JPH0829249A - 振動検知センサとこの振動検知センサを用いた振動判別方法 - Google Patents

振動検知センサとこの振動検知センサを用いた振動判別方法

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JPH0829249A
JPH0829249A JP18511594A JP18511594A JPH0829249A JP H0829249 A JPH0829249 A JP H0829249A JP 18511594 A JP18511594 A JP 18511594A JP 18511594 A JP18511594 A JP 18511594A JP H0829249 A JPH0829249 A JP H0829249A
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vibration
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electrode
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成章 平松
Satoshi Nozoe
悟史 野添
Yoshihito Koshiba
美仁 小柴
Hideo Tashiro
秀夫 田代
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサ出力の直線性を向上させることができ
る振動検知センサを提供する。 【構成】 板状の固定電極34と板状の可動電極32と
をスペーサ33を介して積層して、この積層体の周縁部
を押えばね36で押圧固定してケースに収容した振動検
知センサにおいて、固定電極34を、その振動の検知部
分34A以外の面積を減らす形状にすることにより、両
極間の周辺部の寄生容量を小さくし、振動検知センサの
出力の直線性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動に基づく加速度に
よって静電容量が変化するように構成した振動検知セン
サとこの振動検知センサを用いた振動判別方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動検知センサとして図29、図
30に示すものがある。この振動検知センサは、ベース
70内に、基板71に形成された固定電極72と、スペ
ーサ73と、可動電極74とをこの順序に重ねて収容
し、カバー75で密閉した構成であった。また、固定電
極72と、スペーサ73と、可動電極74とで構成され
る振動検知部76の構成が上記のものに限らず図31に
示すように円板状の固定電極72を使用したものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の振動検知センサにあっては、固定電極72と
可動電極74との間の静電容量は振動検知部以外の周辺
部の寄生容量が大きいためにセンサ出力の直線性が悪化
するという問題点があったし、固定電極72と可動電極
74との間が狭いためにこの極板間の空気の粘性によっ
て可動電極73の動きが押さえられ周波数が高い振動に
対して感度が鈍くなる(周波数特性が高域で振幅が減衰
する)という問題点があった。
【0004】また、従来の振動検出器、例えば地震の危
険を感知する検出器において、従来は、地震の被害の大
きい低周波数(周期の長い)の揺れをフーリエ変換等の
周波数分析演算や電気回路によるフィルタにより抽出し
地震の危険度(強さ)を検知していたので、処理部のソ
フトの負担が大きくなり、演算処理がリアルタイムで行
うにはコストが高くなり、回路的な処理を行うにもコス
トが上がるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たもので、その第1の目的とするところは、センサ出力
の直線性を向上させることができる振動検知センサを提
供することにある。
【0006】また、本発明の第2の目的とするところ
は、周波数が高くなっても振幅は減衰せず、周波数特性
が平坦になって、所望の周波数範囲において精度が向上
する振動検知センサを提供することにある。
【0007】また、本発明の第3の目的とするところ
は、所望の周波数範囲において精度が向上するし、ま
た、減圧量を調整することにより所望の周波数特性を得
ることができる振動検知センサを提供することにある。
【0008】また、本発明の第4の目的とするところ
は、安価に、簡単に、リアルタイムに所望の周波数成分
を抽出できる振動検知センサを提供することにある。
【0009】また、本発明の第5の目的とするところ
は、安価に、より細かく所望の周波数の振幅値をリアル
タイムに検知できて、故障診断や地震の危険度検知に応
用が可能になる振動判別方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明の振動検知センサは、固定電極と可
動電極とをスペーサを介して積層して、この積層体の周
縁部を弾性体で押圧固定してケースに収容した振動検知
のセンサにおいて、少なくとも固定電極と可動電極との
いずれか一方を、その振動の検知部分以外の面積を減ら
す形状にしたことを特徴とする。
【0011】また、上記の第2の目的を達成するため
に、本発明の振動検知センサは、固定電極と可動電極と
をスペーサを介して積層して、この積層体の周縁部を弾
性体で押圧固定してケースに収容した振動検知センサに
おいて、少なくとも固定電極と可動電極とのいずれか一
方に空気の通る開口部を設けたことを特徴とする。
【0012】また、上記の第3の目的を達成するため
に、本発明の振動検知センサは、固定電極と可動電極と
をスペーサを介して積層して、この積層体の周縁部を弾
性体で押圧固定してケースに収容した振動検知センサに
おいて、前記ケースの内部の空気を減圧し密閉したこと
を特徴とする。
【0013】また、上記の第4の目的を達成するため
に、本発明の振動検知センサは、固定電極と可動電極と
をスペーサを介して積層して、この積層体の周縁部を弾
性体で押圧固定してケースに収容した振動検知センサに
おいて、固定電極と、スペーサと、固有周波数以外では
振幅が減衰する可動電極とからなる振動検知部を1組以
上有することを特徴とする。
【0014】また、上記の第5の目的を達成するため
に、本発明の振動判別方法は、固定電極と、スペーサ
と、固有周波数以外では振幅が減衰する可動電極とから
なる振動検知部を複数有する振動検知センサを備え、一
の振動検知部の可動電極の固有周波数fn1の振幅値A
1と他の振動検知部の可動電極の固有周波数fn2の振
幅値A2とから危険度を計算し、この危険度をしきい値
と比較して危険度がしきい値と等しいか、それ以上の場
合に危険信号を出力するようにしたことを特徴とする。
【0015】また、上記の第5の目的を達成するため
に、本発明の振動判別方法は、固定電極と、スペーサ
と、固有周波数以外では振幅が減衰する可動電極とから
なる振動検知部を複数有する振動検知センサを備え、一
の振動検知部の可動電極の固有周波数fn1の振幅値A
1と他の振動検知部の可動電極の固有周波数fn2の振
幅値A2とをそれぞれ積分して速度V1、V2を算出
し、これらの速度V1、V2を基に危険度を計算し、こ
の危険度をしきい値と比較して危険度がしきい値と等し
いか、それ以上の場合には危険信号を出力するようにし
たことを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1に係わる発明にあっては、少なくとも
固定電極と可動電極とのいずれか一方を、その振動の検
知部分以外の面積を減らす形状にすることにより、両極
板間の周辺部の寄生容量を小さくすることができて、振
動検知センサの出力の直線性を向上させることができ
る。
【0017】また、請求項2に係わる発明にあっては、
少なくとも固定電極と可動電極とのいずれか一方に空気
の通る開口部を設けることにより、周波数が高くなって
も振幅は減衰せず、周波数特性が平坦になる。そのため
に所望の周波数範囲において精度が向上する。
【0018】また、請求項3に係わる発明にあっては、
前記ケースの内部の空気を減圧し密閉することにより、
空気の粘性の影響を減らし、周波数特性が平坦になる。
そのために、所望の周波数範囲において精度が向上する
し、また、減圧量を調整することにより所望の周波数特
性を得ることができる。
【0019】また、請求項4に係わる発明にあっては、
固定電極と、スペーサと、固有周波数以外では振幅が減
衰する可動電極とからなる振動検知部を1組以上有する
ことから、所望の周波数での振幅量を演算することなし
に検知でき、またそれを元に地震などの危険度を算出で
きる。そのために、安価に、簡単に、リアルタイムに所
望の周波数成分を抽出できる。また、地震などの危険度
を地震を特徴とする周波数成分を抽出することによって
正確に検知できる。
【0020】また、請求項5に係わる発明の振動判別方
法によれば、安価に、より細かく所望の周波数の振幅値
をリアルタイムに検知できて、故障診断や地震の危険度
検知に応用が可能になる。
【0021】また、請求項6に係わる発明の振動判別方
法によれば、安価に、より細かく所望の周波数の振幅値
をリアルタイムに検知できて、故障診断や地震の危険度
検知に応用が可能になる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】(実施例1)図1は本発明に係わる振動検
知センサを備えた振動検知装置の斜視図、図2の(1)
は同振動検知装置の一部破断した斜視図、同図(2)は
同振動検知装置の後面図、図3は同振動検知装置の全体
ブロック図、図4は発振回路の構成説明図、図5は本発
明に係わる静電容量式の振動検知センサの縦断面図、図
6は本発明に係わる振動検知センサの分解斜視図であ
る。
【0024】振動検知装置は、電源電流を供給する電池
である乾電池1と、乾電池1の電圧を一定電圧に変換す
る定電圧電源回路2と、水平2軸方向の振動を検出する
2つの静電容量式の加速度センサである振動検知センサ
3a、3bと、振動検知センサ3a、3bの出力を発振
周波数の変化として取り出すための2つの発振回路4
a、4bと、動作状態を確認する際に押す確認ボタン5
と、地震発生その他の時に出力する音声を合成する音声
合成回路7と、音声合成回路7の信号を出力するスピー
カ8と、警報信号の出力条件を設定する設定スイッチ9
と、警報信号を出力する出力リレー10と、ROM、R
AM、A/D変換器、タイマ、カウンタ、I/Oポート
を内蔵し、地震の有無判別と地震値の計算および周辺回
路のコントロールを行うワンチップマイコン6とから構
成されている。
【0025】そして、前記確認ボタン5は前記ハウジン
グ20の全面部20aに突出した状態で設けてあり、こ
のハウジング20の裏面側には開口部24が形成してあ
り、この開口部24内に、端子台部21と、電池収容部
22と、複数の設定スイッチ9とが設けてあり、開口部
24は蓋体25により開閉可能に閉じられている。ま
た、前記ハウジング20の内部には、水平面上の直交す
る2軸方向の加速度を検知する2つの振動検知センサ3
a、3bが回路基板26上に搭載されている。処理回路
はこの回路基板26上に実装され、これらの電源は乾電
池1より供給される。振動検知センサ3a、3bで、あ
る程度の加速度を検知すると、処理回路により地震判別
とその震度階の算出を行い、その結果をLED1で表示
するとともに、震度階に応じた音声メッセージをスピー
カ4より出力される。
【0026】前記振動検知センサ3(3a、3b)は、
図5及び図6に示すようにベース30内に、スペーサ3
1と、板状の可動電極32と、スペーサ33と、板状の
固定電極34と、スペーサ35と、弾性体である押えバ
ネ36とをこの順序に重ねて収容し、前記ベース30の
上部に蓋体37を被せて密封して構成してあり、前記固
定電極34と可動電極32の対向部分がコンデンサを形
成し、可動電極32が加速度によって矢印方向に変位し
て電極間距離が変化することにより、静電容量が変化す
る構造となっている。そして、前記ベース30と蓋体3
7とでケースを構成している。
【0027】すなわち、前記ベース30は樹脂製のベー
ス本体30Aを有し、このベース本体30Aの中央部に
収容凹部40が、一側の一対の角部に端子装着部41、
42がそれぞれ形成してあり、ベース本体30Aの面部
には前記収容凹部40から前記端子装着部41、42に
抜ける挿入溝部43、44が形成してあり、端子装着部
41、42には端子装着孔45が形成してある。また、
ベース本体30Aの左右端部には取付部46、47とが
設けてある。一方の取付部46は、水平な方向のうちX
−X方向からの振動を検知するように前記振動検知セン
サ3(3a、3b)を回路基板26に取付ける際に用い
られ、また、他方の取付部47は水平な方向のうちY−
Y方向からの振動を検知するように前記振動検知センサ
3(3a、3b)を回路基板26に取付ける際に用いら
れる。
【0028】前記可動電極32はほぼ円環状の固定部3
2Aにばね性を有する支持部32Bを介して可動部32
Cを支持した円板体であり、前記固定部32Aには端子
脚部32Dが突出形成してある。また、前記固定電極3
4は円板状の固定電極本体(振動の検知部分)34Aの
周部に四方に固定脚34Bを突出形成すると共に、固定
電極本体34Aの周部に端子脚部34Cを突出形成し、
固定電極本体34Aの中心部に開口部である透孔34D
を設けた構成である。また、前記押えバネ36は円錐状
のバネ本体36Aに放射状にスリット36Bを形成し、
バネ本体36Aの頂部に係合孔36Cを設けたものであ
る。
【0029】したがって、前記可動電極32がケースに
組み込まれた状態では、その固定部32Aがスぺーサ3
1、33に挟持されており、前記端子脚部32Dが前記
挿入溝部43に挿入されている。また、前記固定電極3
4がケースに組み込まれた状態では、その四つの固定脚
32Bがスぺーサ33、35に挟持されており、前記端
子脚部34Dが前記挿入溝部43に挿入されている。
【0030】そして、前記固定電極34の端子脚部43
Cは、前記端子装着部42において、この端子装着部4
2の端子装着孔45に装着された端子48にスポット溶
接により電気的接合されており、前記可動電極32の端
子脚部32Dは、前記端子装着部41において、この端
子装着部41の端子装着孔45に装着された端子49に
スポット溶接により電気的接合されている。また、前記
押えバネ36は、その端部で前記スぺーサ35を介して
固定電極34以下を押さえており、前記押えバネ36の
係合孔36Cに前記蓋体37の裏に突設した係合突起5
0が係合している。
【0031】そして、一方の振動検知センサ3aが、ハ
ウジング20内において、図2の(1)に示すようにそ
の水平2軸X、YのうちX方向の振動を検出すべく、固
定電極34と可動電極32とを縦にして回路基板26に
実装されており、また、他方の振動検知センサ3bがそ
の水平2軸X、YのうちY方向の振動を検出すべく、前
記固定電極34と可動電極32とを縦にして回路基板2
6に実装されている。
【0032】前記振動検知センサ3(3a、3b)の静
電容量Cは[数1]に示すように(1)式で求められ
る。
【0033】
【数1】 ただし、ε0 : 真空中の誘電率 SD : 振動の検知部分の面積 D : 極板間距離 εs : スペーサ比誘電率 Ss : 検知部分以外の面積 d0 : スペーサ厚さ Cs : 電極間寄生容量 Cs2 : その他の寄生容量 となる。
【0034】前記発振回路4(4a、4b)は、図4に
示すように前記振動検知センサ3(3a、3b)の静電
容量Cと、発振抵抗Rと、安定化抵抗Rfと、インバー
タ4−1〜4−3とから構成されており、この発振回路
4(4a、4b)の発振周波数fは[数2]に示す
(2)式で求められる。
【0035】
【数2】 (1)式において寄生容量Cs が0のとき、検出器出力
(発振周波数)fは(2)式より加速度(極板間距離
d)に比例する。検知部分以外の面積Ss が0でないか
ら(2)式は図8のように曲線となり、電極間寄生容量
s が大きいほど検出器出力fの直線性が悪化する。そ
こで図8の(2)にように固定電極34の形状を、円板
状の固定電極本体34Aの周部に四方に固定脚34Bを
突出形成したものとして、加速度(振動)の検知部分以
外の極板面積Ss を小さくし寄生容量を低減した。この
ことによって、検出器出力fの直線性を向上させてい
る。なお、図31は、改良前の加速度の検知部分(斜線
部分)の構成である。
【0036】また、静電容量式の振動検知センサにおい
ては、静電容量を大きくするために極板間距離を狭くし
ている。そのために極板間の空気の粘性の影響を受け周
波数が高くなると振幅が減衰する(感度が鈍くなる)。
そこで、前記固定電極本体34Aの中心部に開口部であ
る透孔32Dを設けて空気の粘性の影響を少なくして、
周波数特性を向上(所望の周波数範囲で平坦特性)させ
てあり、また、振動検知センサ3の内部構造をベース3
0及び蓋37、すなわちケースにより密閉構造にし、こ
の内部を減圧することによって空気の粘性の影響を小さ
くし周波数特性を向上させている。
【0037】また、前記振動検知センサ3の取付部46
はベース30の端面30aより中心寄りに位置し、また
端子48、49もベース30の端面30aより奥まった
ところにあるが、取付部46の位置よりはベース端面3
0a寄りである。回路基板26に取付ける際は、図9の
ように回路基板26の端に切欠き26aを入れ、横から
スライドするように挿入する。このとき、取付部46と
端子48、49は図11の(1)のように回路基板26
をはさみこむ形で互いに反対側に位置する。
【0038】また、他方の取付部47は前記ベース30
の裏面30dよりさらに突出して配され、回路基板26
への取付は図10のようになり、取付け後の断面は図5
のようになる。前記取付部47はベース30の裏面30
dより突出しているため、図11の(2)のように回路
基板26表面とベース30との間に隙間イができ、振動
検知センサ3は取付部47の2点で回路基板26に固定
されるため、この回路基板26の変形、そり等に対して
非常に安定に固定される。また、この隙間イに意図的に
発振器や処理回路等の電子部品を実装することにより、
実装スペースの効率的な使用が可能となる。
【0039】さらに、前記取付部46と端子48、49
とで回路基板26を挟み込むかたちで取付けることによ
り、図11の(1)のように各軸方向の振動検知センサ
3の機械的固定と電気的接続が回路基板26の片側同方
向から可能であり、組立性の著しい向上とそれにともな
う振動検知装置の低価格化が可能となる。
【0040】また、図11の(1)の破線の位置に端子
48、49を配せば、図9のように回路基板26端に切
欠き26aを入れてから横から挿入せずとも回路基板2
6の任意の場所に振動検知センサ4の大きさに見合う穴
を開ければ、第11図の(1)で言えば下方向から挿入
するだけで取付け可能状態となる。このように、端子4
8、49の位置が図11の(1)の実線・破線にかかわ
らず、回路基板26を振動検知センサ3の中側に位置さ
せて固定できるようにすることにより、図11の(1)
に示すようにa寸法が振動検知センサ3の高さ範囲h内
スペースとして、外形を大きくせずに部品実装可能とな
り、結果的に振動検知センサ3の小型化に寄与する。
【0041】前記振動検知センサ3の回路基板26への
実装の場合には、図9、図10に示すように振動検知セ
ンサ3の端子48,49が、前記回路基板26のパッド
51、52にそれぞれがハンダ付けされて、回路基板2
6との導通がとられる。このように、可動、固定電極3
2、34と回路基板26との接続を別途端子48,49
を介して行うことにより、回路基板26との電気的接続
に伴う応力が緩和され、各電極が歪みにくくなり、振動
検知センサ3の高性精度化、高分解能化につながる。
【0042】さらに、可動、固定電極32、34の端子
脚32D、34Cと端子48、49とをスポット溶接で
電気的に接続することにより、耐腐食性には強いがハン
ダがのりにくかった金属が使用でき、振動検知センサ3
の耐環境性を著しく向上することが可能となる。もちろ
ん、レーザ溶接等でも可能であることは言うまでもな
い。
【0043】また、前記可動、固定電極32、34を樹
脂等の絶縁物でコーティングすることにより、逆にハン
ダ付けし易い金属材料が腐食の心配なく使用でき、よっ
て比較的コストのかかるスポット、レーザ溶接を行わず
にハンダ付けで容易に製作可能となるばかりか、過大な
加速度を受けて可動電極32が固定電極34に接触した
ときにでも、両電極32、34は絶縁されているため発
振が停止することもなく、誤動作も発生しにくくなり、
信頼性が向上する。
【0044】なお、上記の実施例では、前記固定電極3
4を、円板状の固定電極本体(振動の検知部分)34A
の周部に四方に固定脚34Bを突出形成することによ
り、その振動の検知部分以外の面積を減らす形状にした
が、可動電極32にも、その振動の検知部分以外の面積
を減らす形状にしてもよいし、また、固定電極本体34
Aの中心部に開口部である透孔34Dを設けたが、可動
電極32にも開口部を設けてもよい。
【0045】(実施例2)図12及び図13に振動検知
センサ3の他の実施例を示す。この振動検知センサ3
は、上記した可動、固定電極32、34と回路基板26
との電気的導通と、振動検知センサ3の機械的固定とを
兼ねることにより、さらに簡単な構成で低価格化を実現
した例である。
【0046】この振動検知センサ3にあっては、図6に
示した端子48、49を持たず、可動電極32と固定電
極34との端子脚部32D、34Cの端部には取付環部
52、53が形成してあり、また、ベース30に形成さ
れた挿入溝部43、44は前記取付部47にまで及んで
いて、この取付部47の取付孔47aの周部には凹部5
4が形成してある。他の構成は実施例1で説明した振動
検知センサ3と同じである。
【0047】そして、前記可動電極32がベース30及
び蓋37、すなわちケースに組み込まれた状態では、前
記端子脚部32Dが前記挿入溝部43に挿入され、取付
環部52が凹部54に挿入され、また、前記固定電極3
4がケース30に組み込まれた状態では、その端子脚部
34Cが前記挿入溝部43に挿入され、取付環部53が
凹部54に挿入されて、図13に示すようにビス55と
ナット56で回路基板26に締め付け固定される。
【0048】これにより、端子と各電極のわずらわしい
電気的接続や端子と回路基板26のハンダ付け作業が不
要となるばかりか、端子の部材費や加工費も不要となる
うえ、可動、固定電極32、34には耐腐食性は高いが
ハンダが載りにくい金属もなんら問題なく使用できる。
よって、構造は簡単になり、低価格化が可能となる。
【0049】(実施例3)図14乃至図17に振動検知
センサの他の実施例を示す。この実施例の場合は、固定
電極を廃して回路基板26の固定電極57をパターン形
成し、この固定電極57の上に可動電極58との隙間を
規定するスペーサ59、可動電極58、ケース60の4
部品で振動検知センサ3が構成されている。
【0050】前記ケース60は、図16に示すようにそ
の端部60Aに返し61を有する係止爪部62、天井部
60Bに押えばね片部63を有し、周壁部60Cに切欠
き部64を有する。また、前記可動電極58には端子脚
部67が突出形成してある。
【0051】そして、固定電極57をパターン形成した
回路基板26にスペーサ59と可動電極58とを重ねて
設け、前記ケース60を、その端部60Aの係止爪部6
2を回路基板26に設けた係止孔65に挿入係止して、
これの天井部60Bの押えばね片部63で前記可動電極
58の取付部58aを押えて振動検知センサ3が構成し
てある。この場合、前記可動電極58と回路基板26と
の電気的接続は、前記端子脚部67は切欠き部64より
外部に突出して図17に示すように回路基板26上のパ
ッドパターン68にハンダ付けもしくは必要によりスポ
ット溶接やレーザ溶接で接続されている。
【0052】また、前記固定電極57は回路基板26上
のパターンで形成されるため、そのまま回路基板26上
の処理回路に導電パターン69で導かれる。このため
に、極めて簡単な構成、少ない部品点数で超ローコスト
な振動検知センサ3になる。
【0053】ところで、本発明の振動検知センサ3を用
いた振動検知装置は、加速度にともなう振動検知部の容
量変化を発振周波数の変化としてとらえ、それを計数し
て加速度レベルを検出するのであるが、多軸方向で加速
度を検出する場合、従来は図18のようにその電源はす
べて共通でとっていた。しかしながら、このような振動
検知装置にあっては発振波が互いに干渉し合い、正確な
発振が得られない。そこで、振動検出要素と発信器と変
換器とのセットで構成される一軸の振動検出部を順次切
り換えて発振・変換させて干渉を避ける方法が考えられ
る。こうすると、図19のように変換器が一つですむが
逆に複数の振動検出を切り換えて発振させるために、精
度および分解能が振動検知センサの数に反比例して悪く
なる。
【0054】よって、図20のように各発振器毎に電源
ラインをもたせることにより、発振器同志の相互干渉と
分解能とを両立させることが可能となる。また、分解能
よりも低価格化が望まれる時は、図21に示すように、
振動検出要素と発振器との接続を順次切り換えることに
より、発振器と変換器との接続を切り換えるよりもさら
に発振器まで共用でき、より低価格化が可能となる。
【0055】上記した実施例によれば、振動検出要素
と、振動検出要素の出力を発振周波数に変換する発振器
と、その発振器の発振周波数を振動データに変換する処
理回路とを1枚の基板上に搭載したために、小形で組立
性、生産性にすぐれる振動検知装置を得ることができ
る。
【0056】また、振動検出感度に方向性のある複数の
振動検知センサ3をも1枚の回路基板26上に搭載した
ため、さらに小形化、簡単な構造にて多軸の振動検知装
置が得られる。
【0057】(実施例4)この実施例を図22乃至図2
6に示す。この実施例は二つの振動検知部を有する振動
検知センサ3である。すなわち、振動検知センサ3は、
ベース70内に、スペーサ71と、第1の可動電極72
と、スペーサ73と、第1の固定電極74と、スペーサ
75と、第2の可動電極76と、スペーサ77と、第2
の固定電極78と、スペーサ79と、押えバネ80とを
この順序に重ねて収容し、前記ベース70の上部に蓋体
81を被せて密封して構成してあり、第1の可動電極7
4と第1の固定電極74の対向部分、及び第2の可動電
極76と第2の固定電極78の対向部分がそれぞれコン
デンサを形成し、第1の可動電極74とスペーサ73と
第1の固定電極74とで第1の振動検知部を構成し、第
2の可動電極78とスペーサ77と第2の固定電極78
とで第2の振動検知部を構成しており、第1、第2の可
動電極74、76が加速度によって矢印方向に変位して
電極間距離が変化することにより、静電容量が変化する
構造となっている。
【0058】そして、第1、第2の可動電極74、76
はそれぞれ図23に示す所望の固有周波数fn1、fn
2をもち、固有周波数fn1、fn2以外では減衰する
特性である。
【0059】地震の危険を感知する検出器において従来
は、地震の被害の大きい低周波数(周期の長い)の揺れ
をフーリエ変換等の周波数分析演算や電気回路によるフ
ィルタにより抽出し地震の危険度(強さ)を検知してい
たので、演算処理がリアルタイムで行うにはコストが高
くなり、回路的な処理を行うにもコストが上がるという
問題点があった。
【0060】そこで、所望の固有周波数fn1、fn2
をもち、固有周波数fn1、fn2以外では減衰する特
性の第1、第2の可動電極74、76をもつ上記振動検
知センサ3により、被害に関係のある低周波数の加速度
振幅を検知し、それを基に簡単な演算をおこなって地震
の危険度(強さ)を求める。この振動検知センサ3を用
いることによって、安価なリアルタイム処理の容易な精
度の高い地震の危険度を検知する振動検知装置が提供で
きる。
【0061】前記振動検知センサ3においては、図24
のフローチャートに示すように第1の可動電極74の固
有周波数fn1の振幅値A1を読み(ステップS1)、
次に第2の可動電極76の固有周波数fn2の振幅値A
2を読み(ステップS2)、振幅値A1、A2を基に危
険度を計算し(ステップS3)、この危険度をしきい値
と比較して(ステップS4)、危険度がしきい値と等し
いか、それ以上の場合には危険信号を出力する(ステッ
プS5)。危険度がしきい値以下の場合にはステップS
1にかえる。
【0062】前記危険度の計算は図25に示すように固
有周波数fn1、fn2と振幅値A1、A2から面積
(斜線部分)を求め、この面積を、予め登録したまたは
設定した値と比べて行われる。
【0063】また、図26のフローチャートは振動検知
センサ3の出力を積分し速度に変換してから危険度を算
出した実施例である。すなわち、振動検知センサ3にお
いては、第1の可動電極74の固有周波数fn1の振幅
値A1を読み(ステップS1)、次に、振幅値A1を積
分して速度V1を算出し(ステップS2)、第2の可動
電極76の固有周波数fn2の振幅値A2を読み(ステ
ップS3)、振幅値A2を積分して速度V2を算出し
(ステップS4)、速度VA1、V2を基に危険度を計
算し(ステップS5)、この危険度をしきい値と比較し
て(ステップS6)、危険度がしきい値と等しいか、そ
れ以上の場合には危険信号を出力する(ステップS
7)。危険度がしきい値以下の場合にはステップS1に
かえる。
【0064】また、固有周波数fn1、fn2、fn
3、fn4の異なる可動電極を含む振動検知部を多数
(4つ)備えた振動検知センサ3を用いることにとっ
て、演算をすることなく被害の関係のある低周波数の加
速度振幅を検知することができる。これは、安価なリア
ルタイム処理の容易な精度の高い、地震の危険度を検知
する振動検知装置が提供できる。図27に可動電極の周
波数特性を示し、図28に簡易的な周波数分析計算結果
を示す。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係わる
発明の振動検知センサは、固定電極と可動電極とをスペ
ーサを介して積層して、この積層体の周縁部を弾性体で
押圧固定してケースに収容した振動検知センサにおい
て、少なくとも固定電極と可動電極とのいずれか一方
を、その振動の検知部分以外の面積を減らす形状にする
ことにより、両極間の周辺部の寄生容量を小さくするこ
とができて、振動検知センサの出力の直線性を向上させ
ることができる。
【0066】また、請求項2に係わる発明の振動検知セ
ンサは、固定電極と可動電極とをスペーサを介して積層
して、この積層体の周縁部を弾性体で押圧固定してケー
スに収容した振動検知センサにおいて、少なくとも固定
電極と可動電極とのいずれか一方に空気の通る開口部を
設けたから、周波数が高くなっても振幅は減衰せず、周
波数特性が平坦になって、所望の周波数範囲において精
度が向上する。
【0067】また、請求項3に係わる発明の振動検知セ
ンサは、固定電極と可動電極とをスペーサを介して積層
して、この積層体の周縁部を弾性体で押圧固定してケー
スに収容した振動検知センサにおいて、前記ケースの内
部の空気を減圧し密閉するようにしたから、空気の粘性
の影響を減らし、周波数特性が平坦になる。そのため
に、所望の周波数範囲において精度が向上するし、ま
た、減圧量を調整することにより所望の周波数特性を得
ることができる。
【0068】また、請求項4に係わる発明の振動検知セ
ンサは、固定電極と可動電極とをスペーサを介して積層
して、この積層体の周縁部を弾性体で押圧固定してケー
スに収容した振動検知センサにおいて、固定電極と、ス
ペーサと、固有周波数以外では振幅が減衰する可動電極
とからなる振動検知部を1組以上有する構成にしたか
ら、所望の周波数での振幅量を演算することなしに検知
でき、またそれを元に地震などの危険度を算出できる。
そのために、安価に、簡単に、リアルタイムに所望の周
波数成分を抽出できる。また、地震などの危険度を地震
を特徴とする周波数成分を抽出することによって正確に
検知できる。
【0069】また、請求項5に係わる発明の振動判別方
法は、固定電極と、スペーサと、固有周波数以外では振
幅が減衰する可動電極とからなる振動検知部を複数有す
る振動検知センサを備え、一の振動検知部の可動電極の
固有周波数fn1の振幅値A1と他の振動検知部の可動
電極の固有周波数fn2の振幅値A2とから危険度を計
算し、この危険度をしきい値と比較して危険度がしきい
値と等しいか、それ以上の場合に危険信号を出力するよ
うにしたから、安価に、より細かく所望の周波数の振幅
値をリアルタイムに検知できて、故障診断や地震の危険
度検知に応用が可能になる。
【0070】また、請求項6に係わる発明の振動判別方
法は、固定電極と、スペーサと、固有周波数以外では振
幅が減衰する可動電極とからなる振動検知部を複数有す
る振動検知センサを備え、一の振動検知部の可動電極の
固有周波数fn1の振幅値A1と他の振動検知部の可動
電極の固有周波数fn2の振幅値A2とをそれぞれ積分
して速度V1、V2を算出し、これらの速度VA1、V
2を基に危険度を計算し、この危険度をしきい値と比較
して危険度がしきい値と等しいか、それ以上の場合には
危険信号を出力するようにしたから、安価に、より細か
く所望の周波数の振幅値をリアルタイムに検知できて、
故障診断や地震の危険度検知に応用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる振動検知センサを備えた振動
(地震)検知装置の斜視図である。
【図2】(1)は同振動検知装置の一部破断した斜視図
である。(2)は同振動検知装置の後面図である。
【図3】同振動検知装置の全体ブロック図である。
【図4】発振回路の構成説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係わる振動検知センサの縦
断面図である。
【図6】同振動検知センサの分解状態の斜視図である。
【図7】同振動検知センサの組立て後における図6のA
部の拡大詳細図である。
【図8】同振動検知センサの出力線図である。
【図9】同振動検知センサの回路基板への組付けの一例
を示す斜視図である。
【図10】同振動検知センサの回路基板への組み付けの
他の例を示す斜視図である。
【図11】(1)は図9に示す同振動検知センサの回路
基板への組付けにおけるこの組付け状態の説明図であ
る。(2)は図10に示す同振動検知センサの回路基板
への組付けにおけるこの組付け状態の説明図である。
【図12】本発明の他の実施例に係わる振動検知センサ
の分解斜視図である。
【図13】可動及び固定電極の端子脚の取付け機構の分
解斜視図である。
【図14】本発明の別の他の実施例に係わる振動検知セ
ンサの縦断面図である。
【図15】同振動検知センサの分解斜視図である。
【図16】同振動検知センサのケースの一部削除した斜
視図である。
【図17】同振動検知センサにおける組立て後の端子部
分の斜視図である。
【図18】従来の振動検知装置の全体ブロック図であ
る。
【図19】従来の他の振動検知装置の全体ブロック図で
ある。
【図20】振動検知装置の全体ブロック図である。
【図21】他の振動検知装置の全体ブロック図である。
【図22】本発明の別の他の実施例に係わる振動検知セ
ンサの縦断面図である。
【図23】同振動検知センサにおける2つの振動検知部
のそれぞれの可動電極の周波数特性図である。
【図24】危険度計算のフローチャートである。
【図25】周波数分析計算結果のグラフ図である。
【図26】危険度計算の他のフローチャートである。
【図27】振動検知センサにおける4つの振動検知部の
それぞれの可動電極の周波数特性図である。
【図28】周波数分析計算結果のグラフ図である。
【図29】従来の振動検知センサの分解状態の斜視図で
ある。
【図30】同振動検知センサの縦断面図である。
【図31】従来の他の振動検知センサの振動検知部の斜
視図である。
【符号の説明】
30 ベース 32 可動電極 33 スペーサ 34 固定電極 34A 振動の検知部分 36 押えばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 秀夫 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極と可動電極とをスペーサを介し
    て積層して、この積層体の周縁部を弾性体で押圧固定し
    てケースに収容した振動検知センサにおいて、少なくと
    も固定電極と可動電極とのいずれか一方を、その振動の
    検知部分以外の面積を減らす形状にしたことを特徴とす
    る振動検知センサ。
  2. 【請求項2】 固定電極と可動電極とをスペーサを介し
    て積層して、この積層体の周縁部を弾性体で押圧固定し
    てケースに収容した振動検知センサにおいて、少なくと
    も固定電極と可動電極とのいずれか一方に空気の通る開
    口部を設けたことを特徴とする振動検知センサ。
  3. 【請求項3】 固定電極と可動電極とをスペーサを介し
    て積層して、この積層体の周縁部を弾性体で押圧固定し
    てケースに収容した振動検知センサにおいて、前記ケー
    スの内部の空気を減圧し密閉したことを特徴とする振動
    検知センサ。
  4. 【請求項4】 固定電極と可動電極とをスペーサを介し
    て積層して、この積層体の周縁部を弾性体で押圧固定し
    てケースに収容した振動検知センサにおいて、固定電極
    と、スペーサと、固有周波数以外では振幅が減衰する可
    動電極とからなる振動検知部を1組以上有することを特
    徴とする振動検知センサ。
  5. 【請求項5】 固定電極と、スペーサと、固有周波数以
    外では振幅が減衰する可動電極とからなる振動検知部を
    複数有する振動検知センサを備え、一の振動検知部の可
    動電極の固有周波数fn1の振幅値A1と他の振動検知
    部の可動電極の固有周波数fn2の振幅値A2とから危
    険度を計算し、この危険度をしきい値と比較して危険度
    がしきい値と等しいか、それ以上の場合に危険信号を出
    力するようにしたことを特徴とする振動判別方法。
  6. 【請求項6】 固定電極と、スペーサと、固有周波数以
    外では振幅が減衰する可動電極とからなる振動検知部を
    複数有する振動検知センサを備え、一の振動検知部の可
    動電極の固有周波数fn1の振幅値A1と他の振動検知
    部の可動電極の固有周波数fn2の振幅値A2とをそれ
    ぞれ積分して速度V1、V2を算出し、これらの速度V
    A1、V2を基に危険度を計算し、この危険度をしきい
    値と比較して危険度がしきい値と等しいか、それ以上の
    場合には危険信号を出力するようにしたことを特徴とす
    る振動判別方法。
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