JPH0720968A - 電圧と周波数を動的に変更することによってコンピュータの消費電力を減少させる方法 - Google Patents

電圧と周波数を動的に変更することによってコンピュータの消費電力を減少させる方法

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JPH0720968A
JPH0720968A JP6139806A JP13980694A JPH0720968A JP H0720968 A JPH0720968 A JP H0720968A JP 6139806 A JP6139806 A JP 6139806A JP 13980694 A JP13980694 A JP 13980694A JP H0720968 A JPH0720968 A JP H0720968A
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Russell R Atkinson
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プログラム制御下で、性能に重大な影響を与
えているとユーザに知覚させることなく、電圧およびク
ロック速度の両方を動的に減少させることにより、コン
ピュータシステムにおける電力消費を減少させること。 【構成】 プログラム制御下でコンピュータ回路の消費
電力を動的に変更する方法を開示する。特定の動作や回
路の最近のアイドル時間の量に基づいて、電力制御サブ
システムが必要とされる最少の電力レベルを決定する。
回路に対してその最少の電力レベルを与えるための電圧
およびクロック速度が決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータにおける
消費電力の減少、更に言えば、プログラム制御下でコン
ピュータシステムの電圧と周波数とを動的に変更するこ
とによってコンピュータにおける消費電力を減少させる
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムでは、特にポータ
ブルコンピュータシステムでは、電力の消費が重要な問
題である。電力を保存することによって、コンピュータ
が外部電力源との接続を絶たれた場合でも、ポータブル
コンピュータデバイスを内部バッテリから効果的に動作
させることができる時間が延長される。ポータブルコン
ピュータの顧客は、低電力環境に置かれたディスクトッ
プマシーンで見られるものと同じか、若しくはそれ以上
の計算能力を要求している。「良好に設計された」CM
OS回路における電力の消費は、以下の公式によって近
似することができる切換素子によって左右される。 P=f* * dd 2 ここで、fはクロック周波数であり、Cは各クロックサ
イクルで切り換えられる平均実効容量、Vddは供給電圧
である。このように、電力を減少させるためには、f、
C、Vddが最少となる必要があるが、その一方で必要な
機能は維持しなければならない。最大周波数はVddに対
してほぼ線型に減少し、以下の公式によって近似するこ
とができる。
【0003】f=k* dd ここで、kは定数ファクタである。この結果、電圧を5
Vから2Vに低下させることにより、2.5のファクタ
によって電力において15個の可能なフォールド減少
(fold refuction) を提供し(2.5* 2 /22 )、
一方、同様に、コンピュータの最大動作周波数は約2若
しくは1/2のファクタだけ低下する。多くのIC製造
者は、供給電圧の範囲以上で動作するチップを販売す
る。ある場合には、異なる電圧モードに対しても変わら
ない作業を行なうようにして、チップの特性を簡単に変
更することができる。幾つかのシステムは、一定の低電
圧で実行を行なうことによって消費電力を減少させてい
る。しかしながら、低電圧で連続的に実行すると性能は
低下してしまうため、ユーザにとっては受入れ難いもの
となる。他の低電力コンピュータシステムは、それらの
クロック速度を保存電力に変更する。クロック速度だけ
を変更することによって電力の使用は線型的に減少す
る。しかしながら、それらが忙しくない場合にそれらの
クロックを実際的に停止することができるスタティック
ICでは、クロックを低速とするようなものよりは、単
に、仕事があるときは可能な限りクロックを高速で走ら
せ、仕事がないときはそれを完全に停止させてしまうよ
うなものの方が利点が多い。
【0004】Smith 等に付与された米国特許第5,167,02
4 号は、トランジスタスイッチを通じてコンピュータ内
部の様々な装置を制御するポータブルコンピュータのた
めの電力管理方法を記述する。このトランジスタスイッ
チは、コンピュータ内部の様々な装置に対するクロック
信号をそれらが使用されていないときは非作動とし、使
用が必要とされるまではデバイスに対して電圧を供給し
ないようにするか、若しくは、25〜30%の電力セー
ブを提供する「スローモード」とするようクロック信号
の周波数を減少させることにより、電力の分散を制御す
る。幾つかの適用においてはリアルタイム動作が必要と
される。無線モデム、スピーチおよびビデオ圧縮、スピ
ーチ知覚動作は、ピーク速度付近での計算を必要とす
る。しかしながら、それらの適用のリアルタイムの必要
性が一旦満足されると、計算スループットを増加させる
ことに実際的な利点は存在しない。本発明では、プログ
ラム制御下で電圧を動的に変更することによって電力の
消費を減少させる。低電圧で実行を行っているIC若し
くはコンピュータサブシステムは、より低いクロック速
度も必要とする。なぜなら、それは急速には切り換えら
れないからである。コンピュータのオペレーティングシ
ステムは、所定時間で実行が行われている作業に対して
適切な電力レベルを決定し、実行により多くの時間が費
やされるようそれらの作業に対する電圧およびクロック
速度を低下させる。
【0005】コンピュータ全体で全ての時間において低
電圧若しくは低速度で実行させると、幾つかの作業にと
っては十分な速度とはならないという問題がある。電圧
と速度をオペレーティングシステムの制御下で動的に変
化させるということは、実行すべき作業に依存して、必
要とされた場合にはCPUを高速とし、その他の時間で
は電力を保持できることを意味する。
【0006】
【発明の概要】本発明は、実行すべき作業を決定し、そ
の作業を実行するのに必要な最低の電力レベルを決定
し、その電力レベルで実行するのに必要な電圧およびク
ロック速度を決定することによって、電気回路の消費電
力を減少させる方法を記述する。クロック速度と供給電
圧が決定されたレベルに設定され、作業が実行される。
この方法は更に、作業を実行するために許容し得る最低
の電圧とその電圧で実行するのに必要なクロック速度と
を決定することにより、若しくは、その作業を完了する
のに必要とされる最少のクロック速度とそのクロック速
度を支持するのに必要な電圧とを決定することにより、
実行される。クロック速度と供給電圧が決定されたレベ
ルに設定され、作業が実行される。本発明の他の特徴に
よれば、電力レベルを決定する方法は、回路における最
近のアイドル時間の量を決定することによって実行され
る。この電力レベルは最近のアイドル時間の量に基づい
て選択され、電圧およびクロック速度は作業を実行する
ための電力レベルを提供するよう調整される。本発明の
目的は、プログラム制御下で、性能に重大な影響を与え
ているとユーザに知覚させることなく、電圧およびクロ
ック速度の両方を動的に減少させることにより、コンピ
ュータシステムにおける電力消費を減少させることであ
る。
【0007】
【実施例】図1は汎用システム10のブロック図を示
す。このシステムは汎用コンピュータシステム20に基
づいている。本明細書での記述を目的とするなら、コン
ピュータシステム20は、集積回路(IC)、コンピュ
ータボード、幾つかのサブシステム、コンピュータそれ
自身であってもよい。更に、コンピュータには、これら
のシステムの中の幾つかが存在していてもよく、また、
これらのシステムの各々が1つのシステムの異なる部分
を制御するようなものでもよい。コンピュータシステム
20の一部は電力制御サブシステム22を備えており、
この電力制御サブシステム22は、コンピュータシステ
ム20の動作を実行するのに必要とされる電力レベルを
決定するために計算を実行する。この所望の電力レベル
は、電力選択信号pwr−sel24によってシーケン
サ26に提供される。この図において、Pwr−sel
24は、単一の信号によって表示され且つ記述されてい
るが、pwr−selは所望の電力レベルを記述する多
数のラインnであってもよいことを当業者には明らかで
あろう。シーケンサ26は、所望の電力レベルを達成す
るクロック速度と電圧値を選択する。この電圧は、現在
のクロック速度に対する最少電圧より大きいか若しくは
等しいときはいつでも要求される。従って、クロック速
度が減少された場合、電圧はクロックより遅くに低下さ
れなければならないが、クロック速度が増加された場合
には、電圧をクロックの前に上昇させる必要がある。
【0008】可変クロック源36に基準周波数ref−
clk信号34が付与される。このクロックは、コンピ
ュータ、若しくは専用のソース、若しくは外部ソースか
ら来るものでもよい。図示を目的として、clk−se
l信号30は、この図においては単一の信号によって表
示され且つ記述されているが、所望のクロック速度を記
述する多数の信号mであってもよいことは明らかであろ
う。可変クロック源36からの出力、即ちクロック信号
38は、コンピュータシステム20に付与されて所望の
動作を実行する。可変電圧源40に電圧選択volt−
sel信号28が付与される。図示を目的として、vo
lt−sel信号30はこの図においては単一の信号に
よって表示され且つ記述されているが、所望の電圧レベ
ルを記述する多数の信号pであってもよいことは明らか
であろう。所定の電圧Vdd42がコンピュータシステム
20に付与され、所望の動作を実行する。図2はシステ
ム10のために電力レベル選択を実行するような本発明
の方法の全体を記述する。これらの段階はシステム10
のサブシステムの組合せによって実行されてもよい。
【0009】ボックス50のステップは、実行するべき
動作を発見する。ボックス52のステップは、許容し得
る性能レベルで動作を実行するのに必要な最少の電力を
決定する。より低い電力消費率を選択する多くの方法が
存在する。幾つかの作業は「バックグランド」という名
を付することが可能であり、時間は重要ではない。例え
ば、メール配送処理は、最終的には完了されねばならな
いが、機械性能に重大な影響を与えていることをユーザ
に知覚されることなく、より長い時間をかけることがで
きる。いくつかの作業は完了するのに調時された時間を
有し、非常に予測が容易な性能を有する。このような作
業は、この作業が正確にある時間通りに、性能予測の限
界の範囲内で、しかもそれほど早くなく、終了するよう
クロックを遅延させることができる。適当な電圧が、計
算されたクロック値から引き出される。これらの作業に
は異なる優先順位が付され、これらの優先順位に基づい
て決定された電圧とクロック速度を有する。ユーザとの
相互作用を必要とする作業は高い優先順位を持ち、相互
作用をあまり必要としない作業は中間の優先順位を備
え、ゆっくり実行することを許された作業はバックグラ
ンド優先順位を持つ。バッテリ寿命が低い場合、ポータ
ブルコンピュータにおいて電圧が低くされるため、速度
は減少するがユーザは有用な作業を行なうことができ
る。何もしないユーザにとってもこれは許容し得る交換
となるだろう。また、ユーザは、例えば、各ウィンドー
上に「スピードバー」を備えることにより、作業に対し
て制御を与えることができる。ユーザは、この「スピー
ドバー」を変更することにより、より低速で実行しても
よい動作が電力の消費をより少なくするよう、そのウィ
ンドウー内の作業の実行速度を制御することができる。
【0010】各チップ、若しくはサブシステムに対し
て、チップが実行する最大および最少電圧を特定しなけ
ればならず、各電圧に対する適当なクロックレベルが選
択される。それらの製造者によって3.3V〜5Vの範
囲に既に特定されている幾つかのチップは、例えば、
3.3Vと5Vのそれぞれに関して特定されたクロック
速度を有するが、それらの間の電圧に関するクロック速
度は有していない。これらの値は実験によって決定する
ことができるもので、保守的なクロック速度を選択する
ことによって実験を減らすことができる。ボックス54
のステップは、新たに要求された電力が前の電力レベル
より少ないレベルであるかどうか判断する。もしそうな
らば、ボックス56のステップがクロック速度の減少を
開始し、ボックス58のステップで、遅延間隔の後に電
圧の減少を開始する。この遅延は幾つかの回路について
は省略できることを注意する。ボックス66のステップ
がこの動作を開始する。図において、クロック速度と電
圧の減少が開始されるが、それ自身の動作が開始される
前には完了しない。また、この動作は、ステップ56と
58の両方が実行される前に開始されてもよい。従っ
て、クロックと電圧の調整をこの動作と並行して実行し
てもよい。この動作は、その処理の後のより遅くに、こ
の減速のためにその開始よりも遅く実行される。これに
よってタイミングの問題が引き起こされてしまうシステ
ムや動作では、クロックや電圧が所望のレベルに到達す
るだけの十分な時間を過ぎるまでこの動作は開始されな
い。
【0011】新たに要求された電力が前のレベルより少
ないものでなければ、ボックス60のステップは要求さ
れた電力における増加を調査する。もし増加する必要が
なければ、動作は単にボックス66のステップで開始す
る。もし電力を増加する必要があれば、ボックス62の
ステップは電圧において増加を開始する。コンピュータ
システムを通じて電圧を増加させるのに十分な遅延時間
の後に、ボックス64のステップがクロック速度におけ
る増加を開始する。この動作はボックス66のステップ
で開始される。また、電圧とクロック速度で増加が開始
されるが、それ自身の動作が開始する前には完了され
ず、この動作は電圧とクロック速度の増加と並行して実
行され得る。その実行の間に動作速度を増加させるシス
テムや動作ではタイミングの問題が生じるが、この動作
は、クロックと電圧が所望のレベルに到達するのに十分
な時間を過ぎるまでは開始されない。図3のフローチャ
ートは、ステップ52に記述されているような、必要と
する電力要求を決定するために使用される方法の一例を
記述する。これは本質的には多数の状態に対するテスト
である。他の状態も容易に加えることができる。このコ
ードは容易にオペレーティングシステムに付加される。
なぜなら、それは、作業のスケジューリングの実行には
干渉せず、迅速に実行されるためである。ボックス70
のステップで、オペレーティングシステムスケジューラ
は、次のジョブ、即ち実行すべき作業を選択する。ボッ
クス72のステップは、作業の優先順位を決定する。も
しそれが低い優先順位の作業であれば、最少のクロック
速度がボックス88のステップによって選択される。
【0012】現在の作業が低い優先順位でなければ、ボ
ックス74のステップは、アイドル時間の大きな割合が
最近存在していないかどうかを判断する。例えば、シス
テムがあまりに高速にその動作の全てを実行したために
アイドル時間の多くをまだ有している場合には、おそら
く、システムは電力の消費を最適なものとするためにそ
の実行をより遅くしまたその電圧をより低いものとす
る。この割合は、ユーザ若しくはシステム設計者によっ
て設定され、システムの知覚スピード、及び/又は必要
性に従って変更することができる。多くの最近アイドル
時間が存在する場合には、ボックス80のステップで、
この作業に対してスクリーン若しくはキーボードI/O
オペレーションが必要かどうかが判断される。スクリー
ン若しくはキーボードI/Oオペレーションを実行する
ため、ボックス86のステップはクロックを最大クロッ
ク速度に設定し、これに対応して電圧レベルを最大電圧
に設定する。しかし、スクリーン若しくはキーボードI
/Oオペレーションが現在の作業中には存在しなけれ
ば、ボックス84のステップはクロック速度と電圧を減
少させるだろう。これはアイドル時間の量を減少させる
一方、消費電力も減少させる。
【0013】ほとんどの例では、あまりに多くのアイド
ル時間が存在する場合は電圧とクロック速度は低くされ
る。クロック速度を低下させるものの例外として、スク
リーン若しくはI/Oオペレーションに対する調査が上
述の方法に示されている。なぜなら、これらの動作は一
般的により高速且つ最大の速度を必要とするからであ
る。しかしながら、幾つかのシステムでは、その付近に
アイドル時間が存在する場合にシステム性能に対する影
響を防止するのではなく、スクリーン若しくはキーボー
ド若しくは他のI/Oオペレーションに対する最大速度
までクロック速度を増加させることが常に必要とされ
る。このことは、ボックス80のテストを、おそらくは
ボックス74、72のステップより前に、より早期に実
行すべきことを必要とする。多くの最近アイドル時間が
存在しなければ、ボックス76のステップは最近アイド
ル時間が存在しないかどうかを判断する。例えば、シス
テムがそのような低い速度で一定速度で実行している場
合、そのシステム性能は影響を受ける。その付近にアイ
ドル時間が存在しなければ、ボックス82のステップ
は、クロックをより高速のクロック速度に増加させ、そ
れに対応して電圧を増加させる。もし幾らかのアイドル
時間が存在していれば、ボックス78のステップは、ク
ロック速度を変更する必要はないと判断し、現在の設定
のままとする。オペレーティングシステムのスケジュー
ラは、ボックス90のステップの制御に戻される。
【0014】最適な電力消費と性能を与えるのに所望さ
れるアイドル時間の平均量により、システムは、ユーザ
が知覚するシステム性能に重大な悪影響を与えることな
く、可能な限りゆっくりとシステムを実行することがで
きることになる。図3のステップは作業の動作中反復さ
れ、動作中のアイドル時間の量に基づいて、その動作を
通じて反復的に電圧およびクロック速度を調整する。こ
の調整は、作業のパラメータが動作を通じてほぼ一定で
ある作業に対して特別に機能する。図4は、シーケンサ
26によってシステム10で実施されるタイミングを記
述する。例えば、pwl−selラインが電力の増加を
示したとき、vol−selラインがt1 後に上昇す
る。クロック速度は、電圧が適当なレベルに到達してそ
のクロックスピードを支持するまで上昇すべきでない。
このため、clk−selはt2 だけ遅延される。電力
が減少すると、clk−selは、pwr−selの減
少後のt3 に減少する。クロックが低電圧を支持するの
に十分遅くなるまでは、電圧を減少すべきでないため、
volt−selはt4 まで遅延される。製造者は一般
には供給電圧が動的に変化することを予測していないた
め、またチップに対してそのような遅延を特定しないた
め、遅延値は実験によって引き出される。しかしなが
ら、保守的な値を選択することにより、即ち、1ミリ秒
という遅延を選択することにより、この実験を減少させ
ることもできる。
【0015】図5〜図8は、図1に示したシステム10
を生成するために使用される回路のブロック図を記述す
る。明確のため、ここでは、回路を2つの選択可能なク
ロック速度と2つの選択可能な電圧レベルによって記述
している。しかしながら、この回路を拡張してクロック
速度と電圧レベルの両方の数をより大きなものとするこ
とができることも明らかであろう。シーケンサのブロッ
ク図が図5に示されている。pwr−selは、ref
−clkライン34によってクロックされる遅延回路に
入力される。遅延出力はマルチプレクサ104に入力さ
れる。ref−clk34は反転されて、pwr−se
lライン24によってトリガされるDフリップフロップ
108に入力される。フリップフロップの出力は、遅延
されたpwr−sel遅延であり、マルチプレクサに入
力される。この遅延電力信号は、遅延装置からの反対側
のクロックエッジ上でトリガされるため、clk−se
lラインはクロック出力ライン上にグリッチ(glitch)
を生じさせない。pwr−sel信号24は反転され
て、第2の遅延102中へ入力され、この反転された出
力が第2のマルチプレクサ106に入力される。
【0016】図6は、図5の遅延回路100若しくは1
02を記述する。この入力はANDゲート118で基準
クロック入力と結合される。ゲート118からの正の出
力は、カウンタ120を開始させる。カウンタ120の
出力は、比較器122によって固定遅延128と比較さ
れる。カウンタが遅延値に到達している場合、比較器の
出力信号がフリップフロップ126の出力とORされ
て、その結果がフリップフロップ126に入力される。
カウンタとフリップフロップは共にリセットラインによ
って消去される。1つのpwr−selラインの他に、
遅延100は更にゲート118の前にデコーダを有する
こともできる。図7は、可変クロック源36のために使
用される回路のブロック図を示す。システムの最大クロ
ック速度で実行を行なうref−clkがプログラム可
能な周波数ディバイダに付与される。この場合、周波数
ディバイダは、クロック源を分割するフリップフロップ
とclk−selによって選択された周波数を分離する
マルチプレクサ142とを備える。1つ以上のclk−
selラインと複数のクロック周波数が存在していても
よい。クロック源は、クロック出力上にグリッチが導入
されるのを防止するように設計されねばならない。
【0017】図8は、可変電圧源40のために使用され
る回路のブロック図を示す。volt−selライン2
8は電圧源回路に対する入力である。vol−sel
は、所望の電圧レベルを表示する幾つかの信号を備える
こともでき、これらの信号はデコーダに入力される。フ
ィードバック増幅器147のトランジスタの適当なライ
ンにvolt−selによって電力が供給され、出力V
ddを生成する。電圧源40は、電圧をサブシステム全体
に渡って徐々に変更するためにローパスフィルタをも必
要とする。このフィルタ値は、システムに対して実験的
に決定され得る。電圧を変化させるのにより多くの時間
を要する比較的大きなフィルタを付加することにより、
実験を減らすこともできる。コンピュータのサブシステ
ム若しくはICに対するクロックの変化は、異なる外部
クロックに対して配送を行なうためにCPUがそのデー
タをバッファする必要があること、若しくは、CPUを
整合させるためにシステム全体がクロック速度を変更す
る必要があること、のいずれかを意味する。コンピュー
タ内部に多数の異なるクロック速度が存在することは珍
しいことではなく、異なるクロックを用いてシステムの
複数部分中のデータを移動させるような標準的な方法が
存在する。この場合、問題は簡単なものとされる。なぜ
なら、低速とされたCPUクロックは、基本速度の整数
倍若しくはその分数で実行を行っている他のクロックと
同期させることがいまだ可能だからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムのブロック図。
【図2】図1のシステムの電力レベル選択を実行する一
般的な方法を記述する図。
【図3】必要な電力要求を決定する方法を記述する図。
【図4】シーケンサで実施されるタイミングを記述する
【図5】図1のシーケンサのブロック図。
【図6】図5のシーケンサのための遅延回路のより詳細
なブロック図。
【図7】図1のシステムの可変クロック源のブロック
図。
【図8】図1のシステムの可変電圧源のブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディヴィッド エイ ウッド アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 53705 マディソン バスカム ストリー ト 2115 (72)発明者 アレン ジェイ ディマース アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95006 ボールダー クリーク ホプキン ズ グルチ 720 (72)発明者 ラッセル アール アトキンソン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95003 アプトス レッドウッド ドライ ヴ 3223

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2の作業を実行する電気回路の消費電
    力を動的に調整する方法であって、前記回路は供給電圧
    源とクロック源とを備え、第1の作業を実行するために
    第1の電力レベルに設定されているものであって、前記
    方法が、 前記電気回路によって実行すべき第2の作業を決定し、 この第2の作業を実行するのに必要な第2の電力レベル
    を決定し、 決定された第2の電力レベルを与えるために電圧におけ
    る変化を決定し、 決定された第2の電力レベルを与えるためにクロック速
    度における変化を決定し、 前記決定された電圧における変化に従って前記電気回路
    に対する供給電圧を変更し、 前記決定されたクロック速度における変化に従って前記
    クロック源を変更し、 前記第2の作業を実行する、ことを特徴とする方法。
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