JPH0843435A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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Publication number
JPH0843435A
JPH0843435A JP20137894A JP20137894A JPH0843435A JP H0843435 A JPH0843435 A JP H0843435A JP 20137894 A JP20137894 A JP 20137894A JP 20137894 A JP20137894 A JP 20137894A JP H0843435 A JPH0843435 A JP H0843435A
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JP
Japan
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insulating substrate
substrate
acceleration
circuit
acceleration sensor
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JP20137894A
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Inventor
Kenji Hori
憲治 堀
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた耐環境性を確保しつつ、加速度センサ
の小型化を図る。 【構成】 加速度センサ1は、絶縁基板2と、絶縁基板
2の上面2A上に設けられ、外部から作用する加速度を
検知して加速度検知信号を出力する検知素子7と、絶縁
基板2の下面2Cに設けられ、加速度検知信号に基づく
加速度測定処理を行うための印刷抵抗18およびコンデ
ンサを備えた多層基板15と、多層基板15と絶縁基板
2との間に画成された密閉室21と、密閉室21内に設
けられ、加速度検知信号に基づく加速度測定処理を行う
回路部22と、検知素子7を内部に収容するように絶縁
基板2の上面2A側に設けられたカバー30とから構成
されている。このような構成により、加速度センサ1の
小型化を実現できる。また、密閉室によって回路部22
を、カバー30によって検知素子7をそれぞれ密閉封止
することができ、優れた耐環境性を確保することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物の揺れ検出や移
動物体の加速度検出を行う加速度センサに関し、特に、
車両の加速度を検出するのに用いて好適な加速度センサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工業計測分野における振動計測
や構造物の揺れ計測、または車両,航空機等の移動物体
の加速度を検出する加速度センサは広く知られている。
例えば、自動車のエアバックシステムでは、加速度セン
サによって車両の衝突時の加速度を検出し、エアバック
システムの制御を行うようになっている。
【0003】また、かかる加速度センサは、加速度を検
知して加速度検知信号を出力する検知素子と、前記加速
度検知信号に基づいて加速度測定処理を行うための処理
回路とから構成され、それらが単体のケース内に収容さ
れた構成のものが一般的である。
【0004】ここで、上述した従来技術による加速度セ
ンサを図11に基づいて説明するに、図中、201は回
路一体型の加速度センサを示し、該加速度センサ201
はセラミック材料等からなる基板202と、該基板20
2上に設けられた検知素子203,回路部204および
複数のチップ部品205,205等と、前記各素子を収
容するように樹脂モールドによって形成されたカバー2
06と、該カバー206内に収容された検出回路を外部
の他の回路と接続するために、該カバー206から外部
に向けて伸長した複数の外部端子207(1本のみ図
示)とから大略構成されている。
【0005】そして、前記検知素子203は、例えば、
加速度センサ201が静電容量式のものであるならば、
固定された電極と、該固定電極に対して変位可能な可動
電極とを備え、加速度に応じた可動電極の変位による両
電極間の静電容量変化を検知し、これに基づく加速度検
出信号を出力するものである。
【0006】また、前記回路部204は、検知素子20
3に交流電圧を付与する発振回路や検知素子203から
出力される加速度検知信号に基づいて加速度測定処理を
行うためのバッファ回路,増幅器および電源回路等から
大略構成されている。
【0007】さらに、前記基板202の上面にはリード
パターン(図示せず)が形成されており、前記検知素子
203,回路部204は該基板202上のリードパター
ンにワイヤボンディング208,208,…によって接
続されている。また、前記チップ部品205,205は
主に、抵抗やコンデンサのように比較的に素子寸法の大
きい電気部品である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、基板202上に検知素子203,回路部2
04およびチップ部品205,205を平面的に並べて
配設する構成であるため、加速度センサ201全体とし
ての部品寸法が大きいという問題がある。
【0009】さらに、基板202と検知素子203,回
路部204とはワイヤボンディング208,208,…
によって接続されているため、ワイヤボンディング20
8,208,…を設けるには基板202上にある程度の
専用スペースや各ワイヤ間のピッチを確保する必要があ
り、部品寸法が大きくなってしまう。なお、技術的に
は、各ワイヤ間のピッチを狭めることで加速度センサ2
01の小型化を図ることが可能であるが、信頼性や製造
の困難性を考慮する必要があるため、容易に小型化が図
れないという問題がある。
【0010】さらに、従来技術による加速度センサ20
1は耐環境性の確保のため、基板202上の全ての素子
を収容するようにカバー206を設けているため、これ
によっても加速度センサ201が大型化してしまうとい
う問題がある。
【0011】一方、従来技術による加速度センサ201
はいわゆるディスクリート部品であるため、実装作業に
おいて個々に半田付けをしなければならず、作業性が悪
いという問題もある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたものであり、部品寸法を大幅に小さくでき、かつ
耐環境性にも優れた面実装タイプの加速度センサを提供
すること目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による加速度センサは、絶縁基
板と、該絶縁基板の一側に設けられ、外部から作用する
加速度を検知して加速度検知信号を出力する検知素子
と、前記絶縁基板の他側に設けられ、前記加速度検知信
号に基づく加速度測定処理を行うための電気部品を備え
た多層基板と、該多層基板と前記絶縁基板との間に画成
された密閉室と、該密閉室内に設けられ前記加速度検知
信号に基づく加速度測定処理を行う回路部と、前記検知
素子を内部に収容するように前記絶縁基板の一側に設け
られたカバーとからなる構成を採用している。
【0014】また、請求項2の発明による加速度センサ
は、絶縁基板と、該絶縁基板の他側に設けられ前記加速
度検知信号に基づく加速度測定処理を行うための電気部
品を備えた多層基板と、該多層基板と前記絶縁基板との
間に画成された密閉室と、該密閉室内に設けられ、外部
から作用する加速度を検知して加速度検知信号を出力す
る検知素子と、前記密閉室内に位置して該検知素子と近
接して設けられ、前記加速度検知信号に基づく加速度測
定処理を行う回路部からなる構成を採用している。
【0015】この場合、請求項3の発明の如く、前記密
閉室は、前記絶縁基板の他側表面に凹部を設け、該凹部
の開口側を前記多層基板の一側表面で閉塞することによ
り形成する構成とするのが好ましい。
【0016】また、請求項4の発明の如く、前記密閉室
は、前記多層基板の一側表面に凹部を設け、該凹部の開
口側を前記絶縁基板の他側表面で閉塞することにより形
成する構成としてもよい。
【0017】
【作用】請求項1の発明によれば、多層基板に電気部品
を備えたことと、前記多層基板と絶縁基板との間の密閉
室内に回路部を設けたことにより、大幅な省スペース化
を実現することができる。
【0018】また、室内が外界から遮断された密閉室と
することにより、該密閉室内に設けられた回路部を密閉
封止することができる。即ち、前記絶縁基板と多層基板
は回路部を収容するケースとしての機能を兼用するもの
である。また、絶縁基板の一側にカバーを設けることに
より検知素子を密閉封止することができる。
【0019】このようにして、加速度センサを検知素子
とその周辺の回路とを一体化した小型でかつ耐環境性に
優れた面実装部品とすることが可能となる。
【0020】また、請求項2の発明によれば、多層基板
に電気部品を備えたことと、前記多層基板と絶縁基板と
の間の密閉室内に検知素子および回路部を設けたことに
より、大幅な省スペース化を実現することができる。
【0021】また、室内が外界から遮断された密閉室と
することにより、該密閉室内に設けられた検知素子およ
び回路部を密閉封止することができる。即ち、前記絶縁
基板と多層基板は検知素子および回路部を収容するケー
スとしての機能を兼用するものである。
【0022】このようにして、加速度センサを検知素子
とその周辺の回路とを一体化した小型でかつ耐環境性に
優れた面実装部品とすることが可能となる。
【0023】さらに、請求項3の発明によれば、前記密
閉室を絶縁基板の他側表面に凹部を設け、該凹部の開口
側を前記多層基板の一側表面で閉塞することによって形
成すれば、該密閉室内に回路部等を収容し、密閉封止す
ることができる。
【0024】一方、請求項4の発明によれば、前記密閉
室を多層基板の一側表面に凹部を設け、該凹部の開口側
を前記絶縁基板の他側表面で閉塞することによって形成
すれば、該密閉室内に回路部等を収容し、密閉封止する
ことができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例による加速度センサを
図1ないし図10に基づいて説明する。
【0026】まず、本発明の第1の実施例を図1ないし
図5に基づいて説明するに、図中、1は本実施例による
加速度センサを示し、該加速度センサ1は、後述するよ
うに、絶縁基板2,検知素子7,多層基板15,回路部
22およびカバー30等から大略構成されている。
【0027】2は加速度センサ1の中段に位置して設け
られた絶縁基板を示し、該絶縁基板2は、ガラス材料,
セラミックまたはシリコン材料等からなり、横断面正方
形状の平板状に形成されている。そして、該絶縁基板2
の上面2A中央には、後述する検知素子7の可動部9を
浮遊状態とするために上側凹部2Bが形成され、該絶縁
基板2の下面2Cには、後述する密閉室21を画成する
ための下側凹部2Dが形成されている。
【0028】また、該絶縁基板2の下面2Cには、該下
面2Cの縁に沿うように形成された正方形枠状の密閉電
極3が設けられ、該密閉電極3には、多層基板15の上
面15Aに設けられた密閉電極16が高融点半田によっ
て固着されている。この密閉電極3は、絶縁基板2の下
面2C側に後述の多層基板15を固着させるためのもの
である。なお、該密閉電極3,16に例えばアース接続
用の電極としての機能を兼用させる構成としてもよい。
【0029】さらに、該密閉電極3の内側には小円形状
の例えば8個の内側引出電極4,4,…が配設され、該
各内側引出電極4は、絶縁基板2の内部を上下方向に貫
通するスルーホール5,5,…を介して絶縁基板2の上
面2Aに設けられた後述の検知素子7の各固定電極1
0,可動電極14に電気的に接続されている。一方、各
内側引出電極4には、多層基板15の上面15Aに配設
された各内側引出電極17が高融点半田によってそれぞ
れ接合され、検知素子7から出力される加速度検知信号
を多層基板15側に伝達するようになっている。
【0030】さらにまた、該絶縁基板2の下側凹部2D
内部にも、小円形状の4個の中央引出電極6,6,…が
配設され、該各中央引出電極6には、後述する回路部2
2に設けられた回路部電極23,23,…が高融点半田
によって接合されている。なお、該各中央引出電極6と
前記各内側引出電極4は絶縁基板2の下面2C表面に形
成された金属薄膜等によって所定のパターンで電気的に
接続されている。
【0031】7は絶縁基板2の上面2A側に設けられた
検知素子を示し、該検知素子7は、外部から作用する加
速度に対応した静電容量の変化に基づく加速度検知信号
を出力するものであり、以下に示すような構成を有す
る。
【0032】即ち、該検知素子7は、低抵抗のシリコン
材料にエッチングを施すことによって、図3に示すよう
に形成され、左,右両側に位置する一対の固定部8,8
と、該各固定部8の中間に位置する可動部9とから大構
構成されている。
【0033】そして、前記各固定部8は絶縁基板2に固
着され、その内側面には複数の薄板10A,10A,…
を有するくし状の固定電極10がそれぞれ形成されてい
る。
【0034】一方、前記可動部9は、前,後両側に位置
して絶縁基板2に固着された支持部11,11と、該各
支持部11に梁12,12,…を介して支持された質量
部13と、該質量部13の左,右両側に形成された可動
電極14,14とから構成され、前記各可動電極14は
複数の薄板14A,14A,…を有してくし状に形成さ
れ、固定電極10の各薄板10Aと微小隙間をもって噛
み合うように配置されている。また、質量部13および
各可動電極14は絶縁基板2の上側凹部2B上に位置し
ており、加速度が作用したときには、各梁12が撓み変
形することにより、矢示A方向に変位するようになって
いる。
【0035】また、前記各固定部8,可動部9は、絶縁
基板2に形成された各スルーホール5を介して絶縁基板
2の各内側引出電極4に電気的に接続されている。
【0036】ここで、該検知素子7の動作について説明
すると、まず、固定電極10と可動電極14には後述す
る発振回路により交流電圧が付与され、両電極間は所定
の静電容量を有する状態となる。このとき、外部から加
速度が作用すると、質量部13および各可動電極14が
矢示A方向に変位して各可動電極14が各固定電極10
に接近または離間するため、この加速度に応じて両電極
間の静電容量が変化する。そして、このときの静電容量
の変化が各スルーホール5を介して絶縁基板2の各内側
引出電極4に電気的に伝達され、後述の回路部22に向
けて加速度検知信号として出力される。
【0037】15は絶縁基板2の下面2C側に設けられ
た多層基板を示し、該多層基板15は、ガラスエポキシ
材料またはセラミック材料等によって横断面正方形状の
平板状に形成されている。また、該多層基板15の上面
15Aには、図4に示すように、該上面15Aの縁に沿
うように形成された正方形枠状の密閉電極16が設けら
れ、該密閉電極16を前記絶縁基板2の密閉電極3に高
融点半田によって接合することで、多層基板15は絶縁
基板2に固着されている。
【0038】また、該多層基板15の上面15Aにおい
て、前記密閉電極16の内側には、小円形状の例えば8
個の内側引出電極17,17,…が配設され、該各内側
引出電極17は、前記絶縁基板2の各内側引出電極4に
高融点半田によって接合されている。
【0039】さらに、該多層基板15の下面15Bには
電気部品としての印刷抵抗18が設けられ、該多層基板
15の内部には他の電気部品としてのコンデンサ19
(図5参照)が実装または内蔵されている。ここで、前
記印刷抵抗18は、図5に示すように、増幅回路27の
一部を構成するものであり、トリミングにより抵抗値を
変更することにより、増幅回路の増幅率やオフセット電
圧等を調整することができるようになっている。また、
コンデンサ19はダイオードブリッジ回路25の一部を
構成するものである。
【0040】一方、該多層基板15の下面15Bの縁側
には、複数の外部端子20,20,…が配設され、該外
部端子20は後述する加速度測定回路で処理された信号
を外部に出力するためのものである。なお、前記印刷抵
抗18,コンデンサ19および外部端子20は多層基板
15内で各内側引出電極17に所定のパターンでそれぞ
れ電気的に接続されている。
【0041】21は多層基板15と絶縁基板2との間に
画成された密閉室を示し、該密閉室21は、前記絶縁基
板2の下面2Cに設けられた下側凹部2Dの開口側を前
記多層基板15の上面15Aで閉塞することにより形成
されている。また、多層基板15と絶縁基板2とが、密
閉電極3,16の間に高融点半田を全周に亘って塗布す
ることによって接合されているため、密閉室21内は外
界と空間的に、または電磁的に遮断された密閉状態とな
っており、該密閉室21内に設けられた後述の回路部2
2を密閉封止している。
【0042】22は密閉室21内に設けられた回路部を
示し、該回路部22の上面22Aに設けられた複数の回
路部電極23,23,…は、絶縁基板2の下側凹部2D
内に設けられた各中央引出電極6に高融点半田によって
それぞれ接合されている。
【0043】また、該回路部22内には、図5に示すよ
うな、発振回路24,ダイオードブリッジ回路25,バ
ッファ回路26,増幅回路27および電源回路28が形
成されている。
【0044】ここで、前記発振回路24,ダイオードブ
リッジ回路25,バッファ回路26,増幅回路27およ
び電源回路28は、多層基板に設けられた印刷抵抗18
およびコンデンサ19を含めて全体として加速度測定回
路29を構成している。そして、該加速度測定回路29
は前記検知素子7から出力される加速度検知信号に基づ
く加速度測定処理を行うものである。
【0045】即ち、発振回路24は検知素子7の各固定
電極10,各可動電極14に交流電圧を付与するもので
あり、ダイオードブリッジ回路25は検知素子7から出
力される加速度検知信号を整流する機能を有する。ま
た、バッファ回路26は信号を安定させる機能を有し、
増幅回路27は整流された加速度検知信号を差動増幅し
て外部に出力する機能を有する。さらに、電源回路28
は前記各回路に供給する電圧を調整するものである。そ
して、検知素子7からの加速度検知信号はダイオードブ
リッジ回路25,バッファ回路26および増幅回路27
を通過することによって電圧変換,差動増幅され、最終
的には増幅回路27の出力側より加速度の対応しつつ、
所望の電圧や特性等を満たすように変換された信号とし
て出力される。そして、この信号は外部端子20から外
部に出力される。
【0046】30は絶縁基板2の一側に位置して設けら
れたカバーを示し、該カバー30は例えばシリコン材料
によって形成され、凹部30A内に検知素子7を収容
し、該検知素子7を密閉封止するものである。
【0047】本実施例による加速度センサ1は上述のよ
うな構成を有するもので、該加速度センサ1は、加速度
に応じた加速度検知信号を出力する検知素子7と、この
加速度検知信号に加速度測定処理を施す加速度測定回路
29とを併せもった面実装タイプの電気部品である。
【0048】然るに、本実施例によれば、多層基板1
5,絶縁基板2,検出素子7およびカバー30をそれぞ
れ縦方向に重畳するように配置して一体化し、また、多
層基板15に加速度測定回路29の一部を構成する印刷
抵抗18,コンデンサ19を設け、さらに、前記多層基
板15と絶縁基板2との間に密閉室21を形成し、該密
閉室21内に加速度測定回路29の一部を構成する発振
回路24,増幅回路27等の処理回路が形成された回路
部22を設ける構成としたから、加速度センサ1の大幅
なる小型化を図ることができる。
【0049】即ち、本実施例によれば、多層基板15,
絶縁基板2,検出素子7およびカバー30をそれぞれ縦
方向に重畳するように配置したことによって、該加速度
センサ1を外部の電気基板等に実装した場合の該加速度
センサ1が占有する実装面積(多層基板15の下面15
Bの面積に相当する)を極めて小さくすることができ
る。また、比較的広い面積を占有するコンデンサ19を
多層基板15内に形成して省スペース化を図るようにし
たことも、かかる実装面積を小さくするのに大きく貢献
している。
【0050】さらに、前記絶縁基板2と多層基板15と
の間に密閉室21を形成し、該密閉室21内に回路部2
2を密閉封止した状態で収容したことにより、絶縁基板
2と多層基板15とに回路部22を収容するケースの如
き機能を兼用させることができ、加速度センサ1の小型
化に貢献しつつ、優れた耐環境性を確保することができ
る。
【0051】かくして、本実施例によれば、加速度セン
サ1の大幅な小型化と、優れた耐環境性の確保を実現す
ることができ、加速度センサの実用範囲を大幅に拡大す
ることができる。また、該加速度センサ1を面実装タイ
プの電気部品とすることができるから、該加速度センサ
1を外部の電気基板等に実装する際の実装作業を大幅に
簡略化することができる。
【0052】次に、本発明の第2の実施例による加速度
センサを図6に基づいて説明するに、本実施例の特徴
は、密閉室内に設けられた回路部を多層基板の上面に接
合したことにある。なお、図1ないし図5に示す前記第
1の実施例による加速度センサ1と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0053】図中、41は本実施例による加速度セン
サ、42は該加速度センサ41の中段に位置して設けら
れた本実施例による絶縁基板をそれぞれ示し、該絶縁基
板42は、第1の実施例で述べた絶縁基板2とほぼ同様
に、ガラス材料,セラミックまたはシリコン材料等から
横断面正方形状の平板状に形成され、上面42Aには上
側凹部42Bが、下面42Cには下側凹部42Dがそれ
ぞれ形成されている。そして、該絶縁基板42の上面4
2A側には検知素子7およびカバー30が設けられてい
る。
【0054】また、該絶縁基板42の下面42Cには、
第1の実施例で述べた絶縁基板2とほぼ同様に正方形枠
状の密閉電極43と、小円形状で複数の内側引出電極4
4,44,…とが配設されており、前記密閉電極43,
各内側引出電極44は、後述する多層基板46の密閉電
極47,各内側引出電極48に高融点半田によって接合
されている。さらに、前記各内側引出電極44は、絶縁
基板42の内部を上下方向に貫通するスルーホール4
5,45,…を介して絶縁基板42の上面42Aに設け
られた検知素子7の各固定電極10,可動電極14に電
気的に接続されている。
【0055】46は絶縁基板42の下面42C側に固着
された多層基板を示し、該多層基板46は、第1の実施
例による多層基板15とほぼ同様に、ガラスエポキシ材
料またはセラミック材料等によって横断面正方形状の平
板状に形成され、上面46Aには、正方形枠状の密閉電
極47と、小円形状で複数の内側引出電極48,48,
…が配設されており、前記密閉電極47,各内側引出電
極48は絶縁基板42の密閉電極43,各内側引出電極
44に高融点半田によってそれぞれ接合されている。
【0056】しかし、本実施例による多層基板46は、
前記内側引出電極48の内側に複数の中央引出電極4
9,49,…が配設されている点で第1の実施例で述べ
た多層基板15と異なり、該各中央引出電極49には、
後述の回路部53の回路部電極54,54,…が高融点
半田によって接合されている。
【0057】また、該多層基板46の下面46Bには、
第1の実施例の多層基板15とほぼ同様に、複数の外部
端子50,50,…と印刷抵抗51,51が配設され、
該多層基板46内にはコンデンサが実装または内蔵され
ている。なお、前記各内側引出電極44,各中央引出電
極49,外部端子50,印刷抵抗51およびコンデンサ
は多層基板46内で所定のパターンをもって電気的に接
続されている。
【0058】52は多層基板46と絶縁基板42との間
に画成された密閉室を示し、該密閉室52は、第1の実
施例で述べた密閉室21とほぼ同様に、前記絶縁基板4
2の下面42Cに設けられた下側凹部42Dの開口側を
前記多層基板46の上面46Aで閉塞することにより形
成されており、内部に設けられた回路部53を密閉封止
している。
【0059】53は密閉室52内に設けられた回路部を
示し、該回路部53の下面53Aに設けられた複数の回
路部電極54,54,…は、多層基板46の各中央引出
電極49に高融点半田によってそれぞれ接合されてい
る。また、該回路部53内には、第1の実施例で述べた
回路部22内とほぼ同様に、発振回路,ダイオードブリ
ッジ回路,バッファ回路,増幅回路および電源回路が形
成されている。
【0060】本実施例による加速度センサ41は上述の
ような構成を有するもので、本実施例で述べた如く、多
層基板46の上面46Aに各中央引出電極49を設け、
密閉室52の回路部53の下面53Aに設けられた各回
路部電極54に接合するようにしても、前記第1の実施
例と同様の作用効果を得ることができる。
【0061】次に、本発明の第3の実施例による加速度
センサを図7に基づいて説明するに、本実施例の特徴
は、多層基板の一側表面に凹部を設け、該凹部の開口側
を前記絶縁基板の他側表面で閉塞することにより密閉室
を形成したことにある。なお、上述した図1ないし図5
に示す第1の実施例による加速度センサ1と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0062】図中、61は本実施例による加速度セン
サ、62は該加速度センサ61の中段に位置して設けら
れた本実施例による絶縁基板をそれぞれ示し、該絶縁基
板62は、前記第1の実施例で述べた絶縁基板2とほぼ
同様に、ガラス材料,セラミックまたはシリコン材料等
から横断面正方形状の平板上に形成され、上面62Aに
は上側凹部62Bが形成され、検知素子7およびカバー
30が設けられている。
【0063】しかし、該絶縁基板62は第1の実施例で
述べた絶縁基板2と異なり、下面62Cには凹部がな
く、単なる平面である。そして、該下面62Bには、第
1の実施例で述べた絶縁基板2とほぼ同様に正方形枠状
の密閉電極63,小円形状で複数の内側引出電極64,
64,…が配設されており、前記密閉電極63,各内側
引出電極64は、後述する多層基板67の密閉電極6
8,各内側引出電極69に高融点半田によって接合され
ている。さらに、前記各内側引出電極64は、絶縁基板
62の内部を上下方向に貫通するスルーホール65,6
5,…を介して絶縁基板62の上面62Aに設けられた
検知素子7の各固定電極10,可動電極14にそれぞれ
電気的に接続されている。
【0064】さらに、該絶縁基板62の下面62Cに
は、前記内側引出電極64の内側に位置して複数の中央
引出電極66,66,…が配設され、後述の回路部73
の回路部電極74,74,…が高融点半田によって接合
されている。
【0065】67は絶縁基板62の下面62C側に固着
された多層基板を示し、該多層基板67は、第1の実施
例で述べた多層基板15とほぼ同様に、ガラスエポキシ
材料またはセラミック材料等によって平面正方形状の平
板状に形成され、上面67Aには、正方形枠状の密閉電
極68と、小円形状の複数の内側引出電極69,69,
…が配設されており、前記密閉電極68,各内側引出電
極69は絶縁基板62の密閉電極63,各内側引出電極
64に高融点半田によってそれぞれ接合されている。
【0066】しかし、本実施例による多層基板67の上
面67A中央には、後述する密閉室72を画成するため
の上側凹部67Bが形成されている点で第1の実施例で
述べた多層基板46と異なる。
【0067】なお、該多層基板67の下面67Cには、
第1の実施例の多層基板15とほぼ同様に、複数の外部
端子70,70,…と印刷抵抗71,71が配設され、
該多層基板67内にはコンデンサが内蔵されている。
【0068】72は多層基板67と絶縁基板62との間
に画成された密閉室を示し、該密閉室72は、前記多層
基板67の上面67Aに設けられた上側凹部67Bの開
口側を前記絶縁基板62の下面62Cで閉塞することに
より形成されており、該密閉室72内に設けられた回路
部73を密閉封止している。
【0069】73は密閉室72内に設けられた回路部を
示し、該回路部73の上面73Aに設けられた複数の回
路部電極74,74,…は、絶縁基板62の各中央引出
電極66に高融点半田によってそれぞれ接合されてい
る。また、該回路部73内には、第1の実施例で述べた
回路部22内とほぼ同様に、発振回路,ダイオードブリ
ッジ回路,バッファ回路,増幅回路および電源回路が形
成されている。
【0070】本実施例による加速度センサ61は上述の
ような構成を有するもので、本実施例で述べたように、
多層基板67の上面67Aに上側凹部67Bを設け、該
上側凹部67Bの開口部を絶縁基板62の下面62Cで
閉塞することにより密閉室72を形成するようにしても
前記第1,第2の実施例と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0071】次に、本発明の第4の実施例による加速度
センサを図8に基づいて説明するに、本実施例の特徴
は、絶縁基板と多層基板との間に画成された密閉室内に
検知素子と回路部を配設し、前記密閉室は、前記多層基
板の一側表面に凹部を設け、該凹部の開口側を前記絶縁
基板の他側表面で閉塞することにより形成したことにあ
る。
【0072】図中、81は本実施例による加速度セン
サ、82は該加速度センサ81の上側に設けられた絶縁
基板を示し、該絶縁基板82は、第1の実施例で述べた
絶縁基板2とほぼ同様に、ガラス材料,セラミックまた
はシリコン材料等から横断面正方形状の平板上に形成さ
れている。しかし、本実施例による絶縁基板82は、上
面82Aが単なる平面であり、下面82Bには検知素子
7の質量部13および可動電極14を浮遊状態とするた
めの下側凹部82Cが設けられ、さらに、該下面82B
に、第1の実施例で述べた検知素子7が設けられている
点で第1の実施例によるものと異なる。
【0073】また、該絶縁基板82の下面82Bには、
該下面82Bの縁に沿うように形成された正方形枠状の
枠部材83が設けられ、該枠部材83上に、第1の実施
例で述べた密閉電極3と同様の密閉電極84が設けられ
ている。さらに、該密閉電極84の内側に位置して検知
素子7の固定部8等の表面には小円形状の複数の内側引
出電極85,85,…が配設されている。そして、前記
密閉電極84,各内側引出電極85は、後述する多層基
板86の密閉電極87,各内側引出電極88に高融点半
田によって接合されている。
【0074】86は絶縁基板82の下面82B側に位置
して設けられた多層基板を示し、該多層基板86は、第
1の実施例で述べた多層基板15とほぼ同様に、ガラス
エポキシ材料またはセラミック材料等によって横断面正
方形状の平板状に形成され、上面86A中央には、後述
する密閉室92を形成するため上側凹部86Bが設けら
れている。
【0075】また、該多層基板86の上面86Aには、
正方形枠状の密閉電極87と、小円形状で複数の内側引
出電極88,88,…が配設されており、前記密閉電極
87,各内側引出電極88は絶縁基板82の密閉電極8
4,各内側引出電極85に高融点半田によってそれぞれ
接合されている。さらに、上側凹部86B内には、後述
の回路部93の回路部電極94,94,…を接合するた
めの複数の中央引出電極89,89,…が配設されてい
る。
【0076】なお、該多層基板86の下面86Cには、
第1の実施例の多層基板15とほぼ同様に、複数の外部
端子90,90,…と印刷抵抗91,91が配設され、
該多層基板86内にはコンデンサが内蔵されている。
【0077】92は多層基板86と絶縁基板82との間
に画成された密閉室を示し、該密閉室92は、前記多層
基板86の上面85Aに設けられた上側凹部85Bの開
口側を前記絶縁基板82の下面82Bで閉塞することに
より形成されている。そして該密閉室92内には検知素
子7および回路部93が収容され、該密閉室92内を外
界から空間的または電磁的に遮断することによって、検
知素子7,回路部93の双方を1室内に密閉封止してい
る。
【0078】93は密閉室92内に設けられた回路部を
示し、該回路部93の下面93Aに設けられた複数の回
路部電極94,94,…は、絶縁基板82の各中央引出
電極89に高融点半田によってそれぞれ接合されてい
る。また、該回路部93内には、第1の実施例で述べた
回路部22内とほぼ同様に、発振回路,ダイオードブリ
ッジ回路,バッファ回路,増幅回路および電源回路が形
成されている。
【0079】本実施例による加速度センサ81は上述の
ような構成を有するもので、本実施例で述べた如く、絶
縁基板82の下面82B側に検知素子7を設け、多層基
板86の上側凹部86B内に回路部93を収容し、前記
絶縁基板82の下面82B側と多層基板86の上面86
A側とを接合することにより、該絶縁基板82と多層基
板86との間に、前記検知素子7および回路部93を密
閉封止する密閉室92を形成するようにしても、第1,
2または3の実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0080】特に、本実施例によれば、密閉室92内に
検知素子7および回路部93を収容する構成としたた
め、絶縁基板82と多層基板86とに検知素子7,回路
部93の双方を収容するカバーとしての兼用させること
ができ、加速度センサの一層なる小型化を図ることがで
きる。
【0081】次に、本発明の第5の実施例による加速度
センサを図9に基づいて説明するに、本実施例の特徴
は、絶縁基板と多層基板との間に画成された密閉室内に
検知素子と回路部を配設し、密閉空間は、絶縁基板の他
側表面に凹部を設け、該凹部の開口側を前記多層基板の
一側表面で閉塞することにより形成したことにある。
【0082】図中、101は本実施例による加速度セン
サ、102は該加速度センサ101の上側に設けられた
絶縁基板を示し、該絶縁基板102は、第1の実施例で
述べた絶縁基板2とほぼ同様に、ガラス材料,セラミッ
クまたはシリコン材料等から横断面正方形状の平板上に
形成されている。しかし、本実施例による絶縁基板10
2は、上面102Aが単なる平面であり、下面102B
には、後述する密閉室111を形成するための下側凹部
102Cが設けられ、さらに、該下側凹部102C内に
は、検知素子7の質量部13および可動電極14を浮遊
状態で支持するための中央凹部102Dが形成されてい
る。そして、第1の実施例で述べた検知素子7が、前記
下側凹部102C内に設けられている。
【0083】また、該絶縁基板102の下面102Bに
は、正方形枠状の密閉電極103が設けられ、該密閉電
極103の内側には小円形状の複数の内側引出電極10
4,104,…が配設されている。そして、前記密閉電
極103,各内側引出電極104は、後述する多層基板
105の密閉電極106,各内側引出電極107に高融
点半田によって接合されている。
【0084】105は絶縁基板102の下面102B側
に位置して設けられた多層基板を示し、該多層基板10
5は、第1の実施例で述べた多層基板15とほぼ同様
に、ガラスエポキシ材料またはセラミック材料等によっ
て横断面正方形状の平板状に形成されている。
【0085】また、該多層基板105の上面105Aに
は、正方形枠状の密閉電極106と、小円形状で複数の
内側引出電極107,107,…が配設され、前記密閉
電極106,各内側引出電極107は絶縁基板102の
密閉電極103,各内側引出電極104に高融点半田に
よってそれぞれ接合されている。さらに、各内側引出電
極107の内側には、後述の回路部112の回路部電極
113,113,…を接合するための複数の中央引出電
極108,108,…が配設されている。
【0086】なお、該多層基板105の下面105Bに
は、第1の実施例の多層基板15とほぼ同様に、複数の
外部端子109,109,…と印刷抵抗110,110
が配設され、該多層基板105内にはコンデンサが実装
または内蔵されている。
【0087】111は多層基板105と絶縁基板102
との間に画成された密閉室を示し、該密閉室111は、
前記絶縁基板102の下面102Bに設けられた下側凹
部102Cの開口側を前記多層基板105の上面105
Aで閉塞することにより形成されている。そして該密閉
室111内には検知素子7および回路部112が収容さ
れ、該密閉室111内を外界から空間的または電磁的に
遮断することによって、検知素子7,回路部112の双
方を1室内に密閉封止している。
【0088】112は密閉室111内に設けられた回路
部を示し、該回路部112の下面112Aに設けられた
複数の回路部電極113,113,…は、多層基板10
5の各中央引出電極108に高融点半田によってそれぞ
れ接合されている。また、該回路部112内には、第1
の実施例で述べた回路部22内とほぼ同様に、発振回
路,ダイオードブリッジ回路,バッファ回路,増幅回路
および電源回路が形成されている。
【0089】本実施例による加速度センサ101は上述
のような構成を有するもので、本実施例によっても、前
記第4の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0090】なお、前記各実施例では、検知素子7とし
て図3に示すような、くし状の固定電極10,可動電極
14を有する形状のものを設ける場合を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限るものでなく、図10に示す
ような片持支持型の検知素子121等の他の形状のもの
を設けてもよい。
【0091】ここで、図10に示す片持支持型の検知素
子121は、絶縁基板2(42,62,82,102)
上で凹部2B(42B,62B,82C,102D)を
挟むように設けられた一対の固定部122,122と、
該各固定部122間に設けられた可動部123とから大
略構成されている。そして、前記絶縁基板2(42,6
2,82,102)の凹部2B(42B,62B,82
C,102D)を挟んで対向する固定部122の側面
は、それぞれ固定電極124となっている。また、前記
可動部123は、絶縁基板2(42,62,82,10
2)上に固着された支持部125と、該支持部125に
梁126を介して矢示B方向に可動に設けられた質量部
127とから構成され、前記各固定部122の固定電極
124に対向する前記質量部127の両側側面が可動電
極128,128となっている。
【0092】そして、該検知素子121は、加速度に応
じて質量部127が矢示B方向に変位し、質量部127
の可動電極123と各固定部122の固定電極124と
の離間距離が変化することにより、各電極間の静電容量
が変化するのを検知して加速度検知信号を出力する。
【0093】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、絶縁基板の一側には検知素子を、他側には多層基
板をそれぞれ設け、該多層基板には電気部品を備え、前
記絶縁基板と該多層基板との間に形成した密閉室内には
回路部を設け、さらに前記絶縁基板の一側にはカバーを
設けて検知素子を封止する構成としたから、加速度セン
サを構成する検知素子,電気部品,回路部等の各素子を
効率良く配設することができ、大幅な省スペース化を図
ることができる。
【0094】さらに、前記絶縁基板と多層基板との間に
密閉室を形成し、その内部に回路部を設ける構成とした
ため、前記絶縁基板と多層基板とに回路部を収容するケ
ースとしての機能を兼用させることができ、内部の回路
部を確実に封止することができる。
【0095】従って、加速度センサの大幅なる小型化を
図ることができると共に、耐環境性に極めて優れた面実
装タイプの加速度センサを実現することが可能となる。
【0096】また、請求項2の発明によれば、密閉室内
に検知素子と回路部を収容する構成としたため、絶縁基
板と多層基板とに検知素子,回路部の双方を収容するケ
ースとしての機能を兼用させることができ、加速度セン
サの一層なる小型化を実現することができる。
【0097】さらに、請求項3の発明によれば、密閉室
を絶縁基板の他側表面に凹部を設け、該凹部の開口側を
前記多層基板の一側表面で閉塞することにより形成する
構成としたから、前記絶縁基板と多層基板との間に回路
部等を収容する空間を効率的に確保することができる。
【0098】さらにまた、請求項4の発明によれば、密
閉室を多層基板の一側表面に凹部を設け、該凹部の開口
側を前記絶縁基板の他側表面で閉塞することにより形成
する構成としたから、前記絶縁基板と多層基板との間に
回路部等を収容する空間を効率的に確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による加速度センサを分
解した状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例による加速度センサを示
す縦断面図である。
【図3】第1の実施例による検知素子を示す平面図であ
る。
【図4】第1の実施例による多層基板を示す平面図であ
る。
【図5】検知素子,加速度測定回路を示す回路ブロック
図である。
【図6】本発明の第2の実施例による加速度センサを示
す縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例による加速度センサを示
す縦断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例による加速度センサを示
す縦断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例による加速度センサを示
す縦断面図である。
【図10】片持支持型の検知素子を示す平面図である。
【図11】従来技術による加速度センサを示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1,41,61,81,101 加速度センサ 2,42,62,82,102 絶縁基板 2D,42D,102C 下側凹部(凹部) 67B,86B 上側凹部(凹部) 7,121 検知素子 18,51,71,91,110 印刷抵抗(電気部
品) 19 コンデンサ(電気部品) 15,46,67,86,105 多層基板 21,52,72,92,111 密閉室 22,53,73,93,112 回路部 30 カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、該絶縁基板の一側に設けら
    れ、外部から作用する加速度を検知して加速度検知信号
    を出力する検知素子と、前記絶縁基板の他側に設けら
    れ、前記加速度検知信号に基づく加速度測定処理を行う
    ための電気部品を備えた多層基板と、該多層基板と前記
    絶縁基板との間に画成された密閉室と、該密閉室内に設
    けられ前記加速度検知信号に基づく加速度測定処理を行
    う回路部と、前記検知素子を内部に収容するように前記
    絶縁基板の一側に設けられたカバーとからなる加速度セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 絶縁基板と、該絶縁基板の他側に設けら
    れ前記加速度検知信号に基づく加速度測定処理を行うた
    めの電気部品を備えた多層基板と、該多層基板と前記絶
    縁基板との間に画成された密閉室と、該密閉室内に設け
    られ外部から作用する加速度を検知して加速度検知信号
    を出力する検知素子と、前記密閉室内に位置して該検知
    素子と近接して設けられ前記加速度検知信号に基づく加
    速度測定処理を行う回路部とからなる加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記密閉室は、前記絶縁基板の他側表面
    に凹部を設け、該凹部の開口側を前記多層基板の一側表
    面で閉塞することにより形成してなる請求項1または2
    記載の加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記密閉室は、前記多層基板の一側表面
    に凹部を設け、該凹部の開口側を前記絶縁基板の他側表
    面で閉塞することにより形成してなる請求項1または2
    記載の加速度センサ。
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