JPH07209328A - 加速度検出装置 - Google Patents

加速度検出装置

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JPH07209328A
JPH07209328A JP2001294A JP2001294A JPH07209328A JP H07209328 A JPH07209328 A JP H07209328A JP 2001294 A JP2001294 A JP 2001294A JP 2001294 A JP2001294 A JP 2001294A JP H07209328 A JPH07209328 A JP H07209328A
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JP
Japan
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acceleration
fixed
insulating substrate
electrode
sensor
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JP2001294A
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Inventor
Yasuhiro Negoro
泰宏 根来
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加速度検出装置において、絶縁基板に静電容
量として加速度を検出するセンサ部と、センサ部からの
検出信号を電圧信号に変換する回路部を設ける。そし
て、小型化と高精度検出を行う。 【構成】 ガラス基板22上には電極パターン23,2
4が形成され、その上にはセンサ部25と回路部36が
設けられている。そして、センサ部25と回路部36と
は各電極パターン23で接続され、回路部36から検出
信号は電極パターン24,金属端子38を介して外部に
導出される。これにより、リード線による接続を不要と
してノイズの発生を低減できる。また、加速度検出装置
21を一体にでき、小型化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両等の加速度
を検出するのに好適に用いられる加速度検出装置に関
し、特に、加速度を検出するセンサ部と該センサ部から
の検出信号を処理する回路部とを一体に形成した加速度
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両等の加速度や回転方向を検
出するのに用いられるセンサ部としての加速度センサ
は、電極板間の静電容量を利用して検出するもので、例
えば特開平3−94169号公報および特開昭62−2
32171号公報等によって知られている。
【0003】しかし、これらの加速度センサは、固定部
と可動部との対向する電極のなす面積(以下、「有効面
積」という)が小さくその離間寸法が大きいために、検
出感度が小さくなり高精度の加速度検出を行うことがで
きなかった。
【0004】このような欠点を改良するために、他の従
来技術として特開平4−115165号公報に記載の加
速度センサでは、固定電極と可動電極にくし状電極を用
い、電極間の有効面積を大きくして検出感度を向上させ
るようにしている。
【0005】ここで、従来技術による加速度センサを、
図11および図12を用いて説明する。
【0006】図中、1は加速度センサ、2は該加速度セ
ンサ1の基体をなす正方形状の絶縁基板としてのガラス
基板を示し、該ガラス基板2上には後述する固定部3,
3と可動部5が形成されている。また、該ガラス基板2
上面には長方形状の凹溝2Aが形成され、該凹溝2A上
に位置する可動部5の質量部8と可動側くし状電極9は
矢示A方向(加速度が加わる方向)に変位可能となって
いる。
【0007】3,3は低抵抗なシリコン材料により形成
された一対の固定部を示し、該各固定部3は前記ガラス
基板2の左,右に離間して位置し、それぞれ対向する内
側面には複数(例えば3枚)の薄板状の電極板4A,4
A,…が突出形成され、該各電極板4Aは固定電極とし
ての固定側くし状電極4,4をそれぞれ構成している。
【0008】5は低抵抗なシリコン材料により形成され
た可動部を示し、該可動部5は、前記ガラス基板2の
前,後に離間してガラス基板2に固着された支持部6,
6と、該各支持部6に梁7,7を介して両持支持され、
前記各固定部3の間に配設された質量部8と、該質量部
8から左,右方向にそれぞれ突出形成された複数(例え
ば3枚)の薄板状の電極板9A,9A,…を有する可動
側くし状電極9,9とから構成され、前記各梁7は質量
部8を矢示A方向に変位可能となるように薄板状に形成
されている。そして、前記各可動側くし状電極9の各電
極板9Aは前記各固定側くし状電極4の各電極板4Aと
微小隙間を介して互いに対向するようになっている。
【0009】10,10,…は前記ガラス基板2上に形
成された引出し電極としての電極パターンを示し、該各
電極パターン10は金−白金−クロムにより形成され、
基端側はそれぞれ各固定部3と可動部5の支持部6と接
続され、先端側はガラス基板2の外側に向けて伸長して
いる。
【0010】さらに、11はセラミック等の絶縁物質に
よって形成された基板を示し、該基板11上には前記加
速度センサ1のガラス基板2が接着剤によって接合さ
れ、さらに該基板11上には図示しない回路部等が実装
されている。なお、該回路部は静電容量による信号を電
気信号に変換する変換回路,その信号を増幅する増幅回
路,ノイズを除去するフィルタ回路等から構成され、該
回路部を加速度センサ1に加えることにより、加速度検
出装置とする。
【0011】12,12,…は基板11上に形成された
プリントパターンを示し、該各プリントパターン12は
後述する各リード線13を介して各固定部3と可動部5
とを前記回路部に接続するようになっている。
【0012】13,13,…はリード線を示し、該各リ
ード線13はワイヤボンディングによって形成され、ガ
ラス基板2上に形成された電極パターン10と基板11
上に形成されたプリントパターン12とをそれぞれ接続
するようになっている。
【0013】このように構成される加速度センサ1は、
外部から矢示A方向の加速度が加わると、質量部8は各
梁7によって各支持部6に対して変位し、可動側くし状
電極9の各電極板9Aが固定側くし状電極4の各電極板
4Aに対して接近または離間する。このとき、離間寸法
の変位を静電容量の変化(検出信号)として基板11上
に設けられた回路部に出力し、該回路部ではこの静電容
量の変化に基づき前記加速度に応じた信号を出力する。
【0014】ここで、前記加速度センサ1は、質量部8
に作用する加速度を可動側くし状電極9,固定側くし状
電極4の各電極板9A,4A間での静電容量の変化とし
て検出している。また、前記各電極板9A,4Aはそれ
ぞれ電気的に並列接続されているから、各電極板9A,
4A間の静電容量をそれぞれ加算した値となって全体の
静電容量から加速度を検出でき、検出感度を高め、加速
度の検出精度を向上させることができるようになってい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した加
速度センサ1を加速度検出装置として構成するために
は、該加速度センサ1の他に、加速度センサ1からの静
電容量として出力される信号を電圧に変換する回路,変
換された電圧を増幅する増幅回路,ノイズを除去するフ
ィルタ回路等からなる回路部が必要となる。そして、従
来技術の場合には、基板11上に回路部を実装すると共
に、加速度センサ1を接合し、該加速度センサ1と回路
部との接続は各リード線13およびプリントパターン1
2を介して行っていた。
【0016】このため、加速度検出装置の単体として製
品化する場合には、基板11,各プリントパターン12
およびリード線13等が必要となり、部品点数が増加し
てコスト高になると共に、基板11の分だけ大型化して
いまうという問題がある。
【0017】また、各電極パターン10と各プリントパ
ターン12との接続にリード線13を使用しているか
ら、加速度センサ1に加速度が作用すると、この加速度
に対応してリード線13が振動し、検出信号にこの振動
によるノイズが加わるという問題がある。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、小型かつ高精度な加速度検出を行うこと
のできる加速度検出装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1による加速度検
出装置の構成は、引出し電極が形成された絶縁基板と、
該絶縁基板上に設けられた加速度を検出するセンサ部
と、前記絶縁基板上に設けられ、該センサ部からの検出
信号を処理する回路部とからなり、前記センサ部は、前
記絶縁基板に固着して設けられたシリコン板をエッチン
グ処理することにより互いに分離して形成された固定部
と可動部を備え、前記固定部には固定電極を一体に形成
し、前記可動部は、絶縁基板上に固着された支持部と、
梁を介して該支持部と連結され、加速度が作用したとき
に該加速度に応じて変位する質量部と、該質量部に前記
固定部に形成された固定電極との間で微小隙間を介して
対向するように設けられ、該質量部の変位によって近
接,離間する可動電極とから一体に形成したことにあ
る。
【0020】また、請求項2による加速度検出装置の構
成は、両面に引出し電極が形成された絶縁基板と、該絶
縁基板の一側面に設けられた加速度を検出するセンサ部
と、前記絶縁基板の他側面に設けられ、該センサ部から
の検出信号を処理する回路部とからなり、前記センサ部
は、該絶縁基板に固着して設けられたシリコン板をエッ
チング処理することにより互いに分離して形成された固
定部と可動部からなり、前記固定部には固定電極を一体
に形成し、前記可動部は、絶縁基板上に固着された支持
部と、梁を介して該支持部と連結され、加速度が作用し
たときに該加速度に応じて変位する質量部と、該質量部
に前記固定部に形成された固定電極との間で微小隙間を
介して対向するように設けられ、該質量部の変位によっ
て近接,離間する可動電極とから一体に形成したことに
ある。
【0021】この場合、請求項3のように、前記センサ
部の固定電極,可動電極は、前記固定部,質量部にそれ
ぞれ突出して設けたくし状電極とすることができる。
【0022】また、請求項4のように、前記センサ部に
は、固定部と可動部を覆うカバーを形成することが望ま
しい。
【0023】また、請求項5のように、前記絶縁基板に
は、該絶縁基板を支持する複数個の金属端子を設けるこ
とができる。
【0024】さらに、請求項6のように、前記各金属端
子の先端のみを外部に露出させた状態で、絶縁基板,セ
ンサ部および回路部をモールドする樹脂モールド部を形
成することが望ましい。
【0025】
【作用】請求項1による加速度検出装置においては、セ
ンサ部と回路部とを同一の絶縁基板上に設けることがで
き、小型化を可能とする。さらに、センサ部と回路部と
は引出し電極を介して接続することができ、リード線に
よる接続を廃止することができる。
【0026】また、請求項2による加速度検出装置にお
いては、絶縁基板の一側面にセンサ部を他側面に回路部
を設けるようにしたから、当該加速度検出装置を請求項
1の発明よりも小型にすることができる。
【0027】一方、請求項3では、前記センサ部の固定
電極,可動電極を、互いに対向するくし状電極として形
成することにより、有効面積を大きくすることができ
る。
【0028】また、請求項4では、前記センサ部の固定
部と可動部をカバーで覆うことにより、加速度を検出す
る部分となるセンサ部の固定部と可動部内に塵埃等が侵
入するのを防止できる。
【0029】また、請求項5では、前記絶縁基板には、
該絶縁基板を支持する複数個の金属端子を設けることに
より、加速度検出装置からの外部への振動の導出を各金
属端子を介して行うことができる。一方、請求項2の加
速度検出装置においては、該各金属端子を介して一側面
のセンサ部と他側面の回路部とを電気的に接続すること
ができる。
【0030】さらに、請求項6では、前記各金属端子の
先端のみを外部に露出させ状態で、絶縁基板,センサ部
および回路部を樹脂モールドすることにより、加速度検
出装置の一体化を行うことができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図10に
基づいて説明する。なお、実施例では前述した従来技術
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0032】まず、図1ないし図4は、第1の実施例を
示す。
【0033】図中、21は本実施例による加速度検出装
置を示し、該加速度検出装置は、後述するガラス基板2
2と、該ガラス基板22上の一側に設けられたセンサ部
25と、前記ガラス基板22上の他側に設けられた回路
部36と、前記ガラス基板22の端面に適宜配設された
複数個の金属端子37,38とから大略構成されてい
る。
【0034】22は加速度検出装置21の基体を絶縁基
板としてのガラス基板を示し、該ガラス基板22は長方
形状に形成され、該ガラス基板22上には、引出し電極
としての電極パターン23,23,23と、外部への引
出し電極としての出力側電極パターン24,24,24
が形成されている。そして、該各電極パターン23,2
4は金−白金−クロムにより形成され、該各電極パター
ン23はセンサ部25と回路部36とを電気的に接続
し、各出力側電極パターン24は回路部36からの電気
信号を外部に導出する金属端子38に接続されている。
また、センサ部25の形成される一側には長方形状の凹
溝22Aが形成されている。
【0035】25は本実施例によるセンサ部を示し、該
センサ部25は図3に示すように、従来技術による加速
度センサ1とほぼ同様に、ガラス基板22上には低抵抗
なシリコン材料によって形成された後述の固定部26,
26と可動部28から構成され、本実施例のセンサ部2
5においてはカバー33が形成されている。
【0036】26,26は固定部を示し、該各固定部2
6にはそれぞれ対向する方向に突出形成された薄板状の
電極板27A,27A,…(例えば3枚)を有する固定
側くし状電極27が形成されている。
【0037】28は可動部を示し、該可動部28は支持
部29,29と、該各支持部29に梁30,30を介し
て両持支持され、前記各固定部26の間に配設された質
量部31と、該質量部31から各固定側くし状電極27
に向けて突出形成された薄板状の電極板32A,32
A,…(例えば3枚)を有する可動側くし状電極32と
から構成されている。
【0038】33はカバーを示し、該カバー33は低抵
抗なシリコン材料によって矩形状に形成された周壁部3
4と、該周壁部34を施蓋すべく、ガラス材料によって
形成された蓋部35とからなり、該カバー33を構成す
る周壁部34は、前記各固定部26と可動部28と共に
低抵抗なシリコン材料によって一体形成されている。そ
して、該カバー33によって前記各固定部26,可動部
28との間に塵埃等が侵入するのを防止している。な
お、前記周壁部34のうち電極パターン23と接触する
部分には、酸化処理または窒化処理を施すことにより成
膜形成された絶縁層34Aとなり、該絶縁層34Aは各
電極パターン23とカバー33の周壁部34とを絶縁す
るものである。
【0039】そして、前記センサ部25は従来技術によ
る加速度センサ1と同様に、矢示A方向に加わる加速度
を、可動側くし状電極32の各電極板32Aと固定側く
し状電極27の各電極板27Aとの離間寸法の変化とし
て検出し、この変化を静電容量の信号として回路部36
に電極パターン23を介して導出するようになってい
る。
【0040】36はガラス基板22の他側に設けられた
回路部を示し、該回路部36はシリコン板への不純物の
イオン打込みや拡散、フォトリソグラフィー等の集積回
路作成プロセスによって回路処理が施されたチップ状に
形成され、該回路部36は前記センサ部25からの静電
容量として出力される信号を電圧に変換する回路,変換
された電圧信号を増幅する増幅回路,ノイズを除去する
フィルタ回路等(図示せず)から構成されている。ま
た、前記回路部36は各電極パターン24上にハンダバ
ンプ(図示せず)を介して電気的に接続されている。
【0041】37,37,…と38,38,…は金属端
子を示し、該各金属端子37,38は例えば軟鉄を母材
として鉛メッキ,錫メッキ等を施した金属材料が用いら
れ、図2に示すように、コ字状の基板保持部37A,3
8Aと接地部37B,38Bとからなり、該基板保持部
37A,38Aをガラス基板22に挟持することによっ
て前記ガラス基板22を支持するようになっている。
【0042】また、前記各金属端子37は上述した如
く、ガラス基板22の端部に固着され、当該加速度検出
装置21の脚部として機能する。一方、前記各金属端子
38は前記各金属端子37と同様に構成されるものの、
ガラス基板22の脚部として機能するのみでなく、各出
力側電極パターン24をガラス基板22と共に挟持する
ことにより、外部への電気信号の導出を行う加速度検出
装置21の信号導出部としても機能するものである。
【0043】本実施例による加速度検出装置21は、以
上の如く構成されるもので、加速度の検出動作において
は従来技術と差異はない。
【0044】然るに、本実施例による加速度検出装置2
1においては、加速度を検出するセンサ部25と、該セ
ンサ部25からの静電容量による信号を電圧信号に変換
して外部に導出する回路部36とを同一のガラス基板2
2上に設けるようにしたから、従来技術のように、加速
度センサ1の他に回路部を実装した基板11を設ける必
要がなく、加速度検出装置21をコンパクトに形成する
ことができる。
【0045】また、前記ガラス基板22上には各電極パ
ターン23を形成し、該各電極パターン23によってセ
ンサ部25と回路部36とを電気的に接続するようにし
たから、従来必要であった各リード線13が不要にで
き、加速度検出装置21の組立時におけるワイヤボンデ
ィング等の作業工程を省略でき、組立性を向上すること
ができる。さらに、各リード線13を廃止することによ
って、該各リード線13の振動によるノイズ発生をなく
し、高精度の加速度検出を行うことができる。
【0046】一方、ガラス基板22の端部には各金属端
子37,38が固着され、該各金属端子37,38は、
加速度検出装置21の脚部として機能すると共に、各出
力側電極パターン24にそれぞれ接続する各金属端子3
8を介して外部に電圧に変換された検出信号を導出する
ことができる。この結果、外部との接続にリード線を廃
止することができ、ノイズの発生をより一層低減するこ
とができる。
【0047】さらに、前記センサ部25には、各固定部
26と可動部28を覆うカバー33を形成したから、該
各固定部26および可動部28内に塵埃等が侵入するの
を確実に防止し、センサ部25の寿命を効果的に延ばす
ことができる。
【0048】なお、前記第1の実施例では、ガラス基板
22上にセンサ部25と回路部36とを設けるようにし
たが、第1の実施例の変形例として図5に示すように、
加速度検出装置21全体を樹脂モールド部39で覆っ
て、各金属端子37,38の先端が露出するようにして
もよく、この場合には、加速度検出装置21の強度を強
め、耐久性の向上を図ることができる。
【0049】次に、図6ないし図8は本発明による第2
の実施例を示すに、本実施例による加速度検出装置の特
徴は、ガラス基板上面側にセンサ部を設け、下面側に回
路部を設けたことにある。なお、本実施例においては前
述した第1の実施例による構成に同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0050】図中、41は本実施例による加速度検出装
置、42は該加速度検出装置41の基体となる絶縁基板
としてのガラス基板を示し、該ガラス基板42は第1の
実施例によるガラス基板22と異なり正方形状になって
いる。そして、該ガラス基板42の上,下面には、後述
の各センサ部側電極パターン43,回路部側電極パター
ン44が形成され、さらに上面には第1の実施例と同様
のセンサ部25が設けられ、下面には同じく第1の実施
例と同様の回路部36が設けれられている。
【0051】43,43,43はガラス基板42の上側
面に形成された引出し電極としてのセンサ部側電極パタ
ーンを示し、該各センサ部側電極パターン43の一側は
センサ部25内の各固定部26,可動部28に、他側は
後述の各金属端子45にそれぞれ接続されている。
【0052】44,44,…はガラス基板42の下側面
に形成された引出し電極としての回路部側電極パターン
を示し、該各回路部側電極パターン44の一側は回路部
36に、他側は金属端子46に接続されている。
【0053】45,45,…と46,46,…は金属端
子を示し、該各金属端子45,46は、ガラス基板42
の端部を挟持するコ字状の基板保持部45A,46Aと
接地部45B,46Bとからなる。そして、該各金属端
子45は、加速度検出装置41の脚部として機能する。
一方、各金属端子46は脚部として機能するばかりでな
く、センサ部25と共に上面側に形成した各センサ部側
電極パターン43と回路部36と共に下面側に形成した
各回路部側電極パターン44とを接続する接続機能を有
している。なお、各金属端子45,46のうち一部の金
属端子は、回路部36からの電圧信号を外部に導出する
信号導出部として機能するようになっている。
【0054】然るに、本実施例による加速度検出装置4
1においても、上述した第1の実施例による加速度検出
装置21と同様の作用効果を得ることができる。
【0055】さらに、本実施例による加速度検出装置4
1はセンサ部25と回路部36とをガラス基板42を介
して上,下に設けるようにしたから、加速度検出装置2
1よりもガラス基板42を小さくして、加速度検出装置
41の小型化を図ることができる。
【0056】なお、前記第2の実施例においても、図9
の変形例に示すように、加速度検出装置41全体を樹脂
モールド部47で覆うことにより、加速度検出装置41
をより強固に形成できる。
【0057】さらに、図10は本発明の第3の実施例を
示すに、本実施例の特徴は、加速度検出装置のセンサ部
における可動部を片持支持にしたものである。なお、本
実施例においては、前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0058】図中、51は本実施例によるセンサ部を示
し、該センサ部51は前述した第1の実施例に用いたセ
ンサ部25に代えて設けられ、該センサ部51は電極パ
ターン52,52,…および凹溝53Aが形成されたガ
ラス基板53と、該ガラス基板53上に形成された一対
の固定部54,54と、該各固定部54の間に位置し、
前記ガラス基板53上に形成された可動部55とから構
成され、該可動部55はガラス基板53に固着された支
持部56,該支持部56から梁57を介して設けられた
質量部58とからなり、前記各固定部54,質量部58
の側面が固定電極54A,可動電極58Aとなってい
る。
【0059】59はカバーを示し、該カバー59は各固
定部54と可動部55を覆うようにガラス基板53上に
設けられた周壁部60と、該周壁部60を施蓋する蓋部
61とからなる。なお、周壁部60のうち、各電極パタ
ーン52と接触する部分には図示しない絶縁層が形成さ
れている。
【0060】また、ガラス基板53の端部には金属端子
37,38が固着されている。
【0061】上述した本実施例によるセンサ部51にお
いても、その検出動作および作用効果においても変わる
ところはない。
【0062】なお、前記第3の実施例においては、セン
サ部51を第1の実施例による加速度検出装置21のセ
ンサ部25に代えて用いた場合を示したが、本発明はこ
れに限らず、第2の実施例による加速度検出装置41に
用いてもよいことは勿論である。
【0063】さらに、前記各実施例では、センサ部25
(51)のカバー33(59)をガラス基板22(4
2,53)上に設けるものとして述べたが、本発明はこ
れに限らず、該カバー33(59)はなくてもよいこと
は勿論である。
【0064】
【発明の効果】請求項1による加速度検出装置において
は、引出し電極が形成された絶縁基板と、該絶縁基板上
に設けられた加速度を検出するセンサ部と、前記絶縁基
板上に設けられ、該センサ部からの検出信号を処理する
回路部とから構成したから、センサ部と回路部との接続
を引出し電極によって行い、不要なリード線を廃止する
ことができ、ノイズ発生を低減することができ、加速度
の高精度検出を行うことができる。さらに、同一の絶縁
基板上にセンサ部と回路部とを設けたから、加速度検出
装置を小型化することができる。
【0065】請求項2による加速度検出装置において
は、両面に引出し電極が形成された絶縁基板と、該絶縁
基板の一側面に設けられた加速度を検出するセンサ部
と、前記絶縁基板の他側面に設けられ、該センサ部から
の検出信号を処理する回路部とから構成したから、請求
項1の加速度検出装置よりも小型化することができると
共に、高精度の加速度検出を行うことができる。
【0066】また、前記センサ部内の固定電極,可動電
極をくし状電極としてから、各電極間の有効面積を大き
くし、加速度の検出感度を向上できる。
【0067】また、前記センサ部には、固定部と可動部
を覆うカバーを絶縁基板に形成することにより、各電極
間に塵埃等が侵入するのを防止でき、加速度検出装置の
寿命を延ばすことができる。
【0068】さらに、前記絶縁基板には、複数個の金属
端子を設けたから、該各金属端子は、加速度検出装置の
脚部として機能すると共に、外部への検出信号の導出を
行うことができる。
【0069】一方、センサ部および回路部を樹脂モール
ドして、前記各金属端子の先端のみを露出させるように
したから、加速度検出装置を強固に形成でき、装置寿命
をより効果的に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による加速度検出装置を
上側からみた平面図である。
【図2】図1中の加速度検出装置を横からみた側面図で
ある。
【図3】加速度検出装置のセンサ部をカバーの位置で破
断して示す平面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図であ
る。
【図5】第1の実施例による変形例を樹脂モールド部を
断面にして示す図2と同様位置の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施例による加速度検出装置を
上側からみた平面図である。
【図7】図6中の加速度検出装置を横からみた側面図で
ある。
【図8】図6中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図で
ある。
【図9】第2の実施例による変形例を樹脂モールド部を
断面にして示す図7と同様位置の側面図である。
【図10】本発明の第3の実施例による加速度検出装置
のセンサ部をカバーの位置で破断して示す平面図であ
る。
【図11】従来技術による加速度センサを示す平面図で
ある。
【図12】図11中の矢示XII −XII 方向からみた断面
図である。
【符号の説明】
21,41 加速度検出装置 22,42,53 ガラス基板(絶縁基板) 23,24,43,44,52 電極パターン(引出し
電極) 25,51 センサ部 26,54 固定部 27 固定側くし状電極(固定電極) 28,55 可動部 29,56 支持部 30,57 梁 31,58 質量部 32 可動側くし状電極(可動電極) 33,59 カバー 36 回路部 37,38,45,46 金属端子 39,47 樹脂モールド部 54A 固定電極 58A 可動電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引出し電極が形成された絶縁基板と、該
    絶縁基板上に設けられた加速度を検出するセンサ部と、
    前記絶縁基板上に設けられ、該センサ部からの検出信号
    を処理する回路部とからなり、前記センサ部は、前記絶
    縁基板に固着して設けられたシリコン板をエッチング処
    理することにより互いに分離して形成された固定部と可
    動部を備え、前記固定部には固定電極を一体に形成し、
    前記可動部は、絶縁基板上に固着された支持部と、梁を
    介して該支持部と連結され、加速度が作用したときに該
    加速度に応じて変位する質量部と、該質量部に前記固定
    部に形成された固定電極との間で微小隙間を介して対向
    するように設けられ、該質量部の変位によって近接,離
    間する可動電極とから一体に形成した構成としてなる加
    速度検出装置。
  2. 【請求項2】 両面に引出し電極が形成された絶縁基板
    と、該絶縁基板の一側面に設けられた加速度を検出する
    センサ部と、前記絶縁基板の他側面に設けられ、該セン
    サ部からの検出信号を処理する回路部とからなり、前記
    センサ部は、該絶縁基板に固着して設けられたシリコン
    板をエッチング処理することにより互いに分離して形成
    された固定部と可動部からなり、前記固定部には固定電
    極を一体に形成し、前記可動部は、絶縁基板上に固着さ
    れた支持部と、梁を介して該支持部と連結され、加速度
    が作用したときに該加速度に応じて変位する質量部と、
    該質量部に前記固定部に形成された固定電極との間で微
    小隙間を介して対向するように設けられ、該質量部の変
    位によって近接,離間する可動電極とから一体に形成し
    た構成としてなる加速度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記センサ部の固定電極,可動電極は、
    前記固定部,質量部にそれぞれ突出して設けたくし状電
    極としてなる請求項1または2記載の加速度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記センサ部には、固定部と可動部を覆
    うカバーを形成してなる請求項1または2記載の加速度
    検出装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁基板には、該絶縁基板を支持す
    る複数個の金属端子を設けてなる請求項1または2記載
    の加速度検出装置。
  6. 【請求項6】 前記各金属端子の先端のみを外部に露出
    させ状態で、絶縁基板,センサ部および回路部をモール
    ドする樹脂モールド部を形成してなる請求項5記載の加
    速度検出装置。
JP2001294A 1994-01-20 1994-01-20 加速度検出装置 Pending JPH07209328A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5864063A (en) * 1996-09-12 1999-01-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electrostatic capacity-type acceleration sensor

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