JPH07240015A - 磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリの製造方法Info
- Publication number
- JPH07240015A JPH07240015A JP5123194A JP5123194A JPH07240015A JP H07240015 A JPH07240015 A JP H07240015A JP 5123194 A JP5123194 A JP 5123194A JP 5123194 A JP5123194 A JP 5123194A JP H07240015 A JPH07240015 A JP H07240015A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic head
- chip
- fixing base
- rotary drum
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】回転ドラムを小型化でき、さらに磁気ヘッドチ
ップの剥がれ、位置ずれを有効に回避することができる
磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁
気ヘッドアセンブリの製造方法を提供すること。 【構成】磁気ヘッドチップ3を貼り付け、磁気ヘッドチ
ップ3の先端を回転ドラム12の外周に向けて、磁気ヘ
ッドチップ3を保持するチップ貼付面15と、チップ貼
付面15から立ち上がる壁面と、で磁気ヘッド固定用ベ
ース11を形成する。
ップの剥がれ、位置ずれを有効に回避することができる
磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁
気ヘッドアセンブリの製造方法を提供すること。 【構成】磁気ヘッドチップ3を貼り付け、磁気ヘッドチ
ップ3の先端を回転ドラム12の外周に向けて、磁気ヘ
ッドチップ3を保持するチップ貼付面15と、チップ貼
付面15から立ち上がる壁面と、で磁気ヘッド固定用ベ
ース11を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
等の磁気記録再生装置に適用する磁気ヘッド固定用ベー
ス、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリの
製造方法に関する。
等の磁気記録再生装置に適用する磁気ヘッド固定用ベー
ス、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオテープレコーダ等の磁気記
録再生装置においては、回転ドラムに磁気ヘッドを搭載
して磁気ヘッドアセンブリを形成し、この磁気ヘッドア
センブリを用いて磁気テープに順次斜めに記録トラック
を形成することにより、映像信号等を高密度記録できる
ようになっている。
録再生装置においては、回転ドラムに磁気ヘッドを搭載
して磁気ヘッドアセンブリを形成し、この磁気ヘッドア
センブリを用いて磁気テープに順次斜めに記録トラック
を形成することにより、映像信号等を高密度記録できる
ようになっている。
【0003】図11及び図12に示すように、この磁気
ヘッドアセンブリ1は、紫外線硬化樹脂等の接着剤2を
用いて磁気ヘッドチップ3を磁気ヘッド固定用ベース4
に貼り付けた後、ねじ5を用いてこの磁気ヘッド固定用
ベース4を回転ドラム6に固定して形成される。図示の
場合、磁気ヘッドアセンブリ1においては、90度の角間
隔で、全体として4個の磁気ヘッドチップ3を搭載して
いる。
ヘッドアセンブリ1は、紫外線硬化樹脂等の接着剤2を
用いて磁気ヘッドチップ3を磁気ヘッド固定用ベース4
に貼り付けた後、ねじ5を用いてこの磁気ヘッド固定用
ベース4を回転ドラム6に固定して形成される。図示の
場合、磁気ヘッドアセンブリ1においては、90度の角間
隔で、全体として4個の磁気ヘッドチップ3を搭載して
いる。
【0004】この磁気ヘッド固定用ベース4は、板状部
材で形成され、所定の基準面に磁気ヘッドチップ3を位
置決めして貼り付けるようになっている。回転ドラム6
は、所定の回転軸に対して垂直な基準面と、上記磁気ヘ
ッド固定用ベース4の基準面とが密接するように、磁気
ヘッド固定用ベース4を保持する。これにより磁気ヘッ
ドアセンブリ1は、回転ドラム6の基準面を基準にして
磁気ヘッドチップ3を保持するように形成され、高密度
かつ高い精度で記録トラックを形成できるようになって
いる。
材で形成され、所定の基準面に磁気ヘッドチップ3を位
置決めして貼り付けるようになっている。回転ドラム6
は、所定の回転軸に対して垂直な基準面と、上記磁気ヘ
ッド固定用ベース4の基準面とが密接するように、磁気
ヘッド固定用ベース4を保持する。これにより磁気ヘッ
ドアセンブリ1は、回転ドラム6の基準面を基準にして
磁気ヘッドチップ3を保持するように形成され、高密度
かつ高い精度で記録トラックを形成できるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の磁
気ヘッドアセンブリ1においては、磁気ヘッドチップ3
に対して外周から回転ドラム6の回転軸方向(せん断方
向)に応力Fが加わると、磁気ヘッド固定用ベース4か
ら磁気ヘッドチップ3が剥がれたり、磁気ヘッドチップ
3が位置ずれする場合があった。さらにこの種の磁気ヘ
ッドアセンブリ1においては、磁気ヘッド固定用ベース
4の大きさで回転ドラム6の直径が制限されることによ
り、回転ドラム6を小型化することが困難であるという
欠点もあった。
気ヘッドアセンブリ1においては、磁気ヘッドチップ3
に対して外周から回転ドラム6の回転軸方向(せん断方
向)に応力Fが加わると、磁気ヘッド固定用ベース4か
ら磁気ヘッドチップ3が剥がれたり、磁気ヘッドチップ
3が位置ずれする場合があった。さらにこの種の磁気ヘ
ッドアセンブリ1においては、磁気ヘッド固定用ベース
4の大きさで回転ドラム6の直径が制限されることによ
り、回転ドラム6を小型化することが困難であるという
欠点もあった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、従来に比して回転ドラムを小型化でき、さらに磁気
ヘッドチップの剥がれ、位置ずれを有効に回避すること
ができる磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブ
リ及び磁気ヘッドアセンブリの製造方法を提供すること
を目的としている。
で、従来に比して回転ドラムを小型化でき、さらに磁気
ヘッドチップの剥がれ、位置ずれを有効に回避すること
ができる磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブ
リ及び磁気ヘッドアセンブリの製造方法を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、磁気ヘッドチップを搭載して回転ドラムに固定
されることにより、この磁気ヘッドチップを上記回転ド
ラムに搭載する磁気ヘッド固定用ベースにおいて、上記
磁気ヘッドチップを貼り付け、その先端を上記回転ドラ
ムの外周に向けて、上記磁気ヘッドチップを保持するチ
ップ貼付面と、上記チップ貼付面から立ち上がる壁面で
形成され、上記磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラ
ムに固定する固定部とを備える磁気ヘッド固定用ベース
により、達成される。
っては、磁気ヘッドチップを搭載して回転ドラムに固定
されることにより、この磁気ヘッドチップを上記回転ド
ラムに搭載する磁気ヘッド固定用ベースにおいて、上記
磁気ヘッドチップを貼り付け、その先端を上記回転ドラ
ムの外周に向けて、上記磁気ヘッドチップを保持するチ
ップ貼付面と、上記チップ貼付面から立ち上がる壁面で
形成され、上記磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラ
ムに固定する固定部とを備える磁気ヘッド固定用ベース
により、達成される。
【0008】また、上記目的は、本発明にあっては、磁
気ヘッドチップを磁気ヘッド固定用ベースに搭載し、こ
の磁気ヘッド固定用ベースを回転ドラムに固定した磁気
ヘッドアセンブリにおいて、上記磁気ヘッド固定用ベー
スは、上記磁気ヘッドチップを貼り付け、上記磁気ヘッ
ドチップの先端を上記回転ドラムの外周に向けて、上記
磁気ヘッドチップを保持するチップ貼付面と、上記チッ
プ貼付面から立ち上がる壁面で形成され、上記磁気ヘッ
ド固定用ベースを上記回転ドラムに固定する固定部とを
備えることを特徴とする磁気ヘッドアセンブリによって
も、達成される。
気ヘッドチップを磁気ヘッド固定用ベースに搭載し、こ
の磁気ヘッド固定用ベースを回転ドラムに固定した磁気
ヘッドアセンブリにおいて、上記磁気ヘッド固定用ベー
スは、上記磁気ヘッドチップを貼り付け、上記磁気ヘッ
ドチップの先端を上記回転ドラムの外周に向けて、上記
磁気ヘッドチップを保持するチップ貼付面と、上記チッ
プ貼付面から立ち上がる壁面で形成され、上記磁気ヘッ
ド固定用ベースを上記回転ドラムに固定する固定部とを
備えることを特徴とする磁気ヘッドアセンブリによって
も、達成される。
【0009】さらに、上記目的は、本発明の方法によれ
ば、磁気ヘッドチップを磁気ヘッド固定用ベースに搭載
し、この磁気ヘッド固定用ベースを回転ドラムに固定す
る磁気ヘッドアセンブリの製造方法において、上記磁気
ヘッド固定用ベースは、上記磁気ヘッドチップを貼り付
け、上記磁気ヘッドチップの先端を上記回転ドラムの外
周に向けて、上記磁気ヘッドチップを保持するチップ貼
付面と、上記チップ貼付面から立ち上がる壁面で形成さ
れ、上記磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラムに固
定する固定部とで形成され、上記磁気ヘッドアセンブリ
の製造方法は、上記チップ貼付面に上記磁気ヘッドチッ
プを載置した状態で所定の接着剤を塗布して上記チップ
貼付面に上記磁気ヘッドチップを貼り付けた後、上記磁
気ヘッドチップの上記チップ貼付面と重なり合う部分に
樹脂を塗布して上記樹脂を硬化させ、続いて上記固定部
で上記磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラムに固定
するようにした磁気ヘッドアセンブリの製造方法によ
り、達成される。
ば、磁気ヘッドチップを磁気ヘッド固定用ベースに搭載
し、この磁気ヘッド固定用ベースを回転ドラムに固定す
る磁気ヘッドアセンブリの製造方法において、上記磁気
ヘッド固定用ベースは、上記磁気ヘッドチップを貼り付
け、上記磁気ヘッドチップの先端を上記回転ドラムの外
周に向けて、上記磁気ヘッドチップを保持するチップ貼
付面と、上記チップ貼付面から立ち上がる壁面で形成さ
れ、上記磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラムに固
定する固定部とで形成され、上記磁気ヘッドアセンブリ
の製造方法は、上記チップ貼付面に上記磁気ヘッドチッ
プを載置した状態で所定の接着剤を塗布して上記チップ
貼付面に上記磁気ヘッドチップを貼り付けた後、上記磁
気ヘッドチップの上記チップ貼付面と重なり合う部分に
樹脂を塗布して上記樹脂を硬化させ、続いて上記固定部
で上記磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラムに固定
するようにした磁気ヘッドアセンブリの製造方法によ
り、達成される。
【0010】
【作用】上述した構成によれば、固定部を形成するチッ
プ貼付面から立ち上がる壁面と、チップ貼付面とで磁気
ヘッドチップに加わるせん断方向の応力を受けることが
でき、その分従来に比して磁気ヘッドチップの剥がれ、
位置ずれを有効に回避することができる。
プ貼付面から立ち上がる壁面と、チップ貼付面とで磁気
ヘッドチップに加わるせん断方向の応力を受けることが
でき、その分従来に比して磁気ヘッドチップの剥がれ、
位置ずれを有効に回避することができる。
【0011】またチップ貼付面から立ち上がるように固
定部を形成して、磁気ヘッドチップの先端から回転ドラ
ムの回転軸方向について、磁気ヘッド固定用ベースの長
さを短くでき、その分従来に比して回転ドラムを小型化
できる。
定部を形成して、磁気ヘッドチップの先端から回転ドラ
ムの回転軸方向について、磁気ヘッド固定用ベースの長
さを短くでき、その分従来に比して回転ドラムを小型化
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様の限られるものではない。
基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様の限られるものではない。
【0013】図2は、本実施例に係る磁気ヘッドアセン
ブリを示す平面図である。図において、この磁気ヘッド
アセンブリの構成中、上記従来例と同一符号を付した箇
所はこれと同様の構成でなるから、重複する説明は省略
する。
ブリを示す平面図である。図において、この磁気ヘッド
アセンブリの構成中、上記従来例と同一符号を付した箇
所はこれと同様の構成でなるから、重複する説明は省略
する。
【0014】ここで磁気ヘッドアセンブリ10は、磁気
ヘッド固定用ベース11に磁気ヘッドチップ3を貼り付
けた後、この磁気ヘッド固定用ベース11を小型の回転
ドラム12に搭載して形成される。尚、この実施例にお
いて、磁気ヘッドアセンブリ10は、90度の角間隔で磁
気ヘッドチップ3を搭載している。
ヘッド固定用ベース11に磁気ヘッドチップ3を貼り付
けた後、この磁気ヘッド固定用ベース11を小型の回転
ドラム12に搭載して形成される。尚、この実施例にお
いて、磁気ヘッドアセンブリ10は、90度の角間隔で磁
気ヘッドチップ3を搭載している。
【0015】ここで図3に示すように、磁気ヘッド固定
用ベース11は、平坦なチップ保持部13と、このチッ
プ保持部13の後端面から垂直に立ち上がる固定部14
とで形成され、側面から見て全体としてL字状になるよ
うに所定の板状部材を折り曲げ加工して形成される。そ
して、チップ保持部13には、上側端面にチップ貼付面
15が形成され、このチップ貼付面15に磁気ヘッドチ
ップ3を搭載するようになっている。
用ベース11は、平坦なチップ保持部13と、このチッ
プ保持部13の後端面から垂直に立ち上がる固定部14
とで形成され、側面から見て全体としてL字状になるよ
うに所定の板状部材を折り曲げ加工して形成される。そ
して、チップ保持部13には、上側端面にチップ貼付面
15が形成され、このチップ貼付面15に磁気ヘッドチ
ップ3を搭載するようになっている。
【0016】このため、このチップ貼付面15は、磁気
ヘッドチップ3の後側端面を、固定部14に押し当てて
搭載した際に、磁気ヘッドチップ3の巻線溝16がチッ
プ貼付面15に重ならないように、チップ貼付面15の
奥行きが選定されるようになっている。さらにチップ保
持部13は、プリント基板を加工して形成した端子板を
形成し、この端子板をチップ貼付面15の裏側に貼り付
ける。
ヘッドチップ3の後側端面を、固定部14に押し当てて
搭載した際に、磁気ヘッドチップ3の巻線溝16がチッ
プ貼付面15に重ならないように、チップ貼付面15の
奥行きが選定されるようになっている。さらにチップ保
持部13は、プリント基板を加工して形成した端子板を
形成し、この端子板をチップ貼付面15の裏側に貼り付
ける。
【0017】一方、固定部14は、貫通孔17が形成さ
れ、所定のねじをこの貫通孔17に貫通させて、図1の
回転ドラム12にねじ込むことにより、磁気ヘッド固定
用ベース11を回転ドラム12の所定位置にねじ留めで
きるようになっている。かくして、磁気ヘッド固定用ベ
ース11は、このようにねじを用いて回転ドラム12に
固定した際に、磁気ヘッドチップ3が所定位置に保持さ
れるように、全体として高い精度で加工されて形成され
る。
れ、所定のねじをこの貫通孔17に貫通させて、図1の
回転ドラム12にねじ込むことにより、磁気ヘッド固定
用ベース11を回転ドラム12の所定位置にねじ留めで
きるようになっている。かくして、磁気ヘッド固定用ベ
ース11は、このようにねじを用いて回転ドラム12に
固定した際に、磁気ヘッドチップ3が所定位置に保持さ
れるように、全体として高い精度で加工されて形成され
る。
【0018】図4に示すように、磁気ヘッドアセンブリ
10は、この磁気ヘッド固定用ベース11を、例えば所
定の治具に固定した状態で、同様に所定の治具に固定し
た磁気ヘッドチップ3をチップ貼付面15の基準位置に
保持し、この状態で例えばディスペンサー18を用いて
磁気ヘッドチップ3の両側から瞬間接着剤19を塗布す
る。これにより磁気ヘッドアセンブリ10は、図5に示
すように、磁気ヘッドチップ3を磁気ヘッド固定用ベー
ス11に位置決め固定することができる。尚、このよう
にチップ貼付面15に磁気ヘッドチップ3を載置して磁
気ヘッドチップ3の両側から瞬間接着剤19を塗布すれ
ば、磁気ヘッドチップ3及びチップ貼付面15の隙間に
毛管現象を利用して簡単かつ漏れなく接着剤を塗布する
ことができ、これにより接着強度を向上させることがで
きる。
10は、この磁気ヘッド固定用ベース11を、例えば所
定の治具に固定した状態で、同様に所定の治具に固定し
た磁気ヘッドチップ3をチップ貼付面15の基準位置に
保持し、この状態で例えばディスペンサー18を用いて
磁気ヘッドチップ3の両側から瞬間接着剤19を塗布す
る。これにより磁気ヘッドアセンブリ10は、図5に示
すように、磁気ヘッドチップ3を磁気ヘッド固定用ベー
ス11に位置決め固定することができる。尚、このよう
にチップ貼付面15に磁気ヘッドチップ3を載置して磁
気ヘッドチップ3の両側から瞬間接着剤19を塗布すれ
ば、磁気ヘッドチップ3及びチップ貼付面15の隙間に
毛管現象を利用して簡単かつ漏れなく接着剤を塗布する
ことができ、これにより接着強度を向上させることがで
きる。
【0019】続いて、図6に示すように、磁気ヘッドア
センブリ10は、磁気ヘッド固定用ベース11を所定の
治具に固定したまま、ディスペンサー20を用いて紫外
線硬化樹脂21を塗布した後、図7に示すように、所定
の光源22から紫外線を照射することにより、この紫外
線硬化樹脂21を硬化させる。この際、磁気ヘッドアセ
ンブリ10は、磁気ヘッドチップ3のチップ貼付面15
と重なり合う部分を上側から覆うように、さらに固定部
14側から磁気ヘッドチップ3の先端に向かって樹脂量
が徐々に減少するように、紫外線硬化樹脂21を塗布
し、これによりこの紫外線硬化樹脂21で磁気ヘッドチ
ップ3の接着部分を保護する。
センブリ10は、磁気ヘッド固定用ベース11を所定の
治具に固定したまま、ディスペンサー20を用いて紫外
線硬化樹脂21を塗布した後、図7に示すように、所定
の光源22から紫外線を照射することにより、この紫外
線硬化樹脂21を硬化させる。この際、磁気ヘッドアセ
ンブリ10は、磁気ヘッドチップ3のチップ貼付面15
と重なり合う部分を上側から覆うように、さらに固定部
14側から磁気ヘッドチップ3の先端に向かって樹脂量
が徐々に減少するように、紫外線硬化樹脂21を塗布
し、これによりこの紫外線硬化樹脂21で磁気ヘッドチ
ップ3の接着部分を保護する。
【0020】続いて磁気ヘッドアセンブリ10は、端子
板に磁気ヘッドチップ3を配線した後、図9に示すよう
に、貫通孔17にねじ23を貫通させてこのねじ23を
回転ドラム12にねじこみ、これにより回転ドラム12
に磁気ヘッド固定用ベース11を固定する。ここで、こ
の実施例において、磁気ヘッドアセンブリ10は、図1
に示すように、チップ貼付面15の裏側面が回転ドラム
の上側端面と一致するように、ヘッド固定用ベース11
を回転ドラム12に固定し、これにより磁気ヘッドチッ
プ3を回転ドラム12の所定位置に保持する。
板に磁気ヘッドチップ3を配線した後、図9に示すよう
に、貫通孔17にねじ23を貫通させてこのねじ23を
回転ドラム12にねじこみ、これにより回転ドラム12
に磁気ヘッド固定用ベース11を固定する。ここで、こ
の実施例において、磁気ヘッドアセンブリ10は、図1
に示すように、チップ貼付面15の裏側面が回転ドラム
の上側端面と一致するように、ヘッド固定用ベース11
を回転ドラム12に固定し、これにより磁気ヘッドチッ
プ3を回転ドラム12の所定位置に保持する。
【0021】これにより磁気ヘッドアセンブリ10は、
磁気ヘッドチップ3の先端側から回転ドラム12の回転
軸方向に応力Fが加わると、チップ貼付面15とこのチ
ップ貼付面15から立ち上がる固定部14の壁面とでこ
の応力Fを受けることができ、その分従来に比してチッ
プ剥がれ、位置ずれを有効に回避することができる。
磁気ヘッドチップ3の先端側から回転ドラム12の回転
軸方向に応力Fが加わると、チップ貼付面15とこのチ
ップ貼付面15から立ち上がる固定部14の壁面とでこ
の応力Fを受けることができ、その分従来に比してチッ
プ剥がれ、位置ずれを有効に回避することができる。
【0022】さらにチップ貼付面15から固定部14を
立ち上げ、この固定部14を介してヘッド固定用ベース
11を回転ドラム12に固定することにより、回転ドラ
ム12の直径方向について、ヘッド固定用ベース11の
長さを短くすることができ、その分回転ドラム12の直
径を小さくすることができる。
立ち上げ、この固定部14を介してヘッド固定用ベース
11を回転ドラム12に固定することにより、回転ドラ
ム12の直径方向について、ヘッド固定用ベース11の
長さを短くすることができ、その分回転ドラム12の直
径を小さくすることができる。
【0023】ちなみに図10に示すように、ヘッド固定
用ベース25において、磁気ヘッドチップ3から離間し
た位置に固定用貫通孔17を形成することにより、回転
ドラムの直径方向にヘッド固定用ベース25の長さを短
くする方法も考えられる。ところがこの方法の場合、磁
気テープに磁気ヘッドチップ3が当たって磁気ヘッドチ
ップ3に応力が加わると、ヘッド固定用ベース25自体
が変形することにより、磁気ヘッドチップ3が位置ずれ
する。
用ベース25において、磁気ヘッドチップ3から離間し
た位置に固定用貫通孔17を形成することにより、回転
ドラムの直径方向にヘッド固定用ベース25の長さを短
くする方法も考えられる。ところがこの方法の場合、磁
気テープに磁気ヘッドチップ3が当たって磁気ヘッドチ
ップ3に応力が加わると、ヘッド固定用ベース25自体
が変形することにより、磁気ヘッドチップ3が位置ずれ
する。
【0024】これに対してこの実施例によれば、ヘッド
固定用ベース11をL字状に形成したことにより、ヘッ
ド固定用ベース11自体の強度も向上することができ、
このようなヘッド固定用ベース11自体の変形による磁
気ヘッドチップ3の位置ずれも有効に回避することがで
きる。
固定用ベース11をL字状に形成したことにより、ヘッ
ド固定用ベース11自体の強度も向上することができ、
このようなヘッド固定用ベース11自体の変形による磁
気ヘッドチップ3の位置ずれも有効に回避することがで
きる。
【0025】尚、上述の実施例においては、回転ドラム
に4つの磁気ヘッドチップを搭載する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、回転ドラムに1対、1個
の磁気ヘッドを搭載する場合等に広く適用することがで
きる。
に4つの磁気ヘッドチップを搭載する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、回転ドラムに1対、1個
の磁気ヘッドを搭載する場合等に広く適用することがで
きる。
【0026】さらに上述の実施例においては、1つヘッ
ド固定用ベース11に1つの磁気ヘッドチップ3を搭載
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1
つヘッド固定用ベースに対して、複数の,例えば2つの
磁気ヘッドチップを搭載してもよい。
ド固定用ベース11に1つの磁気ヘッドチップ3を搭載
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1
つヘッド固定用ベースに対して、複数の,例えば2つの
磁気ヘッドチップを搭載してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る磁気ヘ
ッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッ
ドアセンブリの製造方法によれば、従来に比して回転ド
ラムを小型化でき、さらに磁気ヘッドチップの剥がれ、
位置ずれを有効に回避することができる。
ッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッ
ドアセンブリの製造方法によれば、従来に比して回転ド
ラムを小型化でき、さらに磁気ヘッドチップの剥がれ、
位置ずれを有効に回避することができる。
【図1】本実施例に係る磁気ヘッドアセンブリを示す断
面図である。
面図である。
【図2】図1の磁気ヘッドアセンブリの平面図である。
【図3】図1の磁気ヘッドアセンブリの磁気ヘッド固定
用ベース、磁気ヘッドチップを示す斜視図である。
用ベース、磁気ヘッドチップを示す斜視図である。
【図4】接着剤の塗布を示す斜視図である。
【図5】接着剤が硬化した状態を示す斜視図である。
【図6】保護用の樹脂の塗布を示す斜視図である。
【図7】図6の樹脂を硬化させる工程を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】図6の樹脂が硬化した状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】回転ドラムへの固定工程を示す断面図である。
【図10】回転ドラムを小型化するための磁気ヘッド固
定用ベースを示す平面図である。
定用ベースを示す平面図である。
【図11】従来の磁気ヘッドアセンブリを示す平面図で
ある。
ある。
【図12】図11の磁気ヘッドアセンブリの断面図であ
る。
る。
1,10 磁気ヘッドアセンブリ 2,21 紫外線硬化樹脂 3 磁気ヘッドチップ 4,11 磁気ヘッド固定用ベース 5,23 ねじ 14 固定部 15 チップ貼付面
Claims (3)
- 【請求項1】 磁気ヘッドチップを搭載して回転ドラム
に固定されることにより、この磁気ヘッドチップを上記
回転ドラムに搭載する磁気ヘッド固定用ベースにおい
て、 上記磁気ヘッドチップを貼り付け、その先端を上記回転
ドラムの外周に向けて、上記磁気ヘッドチップを保持す
るチップ貼付面と、 上記チップ貼付面から立ち上がる壁面で形成され、上記
磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラムに固定する固
定部とを備えることを特徴とする磁気ヘッド固定用ベー
ス。 - 【請求項2】 磁気ヘッドチップを磁気ヘッド固定用ベ
ースに搭載し、この磁気ヘッド固定用ベースを回転ドラ
ムに固定した磁気ヘッドアセンブリにおいて、 上記磁気ヘッド固定用ベースは、上記磁気ヘッドチップ
を貼り付け、上記磁気ヘッドチップの先端を上記回転ド
ラムの外周に向けて、上記磁気ヘッドチップを保持する
チップ貼付面と、 上記チップ貼付面から立ち上がる壁面で形成され、上記
磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラムに固定する固
定部とを備えることを特徴とする磁気ヘッドアセンブ
リ。 - 【請求項3】 磁気ヘッドチップを磁気ヘッド固定用ベ
ースに搭載し、この磁気ヘッド固定用ベースを回転ドラ
ムに固定する磁気ヘッドアセンブリの製造方法におい
て、 上記磁気ヘッド固定用ベースは、 上記磁気ヘッドチップを貼り付け、上記磁気ヘッドチッ
プの先端を上記回転ドラムの外周に向けて、上記磁気ヘ
ッドチップを保持するチップ貼付面と、 上記チップ貼付面から立ち上がる壁面で形成され、上記
磁気ヘッド固定用ベースを上記回転ドラムに固定する固
定部とで形成され、 上記磁気ヘッドアセンブリの製造方法は、 上記チップ貼付面に上記磁気ヘッドチップを載置した状
態で所定の接着剤を塗布して上記チップ貼付面に上記磁
気ヘッドチップを貼り付けた後、 上記磁気ヘッドチップの上記チップ貼付面と重なり合う
部分に樹脂を塗布して上記樹脂を硬化させ、 続いて上記固定部で上記磁気ヘッド固定用ベースを上記
回転ドラムに固定することを特徴とする磁気ヘッドアセ
ンブリの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5123194A JPH07240015A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5123194A JPH07240015A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240015A true JPH07240015A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12881180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5123194A Pending JPH07240015A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07240015A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109855658A (zh) * | 2019-05-06 | 2019-06-07 | 微传智能科技(常州)有限公司 | 电机、编码器、磁角度传感器及其制备方法 |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP5123194A patent/JPH07240015A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109855658A (zh) * | 2019-05-06 | 2019-06-07 | 微传智能科技(常州)有限公司 | 电机、编码器、磁角度传感器及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6349017B1 (en) | Magnetic head suspension assembly using bonding pads of a slider to an attachment surface of a flexure | |
JP3354751B2 (ja) | 磁気ヘッド装置およびその製造方法 | |
JPS6396754A (ja) | 光学式情報記録円盤の製造方法 | |
JPH07240015A (ja) | 磁気ヘッド固定用ベース、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ヘッドアセンブリの製造方法 | |
JPH07210841A (ja) | 磁気ヘッド装置及びその製造方法 | |
JPH07240016A (ja) | 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 | |
JP2894180B2 (ja) | 可動ヘッド装置 | |
JP2001216617A (ja) | 磁気ヘッド装置の製造方法及び磁気ヘッド装置 | |
JP3065401B2 (ja) | 光ディスクの製造方法 | |
JPH0477392B2 (ja) | ||
JPH02146133A (ja) | 光磁気ディスク媒体 | |
JPH08124129A (ja) | 磁気ヘッド装置 | |
US6517749B1 (en) | Method of producing a disc and a disc obtained by the method | |
JPH0877610A (ja) | 光ディスク | |
JP2007109302A (ja) | 光ピックアップとその製造方法 | |
JPH0262774A (ja) | 光メモリディスクハブの接着方法 | |
JPH117604A (ja) | 回転磁気ヘッド装置及びその組立方法 | |
JP2990018B2 (ja) | 磁気ヘッド位置決め装置 | |
JPH0264978A (ja) | 情報記録基板の製造方法 | |
JP2533182B2 (ja) | 光ディスクの製造方法 | |
JPH01227280A (ja) | 光ディスク | |
JPH08161771A (ja) | 情報媒体,その製造方法及びその製造装置 | |
JPH01285013A (ja) | 磁気ヘッドおよびその製造方法 | |
JPH08180341A (ja) | ビデオヘッド装置 | |
JPH01286146A (ja) | 光ディスク媒体製造方法 |