JPH07208774A - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JPH07208774A
JPH07208774A JP6019920A JP1992094A JPH07208774A JP H07208774 A JPH07208774 A JP H07208774A JP 6019920 A JP6019920 A JP 6019920A JP 1992094 A JP1992094 A JP 1992094A JP H07208774 A JPH07208774 A JP H07208774A
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JP
Japan
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ice
heat storage
ice heat
storage tank
pipe
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JP6019920A
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Inventor
Senji Niwa
宣治 丹羽
Hiroshi Suzuki
央 鈴木
Kenichi Kawakami
建一 川上
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Kawaju Reinetsu Kogyo KK
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Kawaju Reinetsu Kogyo KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/85Food storage or conservation, e.g. cooling or drying

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却効率が優れIPFが向上し、槽内の冷水
が効率よく撹拌されて温度分布がなく均一な解氷ができ
るとともに、製造コストを低減できる氷蓄熱装置を提供
する。 【構成】 円筒状の氷蓄熱槽1内に製氷管5を、水の流
入管3の貫入面1aから対向する面1bにかけてその流
入管3の周りにスパイラルコイル状に配装したうえ、そ
の対向する面1b側から流入管3の面1aにかけてスパ
イラルコイル状に逆向きにかつ前記スパイラルコイル状
製氷管5と交互になるように配装して、冷媒の供給管8
および冷媒の排出管9を水の流入管3と同じ面1aに設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として氷蓄熱式冷
房システムに使用するための氷蓄熱装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、冷房機器の普及に伴ってとくに夏
場の昼間の電力消費量が増加の一途を辿っている。そこ
で、そのような一時期における電力消費のピーク負荷を
低減するために、電力消費量の少ない夜間に、電力を使
用することにより製氷して冷熱を蓄えておき、電力消費
量の増加する昼間に、解氷して蓄えた冷熱を利用して冷
房機器を運転する氷蓄熱式冷房システムが採用されてい
る。こうした冷房システムは、現在、主に大型ビルや地
域冷暖房設備で採用されている。
【0003】上記のような氷蓄熱式冷房システムには、
アイスオンコイル型の氷蓄熱槽が一般に用いられている
が、この氷蓄熱槽は、内部に多数の製氷管を配管すると
ともに、槽内に多量の冷水を貯留したもので、夜間の氷
蓄熱時に冷凍機ユニットを介して冷媒を製氷管内に循環
させ、製氷管の周囲に着氷させる一方、昼間の冷房機器
の運転時には解氷しながら冷却する水槽内の冷水を冷房
機器に循環させる構造からなる。しかし、この種の氷蓄
熱槽では、とくに製氷時および解氷時に槽内の冷水に温
度分布が上下方向に生じやすいため、製氷管の周囲に均
一に製氷させたり、また製氷させた氷を均一に解凍させ
たりすることが非常に難しく、例えば氷が局部的にブリ
ッジングしたりブロッキングしたりして氷の表面積が減
り、所定の冷熱取出速度が得られないことがあった。
【0004】従来、上記種類の氷蓄熱槽内に配装される
製氷管は、図9に示すように、直管を槽内の両側でU字
状に屈曲させて連続させた、いわゆる蛇管34を用いた
ものが一般的であり、また氷蓄熱槽31は上方を開放し
た開放型が一般的で、氷蓄熱槽31内への水の流入口3
2と氷蓄熱槽31からの水の流出口33とは、対向する
面に別々に設けられていた。なお、上記のような蛇管状
の製氷管34を備えた氷蓄熱装置は、特開平4−356
637号公報に記載されている。
【0005】そのほか、渦巻状の製氷管を備えた氷蓄熱
装置が、特開平3−67940号公報に記載されてい
る。この装置は、対をなす多数本の渦巻状の製氷管群を
上下方向に所定ピッチで交互に配装し、各製氷管群の内
端と外端とをそれぞれ対応するヘッダに接続して、一方
の製氷管群には内端側ヘッダから冷媒を流入させ、他方
の製氷管群には外端側ヘッダから冷媒を流入させること
により、氷蓄熱槽内の製氷管群の中心部と製氷管群の外
方とから同時に着氷させようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報に記載の各氷蓄熱装置では、次のような点で改良
の余地がある。
【0007】前者(特開平4−356637号)の場
合: 氷蓄熱槽が開放型であるので冷却効率が悪く、また
氷蓄熱槽が直方体形状であるために、とくに隅角部に製
氷管を配置しにくく、それらの隅角部分が非製氷空間と
なるために、IPF(ice packing factor:氷結部の容
積/氷蓄熱槽内の水の容積)が50%程度と非常に低
い。
【0008】 氷蓄熱槽を複数個設置する場合に、積
み重ねて設置するのが困難なため、広い設置スペースを
要する。
【0009】 循環冷水の入口と出口が相対向する面
に別々に設けられているので、加工点数が多くて製造コ
ストが高くなるうえに、循環冷水が氷蓄熱槽内を短絡的
に通過(ショートパス)しやすくなるので、製氷管と循
環冷水との接触が偏り、槽内の循環冷水の冷却が不均一
になり、冷却効率が悪い。
【0010】 直管部分とU字状屈曲部分とで管同士
の間隔が異なり、とくにU字状屈曲部分でブリッジング
を起こしやすい。
【0011】後者(特開平3−67940号)の場合
に: 前者に比べて非製氷空間が小さいのでIPFは増加
するが、対をなす製氷管群を渦巻状に巻装する必要があ
るため、加工が難しく、しかも手作業で渦巻状にするこ
とはできないから、巻装時に特殊な治具を使わなければ
ならない。
【0012】 氷蓄熱槽の内周面付近から中心部にか
けて製氷管を渦巻状に屈曲させることになるので、中心
部に近づくにつれて製氷管の屈曲率(角度)が次第に大
きく(急に)なり、巻径をあまり小さくできない。この
ため、氷蓄熱槽内における製氷管の収容効率が悪い。
【0013】 同一面内で製氷管を渦巻状に屈曲させ
るので、屈曲率をあまり大きくできず、したがって氷蓄
熱槽の中心部に非製氷空間ができ、その空間部分がIP
Fを低下させることになる。
【0014】 冷媒の出入り口についての記載はある
が、循環冷水の入口と出口に関する記載は一切ない。
【0015】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、冷却効率が優れIPFが向上し、槽内の冷水が効率
よく撹拌されて温度分布がなく均一な解氷ができるとと
もに、製造コストを低減できる氷蓄熱装置を提供するこ
とを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ためにこの発明の氷蓄熱装置は、a)氷蓄熱槽内に多数の
製氷管を配管し、製氷時は該製氷管に冷媒を通して氷蓄
熱槽内の水を氷結して製氷管の外表面に着氷させ、冷熱
取出時はそれを解氷させながら前記氷蓄熱槽内の水を冷
房設備を経由して循環させる氷蓄熱式冷房システムなど
に用いる氷蓄熱装置において、b)前記氷蓄熱槽を筒状の
密閉槽に形成してその一方の面に循環冷水の流入口を対
向する他方の面に向けて設けるとともに、その流入口と
同じ面に循環冷水の流出口を設け、c)前記氷蓄熱槽内に
製氷管を、前記流入口の面から対向する面にかけてその
中心軸線の周りにスパイラルコイル状に配装したうえ、
その対向する面側から前記流入口の面にかけてスパイラ
ルコイル状に逆向きにかつ前記スパイラルコイル状製氷
管と交互に位置するように配装して、冷媒の入口および
出口を循環冷水の流入口と同じ面に設けている。
【0017】請求項2記載のように、d)前記氷蓄熱槽を
円筒状に形成し、スパイラルコイル状の前記製氷管を口
径の異なる二重又はそれ以上の重層構造にして、e)循環
冷水の前記流入口と同じ面に設けた冷媒の入口側ヘッダ
ーと出口側ヘッダーに、前記スパイラルコイル状製氷管
群の一端と他端をそれぞれ接続することが好ましい。
【0018】請求項3記載のように、f)前記氷蓄熱槽の
複数個を、循環冷水の流入口・流出口および冷媒の出口
・入口の向きを揃えて横置きにし、上下方向に積み上げ
て設置することもできる。
【0019】
【作用】上記の構成を有するこの発明の氷蓄熱装置によ
れば、製氷管を氷蓄熱槽内の長手方向に沿ってスパイラ
ルコイル状に配装することによって、製氷管を無理なく
屈曲させられるとともに、氷蓄熱槽内にスパイラルコイ
ル状の製氷管を効率よくかつ均等に収容することができ
る。これにより、氷蓄熱槽内において製氷管の配装され
ない空間を最小限に抑えることが可能になるから、IP
Fがかなり向上する。また、氷蓄熱槽の一方の面から冷
却用の循環冷水を対向する面に向けて槽内に流入させ、
流入口と同一面に設けられている流出口から流出させる
ことによって、槽内で一種の強制対流が生じる。このた
め、槽内の水が満遍なく、しかもほぼ均等に循環するか
ら、槽内の水に温度分布がほとんど起こらず、したがっ
て、昼間の解氷時には、槽内の対流水が製氷管上の氷の
周囲の水を十分に撹拌させることになり、熱交換効率が
向上し、均一な解氷が可能になる。
【0020】また、氷蓄熱槽の一つの面から対向する面
に向かうスパイラルコイル状製氷管と戻りの逆向きのス
パイラルコイル状製氷管とが交互に配置されることによ
り、氷蓄熱槽の一端(一つの面)から他端(対向する他
の面)にかけて製氷管による製氷能力がほぼ均等になる
ため、製氷管の周囲に着氷する氷の厚みがほぼ均一にな
る。つまり氷蓄熱槽内の製氷管を通過する冷媒の冷却能
力は行きが高く戻るに従って徐々に低下してくるが、行
きと戻りのスパイラルコイル状製氷管が交互に配置され
ているため、行きと戻りの一組の製氷管による製氷能力
は平均化され、どの位置でもほとんど変わらなくなるか
ら、氷蓄熱槽の一端から他端にかけて着氷する氷の厚み
がほぼ均等になる。
【0021】さらに、氷蓄熱槽の一つの面に循環冷水の
出入り口と冷媒の出入り口とが設けられることにより、
氷蓄熱槽の製作が容易になる。また複数個の氷蓄熱槽を
横向きにして上下方向や横方向に並べて設置する際に、
循環冷水用と冷媒用の種類の異なる複数本の配管を最小
限の長さで接続することができ、それらの接続作業も簡
単におこなえる。
【0022】請求項2記載の装置では、氷蓄熱槽内に口
径の異なる多重のスパイラルコイル状製氷管を無駄なく
充填できるために、製氷能力が大幅に高まってIPFが
増大する。また、氷蓄熱槽の内周面と最も外側の製氷管
との間隔、および内外の製氷管同士の間隔をそれぞれ一
定にできるため、製氷管理が容易になり、ブリッジング
が起こりにくくなる。
【0023】請求項3記載の装置では、複数の氷蓄熱槽
を上下方向に積み上げて設置できることから、最小限
(一個分の氷蓄熱槽)の設置スペースで、製氷能力を複
数倍に高めることができる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の氷蓄熱装置の実施例を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1は氷蓄熱装置の実施例を概略的に示す
側方視断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図
1の氷蓄熱装置のブロック回路図、図4は氷蓄熱槽内の
水の流れを示す模式図である。
【0026】図1および図2に示すように、氷蓄熱槽1
は円筒状の密閉式水槽からなり、氷蓄熱槽1の周囲は断
熱材層2により被覆されている。本例では、氷蓄熱槽1
は横置きで、その片面1aの中心部から循環冷水の流入
管3が槽1内に貫設され、流入管3の端部の噴出口3a
は氷蓄熱槽1の対向する面1bに向けてある。また、流
入管3の貫設した面と同一の面1aに、流入管3からわ
ずかに位置をずらせて流出管4が接続されている。
【0027】氷蓄熱槽1内において、その一面1aから
他方の面1bにかけて流入管3の周囲に、スパイラルコ
イル状に連続する製氷管5が配装されている。本例で
は、製氷管5は、大口径のスパイラルコイル状製氷管5
aと小口径のスパイラルコイル状製氷管5bとからなる
二重構造で、各スパイラルコイル状の製氷管5a・5b
は、図1のようにそれぞれ、面1bに向かう製氷管5a
1・5b1と面1bから面1aに向かう逆向きの製氷管5
2・5b2とが交互に位置するように構成されている。
これは、製氷管5内を流れる冷媒(ブラインやフレオン
など)の冷却能力がその入口から出口にかけて徐々に低
下してくるため、行き5a1・5b1と戻り5a2・5b2
の製氷管を対にして組み合わせることにより、氷蓄熱槽
1の長手方向に沿って製氷管5による冷却能力を均等に
するためである。
【0028】こうして製氷管5の入口側端部と製氷管5
の出口側端部とを、それぞれヘッダ6とヘッダ7に接続
し、入口側ヘッダ6には冷媒供給管8を、また出口側ヘ
ッダ7には冷媒排出管9をそれぞれ面1aを貫通して接
続している。
【0029】氷蓄熱槽1を含む氷蓄熱装置10の全体回
路は、図3のように、循環冷水の流出管4の一端が冷房
設備11に接続され、その途中に循環ポンプ12が介設
されている。また流入管3の一端も冷房設備11に接続
され、冷房設備11を通過する間に温度の上昇した循環
冷水が氷蓄熱槽1内に流入する。さらに、冷媒排出管9
の一端は冷凍ユニット13に接続され、その途中に循環
ポンプ14が介設されている。また冷媒供給管8の一端
も冷凍機ユニット13に接続され、冷凍機ユニット13
で圧縮液化された冷媒が製氷管5内に供給される。
【0030】次に、上記した構成からなる実施例の氷蓄
熱装置10について、その使用態様を説明する。
【0031】図3において、製氷は通常、夜間電力を利
用して夜間の22時から翌朝の8時頃までの10時間で
行われる。この製氷時には、氷蓄熱槽1内の水の循環を
中止した状態で、冷凍機ユニット13を運転して冷媒を
製氷管5内に循環させることにより、製氷管5の外表面
の周囲に着氷する。
【0032】一方、解氷は、冷熱の必要な昼間の冷房設
備11の使用時に、4〜9時間ほどかけて行われる。こ
の解氷時には、冷房設備11を運転するとともに、循環
ポンプ12を作動し、槽1内の冷水を冷房設備11へ送
った後、槽1内へ戻して循環させる。このときに、流出
管4から送くられる冷水の温度は、0〜3℃であり、逆
に冷房設備11を経由して流入管3から槽1内に戻る冷
水の温度は、通常7〜8℃前後である。また流入管3か
ら槽1内に流入する循環水は、図4のように対向する面
1bに当たって流れの向きが変更され、流出管4の入口
へ向かって強制対流になって、槽1内の冷水をほぼ満遍
なく撹拌する。これにより、槽1内の冷水の温度分布が
ほとんど無くなるため、製氷管5の外表面に付着してい
る氷が均一に解氷されていく。
【0033】図5は別の実施例にかかる氷蓄熱装置10
の全体回路を示すもので、同図のように、上記実施例
(図3)における冷房設備11と氷蓄熱槽1の間に、熱
交換器15が介設されている。冷房設備11を通過する
間に温度の上昇した冷水を熱交換器15に流入させると
ともに、氷蓄熱槽1からの循環冷水を熱交換器15に流
入させることにより、冷房設備11からの温度の上昇し
た冷水を氷蓄熱槽1からの循環冷水との間で熱交換を行
わせるものである。これにより、つまり、氷蓄熱槽1か
らの循環冷水により熱交換器15を介して間接的に冷却
することにより、冷房設備11へ冷水を供給する構造に
してある。
【0034】図6は氷蓄熱装置の別の実施例を示す正面
図である。本実施例の装置10’が上記実施例と異なる
ところは、氷蓄熱槽1を上下方向に支持脚21、22を
用いて積み重ねて設置したことである。すなわち、下段
の氷蓄熱槽1Bを支持脚21にて設置し、その上に上段
の氷蓄熱槽1Aを支持脚22を介して支持している。そ
して、上下の氷蓄熱槽1A・1Bの、循環冷水の入口
3'A・3'B同士を接続管23で接続し、循環冷水の出
口4'A・4'B同士を接続管24で接続するとともに、
冷媒の入口8'A・8'B同士を接続管25で接続し、冷
媒の出口9'A・9'B同士を接続管26で接続してい
る。この状態で、接続管23と流入管3とを、接続管2
4と流出管4とを、接続管25と冷媒供給管8とを、接
続管26と冷媒排出管9とを、それぞれ接続している。
なお、氷蓄熱槽1は上下方向に3段以上積み重ねたり、
あるいは上下方向に複数段積み重ねた氷蓄熱槽1を循環
冷水の入口3’や冷媒の入口8’などの向きを揃えて横
方向に複数組並べたりすることもできる。
【0035】図7は氷蓄熱装置のさらに別の実施例を示
す正面図である。上記実施例(図6)では上下2槽の氷
蓄熱槽1A・1Bの循環冷水の入口3'A・3'Bおよび
出口4'A・4'Bをそれぞれ並列に接続したが、本例で
は、図7のように直列に接続している。すなわち、一方
の氷蓄熱槽1Aにおける循環冷水の出口4'Aと他方の
氷蓄熱槽1Bの循環冷水の入口3'Bとを接続管27で
接続し、氷蓄熱槽1Bの循環冷水の出口4'Bを流出管
4を介して冷房設備11(図3)又は熱交換器15(図
5)に、また冷房設備11(図3)又は熱交換器15
(図5)を氷蓄熱槽1Aの循環冷水の入口3'Aに流入
管3を介してそれぞれ接続している。上記した図6の実
施例と共通する構成部材については、同一の符号を用い
て図示し、説明を省略する。なお、本例では、氷蓄熱槽
1A・1Bを横に並べて設置しているが、図6の氷蓄熱
装置10’と同様に上下方向に積み重ねて設置できるこ
とはいうまでもない。とくに、本例の装置の場合には、
循環冷水を2槽の氷蓄熱槽1内に順番に通過させるため
に、循環冷水の冷却温度をかなり低くできる。
【0036】図8は氷蓄熱装置のさらに別の実施例を示
す、図2に対応する断面図である。本例の場合、氷蓄熱
槽1’を正四角筒状に形成するとともに、この形状に対
応して内外二重の製氷管5a’・5b’も、図8のよう
に正面より見て略正四角形のスパイラルコイル状に配装
している。その他の構成については、上記の実施例と共
通するので、共通する構成部材には同一の符号を付して
図示し、説明を省略する。
【0037】上記に本発明の氷蓄熱装置の実施例を示し
たが、本発明は以下のように実施することもできる。
【0038】 氷蓄熱槽1の一面1aより貫入する流
入管3を短くし、流入させる水の勢いで強制対流を生じ
させるようにしてもよい。
【0039】 開口断面が狭い小型の氷蓄熱槽1の場
合には、槽1内に収容される製氷管5を一重のスパイラ
ルコイル状にしてもよい。
【0040】 氷蓄熱槽1を縦向きあるいは斜めに配
置して使用することもできる。
【0041】また、本発明を主として氷蓄熱式冷房シス
テムに用いられる氷蓄熱装置として説明しているが、次
のような冷気又は低温を要する技術分野にも適用でき
る。すなわち、a) 冷蔵庫の冷気供給用 b) ガスター
ビンの吸気冷却用 c) 低温凝縮器、低温トラップ用に
も適用できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の氷蓄熱装置には、次のような効果がある。
【0043】(1) 氷蓄熱槽の内周面と製氷管との間隔あ
るいは内外の製氷管と製氷管の間隔を狭くできるため、
IPFを60%以上と従来の装置に比べかなり高くでき
る。氷蓄熱槽内で循環水に強制対流を生じさせるので、
槽内の水が満遍なく、ほぼ均等に循環するから、槽内の
水に温度分布がほとんど発生せず、したがって、昼間の
解氷時には均一な解氷が可能になり、熱交換効率が向上
する。
【0044】また氷蓄熱槽内の長さ方向に沿って製氷管
による製氷能力がほぼ均等になるため、製氷管の周囲に
着氷する氷の厚みがほぼ均一になる。
【0045】さらに製氷管のスパイラルコイル状の屈曲
形成が容易で、しかも循環冷水の出入り口および冷媒の
出入り口が同一面に設けられているので、氷蓄熱槽の製
作が容易で、装置全体の構造も簡単で、製造コストを低
減できる。
【0046】(2) 請求項2記載の装置では、氷蓄熱槽内
に口径の異なる多重のスパイラルコイル状製氷管を無駄
なく充填できるので、製氷能力が一層上昇してIPFが
高まる。また氷蓄熱槽の内周面と最も外側の製氷管との
間隔、および内外の製氷管同士の間隔をそれぞれ一定に
できるので、製氷管理が容易になり、ブリッジングも起
こりにくくなる。
【0047】(3) 請求項3記載の装置では、複数の氷蓄
熱槽を上下方向に積み上げて設置できることから、最小
限(一個分の氷蓄熱槽)の設置スペースで、製氷能力を
複数倍に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の氷蓄熱装置の実施例を概略的に示す
側方視断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の氷蓄熱装置のブロック回路図である。
【図4】図1の氷蓄熱槽内の水の流れを示す模式図であ
る。
【図5】別の実施例にかかる氷蓄熱装置のブロック回路
図である。
【図6】この発明の氷蓄熱装置の別の実施例を示す正面
図である。
【図7】この発明の氷蓄熱装置のさらに別の実施例を正
面図である。
【図8】この発明の氷蓄熱装置のさらに別の実施例を示
す、図2に対応する断面図である。
【図9】従来の氷蓄熱装置を概略的に示す側方視断面図
である。
【符号の説明】
1・1’ 氷蓄熱槽 2 断熱材槽 3 流入管 4 流出管 5 製氷管 6 入口側ヘッダ 7 出口側ヘッダ 8 冷媒供給管 9 冷媒排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 央 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 川上 建一 滋賀県草津市青地町1000番地 川重冷熱工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷蓄熱槽内に多数の製氷管を配管し、製
    氷時は該製氷管に冷媒を通して氷蓄熱槽内の水を氷結し
    て製氷管の外表面に着氷させ、冷熱取出時はそれを解氷
    させながら前記氷蓄熱槽内の水を冷房設備を経由して循
    環させる氷蓄熱式冷房システムなどに用いる氷蓄熱装置
    において、 前記氷蓄熱槽を筒状の密閉槽に形成してその一方の面に
    循環冷水の流入口を対向する他方の面に向けて設けると
    ともに、その流入口と同じ面に循環冷水の流出口を設
    け、 前記氷蓄熱槽内に製氷管を、前記流入口の面から対向す
    る面にかけてその中心軸線の周りにスパイラルコイル状
    に配装したうえ、その対向する面側から前記流入口の面
    にかけてスパイラルコイル状に逆向きにかつ前記スパイ
    ラルコイル状製氷管と交互に位置するように配装して、
    冷媒の入口および出口を循環冷水の流入口と同じ面に設
    けたことを特徴とする氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 前記氷蓄熱槽を円筒状に形成し、スパイ
    ラルコイル状の前記製氷管を口径の異なる二重又はそれ
    以上の重層構造にして、 循環冷水の前記流入口と同じ面に設けた冷媒の入口側ヘ
    ッダーと出口側ヘッダーに、前記スパイラルコイル状製
    氷管群の一端と他端をそれぞれ接続した請求項1記載の
    氷蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 前記氷蓄熱槽の複数個を、循環冷水の流
    入口・流出口および冷媒の出口・入口の向きを揃えて横
    置きにし、上下方向に積み上げて設置した請求項1又は
    2記載の氷蓄熱装置。
JP6019920A 1994-01-19 1994-01-19 氷蓄熱装置 Pending JPH07208774A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030087852A (ko) * 2002-05-10 2003-11-15 캐리어엘지 유한회사 얼음 생성 장치
JP2009180439A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Orion Mach Co Ltd 冷却液供給装置

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