JPH07325107A - 加速度検出装置 - Google Patents

加速度検出装置

Info

Publication number
JPH07325107A
JPH07325107A JP9787795A JP9787795A JPH07325107A JP H07325107 A JPH07325107 A JP H07325107A JP 9787795 A JP9787795 A JP 9787795A JP 9787795 A JP9787795 A JP 9787795A JP H07325107 A JPH07325107 A JP H07325107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
electrode
movable
fixed
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9787795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Konaka
義宏 小中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9787795A priority Critical patent/JPH07325107A/ja
Publication of JPH07325107A publication Critical patent/JPH07325107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0817Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for pivoting movement of the mass, e.g. in-plane pendulum

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 質量部の水平方向の変位を検出し、この変位
による加速度の検出誤差をなくすことにより、高精度の
加速度検出を行う。 【構成】 ガラス基板12に低抵抗の単結晶から形成さ
れた固定部13,13と可動部14を形成する。可動部
14の質量部17は梁によって支持されているから凹部
12A上に位置して矢示A方向に移動可能となってい
る。また、凹部12Aには可動側補助電極17Bと対向
する補助電極18が形成されている。そして、可動側補
助電極17Bと補助電極18との離間寸法dB の変化を
静電容量として検出し、質量部17の水平方向の変位を
検出し、質量部17の垂直方向の変位を補正する。これ
により、矢示A方向の加速度検出を精度良く行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の運動
体の加速度を検出するのに用いて好適な加速度検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両等の加速度や回転方向を検
出するのに用いられる加速度センサは、絶縁基板上に固
定電極と、該固定電極に対向するように配設された可動
電極とを有し、加速度が加えられたときにこの可動電極
と固定電極との微小隙間が加速度に応じて変化するのを
静電容量の変化として検出するもので、本出願人は先に
特開平6−88837号(特願平4−263013号)
として、図10ないし図12に示すような加速度センサ
(以下、従来技術という)を提案した。
【0003】図中、1は従来技術による加速度センサを
示し、該加速度センサ1は凹部2Aが形成された絶縁基
板としてのガラス基板2と、該ガラス基板2上で凹部2
Aを挟むように設けられた一対の固定部3,3と、該各
固定部3間に設けられた可動部4とから大略構成されて
いる。
【0004】ここで、前記各固定部3,可動部4は、後
述する単結晶の低抵抗(抵抗率ρ:0.01〜0.02
〔Ωcm〕)のシリコンウェハ(図示せず)をエッチング
加工することにより分離形成しているため、それぞれが
導電性を有している。そして、凹部2Aを挟んだ一対の
各固定部3の対向端面は固定電極3Aとして、該各固定
部3と一体に形成されている。
【0005】また、前記可動部4は基端側にガラス基板
2上に固着されて固定端となる支持部5が形成され、該
支持部5の先端側には梁6と、該梁6を介して矢示A方
向に変位可能な自由端となる質量部7とが形成されてい
る。ここで、前記可動部4も固定部3と同一のシリコン
ウェハから形成されるために導電性を有しており、質量
部7は各固定電極3A側の対向端面が可動電極7A,7
Aとして質量部7と一体に形成されている。
【0006】また、前記梁6はその幅寸法に対する深さ
の比(アスペクト比)が約10となるように形成されて
いるから、前記ガラス基板2の凹部2Aの上側に位置す
る質量部7は、該固定部3間で矢示A方向に変位可能な
状態で支持されている。
【0007】さらに、8,8,8はガラス基板2上に形
成された電極パターンを示し、該電極パターン8は金−
白金−クロム,金−クロム等によって形成され、固定部
3,3、可動部4からの信号を外部に導出するようにな
っている。
【0008】このように構成される加速度センサ1は、
矢示A方向に外部から加速度が加わると、質量部7が梁
6を介して変位し、該質量部7が左,右の固定部3,3
に対して接近または離間するので、このときの微小隙間
の変位を固定電極3Aと可動電極7A間の静電容量の変
化として外部の図示しない信号処理回路に出力し、該信
号処理回路ではこの静電容量の変化に基づいて加速度に
応じた信号を出力するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による加速度センサ1においては、矢示A方向の
加速度だけでなく、垂直方向の成分を有する加速度が印
加されると質量部7がガラス基板2側の垂直方向に変位
する。例えば、単結晶のシリコンの場合においては、梁
6のアスペクト比(深さ/幅)が10のときには、ガラ
ス基板2に水平方向に1だけ変位させる加速度が、ガラ
ス基板2に垂直方向に印加されることにより1/100
程度の変位がある。
【0010】この変位により可動電極7Aと固定電極3
Aの対向する有効面積が変化し、可動電極7A,固定電
極3A間の静電容量が変化する。この静電容量変化は矢
示A方向の加速度検出方向の静電容量変化と区別するこ
とができず、正確な加速度検出を行うことができないと
いう問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術による問題に鑑
みなされたもので、本発明は高精度な加速度検出を行う
ことのできる加速度検出装置を提供することを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明が採用する加速度検出装置は、絶
縁基板と、該絶縁基板上に設けられ、シリコン板をエッ
チング加工することにより互いに分離して形成された固
定部と可動部を備え、該固定部には固定電極を設け、前
記可動部は加速度に応じて水平方向に変位する質量部を
有し、該質量部には固定電極との間で微小隙間を介して
対向するように可動電極を設け、かつ前記質量部の垂直
方向変位を検出すべく該質量部と対面させて補助電極を
設けたことにある。
【0013】また、請求項2の発明では、前記固定電極
と可動電極を、互いに微小隙間を介して対向するくし状
電極とすることができる。
【0014】さらに、請求項3の発明による加速度検出
装置は、絶縁基板と、該絶縁基板上に設けられ、シリコ
ン板をエッチング加工することにより互いに分離して形
成された固定部と可動部を備え、該固定部には固定電極
を設け、前記可動部は加速度に応じて水平方向に変位す
る質量部を有し、該質量部には固定電極との間で微小隙
間を介して対向するように可動電極を設け、かつ前記質
量部の垂直方向変位を検出すべく該質量部と対面させて
補助電極を設け、前記固定電極と可動電極との間の静電
容量変化として検出される加速度信号を質量部と補助電
極との間の静電容量変化として検出される垂直変位信号
に基づいて補正する加速度補正手段を設けたことにあ
る。
【0015】さらにまた、請求項4の発明では、前記加
速度補正手段は、垂直変位信号から補正値を算出する補
正値算出手段と、該補正値算出手段によって算出された
補正値に基づいて加速度信号を補正演算する加速度補正
演算手段とから構成したことにある。
【0016】
【作用】請求項1の発明のように、水平方向の加速度が
加わったときには、質量部が変化することにより固定電
極と可動電極との間の微小隙間が変位し、この変位を静
電容量の変化となる加速度検出信号として検出する。ま
た、質量部の垂直方向の変位においては、質量部と補助
電極との間の離間寸法の変位を静電容量の変化となる垂
直変位信号として検出することができる。
【0017】また、請求項2の発明のように、固定電極
と可動電極を複数の電極板からなるくし状電極として形
成することにより、固定電極と可動電極との有効面積を
広くして静電容量を大きくすることができる。
【0018】さらに、請求項3の発明のように、水平方
向の加速度を、固定電極と可動電極との微小隙間の変化
(静電容量の変化)となる加速度検出信号として検出
し、質量部の垂直方向の変位を、質量部と補助電極との
離間寸法の変化(静電容量の変化)となる垂直変位信号
として検出し、加速度補正手段によって垂直変位信号に
基づいて加速度検出信号を補正するようにしたから、質
量部の垂直方向の変位による固定電極と可動電極との有
効面積の変化を補正でき、質量部の垂直方向変位による
誤差を除去し、真の加速度検出信号を検出することがで
きる。
【0019】さらにまた、請求項4の発明のように、前
記加速度補正手段を、補正値算出手段によって垂直変位
信号から補正値を算出し、補正演算手段によってこの補
正値に基づいて加速度検出信号を補正演算するようにし
たから、加速度検出信号に質量部の垂直方向による誤差
が加わるのを防止し、加速度検出信号を正確に検出する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0021】まず、図1ないし図5に本発明による第1
の実施例を示す。
【0022】図1において、10は本実施例による加速
度検出装置を示し、該加速度検出装置10は後述する加
速度センサ部11とコントロールユニット20とから大
略構成されている。
【0023】11は本実施例による加速度センサ部を示
し、該加速度センサ部11は上述した従来技術とほぼ同
様に、凹部12Aを有する絶縁基板となるガラス基板1
2と、低抵抗(0.01〜0.02〔Ωcm〕)を有する
単結晶のシリコン板をエッチング処理することにより該
ガラス基板12上に形成された一対の固定部13,13
と、該各固定部13間に位置した可動部14とから構成
されている。
【0024】ここで、前記各固定部13の可動部14に
対向する面が固定電極13A,13Aとなっている。ま
た、前記可動部14は、ガラス基板12上に固定された
支持部15と、該支持部15から梁16を介して支持さ
れた質量部17とからなり、該質量部17の固定部1
3,13に対向する面が可動電極17A,17Aとな
り、下面が後述の補助電極18と対向する可動側補助電
極17Bとなっている。
【0025】そして、前記質量部17の各可動電極17
Aと固定電極13A,13Aとによって有効面積SA 、
水平方向の離間寸法dA となる加速度検出部が構成さ
れ、該加速度検出部からは静電容量C1 ,C2 となる加
速度検出信号が後述するコントロールユニット20に出
力するようになっている。
【0026】18は補助電極を示し、該補助電極18は
前記ガラス基板12の凹部12Aの底部に位置して、例
えば金−白金−クロム,金−クロム等によって、質量部
17の可動側補助電極17Bの有効面積SB よりも大き
い面積を有して形成されている。そして、該補助電極1
8と質量部17の可動側補助電極17Bとによって有効
面積SB 、垂直方向の離間寸法dB となる垂直変位検出
部が構成され、該垂直変位検出部からは静電容量C0 に
よって変位Δdを検出する垂直変位信号がコントロール
ユニット20に出力するようになっている。
【0027】さらに、19,19,…はガラス基板12
上に形成された4個の電極パターンを示し、該電極パタ
ーン19は金−白金−クロム,金−クロム等によって形
成され、固定部13,13、可動部14および補助電極
18からの信号を外部に導出するようになっている。
【0028】ここで、前記可動部14の質量部17は、
図2,3および図4に示すように、高さ寸法がa、奥行
き寸法がb、長さ寸法がcの直方体によって形成され、
左,右の側面が有効面積SA (SA =a×b)を有する
可動電極17Aとなり、下面が有効面積SB (SB =b
×c)を有する可動側補助電極17Bとなる。
【0029】また、図1に示すように、質量部17と固
定部13,13との間にはそれぞれ加速度検出信号とな
る静電容量C1 ,C2 が存在し、該加速度検出信号は、
質量部17に加速度が作用することによって離間寸法d
A が変化し、静電容量C1 ,C2 の変化として検出する
ものである。一方、可動側補助電極17Bと補助電極1
8との間には垂直変位信号となる静電容量C0 が存在
し、該垂直変位信号は、質量部17の垂直方向の変位Δ
dがあったときには離間寸法dB が変化し、静電容量C
0 の変化として検出するものである。
【0030】ここで、質量部17は梁16の特性から矢
示A方向のみの変位だけでなく、垂直方向にも変位する
から、補助電極18と質量部17との離間寸法dB が変
化して静電容量C0 が変化する。そしてこの場合には、
可動電極17Aと固定電極13Aの対向する有効面積S
A が小さくなり加速度を検出する静電容量C1 ,C2が
実質小さくなってしまう。
【0031】20は前記加速度センサ部11と共に加速
度検出装置を構成するコントロールユニットを示し、該
コントロールユニット20は、入力信号処理回路、中央
処理装置(CPU)、記憶素子(ROM−リードオンリ
ーメモリ、RAM−ランダムアクセスメモリ)、出力信
号処理回路等から構成されている。CPUは、入力信号
処理回路を介して前記加速度センサ部11と接続されて
いる。
【0032】ここで、前述した入力信号処理回路は、加
速度センサ部11からの静電容量C1 ,C2 を示す加速
度検出信号、および静電容量C0 を示す垂直変位信号を
それぞれディジタルの電圧信号に変換して出力するため
のものであり、静電容量C1,C2 ,C0 をアナログの
電圧信号に変換するC/V変換部と、アナログの電圧信
号をディジタルの電圧信号に変換するA/D変換部から
構成されている。従って、この入力信号処理回路の入力
側には、信号線21,22を介して各固定部13,13
が接続され、信号線23を介して質量部17が接続さ
れ、信号線24を介して補助電極18が接続されてい
る。また、RAMには、静電容量C1 ,C2,C0 を示
すデータが格納されている。出力信号処理回路は、出力
端子25を介して図示しない信号処理回路に接続され、
CPUから出力を送出する。
【0033】また、前述したCPUは、図5に示す手順
を実行するもので、ROMとRAMのデータを用いて主
として補正値の算出と、この補正値に基づいて加速度信
号を補正する演算を行うものである。記憶エリア20A
は、ROMとRAMから構成されており、ROMには補
正処理プログラムと基準容量C00等が格納されている。
なお、基準容量C00は質量部17に垂直方向の変位がな
いときの静電容量C0の値である。
【0034】本実施例による加速度検出装置10はこの
ように構成されるが、加速度センサ部11の基本的動作
は従来技術によるものと変わるところはないもので、加
速度検出装置としての加速度補正処理について、図5に
よる補正処理プログラムに基づいて述べる。
【0035】まず、ステップ1では、入力信号処理回路
から入力されたディジタルの電圧信号をCPUに取り込
んで求めた静電容量C1 ,C2 ,C0 を読込み、ステッ
プ2では、読み込まれた静電容量C0 が基準容量C00と
等しいか否かを判定し、「YES」と判定した場合に
は、質量部17の垂直方向の変位はないものとしてステ
ップ3に移り、補正値αを1として後述するステップ6
以降の処理を行うようになっている。
【0036】一方、ステップ2で「NO]と判定した場
合には、質量部17が垂直方向に変位した場合であるか
らステップ4に移り、下記の数1による演算を行って垂
直方向の変位Δdを算出する。
【0037】
【数1】
【0038】さらに、ステップ5では、変位Δdに基づ
いて数2の演算を行い補正値αを演算する。
【0039】
【数2】
【0040】そして、ステップ6では、算出された補正
値αによって、加速度を検出する静電容量C1 ,C2 に
補正値αを積算し、この静電容量C1 ,C2 を真値とし
て出力し、ステップ7でリターンする。
【0041】このように、本実施例による加速度検出装
置では、質量部17の垂直方向の変位Δdを、該可動側
補助電極17Bと補助電極18との離間寸法dB の変化
による静電容量C0 の変化として検出し、この静電容量
C0 の変化をステップ4の数1により、質量部17の変
位Δdとして演算する。なお、数1に関して説明する
と、静電容量C0 から変化したときの離間寸法dB ′を
求め、離間寸法dB からこの離間寸法dB ′を差算する
ことによって変位Δdを算出するもので、これを簡単に
すると数1のように静電容量C0 の比率によって演算さ
れることになる。また、質量部17の垂直方向の変位Δ
dは上,下方向に作用するため絶対値を用いて演算して
いる。
【0042】さらに、この変位Δdから補正値αを求め
る場合、この補正値αは質量部17の有効面積SA の比
率となり、質量部17が上,下方向に変位していない場
合(Δd=0)には、有効面積はSA であるが、変位Δ
dがあるときには、有効面積SA が小さくなって加速度
の検出に係る静電容量C1 ,C2 が小さくなる。また、
この有効面積の比率は、奥行き寸法bは不変であり、高
さ寸法aと(a−Δd)の比率で決まることになるか
ら、数2のようになる。
【0043】このように、補正された静電容量C1 ,C
2 では、質量部17の垂直方向の変位Δdがないものと
して補正されるから、固定電極13Aと可動電極17A
による加速度検出信号となる静電容量C1 ,C2 から正
確な加速度を検出することができる。
【0044】かくして、本実施例では、垂直変位信号と
なる静電容量C0 から算出された補正値αに基づいて加
速度検出信号となる静電容量C1 ,C2 を補正すること
により、質量部17の垂直方向の変位Δdに拘らない正
確な静電容量C1 ,C2 をコントロールユニット20の
出力端子25から出力することができる。この結果、こ
の静電容量C1 ,C2 を外部の信号処理回路によって処
理することで矢示A方向に加わる加速度を高精度に検出
することができ、加速度の検出感度を著しく向上させる
ことができる。
【0045】なお、前記実施例中において、図5に示す
補正処理プログラムによる手順が請求項3,4による加
速度補正手段の具体例であり、ステップ1〜5は補正値
算出手段の具体例であり、ステップ6は加速度補正演算
手段の具体例である。
【0046】次に、図6および図7に本発明の第2の実
施例を示すに、本実施例による加速度検出装置の特徴
は、加速度センサ部における固定電極と可動電極を複数
の電極板を有するくし状で形成したことにある。なお、
前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0047】図中、31は本実施例による加速度センサ
部、32は該加速度センサ部31の基体をなす正方形状
の絶縁基板としてのガラス基板を示し、該ガラス基板3
2上には、後述する固定部33,33と可動部35が形
成されている。また、該ガラス基板32上面には方形状
の凹部32Aが形成され、該凹部32A上に位置する可
動部35の質量部38と可動側くし状電極39は矢示A
方向(加速度が加わる方向)に変位可能となっている。
【0048】33,33は低抵抗(例えば、抵抗率が
0.01〜0.02〔Ωcm〕)なシリコン材料により形
成された一対の固定部を示し、該各固定部33は、前記
ガラス基板32の左,右側に離間して位置し、それぞれ
対向する内側面には複数(例えば3枚)の薄板状の電極
板34A,34A,…が突出形成され、該各電極板34
Aは固定電極としての固定側くし状電極34,34をそ
れぞれ構成している。
【0049】35は低抵抗なシリコン材料により形成さ
れた可動部を示し、該可動部35は、前記ガラス基板3
2の前,後側に離間してガラス基板32に固着された支
持部36,36と、該各支持部36に梁37,37を介
して両持支持され、前記各固定部33の間に配設された
質量部38と、該質量部38から左,右方向にそれぞれ
突出形成された複数(例えば3枚)の薄板状の電極板3
9A,39A,…を有する可動側くし状電極39,39
とから構成され、前記各梁37は質量部38を矢示A方
向に変位可能となるように薄板状に形成されている。そ
して、前記各可動側くし状電極39の各電極板39Aと
前記各固定側くし状電極34の各電極板34Aとの間に
は、有効面積SC 、離間寸法dC となる加速度検出信号
としての静電容量C3 ,C4 が存在する。また、質量部
38の下面は有効面積SB となる可動側補助電極38A
となっている。なお、本実施例による前記有効面積SC
は質量部38の高さ寸法aに各電極板34A,39Aが
対向する長さを合計した長さ寸法b′の積である。
【0050】40はガラス基板32の凹部32Aの底部
に形成された補助電極を示し、該補助電極40は例えば
金−白金−クロム,金−クロム等によって質量部38よ
りも大きい面積を有して形成され、該補助電極40と可
動側補助電極38Aとの間には、有効面積SB ,垂直方
向の離間寸法dB となる垂直変位信号としての静電容量
C0 が存在している。
【0051】41,41,…はガラス基板32上に形成
された電極パターンを示し、該電極パターン41は金−
白金−クロム,金−クロム等によって形成され、固定部
33,33、可動部35および補助電極40からの信号
を外部に導出するようになっている。
【0052】このように構成される本実施例による加速
度センサ部31を有する加速度検出装置においても、質
量部38が垂直方向に変位した場合には、該質量部38
と補助電極40との離間寸法dB が変化することによ
り、静電容量C0 が変化する。これを利用して、前述し
た第1の実施例で述べた図5の補正処理プログラムを行
うことにより、固定側くし状電極34,34と可動側く
し状電極39の各電極板34A,39Aによる有効面積
SC を補正し、正確な加速度検出信号となる静電容量C
3 ,C4 を検出することができる。これにより、質量部
38に加わる加速度を正確に検出することができ、加速
度の検出感度を著しく向上させることができる。
【0053】また、本実施例による加速度センサ部31
では、質量部38に作用する加速度を、可動側くし状電
極39の電極板39Aと固定側くし状電極34の電極板
34Aとの間で静電容量C3 ,C4 の変化を電気的な加
速度検出信号として検出している。また、前記各電極板
39A,34Aはそれぞれ電気的に並列接続されている
から、各電極板39A,34A間の静電容量をそれぞれ
加算した値となって全体の静電容量を大きくすることが
でき、加速度の検出感度を高め、加速度の検出精度を向
上させることができる。
【0054】なお、前記各実施例では、質量部17(3
8)の下側のガラス基板12(32)の凹部12A(3
2A)に補助電極18(40)を形成するものとして述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば図8に示す第1
の変形例による加速度センサ部11′のように、凹部1
2Aに同じ面積を有する一対の補助電極18A′,18
B′を形成し、質量部17に加わるねじり方向(矢示B
方向)の変位を検出して補正するようにしてもよい。
【0055】また、可動部14に捩れが発生した場合に
は、可動部14と補助電極18A′および18B′の離
間寸法dB1,dB2はそれぞれ異なり、静電容量C0 に対
する容量変化も異なる。このような場合には、コントロ
ールユニット20における補正処理は、各補助電極18
A′,18B′毎に図5と同様の手順で行う。
【0056】また、ガラス基板に必ずしも凹部を設ける
必要はなく、ガラス基板を平坦面として該ガラス基板の
表面に補助電極を設け、質量部はに固定部と梁によって
ガラス基板に対して持ち上げて支持するような構成とし
てもよい。
【0057】また、前記各実施例では、絶縁基板にガラ
ス基板12(32)を用いるものとして述べたが、これ
に替えて、高抵抗なシリコン基板、セラミック基板、絶
縁樹脂基板等を用いてもよい。
【0058】一方、図9に示す第2の変形例による加速
度センサのように、ガラス基板12上に各固定部13と
可動部14を覆うカバー51を設けることにより、塵埃
の侵入を防止するようにしてもよい。
【0059】また、このようなカバー51を設ける場合
には、カバー51の内面に質量部17の垂直変位に基づ
く静電容量の変化を検出するために、質量部17と対面
させて補助電極52を設けてもよい。従って、前記実施
例では、ガラス基板12上に補助電極18を設けたもの
を示したが、本発明はこれに限定されるものでなく、カ
バー51内面だけ或いはガラス基板12とカバー51内
面の両方に補助電極18,52を設けるような構成とす
ることもできる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よる加速度検出装置は、該加速度検出装置に水平方向の
加速度が加わったときには、質量部が水平方向に変化
し、固定電極と可動電極との間の微小隙間を変位させ、
この変位を静電容量の変化となる加速度検出信号として
検出する。また、質量部の垂直方向の変位においては、
質量部と補助電極との間の離間寸法の変位を静電容量の
変化となる垂直変位信号として検出する。
【0061】また、請求項2の発明では、固定電極と可
動電極を複数の電極板からなるくし状電極として形成す
ることにより、固定電極と可動電極との有効面積を広く
して静電容量を大きくでき、水平方向の検出感度を向上
することができる。
【0062】さらに、請求項3の発明による加速度検出
装置では、水平方向の加速度を、固定電極と可動電極と
の微小隙間の変化(静電容量の変化)となる加速度検出
信号として検出し、質量部の垂直方向の変位を、質量部
と補助電極との離間寸法の変化(静電容量の変化)とな
る垂直変位信号として検出し、加速度補正手段では、前
記垂直変位信号に基づいて加速度検出信号を補正するよ
うにしたから、質量部の垂直方向の変位による固定電極
と可動電極との有効面積の変化を補正でき、高精度の加
速度検出を行うことができる。
【0063】さらにまた、請求項4の発明では、前記加
速度補正手段を、垂直変位信号から補正値を算出する補
正値算出手段と、該補正値に基づいて加速度検出信号を
補正演算する加速度補正演算手段とから構成したから、
水平方向に加わる加速度を検出する加速度検出信号に加
わる垂直方向の変位による誤差を除去でき、水平方向の
加速度の検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による加速度検出装置を示す全体
構成図である。
【図2】図1中の加速度センサ部を示す斜視図である。
【図3】図1による加速度センサ部を上側からみた平面
図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた縦断面図であ
る。
【図5】第1の実施例による補正処理プログラムを示す
流れ図である。
【図6】本発明の第2の実施例による加速度センサ部を
示す斜視図である。
【図7】図6中の矢示VII −VII 方向からみた縦断面図
である。
【図8】第1の実施例による変形例を示す図4と同様位
置からみた縦断面図である。
【図9】第2の実施例による変形例を示す図4と同様位
置からみた縦断面図である。
【図10】従来技術による加速度センサを示す斜視図で
ある。
【図11】図10の加速度センサを上側からみた平面図
である。
【図12】図11中の矢示XII −XII 方向からみた縦断
面図である。
【符号の説明】
10 加速度検出装置 11,31,11′ 加速度センサ部 12,32 ガラス基板(絶縁基板) 13,33 固定部 13A 固定電極 14,35 可動部 17,38 質量部 17A 可動電極 17B,38A 可動側補助電極 18,40,18A′,18B′,52 補助電極 20 コントロールユニット 34 固定側くし状電極(固定電極) 39 可動側くし状電極(可動電極)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、該絶縁基板上に設けられ、
    シリコン板をエッチング加工することにより互いに分離
    して形成された固定部と可動部を備え、該固定部には固
    定電極を設け、前記可動部は加速度に応じて水平方向に
    変位する質量部を有し、該質量部には固定電極との間で
    微小隙間を介して対向するように可動電極を設け、かつ
    前記質量部の垂直方向変位を検出すべく該質量部と対面
    させて補助電極を設けてなる加速度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記固定電極と可動電極は、互いに微小
    隙間を介して対向するくし状電極としてなる請求項1記
    載の加速度検出装置。
  3. 【請求項3】 絶縁基板と、該絶縁基板上に設けられ、
    シリコン板をエッチング加工することにより互いに分離
    して形成された固定部と可動部を備え、該固定部には固
    定電極を設け、前記可動部は加速度に応じて水平方向に
    変位する質量部を有し、該質量部には固定電極との間で
    微小隙間を介して対向するように可動電極を設け、かつ
    前記質量部の垂直方向変位を検出すべく該質量部と対面
    させて補助電極を設け、前記固定電極と可動電極との間
    の静電容量変化として検出される加速度信号を質量部と
    補助電極との間の静電容量変化として検出される垂直変
    位信号に基づいて補正する加速度補正手段を設けてなる
    加速度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記加速度補正手段は、垂直変位信号か
    ら補正値を算出する補正値算出手段と、該補正値算出手
    段によって算出された補正値に基づいて加速度信号を補
    正演算する加速度補正演算手段とから構成してなる請求
    項3記載の加速度検出装置。
JP9787795A 1994-04-04 1995-03-30 加速度検出装置 Pending JPH07325107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9787795A JPH07325107A (ja) 1994-04-04 1995-03-30 加速度検出装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-89088 1994-04-04
JP8908894 1994-04-04
JP9787795A JPH07325107A (ja) 1994-04-04 1995-03-30 加速度検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07325107A true JPH07325107A (ja) 1995-12-12

Family

ID=26430521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9787795A Pending JPH07325107A (ja) 1994-04-04 1995-03-30 加速度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07325107A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0754195A (ja) * 1993-08-13 1995-02-28 Nippon Steel Corp 化成処理性の優れたZn−Ni合金めっき鋼板
WO1996038732A1 (fr) * 1995-05-31 1996-12-05 Wacoh Corporation Detecteur d'acceleration
KR100316774B1 (ko) * 1999-01-15 2001-12-12 이형도 마이크로 관성 센서의 제작 방법
CN102275860A (zh) * 2010-06-11 2011-12-14 江苏丽恒电子有限公司 惯性微机电传感器及其制造方法
JP2015125124A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 株式会社村田製作所 多軸センサ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0754195A (ja) * 1993-08-13 1995-02-28 Nippon Steel Corp 化成処理性の優れたZn−Ni合金めっき鋼板
WO1996038732A1 (fr) * 1995-05-31 1996-12-05 Wacoh Corporation Detecteur d'acceleration
US5856620A (en) * 1995-05-31 1999-01-05 Wacoh Corporation Acceleration sensor
KR100316774B1 (ko) * 1999-01-15 2001-12-12 이형도 마이크로 관성 센서의 제작 방법
CN102275860A (zh) * 2010-06-11 2011-12-14 江苏丽恒电子有限公司 惯性微机电传感器及其制造方法
WO2011153837A1 (zh) * 2010-06-11 2011-12-15 上海丽恒光微电子科技有限公司 惯性微机电传感器及其制造方法
JP2015125124A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 株式会社村田製作所 多軸センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4736629A (en) Micro-miniature accelerometer
JP3457037B2 (ja) 集積型加速度計
CN102313821B (zh) 物理量传感器以及电子设备
JP3433401B2 (ja) 静電容量型加速度センサ
JP3240390B2 (ja) 変位検出センサ
US8347721B2 (en) Acceleration sensor
US20040025591A1 (en) Accleration sensor
US7501835B2 (en) Displacement sensor
JPS60195829A (ja) 静電容量形絶対圧力検出器
JPH07325107A (ja) 加速度検出装置
US5974880A (en) Capacitance acceleration sensor
WO2018116549A1 (ja) 圧力センサ素子およびそれを備えた圧力センサモジュール
CN111071982B (zh) 微机械惯性传感器
US6370960B1 (en) Capacitive sensor
JPH11201848A (ja) 静電容量型センサ及び検出方法
JP2773460B2 (ja) 半導体加速度センサ
JP3433015B2 (ja) 圧電発振素子
JP3968877B2 (ja) 容量式物理量検出装置
JP2009270944A (ja) 静電容量型加速度センサ
JP3289069B2 (ja) 半導体加速度センサ
US11156518B2 (en) Pressure sensor including a contact restrictor
JP2999291B2 (ja) 多次元方向に関する力・加速度・磁気の検出装置
JPH1078485A (ja) 地震波検出装置
JP3341214B2 (ja) 半導体加速度センサ用の検出装置
JP3147789B2 (ja) 加速度検出素子