JPH07210841A - 磁気ヘッド装置及びその製造方法 - Google Patents
磁気ヘッド装置及びその製造方法Info
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- JPH07210841A JPH07210841A JP146894A JP146894A JPH07210841A JP H07210841 A JPH07210841 A JP H07210841A JP 146894 A JP146894 A JP 146894A JP 146894 A JP146894 A JP 146894A JP H07210841 A JPH07210841 A JP H07210841A
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- Japan
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- magnetic head
- base
- head
- adhesive
- chip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接着強度が高く、且つ短時間で接着し得る生
産性の高い磁気ヘッド装置を提供する。 【構成】 磁気ヘッドチップ1とヘッドベース2の少な
くともいずれか一方に紫外線硬化型接着剤5を塗布した
後、磁気ヘッドチップ1をヘッドベース2のヘッド取付
け面3aに載置する。しかる後、上記ヘッド取付け面3
aとは反対側のベース裏面3bよりヘッド取付け部3に
紫外線UVを照射し、上記紫外線硬化型接着剤5を硬化
させる。
産性の高い磁気ヘッド装置を提供する。 【構成】 磁気ヘッドチップ1とヘッドベース2の少な
くともいずれか一方に紫外線硬化型接着剤5を塗布した
後、磁気ヘッドチップ1をヘッドベース2のヘッド取付
け面3aに載置する。しかる後、上記ヘッド取付け面3
aとは反対側のベース裏面3bよりヘッド取付け部3に
紫外線UVを照射し、上記紫外線硬化型接着剤5を硬化
させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線硬化型接着剤に
より磁気ヘッドチップを基台に固定してなる磁気ヘッド
装置及びその製造方法に関する。
より磁気ヘッドチップを基台に固定してなる磁気ヘッド
装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダー(以
下、VTRと称する。)に搭載される磁気ヘッド装置
は、一般に巻線が施された磁気ヘッドチップを接着剤に
より基台(以下、ヘッドベースと称する。)に接着する
ことにより作製される。
下、VTRと称する。)に搭載される磁気ヘッド装置
は、一般に巻線が施された磁気ヘッドチップを接着剤に
より基台(以下、ヘッドベースと称する。)に接着する
ことにより作製される。
【0003】従来、磁気ヘッドチップのヘッドベースへ
の接着は、次のような工程に従って行われる。先ず、図
5に示すように、ヘッドベース101の先端部に閉磁路
を構成する磁気ヘッドチップ102を所定位置に載置す
る。
の接着は、次のような工程に従って行われる。先ず、図
5に示すように、ヘッドベース101の先端部に閉磁路
を構成する磁気ヘッドチップ102を所定位置に載置す
る。
【0004】そして、この磁気ヘッドチップ102を所
定位置からずれないように位置決め保持しながら、図6
に示すように、接着剤供給装置であるディスペンサー1
03により瞬間接着剤104をヘッド取付け部に供給す
る。瞬間接着剤104としては、例えばシアノアクリレ
ート系の接着剤が用いられる。その結果、供給された瞬
間接着剤104は、ヘッドベース101と磁気ヘッドチ
ップ102との間に浸透する。
定位置からずれないように位置決め保持しながら、図6
に示すように、接着剤供給装置であるディスペンサー1
03により瞬間接着剤104をヘッド取付け部に供給す
る。瞬間接着剤104としては、例えばシアノアクリレ
ート系の接着剤が用いられる。その結果、供給された瞬
間接着剤104は、ヘッドベース101と磁気ヘッドチ
ップ102との間に浸透する。
【0005】次いで、上記ヘッドベース101と磁気ヘ
ッドチップ102との接着強度をより確実なものとする
ために、図7に示すように、ヘッド取付け部分に補強用
の接着剤105を供給する。しかる後、接着剤105を
硬化させ、上記磁気ヘッドチップ102とヘッドベース
101を接着固定せしめる。
ッドチップ102との接着強度をより確実なものとする
ために、図7に示すように、ヘッド取付け部分に補強用
の接着剤105を供給する。しかる後、接着剤105を
硬化させ、上記磁気ヘッドチップ102とヘッドベース
101を接着固定せしめる。
【0006】このようにして形成された磁気ヘッド装置
においては、接着強度のばらつきが大きく、また高温高
湿下での信頼性が悪い。これは、磁気ヘッドチップ10
2の接着に用いる瞬間接着剤104が、硬化収縮率及び
熱膨張率が大きく、塗布厚の調整が困難で、また接着位
置精度を充分に確保することが難しいという性質を有す
ることに起因する。また、接着工程を2工程必要とする
ことから、製造工程が煩雑で2種類の接着剤の取扱いも
容易でない。
においては、接着強度のばらつきが大きく、また高温高
湿下での信頼性が悪い。これは、磁気ヘッドチップ10
2の接着に用いる瞬間接着剤104が、硬化収縮率及び
熱膨張率が大きく、塗布厚の調整が困難で、また接着位
置精度を充分に確保することが難しいという性質を有す
ることに起因する。また、接着工程を2工程必要とする
ことから、製造工程が煩雑で2種類の接着剤の取扱いも
容易でない。
【0007】そこで本願出願人は、紫外線の照射により
硬化する紫外線硬化型接着剤を用い、1度の接着工程で
磁気ヘッドチップ102をヘッドベース101に接着固
定する方法を検討している。
硬化する紫外線硬化型接着剤を用い、1度の接着工程で
磁気ヘッドチップ102をヘッドベース101に接着固
定する方法を検討している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、紫外線硬化
型接着剤を用いた場合、通常ヘッドベース101が真鍮
より形成されていることから、図8に示すように紫外線
照射ファイバー106を磁気ヘッドチップ102に対し
て前後左右の4方向に配置し、水平方向からのみ紫外線
を照射せざるをえない。
型接着剤を用いた場合、通常ヘッドベース101が真鍮
より形成されていることから、図8に示すように紫外線
照射ファイバー106を磁気ヘッドチップ102に対し
て前後左右の4方向に配置し、水平方向からのみ紫外線
を照射せざるをえない。
【0009】そのため、磁気ヘッドチップ102の外周
縁部分のみ紫外線硬化型接着剤107が硬化し、チップ
中央部分で接着不良が発生する。チップ中央部分まで硬
化させようとすると、今度は紫外線照射時間を長くしな
ければならなくなり、生産性が悪くなる。
縁部分のみ紫外線硬化型接着剤107が硬化し、チップ
中央部分で接着不良が発生する。チップ中央部分まで硬
化させようとすると、今度は紫外線照射時間を長くしな
ければならなくなり、生産性が悪くなる。
【0010】そこで本発明は、上述の従来の有する技術
的な課題に鑑みて提案されたものであって、充分な接着
強度が確保できる信頼性の高い磁気ヘッド装置を提供す
ることを目的とする。
的な課題に鑑みて提案されたものであって、充分な接着
強度が確保できる信頼性の高い磁気ヘッド装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】さらに本発明方法は、接着強度が高く、且
つ短時間で接着し得る生産性の高い磁気ヘッド装置の製
造方法を提供することを目的とする。
つ短時間で接着し得る生産性の高い磁気ヘッド装置の製
造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明の磁気ヘッド装置は、紫外線硬化型接着剤
により磁気ヘッドチップをヘッドベースに固定したもの
であり、そのヘッドベースを透明とする。透明なヘッド
ベースとしては、何でもよいが、例えば比重の軽いアク
リル等が好適である。
めに、本発明の磁気ヘッド装置は、紫外線硬化型接着剤
により磁気ヘッドチップをヘッドベースに固定したもの
であり、そのヘッドベースを透明とする。透明なヘッド
ベースとしては、何でもよいが、例えば比重の軽いアク
リル等が好適である。
【0013】一方、本発明の方法は、磁気ヘッドチップ
とヘッドベースの少なくともいずれか一方に紫外線硬化
型接着剤を塗布した後、磁気ヘッドチップをヘッドベー
スのヘッド取付け面に載置する。しかる後、上記ヘッド
取付け面とは反対側のベース裏面よりヘッド取付け部に
紫外線を照射し、上記紫外線硬化型接着剤を硬化させ
る。
とヘッドベースの少なくともいずれか一方に紫外線硬化
型接着剤を塗布した後、磁気ヘッドチップをヘッドベー
スのヘッド取付け面に載置する。しかる後、上記ヘッド
取付け面とは反対側のベース裏面よりヘッド取付け部に
紫外線を照射し、上記紫外線硬化型接着剤を硬化させ
る。
【0014】
【作用】本発明においては、透明なヘッドベース又は磁
気ヘッドチップのいずれか一方に紫外線硬化型接着剤を
塗布し、磁気ヘッドチップをヘッドベースのヘッド取付
け面に載置せしめた後、ヘッド取付け面とは反対側のベ
ース裏面よりヘッド取付け部に紫外線を照射すると、ヘ
ッドベースを透過して紫外線が磁気ヘッドチップとヘッ
ドベースの接合面全体に亘って均一に照射され、当該紫
外線硬化型接着剤がむらなく短時間に硬化する。したが
って、1度の接着工程で短時間にして接着強度の高い磁
気ヘッド装置が得られる。
気ヘッドチップのいずれか一方に紫外線硬化型接着剤を
塗布し、磁気ヘッドチップをヘッドベースのヘッド取付
け面に載置せしめた後、ヘッド取付け面とは反対側のベ
ース裏面よりヘッド取付け部に紫外線を照射すると、ヘ
ッドベースを透過して紫外線が磁気ヘッドチップとヘッ
ドベースの接合面全体に亘って均一に照射され、当該紫
外線硬化型接着剤がむらなく短時間に硬化する。したが
って、1度の接着工程で短時間にして接着強度の高い磁
気ヘッド装置が得られる。
【0015】また、本発明においては、透明なヘッドベ
ースとしてアクリルを用いているので、該アクリルは真
鍮に比べて圧縮強度が1/4であり、また比重も1/6
以下であることから、このヘッドベースに取り付けた磁
気ヘッドチップをVTRの回転ドラムに取り付けた場
合、回転ドラムの回転によって発生する遠心力が小さな
ものとなり、またヘッドベースを回転ドラムに取り付け
るに必要なネジの締め付け力も小さなもので済む。
ースとしてアクリルを用いているので、該アクリルは真
鍮に比べて圧縮強度が1/4であり、また比重も1/6
以下であることから、このヘッドベースに取り付けた磁
気ヘッドチップをVTRの回転ドラムに取り付けた場
合、回転ドラムの回転によって発生する遠心力が小さな
ものとなり、またヘッドベースを回転ドラムに取り付け
るに必要なネジの締め付け力も小さなもので済む。
【0016】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の磁
気ヘッド装置は、VTRの回転ドラムに搭載されるVT
R用の磁気ヘッド装置に適用したものである。かかる磁
気ヘッド装置の構成をより明確なものとなすために、そ
の製造方法から説明する。
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の磁
気ヘッド装置は、VTRの回転ドラムに搭載されるVT
R用の磁気ヘッド装置に適用したものである。かかる磁
気ヘッド装置の構成をより明確なものとなすために、そ
の製造方法から説明する。
【0017】先ず、閉磁路を構成し記録又は再生或いは
その両方、さらには消去のいずれかである磁気ヘッドチ
ップ1を搭載させるヘッドベース2を用意する。
その両方、さらには消去のいずれかである磁気ヘッドチ
ップ1を搭載させるヘッドベース2を用意する。
【0018】かかるヘッドベース2は、上記磁気ヘッド
チップ1を一端に固定し、図示しない回転ドラムの所定
位置にネジ止めされることにより固定されるものであ
る。このヘッドベース2は、平面略矩形状をなす板状体
として形成され、その一辺に突出して設けられるヘッド
取付け部3を有している。
チップ1を一端に固定し、図示しない回転ドラムの所定
位置にネジ止めされることにより固定されるものであ
る。このヘッドベース2は、平面略矩形状をなす板状体
として形成され、その一辺に突出して設けられるヘッド
取付け部3を有している。
【0019】上記ヘッド取付け部3は、磁気ヘッドチッ
プ1を搭載させるに足る面積を有し、例えばヘッドベー
ス2の一辺に平面略台形状の突起として形成されてい
る。また、このヘッドベース2には、回転ドラムにネジ
止めするための円形の貫通孔として形成されるヘッドベ
ース取付け用孔4が形成されている。
プ1を搭載させるに足る面積を有し、例えばヘッドベー
ス2の一辺に平面略台形状の突起として形成されてい
る。また、このヘッドベース2には、回転ドラムにネジ
止めするための円形の貫通孔として形成されるヘッドベ
ース取付け用孔4が形成されている。
【0020】そして特に、このヘッドベース2には、後
述の工程で紫外線硬化型接着剤5の塗布により磁気ヘッ
ドチップ1とヘッドベース2とを接着固定する際に、ヘ
ッド取付け面3aとは反対側のベース裏面3bより紫外
線を照射して紫外線硬化型接着剤5を硬化せしめること
から、透明な材料が使用される。例えば、ヘッドベース
2には、アクリル等の如き透明な材料が好適である。
述の工程で紫外線硬化型接着剤5の塗布により磁気ヘッ
ドチップ1とヘッドベース2とを接着固定する際に、ヘ
ッド取付け面3aとは反対側のベース裏面3bより紫外
線を照射して紫外線硬化型接着剤5を硬化せしめること
から、透明な材料が使用される。例えば、ヘッドベース
2には、アクリル等の如き透明な材料が好適である。
【0021】次に、接着剤供給装置であるディスペンサ
ー6によって紫外線硬化型接着剤5をヘッド取付け面3
aに所定量供給する。次いで、上記磁気ヘッドチップ1
をヘッド取付け面3aの所定位置に、上記紫外線硬化型
接着剤5を押しつぶすようにして載置する。すると、図
2に示すように、磁気ヘッドチップ1によってヘッド取
付け面3aに塗布された紫外線硬化型接着剤5の一部が
外側に押し出され、当該磁気ヘッドチップ1の外周縁に
僅かににじみ出る。
ー6によって紫外線硬化型接着剤5をヘッド取付け面3
aに所定量供給する。次いで、上記磁気ヘッドチップ1
をヘッド取付け面3aの所定位置に、上記紫外線硬化型
接着剤5を押しつぶすようにして載置する。すると、図
2に示すように、磁気ヘッドチップ1によってヘッド取
付け面3aに塗布された紫外線硬化型接着剤5の一部が
外側に押し出され、当該磁気ヘッドチップ1の外周縁に
僅かににじみ出る。
【0022】そして、上記磁気ヘッドチップ1を所定位
置に保持した状態で、図3に示すように、ヘッド取付け
面3aとは反対側のベース裏面3bよりヘッド取付け部
3に向かって紫外線UVを照射する。紫外線の照射は、
例えば紫外線照射用ファイバー7を用いて行う。
置に保持した状態で、図3に示すように、ヘッド取付け
面3aとは反対側のベース裏面3bよりヘッド取付け部
3に向かって紫外線UVを照射する。紫外線の照射は、
例えば紫外線照射用ファイバー7を用いて行う。
【0023】すると、紫外線照射用ファイバー7よりヘ
ッド取付け部3に向かって照射された紫外線UVは、ヘ
ッドベース2が透明であることからヘッド取付け部3を
透過して紫外線硬化型接着剤5に均一に照射される。
ッド取付け部3に向かって照射された紫外線UVは、ヘ
ッドベース2が透明であることからヘッド取付け部3を
透過して紫外線硬化型接着剤5に均一に照射される。
【0024】ヘッドベース2が透明でない場合は、磁気
ヘッドチップ1とヘッド取付け面3aの接着面にある紫
外線硬化型接着剤5を硬化させることが難しいが、透明
なヘッドベース2を用いそのベース裏面3bより紫外線
UVを照射すれば、磁気ヘッドチップ1の外周縁ににじ
み出た紫外線硬化型接着剤5のみならず接着面にある紫
外線硬化型接着剤5をもまんべんなく硬化させることが
できる。
ヘッドチップ1とヘッド取付け面3aの接着面にある紫
外線硬化型接着剤5を硬化させることが難しいが、透明
なヘッドベース2を用いそのベース裏面3bより紫外線
UVを照射すれば、磁気ヘッドチップ1の外周縁ににじ
み出た紫外線硬化型接着剤5のみならず接着面にある紫
外線硬化型接着剤5をもまんべんなく硬化させることが
できる。
【0025】したがって、紫外線硬化型接着剤5の硬化
にむらが無くなると共に、硬化時間も短縮でき、生産性
の向上が図れる。また、ベース裏面3bより紫外線UV
を照射するため、磁気ヘッド装置の組み立てを自動化し
た際、チップ位置決め装置と紫外線照射装置との干渉を
回避できる位置に、当該紫外線照射装置を設置すること
ができ、設置場所の選択の自由度が高まる。
にむらが無くなると共に、硬化時間も短縮でき、生産性
の向上が図れる。また、ベース裏面3bより紫外線UV
を照射するため、磁気ヘッド装置の組み立てを自動化し
た際、チップ位置決め装置と紫外線照射装置との干渉を
回避できる位置に、当該紫外線照射装置を設置すること
ができ、設置場所の選択の自由度が高まる。
【0026】そして、紫外線硬化型接着剤5が硬化した
時点で紫外線UVの照射を止める。その結果、ヘッドベ
ース2に対して所定位置に磁気ヘッドチップ1が接着固
定された磁気ヘッド装置が完成する。このようにして完
成された磁気ヘッド装置は、紫外線硬化型接着剤5がむ
らなく硬化することから、接着強度の面でも充分信頼性
が高まる。なお、紫外線硬化型接着剤5の場合、接着強
度はヘッドベース2の表面粗さが大きく影響するため、
表面粗さがほぼ同じである場合はベース表面の極性の違
いによって、瞬間接着剤塗布後、補強用接着剤を塗布し
たものに比べ多少の接着強度の低下がみられるが問題の
ないレベルである。
時点で紫外線UVの照射を止める。その結果、ヘッドベ
ース2に対して所定位置に磁気ヘッドチップ1が接着固
定された磁気ヘッド装置が完成する。このようにして完
成された磁気ヘッド装置は、紫外線硬化型接着剤5がむ
らなく硬化することから、接着強度の面でも充分信頼性
が高まる。なお、紫外線硬化型接着剤5の場合、接着強
度はヘッドベース2の表面粗さが大きく影響するため、
表面粗さがほぼ同じである場合はベース表面の極性の違
いによって、瞬間接着剤塗布後、補強用接着剤を塗布し
たものに比べ多少の接着強度の低下がみられるが問題の
ないレベルである。
【0027】以上のようにして完成された磁気ヘッド装
置8は、図4に示すように、回転ドラム9にネジ10に
よって所定位置に固定される。このとき、ヘッドベース
2をアクリルとした場合には、当該アクリルは真鍮に比
べて圧縮強度は1/4であるが、比重は1/6以下であ
るので、回転ドラム9の回転(同図中矢印Aで示す方向
に回転するものとする。)によって発生する遠心力Fが
約1/6になる。したがって、ヘッドベース2を回転ド
ラム9に固定するために必要なネジの締め付け力Tも1
/6程度でよく、ヘッドベース2の破壊が生じない。
置8は、図4に示すように、回転ドラム9にネジ10に
よって所定位置に固定される。このとき、ヘッドベース
2をアクリルとした場合には、当該アクリルは真鍮に比
べて圧縮強度は1/4であるが、比重は1/6以下であ
るので、回転ドラム9の回転(同図中矢印Aで示す方向
に回転するものとする。)によって発生する遠心力Fが
約1/6になる。したがって、ヘッドベース2を回転ド
ラム9に固定するために必要なネジの締め付け力Tも1
/6程度でよく、ヘッドベース2の破壊が生じない。
【0028】なお、上述の例では、ヘッドベース2に紫
外線硬化型接着剤5を塗布したが、磁気ヘッドチップ1
に紫外線硬化型接着剤5を塗布した後、この磁気ヘッド
チップ1をヘッドベース2に接着するようにしても同様
の作用硬化が得られる。要は、ヘッドベース2と磁気ヘ
ッドチップ1との接着面に紫外線硬化型接着剤5が供給
されればよいからである。
外線硬化型接着剤5を塗布したが、磁気ヘッドチップ1
に紫外線硬化型接着剤5を塗布した後、この磁気ヘッド
チップ1をヘッドベース2に接着するようにしても同様
の作用硬化が得られる。要は、ヘッドベース2と磁気ヘ
ッドチップ1との接着面に紫外線硬化型接着剤5が供給
されればよいからである。
【0029】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の方法によれば、磁気ヘッドチップを紫外線硬化型接
着剤によってヘッドベースに接着固定するに際し、透明
なヘッドベースを用い、紫外線硬化型接着剤が塗布され
るヘッド取付け面とは反対側のベース裏面より紫外線を
照射するようにしているので、磁気ヘッドチップの外周
縁ににじみ出た紫外線硬化型接着剤のみならず接着面に
ある紫外線硬化型接着剤をも短時間でしかも均一に完全
硬化させることができる。したがって、瞬間接着剤で仮
止した後、補強用接着剤で接着する従来の2工程を1工
程で行うことができるという紫外線硬化型接着剤の利点
を有効に生かすことができ、磁気ヘッド装置の組み立て
タクトタイムを大幅に短縮でき、生産性を高めることが
できる。
明の方法によれば、磁気ヘッドチップを紫外線硬化型接
着剤によってヘッドベースに接着固定するに際し、透明
なヘッドベースを用い、紫外線硬化型接着剤が塗布され
るヘッド取付け面とは反対側のベース裏面より紫外線を
照射するようにしているので、磁気ヘッドチップの外周
縁ににじみ出た紫外線硬化型接着剤のみならず接着面に
ある紫外線硬化型接着剤をも短時間でしかも均一に完全
硬化させることができる。したがって、瞬間接着剤で仮
止した後、補強用接着剤で接着する従来の2工程を1工
程で行うことができるという紫外線硬化型接着剤の利点
を有効に生かすことができ、磁気ヘッド装置の組み立て
タクトタイムを大幅に短縮でき、生産性を高めることが
できる。
【0030】また、本発明の磁気ヘッド装置によれば、
真鍮に比べてその比重が1/6以下である透明なアクリ
ルをヘッドベースとしているので、磁気ヘッド装置の軽
量化が図れると共に、回転ドラムに搭載した際の遠心力
を小さなものとすることができ、且つ回転ドラムへの固
定のためのネジの締め付け力も小さくでき、ヘッドベー
スの破壊を未然に回避できる。
真鍮に比べてその比重が1/6以下である透明なアクリ
ルをヘッドベースとしているので、磁気ヘッド装置の軽
量化が図れると共に、回転ドラムに搭載した際の遠心力
を小さなものとすることができ、且つ回転ドラムへの固
定のためのネジの締め付け力も小さくでき、ヘッドベー
スの破壊を未然に回避できる。
【図1】ヘッドベースに紫外線硬化型接着剤を塗布した
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図2】ヘッドベースに磁気ヘッドチップを取付けた状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図3】ヘッド取付け面とは反対側のベース裏面より紫
外線を照射して紫外線硬化型接着剤を硬化させる状態を
示す斜視図である。
外線を照射して紫外線硬化型接着剤を硬化させる状態を
示す斜視図である。
【図4】磁気ヘッド装置を回転ドラムに取り付けた状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】従来の磁気ヘッドチップの接着固定方法の一例
をその工程順に示すもので、磁気ヘッドチップをヘッド
ベースにセットする工程を示す斜視図である。
をその工程順に示すもので、磁気ヘッドチップをヘッド
ベースにセットする工程を示す斜視図である。
【図6】従来の磁気ヘッドチップの接着固定方法の一例
をその工程順に示すもので、瞬間接着剤を塗布する工程
を示す斜視図である。
をその工程順に示すもので、瞬間接着剤を塗布する工程
を示す斜視図である。
【図7】従来の磁気ヘッドチップの接着固定方法の一例
をその工程順に示すもので、補強用の接着剤を塗布する
工程を示す斜視図である。
をその工程順に示すもので、補強用の接着剤を塗布する
工程を示す斜視図である。
【図8】従来の磁気ヘッドチップの接着固定方法の他の
例を示すもので、紫外線硬化型接着剤を塗布した後、こ
れに紫外線を照射して当該紫外線硬化型接着剤を硬化さ
せる状態を示す斜視図である。
例を示すもので、紫外線硬化型接着剤を塗布した後、こ
れに紫外線を照射して当該紫外線硬化型接着剤を硬化さ
せる状態を示す斜視図である。
1 磁気ヘッドチップ 2 ヘッドベース 3 ヘッド取付け部 3a ヘッド取付け面 3b ベース裏面 5 紫外線硬化型接着剤 6 ディスペンサー 7 紫外線照射用ファイバー 8 磁気ヘッド装置 9 回転ドラム
Claims (3)
- 【請求項1】 紫外線硬化型接着剤により磁気ヘッドチ
ップが基台に固定されてなる磁気ヘッド装置において、 上記基台が透明であることを特徴とする磁気ヘッド装
置。 - 【請求項2】 基台がアクリルからなることを特徴とす
る請求項1記載の磁気ヘッド装置。 - 【請求項3】 磁気ヘッドチップと透明な基台の少なく
ともいずれか一方に紫外線硬化型接着剤を塗布した後、
磁気ヘッドチップを基台のヘッド取付け面に載置し、上
記ヘッド取付け面とは反対側の基台裏面よりヘッド取付
け部に紫外線を照射して上記紫外線硬化型接着剤を硬化
させることを特徴とする磁気ヘッド装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP146894A JPH07210841A (ja) | 1994-01-12 | 1994-01-12 | 磁気ヘッド装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP146894A JPH07210841A (ja) | 1994-01-12 | 1994-01-12 | 磁気ヘッド装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07210841A true JPH07210841A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11502302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP146894A Withdrawn JPH07210841A (ja) | 1994-01-12 | 1994-01-12 | 磁気ヘッド装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07210841A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020009409A (ko) * | 2000-07-21 | 2002-02-01 | 포만 제프리 엘 | 헤드 결합 장치 및 그 방법에서 경화 프로세스를 개선하는서스펜션 설계 |
-
1994
- 1994-01-12 JP JP146894A patent/JPH07210841A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020009409A (ko) * | 2000-07-21 | 2002-02-01 | 포만 제프리 엘 | 헤드 결합 장치 및 그 방법에서 경화 프로세스를 개선하는서스펜션 설계 |
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