JPH07209690A - 像振れ防止機能付き撮影装置 - Google Patents

像振れ防止機能付き撮影装置

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JPH07209690A
JPH07209690A JP2188794A JP2188794A JPH07209690A JP H07209690 A JPH07209690 A JP H07209690A JP 2188794 A JP2188794 A JP 2188794A JP 2188794 A JP2188794 A JP 2188794A JP H07209690 A JPH07209690 A JP H07209690A
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糾夫 甲斐
Nobuhiko Terui
信彦 照井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像振れ防止機能付き撮影装置でのフレーミン
グ動作中の振れ検出出力へのバイアス成分の混入を除去
し、像振れ防止精度を高精度なものとする。 【構成】 撮影装置1に加えられる振動を検出する振れ
検出手段12からの出力の基準値を発生する基準発生手
段を、カメラCPU4に設ける。さらに、撮影像の揺動
を補正する像振れ補正手段3の動作を停止させる像振れ
補正停止手段13を設ける。また、この像振れ補正停止
手段の作動、非作動等の状態を検出し前記基準発生手段
の動作を制御する基準制御手段を、カメラCPUに設け
る。そして、フレーミング動作時の振れ検出出力を基準
値の算出に用いないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば一眼レフカメラ
等のスチルカメラに適用して好適な像振れ防止機能付き
撮影装置に関し、特に撮影者が、フォーカシングを行な
って合焦させた後に撮影アングルを変更して撮影を行な
うという、いわゆるフレーミング動作を意図的に行なっ
た際においても像振れ防止機能を所要の状態で発揮させ
ることが可能な像振れ防止機能付き撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラにあっては、自動露出(A
E)機構、オートフォーカス(AF)機構等を始め、各
部において電子化され、高度に自動化されている。この
ような高機能化の一つに、カメラの手持ち撮影時などに
おいて生じる手振れ等に起因する像振れ補正機能があ
り、種々の提案がなされている。
【0003】ところで、この像振れ補正を行なうにあた
って問題となることに、撮影操作状況によっては、所要
の像振れ補正精度を得られなくなるという不具合を生じ
る虞れがあった。
【0004】すなわち、従来からこの種のカメラにおい
て、カメラの揺れ、特にカメラが傾いたりすることによ
って生じる像振れを補正しようとして、カメラの揺れや
振動を振れ検出手段となる角速度センサを用いて検出
し、その検出結果に応じて主光学系としての撮影レンズ
系またはこの撮影レンズ系の一部を光軸に直交する方向
にシフト駆動するようにした像振れ補正可能な構成をも
つ像振れ防止装置が、種々提案されている。
【0005】そして、このような像振れ防止機能を備え
たカメラでは、撮影レンズ系またはその一部を像振れ補
正光学系として可動制御することによって像振れを解消
し、通常撮影よりも遅いシャッタ速度での露出であって
も、像振れのない状態での写真撮影を行なえるものであ
る。
【0006】ところで、上述したカメラ等における像振
れ防止機能のために用いられる振れ検出センサとしては
角速度センサが主流となっているが、このような角速度
センサを用いた場合において、「振れ=0(角速度=
0)」であるときのセンサ出力がドリフト等で不安定で
あり、これが直接的な原因となって像振れ補正精度の悪
化につながるという不具合を生じる虞れがあった。
【0007】これに対する対策として、所定時間でのセ
ンサ出力の平均値(移動平均値)を求め、その平均値を
「振れ=0」であるときの出力としてセンサ出力を校正
して用いるようにしたものが、たとえば特開平4−21
1230号公報等に述べられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来装置において、所定時間でのセンサ出力の平均値
を、「振れ=0」であるときのセンサ出力の基準値とす
るに際して、次のような問題を生じている。
【0009】すなわち、スチルカメラでは、オートフォ
ーカスおよびマニュアルフォーカスを問わず、フォーカ
シングを行なって合焦させた後において、撮影アングル
(撮影画角)を変更し(以下、フレーミング動作とい
う)、その後に露光させるという写真撮影を行なうこと
が、撮影者によっては意図的に多用するが多い。
【0010】そして、このような場合において、上述し
た従来装置では、露光前のフレーミングによる偏った振
れが、所定時間の間での振れ検出の出力中にバイアス成
分として混入する結果となり、この振れ検出出力の移動
平均値を、「振れ=0」との出力として用いると、振れ
検出出力の校正が正確にできなくなってしまうという問
題点があった。
【0011】このため、この種の像振れ補正可能なカメ
ラにあっては、上述したフレーミング動作中の振れ検出
出力へのバイアス成分の混入を防ぎ、露光時における像
振れ補正精度の高精度化を図ることが望まれている。
【0012】本出願人は、このような要請に応えるため
に、まずフレーミング動作時において撮影者が行なうカ
メラ操作および振れ検出出力の状況についてを詳細に検
討し、以下のような点を見い出している。
【0013】すなわち、特開平3−237411号公報
には、フレーミング動作時に像振れ補正機能が作動しな
い方が都合がよい旨が記載され、撮影者の操作によって
一時的に像振れ補正機能の作動を禁止させる方策が述べ
られている。
【0014】そして、この従来公報では、フォーカシン
グによる合焦後においてフレーミング動作を行なうとき
に、一時的に像振れ補正機能の作動を禁止させるスイッ
チを操作させるとよいことが述べられている。しかし、
この従来公報によれば、露光時の像振れ補正機能精度の
向上に関する方策についての記載は一切なく、このよう
な点をも満足し得る対策が必要とされている。
【0015】本出願人は、このような露光時の像振れ補
正機能精度を向上させるにあたって、前述したフレーミ
ング動作と上述した像振れ補正機能の作動禁止スイッチ
の操作とを同時に行なう点に着目している。
【0016】すなわち、本発明はこのような点に配慮
し、フレーミング動作中の振れ検出出力へのバイアス成
分の混入を除去し、しかも露光時における像振れ補正精
度を高精度なものとすることが可能となる安価な像振れ
防止機能付き撮影装置を得ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る像振れ防止機能付き撮影装置は、こ
の撮影装置に加えられる振動を検出する振れ検出手段
と、この振れ検出手段からの出力の基準値を発生する基
準発生手段と、撮影像の揺動を補正するための像振れ補
正手段と、この像振れ補正手段の動作を停止させる像振
れ補正停止手段と、この像振れ補正停止手段の作動、非
作動等といった状態を検出し前記基準発生手段の動作を
制御する基準制御手段とを備えた構成としたものであ
る。
【0018】また、このような本発明に係る像振れ防止
機能付き撮影装置においては、基準発生手段を、振れ検
出手段からの出力の移動平均出力を発生するようにした
り、基準制御手段を、基準発生手段の発生する基準値の
更新を停止させる制御を行なうようにしたり、あるいは
基準発生手段の発生する基準値を初期化させる制御を行
なうようにしたり、さらに基準制御手段にタイマ機能を
設け、像振れ補正停止手段の状態とこのタイマの状況と
を検出することにより、基準発生手段の動作を制御する
ように構成したものである。
【0019】
【作用】本発明によれば、フレーミング動作中に検出さ
れる振れ検出出力を基準値の算出に用いないようにして
いる。すなわち、像振れ補正停止手段の作動直前の状態
は、撮影者が被写体に対して狙いを定め合焦動作を行っ
ているときである。したがって、振れの検出出力は、
「振れ=0」を中心とした分布を示すことから、振れ検
出出力の移動平均値が「振れ=0」の出力として使用で
きることになる。
【0020】また、本発明によれば、フレーミング動作
が終了し、撮影前に像振れ補正停止手段を非作動とする
時点では、撮影者は再びカメラを静止状態となるように
構えるので、やはり振れの検出出力は「振れ=0」を中
心とした分布を示し、振れ検出出力の移動平均値が「振
れ=0」の出力として使用できることになる。
【0021】以上のことから、本発明によれば、基準制
御手段が像振れ補正停止手段の状態を検出し基準発生手
段の動作を制御するように構成することによって、フレ
ーミング動作中の振れ検出出力を基準値の算出に用いな
いようにすれば、振れ検出出力の移動平均値が「振れ=
0」の出力として正確な値となる。
【0022】そして、このようにして得られた振れ検出
出力の移動平均値を振れ検出の基準値とし、振れ検出出
力からこの基準値を減じた値を用いて像振れ補正手段の
駆動を制御してやれば、振れ検出出力中に混入するバイ
アス成分を除去できるとともに、振れ検出精度の低下を
防いで露光時の像振れ補正駆動の駆動誤差発生を防ぐこ
とが可能となる。
【0023】
【実施例】図1ないし図4は本発明に係る像振れ防止機
能付き撮影装置の一実施例を示すものであり、この実施
例では、本発明を図4に示した像振れ防止機能付きのA
Fスチルカメラに適用した場合を説明する。
【0024】ここで、このAFスチルカメラ1の概略構
成を、図4を用いて以下に簡単に説明すると、同図にお
いて符号2はこのカメラ1の本体部前面に設けられたレ
ンズ鏡筒1a内で光軸に直交する面内で移動可能に配置
された像振れ補正光学系で、この実施例では、撮影光学
系を兼ねる構造とされている。
【0025】なお、この例では、撮影光学系全体をシフ
ト移動させて被写体の結像面での像振れを補正するよう
になっている。しかし、これに限らず、撮影光学系の一
部をシフト移動させるようにしたものや、可変頂角プリ
ズムにより光束を偏向させるようなものであってもよ
い。
【0026】3はこの像振れ補正光学系2をシフト駆動
することにより像振れを補正するするための像振れ補正
駆動部で、この像振れ補正駆動部3は、カメラ本体部内
に設けたカメラCPU4からの制御信号により駆動制御
されるようになっている。
【0027】ここで、図中5はカメラ本体部の上方に突
出して設けられたカメラのレリーズスイッチで、このレ
リーズスイッチ5は、半押しスイッチ5aと全押しスイ
ッチ5bとからなる二段押しスイッチとして構成されて
いる。(図1等参照)なお、半押しスイッチ5aがオン
される(スイッチ閉となる)と、カメラ各部での撮影準
備にあたっての一連の動作が開始し、全押しスイッチ5
bで露光動作が開始するようになっている。
【0028】また、図中6はカメラ1の露光動作を行な
うための露光制御部で、この例ではシャッタ機構を示し
ている。さらに、図中7はカメラの結像状態を検出する
ための焦点検出部、8はカメラの結像状態を調節する合
焦駆動部である。なお、この実施例でのカメラ1の合焦
動作は、一旦合焦した後は露光が行なわれるか、もしく
はレリーズスイッチ5の半押し状態が解除されるまでは
再び合焦駆動を行なわない、既に公知となっているワン
ショットAF駆動方式であるものとする。
【0029】勿論、上述したレリーズスイッチ5(5
a,5b)、露光制御部6、焦点検出部7、合焦駆動部
8も、カメラCPU4と接続され、検出出力を検出、記
憶、演算して、状態判別を行なったり、各部の駆動、停
止制御を行なうようになっている。
【0030】さらに、9はファインダ、10はファイン
ダ9に撮影光を導くハーフミラーによる主ミラー、11
はこの主ミラー10を透過した光束を焦点検出部7に導
く副ミラーである。
【0031】また、図中12はこのカメラ1に加えられ
る手振れ等による振れを検出するための振れ検出部で、
たとえば公知の角速度センサによって構成されている。
そして、この振れ検出部12も、前記カメラCPU4に
接続され、この振れ検出部12からの出力に応じて、前
記像振れ補正駆動部3を駆動制御されるようになってい
る。
【0032】13はカメラ本体部の前面側下方位置等に
突出して設けられた像振れ補正停止スイッチで、このス
イッチ13が操作されてオン(スイッチ閉)となると、
像振れ補正機構部3による像振れ補正駆動が停止され、
オフ(スイッチ開)で像振れ補正駆動停止状態が解除さ
れるようになっている。
【0033】そして、このような構成による像振れ補正
可能なAFスチルカメラ1では、図1から明らかなよう
に、各部がカメラCPU4に接続され、振れ検出部12
や焦点検出部7の検出出力や各スイッチ5,13の状態
を検出し、記憶し、演算し、状態判別を行ない、像振れ
補正駆動部3、露光制御部6、合焦駆動部8を駆動制御
したり停止したりするという、所要のAFによる合焦動
作、像振れ補正動作等を行なうようになっている。
【0034】このような構成によるカメラ1での振れ検
出および像振れ補正に関する作動状態を、図2に示した
フローチャートを用いて以下に説明する。
【0035】すなわち、レリーズ半押しスイッチ5aが
閉状態であることを、カメラCPU4が検出すると、ス
テップ100(S100)よりスタートし、以下の動作
を行なう。
【0036】まず、ステップ110において、レリーズ
全押しスイッチ5bの状態をカメラCPU4が検出す
る。そして、スイッチ開であれば、このステップ110
ではNOとなり、ステップ120以下に進む。また、ス
イッチ閉であればYESとなり、露光動作に入るために
ステップ190以下に進む。
【0037】そして、ステップ120では、焦点検出部
7でカメラの結像状態が検出され、その出力がカメラC
PU4に入力される。
【0038】次いで、このステップ120で得られたカ
メラ1の結像状態から、カメラCPU4では、結像状態
の調節量の演算が行なわれ、合焦駆動部8に駆動制御信
号が出力され、ステップ130で示す合焦駆動が行なわ
れる。このとき、調節の必要がないとき(合焦している
とき)には、合焦駆動しなくてもよい。また、一旦合焦
した後は露光が行なわれるか、もしくはレリーズスイッ
チ5の半押し状態が解除されて半押しスイッチ5aが開
状態となるまでは、再び合焦駆動を行なわれないように
なっている。
【0039】さらに、ステップ140では、角速度セン
サによる振れ検出部12によって、カメラ1に加えられ
る振れの角速度が検出して出力され、カメラCPU4に
入力される。
【0040】そして、ステップ150において、像振れ
補正停止スイッチ13の状態をカメラCPU4が検出
し、スイッチ開であれば、次のステップ160に進む。
また、スイッチ閉であれば、像振れ補正駆動を停止する
ので、前記ステップ110に戻る。
【0041】前記ステップ140からステップ160に
進むと、カメラCPU4は振れ検出部12での出力を、
正確に角速度に換算するための振れ基準値を算出する。
すなわち、振れ基準値はステップ140で得られる検出
部12の出力の直近の所定回数の平均値(移動平均値)
として算出される。この場合、所定回数の平均値は、カ
メラCPU4内に設けたRAM、ROM等といった制御
回路内の記憶部に順次記憶し、算出時に利用される。
【0042】なお、カメラ1の作動後で間がなく、所定
数の検出出力が得られていない場合には、この得られた
分の振れ出力データの平均値を用いるようになってい
る。また、カメラ作動後において十分に時間が経過した
後は、常に最も古い時点での振れ出力データを前記カメ
ラCPU4内の記憶部から削除し。最新の振れ出力デー
タを加えた所定個数の振れ出力データの平均を用いると
よい。
【0043】ここで、ステップ140で得られた振れ出
力データは、ステップ160を通過しない場合には上述
した振れ基準値の算出演算には用いられない。さらに、
像振れ補正停止スイッチ13が閉状態で、ステップ15
0からステップ110へ戻る動作を繰り返している間
は、上述した基準値算出に用いられる振れ出力データは
更新されない。
【0044】したがって、撮影準備状態で撮影者がまず
合焦動作を行ない、次に像振れ補正停止スイッチ13を
作動させてフレーミング動作を行なう場合には、前記振
れ基準値の算出は像振れ補正停止スイッチ13を作動し
た時点で停止され、像振れ補正停止スイッチ13の作動
直前に算出された振れ基準値がカメラCPU4内の記憶
部に記憶され続ける。そして、前記ステップ150の判
定により、このステップ160がジャンプされる場合
は、振れ基準値の算出が停止されることになる。
【0045】また、ステップ170では、前記ステップ
140で得られた振れ出力から、ステップ160で既に
得られている振れ基準値を減じて、カメラCPU4は真
のカメラ振れ量を求めるようになっている。この操作
は、振れ検出出力中に混入するドリフト成分の除去等を
行なう効果を持つ。
【0046】さらに、ステップ180は、上述したステ
ップ170において演算により求めた真のカメラ振れ量
によって引き起こされる像振れ量を補正するための適正
な駆動制御信号をカメラCPU4は像振れ補正駆動部3
に出力し、像振れ補正光学系2を所要の状態にシフト移
動させ、像振れ補正を行なう。そして、このステップが
終了した後に、露光動作の開始を判定するステップ11
0に戻る。
【0047】一方、ステップ110の判定でステップ1
90に進むと、ステップ150同様に像振れ補正停止ス
イッチ13の状態をカメラCPU4が検出する。そし
て、スイッチ開であれば、次のステップ200に進む。
また、スイッチ閉であれば、像振れ補正駆動を露光中も
停止するので、ステップ220にジャンプする。
【0048】なお、このステップ190を含むルーチン
が露光期間中に複数回実行されるが、最初のルーチンで
スイッチ閉を検出した後は、露光時間中にスイッチ開へ
と状態が変化したときにも、ステップ230にジャンプ
するようにしてもよい。また、露光期間中に像振れ補正
停止の解除ができないようにしておいた方が、長時間露
光時等で操作性が向上する。
【0049】一方、ステップ200では、前記振れ検出
部12が検出して出力するカメラに加えられる角速度出
力をカメラCPU4に入力する。
【0050】次いで、ステップ210では、ステップ2
00で得られた振れ出力から、ステップ160で既に得
られている振れ基準値を減じて、カメラCPU4は真の
カメラ振れ量を求める。この操作は、前述したと同じ
で、振れ検出出力中に混入するドリフト成分の除去等の
効果を持っている。
【0051】また、ステップ220では、ステップ21
0で演算により求めた真のカメラ振れ量によって引き起
こされる像振れ量を補正するための適正な駆動制御信号
をカメラCPU4は像振れ補正駆動部3に出力し、像振
れ補正光学系2のシフト移動を行なう。
【0052】さらに、ステップ230では、露光動作を
開始するタイミングであるかどうかを、カメラCPU3
が判定する。この判定材料は主ミラー10の光路退避完
了時間経過等である。そして、露光開始タイミングであ
れば、ステップ240に進む。そうでなければ、ステッ
プ250にジャンプする。なお、既に露光が開始されて
いる場合もステップ250にジャンプする。
【0053】また、ステップ240においては、カメラ
CPU4は露光制御部6に作動制御信号を出力し、露光
動作を開始させる。さらに、ステップ250において
は、露光動作を終了するタイミングであるかどうかを、
カメラCPU4が判定する。そして、終了タイミングで
ない場合にはステップ190に戻る。また、終了タイミ
ングであるときには、ステップ260に進む。
【0054】そして、ステップ260において、カメラ
CPU4は露光制御部6に作動制御信号を出力して露光
動作を終了させる。このとき、像振れ補正駆動も同時に
終了させる。次いで、ステップ270に進むことによ
り、上述した一連のステップ動作が終了することにな
る。
【0055】ここで、上述したステップ動作において、
露光開始以降、ステップ190からステップ220まで
のルーチンを短時間で繰り返し行なうことはカメラCP
U4の処理能力の上でかなりの負担で、ステップ160
と同等の振れ基準値算出をこのルーチン内で行なうこと
は、カメラCPU4のコストアップ原因(高性能化が必
要になる)に成りかねない。
【0056】そして、露光前の振れ基準値を更新せず
に、露光中の像振れ補正駆動制御用に用いることは、カ
メラ1のコスト抑制のためにも有効な処置である。な
お、カメラ1全体の性能上やコスト上の条件によりカメ
ラCPU4を高性能化できるのであれば、ステップ16
0と同等な振れ基準値算出ステップをステップ200と
ステップ210の間に実行するようにしてもよい。ま
た、合焦動作に関しも、焦点検出ではなく被写体までの
距離を測定し、撮影光学系の結像状態を調節するような
カメラであっても構わない。
【0057】さらに、自動合焦装置を備えていないマニ
ュアルフォーカスカメラ、もしくはAFカメラのマニュ
アルフォーカスモード動作時においても、ステップ12
0,130を省略した形となるだけなので、上述した構
成を適用可能なことは自明である。換言すれば、マニュ
アルフォーカス動作時にあっても、特にスプリットプリ
ズム、マイクロプリズムのあるファインダであるの場合
において、そのファインダ中央部での焦点合わせを行な
った後にフレーミング動作を行なう場合があり、本発明
が有効となり得ることは容易に理解されよう。
【0058】図3の(a),(b)はフレーミング動作
を行なわない場合と行なった場合とでの振れ(角速度)
と時間との関係を示した特性線図である。
【0059】すなわち、この図3の(a)は合焦動作後
に撮影画角の変更、つまりフレーミング動作を行なわ
ず、像振れ補正停止スイッチ13も操作せずに、そのま
ま撮影を行なった場合の振れ検出出力の代表例を示して
いる。ここでは、被写体を狙って合焦させる間、撮影者
は被写体に対する撮影画角を変更しないように心がける
ため、振れ検出出力は、「振れ=0(角速度=0)」を
中心とした分布を示す。
【0060】したがって、この図で示した状況では、撮
影者はそのまま露光動作を行なうために、露光開始直前
までの振れ検出出力の平均値が「振れ=0(角速度=
0)」の出力として使用できることになる。なお、この
図においての振れ基準値算出区間は、レリーズ全押しス
イッチ5bが操作される全押しタイミングまでの連続し
た一定範囲区間である。
【0061】ここで、上述した振れ検出部12による振
れ検出の平均値は、たとえば特開平4−211230号
公報等に開示されるように、コリオリの力を利用した角
速度センサと、この角速度センサの出力に含まれるドリ
フト成分の周期よりも短くかつ検出しようとするカメラ
振れの角速度の周期よりも長い所定の時間内における角
速度センサの出力の平均値を求める平均値検出手段等に
よっても得られるものである。
【0062】なお、この従来公報では、第18図および
その説明から明らかなように、一定時間毎のA/D変換
値による複数個のサンプルを平均することにより、基準
値を算出しているが、これに限定されず、たとえば所定
時間毎に平均値を取り、その平均を算出して基準値とす
る等といった種々の変形例が考えられる。要は、カメラ
CPU4等の制御回路の記憶部でのメモリ容量に応じて
適宜選択すればよい。
【0063】一方、図3の(b)は合焦動作後に撮影画
像の芸術的効果を上げる等のために撮影者が撮影画角の
変更を行ない(フレーミング動作)、画角確認後に撮影
を行なった場合の振れ検出出力の代表例を示している。
このような場合には、被写体を狙って合焦させる間、撮
影者は被写体に対する撮影画角を変更しないように心が
けるため、振れ検出出力は、「振れ=0(角速度=
0)」を中心とした分布を示す。
【0064】しかし、その後に撮影画角を変更するフレ
ーミング動作を行なうと、一方に偏った振れ検出出力
(角速度出力)が発生してから収まり、その後の画角確
認時に再び振れ検出出力は、「振れ=0(角速度=
0)」を中心とした分布を示しながら、露光動作に入る
ことになる。
【0065】そして、露光直前まで振れ基準値の算出を
続けた場合、振れ基準値が露光動作前の所定時間におけ
る振れ検出出力の平均値となってしまうが、この期間中
にフレーミング動作による振れ検出出力のバイアス成分
が大きな割合で含まれることになる。よって、この平均
値は、「振れ=0(角速度=0)」とは大きく異なって
しまう。
【0066】したがって、このような状況下では、撮影
者は画角変更時(フレーミング動作時)に像振れ補正駆
動を一時的に停止させた方が、画角変更の動作が円滑に
行なえる。もし、停止させないと画角が変わらないよう
に像振れ補正駆動を行なってしまうものである。
【0067】そこで、像振れ補正停止スイッチ13の作
動によって、フレーミング動作中の振れ基準値の算出お
よび更新を一時的に停止し(像振れ補正停止SW閉タイ
ミング;図2におけるS150からS110に戻る部分
が相当する)、撮影前の画角確認時に像振れ補正停止ス
イッチ13が解除された時点で(像振れ補正停止SW開
タイミング;図2におけるS150からS160に進む
部分が相当する)、振れ基準値の算出および更新を再開
すれば「振れ=0(角速度=0)」を中心とした分布を
示す状況でのみ基準値の算出および更新が行なえるよう
にしている。
【0068】そして、このようにして求めた基準値を
「振れ=0(角速度=0)」の出力として使用した方
が、露光時において高精度の像振れ補正駆動が可能とな
るものである。なお、レリーズ全押しスイッチ5bが操
作されることにより、図2のフローチャートはS110
からジャンプする。
【0069】ここで、この図3の(b)の線図は、半押
しスイッチ5aのオンによりスタートし、合焦した後に
フレーミング動作を行なう際に像振れ補正停止スイッチ
13をオンし、フレーミング動作が終わったときにオフ
した後、レリーズ全押しスイッチ5bがオンするまでの
間の状態を示し、この例では、図中A1とA2とで示す
部分が、振れ基準値算出区間となる。しかし、この場合
において図中A1は採用せず、A2のみを採用して基準
値を算出するようにしてもよい。なお、図中Bは像振れ
補正停止スイッチ13を操作しない場合の振れ基準値算
出区間を示し、A1+A2での算出値との相違は明らか
であろう。
【0070】換言すれば、本発明によれば、フレーミン
グ動作中に検出される振れ検出出力を基準値の算出に用
いないようにしている。すなわち、像振れ補正停止スイ
ッチ13の作動直前の状態は、撮影者が被写体に対して
狙いを定め合焦動作を行っているときである。そして、
振れの検出出力は、「振れ=0」を中心とした分布を示
すことから、振れ検出出力の移動平均値が「振れ=0」
の出力として使用できることになる。
【0071】また、フレーミング動作が終了し、撮影前
に像振れ補正停止スイッチ13を非作動とする時点で
は、撮影者は再びカメラ1を静止状態となるように構え
るので、やはり振れの検出出力は「振れ=0」を中心と
した分布を示し、振れ検出出力の移動平均値が「振れ=
0」の出力として使用できることになる。
【0072】以上のことから、カメラCPU4内の基準
制御手段が像振れ補正停止スイッチ13の状態を検出
し、同じくカメラCPU4内の基準発生手段の動作を制
御するようにし、これによりフレーミング動作中の振れ
検出出力を基準値の算出に用いないようにすれば、振れ
検出出力の移動平均値が「振れ=0」の出力として正確
な値となる。
【0073】したがって、このようにして得られた振れ
検出出力の移動平均値を振れ検出の基準値とし、振れ検
出出力からこの基準値を減じた値を用いて像振れ補正駆
動部3の駆動を制御してやれば、振れ検出出力中に混入
するバイアス成分を除去できるとともに、振れ検出精度
の低下を防いで露光時の像振れ補正駆動部3の駆動誤差
発生を防ぐことが可能で、これにより像振れ補正光学系
2を所要の状態でシフト駆動し、像振れ補正を行なえる
こととなる。
【0074】図5は前述した図2で説明したカメラ振れ
検出および像振れ補正に関する作動の変形例を示し、図
2と同一のステップ部分には、同一番号を付して詳細な
説明は省略する。この実施例では、合焦、像振れ補正停
止、フレーミング、像振れ補正の停止または解除、露光
の基本動作の流れにおいて、像振れ補正停止、解除時
に、ステップ140で行なわれる振れ基準値およびその
算出動作を一旦初期化しようとしているものである。
【0075】すなわち、ステップ140で行なう基準値
の算出は、振れ検出出力の移動平均値を算出することで
あるが、移動平均算出に用いる検出出力の個数は、ある
程度多い方が安定性が高い。よって、図3の(b)で示
したように、像振れ補正停止または解除後の早期に露光
を開始された場合に、フレーミング像振れ補正停止前に
検出した出力の比率が大きい基準値が算出されることに
なる。
【0076】ここで、像振れ補正停止、フレーミング、
像振れ補正停止、解除までの動作が振れ検出部12とな
る角速度センサのドリフト周期との比で無視できない
程、長くなってしまったときには、振れ検出出力中に混
入するドリフト成分の除去等の効果を発揮できなくな
る。
【0077】そこで、この実施例では、カメラCPU4
において基準制御手段にタイマ機能を持たせ、これによ
り像振れ補正停止スイッチ13の閉状態開始からカメラ
CPU4においてタイマカウント動作を行なうように
し、限界時間(たとえばセンサのドリフト周期の約半分
程度の時間)以上に経過した後に、像振れ補正停止スイ
ッチ13が開状態となった場合には、その時点で振れ基
準値およびその算出動作を一旦初期化し、再度その時点
から基準値の算出を開始することとしたものである。
【0078】以下、各ステップを簡単に説明すると、ま
ず、ステップ100直後のステップ102において、カ
メラCPU4は、像振れ補正停止スイッチ13の状態カ
ウント用のパラメータであるPRMに0を代入し、初期
化するようになっている。
【0079】また、ステップ150からジャンプするス
テップ152では、カメラCPU4はパラメータPRM
のカウントアップを行なう。すなわち、像振れ補正停止
スイッチ13の閉状態でのカウントアップを行なうステ
ップである。
【0080】一方、像振れ補正停止スイッチ13が開状
態である場合にステップ150から進むステップ154
では、カメラCPU4は「パラメータPRM>Lim
(Lim:所定の限界値)」の判定を行なう。すなわ
ち、像振れ補正停止スイッチ13が閉から開となったと
き、閉状態がどれほどの期間であったかを判定するため
のステップである。なお、Limは先に説明した限界時
間に相当する値である。
【0081】ここで、上記式において不等号が成立する
ときには、スイッチ閉状態が限界時間を超過していたこ
とになるので、ステップ160で行なわれる基準値の算
出を初期化しなければならない。そして、不等号成立時
はステップ156に進む。また、不成立ならば前述した
図2で説明したフローチャートと同様に、ステップ16
0以下に進む。
【0082】ステップ156では、カメラCPU4はス
テップ160で行なう基準値の算出動作をリセットす
る。すなわち、カメラCPU4内の記憶部等に既に記憶
されている移動平均を求めるための検出出力数を初期化
し、カメラ作動開始直後の状態にする。この動作による
ステップ160での動作の様子は後述する。
【0083】次いで、ステップ158では、カメラCP
U4はパラメータPRMを初期化する。これは、ステッ
プ154の判定によりステップ156を一度だけ通過す
るようにするためである。そして、終了後はステップ1
60に進む。
【0084】一方、ステップ156を通過した後のステ
ップ160の基準値算出は、カメラ作動直後にステップ
160で成される動作と同じとなり、このルーチンのス
テップ140で得られた振れ出力データのみを用いるこ
ととなる。さらに、スイッチ開状態となった以後、ステ
ップ110から180までの一連のステップを繰り返す
ルーチン動作では、ステップ156は通過しなくなるの
で、十分に時間が経過した後は、図2で説明したように
常に最も古い時点での振れ出力データを削除し最新の振
れ出力データを加えた所定個数の振れ出力データの平均
を用いるような算出動作がステップ160で行なわれる
ことになる。
【0085】ここで、この実施例において、ステップ1
54で用いられる限界値Limはセンサのドリフト周期
や撮影者の手振れ振動周期を元に、適当な値を設定して
やるとよい。さらに、センサのドリフト周期はカメラ個
別で条件が異なる場合があるので、カメラ製造時にカメ
ラCPU4内のROM(EEPROMを用いるのが一般
的である)に個別設定記憶させてもよい。
【0086】なお、この実施例でのカメラに上述した限
界値調節手段を付加し、撮影者の好みによって調節可能
なものとしてもよいし、あるいは図2で説明したタイマ
機能の無い状態とこの図5で説明したタイマ機能を有す
る状態とを切り換え可能なスイッチを付加してもよい。
【0087】ここで、上述したタイマ機能を省略し像振
れ補正停止スイッチ13が閉から開と成ったときは無条
件にステップ160で行なう基準値の算出動作をリセッ
トするようにしても、上述したスイッチ操作後に即座に
レリーズ動作が成されることは少ないため、実用上問題
のないものである。特に、図2の変形例として説明し
た、ステップ160と同等な振れ基準値算出ステップ
を、一連の露光動作中においても実行するようなカメラ
の場合には、露光準備段階で基準値の算出および更新が
進められるため、適用に好適である。
【0088】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得る
ことは勿論で、種々の変形例が考えられることは言うま
でもない。たとえば上述した実施例では、像振れ補正駆
動部3、、露光制御部6、合焦駆動部8等を駆動制御し
たり、振れ検出部12、像振れ補正停止スイッチ13、
焦点検出部7、レリーズスイッチ5等の検出出力を受け
て、演算、処理する制御手段を、カメラCPU4内に設
けた場合を説明したが、本発明はこれに限定されないこ
とは容易に理解されよう。
【0089】また、上述した実施例では、像振れ補正停
止手段である像振れ補正停止スイッチ13を、カメラ本
体部の前面下部に突出させて手動操作可能に設け、撮影
者が意図的に操作可能に構成したが、本発明はこれに限
定されず、たとえば図6に示すように、レリーズスイッ
チ5を三段押し構造によるスイッチとし、第1段押しス
イッチSW1、第2段押しスイッチSW2および第3段
である全押しスイッチSW3を、一つのスイッチ操作部
により操作可能に構成してもよいことは容易に理解され
よう。
【0090】ここで、三段押し式のレリーズスイッチ5
において、第1段押しスイッチSW1を、前述した像振
れ補正停止スイッチ13の代りとなるスイッチとし、こ
のスイッチSW1でAFをオン、防振機能をオフとし、
第2段押しスイッチSW2でAFはオン状態のままと
し、防振機能をオンするとともに、第3段目の全押しス
イッチSW3を図1での全押しスイッチ5bと同じ働き
をするスイッチとするとよい。
【0091】しかし、これに限定されず、第1段押しス
イッチSW1を前述した図1での半押しスイッチ5aと
同様にAFのみを作動させ、防振機能はオンのままと
し、第2段押しスイッチSW2を、前述した像振れ補正
停止スイッチ13の代りとなるスイッチとするととも
に、第3段目の全押しスイッチSW3を図1での全押し
スイッチ5bと同じ働きをするとともに防振機能をオフ
するスイッチとしてもよく、また上述した二つのスイッ
チ仕様を、撮影者の好み等によって切換え選択可能に構
成してもよい。
【0092】さらに、前述した実施例では、振れ検出部
12での角速度センサからの出力により演算して得られ
る移動平均出力を記憶しておく記憶部を、カメラCPU
4内に設けた場合を例示したが、これに限定されないこ
とも言うまでもない。
【0093】また、上述した実施例では、本発明をAF
スチルカメラ1に適用した場合を説明したが、これに限
定されず、像振れ補正機能付きの撮影装置であれば、適
宜の撮影装置に適用して効果を発揮できるものであり、
さらにAF付きであっても、AF無しの撮影装置であっ
てもよいことは容易に理解されよう。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る像振れ
防止機能付き撮影装置によれば、振動を検出する振れ検
出手段と、その検出手段出力の基準値を発生する基準発
生手段と、撮影像の揺動を補正する像振れ補正手段と、
その動作を停止させる像振れ補正停止手段と、この像振
れ補正停止手段の作動、非作動等の状態を検出し基準発
生手段の動作を制御する基準制御手段とを備えてなる構
成としたので、簡単な構成であるにもかかわらず、像振
れ補正停止スイッチの作動状況を適切かつ確実に検出
し、振れ基準値の算出を停止または開始することによ
り、撮影者にとって自然な動作のみで、しかも複雑なカ
メラ状況判定回路等を必要とせずに、合焦後の画角変更
による振れ検出出力の偏りの影響を受けずに、「振れ=
0(角速度=0)」の算出を高精度で行なえるという実
用上優れた効果を奏する。
【0095】特に、本発明によれば、フレーミング動作
中の振れ検出出力へのバイアス成分の混入を除去し、し
かも露光時における像振れ補正精度を高精度なものとす
ることができ、しかもコスト低減化も図れるという利点
を奏する。
【0096】また、このような本発明に係る像振れ防止
機能付き撮影装置においては、基準発生手段を、振れ検
出手段からの出力の移動平均出力を発生するようにした
り、基準制御手段を、基準発生手段の発生する基準値の
更新を停止させる制御を行なうようにしたり、あるいは
基準発生手段の発生する基準値を初期化させる制御を行
なうようにしたり、さらに基準制御手段にタイマ機能を
設け、像振れ補正停止手段の状態とこのタイマの状況と
を検出することにより、基準発生手段の動作を制御する
ように構成したので、簡単かつ安価な構成であるにもか
かわらず、像振れ防止機能とフレーミング動作とを、撮
影者の意図や好みに応じて適宜所要の状態で作動させ、
写真撮影の多様化を図り、しかも像振れ補正を適切に行
ない、精度のよい像振れ補正を行なった写真撮影を行な
えるという利点を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像振れ防止機能付き撮影装置の一
実施例を示し、像振れ補正制御系を説明するためのブロ
ック図である。
【図2】本発明に係る像振れ防止機能付き撮影装置にお
いて、カメラの振れ検出および像振れ補正に関する作動
の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図3】(a)は合焦動作後に撮影画角の変更を行なわ
ずに撮影をそのまま行なったフレーミング動作を行なわ
ない場合の振れ検出出力の代表例を、(b)は合焦動作
後に撮影画像の芸術的効果を上げるために撮影者が撮影
画角の変更を行なって画角確認後に撮影を行なったフレ
ーミング動作を行なった場合の振れ検出出力の代表例を
示す特性線図である。
【図4】本発明に係る像振れ防止機能付き撮影装置を適
用したAFスチルカメラの一実施例を示す概略構成図で
ある。
【図5】本発明に係る像振れ防止機能付き撮影装置にお
いて、カメラの振れ検出および像振れ補正に関する作動
の別の実施例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る像振れ防止機能付き撮影装置の他
の実施例を示す像振れ補正制御系を説明するためのブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 AFスチルカメラ(像振れ防止機能付き撮影装
置) 2 像振れ補正光学系 3 像振れ補正駆動部 4 カメラCPU 5 レリーズスイッチ(二段押しまたは三段押しスイ
ッチ) 5a 半押しスイッチ 5b 全押しスイッチ 6 露光制御部 7 焦点検出部 8 合焦駆動部 12 振れ検出部 13 像振れ補正停止スイッチ SW1 第1段押しスイッチ(像振れ補正停止スイッチ
手段) SW2 第2段押しスイッチ(像振れ補正停止スイッチ
手段) SW3 全押しスイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影装置に加えられる振動を検出する振
    れ検出手段と、 この振れ検出手段からの出力の基準値を発生する基準発
    生手段と、 撮影像の揺動を補正するための像振れ補正手段と、 この像振れ補正手段の動作を停止させる像振れ補正停止
    手段と、 この像振れ補正停止手段の状態を検出し前記基準発生手
    段の動作を制御する基準制御手段とを備えたことを特徴
    とする像振れ防止機能付き撮影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の像振れ防止機能付き撮影
    装置において、 基準制御手段は、像振れ補正停止手段の作動、非作動の
    状態を検出することを特徴とする像振れ防止機能付き撮
    影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の像振れ防止機能付き撮影
    装置において、 基準発生手段は、振れ検出手段からの出力の移動平均出
    力を発生することを特徴とする像振れ防止機能付き撮影
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    の像振れ防止機能付き撮影装置において、 基準制御手段は、基準発生手段の発生する基準値の更新
    を停止させる制御を行なうことを特徴とする像振れ防止
    機能付き撮影装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4記載の像振れ防止機能付き撮影装置において、 基準制御手段は、基準発生手段の発生する基準値を初期
    化させる制御を行なうことを特徴とする像振れ防止機能
    付き撮影装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4または請求項5記載の像振れ防止機能付き撮影装置に
    おいて、 基準制御手段はタイマ機能を有しており、 像振れ補正停止手段の状態とこのタイマの状況とを検出
    し、基準発生手段の動作を制御することを特徴とする像
    振れ防止機能付き撮影装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5または請求項6記載の像振れ防止機能付き
    撮影装置において、 基準発生手段は、像振れ補正停止手段の停止、解除にか
    かわらず、一定時間内での振れ検出手段の検出出力を記
    憶する記憶手段を有していることを特徴とする像振れ防
    止機能付き撮影装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6または請求項7記載の像振れ防
    止機能付き撮影装置において、 像振れ補正停止手段は、独立した操作手段として構成さ
    れていることを特徴とする像振れ防止機能付き撮影装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6または請求項7記載の像振れ防
    止機能付き撮影装置において、 像振れ補正停止手段は、他の機能操作手段に併用して設
    けられていることを特徴とする像振れ防止機能付き撮影
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11148860A (ja) * 1997-11-18 1999-06-02 Nikon Corp ブレ検出装置及びブレ補正カメラ
JP2002099013A (ja) * 2000-09-21 2002-04-05 Nikon Corp 振れ検出装置及びブレ補正光学機器

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