JPH07208668A - 振動吸収性管継手 - Google Patents

振動吸収性管継手

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JPH07208668A
JPH07208668A JP1879894A JP1879894A JPH07208668A JP H07208668 A JPH07208668 A JP H07208668A JP 1879894 A JP1879894 A JP 1879894A JP 1879894 A JP1879894 A JP 1879894A JP H07208668 A JPH07208668 A JP H07208668A
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socket
seal ring
ring
joint
pipe
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Shintaro Ikeda
信太郎 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製鉄所の連続鋳造設備や熱間圧延設備などに
対する配管路における応力吸収を充分に図り、流体を確
実に供給すると共に耐久性に優れた継手機構を提供す
る。 【構成】 ソケット2と該ソケット2に対して取付けら
れたガイドリング5との間に円周方向において間隙を採
って断面楔形のシールリング3とスライドリング4とを
設け、前記シールリング3に上記したソケット2に対向
した管端フランジ部またはフランジ部材1に設けられた
内管7を挿入接合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動吸収性管継手に係
り、製鉄所における連続鋳造設備や熱間圧延設備の如き
に対する配管路において応力吸収を充分に図り、流体を
確実に供給すると共に耐久性に優れた継手機構を提供し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄所における連続鋳造設備や熱間圧延
設備においては相当の振動を伴い、このような設備に冷
却水等を供給する配管路にあっては管軸方向および管軸
直角方向において相当に振動することとなり、そうした
振動に耐えて流体を確実に供給することは容易でなく、
また耐久性などにおいても劣ったものとならざるを得な
いので従来から種々の検討ないし発表がなされている。
【0003】即ちこのような連続鋳造設備などの供給配
管系について従来採用されている管継手の代表例として
は、図6に示すように中間部をU字状に屈曲成形11し
たゴム質シール材10の両端部に係着部12を形成し、
該係着部12に鋳鉄製の端部材13を係着部材14によ
って取付けたものであって、この端部材13の止着部1
5に対し管路部材の端部フランジを緊締止着し、シール
材10の屈曲端部10aにおいてシールするようにした
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した図6の従来の
ものにおいては管軸方向および管軸に直角な方向におけ
る振動を何れも吸収することができるとしても耐久性が
充分に得られず、特にゴム質のシール材が大きく外面に
露出しているものであることから高温且つ苛酷な使用条
件において損傷が多く、定期的に大きなシール材10の
全般を交換することが必要で、コスト高とならざるを得
ない不利がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来のものにおける技術的課題を解消することについて
検討を重ね、ソケットに対して取付けられたガイドリン
グとの間に内装されたシールリングとスラストリングを
円周方向において間隙を採って設けた機構を採用するこ
とによって前記したような不利のない機構を得ることに
成功したものであって、以下の如くである。
【0006】(1) ソケットと該ソケットに対して取付
けられたガイドリングとの間に円周方向において間隙を
採って断面楔形のシールリングとスライドリングとを設
け、前記シールリングに上記したソケットに対向した管
端フランジ部またはフランジ部材に設けられた内管を挿
入接合させたことを特徴とする振動吸収性管継手。
【0007】(2) スライドリングが剛体製であり、シ
ールリングがゴム質その他の弾性材料であることを特徴
とする(1)項に記載の振動吸収性管継手。
【0008】(3) シールリングが半径方向内面側に空
洞部を形成すると共にソケットに対する接合端面側にも
空洞部を形成したことを特徴とする(1)および(2)
項に記載の振動吸収性管継手。
【0009】(4) ソケットに対する接合端面側に金属
質などの剛性部材を取付けたことを特徴とする(3)項
に記載の振動吸収性管継手。
【0010】
【作用】ソケットと該ソケットに対して取付けられたガ
イドリングとの間に円周方向において間隙を採って断面
楔形のシールリングとスライドリングとを設けたことに
より管軸直角方向における振動吸収性を充分に確保し、
また管軸直角方向におけるスラストリング、シールリン
グの変形性を適切に得しめる。
【0011】前記シールリングに上記したソケットに対
向した管端フランジ部またはフランジ部材に設けられた
内管を挿入接合させたことにより気密化を図るシールリ
ングは前記内管の外面とソケットの側面に軽く接触した
程度でセットされ、しかも内部流体圧を利用してスライ
ドリングとの間に自動的シール向上効果を得しめてシー
ルの完全化を図る。
【0012】上記のようにして管軸方向および管軸直角
方向の何れにおいてもシールリングが有効且つ的確に移
動して自動的シール関係を形成し、しかも管路構成部材
に応力を発生させることがない。従ってまた各部材に変
質やへたりを来すことが少く、耐久性を充分に向上す
る。
【0013】長期使用によりゴム質の如きであるシール
リングが変形、変質したような場合においてもこれらの
部材を取換えるだけで、機能を完全状態に更新せしめ
る。
【0014】スライドリングが剛体製であり、シールリ
ングがゴム質その他の弾性材製であることによってシー
ルリングのみでシール作用し、楔形をなしたスライドリ
ングが該シールリングのシール作用を的確化するように
押圧して安定なシール関係を形成する。
【0015】シールリングが半径方向内面側に空洞部を
形成すると共にソケットに対する接合端面側にも空洞部
を形成したことにより、該シールリングの接合面積が小
で比較的軽い押圧力で安定なシール関係を形成する。
【0016】ソケットに対する接合端面側に金属質など
の剛性部材を取付けたことにより、該シールリングの安
定な設定関係を形成し、そのシール作用を安定化する。
【0017】
【実施例】上記したような本発明によるものの具体的な
実施態様を添付図面に示すものについて説明するとソケ
ット2と該ソケット2に対して連結子6で取付けられた
ガイドリング5の内側部に間隙8を存せしめて断面楔形
のスラストリング4とシールリング3とを内装し、一方
前記ガイドリング5に対してスピゴットパイプのような
フランジ部材1を設け、該フランジ部材1には上記した
シールリング3およびスラストリング4の内側に挿入さ
れる内管7を設けたものである。
【0018】なお前記したようなソケット2には螺孔9
が形成され、またフランジ部材1にも螺孔9aが形成さ
れており、これらの螺孔9、9a部分に対して接続すべ
き管路部材を図1、図2に示すような連結部材17で連
結することにより上記したような連続鋳造機などに対す
る冷却水を供給するように構成されるものであり、内管
7の端部とソケット2の段部2aとの間、内管7とソケ
ット2およびガイドリング5の内面との間にもそれぞれ
間隙16および18が採られている。
【0019】上記したような本発明によるものは前記間
隙16側に向けたリップ部3aと内腔3bとをもったシ
ールリング3が内管7の外面とソケット2の内側面に軽
く接触した程度の条件で組立てるだけでシールリング3
のリップ部3aに流体圧を受けることにより有効且つ自
動的にシール関係を確保した継手となることは明かであ
る。
【0020】また上記のようにシールリング3が軽く接
触した程度で組立てられたものであるからこのシールリ
ング3は管軸方向および管軸直角方向の何れにおいても
スムースに移動することができ、そうした作用によって
も管路構成部材に応力を発生させることがないものであ
り、しかも少くとも外面は剛体部材に収容されているも
のであるから耐久性の頗る高い機構とすることができ
る。
【0021】シール作用は単一のゴムリングで長さ方向
および半径方向の何れにおいても自在に得られ、狭い限
定されたスペースにおいても確実に採用せしめ、また小
型部材である前記ゴムリングを交換するだけで充分にそ
のシール機能を更新し得るので耐用性に優れた特質を十
二分に発揮せしめ、低コストに確実な機能を発揮せしめ
る。
【0022】本発明においては前記したような構成にお
いて、スライドリング4は金属質などの剛性体とし、シ
ールリング3のみをゴム質などによる弾性材製とするこ
とが適切であり、このようにすることによりスライドリ
ング4によりシールリング3を有効に緊圧して好ましい
的確なシール状態を形成することができる。
【0023】また本発明によるものは前記したシールリ
ング3において図4に示すように内管7と接合面に第1
の凹入内腔3aを形成すると共にソケット2に対する接
合面にも第2の凹入内腔3bを形成し、それらの内腔3
a、3bにおける外側部にリップ部3c、3cを設ける
と共に内腔3a、3bの中間に接合突部3dを形成する
ことが好ましい。
【0024】即ちこのような図4の構成によるときはシ
ールリング3がリップ部3c、3cと中間の接合突部3
dのみで接合シールすることとなり、凹入内腔3aが半
径方向側、凹入内腔3bが軸方向側において夫々好まし
い振動吸収作用をなし、振動吸収性において卓越した構
成となる。しかも内部流体圧に対してはリップ部3c、
3cによって流体圧力に比例した接合シール作用が得ら
れ、シール特性においても好ましいことは明らかであ
る。なお、この場合において接合突部3dは内管7にタ
ッチしてシールリング3のセット関係を安定化する。
【0025】更に本発明によるものはシールリング3に
関して別に図5に示すように上記した図4の内腔3bと
そのリップ部3c部分に金属質などの剛性部材20を取
付けソケット2側における設定状態を的確化し、安定し
た設定を得しめることができる。シールリング3が安定
することによって振動条件下におけるシール作用も安定
下する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
連続鋳造設備や熱間圧延機の如き、高温と振動条件とを
伴うような条件下において管路部体間の好ましい安定し
たシール目的を達成せしめ、応力などの発生することの
ない条件下で耐用性の高いシール接続を的確に達成し、
低コストに有効な連結接続を得しめて安定した冷却水な
どの流体供給を得しめるものであるから工業的にその効
果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動吸収性管継手のソケット側か
ら見た端面図である。
【図2】そのフランジ部材側から見た端面図である。
【図3】本発明によるものの組立て状態を示した部分切
欠側面図である。
【図4】シールリングについての好ましい断面構造およ
びその設定状態を示した部分的な拡大断面図である。
【図5】同じくシールリングについての好ましい別の断
面構造と設定状態の部分的拡大断面図である。
【図6】従来の振動吸収性管継手についての1例を示し
た部分切欠側面図である。
【符号の説明】
1 フランジ部材 2 ソケット 2a その段部 3 シールリング 3a 凹入内腔 3b 凹入内腔 3c リップ部 3d 接合突部 4 スライドリング 5 ガイドリング 6 連結子 7 内管 8 間隙 9 螺孔 9a 螺孔 10 従来のゴム質シール材 10a その屈曲端部 11 その屈曲成形部 12 係着部 13 従来のものにおける端部材 14 係着部材 15 止着部 16 間隙 17 連結部材 18 間隙 20 剛性部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケットと該ソケットに対して取付けら
    れたガイドリングとの間に円周方向において間隙を採っ
    て断面楔形のシールリングとスライドリングとを設け、
    前記シールリングに上記したソケットに対向した管端フ
    ランジ部またはフランジ部材に設けられた内管を挿入接
    合させたことを特徴とする振動吸収性管継手。
  2. 【請求項2】 スライドリングが剛体製であり、シール
    リングがゴム質その他の弾性材料であることを特徴とす
    る請求項1に記載の振動吸収性管継手。
  3. 【請求項3】 シールリングが半径方向内面側に空洞部
    を形成すると共にソケットに対する接合端面側にも空洞
    部を形成したことを特徴とする請求項1および請求項2
    に記載の振動吸収性管継手。
  4. 【請求項4】 ソケットに対する接合端面側に金属質な
    どの剛性部材を取付けたことを特徴とする請求項3に記
    載の振動吸収性管継手。
JP01879894A 1994-01-20 1994-01-20 振動吸収性管継手 Expired - Lifetime JP3572405B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101449950B1 (ko) * 2013-07-17 2014-10-15 서규선 벽체 관통 설치 배관용 클램프

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