JPH07213096A - ステップモータの制御方法及び制御装置 - Google Patents

ステップモータの制御方法及び制御装置

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JPH07213096A
JPH07213096A JP542794A JP542794A JPH07213096A JP H07213096 A JPH07213096 A JP H07213096A JP 542794 A JP542794 A JP 542794A JP 542794 A JP542794 A JP 542794A JP H07213096 A JPH07213096 A JP H07213096A
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JP
Japan
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winding
step motor
excitation
phase
controlled
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Application number
JP542794A
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English (en)
Inventor
Kouichi Makinose
公一 牧野瀬
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制御対象物が基準位置から変位した場合、ステ
ップモータの軸に対して制御対象物を基準位置側へ移動
させる方向へのトルクが作用する装置において、ステッ
プモータを大型化することなく、ステップモータの固定
子の巻線の励消磁に異常が発生した際、制御対象物を短
時間で基準位置まで移動させる。 【構成】永久磁石形でバイファイラ巻ユニポーラ駆動方
式のステップモータによって制御対象物を制御する。巻
線に異常が発生した場合、制御対象物を基準位置側へ移
動させるように2相励磁方式で駆動制御する。異常の発
生した相の巻線と対を成す巻線の消磁期間を正常時より
長くする。それに対応して他の一対の相の巻線の励磁及
び消磁期間を長くする。異常の発生した相の巻線と対を
成す巻線の励磁期間及びそれに対応する他の相の巻線の
励磁及び消磁期間を正常時と同じ長さとなるように制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステップモータによって
制御対象物の位置制御を行うとともに、制御対象物が基
準位置から変位した場合、ステップモータの軸に対して
制御対象物を基準位置へ移動させる方向への回転トルク
を作用させるトルク付与手段を備えた装置における、ス
テップモータの制御方法及び制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来装置として、回転子を永久
磁石で構成し、固定子の各磁極に巻き方向を逆にした二
つの巻線(バイファイラ巻線)を施し、交互に一定方向
の電流を流すようにした(ユニポーラ駆動方式)ステッ
プモータを使用したものがあった。トルク付与手段とし
ては例えば渦巻きばね(ぜんまい)が使用されている。
すなわち、ステップモータはA相、逆A相、B相、逆B
相の励磁用巻線を有し、制御装置からの制御信号により
オン・オフ制御されるスイッチング素子を介して各相へ
の電流の供給が制御されて軸が回転される。
【0003】ステップモータの駆動時に各相を流れる電
流が監視され、断線、短絡等の異常時には全相への電流
の供給が停止される。そして、固定子からモータの軸に
作用するトルクがゼロとなり、トルク付与手段の作用に
より軸が制御対象物を基準位置側へ移動させる方向へ回
転されて、制御対象物が基準位置に復帰する。
【0004】例えば、排気ガス再循環装置(EGR)の
スロットルバルブの駆動制御装置に適用した場合には、
フェイルセーフとして異常時にはバルブが全閉となるよ
うに構成されている。
【0005】又、実開昭61−113599号公報に
は、パルスモータ(ステップモータ)によって制御対象
物を位置制御する装置において、パルスモータの動作異
常を検出すると、パルスモータを駆動して制御対象物を
基準位置に戻すように制御する信号を出力するパルスモ
ータの駆動制御装置が開示されている。この装置には、
制御対象物が基準位置及び所定の動作位置にあることを
検出する位置検出手段と、該位置検出手段の出力信号及
びパルスモータを駆動する信号から与えられるタイミン
グ信号に基づいて、パルスモータの動作量が正常か否か
を判定する判定手段とが装備されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置では、巻
線の異常時に制御対象物を基準位置まで移動させるため
にモータの軸を回転させるトルクは、トルク付与手段か
らのみ加えられる。そのため、制御対象物を基準位置ま
で移動させるのに時間がかかった。
【0007】時間短縮のためトルク付与手段の力を大き
くすることが考えられる。しかし、トルク付与手段は制
御対象物が基準位置から変位した場合に、制御対象物を
基準位置側へ移動させる方向へのトルクをモータの軸に
加えるため、トルク付与手段の力が大きいと、正常時に
モータの負荷が大きくなり、モータが大型化するという
問題がある。
【0008】一方、実開昭61−113599号公報に
開示された装置では、異常時にパルスモータを駆動して
制御対象物を基準位置に戻すように制御する信号が出力
される。しかし、この装置は、パルスモータの動作量が
異常の場合を対象にしており、パルスモータの巻線には
異常がないことを前提としている。すなわち、巻線に異
常がある場合に対する対処については何ら述べられてい
ない。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的はステップモータを大型化
することなく、ステップモータの固定子の巻線の励消磁
に異常が発生した際、制御対象物を短時間で基準位置ま
で移動させることができるとともに、トルク付与手段に
よる付与トルクが小さくてよく、モータの小型化以外
に、モータの損失及び発熱が抑えられることによるモー
タの高効率化と低コスト化が可能となるステップモータ
の制御方法を提供することにある。
【0010】又、第2の目的はステップモータを大型化
することなく、ステップモータの固定子の巻線の励消磁
に異常が発生した際、制御対象物を短時間で基準位置ま
で移動させることができるとともに、トルク付与手段に
よる付与トルクが小さくてよく、モータの小型化以外
に、モータの損失及び発熱が抑えられることによるモー
タの高効率化と低コスト化が可能となるステップモータ
の制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、ステップモータによ
って制御対象物の位置制御を行うとともに、制御対象物
が基準位置から変位した場合、ステップモータの軸に対
して制御対象物を基準位置側へ移動させる方向へのトル
クを作用させるトルク付与手段を備えた装置において、
ステップモータの固定子の巻線の励消磁に異常が発生し
た場合、各巻線の励消磁を正常時と同様に行えるステッ
プでは前記軸を正常時と同様な速度で回転させ、巻線の
励消磁を正常時と同様に行えないステップでは主に前記
トルク付与手段の作用により軸を正常時より遅い速度で
回転させて、制御対象物を前記基準位置側へ移動させる
方向へステップモータの軸を回転させるようにした。
【0012】同じく第1の目的を達成するため請求項2
に記載の発明では、前記装置においてステップモータを
永久磁石形でかつ固定子の各同一磁極に巻き方向を逆に
した二つの巻線を有するものとし、ステップモータの固
定子の巻線の励消磁に異常が発生した場合、制御対象物
を前記基準位置側へ移動させる方向へステップモータの
軸を回転させるようにステップモータを2相励磁方式で
駆動制御するとともに、異常の発生した相の巻線と対を
成す巻線の消磁期間を正常時より長くするとともにそれ
に対応して他の一対の相の巻線の励磁及び消磁期間を長
くし、異常の発生した相の巻線と対を成す巻線の励磁期
間及びそれに対応する他の相の巻線の励磁及び消磁期間
を正常時と同じ長さとなるように制御するようにした。
【0013】又、第2の目的を達成するため請求項3に
記載の発明では、永久磁石形でかつ固定子の各同一磁極
に巻き方向を逆にした二つの巻線を有するステップモー
タによって制御対象物の位置制御を行うとともに、制御
対象物が基準位置から変位した場合、ステップモータの
軸に対して制御対象物を基準位置側へ移動させる方向へ
のトルクを作用させるトルク付与手段を備えた装置にお
いて、前記各巻線への電流の供給を制御するスイッチン
グ素子と、前記各巻線への電流供給の異常を検出する異
常検出手段と、前記異常検出手段の検出信号に基づいて
各巻線への電流供給の異常の有無を判断する判断手段
と、正常時用制御プログラムと、ステップモータを2相
励磁方式で駆動制御するとともに、異常の発生した相の
巻線と対を成す巻線の消磁期間を正常時より長くすると
ともにそれに対応して他の一対の相の巻線の励磁及び消
磁期間を長くし、異常の発生した相の巻線と対を成す巻
線の励磁期間及びそれに対応する他の相の巻線の励磁及
び消磁期間を正常時と同じ長さとなるように制御する異
常時用制御プログラムとを記憶した記憶手段と、前記判
断手段の判断に基づいて異常時には前記異常時用制御プ
ログラムに従って前記スイッチング素子をオン・オフ制
御する制御手段とを備えた。ステップモータはユニポー
ラ駆動方式の2相モータが好ましい。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明では、ステップモータに
よって制御対象物の位置制御が行われる。制御対象物が
基準位置から変位した場合、トルク付与手段からステッ
プモータの軸に対して制御対象物を基準位置側へ移動さ
せる方向へのトルクが作用する。
【0015】ステップモータの固定子の巻線の励消磁に
異常が発生した場合、ステップモータは制御対象物を基
準位置へ向かって移動させるように制御される。このと
き、各巻線の励消磁を正常時と同様に行えるステップで
は正常時と同様に各巻線の励消磁が行われ、軸が正常時
と同様な速度で回転される。巻線の励消磁を正常時と同
様に行えないステップでは主に前記トルク付与手段の作
用により、軸が正常時より遅い速度で回転される。すな
わち、いずれのステップにおいても、軸はトルク付与手
段の作用のみで回転される場合に比較して速く回転さ
れ、制御対象物は短時間で基準位置まで移動される。
【0016】請求項2に記載の発明では、永久磁石形で
かつ固定子の各同一磁極に巻き方向を逆にした二つの巻
線を有するステップモータによって制御対象物の位置制
御が行われる。制御対象物が基準位置から変位した場
合、トルク付与手段からステップモータの軸に対して制
御対象物を基準位置側へ移動させる方向へのトルクが作
用する。
【0017】固定子の各同一磁極に巻かれた互いに巻き
方向が逆の二つの巻線が交互に励消磁される。ステップ
モータの固定子の巻線の励消磁に異常が発生した場合、
ステップモータは制御対象物を基準位置側へ向かって移
動させるように、2相励磁方式で駆動制御される。異常
の発生した相の巻線と対を成す巻線の消磁期間に対応す
るステップではその消磁期間が正常時より長くなる。
又、それに対応するステップの他の一対の相の巻線の励
磁及び消磁期間が正常時より長くなる。一方、異常の発
生した相の巻線と対を成す巻線の励磁期間に対応するス
テップでは、その励磁期間が正常時と同じ長さとなる。
又、それに対応するステップの他の一対の相の巻線の励
磁及び消磁期間も正常時と同じ長さとなる。すなわち、
モータの軸はトルク付与手段からのトルクだけでなく、
固定子の磁力によるトルクの作用も受けた状態で回転さ
れる。
【0018】請求項3及び請求項4に記載の発明では、
固定子の各同一磁極に巻かれた互いに巻き方向が逆の二
つの巻線が交互に励消磁される。制御対象物が基準位置
から変位すると、トルク付与手段からステップモータの
軸に対して制御対象物を基準位置側へ移動させる方向へ
のトルクが作用する。各巻線への電流の供給はスイッチ
ング素子のオン・オフにより制御される。スイッチング
素子は記憶手段に記憶された制御プログラムに従って制
御手段によりオン・オフ制御される。
【0019】異常検出手段により各巻線への電流供給の
異常の有無が検出される。異常検出手段の検出信号に基
づいて判断手段が異常発生と判断すると、制御手段は異
常時用制御プログラムに従ってスイッチング素子をオン
・オフ制御する。
【0020】少なくとも異常時にはステップモータが2
相励磁方式で駆動制御される。異常の発生した相の巻線
と対を成す巻線の消磁期間に対応するステップではその
消磁期間が正常時より長くなる。又、それに対応するス
テップの他の一対の相の巻線の励磁及び消磁期間が正常
時より長くなる。一方、異常の発生した相の巻線と対を
成す巻線の励磁期間に対応するステップでは、その励磁
期間が正常時と同じ長さとなる。又、それに対応するス
テップの他の一対の相の巻線の励磁及び消磁期間も正常
時と同じ長さとなる。すなわち、異常時においてもモー
タの軸はトルク付与手段からのトルクと、固定子の磁力
によるトルクとが加算された状態で回転される。
【0021】
【実施例】以下、本発明をスロットルバルブの開閉制御
装置に具体化した一実施例を図1〜図13に従って説明
する。
【0022】図2(a)に示すように、気体、液体、粉
体などの流動性を有する物質を導く流路を構成する管路
1の途中にスロットルバルブ2が配設されている。制御
対象物としての弁板3aは、バルブハウジング2aの壁
面を貫通するとともに回転可能に支持された回転軸3に
固着されている。図2(b)に示すように、回転軸3の
第1端部には被動歯車4が一体回転可能に固定されてい
る。回転軸3の第2端部には渦巻きばね(ぜんまい)5
の中心側端部が固着されている。渦巻きばね5は外周側
端部が図示しないブラケットに固定され、渦巻きばね5
はフリーの状態において弁板3aを、図2(a)に示す
ように流路を全閉する基準位置に保持するようになって
いる。弁板3aが基準位置から回転されると、回転軸3
には渦巻きばね5から弁板3aを基準位置側へ回転させ
る方向へのトルクが作用する。
【0023】ステップモータ6の軸6aには被動歯車4
と噛合する駆動歯車7が一体回転可能に固定されてい
る。ステップモータ6は渦巻きばね5のばね力に抗して
回転軸3を回転させて、弁板3aの位置制御を行うよう
になっている。すなわち、渦巻きばね5は制御対象物が
基準位置から変位した場合、軸6aに対して制御対象物
を基準位置側へ移動させる方向へのトルクを作用させる
トルク付与手段を構成する。
【0024】ステップモータ6には永久磁石形でユニポ
ーラ駆動方式のものが使用されている。ステップモータ
6の回転子8には永久磁石が使用されている。図3に示
すように、固定子9は隣接する各磁極が互いに90°の
角度を成すように4個の磁極A1,A2,B1,B2 を備えて
いる。各磁極A1,A2,B1,B2 にはA相、逆A相、B
相、逆B相の励磁用巻線10a,10b,11a,11
bがそれぞれ巻付けられている。A相用の巻線10aと
逆A相用の巻線10bとはそれぞれ互いに逆方向に巻か
れ、B相用の巻線11aと逆B相用の巻線11bとはそ
れぞれ互いに逆方向に巻かれている。
【0025】巻線10aの巻付け方向は磁極A2 側から
磁極A1 側に向かって電流が流れるときに、磁極A1
N極、磁極A2 がS極となるように設定されている。巻
線10bの巻付け方向は磁極A2 側から磁極A1 側に向
かって電流が流れるときに、磁極A1 がS極、磁極A2
がN極となるように設定されている。巻線11aの巻付
け方向は磁極B2 側から磁極B1 側に向かって電流が流
れるときに、磁極B1がN極、磁極B2 がS極となるよ
うに設定されている。巻線11bの巻付け方向は磁極B
2 側から磁極B1 側に向かって電流が流れるときに、磁
極B1 がS極、磁極B2 がN極となるように設定されて
いる。
【0026】次にステップモータ6の駆動回路を説明す
る。図1に示すように、各巻線10a,10b,11
a,11bの第1端部は電源Eに接続され、第2端部は
NPN型のトランジスタQ1 〜Q4 のコレクタに接続さ
れている。トランジスタQ1 〜Q4 は各巻線10a,1
0b,11a,11bへの電流の供給を制御するスイッ
チング素子を構成する。トランジスタQ1 ,Q2 のエミ
ッタは電流検出用の抵抗Rs1を介して接地されている。
トランジスタQ3 ,Q4 のエミッタは電流検出用の抵抗
Rs2を介して接地されている。各抵抗Rs1,Rs2のトラ
ンジスタQ1 〜Q 4 側の端子が電圧検出回路12に接続
されている。電圧検出回路12は比較回路(図示せず)
を備え、各抵抗Rs1,Rs2に流れる電流に対応する電圧
が正常時の範囲内に有るか否かに対応した異なる信号を
各抵抗Rs1,Rs2毎に出力するようになっている。抵抗
Rs1,Rs2及び電圧検出回路12により各巻線10a,
10b,11a,11bへの電流供給の異常を検出する
異常検出手段が構成されている。
【0027】制御装置13は判断手段及び制御手段とし
ての中央処理装置(以下CPUという)14、記憶手段
としてのプログラムメモリ15、作業用メモリ16、出
力インタフェース17及び駆動回路18を備えている。
プログラムメモリ15は制御プログラムを記憶した読出
し専用メモリ(ROM)よりなる。作業用メモリ16は
入力データ及びCPU14における演算処理結果等を一
時記憶する読出し及び書替可能なメモリ(RAM)より
なる。
【0028】プログラムメモリ15には正常時用制御プ
ログラムと、巻線10a,10b,11a,11bの励
消磁に異常が発生した場合に使用する異常時用制御プロ
グラムとが記憶されている。異常時用制御プログラム
は、ステップモータを2相励磁方式で駆動制御するよう
に構成され、異常の発生した相の巻線と対を成す巻線の
消磁期間が正常時より長く、かつそれに対応して他の一
対の相の巻線の励磁及び消磁期間も長く設定されてい
る。又、異常の発生した相の巻線と対を成す巻線の励磁
期間及びそれに対応する他の相の巻線の励磁及び消磁期
間が正常時と同じ長さに設定されている。この実施例で
は正常時より長い励消磁期間は、正常時の1.5倍に設
定されている。
【0029】各トランジスタQ1 〜Q4 のベースは駆動
回路18に接続されている。CPU14はプログラムメ
モリ15に記憶された制御プログラム(プログラムデー
タ)に基づいて動作し、出力インタフェース17及び駆
動回路18を介して各トランジスタQ1 〜Q4 をオン・
オフ制御する。電圧検出回路12はCPU14に接続さ
れている。CPU14は電圧検出回路12から異常信号
が出力された場合、その出力信号及びトランジスタQ1
〜Q4 のオン・オフタイミングに基づいて、どの相の巻
線への電流供給が異常であるかを判断する。そして、異
常時には異常時用制御プログラムに従ってトランジスタ
1 〜Q4 をオン・オフ制御する。
【0030】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。ステップモータ6は2相励磁方式で駆動制御
される。CPU14からの指令により駆動回路18から
駆動信号が所定のトランジスタQ1 〜Q4 のベースに出
力される。トランジスタQ1がオンのとき巻線10a
に、トランジスタQ2 がオンのとき巻線10bに、トラ
ンジスタQ3 がオンのとき巻線11aに、トランジスタ
4 がオンのとき巻線11bに、それぞれ電源Eから電
流が供給される。巻線10a,10bには電流が磁極A
2 側から磁極A1 側に向かって流れるように、巻線11
a,11bには電流が磁極B2 側から磁極B1 側に向か
って流れるようにそれぞれ供給される。
【0031】固定子9の各同一磁極に巻かれた互いに巻
き方向が逆の二つの巻線10a,10b及び巻線11
a,11bはそれぞれ交互に励消磁される。ステップモ
ータ6が正常であれば、互いに対を成す磁極A1 と磁極
2 及び磁極B1 と磁極B2 は常にいずれか一方がN
極、他方がS極となるように励磁される。
【0032】そして、正常時にはCPU14は正常時用
制御プログラムに従って、各トランジスタQ1 〜Q4
オン・オフ制御する。図4にスロットルバルブ2を閉じ
る方向に軸6aを回転する場合における各トランジスタ
1 〜Q4 のオン・オフ時期を示すタイムチャートを示
す。各トランジスタQ1 〜Q4 のオン時間とオフ時間と
はいずれも同じとなる。そして、励消磁タイミングが1
/4周期ずつずれた状態でトランジスタがQ1 →Q3
2 →Q4 →Q1 の順にオンとなるように制御される。
【0033】図6(a)〜図9(a)に正常時の各磁極
1,A2,B1,B2 の励磁状態と回転子8の状態を示す。
渦巻きばね5のトルクは軸6aを図6(a)〜図9
(a)の時計方向に回転させるように作用する。図6
(a)はトランジスタQ1 ,Q3 がオンでトランジスタ
2 ,Q4 がオフの状態、すなわち図4のJの時期に相
当する。この状態では磁極A1 及び磁極B1 がN極に、
磁極A2 及び磁極B2 がS極となるように励磁され、回
転子8はS極が磁極A1 及び磁極B1 の中間に、N極が
磁極A2 及び磁極B2 の中間に位置する状態で安定とな
る。この状態からトランジスタQ2 がオン、トランジス
タQ1 がオフに切替えられると、磁極A1 がS極に、磁
極A2 がN極となる。そして、回転子8は磁極A1,A2
からの反発力と、磁極B1,B2 からの吸引力と、渦巻き
ばね5によるトルクとにより、図6(a)の時計方向に
回転される。そして、45°回転した後は回転子8のN
極に対する磁極A1,B2 の吸引力及びS極に対する磁極
1,A2 の吸引力により図7(a)の状態で安定する
(図4のKの時期)。
【0034】図7(a)の状態からトランジスタQ4
オン、トランジスタQ3 がオフに切替えられると、磁極
1 がS極に、磁極B2 がN極となる。そして、回転子
8は磁極B1,B2 からの反発力と、磁極A1,A2 からの
吸引力と、渦巻きばね5によるトルクとにより、図7
(a)の時計方向に回転されて図8(a)の状態で安定
する(図4のLの時期)。図8(a)の状態からトラン
ジスタQ1 がオン、トランジスタQ2 がオフに切替えら
れると、磁極A1 がN極に、磁極A2 がS極となる。そ
して、回転子8は磁極A1,A2 からの反発力と、磁極B
1,B2 からの吸引力と、渦巻きばね5によるトルクとに
より、図8(a)の時計方向に回転されて図9(a)の
状態で安定する(図4のMの時期)。図9(a)の状態
からトランジスタQ3 がオン、トランジスタQ4 がオフ
に切替えられると、磁極B1 がN極に、磁極B2 がS極
となる。そして、回転子8は磁極B1,B2 からの反発力
と、磁極A1,A2 からの吸引力と、渦巻きばね5による
トルクとにより、図9(a)の時計方向に回転されて図
6(a)の状態で安定する。
【0035】従って、図4に示すタイムチャートに従っ
てトランジスタQ1 〜Q4 がオン・オフ制御されると、
軸6aは弁板3aを閉じる方向に回転される。なお、弁
板3aを開く方向すなわち図6(a)〜図9(a)の反
時計方向に軸6aを回転させる場合は、図10に示すよ
うにトランジスタがQ1 →Q4 →Q2→Q3 →Q1 の順
にオンとなるように制御される。
【0036】次に巻線の異常時、例えば逆B相用の巻線
11bが断線した場合について、図6(b)の状態から
弁板2aを閉じる方向にステップモータ6を駆動する場
合を例に説明する。図5のT時点より若干前に断線した
と仮定する。
【0037】T時点より後では巻線11bが断線してい
るため、駆動回路18からトランジスタQ4 のベースに
駆動信号が出力されても、巻線11bに電流が流れず、
トランジスタQ4 はオンとならない。電圧検出回路12
は常に抵抗Rs1,Rs2に流れる電流に対応する電圧が正
常時の範囲内に有るか否かを検出して、正常あるいは異
常に対応する信号を抵抗Rs1,Rs2毎にCPU14に出
力する。トランジスタQ4 がオンとなるべき時にトラン
ジスタQ4 がオンとならないため、抵抗Rs2を流れる電
流が異常(この場合は0)となり、電圧検出回路12は
抵抗Rs2を流れる電流が異常であることを示す信号をC
PU14に出力する。CPU14はその信号と、その時
におけるオンとなるべきトランジスタQ4 を確認し、巻
線11bに対応する逆B相が異常であると判断する。
【0038】巻線11bが断線していても、正常時と同
様にトランジスタQ1 ,Q3 がオンでトランジスタ
2 ,Q4 がオフの図6(b)の状態と、トランジスタ
2 ,Q 3 がオンでトランジスタQ1 ,Q4 がオフの図
7(b)の状態をとることができる。回転子8は前記と
同様にして図6(b)の状態から図7(b)の状態へ回
転される。
【0039】図7(b)の状態から、図5のT時点でト
ランジスタQ4 をオン、トランジスタQ3 をオフにする
ように駆動回路18から駆動信号が出力されると、トラ
ンジスタQ3 はオフになる。しかし、巻線11bが断線
しているためトランジスタQ 4 はオンにならない。従っ
て、磁極B1 及び磁極B2 は極性を持たない状態(図8
(b),図9(b)ではXとして表示)となる。そし
て、回転子8は磁極A1,A2 からの吸引力と、渦巻きば
ね5によるトルクとにより、図7(b)の時計方向に回
転される。そして、回転子8のN極がS極状態の磁極A
1 に吸引され、S極がN極状態の磁極A2 に吸引された
図8(b)の状態となる。この状態は回転子8の死点と
なる。
【0040】図8(b)の状態からトランジスタQ1
オン、トランジスタQ2 がオフに切替えられると、磁極
1 がN極に、磁極A2 がS極となる。回転子8の極が
磁極A1,A2 と同一直線上にある状態では、磁極A1,A
2 から回転子8に作用する反発力はトルクとして作用し
ない。しかし、渦巻きばね5のトルクが回転子8に作用
するので、回転子8は死点の位置から時計方向へと回転
される。回転子8の極が磁極B1,B2 と同一直線上とな
る位置までは、磁極A1,A2 からの反発力と、渦巻きば
ね5によるトルクとにより回転される。回転子8の極が
磁極B1,B2 と同一直線上となる位置を過ぎた後は、磁
極A1,A2 からの吸引力と、渦巻きばね5によるトルク
とにより回転されて図9(b)の状態となる。
【0041】図9(b)の状態からトランジスタQ3
オン、トランジスタQ4 がオフに切替えられると、磁極
1 がN極に、磁極B2 がS極となる。そして、回転子
8は磁極B1,B2 からの吸引力と、渦巻きばね5による
トルクとにより、図9(b)の時計方向に回転されて図
6(b)の状態となる。
【0042】従って、図5に示すタイムチャートに従っ
てトランジスタQ1 〜Q4 がオン・オフ制御されると、
軸6aは弁板3aを閉じる方向に回転される。すなわ
ち、トランジスタQ4 の異常が検出された後は、トラン
ジスタQ4 の正常時の励磁時期と対応するトランジスタ
1 の励磁期間が長くなるとともに、それに対応してト
ランジスタQ2 ,Q3 の消磁期間も長くなる。
【0043】正常時と異なり、図7(b)の状態から図
8(b)の状態、図8(b)の状態から図9(b)の状
態へ回転子8が回転するときには一方の組の磁極B1,B
2 からは回転子8を駆動するトルクが作用しない。従っ
て、回転子8は正常時に比較して遅く回転するが、渦巻
きばね5のトルクの作用のみによって基準位置まで回動
させる従来の場合に比較して、弁板3aは短時間で基準
位置に配置される。
【0044】図7(b)の状態から図8(b)の状態へ
の回転時には、回転子8の回転角度は45°と小さく、
両磁極A1,A2 と該磁極A1,A2 から吸引作用を受ける
回転子8の磁極との距離が近いため、回転子8は正常時
よりは遅いが、比較的速く回転する。一方、図8(b)
の状態から図9(b)の状態への回転時には、回転子8
は180°回転される。磁極A1,A2 から回転子8に作
用する反発力及び吸引力は回転子8の磁極が磁極A1,A
2 に近いときにしか効果的に作用しないため、回転子8
の磁極が磁極B1,B2 の近傍を通過するときは、回転子
8は主に渦巻きばね5のトルクにより回転されて回転速
度が遅くなる。しかし、図9(b)の状態の励磁時間が
長く設定されているため、回転子8が確実に図9(b)
のように磁極A1,A2 と対向する位置まで回転される。
【0045】渦巻きばね5が回転子8に付与するトルク
が小さくても、異常時に弁板3aは短時間で基準位置に
配置される。従って、渦巻きばね5のトルクを小さくす
ることが可能となる。渦巻きばね5のトルクを小さくす
ると、ステップモータ6に作用する負荷が小さくなり、
ステップモータ6の小型化が可能になるとともに、ステ
ップモータ6の損失及び発熱が抑えられ、ステップモー
タ6の高効率化と低コスト化が可能となる。又、発熱が
抑えられるため、放熱手段を必要とする場合でも、放熱
手段が小型化されてコストが低くなる。
【0046】巻線11bが断線した場合を例にして説明
したが、巻線11bが短絡した場合あるいはトランジス
タQ4 が故障の場合の異常時においても、逆B相が異常
と判断されて前記と同様に制御される。すなわち、巻線
11bが短絡した場合はトランジスタQ4 がオンのとき
に抵抗Rs2を流れる電流が正常時より大きくなり、電圧
検出回路12から異常信号が出力される。又、トランジ
スタQ4 が故障の場合も抵抗Rs2を流れる電流が正常時
と異なるため電圧検出回路12から異常信号が出力され
る。そして、その後は異常時用制御プログラムに従って
トランジスタQ 1 〜Q4 がオン・オフ制御される。
【0047】逆B相ではなく、B相、A相あるいは逆A
相が1相だけ異常となった場合も、前記と同様に異常が
検出された後は、異常時用制御プログラムに従ってトラ
ンジスタQ1 〜Q4 がオン・オフ制御される。図11に
B相が異常となった場合、図12にA相が異常となった
場合、図13に逆A相が異常となった場合のタイムチャ
ートを示す。
【0048】この実施例のようなスロットルバルブ2の
使用例としては、例えばエンジンのEGRバルブ(排ガ
ス再循環装置用のバルブ)がある。なお、本発明は前記
実施例に限定されるものではなく、例えば、次のように
具体化してもよい。
【0049】(1)固定子9の磁極の数は2対に限ら
ず、図14に示すように、隣接する磁極A1,A2,B1,B
2 が互いに45°の角度を成す状態で4対設けてもよ
い。この構成では、ステップモータ6を2相励磁方式で
駆動制御すると、1ステップで回転子8が回転する角度
が45°となり、制御対象物の位置制御をより正確に行
うことができる。
【0050】(2)ステップモータをA相、逆A相、B
相、逆B相、C相、逆C相、D相、逆D相を有する4相
モータとしたり、2相モータ及び4相モータ以外の多相
モータとしてもよい。
【0051】(3)スイッチング素子としてはNPN型
やPNP型のバイポーラトランジスタに限らず、静電誘
導トランジスタ(SIT)や電界効果トランジスタ(F
ET、MOSFET)等の他のトランジスタを使用して
もよい。又、トランジスタに限らずサイリスタを使用し
てもよい。
【0052】(4)異常検出手段を構成する抵抗をA相
と逆A相及びB相と逆B相にそれぞれ共通に設ける代わ
りに、各相毎に設けてもよい。又、スイッチング素子と
して電流検出機能付のトランジスタを使用し、電圧検出
回路13で各トランジスタを流れる電流を間接的に検知
して、各相の励磁異常を検出する構成としてもよい。各
相毎に励磁異常を検出する構成の場合は、異常となった
相をより確実に検出できる。
【0053】(5)異常検出後に、正常な相の巻線の励
消磁期間を正常時より長くする場合、その長さを正常時
の1.5倍より短くしたり、1.5倍より長く、例えば
2倍程度にしてもよい。
【0054】(6)正常時、異常時とも2相励磁制御を
行う代わりに、異常時のみ2相励磁制御を行い、正常時
には例えば1−2相励磁方式等の他の励磁方式を採用し
てもよい。
【0055】(7)異常時に1相励磁制御を行ってもよ
い。この場合、異常の発生した相の励磁ステップでは当
該相が励磁されず渦巻きばね5などのトルク付与手段の
作用によってステップモータの軸が回転される。従っ
て、当該相の励磁時間を正常時より長くする。実際には
次の相の励磁開始時期を遅らせる。この場合でも全体的
に見れば、渦巻きばね5のトルクのみで弁板3aを回転
させる場合より、短時間で弁板3aを基準位置に戻すこ
とができる。この場合は異常となった相の次の相の励磁
開始時期を遅らせるだけで、励磁時間の変更は不要とな
り、制御が容易となる。
【0056】(8)制御装置13としてCPU14を備
えたものに代えて、フリップフロップ等を使用して所定
のタイミングでトランジスタQ1 〜Q4 をオン・オフ制
御する構成としてもよい。
【0057】(9)制御対象物はスロットルバルブ2の
弁板3aのように基準位置から回転により変位する構成
のものに限らず、基準位置から直線移動により変位する
構成のものであってもよい。又、スロットルバルブ2の
弁板3aの基準位置はその使用目的により、全閉位置と
は限らず全開位置や所定の中間位置が基準位置となる。
すなわち、制御対象物の正常制御が不能となった場合に
制御対象物が長時間存在しても支障のない位置を基準位
置に設定し、異常時に制御対象物を基準位置に復帰させ
る構成の装置(フェイルセーフ)に適用できる。
【0058】基準位置から直線移動により変位する構成
のものとしては、例えば制御対象物がステップモータ6
により駆動される歯車と噛合するラックと一体的に移動
する直線移動型のスプールがある。又、制御対象物が一
体回転可能に取付けられた回転軸に固着された被動歯車
と、モータの軸に固着された駆動歯車との間に中間歯車
を介在させたり、回転軸とモータの軸との間に巻掛け伝
動機構を設けてもよい。
【0059】(10)トルク付与手段は前記実施例にお
ける回転軸3のように制御対象物が固定された軸を直接
回転させる構成に限らず、ステップモータの軸あるいは
中間軸に渦巻きばねを取付けてもよい。又、トルク付与
手段が直接作用する回転体の回転量が180°より小さ
い場合は、トルク付与手段として引っ張りコイルばね及
び圧縮コイルバネやゴム等のように直線状に変形する弾
性体を使用したり、ねじりコイルばねあるいは板ばねを
設けてもよい。この場合、制御対象物の基準位置からの
変位に対応して前記回転体が回転すると、弾性体やねじ
りコイルばねあるいは板ばねは回転体をもとの位置に復
帰させる方向へ回動付勢する。又、制御対象物が基準位
置から直線移動により変位する構成のものにおいては、
直線移動する物体をコイルばね、ゴム、板ばね等の弾性
体で基準位置側へ向かって付勢する構成としてもよい。
【0060】前記実施例及び上記の変更例から把握でき
る請求項以外の技術思想について以下にその効果ととも
に記載する。 (1)請求項1〜請求項4においてステップモータを固
定子の磁極数が8個のモータとする。この場合、構造が
比較的簡単で制御対象物の位置制御が正確となる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
2に記載の発明によれば、ステップモータを大型化する
ことなく、ステップモータの固定子巻線の励消磁に異常
が発生した場合、制御対象物を短時間で基準位置まで移
動させることができる。又、トルク付与手段による付与
トルクが小さくてよいため、モータの小型化以外に、モ
ータの損失及び発熱が抑えられることによるモータの高
効率化と低コスト化が可能となる。
【0062】又、請求項3及び請求項4に記載の発明に
おいても、ステップモータを大型化することなく、ステ
ップモータの固定子の巻線の励消磁に異常が発生した場
合、制御対象物を短時間で基準位置まで移動させること
ができる。又、トルク付与手段による付与トルクが小さ
くてよいため、モータの小型化以外に、モータの損失及
び発熱が抑えられることによるモータの高効率化と低コ
スト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の駆動回路を示す
回路図である。
【図2】(a)はスロットルバルブの概略断面図であ
り、(b)はスロットルバルブとステップモータを示す
略平面図である。
【図3】固定子への巻線の巻付け状態を示す模式図であ
る。
【図4】正常時の各トランジスタのオン、オフタイミン
グを示すタイムチャートである。
【図5】逆B相の異常時における各トランジスタのオ
ン、オフタイミングを示すタイムチャートである。
【図6】(a)は正常時の作用を示す模式図であり、
(b)は異常時の作用を示す模式図である。
【図7】(a)は正常時の作用を示す模式図であり、
(b)は異常時の作用を示す模式図である。
【図8】(a)は正常時の作用を示す模式図であり、
(b)は異常時の作用を示す模式図である。
【図9】(a)は正常時の作用を示す模式図であり、
(b)は異常時の作用を示す模式図である。
【図10】正常時において弁板を開放側へ回転させる場
合の各トランジスタのオン、オフタイミングを示すタイ
ムチャートである。
【図11】B相の異常時における各トランジスタのオ
ン、オフタイミングを示すタイムチャートである。
【図12】A相の異常時における各トランジスタのオ
ン、オフタイミングを示すタイムチャートである。
【図13】逆A相の異常時における各トランジスタのオ
ン、オフタイミングを示すタイムチャートである。
【図14】変更例の固定子を示す模式図である。
【符号の説明】
3a…制御対象物としての弁板、5…トルク付与手段と
しての渦巻きばね、6…ステップモータ、6a…軸、8
…回転子、9…固定子、10a,10b,11a,11
b…巻線、Q1 〜Q4 …スイッチング素子としてのトラ
ンジスタ、12…異常検出手段を構成する電圧検出回
路、13…制御装置、14…判断手段及び制御手段とし
てのCPU、15…記憶手段としてのプログラムメモ
リ、A1,A2,B1,B2 …磁極、Rs1,Rs2…異常検出手
段を構成する抵抗。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステップモータによって制御対象物の位
    置制御を行うとともに、制御対象物が基準位置から変位
    した場合、ステップモータの軸に対して制御対象物を基
    準位置側へ移動させる方向へのトルクを作用させるトル
    ク付与手段を備えた装置において、 ステップモータの固定子の巻線の励消磁に異常が発生し
    た場合、各巻線の励消磁を正常時と同様に行えるステッ
    プでは前記軸を正常時と同様な速度で回転させ、巻線の
    励消磁を正常時と同様に行えないステップでは主に前記
    トルク付与手段の作用により軸を正常時より遅い速度で
    回転させて、制御対象物を前記基準位置側へ移動させる
    方向へステップモータの軸を回転させるステップモータ
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 永久磁石形でかつ固定子の各同一磁極に
    巻き方向を逆にした二つの巻線を有するステップモータ
    によって制御対象物の位置制御を行うとともに、制御対
    象物が基準位置から変位した場合、ステップモータの軸
    に対して制御対象物を基準位置側へ移動させる方向への
    トルクを作用させるトルク付与手段を備えた装置におい
    て、 ステップモータの固定子の巻線の励消磁に異常が発生し
    た場合、制御対象物を前記基準位置側へ移動させる方向
    へステップモータの軸を回転させるようにステップモー
    タを2相励磁方式で駆動制御し、異常の発生した相の巻
    線と対を成す巻線の消磁期間を正常時より長くするとと
    もにそれに対応して他の一対の相の巻線の励磁及び消磁
    期間を長くし、異常の発生した相の巻線と対を成す巻線
    の励磁期間及びそれに対応する他の相の巻線の励磁及び
    消磁期間を正常時と同じ長さとなるように制御するステ
    ップモータの制御方法。
  3. 【請求項3】 永久磁石形でかつ固定子の各同一磁極に
    巻き方向を逆にした二つの巻線を有するステップモータ
    によって制御対象物の位置制御を行うとともに、制御対
    象物が基準位置から変位した場合、ステップモータの軸
    に対して制御対象物を基準位置側へ移動させる方向への
    トルクを作用させるトルク付与手段を備えた装置におい
    て、 前記各巻線への電流の供給を制御するスイッチング素子
    と、 前記各巻線への電流供給の異常を検出する異常検出手段
    と、 前記異常検出手段の検出信号に基づいて各巻線への電流
    供給の異常の有無を判断する判断手段と、 正常時用制御プログラムと、ステップモータを2相励磁
    方式で駆動制御するとともに、異常の発生した相の巻線
    と対を成す巻線の消磁期間を正常時より長くするととも
    にそれに対応して他の一対の相の巻線の励磁及び消磁期
    間を長くし、異常の発生した相の巻線と対を成す巻線の
    励磁期間及びそれに対応する他の相の巻線の励磁及び消
    磁期間を正常時と同じ長さとなるように制御する異常時
    用制御プログラムとを記憶した記憶手段と、 前記判断手段の判断に基づいて異常時には前記異常時用
    制御プログラムに従って前記スイッチング素子をオン・
    オフ制御する制御手段とを備えたステップモータの制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ステップモータはユニポーラ駆動方
    式の2相モータである請求項3に記載のステップモータ
    の制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104242756A (zh) * 2013-06-19 2014-12-24 富士电机株式会社 步进电动机驱动装置
JP2015061341A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 Necエンジニアリング株式会社 ステッピングモータ故障検出回路、ステッピングモータ駆動装置、及び、ステッピングモータドライブシステム

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