JP2001133091A - 製氷方法および製氷装置 - Google Patents

製氷方法および製氷装置

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JP2001133091A
JP2001133091A JP31397299A JP31397299A JP2001133091A JP 2001133091 A JP2001133091 A JP 2001133091A JP 31397299 A JP31397299 A JP 31397299A JP 31397299 A JP31397299 A JP 31397299A JP 2001133091 A JP2001133091 A JP 2001133091A
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refrigerant
ice
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Yoshinori Inoue
良則 井上
Nozomi Kusumoto
望 楠本
Yuji Yoshitake
裕二 吉竹
Hiroshi Miyamura
博 宮村
Arata Ejima
新 江島
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Sasakura Engineering Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Sasakura Engineering Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱係数を合理的に高くして製氷し、装置全
体を小型化できるようにする。 【解決手段】 受液器1と製氷機2とを液配管3を介し
て接続するとともに、凝縮器4と製氷機2とをガス配管
5を介して接続し、凝縮器4と受液器1とを配管6を介
して接続する。凝縮器4には低温ブラインタンク7を接
続し、−10〜−20℃の高濃度の低温ブラインを凝縮器4
に供給して冷媒ガスを凝縮液化し、その凝縮液化した冷
媒液を受液器1に流下供給する。受液器1と製氷機2と
凝縮器4とにわたって冷媒を自然循環流動させる。製氷
機2には、ポンプ8を介装した供給管9と返送管10と
を介して氷蓄熱槽11を接続し、低濃度のブラインを製
氷機2に供給し、冷媒の気化熱により氷含有液体を作製
し、その氷含有液体を氷蓄熱槽11に供給して蓄える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビール工場、食品
工場、醸造工場、薬品工場などにおける冷却用や急速冷
凍用の低温ブラインとか氷蓄熱システムにおける蓄熱用
の氷といった氷含有液体を作製する製氷方法および製氷
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような氷含有液体を作製する場
合、従来一般に、図9の従来例の製氷装置の概略構成図
に示すように、氷蓄熱槽01などから、二次側流体とし
て、返送管02を介して水あるいは常温〜−3℃の低濃
度のブラインを製氷機03に供給し、一方、製氷機03
に、一次側流体として、ブラインタンク04などから−
10〜−20℃の高濃度の低温ブラインを供給して水あるい
は低濃度のブラインを間接的に冷却し、氷を含んだ水あ
るいは低温の低濃度のブライン(0〜−5℃)を作製
し、供給管05を介して氷蓄熱槽01などに供給するよ
うに構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブライ
ンの粘性が高いために、一次側流体と二次側流体との伝
熱面での流動性が低く、伝熱係数が低い欠点があった。
【0004】また、伝熱係数が低いために、伝熱量を増
加するためには、一次側流体と二次側流体との伝熱面積
を大きくせざるを得ず、装置全体として大型化して高価
になる欠点があった。更に、一次側流体である高濃度の
低温ブラインの粘性が高いために、その高濃度の低温ブ
ラインを搬送供給する上での圧力損失が大きく、搬送動
力に多大の費用を要する欠点があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の製氷方法は、伝
熱係数を合理的に高くして製氷できるようにすることを
目的とし、また、請求項2に係る発明の製氷装置は、装
置全体を小型化できるようにすることを目的とし、ま
た、請求項3に係る発明の製氷装置は、構成を簡略化し
て装置全体を一層小型化できるようにすることを目的と
し、更に、請求項4に係る発明の製氷装置は、構成を一
層簡略化して装置全体をより一層小型化できるようにす
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の製
氷方法は、上述のような目的を達成するために、被氷結
液体との熱交換部に冷媒液を流下供給し、その熱交換部
での熱交換に伴って液体から気体に相変化させ、気化熱
により被氷結液体を冷却して氷含有液体を作製し、一
方、気化して上昇した冷媒ガスを凝縮液化させ、その冷
媒液を自然循環流動して熱交換部に流下供給することを
特徴としている。
【0007】また、請求項2に係る発明の製氷装置は、
上述のような目的を達成するために、被氷結液体と冷媒
液とを熱交換し、気化熱により被氷結液体を冷却して氷
含有液体を作製する熱交換部と、冷媒ガスを凝縮液化す
る凝縮部と、前記熱交換部と前記凝縮部とにわたって、
前記熱交換部での熱交換に伴って液体から気体に相変化
するとともに前記凝縮部での熱交換に伴って気体から液
体に相変化する冷媒を密閉状態で循環流動するように構
成し、かつ、前記熱交換部と前記凝縮部との間に、液体
に相変化した冷媒を前記熱交換部に移送するに足るヘッ
ド差を備えて構成する。
【0008】また、請求項3に係る発明の製氷装置は、
上述のような目的を達成するために、請求項2に係る発
明の製氷装置における凝縮部を、凝縮用冷却流体を流す
冷却用管を筒体内の上側に設けて構成し、前記筒体内の
下側を、前記凝縮部で液化した冷媒液を溜める受液部に
構成する。
【0009】また、請求項4に係る発明の製氷装置は、
上述のような目的を達成するために、請求項2に係る発
明の製氷装置における凝縮部を、凝縮用冷却流体を流す
冷却用管を筒体内の上側に設けて構成するとともに、前
記筒体内の下側に熱交換部を設け、前記凝縮部と前記熱
交換部との間に、前記熱交換部での熱交換に伴って液体
から気体に相変化した冷媒ガスの上昇を案内するととも
に前記凝縮部での熱交換に伴って気体から液体に相変化
した冷媒液の流下を案内するガイド部材を設けて構成す
る。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明の製氷方法の構成によれ
ば、製氷用の一次側流体として、液体から気体に相変化
する冷媒を用い、その冷媒の気化と凝縮液化とを自然循
環流動により行わせ、冷媒の気化熱により被氷結液体を
冷却して氷含有液体を作製することができる。
【0011】また、請求項2に係る発明の製氷装置の構
成によれば、熱交換部と凝縮部とにわたり、冷媒を自然
循環流動して液体から気体、気体から液体へと相変化さ
せ、熱交換部では、冷媒の気化熱により被氷結液体を冷
却して氷含有液体を作製することができる。
【0012】また、請求項3に係る発明の製氷装置の構
成によれば、凝縮液化した冷媒液を受液部に溜め、その
受液部で冷媒液と冷媒ガスとを分離し、冷媒ガスが混入
して熱交換部に供給されることを防止し、かつ、受液部
と凝縮部とを一つの筒体内の上下に備え、配管を設けず
に凝縮部から受液部に冷媒液を流下供給することができ
る。
【0013】また、請求項4に係る発明の製氷装置の構
成によれば、凝縮液化した冷媒液を熱交換部に流下供給
し、熱交換部で気化した冷媒ガスを上昇させて凝縮部に
供給することができ、かつ、凝縮部と熱交換部とを一つ
の筒体内の上下に備え、配管を設けずに凝縮部と熱交換
部との間で冷媒を循環流動することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る製氷装置の
構成を示すブロック図であり、凝縮液化した冷媒液を溜
める受液器1と氷含有液体を作製する熱交換部としての
製氷機2とが液配管3を介して接続されるとともに、冷
媒ガスを凝縮液化する凝縮器4と製氷機2とがガス配管
5を介して接続され、凝縮器4と受液器1とが配管6を
介して接続されている。
【0015】凝縮器4には低温ブラインタンク7が接続
され、−10〜−20℃の高濃度の低温ブラインを凝縮器4
に供給して冷媒ガスを凝縮液化し、その凝縮液化した冷
媒液を受液器1に流下供給するようになっている。
【0016】受液器1と製氷機2と凝縮器4とにわたっ
て冷媒を密閉状態で循環流動するように構成され、か
つ、受液器1と製氷機2との間に、液体に相変化した冷
媒を製氷機2に移送するに足るヘッド差が備えられ、冷
媒を自然循環流動するように構成されている。冷媒とし
ては、例えば、フロンガスR22とかフロンガスR13
4Aとかアンモニア水溶液などが用いられる。
【0017】また、製氷機2には、ポンプ8を介装した
供給管9と返送管10とを介して氷蓄熱槽11が接続さ
れ、被氷結液体としての低濃度のブラインを製氷機2に
供給して冷媒の気化熱により氷含有液体を作製し、その
氷含有液体を氷蓄熱槽11に供給して蓄えるように構成
されている。被氷結液体としては水でも良い。
【0018】一例を示せば、安価な夜間電力を利用して
製氷し、その氷含有液体を氷蓄熱槽11に蓄えておき、
その蓄えられた氷含有液体を昼間の冷房の熱源などに利
用するとか、また、夜間において、氷蓄熱槽11に氷含
有液体を蓄えるとともに、天井内などに設けた空気調和
機により冷風を吹き付けて躯体蓄熱を行うのに利用する
などされる。
【0019】また、本発明としては、氷蓄熱槽11を設
けずに、製氷機2で作製された氷含有液体としての低温
ブラインを、ビール工場、食品工場、醸造工場、薬品工
場などにおける冷却や急速冷凍に利用するものでも良
い。
【0020】図2は、本発明の製氷装置の第1の具体実
施例の凝縮・受液構造を示す一部切欠正面図、図3は図
2のA−A線断面図であり、円筒管12の上側に冷媒ガ
スの入口13が設けられるとともに、下側に冷媒液の出
口14が設けられている。
【0021】円筒管12の長手方向の一端側に、凝縮用
冷却流体としての高濃度のブラインを供給する供給口1
5と熱交換後のブラインを排出する排出口16とが備え
られている。円筒管12の上から下半部にわたって、供
給口15と排出口16とが連通するとともに、円筒管1
2の長手方向全長に至るように、高濃度のブラインを流
す冷却用管17群が設けられ、冷媒ガスを冷却して凝縮
液化する凝縮部18に構成されるとともに、その冷却用
管17群の下方が、凝縮液化して流下する冷媒液を溜め
る受液部19に構成されている。
【0022】図4は、第1の具体実施例の製氷機の縦断
面図であり、内外二重管を構成する内管20の長手方向
の一端側に、被氷結液体としての低濃度のブラインを供
給する供給口21が設けられ、内管20の長手方向の他
端側に、氷含有液体を排出する氷取り出し口22が設け
られている。
【0023】内管20に、それよりも大径の外管23が
外嵌され、内管20の外周面と外管23の内周面との間
に、冷媒液を満液状態で充填する環状空間24が形成さ
れ、外管23の下部側の2箇所に、環状空間24に冷媒
液を供給する冷媒入口25が設けられ、かつ、外管23
の上部側の2箇所に、環状空間24内で気化した冷媒ガ
スを排出する冷媒出口26が設けられている。
【0024】内管20内に、その筒中心を回転軸芯とし
て回転可能に回転軸27が設けられ、その回転軸27
に、内管20の内周面に生成される氷粒子を掻き取る掻
き取り羽根28が取り付けられ、冷媒の気化熱により氷
含有液体を連続的に作製するとともに取り出していくよ
うに構成されている。
【0025】上述第1の具体実施例によれば、図1の凝
縮器4に相当する凝縮部18と受液器1に相当する受液
部19とがひとつの円筒管12(図1に点線で示す)内
で上下に構成されており、凝縮部18と受液部19に至
る配管が不要であり、極めてコンパクトに構成できる利
点を有している。
【0026】次に、上記第1の具体実施例の製氷装置を
用いての本発明に係る製氷方法の実施例について説明す
る。受液部19から熱交換部としての製氷機2に冷媒液
を流下供給し、環状空間24内に満液状態になるように
冷媒液を充填する。内管20内を流れる被氷結液体とし
ての低濃度のブライン(常温〜−3℃)と熱交換させ、
それに伴って液体から気体に相変化させ、気化熱により
低濃度のブラインを冷却して氷含有液体としての氷を含
有した低濃度のブライン(0〜−5℃)を作製し、氷蓄
熱槽11に供給する。
【0027】一方、液体から気体に相変化するに伴い、
その気化した冷媒ガスを環状空間24内から自ずと浮上
させて凝縮部18に供給し、その冷媒ガスを凝縮部18
で凝縮液化させて受液部19に流下供給する。
【0028】その後、前述同様に、冷媒液を自然循環流
動して製氷機2に流下供給し、それらを繰り返すことに
より、氷を含有した低濃度のブライン(0〜−5℃)を
作製し、氷蓄熱槽11に供給して蓄えていく。
【0029】図5は、本発明の製氷装置の第2の具体実
施例の凝縮・受液構造を示す正面図であり、上述第1の
具体実施例と異なるところは次の通りである。すなわ
ち、図1に示した概略構成に対応するものであり、凝縮
器4と受液器1とがそれぞれ個別に専用構成されてい
る。
【0030】凝縮器4がプレートを積層したプレート型
凝縮器で構成され、凝縮器4には、下部側から上部側に
流動するように低温ブラインタンク7が接続され、か
つ、凝縮器4の上部側と製氷機2とがガス配管5を介し
て接続されるとともに、凝縮器4の下部側と受液器1と
が配管6を介して接続されている。
【0031】受液器1内の上部に邪魔板31が設けら
れ、その邪魔板31の上方箇所とガス配管5が接続さ
れ、受液器1内に混入した冷媒ガスを凝縮器4に戻すよ
うに構成されている。受液器1の下部の二箇所と製氷機
2の冷媒入口25(図4参照)とが液配管3を介して接
続されている。図中32は支持脚を示し、図示していな
いが、全部で3本設けられている。他の構成は第1の具
体実施例と同じであり、その説明は省略する。
【0032】次に、上記第2の具体実施例の製氷装置を
用いての本発明に係る製氷方法の実施例について説明す
る。受液部としての受液器1から熱交換部としての製氷
機2に冷媒液を流下供給し、環状空間24内に満液状態
になるように冷媒液を充填する。内管20内を流れる被
氷結液体としての低濃度のブライン(常温〜−3℃)と
熱交換させ、それに伴って液体から気体に相変化させ、
気化熱により低濃度のブラインを冷却して氷含有液体と
しての氷を含有した低濃度のブライン(0〜−5℃)を
作製し、氷蓄熱槽11に供給する。
【0033】一方、液体から気体に相変化するに伴い、
その気化した冷媒ガスを環状空間24内から自ずと浮上
させて凝縮部としての凝縮器4に供給し、その冷媒ガス
を凝縮器4で凝縮液化させて受液器1に流下供給する。
【0034】その後、前述同様に、冷媒液を自然循環流
動して製氷機2に流下供給し、それらを繰り返すことに
より、氷を含有した低濃度のブライン(0〜−5℃)を
作製し、氷蓄熱槽11に供給して蓄えていく。
【0035】前述した第1の具体実施例の製氷装置と従
来例の製氷装置とを比較したところ、従来例の製氷装置
では、伝熱係数が800kcal/m 2 hr℃であったのに対し
て、第1の具体実施例の製氷装置では伝熱係数が4,000k
cal/m 2 hr℃であり、5倍もの極めて高い伝熱係数を得
られることがわかった。この結果、製氷装置を構成する
上で、単位時間当たりに得る冷熱エネルギー量が同じで
あれば、約1/5まで小型化できることとなる。このこ
とは、第2の具体実施例の製氷装置を用いた場合でもほ
ぼ同じであると推定される。
【0036】図6は、本発明の製氷装置の第3の具体実
施例を示す正面図、図7は、図6のB−B線断面図であ
り、円筒管41内の上側において、円筒管41の長手方
向の一端側から、凝縮用冷却流体としての高濃度のブラ
インを流すU字状の冷却用管42群が嵌入され、冷媒ガ
スを冷却してを凝縮液化する凝縮部43が構成されてい
る。
【0037】円筒管41内の下側において、円筒管41
の長手方向全長にわたって貫通する状態で5本の管体4
4が設けられている。管体44それぞれの長手方向の一
端側に、被氷結液体としての低濃度のブラインを供給す
るブライン供給管45が接続され、管体44それぞれの
長手方向の他端側に、氷含有液体を取り出す氷取り出し
管46が接続されている。
【0038】管体44それぞれ内に、その管中心を回転
軸芯として回転可能に回転軸47が設けられ、その回転
軸47に、管体44の内周面に生成される氷粒子を掻き
取る掻き取り羽根48が取り付けられ、冷媒の気化熱に
より氷含有液体を連続的に作製するとともに取り出して
いくように熱交換部49が構成されている。
【0039】円筒管41内の、凝縮部43と熱交換部4
9との間に、管軸芯方向視において中央となる箇所に第
1の間隙50が形成される状態で、両側程低くなるガイ
ド部材51が設けられ、かつ、ガイド部材51の両側縁
それぞれと円筒管41の内周面との間に第2の間隙52
が形成されている。また、第1の間隙50の上方箇所に
おいて、円筒管41内に横断面形状V字状の補助ガイド
53が取り付けられている。
【0040】上記構成により、熱交換部49での熱交換
に伴って液体から気体に相変化した冷媒ガスがガイド部
材51に案内されて上昇し、第1の間隙50を通じると
ともに補助ガイド53により両側に分かれるようにして
凝縮部43に供給される。凝縮部43では、そこでの熱
交換に伴って冷媒ガスが凝縮液化し、その冷媒液がガイ
ド部材51に案内されて流下し、第2の間隙52を通じ
て熱交換部49に供給され、製氷される。
【0041】この第3の具体実施例の構成によれば、凝
縮部43と熱交換部49との間で冷媒を循環流動するた
めの配管を不用にできて構成を簡略化できる。また、配
管内を冷媒を流すに伴う抵抗に起因する温度降下が無
く、凝縮部43と熱交換部49との間での温度差を見込
む必要が無く、成績係数を高くできる。
【0042】図8は、本発明の製氷装置の第4の具体実
施例を示す横断面図であり、第3の具体実施例と異なる
ところは次の通りである。すなわち、円筒管41内の、
凝縮部43と熱交換部49との間に、管軸芯方向視にお
いて左右方向の一方から他方に傾斜するガイド部材61
が設けられ、そのガイド部材61の高い側の端縁と円筒
管41の内周面との間に第1の間隙62が形成され、ガ
イド部材61の低い側の端縁と円筒管41の内周面との
間に第2の間隙63が形成されている。
【0043】上記構成により、熱交換部49での熱交換
に伴って液体から気体に相変化した冷媒ガスがガイド部
材61に案内されて上昇し、第1の間隙62を通じて凝
縮部43に供給される。凝縮部43では、そこでの熱交
換に伴って冷媒ガスが凝縮液化し、その冷媒液がガイド
部材61に案内されて流下し、第2の間隙63を通じて
熱交換部49に供給され、製氷される。
【0044】上記第1および第2の具体実施例では、二
重管構成の環状空間24内に冷媒液を供給して内管20
の内周面に氷粒子を生成し、それを掻き取り羽根28で
掻き取っていくタイプの製氷機を用いているが、本発明
としては、例えば、コイル状の熱交換用配管に冷媒液を
供給してその熱交換用配管の外周面に氷を生成するチュ
ーブ式の製氷機とか、プレートで仕切った空間内に冷媒
液を供給して空間外のプレート表面に氷を生成するプレ
ート式の製氷機なども適用でき、それらの製氷機をも含
めて熱交換部と称する。
【0045】上述具体実施例において、円筒管12,4
1に代えて角筒を用いても良く、それらをして筒体と称
する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の製氷方法によれば、製氷用の一次側流体として、液
体から気体に相変化する冷媒を用いるから、製氷のため
に供給された冷媒液が被氷結液体と熱交換して気化する
に伴い、その気化した冷媒ガスが上昇して伝熱箇所から
離間し、そこに自ずと冷媒液が補充されていく状態にな
って置換を良好に行うことができ、一方、冷媒を凝縮液
化する際にも、そこでの一次側流体として、高粘性の高
濃度のブラインを用いても、冷媒ガスが冷媒液になるに
伴って流下し、自ずと冷媒ガスが補充されていく状態に
なって置換を良好に行うことができ、全体として、伝熱
係数を合理的に高くして製氷できるようになった。しか
も、冷媒の凝縮液化を伝熱係数の高い状態で行うから、
そこでの一次側流体として高粘性の高濃度のブラインを
用いても、冷媒を凝縮液化するに足る低温状態でありさ
えすれば良く、冷媒の凝縮液化側での一次側流体の搬送
動力が少なくて済み、そのうえ、冷媒の気化と凝縮液化
とを自然循環流動により行わせるから、冷媒の搬送動力
を不用にでき、全体として搬送動力が少なくてランニン
グコストを安価にできる。
【0047】また、請求項2に係る発明の製氷装置によ
れば、冷媒を熱交換部と凝縮部とにわたって自然循環流
動し、熱交換部では冷媒を液体から気体に相変化させ、
一方、凝縮部では冷媒を気体から液体に相変化させるか
ら、熱交換部および凝縮部それぞれにおいて、伝熱箇所
で冷媒を良好に置換でき、伝熱係数を合理的に高くして
製氷できる。このような冷媒と水または低濃度ブライン
との熱交換は、高濃度ブラインとの熱交換に比べて伝熱
係数が2倍以上であるために、高価な製氷部分である伝
熱面積を大きくせずに済み、装置全体を小型化できるよ
うになった。しかも、冷媒の凝縮液化を伝熱係数の高い
状態で行うから、そこでの一次側流体として、高粘性の
高濃度のブラインを用いても、冷媒を凝縮液化するに足
る低温状態でありさえすれば良く、冷媒の凝縮液化側で
の一次側流体の搬送動力が少なくて済み、そのうえ、冷
媒の気化と凝縮液化とを自然循環流動により行わせるか
ら、冷媒の搬送動力は不用にでき、全体として搬送動力
が少なくてランニングコストを安価にできるとともに、
冷媒の凝縮液化側での一次側流体の搬送装置も小型で済
む。
【0048】また、請求項3に係る発明の製氷装置によ
れば、冷媒ガスの熱交換部への混入を防止する受液部と
凝縮部とを一つの筒体内で構成して、凝縮部から受液部
への配管を不要にできるから、構成を簡略化できて装置
全体を一層小型化できるようになった。
【0049】また、請求項4に係る発明の製氷装置によ
れば、凝縮部と製氷用の熱交換部とを一つの筒体内で構
成して、凝縮部と熱交換部とにわたる配管を不要にでき
るから、構成を簡略化できて装置全体をより一層小型化
できるようになった。また、配管内を冷媒を流すに伴う
抵抗に起因する温度降下が無いから、凝縮部と熱交換部
との間での温度差を見込む必要が無く、成績係数を高く
できる。更に、ガイド部材により、流下する冷媒液と上
昇する冷媒ガスを分けることによって、逆方向の流れと
なる冷媒液と冷媒ガスとが衝突せず、圧力損失が減るた
め、成績係数を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製氷装置を示す全体概略構成図で
ある。
【図2】本発明の製氷装置の第1の具体実施例の凝縮・
受液構造を示す一部切欠正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の製氷装置の第1の具体実施例の製氷機
の縦断面図である。
【図5】本発明の製氷装置の第2の具体実施例の凝縮・
受液構造を示す正面図である。
【図6】本発明の製氷装置の第3の具体実施例を示す正
面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】本発明の製氷装置の第4の具体実施例を示す横
断面図である。
【図9】製氷装置の従来例を示す全体概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1…受液器(受液部) 2…製氷機(熱交換部) 4…凝縮器(凝縮部) 12…円筒管 17…冷却用管 18…凝縮部 19…受液部 41…円筒管 42…冷却用管 43…凝縮部 49…熱交換部 51…ガイド部材 61…ガイド部材
フロントページの続き (72)発明者 楠本 望 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 吉竹 裕二 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 宮村 博 大阪市西淀川区竹島4丁目7番32号 株式 会社ササクラ内 (72)発明者 江島 新 大阪市西淀川区竹島4丁目7番32号 株式 会社ササクラ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被氷結液体との熱交換部に冷媒液を流下
    供給し、その熱交換部での熱交換に伴って液体から気体
    に相変化させ、気化熱により被氷結液体を冷却して氷含
    有液体を作製し、一方、気化して上昇した冷媒ガスを凝
    縮液化させ、その冷媒液を自然循環流動して前記熱交換
    部に流下供給することを特徴とする製氷方法。
  2. 【請求項2】 被氷結液体と冷媒液とを熱交換し、気化
    熱により被氷結液体を冷却して氷含有液体を作製する熱
    交換部と、 冷媒ガスを凝縮液化する凝縮部と、 前記熱交換部と前記凝縮部とにわたって、前記熱交換部
    での熱交換に伴って液体から気体に相変化するとともに
    前記凝縮部での熱交換に伴って気体から液体に相変化す
    る冷媒を密閉状態で循環流動するように構成し、かつ、
    前記熱交換部と前記凝縮部との間に、液体に相変化した
    冷媒を前記熱交換部に移送するに足るヘッド差を備えた
    ことを特徴とする製氷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の凝縮部を、凝縮用冷却
    流体を流す冷却用管を筒体内の上側に設けて構成し、前
    記筒体内の下側を、前記凝縮部で液化した冷媒液を溜め
    る受液部に構成してある製氷装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の凝縮部を、凝縮用冷却
    流体を流す冷却用管を筒体内の上側に設けて構成すると
    ともに、前記筒体内の下側に熱交換部を設け、前記凝縮
    部と前記熱交換部との間に、前記熱交換部での熱交換に
    伴って液体から気体に相変化した冷媒ガスの上昇を案内
    するとともに前記凝縮部での熱交換に伴って気体から液
    体に相変化した冷媒液の流下を案内するガイド部材を設
    けてある製氷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10228208B2 (en) 2017-03-08 2019-03-12 Sturm, Ruger & Company, Inc. Dynamic variable force trigger mechanism for firearms
WO2019139015A1 (ja) * 2018-01-15 2019-07-18 ダイキン工業株式会社 二重管式製氷機
CN112378035A (zh) * 2020-10-29 2021-02-19 四川虹美智能科技有限公司 空调温度传感器的采样值处理方法及装置

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