JP3289069B2 - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
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    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
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    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/0825Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0828Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電容量型の半導体加
速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の静電容量型の半導体加速度センサ
は、例えば図10に示すようなものがある。この図示の
例では、いわゆる差動型と称されるもので、半導体基板
であるシリコン板1の中央に梁部2を介して重り部3を
一体的に形成し、またシリコン板1の上下両面にガラス
板4を配置する。この時、重り部3の上下両面と、ガラ
ス板4の対向面との間には、所定の空隙が形成され、重
り部3の揺動を許容している。そして重り部3の上下両
面を第1,第2の可動電極5,6とし、この両可動電極
5,6に対向するガラス板4の内面所定位置にアルミ蒸
着等により第1,第2の固定電極7,8を形成する。
【0003】ところで、上記第1の可動電極5と,第1
の固定電極7との間には静電容量C1が生じており、ま
た同様に第2の可動電極6と,第2の固定電極8との間
には、静電容量C2が生じている。そして、このセンサ
に加速度が加わると梁部2が撓み、対向する両電極5と
7,6と8間の距離が変化し、この距離の変化により上
記の両静電容量C1,C2も変化する。この時、両性で
容量の差ΔC(ΔC=C1−C2)を検知することによ
り加速度を求めるようになっている。
【0004】かかる構成(差動型)とすることにより、
第1,第2の静電容量C1,C2が有している温度特性
ならびに寄生容量が互いに減算されてキャンセルされる
ため、特性が向上する。さらに、以下に示す理由から加
速度の変化に対する出力(静電容量の差ΔC)の直線性
が向上する。すなわち、上側の電極面積(第1の可動電
極と固定電極の重合する面積で、通常は両者を一致させ
るか、固定電極側を大きくするため第1の可動電極5の
大きさと等しい)をS1とし、下側の電極面積(同様の
理由から第2の可動電極6の大きさと等しい)をS2と
し、さらに、それぞれの対向する電極間の距離をd1,
d2とする。この状態で加速度が加わり重り部3がx
(便宜上下方への移動を正とする)だけ変位した時の各
静電容量C1,C2は、 C1=εS1/(d1+x) (1) C2=εS2/(d2−x) (2) となり、その静電容量の差ΔCは、
【0005】 ΔC=εS1/(d1+x)−εS2/(d2−x) (3) となる。そして、特性上、その形状を上下対象に形成す
るのが好ましいため、S1=S2,d1=d2とした時
の加速度に対する静電容量ならびにその差の変化を図1
1に示す。なお、変位xは加速度の大きさに比例するも
のとする。そして、図から明らかなように加速度0G付
近ではC1,C2単独のものに比し、ΔCの方が直線性
が良くなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の差動型の加速度センサでは、以下に示す問題を有して
いる。すなわち、梁部2や重り部3は、平板状のシリコ
ン基板を異方性エッチングを行い、その基板の所定部位
を除去することにより形成するが、その除去量すなわち
梁部2の厚さは、エッチング時間により制御されるが、
処理対象となるシリコンウエハの厚さが異なることか
ら、製造された梁部2の厚さもばらつく。すると、その
梁部2の剛性(弾性係数)等もばらつき、センサの感度
のばらつきを生じる。
【0007】また、縦方向(重力加速度の方向と同一方
向)の加速度を検出する場合には、定常状態において、
重り部3に常時重力加速度(1G)が加わるため、実際
には重り部3は図10に示す状態より下方に位置、すな
わち、所定の距離xだけ変位する。よって、下方の距離
d2の方が上方の距離d1より短くなり、図11に示す
特性図中、点Qを中心に静電容量が変化することにな
る。その結果、直線性が低下する。
【0008】さらにまた、従来の加速度センサは、いず
れも静電容量の変化を周波数の変化として検出するよう
にしていたが、例えば係る加速度センサを自動車のアク
ティブサスペンションやエアバックシステム等の作動を
制御するための検出部に用いる場合には、係る周波数を
用いた加速度検出では、十分な応答を得ることができな
い。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、特性のばらつきが少
なく、しかも加速度の変化に対して直線性の良い半導体
加速度センサを提供すること、ならびにそれに用いる検
出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る半導体加速度センサでは、枠体に
対して梁部を介して一体に接続され、加速度に応じて変
位する重り部の両面に可動電極が形成された半導体板
と、前記重り部の両面に形成された前記可動電極のう
ち、一方の可動電極の表面と同一平面をなす梁部を介し
て前記半導体板と一体に接続される枠体と、前記両可動
電極にそれぞれ所定の間隙をおいて対向させた固定電極
を備え、前記半導体板を挟持するように配置されたガラ
ス板等の基板とを備え、前記変位にともない、それぞれ
対となる前記可動電極と前記固定電極との間で生じる静
電容量の差から加速度を検出する半導体加速度センサに
おいて、前記重り部の一方の面に形成された前記可動電
極とそれと対向する前記固定電極との距離とその電極面
積、ならびに前記重り部の他方の面に形成された前記可
動電極とそれと対向する前記固定電極との距離とその電
極面積とが、前記可動電極の可動方向に対して重力加速
度のみがかかっている基準状態で、対となる前記電極間
で生じる両静電容量が、略等しくなるように設定した。
【0011】また、少なくとも2組の可動電極と固定電
極とを備え、両電極間に生じる各静電容量の差から、発
生した加速度を検出する差動型の半導体加速度センサの
検出装置としては、電気的に接続された前記各可動電極
に対し所定の発振信号を入力する発振回路と、前記各固
定電極に接続され、与えられた前記発振信号を前記各静
電容量にて微分して得られた各PWM信号を減算するこ
とにより加速度に応じた出力を得る手段とを備えた。
【0012】また、他の検出装置としては、前記各固定
電極に接続され、対となる各電極間に対して交互に所定
の電圧を印加する手段と、電気的に接続された前記可動
電極に接続され、前記電圧を印加する手段により各静電
容量に蓄えられた電荷を、同時に差動増幅回路に入力す
る手段とを備え、前記差動増幅回路にて前記各静電容量
の差を電圧に変換することにより、加速度に応じた出力
電圧を得るようにしてもよい。
【0013】
【作用】可動電極が形成される半導体基板の所定位置に
p層とn層を設けたため、一方側(例えばp層)から電
気化学エッチングすると、n層に到達するまでp層のエ
ッチング部位が除去される。よって、例えば係るn層部
位で梁部を構成することにより、梁部の厚さが正確に制
御される。
【0014】また、前記重り部の一方の面に形成された
前記可動電極とそれと対向する前記固定電極との距離と
その電極面積、ならびに前記重り部の他方の面に形成さ
れた前記可動電極とそれと対向する前記固定電極との距
離とその電極面積とが、検出対象の加速度がかかってい
ない基準状態で、対となる前記電極間で生じる両静電容
量が、略等しくなるように設定することもできる。
【0015】また、本発明の検出装置を用いたなら、各
静電容量の差分を直流成分として取り出すことができ、
応答性のよい加速度の検出が行われる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る半導体加速度センサの好
適な実施例を添付図面を参照にして詳述する。図1は本
発明に係る加速度センサの第1実施例を示している。図
示するように、基本的な構成、すなわち、半導体板であ
るシリコン板10の上下両面側にガラス板11を配置
し、このシリコン板10は、ロ字状の枠体12に対し、
複数の梁部13を介して重り部14を片持ち支持状に連
結した構成からなる。そして、その重り部14の上下両
面を第1,第2の可動電極15,16とし、両電極1
5,16に対向するガラス板11の表面にアルミ蒸着等
により第1,第2の固定電極17,18を形成する点
は、従来と同様である。
【0017】ここで本発明では、P型のシリコンを基本
として形成されるシリコン板10の中間の所定位置に例
えばドーピングにより、n層(拡散層)10aを形成し
ている。そして、このn層は、梁部13並びにそれに連
続する重り部14の上側を構成するようになっている。
【0018】そして係る構成のセンサ(シリコン板)を
製造するには、n層10aが形成された板状のシリコン
板に対して、下側からその所定部位を電気化学エッチン
グする。すると、P型シリコンは、n層10aに到達す
るまで除去される。よって、梁部13の厚さは、n層1
0aの厚さと等しくなり、しかも係る厚さの制御はn層
10aの拡散深さにより容易かつ精密に行えるので、製
造された各センサ間での性能(感度)のばらつきが可及
的に抑制できる。
【0019】なお、本例では、下側から電気化学エッチ
ングを行ったため、第1の可動電極15の面積S1の方
が、第2の可動電極16の面積S2よりも大きくなり、
それにともない対応する各固定電極の面積も相違(対と
なる可動電極の面積と略一致)させているが、上記のよ
うにP型のシリコンの所定部位にn拡散層を設けるので
はなく、板状(略同一平面形状からなる)のP型シリコ
ンとN型シリコンとを層状に積層配置するようにしても
良い(係る場合には、枠体12にもその全周にわたって
N型とP型のシリコンが位置する)。
【0020】さらに、本例では上記したごとく上側と下
側の電極の面積が異なるため、各対となる電極間の距離
d1,d2を等しくすると、加速度の変化に対する出力
の直線性が低下する。また、図2に示すように、縦方向
の加速度を検知するために、梁部13,重り部14が水
平状態になるよう配置すると、重り部14に重力加速度
が常時加わり、検知しようとする加速度が無い状態でも
図示するように重り部が下方に移動し、仮に図1に示す
状態でd1=d2と設定したとしても実際の使用状況下
ではd1>d2となる。
【0021】係る場合に直線性を良好にすべく、上記の
面積S1,S2並びに距離d1,d2の関係を、以下に
示すように設定する。すなわち、加速度(常時加わって
いるような重力加速度等は除く)がかかっていない基準
状態(対となる電極間の距離がそれぞれd1,d2とな
っている)から、所定の加速度がかかって重り部14が
下方にxだけ変位した場合の出力ΔCは、上記したごと
【0022】 ΔC=εS1/(d1+x)−εS2/(d2−x) (3) である。
【0023】したがって、この時のΔCの加速度に対す
る直線性が最も良くなる条件は、基準状態のとき、すな
わち、x=0の時のΔCが、図11に示した変移点Pに
なるようになればよく、具体的には上記式(3)の2次
導関数が0となることである。従って、2次導関数Δ
C″は、
【0024】 ΔC″=k(S1/(d1+x)−S2/(d2−x)) (4) 但し、kは任意の定数 である。
【0025】そして、x=0の時にΔC″=0が成り立
つための条件は、式(4)に各値を代入することによ
り、 d2=d1(S2/S1)1/3 (5) となる。
【0026】したがって、上記の条件式(5)が成り立
つように、各値を設定する。すなわち、製造プロセス上
面積S1,S2が先に決定されるため、係る面積を式
(5)に代入してd1とd2の比を求める。そして、か
かる条件を満たすように、例えば図1に示す半導体板1
0の上面側10bをエッチング等により所定量だけ除去
することにより、直線性の最も良くなるセンサ構造を得
ることができる。なお、最適な構造を得るための調整
は、上記したものに限ることはなく、任意の箇所を除去
するなど種々の方式をとることができる。また、上記の
電極面積S1,S2は、実際には、有効面積、すなわ
ち、対となる電極の重合する面積(固定電極の面積が小
さい場合には、その固定電極の面積)である。
【0027】さらに、上記の条件式(5)を満たすのが
最も直線性が良好になるが、正確にこの条件を満たさせ
る必要はなく、仕様(目標とする許容誤差範囲)等にあ
わせて、一定の範囲を持たせて設定するようにしても良
い。
【0028】なお、図2に示すような、重力加速度によ
る撓み量は、重り部14の重さ並びに梁部13の弾性係
数等から計算により水平位置からどの程度変位するかを
求め、実際に製造する際には、その変位量を考慮して、
上記の条件式により得られたd1,d2に足し込みなど
の調整をする必要がある。
【0029】図3は、本発明に係る検出装置の第1実施
例を示している。同図に示すように、上記した実施例に
おける加速度センサの2組の電極間で生じる静電容量C
1,C2と、2つの抵抗R1,R2とでブリッジ回路を
構成する。なお、2つの静電容量C1,C2の接続側
は、例えばシリコン板10に形成された第1,第2の可
動電極15,16に接続された配線を接続することによ
り構成され、その両可動電極15,16に発振回路20
の出力を印加するようにする。
【0030】そして、この両電極15,16の接続構造
としては、例えば図4に示すように、重り部14の下面
側にアルミ蒸着19等を施すことにより第2の可動電極
16を形成し、そのアルミ蒸着の端部19aをn層10
aに接続することにより、両可動電極15,16が同電
位となり、配線引き出しが容易に行える。
【0031】さらに、両静電容量C1,C2の他端(こ
の例では固定電極17,18の配線)をシュミット回路
21a,21b並びに整流回路22a,22bを介して
差動増幅回路23に接続する。
【0032】次に、上記した実施例の動作原理につい
て、図5に示すタイミングチャートを用いて説明する。
まず、発振回路20から、周期Tの矩形波が出力され
(同図(A))、それを両静電容量C1,C2で微分す
る(同図(B))。そして、微分された信号をシュミッ
ト回路21a,21bに入力することにより、矩形波を
作る(同図(C))。そして、この矩形波のパルス幅t
は、時定数C1R1およびC2R2に比例する(PWM
信号)。
【0033】次いで、係る矩形波を整流回路22a,2
2bに入力し、そこにおいて、パルス幅tすなわち静電
容量C1,C2に応じた直流信号が得られる(同図
(D))。そしてこれら、両直流信号を差動増幅回路2
3に入力することにより、上記のΔCに比例した直流信
号がその回路23から出力されることになる。なお、図
示の例では、C1=C2のために各波形は同一形状とな
っているが、加速度が加わり静電容量が変化したなら、
各波形のデューティー比等が適宜変化する。
【0034】係る構成にしたことにより、加速度の大き
さ(変化)に伴い両静電容量の差分(ΔC)を直流信号
の大小(変化)で見ることができ、応答性が良く、例え
ば、これをエアバックシステムに搭載した場合には、差
動増幅回路23の出力がある閾値を越えたときに、作動
信号を発する(例えばその回路の出力並びに前記の閾値
を比較に入力することにより簡単に構成できる)こと等
に応用できる。
【0035】なお、本実施例の具体的な回路構成の一例
を図6に示す。この例では、基準状態で出力が2.5V
になるように調整されている。また、本実施例では、直
流信号を出力するようにしたが、例えば、後段の装置等
で直流信号が必要でない場合には、シュミット回路21
a,21bからのPWM信号を取り出すことにより、デ
ジタル的な処理が可能となる。
【0036】なお、本発明に係る検出装置は、上記した
本発明に係る加速度センサの出力検出として適用できる
のはもちろんのこと、図10に示すものの他、従来の差
動型の各種の加速度センサに適用しても良い(以下、同
じ)。
【0037】図7は本発明に係る検出装置の第2実施例
を示している。同図に示すように、まず半導体加速度セ
ンサの第1,第2の固定電極17,18に対し、第1,
第2のアナログスイッチ30a,30bを介して直流電
圧(Vin)を印加するようにしている。さらに、電気的
に接続されて共通電極となる第1,第2の可動電極1
5,16には、第3のアナログスイッチ31を介して、
差動増幅器であるオペアンプ32の反転入力端子に接続
するようにしている。
【0038】そして、第1,第2のアナログスイッチ3
0a,30bの動作タイミングφ1,φ2は、図8に示
すようになっており、第3のアナログスイッチ31の動
作タイミングは上記第2のアナログスイッチ30bのそ
れと一致させている。かかる構成とすることにより、ス
イッチとキャパシタ回路が構成され、その静電容量C
1,C2の差(ΔC)に対応した差動出力(電圧)とし
て検出することができる。
【0039】図9は、本発明に係る検出装置の第3実施
例を示しており、その構成としては、上記した第2実施
例と略同様であるが、第1,第2の固定電極17,18
に印加する電圧V1,V2を異ならせている。なお、そ
の他の構成並びに作用は、上記した第2実施例と同様で
あるため、同一符合を付しその説明を省略する。
【0040】そして、それら各電圧V1,V2が印加さ
れた加速度センサ内の各静電容量C1,C2には、所定
の電荷Q1,Q2が蓄えられるが、その電荷Q1,Q2
はオペアンプ32を介して下記式に示すような出力電圧
Vout として出力される(なお、下記式(6)において
V1=V2とすれば、上記第2実施例における出力電圧
となる)。
【0041】Vout =α(Q1−Q2) =αε(S1*V1/(d1+x)+S2*V2/(d2−x)) (6) 但し、αは回路定数により決定される定数 そして、この時のVout の加速度に対する直線性が最も
良くなる条件は、上記したように基準状態(x=0)の
時に図11に示す変曲点Pに位置することであるため、
上記式(6)のx=0の時の2次導関数(Vout ″)が
0として解くと、
【0042】 Vout ″=k(S1*V1/(d1+x)−S2*V2/(d2−x) より、 V2=V1*(S1/S2)*(d2/d1) (7) である。
【0043】よって、上記式(7)の条件を満たすよう
な電圧V1,V2を設定することにより、加速度に対す
る直線性を最も良くすることができる。すなわち、たと
え差動型の加速度センサの電極面積,電極間の距離に差
異やばらつき等があっても、上記式(7)を満たす、或
いはそれに近い条件の電圧を与えるのみで、直線性の良
好な加速度センサ(検出装置)を構成することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る半導体加速
度センサでは、梁部が、他の重り部や枠体等とは異なる
材質(n層或いはp層)で構成されるため、電気化学エ
ッチングなどにより不要部分を除去することにより、梁
部を係るn層(p層)のみで構成することができる。す
なわち、その梁部の厚さは、n層(p層)の厚さとな
り、正確に所定厚さに形成することができる。よって、
特性(感度)のばらつきが少なくなる。そして、各電極
の面積や、電極間の距離を、基準状態で各静電容量が略
等しくなるように設定した場合には、加速度の変化に対
して直線性の良い出力特性が得られる。さらに本発明に
係る検出装置では、各静電容量の差分に対応する直流信
号として出力することが可能となり、検出が簡単で応答
性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体加速度センサの好適な一実
施例を示す断面図である。
【図2】使用状況下の一例を示す図である。
【図3】本発明に係る検出装置の第1実施例を示す図で
ある。
【図4】第1,第2の可動電極の接続の一例を示すブロ
ック図である。
【図5】図3に示す回路のタイミングチャート図であ
る。
【図6】図3に示す回路の具体的な構成を示す回路図で
ある。
【図7】本発明に係る検出装置の第2実施例を示す図で
ある。
【図8】アナログスイッチの動作タイミングを示す図で
ある。
【図9】本発明に係る検出装置の第3実施例を示す図で
ある。
【図10】従来の半導体加速度センサの好適な一実施例
を示す断面図である。
【図11】加速度に対する静電容量並びにその差の特性
の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 シリコン板(半導体板) 10a n層 11 ガラス板(基板) 12 枠体 13 梁部 14 重り部 15 第1の可動電極 16 第2の可動電極 17 第1の固定電極 18 第2の固定電極 20 発振回路 21a,21b シュミット回路(加速度に応じた出力
を得る手段) 22a,22b 整流回路(加速度に応じた出力を得る
手段) 23 差動増幅回路(加速度に応じた出力を得る手段) 30a,30b 第1,第2のアナログスイッチ(交互
に所定の電圧を印加する手段) 31 第3のアナログスイッチ(差動増幅回路に入力す
る手段) 32 オペアンプ(差動増幅回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 善之 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−152369(JP,A) 特開 平2−119270(JP,A) 特開 昭61−97572(JP,A) 特開 平5−273230(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/125 G01P 15/02 G01P 21/00 H01L 29/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体に対して梁部を介して一体に接続さ
    れ、加速度に応じて変位する重り部の両面に可動電極が
    形成された半導体板と、 前記重り部の両面に形成された前記可動電極のうち、一
    方の可動電極の表面と同一平面をなす梁部を介して前記
    半導体板と一体に接続される枠体と、 前記両可動電極にそれぞれ所定の間隙をおいて対向させ
    た固定電極を備え、前記半導体板を挟持するように配置
    されたガラス板等の基板とを備え、 前記変位にともない、それぞれ対となる前記可動電極と
    前記固定電極との間で生じる静電容量の差から加速度を
    検出する半導体加速度センサであって、 前記重り部の一方の面に形成された前記可動電極とそれ
    と対向する前記固定電極との距離とその電極面積、なら
    びに前記重り部の他方の面に形成された前記可動電極
    と、それと対向する前記固定電極との距離とその電極面
    積とが、 前記可動電極の可動方向に対して重力加速度のみがかか
    っている基準状態で、対となる前記電極間で生じる両静
    電容量が、略等しくなるように調整されてなることを特
    徴とする半導体加速度センサ。
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