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の救急絆創膏用フィルムを使用して救急
絆創膏を製造する工程を示す概略図である。
【図4】図3に示す救急絆創膏の製造工程で得られた救
急絆創膏の平面図である。
【符号の説明】 1 多層フィルム 11 サーキュラーダイ 12 ピンチロール 13 アニール装置 14 コロナ放電処理装置 22 コロナ放電処理面 2 粘着剤層 3 工程紙 31 離型処理面 41 孔明け加工 42 ガーゼ 43 離型紙 44 打ち抜き加工 45 個包装材 46 切断加工 47 救急絆創膏 A 救急絆創膏原反
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−59839(JP,A) 特開 平3−47884(JP,A) 特開 平2−1284(JP,A) 特開 昭62−82967(JP,A) 特開 平3−272768(JP,A) 特開 昭62−184080(JP,A) 特開 平7−24049(JP,A) 特開 平7−148241(JP,A) 特開 平7−255831(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 15/00 - 15/64 A61F 13/00 - 13/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が8万〜50万の範囲に
    あり、クロス分別法による10℃以下、10℃超70℃
    以下、70℃超95℃以下及び95℃超125℃以下に
    おける全樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45
    〜80重量%、5〜45重量%、0〜20重量%及び5
    〜35重量%の範囲にある組成を有するポリプロピレン
    系樹脂を含有する基材層と上記ポリプロピレン系樹脂以
    外のポリオレフィン系樹脂からなる表面層とを有する複
    合フィルムがドラフト比5〜50、フロストライン高さ
    が金型径の1〜7倍の条件でインフレーション法により
    成形されてなる救急絆創膏用フィルム。
  2. 【請求項2】 重量平均分子量が8万〜50万の範囲に
    あり、クロス分別法による10℃以下、10℃超70℃
    以下、70℃超95℃以下及び95℃超125℃以下に
    おける全樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45
    〜80重量%、5〜45重量%、0〜20重量%及び5
    〜35重量%の範囲にある組成を有するポリプロピレン
    系樹脂を含有する基材層と上記ポリプロピレン系樹脂以
    外のポリオレフィン系樹脂からなる表面層とを有する複
    合フィルムがドラフト比5〜50、フロストライン高さ
    が金型径の1〜7倍の条件でインフレーション法により
    成形された後、アニール温度70〜150℃の条件でア
    ニールされてなる救急絆創膏用フィルム。
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