JPH0720985Y2 - ファクシミリ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は例えば電話回線を用いて文章などの送信又は受
信を行うファクシミリに関する。

「従来の技術」 従来、記録紙などを送るためのプラテンローラを設ける
場合、該ローラの軸受筒をＵ字形バネ体で本体ケースに
固定させる技術があった。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術は、バネ体のＵ字形中間をプラテンローラ
軸に嵌着させ、バネ体のＵ字形両端を本体ケース下面側
に係止させていたので、バネ体を取外すとき、本体ケー
ス底部側を分解して開放する必要があり、プラテンロー
ラ交換操作が面倒である等の取扱い操作上の問題があっ
た。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、上ケースを開放させて本体ケースに
取り付けられたプラテンローラを交換するように形成し
たファクシミリにおいて、前記プラテンローラの芯軸両
端に回転自在に嵌合させた軸受筒の下半分を嵌合させる
軸受台を本体ケース上面に一体形成すると共に、前記軸
受筒の上半分に嵌合させる半割筒状の軸受具を設け、該
軸受具は本体ケース上面に一端を係止し且つ他端をビス
固定させるものである。

「作用」 従って、上ケースを上方に開放させた状態で軸受具を本
体ケース上面側で着脱し得、本体ケースを分解すること
なくプラテンローラを従来よりも簡便に交換し得、従来
に比べて取扱い操作性の向上などを容易に図り得るもの
である。

「実施例」 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。第
１図は要部の説明図、第２図はファクシミリの外観図で
あり、ファクシミリの本体ケース（１）上面側に開閉自
在な上ケースであるアッパードア（２）を装設させると
共に、電話操作部（３）及び原稿差込口（４）などを前
記ドア（２）に配設している。

さらに、前記ドア（２）後端と本体ケース（１）の間に
原稿取出口（５）を形成すると共に、前記ドア（２）前
端と本体ケース（１）の間に記録紙送出口（６）を形成
している。

また、本体ケース（１）の左側にホルダ（７）を介して
送受話器（８）を設けるもので、原稿に記録している文
章などの画像送信及び受信、並びに送受話器（８）によ
る送話及び受話などを電話回線により行うように構成し
ている。

さらに、第３図に示す如く、本体ケース（１）内部の記
録紙支持部（９）にロール巻き状の記録紙（10）を載せ
ると共に、送出口（６）から記録紙（10）を送出するプ
ラテンローラ（11）を備え、該ローラ（11）の芯軸（1
2）を本体ケース（１）の略一定位置に回転自在に軸支
している。

また、支軸（13）を中心に上方に開動自在に前記アッパ
ードア（２）を弾圧支持すると共に、原稿紙（14）を挿
入する差込口（４）より前方のドア（２）下面側にアッ
パーシャーシ（15）を固設させ、該シャーシ（15）にヘ
ッドブラケット（16）を介して感熱記録ヘッド（17）を
取付けるもので、ヘッドブラケット（16）両側の下向き
二叉部（16a）を芯軸（12）に嵌合させ、芯軸（12）に
より前記ヘッド（17）の位置決めを行うように構成して
いる。

またアッパーシャーシ（15）の前端両側に左右一対のピ
ン（18）（19）を固設させると共に、前記ピン（18）
（19）に係止させる左右一対のフック（20）（21）を本
体ケース（１）に回転軸（22）を介して回転自在に取付
ける。

前記各フック（20）（21）は回転軸（22）により一体連
設していると共に、ピン（18）（19）にフック（20）
（21）を係合維持するバネ（23）と、ピン（18）（19）
からフック（20）（21）を離脱させるノブ（24）とを、
前記回転軸（22）の右側端部に設けている。

また、前記バネ（23）を回転軸（22）に巻装支持させる
と共に、前記ノブ（24）下面に垂直な支点軸（25）を一
体形成し、本体ケース（１）前面右側の角隅部に支点軸
（25）を介してノブ（24）を回転自在に取付ける。そし
て、本体ケース（１）前面右側のコーナー部外形と略同
一形状にノブ（24）外面を形成したもので、ノブ（24）
を水平回転させることにより、フック（20）（21）をピ
ン（18）（19）から離脱させ、アッパードア（２）を上
方に開動させるように構成している。

さらに、第５図からも明らかなように、ロール巻き状の
記録紙（10）を内装させる記録紙支持部（９）並びに記
録紙（10）を送出するプラテンローラ（11）を本体ケー
ス（１）に配設させる一方、上方に開放自在なアッパー
ドア（２）に記録ヘッド（17）を取付け、アッパードア
（２）を上動させて記録紙支持部（９）を開放する記録
紙（10）交換操作のときに記録ヘッド（17）が上方に移
動するように構成している。

さらに、第１図の如く、プラテンローラ（11）の芯軸
（12）に軸受筒（26）を回転自在に装着すると共に、軸
受筒（26）を載せる軸受台（27）を本体ケース（１）に
一体形成している。

また、軸受筒（26）に半巻き状に嵌着させるΩ字形の軸
受具（28）を備え、軸受台（27）上の軸受筒（26）に上
面側から軸受具（28）中間を嵌着させ、軸受具（28）の
機内側端部を本体ケース（１）の係止孔（29）に係入さ
せると共に、軸受具（28）の機外側端部を本体ケース
（１）上面にビス（30）で固定させている。

本実施例は上記の如く構成しており、第５図のようにア
ッパードア（２）を上動させて本体ケース（１）上面側
を開放し、記録紙（10）の交換補充を行うと共に、開放
された本体ケース（１）上面側でビス（30）の螺着脱操
作を行い、軸受具（28）を着脱させてプラテンローラ
（11）を交換するものである。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、上ケース
（２）を開放させて本体ケース（１）に取り付けられた
プラテンローラ（11）を交換するように形成したファク
シミリにおいて、前記プラテンローラ（11）の芯軸（1
2）両端に回転自在に嵌合させた軸受筒（26）の下半分
を嵌合させる軸受台（27）を本体ケース（１）上面に一
体形成すると共に、前記軸受筒（26）の上半分に嵌合さ
せる半割筒状の軸受具（28）を設け、該軸受具（28）は
本体ケース（１）上面に一端を係止し且つ他端をビス固
定させるもので、上ケース（２）を上方に開放させた状
態で軸受具（28）を本体ケース（１）上面側で着脱で
き、本体ケース（１）を分解することなくプラテンロー
ラ（11）を従来よりも簡便に交換でき、従来に比べて取
扱い操作性の向上などを容易に図ることができる等の実
用的な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す要部の説明図、第２図
はファクシミリの外観図、第３図は側面図、第４図は正
面図、第５図は側面説明図である。 （１）……本体ケース （２）……アッパードア（上ケース） （６）……記録紙送出口 （11）……プラテンローラ （28）……軸受具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上ケース（２）を開放させて本体ケース
   （１）に取り付けられたプラテンローラ（11）を交換す
   るように形成したファクシミリにおいて、前記プラテン
   ローラ（11）の芯軸（12）両端に回転自在に嵌合させた
   軸受筒（26）の下半分を嵌合させる軸受台（27）を本体
   ケース（１）上面に一体形成すると共に、前記軸受筒
   （26）の上半分に嵌合させる半割筒状の軸受具（28）を
   設け、該軸受具（28）は本体ケース（１）上面に一端を
   係止し且つ他端をビス固定させることを特徴とするファ
   クシミリ。