JP3382707B2 - 救急絆創膏用フィルムの製造方法 - Google Patents

救急絆創膏用フィルムの製造方法

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JP3382707B2
JP3382707B2 JP05032894A JP5032894A JP3382707B2 JP 3382707 B2 JP3382707 B2 JP 3382707B2 JP 05032894 A JP05032894 A JP 05032894A JP 5032894 A JP5032894 A JP 5032894A JP 3382707 B2 JP3382707 B2 JP 3382707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定のポリプロピレン
系樹脂を用いて成形される救急絆創膏用フィルムの製造
方法に関し、詳細には、柔軟で患部を圧迫しない、風合
いのよい救急絆創膏が得られる救急絆創膏用フィルムお
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に絆創膏、特に救急絆創膏は、軟質
フィルムの表面に粘着剤を塗布し、さらにその上にガー
ゼなどを貼着して、所定寸法に打ち抜いた後、その表裏
両面に個別包装紙を重ね、さらに所定寸法に裁断して得
られる。
【0003】このような救急絆創膏に使用される軟質フ
ィルムとしては、その価格や使いやすさから、一般に、
カレンダー法やゾルキャスト法により得られた、可塑化
ポリ塩化ビニル(以下可塑化PVCと言う)を主成分と
するものが、多く使用されてきた。しかし、上記可塑化
PVCは大量の可塑剤を含有するために、フィルムから
粘着剤へ可塑剤が移行し、経時により粘着剤の粘着力が
低下したり、フィルムと粘着剤との間の接着力が低下し
て、絆創膏が剥がれ易くなるという欠点があった。ま
た、可塑化PVCは医療用に使用される場合も多いが、
近年では、環境問題の観点から、塩素を含有するPVC
の使用の是非があらゆる分野で論議されている。
【0004】このため、最近、可塑化PVCに代わる材
料として、柔軟で、かつ伸縮性を有するポリオレフィン
系樹脂の開発が積極的に行われている。このようなポリ
オレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、エチレ
ン−プロピレン共重合体などを使用したフィルムが挙げ
られる。救急絆創膏用フィルムとしては、特公昭57−
11342号公報で、エチレン−α−オレフィン共重合
体、LDPE(低密度ポリエチレン)、PP(ポリプロ
ピレン)のうち少なくとも1種類よりなるポリオレフィ
ン組成物を1.5〜3.5倍延伸したものが、特開昭6
2−82967号公報で、エチレン−プロピレンゴムま
たはエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体などの
炭化水素系エラストマーと、エチレン−酢酸ビニル共重
合体などのポリオレフィン配合物からなるフィルムが開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
フィルムでは、救急絆創膏に要求される貼付時の伸縮性
や応力緩和性が充分ではない。そのため、貼付されたフ
ィルムすなわち救急絆創膏が、すぐ緩んだり、破れたり
して、実際の使用には適さないことが多い。
【0006】本発明は、上記従来の欠点を克服するもの
であり、特定のポリプロピレン系樹脂を用いることによ
って、可塑剤を実質的に含有せず、柔軟で伸縮性を有
し、しかも伸張時の応力緩和が速く、患部を圧迫せず、
風合いのよい、従来の可塑化PVCフィルムの代替とな
る救急絆創膏用フィルムの製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、樹脂成分として、特定の重量平均分子量を有
し、かつ特定温度における樹脂溶出量が一定の範囲にあ
るポリプロピレン系樹脂をフィルムに成形することで、
上記目的を達成できることを見いだし、その知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。
【0008】本発明の救急絆創膏用フィルムの製造方法
には、重量平均分子量が80,000〜500,000
の範囲内にあるポリプロピレン系樹脂が用いられる。こ
のポリプロピレン系樹脂が、クロス分別法による0℃以
上10℃以下での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂
量の45〜80重量%であり、10℃超70℃以下での
樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量
%であり、70℃超95℃以下での樹脂溶出量が全ポリ
プロピレン系樹脂量の1〜30重量%であり、そして9
5℃超125℃以下での樹脂溶出量が全ポリプロピレン
系樹脂量の5〜35重量%である範囲内の組成を有する
ことを特徴とする。
【0009】好適な実施態様では、上記ポリプロピレン
系樹脂は、プロピレン−エチレン共重合体またはプロピ
レン−α−オレフィン共重合体樹脂である。これらの樹
脂は、チタン化合物触媒およびアルミニウム化合物触媒
の存在下で、まず第1のプロピレン系樹脂を第1段階目
で重合し、次いで第2段階目以降において、生成したチ
タン含有プロピレン系樹脂と上記化合物触媒存在下で、
プロピレンとエチレン、あるいはプロピレンとα−オレ
フィンとを共重合させて得られることを特徴とする。
【0010】さらに好適な実施態様では、第1段階目で
生成したチタン含有プロピレン系樹脂が、プロピレン単
独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、またはプロ
ピレン−α−オレフィン共重合体である。
【0011】本発明の第1の救急絆創膏用フィルムの製
造方法は、上記ポリプロピレン系樹脂を、ドラフト比5
〜30、およびフロストライン高さが金型径の1〜7倍
の条件で、インフレーション法により成形することであ
る。
【0012】本発明の第2の救急絆創膏用フィルムの製
造方法は、上記ポリプロピレン系樹脂を、ドラフト比5
〜50、およびフロストライン高さが金型径の1〜7倍
の条件で、インフレーション法により成形し、その後ア
ニール温度70〜150℃の条件で、アニールすること
である。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明では、樹脂の重量平均分子量は、例
えば、WATERS社製高温GPC(150CV)で測
定され得る。本発明に使用されるポリプロピレン系樹脂
の重量平均分子量は80,000〜500,000であ
り、好ましくは80,000〜450,000であり、
さらに好ましくは、100,000〜400,000で
ある。重量平均分子量が80,000未満ではフィルム
の伸縮性または強度が不充分であり、500,000を
超えると充分な柔軟性が得られない。
【0015】本発明で用いたクロス分別法による樹脂の
溶出量の測定は以下のように行われる。ポリプロピレン
系樹脂をまず140℃あるいはポリプロピレン系樹脂が
完全に溶解する温度のο−ジクロロベンゼンに溶解し、
一定速度で冷却し、予め用意した不活性担体表面に薄い
ポリマー層を結晶性の高い順および分子量の大きい順に
生成させる。次に、この生成したポリマー層を連続また
は段階的に昇温し、順次溶出した成分の濃度を検出し、
その組成分布(結晶性分布)を測定する<温度上昇溶離
分別>。同時に、その成分について高温型GPCにより
分子量および分子量分布を測定する。例えば、上記の温
度上昇溶離分別(TREF=TemperatureRising Elutio
n Fractionation)部分と高温GPC(SEC=Size Ex
clution Chromatograph)部分とをシステムとして備え
ているクロス分別クロマトグラフ装置<CFC−T15
0A型:三菱油化社製>が使用され得る。
【0016】本発明で用いるポリプロピレン系樹脂は、
上記クロス分別法による0℃以上10℃以下での樹脂溶
出量が全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%で
あり、好ましくは50〜75重量%である。この溶出量
が、45重量%未満ではフィルムの柔軟性に欠け、80
重量%を超えるとフィルムとして充分な強度が得られな
い。
【0017】この樹脂は、上記クロス分別法による10
℃超70℃以下での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹
脂量の5〜35重量%であり、好ましくは5〜30重量
%である。5重量%未満ではフィルムの柔軟性に欠け、
35重量%を超えるとフィルムの変形回復性に劣る。
【0018】上記クロス分別法による70℃超95℃以
下での樹脂溶出量は全ポリプロピレン系樹脂量の1〜3
0重量%であり、好ましくは1〜25重量%である。1
重量%未満ではフィルムの変形回復性に劣り、30重量
%を超えるとフィルムの強度的に問題となる。
【0019】最後に、上記クロス分別法による95℃超
125℃以下での樹脂溶出量は全ポリプロピレン系樹脂
量の5〜35重量%であり、好ましくは5〜30重量%
である。5重量%未満ではフィルムの強度に問題があ
り、35重量%を超えるとフィルムの柔軟性が劣る。
【0020】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
は、上記クロス分別法による0℃以上10℃以下、10
℃超70℃以下、70℃超95℃以下、95℃超125
℃以下でのそれぞれの溶出樹脂の重量平均分子量が10
0,000〜300,000、70,000〜500,
000、50,000〜500,000、50,000
〜500,000の範囲内にあることが好ましい。
【0021】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
において、各温度域での溶出量および重量平均分子量が
上記範囲内にあることは、フィルムの弾性率、強度、延
性などの物性を制御する上で非常に重要である。
【0022】上記ポリプロピレン系樹脂は、例えば以下
のような多段重合法により製造される。まず、第1段階
として、チタン化合物触媒およびアルミニウム化合物触
媒の存在下においてプロピレンモノマーおよび必要に応
じてプロピレン以外のα−オレフィンモノマーを用いて
重合を行い、第1のポリプロピレン系樹脂を得る。この
ポリプロピレン系樹脂はプロピレン単独重合体、プロピ
レン−エチレン共重合体、プロピレン−α−オレフィン
共重合体などであり得る。第2段階として、前記のチタ
ン化合物触媒およびアルミニウム化合物触媒を含有した
ままで、チタン含有ポリプロピレン系樹脂と上記化合物
存在下で、オレフィンモノマー(例えば、エチレン、プ
ロピレン、またはα−オレフィン)とを共重合させて、
第2のポリプロピレン系樹脂を得る。この2段階反応に
より得られる第2のポリプロピレン系樹脂は、プロピレ
ン−エチレン共重合体またはプロピレン−α−オレフィ
ン共重合体であり得る。以下同様に目的に応じて多段階
の共重合反応を行い得る。この製造方法の特徴は、重合
を1段階で終了するのではなく、2段階以上の多段重合
を行うことにある。このことにより、複数の種類のポリ
マーを続けて作り上げることが可能であり、通常のポリ
マーブレンドとは全く異なる、分子レベルでのブレンド
タイプの共重合体が生成される。
【0023】通常、ポリマーブレンドの場合、柔軟性と
伸縮性を向上させるには、ブレンドするゴム成分の分子
量を上げるのがひとつの方法である。本発明に用いられ
るポリプロピレン系樹脂の場合、このゴム成分にあたる
のは上記の2段階以降の反応で生成する成分(α−オレ
フィン−プロピレン、エチレン−プロピレン)であり、
この成分は分子量が高いため、溶融粘度が高い。このゴ
ム成分は上記の多段重合法を用いることにより、第1段
階で得られるポリプロピレン樹脂中に微分散させること
ができる。しかし、通常の押出機などを用いたブレンド
法では、このように分子量の高いゴム成分を用いると、
溶融粘度が高いため、本発明で用いられるポリプロピレ
ン系樹脂のような微分散モルフォロジーを有する樹脂は
作製し得ない。さらに、従来の反応により得られるポリ
プロピレン系のブロック共重合体のような樹脂では、共
重合されるエチレン、α−オレフィンなどのブロック成
分は、主成分であるポリプロピレンに対してその製造プ
ロセス上、約50重量%程度含有させるのが限界であ
り、通常その含有量は30重量%までである。このため
ポリプロピレン系樹脂において、可塑化PVCのような
柔軟性を実現するのは非常に困難であった。しかし上記
のような方法を用いれば、前記の共重合成分を約80〜
95重量%まで含有させることが可能となり、可塑化P
VCと同様な物性を有するポリプロピレン系樹脂が得ら
れる。
【0024】このような製造方法としては例えば、特開
平4−224809号公報に記載の方法がある。この方
法ではチタン化合物としては、例えば三塩化チタンと塩
化マグネシウムとを共粉砕し、これをオルトチタン酸n
−ブチル、2−エチル−1−ヘキサノール、p−トルイ
ル酸エチル、四塩化ケイ素、フタル酸ジイソブチルなど
で処理して得られる、平均粒子径15μmの球状固体チ
タン触媒が用いられている。この方法ではさらに重合槽
に電子供与体としてケイ素化合物、特にジフェニルジメ
トキシシランを添加し、さらにヨウ化エチルも添加して
いる。さらに、特開平3−97747号公報にはチタン
化合物として、塩化マグネシウムとアルコールの付加物
を四塩化チタンおよび電子供与体で処理したものを用い
ることが記載されている。これらの方法の他にも、例え
ば、特開平4−96912号公報、同4−96907号
公報、同3−174410号公報、同2−170803
号公報、同2−170802号公報、同3−20543
9号公報、および特開昭61−42553号公報など
に、このような製造方法の記載がある。本発明の救急絆
創膏用フィルムを形成するポリプロピレン系樹脂を製造
する際には、上記のような、公知の任意の方法が使用し
得る。このような製造方法により得られる実際の樹脂と
しては徳山曹達社の「PER」およびハイモント社の
「キャタロイ」などが挙げられる。これらはいずれも本
発明に用いられ得る。
【0025】本発明において、上記の各樹脂層には、酸
化防止剤、紫外線吸収剤などの安定剤、沈降性硫酸バリ
ウム、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、酸化チタンな
どの充填剤、着色剤などを添加できる。
【0026】一般にポリプロピレン系樹脂では、応力−
ひずみ曲線(以下、S−Sカーブという)をとると、初
期の立ち上がりが急であり、20〜30重量%伸張する
と降伏し、その後、100%伸張程度までは応力がほと
んど増加しない、いわゆるS−Sカーブがねるという現
象が起こる。この場合、絆創膏としては、貼付け時に強
く引っ張ると伸びきる、貼直しが困難であるなどの問題
が生じる。また、樹脂によっては、初期の伸張時抗張力
が大きすぎて、柔軟性のないフィルムになる場合があ
る。
【0027】本発明は、初期の伸張時抗張力が小さくな
り、かつS−Sカーブがねてしまわない、すなわち、柔
軟性に富み、かつ充分な抗張力を有するフィルムの製造
方法を提供し得る。
【0028】本発明の第1の救急絆創膏用フィルムの製
造方法は、上記の樹脂を、インフレーション法により、
所定の条件で成形することである。この条件は、ドラフ
ト比5〜30、およびフロストライン高さが金型径の1
〜7倍である。
【0029】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
をインフレーション成形することにより、柔軟性、伸縮
性、および伸張時の応力緩和を維持し、かつ絆創膏の貼
付け時または貼直し時に強く引っ張っても伸びきること
のない充分な抗張力を有するフィルムが得られ得る。
【0030】このインフレーション成形においては、フ
ロストライン以下では、MD(縦)、TD(幅)方向共
にフィルムが伸張される。すなわち、フィルムが高温で
延伸されていることになり、それにより若干の分子配向
が生じるために、上記のようなフィルムが得られる。ま
た、このフィルムは高温で変形されるため、残留歪みが
小さく、熱収縮率も比較的良好である。
【0031】本発明におけるドラフト比λLは、次式で
与えられるMD方向の拡大率を示す値である。
【0032】λTλL=tD/tF ここで、λTはブローアップ比であり、最終フィルムの
折径と金型径との比で与えられ、TD方向の拡大率を示
す値である。また、tDは金型の間隔幅、tFは最終の
フィルム厚みである。
【0033】本発明の第1の製造方法では、このドラフ
ト比は5〜30である。ドラフト比が5未満の場合は、
充分な抗張力を有するフィルムを提供しない。一方、ド
ラフト比が30を超えると残留応力が大きくなり、熱収
縮が過度に生じるフィルムが得られる。
【0034】本発明におけるフロストラインとは、押し
出された溶融フィルムが固体となる凝固ラインである。
本発明の第1の製造方法では、このフロストライン高さ
は、金型径の1〜7倍の条件である。フロストライン高
さが金型径の1倍未満では、安定したフィルムの成形が
困難であり、一方、フロストライン高さが金型径の7倍
を超えると、充分な抗張力を有するフィルムが得られな
い。
【0035】本発明の第1の製造方法におけるインフレ
ーション成形は、空冷法、水冷法のいずれを用いてもよ
い。
【0036】本発明の第2の救急絆創膏用フィルムの製
造方法は、上記の樹脂を、所定の条件のインフレーショ
ン法で成形した後、所定の温度でアニールすることであ
る。インフレーション法の条件は、ドラフト比5〜50
およびフロストライン高さが金型径の1〜7倍であり、
アニール温度は、70〜150℃である。
【0037】本発明におけるポリプロピレン系樹脂をイ
ンフレーション成形することにより、柔軟性、伸縮性、
および伸張時の応力緩和を維持し、かつ絆創膏の貼付け
時または貼直し時に強く引っ張っても伸びきることのな
い充分な抗張力を有するフィルムを提供し得る。さら
に、上記フィルムをアニールすることにより、得られる
フィルムの熱収縮を抑えることが可能である。
【0038】本発明の第2の製造方法では、このドラフ
ト比は5〜50である。ドラフト比が5未満の場合は、
充分な抗張力を有するフィルムが得られない。一方、ド
ラフト比が50を超える場合、ブローアップが困難にな
り、安定したインフレーション成形をすることができな
い。
【0039】本発明の第2の製造方法では、このフロス
トライン高さは、金型径の1〜7倍の条件である。フロ
ストライン高さが金型径の1倍未満では、安定したフィ
ルムの成形が困難であり、一方、フロストライン高さが
金型径の7倍を超えると、充分な抗張力を有するフィル
ムが得られない。
【0040】本発明の第2の製造方法におけるインフレ
ーション成形もまた、空冷法、水冷法のいずれを用いて
もよい。
【0041】本発明におけるアニールとは、インフレー
ション成形後のフィルムを熱処理し、MD方向の残留応
力を緩和することであり、熱収縮を極力抑えるための工
程である。本発明の第2の製造方法では、このアニール
温度は70〜150℃である。アニール温度が70℃未
満の場合、フィルムの残留応力を充分に緩和できず、熱
収縮が過度に生じるフィルムが得られる。一方、アニー
ル温度が150℃を超えると、フィルムが著しく軟化
し、安定したアニールができない。
【0042】本発明におけるアニールの方法としては、
ロール表面に沿わして加熱する方法、ロール間などの中
空部で熱風、赤外線などにより加熱する方法などが挙げ
られるが、いずれの方法を用いてもよい。
【0043】本発明の救急絆創膏用フィルムの製造方法
を用いて得られるフィルムの厚みは、15〜300μm
が望ましい。15μm未満では、使用に際しての強度が
不充分となり、300μmを超えると、救急絆創膏とし
ては固すぎ、風合いが好ましくない。
【0044】このフィルムは、無色透明のもの、着色さ
れた透明のもの、着色されて透明性のないものなどいず
れであってもよい。
【0045】本発明の製造方法を用いて得られたフィル
ムを基材として使用することにより救急絆創膏を形成す
る。この形成方法は、例えば以下に示す公知の任意の方
法が採用され得る。
【0046】救急絆創膏用フィルムの表面に粘着剤層を
設ける。必要に応じて、フィルム表面にコロナ処理また
はアンカーコートを施し、その後、粘着剤を塗布する。
【0047】上記粘着剤層はフィルムの表面全面に設け
てもよく、細い線状、格子状、散点状、粘着剤が塗布さ
れていない小円部が多数形成された面状などに設けるこ
とも可能であり、この層の状態は、用途によって自由に
選択することができる。用いられる粘着剤としては、通
常使用される粘着剤のいずれも用いられ得、特に限定さ
れないが、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン
系、ビニルエーテル系などの各種粘着剤が挙げられる。
これらの粘着剤は、溶剤系、エマルジョン系、ホットメ
ルト系などの任意の形態であり得る。
【0048】フィルムに粘着剤を塗布する方法として
は、フィルム全面に直接粘着剤を塗工してもよく、ある
いは工程紙(離型紙)の表面に粘着剤を塗工し、フィル
ムと重ね合わせることによって、粘着剤層をフィルム側
へ転写するようにしてもよい。必要に応じて、粘着剤塗
布前にフィルム表面にコロナ処理を行ってもよい。コロ
ナ処理を行う場合は、フィルムの表面張力を38dyn
/cm以上とすることが好ましい。
【0049】このようにして製造された救急絆創膏用フ
ィルムの粘着剤層を有する面にガーゼなどを積層し、次
いで、通常、これを所定寸法に打ち抜いた後、個別装材
で包装し、さらに所定寸法に切断して、救急絆創膏を得
る。得られた救急絆創膏は、柔軟で伸縮性を有し、患部
を圧迫しない、風合いのよい絆創膏となり得る。
【0050】
【作用】本発明の救急絆創膏用フィルムの製造方法によ
り得られた救急絆創膏用フィルムは、可塑剤を実質的に
含有せず、柔軟で伸縮性を有しており、しかも伸張時の
応力緩和が速いため、患部を圧迫せず、風合いがよい救
急絆創膏を提供することができる。
【0051】本発明により製造された救急絆創膏用フィ
ルムが上記のような優れた特徴を有する理由は、以下の
ように推定される。
【0052】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
は、ポリプロピレン樹脂にエチレン−プロピレン共重合
体などに代表される非晶性ポリマーが重合中に大量に導
入されてアロイされたようになっていると考えられる。
非常に活性が高く、寿命が長いチタン系触媒の使用によ
り、この種の樹脂の製造が一部のメーカーで可能になっ
ているようである。このような重合によるポリマー中に
は、分子構造の異なる共重合体が数種存在し、そのため
ポリプロピレンなどの通常樹脂部とこれら共重合体部の
アロイにおいて特徴あるモルフォロジーが発現している
と考えられる。この結果、本発明における救急絆創膏用
フィルムは、可塑化PVCに非常に近い物性を発揮する
と考えられる。
【0053】上記ポリプロピレン系樹脂を特定条件でイ
ンフレーション成形することにより、残留歪みが少ない
状態で分子が若干配向するので、伸縮性および応力緩和
性を維持し、かつ、絆創膏の貼付け時または貼直し時に
強く引っ張っても伸びきることがない、充分な抗張力を
有するフィルムが得られる。
【0054】さらにこのフィルムを70〜150℃でア
ニールすることにより、フィルムの熱収縮を抑えること
ができると考えられる。
【0055】
【実施例】以下実施例に基づき本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されない。
【0056】以下の実施例において、抗張力、応力緩
和、および熱収縮は以下に示す方法で実験された。
【0057】抗張力:引張試験機により、試料幅19
mm,初期試料長(つかみ間隔)100mmのフィルム
試料を、引張速度200mm/minで延伸方向に引っ
張り、伸度5%、10%、および50%における抗張力
を測定した。
【0058】応力緩和:引張試験機により、試料幅1
9mm、初期試料長100mmのフィルム試料を、引張
速度200mm/minで、伸度10%まで延伸方向に
引っ張った後、そのまま保持してから5秒後、および1
分後の抗張力を測定し、次式により、応力残存の割合を
計算した。
【0059】
【数1】
【0060】熱収縮:枚葉のフィルム試料に100m
m×100mmの標線を入れ、ギヤーオーブンで70℃
で5時間加熱し、熱収縮率を測定した。
【0061】
【数2】
【0062】(実施例1)重量平均分子量250,00
0、クロス分別法による各温度での溶出量が0℃以上1
0℃以下で67.0重量%、10℃超70℃以下で1
7.9重量%、70℃超95℃以下で3.2重量%、9
5℃超125℃以下で10.5重量%であるポリプロピ
レン系樹脂(徳山曹達社製)を、図1に示すインフレー
ションダイ6により、押出温度約200℃、ドラフト比
19.8、フロストライン高さが金型径の1.8倍とな
るように押し出してフィルム2を成形し、工程紙1の上
に、加熱ラミネートロール7を通してラミネートした。
形成されたフィルム表面21をコロナ放電処理し、救急
絆創膏用フィルム2と上記工程紙1との積層体を得た。
このフィルム2の厚さは68μmであった。得られた積
層体を巻きとった。このようにして得られたフィルム2
の一部を工程紙1から剥離した後、横(延伸)方向の伸
張時の抗張力、応力緩和、および熱収縮を測定した。こ
の結果を表1に示す。
【0063】次に、クラフト紙の片面にポリエチレン層
をラミネートし、さらにそのポリエチレン層の表面にシ
リコーン離型剤を塗工して得られる工程紙4の離型剤処
理面41に、ゴム系粘着剤溶液(天然ゴム、ポリテルペ
ン樹脂、ポリブテン、および老化防止剤の35%トルエ
ン溶液)を、塗布乾燥巻取機を用いて、乾燥後の厚みが
40μmになるように塗工、乾燥し、粘着剤層3を形成
した。次いで、前述の救急絆創膏用フィルム2と工程紙
1との積層体のコロナ処理面21と、この粘着剤層3を
有する工程紙の粘着剤層面とを合わせて積層した。粘着
剤層3から工程紙を剥離して(図3)、巻取機でロール
状に巻き取った。
【0064】このロール状の絆創膏用テープ原反をスリ
ッターを用いて、フィルム2と工程紙1とが剥がれない
ようにしながら、19mm幅に切断し、長尺(200
m)に巻取った。得られた19mm幅の絆創膏用テープ
原反を、図4に示す救急絆創膏用加工装置によって加工
し、救急絆創膏を得た。
【0065】この加工装置には、所定幅の救急絆創膏用
副資材(ガーゼ、差替え用剥離紙、個包装など)の供給
装置が設けられており、この装置にかけられた上記の救
急絆創膏用テープ原反Aが繰り出されると、そのフィル
ム2と粘着剤層3に、微小な孔あけ加工51がなされ
る。ついで粘着剤層3の上面に厚さ1mm、幅17mm
×長さ25mmのガーゼ52が貼付され、工程紙1を剥
しながら、離型紙53が、ガーゼ52および粘着剤層3
の上から付与される。得られた積層物を所定の寸法(幅
19mm×長さ75mm、両端は半径12mmの円弧
状)に打ち抜き54、個包装材55で包装し、切断56
を行って、図5に示すような救急絆創膏57を得た。
【0066】(実施例2)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が26.2で、フロストライ
ン高さが金型径の6.0倍であること以外は、実施例1
と同様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏
を作製した。抗張力、応力緩和、および熱収縮性を実施
例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0067】(比較例1)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が4.6で、フロストライン
高さが金型径の1.8倍であること以外は、実施例1と
同様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏を
作製した。抗張力、応力緩和、および熱収縮性を実施例
1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0068】(比較例2)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が42.0で、フロストライ
ン高さが金型径の1.8倍であること以外は、実施例1
と同様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏
を作製した。抗張力、応力緩和、および熱収縮性を実施
例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0069】(比較例3)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が19.8で、フロストライ
ン高さが金型径の0.8倍でインフレーション成形を行
おうとしたが、安定して成形できず、サンプルが得られ
なかった。
【0070】(比較例4)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が19.8で、フロストライ
ン高さが金型径の7.5倍であること以外は、実施例1
と同様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏
を作製した。抗張力、応力緩和、および熱収縮性を実施
例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0071】(比較例5)分子量200,000、クロ
ス分別法による各温度での溶出量が0℃以上10℃以下
で2.5重量%、10℃超70℃以下で16.2重量
%、70℃超95℃以下で80.5重量%、95℃超1
25℃以下で0.8重量%であるポリプロピレン系樹脂
(ハイモント社製)を用い、ドラフト比19.8、フロ
ストライン高さが金型径の1.8倍であること以外は、
実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フィルムおよび救
急絆創膏を作製した。抗張力、応力緩和、および熱収縮
性を実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0072】本実施例1および2、および比較例1〜5
で得られた救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏の評
価結果を、以下の表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】(実施例3)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を、図2に示すインフレーションダイ6により、押
出温度約200℃、ドラフト比19.8、フロストライ
ン高さが金型径の1.8倍となるように押し出してフィ
ルム2を成形し、その後アニール温度110℃でロール
面に沿わせてアニール装置8によりアニールした後、工
程紙1の上に、加熱ラミネートロール7を通してラミネ
ートした。以降の救急絆創膏の作製の工程、および得ら
れた救急絆創膏用フィルムの評価は、実施例1と同様に
して行った。この結果を表2に示す。
【0075】(実施例4)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が41.3で、フロストライ
ン高さが金型径の1.8倍、アニール温度が110℃で
あること以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用
フィルムおよび救急絆創膏を作製した。抗張力、応力緩
和、および熱収縮性を実施例1と同様に評価した。結果
を表2に示す。
【0076】(比較例6)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が4.6で、フロストライン
高さが金型径の1.8倍、アニール温度が110℃であ
ること以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フ
ィルムおよび救急絆創膏を作製した。抗張力、応力緩
和、および熱収縮性を実施例1と同様に評価した。この
結果を表2に示す。
【0077】(比較例7)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が52.3で、フロストライ
ン高さが金型径の1.8倍でインフレーション成形を行
おうとしたが、安定して成形できず、サンプルが得られ
なかった。
【0078】(比較例8)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が19.8で、フロストライ
ン高さが金型径の7.5倍、アニール温度が110℃で
あること以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用
フィルムおよび救急絆創膏を作製した。抗張力、応力緩
和、および熱収縮性を実施例1と同様に評価した。この
結果を表2に示す。
【0079】(比較例9)実施例1のポリプロピレン系
樹脂を用いて、ドラフト比が19.8で、フロストライ
ン高さが金型径の1.8倍、アニール温度が60℃であ
ること以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フ
ィルムおよび救急絆創膏を作製した。抗張力、応力緩
和、および熱収縮性を実施例1と同様に評価した。この
結果を表2に示す。
【0080】(比較例10)実施例1のポリプロピレン
系樹脂を用いて、ドラフト比が19.8で、フロストラ
イン高さが金型径の1.8倍、アニール温度が155℃
であること以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏
用フィルムおよび救急絆創膏を作製した。抗張力、応力
緩和、および熱収縮性を実施例1と同様に評価した。こ
の結果を表2に示す。
【0081】(比較例11)比較例5のポリプロピレン
系樹脂を用いて、ドラフト比19.8、フロストライン
高さが金型径の1.8倍、アニール温度が110℃であ
ること以外は、実施例1と同様の方法で救急絆創膏用フ
ィルムおよび救急絆創膏を作製した。抗張力、応力緩
和、および熱収縮性を実施例1と同様に評価した。結果
を表2に示す。本実施例3および4、および比較例6〜
11で得られた救急絆創膏用フィルムおよび救急絆創膏
の評価結果を、以下の表2に示す。
【0082】
【表2】
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、特定のポリプロピレン
系樹脂を用いることによって、可塑剤を実質的に含有せ
ず、柔軟で伸縮性を有し、しかも伸張時の応力緩和が速
く、充分な抗張力を有する、患部を圧迫しない、風合い
のよい、従来の可塑化PVCフィルムの代替となる救急
絆創膏用フィルムの製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の救急絆創膏用フィルムの製造方法の、
インフレーション法による製造の一例を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の救急絆創膏用フィルムの製造方法の、
インフレーション法およびアニール装置を用いる製造の
一例を示す概略図である。
【図3】工程紙上に積層した救急絆創膏用フィルムと、
そのフィルムの上に設けられた粘着剤層とを積層した状
態を示す断面図である。
【図4】救急絆創膏の製造工程を示す概略図である。
【図5】本発明の救急絆創膏用フィルムの製造方法を用
いて得られた救急絆創膏の平面図である。
【符号の説明】
1 工程紙 11 離型処理面 2 フィルム 21 コロナ処理面 3 粘着剤層 52 ガーゼ 53 離型紙 57 救急絆創膏
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 15/58 A61K 9/70 B29C 55/28 B29K 23:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が80,000〜50
    0,000の範囲内にあるポリプロピレン系樹脂であ
    り、クロス分別法による0℃以上10℃以下での樹脂溶
    出量が全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%で
    あり、10℃超70℃以下での樹脂溶出量が全ポリプロ
    ピレン系樹脂量の5〜35重量%であり、70℃超95
    ℃以下での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の1
    〜30重量%であり、そして95℃超125℃以下での
    樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量
    %である範囲内の組成を有するポリプロピレン系樹脂
    を、ドラフト比5〜30、およびフロストライン高さが
    金型径の1〜7倍の条件でインフレーション法により成
    形することを特徴とする救急絆創膏用フィルムの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 重量平均分子量が80,000〜50
    0,000の範囲内にあるポリプロピレン系樹脂であ
    り、クロス分別法による0℃以上10℃以下での樹脂溶
    出量が全ポリプロピレン系樹脂量の45〜80重量%で
    あり、10℃超70℃以下での樹脂溶出量が全ポリプロ
    ピレン系樹脂量の5〜35重量%であり、70℃超95
    ℃以下での樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の1
    〜30重量%であり、そして95℃超125℃以下での
    樹脂溶出量が全ポリプロピレン系樹脂量の5〜35重量
    %である範囲内の組成を有するポリプロピレン系樹脂
    を、ドラフト比5〜50、およびフロストライン高さ1
    〜7倍の条件でインフレーション法により成形し、その
    後アニール温度70〜150℃の条件でアニールするこ
    とを特徴とする救急創膏用フィルムの製造方法。
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