JP2001216617A - 磁気ヘッド装置の製造方法及び磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置の製造方法及び磁気ヘッド装置

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JP2001216617A
JP2001216617A JP2000027338A JP2000027338A JP2001216617A JP 2001216617 A JP2001216617 A JP 2001216617A JP 2000027338 A JP2000027338 A JP 2000027338A JP 2000027338 A JP2000027338 A JP 2000027338A JP 2001216617 A JP2001216617 A JP 2001216617A
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adhesive
head slider
magnetic head
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JP2000027338A
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English (en)
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Yuichi Chiba
雄一 千葉
Masaya Yamauchi
正弥 山内
Masahiro Chiba
昌弘 千葉
Hitoshi Oya
仁 大矢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ヘッドスライダの弾性支持部材に
対する電気的接地が容易に且つ確実に行なわれると共
に、導電性材料による接地が容易に確認できるようにし
た、ヘッドスライダの組立方法及び磁気ヘッド装置を提
供すること。 【解決手段】 媒体に対して情報の記録及び/又は再生
を行う磁気ヘッド素子を備えるヘッドスライダ11に取
り付けるヘッドスライダ取付工程を有する磁気ヘッドの
製造方法であり、前記ヘッドスライダ取付工程には、前
記ヘッドスライダ及び/又は前記弾性支持部材の取付部
の接着部に対して接着剤20を塗布する接着剤塗布工程
と、導電性材料21,21aを塗布する導電性材料塗布
工程と、これらを接着する接着工程と、を備えており、
前記導電性材料塗布工程にて、前記導電性材料が、前記
接着工程後に、接着部分から適宜の量だけはみ出すよう
に、塗布される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブ装置等の磁気ディスク装置における磁気ヘッド装
置及び磁気ヘッド装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような磁気ヘッド装置は、例
えば図9に示すように構成されている。図9において、
磁気ヘッド装置1は、浮上型のヘッドスライダ2と、こ
のヘッドスライダ2を支持する弾性支持部材3と、ヘッ
ドスライダ2の端縁に設けられた磁気ヘッド素子(図示
せず)と、この磁気ヘッド素子4を外部の信号制御手段
に接続するためのリード線(図示せず)と、を含んでい
る。
【0003】ヘッドスライダ2は、弾性支持部材3の先
端の取付部としてのフレキシャー3aに対して接着によ
り取り付けられており、回転する磁気ディスク(図示せ
ず)の表面に対して弾性支持部材3により押圧されるこ
とにより、このヘッドスライダ2の下面と磁気ディスク
の表面との間に流入する空気流により磁気ディスクの表
面から僅かな間隔で浮上する。
【0004】弾性支持部材3は、弾性材料から形成され
ていて、その弾性に基づいてバネとして作用し、ヘッド
スライダ2を磁気ディスクの表面に対して所定の荷重で
押圧するようになっていると共に、後端には、磁気ディ
スク装置上に設けられた回転軸に揺動可能に嵌合する軸
受部3bを備えている。これにより、弾性支持部材3
は、その先端が、磁気ディスク装置上にて、磁気ディス
クのほぼ半径方向に移動して、シーク動作を行なうこと
により、磁気ディスク上の所定トラックにアクセスし
て、情報の記録再生を行なうようになっている。
【0005】磁気ヘッド素子は、公知の構成であって、
例えばMR素子等の磁気素子から構成されている。
【0006】上記リード線は、可撓性を高めるために、
複数本の細線から構成されると共に、周囲が絶縁材料か
ら成るチューブ等によって被覆されており、その一端
が、磁気ヘッド素子の各接続端子にそれぞれ接続されて
いると共に、上記弾性支持部材3の一側の側縁に沿って
引き回され、軸受部3bの近傍で外部に引き出された
後、磁気ヘッドチップによる記録再生を行なうための信
号制御回路(図示せず)に接続される。
【0007】このような構成の磁気ヘッド装置1におい
ては、製造の際には、磁気ヘッド素子が取り付けられた
ヘッドスライダ2を、弾性支持部材3の先端のフレキシ
ャー3aに対して、位置決めした後、熱硬化型樹脂また
は紫外線硬化型樹脂等から成る接着剤により固定保持す
る。そして、その後、接着部分に対して導電性ペースト
または導電性接着剤(図示せず)を塗布することによ
り、ヘッドスライダ2が弾性支持部材3に対して電気的
に接地されるようになっている。そして、リード線を弾
性支持部材3の側縁に固定保持し、リード線の一端を、
磁気ヘッド素子の各接続端子に対してハンダ付けする。
【0008】かくして、磁気ヘッド装置1が完成し、リ
ード線の他端は、磁気ディスク装置の製造工程におい
て、磁気ディスク装置の信号制御装置に対して接続され
ることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな磁気ヘッド装置の製造方法においては、ヘッドスラ
イダ2の弾性支持部材3への接着後に、ヘッドスライダ
2及び弾性支持部材3の接着部分に対して、導電性材料
を塗布することにより、ヘッドスライダ2を弾性支持部
材3に対して接地するようにしている。この接着部分へ
の導電性材料の塗布は、ヘッドスライダ2の側面に対し
て行なわれることから、特に、ハードディスクドライブ
装置等の磁気ディスク装置の高密度化,大容量化に伴っ
て、ヘッドスライダも小型化してきており、導電性材料
の塗布部分を確保することが困難になってきている。
【0010】これに対して、ヘッドスライダの弾性支持
部材3への接着前に、導電性材料を塗布する方法も考え
られるが、この場合、ヘッドスライダ2の接着面内に、
導電性材料が隠れてしまうことから、検査の際に、導電
性材料が塗布されていることが確認できないことから、
品質信頼性の点で問題があった。
【0011】本発明は、以上の点に鑑み、ヘッドスライ
ダの弾性支持部材に対する電気的接地が容易に且つ確実
に行なわれると共に、接地が容易に確認できるようにし
た、磁気ヘッド装置の製造方法及び磁気ヘッド装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明によ
れば、媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う磁
気ヘッド素子を備えるヘッドスライダを、弾性支持部材
の取付部に取り付けるヘッドスライダ取付工程を有する
磁気ヘッドの製造方法であり、前記ヘッドスライダ取付
工程には、前記ヘッドスライダ及び/又は前記弾性支持
部材の取付部の接着部に対して接着剤を塗布する接着剤
塗布工程と、前記ヘッドスライダ及び/又は前記弾性支
持部材の取付部の接着面に対して導電性材料を塗布する
導電性材料塗布工程と、前記ヘッドスライダ及び/又は
前記弾性支持部材の取付部の接着面を互いに当接させ
て、接着する接着工程と、を備えており、前記導電性材
料塗布工程にて、前記導電性材料が、前記接着工程後
に、接着部分から適宜の量だけはみ出すように、塗布さ
れることを特徴とする磁気ヘッド装置の製造方法によ
り、達成される。
【0013】前記構成によれば、前記導電性材料塗布工
程にて、前記導電性材料が、前記接着工程後に、接着部
分から適宜の量だけはみ出すように、塗布されるので、
前記接着工程後の検査の際に容易に外部から前記導電性
材料の存在が確認できるので、磁気ヘッド装置の品質信
頼性が向上することになる。また、前記導電性材料が前
記ヘッドスライダ及び/又は弾性支持部材の取付部の接
着面に塗布されることから、ヘッドスライダが小型化さ
れても、導電性材料の塗布部分が確実に確保されること
になる。
【0014】好ましくは、請求項1の構成において、前
記接着剤塗布工程と前記導電性材料塗布工程を同一工程
で行う磁気ヘッド装置の製造方法である。
【0015】前記構成によれば、前記接着剤塗布工程と
前記導電性材料塗布工程を同一工程で行うため、前記ヘ
ッドスライダ及び前記弾性支持部材は、互いに前記接着
剤により固定されると共に、前記導電性材料によって電
気的に接地されることになる。また、ワ−クとしての前
記ヘッドスライダ及び前記弾性支持部材の位置決めが一
度で済み、製造が短時間で行われることになり、コスト
が低減される。
【0016】好ましくは、請求項1の構成において、前
記接着剤塗布工程にて、前記接着剤が、前記導電性材料
塗布工程で塗布される前記導電性材料と干渉しないよう
に、複数箇所に塗布される磁気ヘッド装置の製造方法で
ある。
【0017】前記構成によれば、前記接着剤塗布工程に
て、前記接着剤が、前記導電性材料塗布工程で塗布され
る前記導電性材料と干渉しないように、複数箇所に塗布
されるので、前記ヘッドスライダの前記弾性支持部材の
取付部に対する接着が品質を維持しつつ確実に行われる
ことになる。
【0018】好ましくは、請求項1の構成において、前
記接着剤塗布工程にて、前記接着剤が、接着剤硬化のた
めの紫外線導入のために設けられている紫外線導入孔の
内側にはみ出さないように、塗布される磁気ヘッド装置
の製造方法である。
【0019】前記構成によれば、前記接着剤塗布工程に
て、前記接着剤が、接着剤硬化のための紫外線導入のた
めに設けられている紫外線導入孔の内側にはみ出さない
ように、塗布されるので、この紫外線導入孔の内側に外
側から紫外線が照射されたとき、この紫外線導入孔から
周囲に紫外線が散乱して、前記接着剤と共に前記導電性
材料も硬化される。
【0020】前記目的は、本発明によれば、媒体に対し
て情報の記録及び/又は再生を行う磁気ヘッド素子を備
えるヘッドスライダと、このヘッドスライダを取り付け
る取付部を有する弾性支持部材と、を有する磁気ヘッド
装置であり、前記ヘッドスライダが、前記弾性支持部材
の取付部に対して、接着剤により接着されると共に、導
電性材料により電気的に接地されており、前記導電性材
料が、前記ヘッドスライダと前記弾性支持部材の取付部
との接着部分から適宜の量だけはみ出していることを特
徴とする磁気ヘッド装置により、達成される。
【0021】前記構成によれば、前記導電性材料が、前
記ヘッドスライダと前記弾性支持部材の取付部との接着
部分から適宜の量だけはみ出しているので、前記接着後
の検査の際に容易に外部から前記導電性材料の存在が確
認できるので、磁気ヘッド装置の品質信頼性が向上する
ことになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図8を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0023】(第1の実施の形態)図1は、本発明の実
施の形態に係る磁気ヘッド装置を示している。図1にお
いて、磁気ヘッド装置10は、浮上型のヘッドスライダ
11と、このヘッドスライダ11を支持する弾性支持部
材12と、ヘッドスライダ11の端縁に設けられた磁気
ヘッド素子(図示せず)と、この磁気ヘッド素子を外部
の信号制御手段に接続するためのリード線13と、を含
んでいる。
【0024】ヘッドスライダ11は、図2に示すよう
に、弾性支持部材12の先端の取付部としてのフレキシ
ャー12aに対して接着により取り付けられると共に、
電気的に接地されており、回転する媒体である磁気ディ
スク(図示せず)の表面に対して弾性支持部材12によ
り押圧されることにより、このヘッドスライダ11の下
面と磁気ディスクの表面との間に流入する空気流により
磁気ディスクの表面から僅かな間隔で浮上するようにな
っている。
【0025】上記弾性支持部材12は、弾性材料から形
成されていて、その弾性に基づいてバネとして作用し、
ヘッドスライダ11を磁気ディスクの表面に対して所定
の荷重で押圧するようになっていると共に、後端には、
磁気ディスク装置上に設けられた回転軸に揺動可能に嵌
合する軸受部12bを備えている。これにより、弾性支
持部材12は、その先端が、磁気ディスク装置上で、磁
気ディスクのほぼ半径方向に移動して、シーク動作を行
なうことにより、磁気ディスク上の所定トラックにアク
セスして、情報の記録再生を行なう。
【0026】磁気ヘッドチップは、例えばMR素子(磁
気抵抗効果素子)等の磁気素子であって、接続端子を備
えている。
【0027】上記リード線13は、可撓性を高めるため
に、複数本の細線から構成されると共に、周囲が絶縁材
料から成るチューブ等によって被覆されており、その一
端が、磁気ヘッド素子の各接続端子にそれぞれ接続され
ていると共に、上記弾性支持部材12の一側の側縁に沿
って引き回され、軸受部12bの近傍で外部に引き出さ
れた後、磁気ヘッドチップによる記録再生を行なうため
の信号制御回路(図示せず)等に接続される。
【0028】以上の構成は、図9に示した従来の磁気ヘ
ッド装置1と同様の構成であるが、本実施の形態による
磁気ヘッド装置の製造方法によれば、ヘッドスライダ1
1が弾性支持部材12の先端のフレキシャー12aに対
して、図3のフローチャートに基づいて、以下に示すよ
うに、接着されるようになっている。
【0029】先づ、ステップST1にて、弾性支持部材
12の先端のフレキシャー12aに対して、接着剤20
が塗布されると共に、同時に、ステップST2にて、弾
性支持部材12の先端のフレキシャー12aに対して、
導電性材料としての導電性ペースト21が塗布される。
【0030】ここで、上記接着剤20は、例えば図4に
示すように、フレキシャー12aの接着エリア12cに
対して、その長手方向の前縁及び後縁付近に沿って塗布
される。この場合、接着剤20は、後述する導電性ペー
スト21と互いに干渉しないように、接着エリア12c
内の適宜の箇所に塗布されるようになっている。
【0031】また、上記導電性ペースト21は、例えば
図4に示すように、フレキシャー12aの接着エリア1
2cに対して、その一側の側縁の境界付近に塗布され
る。尚、導電性ペースト21は、図4にて点線21aで
示すように、上記接着エリア12cの両側縁の境界付近
に塗布されてもよい。
【0032】次に、ステップST3にて、弾性支持部材
12の先端のフレキシャー12aに対してヘッドスライ
ダ11が位置決めされ、図2に示すように、載置され
る。このとき、導電性ペースト21は、接着エリア12
cの両側縁の境界付近に塗布されているので、ヘッドス
ライダ11が載置されたとき、導電性ペースト21は、
図5(A)に示すように、上記接着エリア12cから両
側にはみ出すことになる。これにより、導電性ペースト
21が外部から容易に視認できるので、検査の際に、導
電性ペースト21が塗布されていることが容易に且つ確
実に確認され得ることになる。
【0033】続いて、ステップST4にて、接着剤20
が比較的短い時間、加熱され、あるいは紫外線の照射に
よって、仮硬化される。これにより、ヘッドスライダ1
1は弾性支持部材12の先端のフレキシャー12aに対
して、接着剤20により機械的に取り付けられると共
に、導電性ペースト21により電気的に接地される。
【0034】その後、ステップST5にて、接続コード
13の一端がヘッドスライダ11に搭載された磁気ヘッ
ド素子の接続端子に対して例えばボールボンディング等
により接続され、さらに接続部保護のためのコーティン
グ等の各種処理が行なわれる。最後に、ステップST6
にて、接着剤20が、仮硬化の際よりも高い温度まで加
熱され、あるいはさらに紫外線が照射されることによ
り、硬化されて、磁気ヘッド装置10が完成する。
【0035】この場合、弾性支持部材12の先端のフレ
キシャー12aの接着エリア12cに対して、接着剤2
0及び導電性ペースト21が同時に塗布されるので、工
程が少なくて済むと共に、ワークとしての弾性支持部材
12の位置決めが一回で済むことから、組立作業時間が
短縮され、組立コストも低減される。特に、近年の磁気
ディスク装置の高密度化、大容量化に伴ってヘッドスラ
イダ11が小型化されても、導電性ペ−スト21が接着
エリア12cに塗布されるため塗布部分が確実に確保さ
れることになる。また、この接着エリア12へは平面で
あり、この平面に対する導電性ペースト21の塗布は自
動化が容易になるので、組立コストがより低減できるこ
とになる。
【0036】また、導電性ペースト21が接着エリア1
2cの両側縁の境界付近に塗布されることにより、ヘッ
ドスライダ11を載置すると、ヘッドスライダ11の両
側から導電性ペースト21がはみ出して、外部から導電
性ペースト21が容易に視認され得る。従って、磁気ヘ
ッド装置10の完成後に、検査等の際に、はみ出した導
電性ペースト21を外部から視認することによって、導
電性ペースト21が塗布されていることが容易に且つ確
実に確認されることになり、磁気ヘッド装置10の品質
信頼性が向上することになる。かくして、本実施の形態
による磁気ヘッド装置の製造方法によれば、例えば磁気
ディスク装置の高密度化,大容量化に伴うヘッドスライ
ダ11の小型化に対応することができる。
【0037】尚、接着剤20及び導電性ペースト21の
塗布位置は、図6に示すように配置されてもよい。図6
において、上記接着剤20は、フレキシャー12aの接
着エリア12cに対して、その両側縁付近に沿って塗布
される。また、上記導電性ペースト21は、図6に示す
ように、フレキシャー12aの接着エリア12cに対し
て、その長手方向の後縁の境界付近に塗布される。尚、
導電性ペースト21は、図6にて点線21aで示すよう
に、上記接着エリア12cの前縁の境界付近に塗布され
てもよい。
【0038】この場合も、弾性支持部材12の先端のフ
レキシャー12aに対してヘッドスライダ11が位置決
めされ、載置されると、導電性ペースト21が接着エリ
ア12cの前縁及び後縁の境界付近に塗布されているの
で、導電性ペースト21は、同様に、図6(B)に示す
ように、上記接着エリア12cからはみ出すことにな
る。これにより、導電性ペースト21が外部から容易に
視認できるので、検査の際に、導電性ペースト21が塗
布されていることが容易に且つ確実に確認され得ること
になる。
【0039】(第2の実施の形態)図8は、本発明の第
2の実施の形態に係る磁気ヘッド装置の要部を示す図で
ある。本実施の形態に係る磁気ヘッド装置の構成は、上
述の第1の実施の形態に係る磁気ヘッド装置10と略同
様であるあるため、重複する説明は省略し、第1の実施
の形態に係る磁気ヘッド装置10との相違点を中心に以
下、説明する。本実施の形態に係る磁気ヘッド装置で
は、第1の実施の形態に係る磁気ヘッド装置10と比
べ、接着剤20及び導電性ペースト21の塗布位置が異
なっているる。図8において、接着剤20は、導電性ペ
ースト21との干渉を回避するように、そして弾性支持
部材12に設けられた紫外線導入用の孔12dを避ける
ようにして、弾性支持部材12のフレキシャー12aの
両側縁の枕部12eにかかるように、複数箇所、図示の
場合4箇所で、略円形に塗布される。これに対して、導
電性ペースト21は、弾性支持部材12のフレキシャー
12aの前縁の枕部12eにかかるように、一箇所で、
略円形に塗布される。
【0040】これにより、ヘッドスライダ11が弾性支
持部材12のフレキシャー12aの接着部分12cに載
置されたとき、ヘッドスライダ11が接着剤20によっ
て弾性支持部材12に接着されると共に、導電性ペース
ト21によって電気的に接地される。さらに、この場
合、接着剤20は、導電性ペースト21と干渉しないの
で、接着剤20と導電性ペースト21との混合による接
着力の低下が発生せず、また接着剤20が紫外線導入用
の孔12dにはみ出さないので、この孔12dから紫外
線が照射されたとき、紫外線は、散乱によって周囲に照
射され、周りの接着剤20が紫外線により硬化すること
になる。
【0041】ここで、導電性ペースト21として、導電
性接着剤、特に紫外線の照射によって硬化する紫外線硬
化型導電性接着剤が使用されると、接着剤20の仮硬化
及び本硬化の際に、導電性ペースト21もそれぞれ仮硬
化,本硬化されることになり、導電性ペースト21の塗
布直後に、導電性ペースト21を硬化させる必要がな
い。従って、磁気ヘッド装置10の組立時間が短縮さ
れ、生産性が向上することになる。
【0042】上述した各実施の形態においては、接着剤
20及び導電性ペースト21は、弾性支持部材12のフ
レキシャー12aに設定された接着エリア12cに塗布
されるようになっているが、これに限らず、接着剤20
及び導電性ペースト21をヘッドスライダ11側に塗布
してもよく、また接着剤20及び導電性ペースト21の
何れか一方を弾性支持部材12側に、他方をヘッドスラ
イダ11側に塗布するようにしてもよく、さらには、接
着剤20及び導電性ペースト21をヘッドスライダ11
及び弾性支持部材12の双方に塗布するようにしてもよ
いことは明らかである。また、上述した各実施の形態に
おいては、磁気ディスク装置に使用される磁気ヘッド装
置について説明したが、これに限らず、光磁気ディスク
や光ディスク等の他の種類のディスクを記録または再生
するためのディスク装置で使用される磁気ヘッド装置に
対して本発明を適用することも可能であることは明らか
である。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ヘ
ッドスライダの弾性支持部材に対する電気的接地が容易
に且つ確実に行なわれると共に、接地が容易に確認でき
るようにした、磁気ヘッド装置の製造方法及び磁気ヘッ
ド装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁気ヘッド装
置の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の磁気ヘッド装置の要部を示す部分拡大斜
視図である。
【図3】図1の磁気ヘッド装置の製造方法における各工
程を順次に示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る磁気ヘッド装置の製造方
法における接着剤及び導電性ペーストの塗布状態を示す
部分拡大斜視図である。
【図5】図4の方法により接着されたヘッドスライダ及
び弾性支持部材を示す(A)側面図及び(B)端面図で
ある。
【図6】第1の実施の形態に係る磁気ヘッド装置の製造
方法の他の接着剤及び導電性ペーストの塗布状態を示す
部分拡大斜視図である。
【図7】図6の製造方法により接着されたヘッドスライ
ダ及び弾性支持部材を示す(A)側面図及び(B)端面
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る磁気ヘッド装
置の製造方法による接着剤及び導電性ペーストの塗布状
態を示す部分拡大底面図である。
【図9】従来の磁気ヘッド装置の一例の構成を示す概略
斜視図である。
【符号の説明】
10・・・磁気ヘッド装置、11・・・ヘッドスライ
ダ、12・・・弾性支持部材、12a・・・フレキシャ
ー、12b・・・軸受部、12c・・・接着エリア、1
2d・・・孔、12e・・・枕部、13・・・接続リー
ド、20・・・接着剤、21・・・導電性ペースト(導
電性材料)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 昌弘 宮城県登米郡中田町宝江新井田字加賀野境 30番地 ソニー・プレシジョン・マグネ株 式会社内 (72)発明者 大矢 仁 宮城県登米郡中田町宝江新井田字加賀野境 30番地 ソニー・プレシジョン・マグネ株 式会社内 Fターム(参考) 5D042 NA02 PA10 TA01 TA04 5D059 AA01 BA01 CA01 DA04 DA36 EA02 EA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体に対して情報の記録及び/又は再生
    を行う磁気ヘッド素子を備えるヘッドスライダを、弾性
    支持部材の取付部に取り付けるヘッドスライダ取付工程
    を有する磁気ヘッドの製造方法であり、 前記ヘッドスライダ取付工程には、前記ヘッドスライダ
    及び/又は前記弾性支持部材の取付部の接着部に対して
    接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、 前記ヘッドスライダ及び/又は前記弾性支持部材の取付
    部の接着面に対して導電性材料を塗布する導電性材料塗
    布工程と、 前記ヘッドスライダ及び/又は前記弾性支持部材の取付
    部の接着面を互いに当接させて、接着する接着工程と、
    を備えており、 前記導電性材料塗布工程にて、前記導電性材料が、前記
    接着工程後に、接着部分から適宜の量だけはみ出すよう
    に、塗布されることを特徴とする磁気ヘッド装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤塗布工程と前記導電性材料塗
    布工程を同一工程で行うことを特徴とする請求項1に記
    載の磁気ヘッド装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記接着剤塗布工程にて、前記接着剤
    が、前記導電性材料塗布工程で塗布される前記導電性材
    料と干渉しないように、複数箇所に塗布されることを特
    徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接着剤塗布工程にて、前記接着剤
    が、接着剤硬化のための紫外線導入のために設けられて
    いる紫外線導入孔の内側にはみ出さないように、塗布さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 媒体に対して情報の記録及び/又は再生
    を行う磁気ヘッド素子を備えるヘッドスライダと、 このヘッドスライダを取り付ける取付部を有する弾性支
    持部材と、を有する磁気ヘッド装置であり、 前記ヘッドスライダが、前記弾性支持部材の取付部に対
    して、接着剤により接着されると共に、導電性材料によ
    り電気的に接地されており、 前記導電性材料が、前記ヘッドスライダと前記弾性支持
    部材の取付部との接着部分から適宜の量だけはみ出して
    いることを特徴とする磁気ヘッド装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7369364B2 (en) * 2003-12-19 2008-05-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Interconnect for dissipating electrostatic charges on a head slider
US7742260B2 (en) * 2005-11-10 2010-06-22 Tdk Corporation Magnetic head assembly, magnetic head drive apparatus and manufacturing method of magnetic head assembly
JP2012155820A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Suncall Corp ステンレス鋼への導電材料の接合方法、及びhdd用磁気ヘッドサスペンション
JP2014059951A (ja) * 2013-11-05 2014-04-03 Suncall Corp 導電接合方法

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