JP3068042B2 - 排水管接続用パッキン - Google Patents

排水管接続用パッキン

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JP3068042B2
JP3068042B2 JP9266344A JP26634497A JP3068042B2 JP 3068042 B2 JP3068042 B2 JP 3068042B2 JP 9266344 A JP9266344 A JP 9266344A JP 26634497 A JP26634497 A JP 26634497A JP 3068042 B2 JP3068042 B2 JP 3068042B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば排水集合管
継手の受け口に横枝管を接続する際に用いられる排水管
接続用パッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパッキンには、例えば実
公昭55−5833号公報に開示されたものがあった。
このパッキン50は、同公報から援用して示した図13
〜図15に示すように概略円筒状をなし、例えば排水管
継手の横枝管受け口51の内周側と横枝管52の外周側
との間に装着されて両者間の水密が確保されるようにな
っており、このパッキン50によればワンタッチ(内周
側に挿入するのみ)で横枝管52を接続することができ
るので、従来のメカニカル継手による場合等に比して部
品点数を減らすことができ、また、接続の施工性を大幅
に向上させることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパッキン50にあっては次のような問題があった。
すなわち、従来のパッキン50の内周側には環状舌片5
0aが設けられており、この環状舌片50aが横枝管5
2の外周面に弾性圧接されることで同横枝管52との間
の水密を確保する構成であるので、この環状舌片50a
の内径は横枝管52の外径の約70%程度に設定されて
いる。このため、横枝管52を受け口51に接続(横枝
管52をパッキン50の内周側に挿入)する際には、環
状舌片50aに専用の潤滑剤を塗布する等した上でこの
環状舌片50aを弾性変形させつつ横枝管52を排水管
継手の横枝管接続管部51に圧入する必要があった。ま
た、横枝管52をパッキン50の内周側に挿入する際に
は、通常この横枝管52を一旦受け口51の内周側下部
に載せ掛けてそのまま押し込むため、両者間に挟まれた
パッキン50の下部(特に環状舌片50a)が横枝管5
2の自重により潰れて損傷を受け、その結果水漏れ等の
トラブルの原因になるという問題があった。
【0004】さらに、横枝管52の接続状態において、
パッキン50の環状舌片50aは横枝管52に均一に圧
接される必要があり、このためには横枝管52が環状舌
片50aに対して同芯に位置保持される必要があるが、
パッキン50には横枝管52の自重により下方への偏荷
重が負荷されるため、芯ズレしやすく、また経年劣化が
大きく、その結果水密性の確保が困難となって漏水の原
因になるという問題があった。
【0005】本発明は、これら従来の横枝管接続用の
ッキンの問題を解決すべくなされたもので、横枝管の接
続時における挿入抵抗が小さく、かつ横枝管の接続時に
損傷を与えることなく、水密性の確保が容易な排水横枝
管接続用のパッキンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため請求項1記載の
パッキンは、排水横枝管を管継手の受け口に接続する際
に用いるパッキンであって、前記受け口の内周に沿って
密着される口元部と、該口元部から内周側に張出して
記排水横枝管の外周面に弾性圧接される環状舌片と、前
記口元部の下部内周に沿って設けられ、前記排水横枝管
を載せ掛けて該排水横枝管を前記環状舌片に対して同芯
に位置保持可能なマクラ部を備えたことを特徴とする。
【0007】このパッキンによれば、排水横枝管はマク
ラ部により、パッキンの環状舌片と同芯に位置保持され
てこの環状舌片が均一に弾性圧接された状態に保持され
る。このことから、従来に比して環状舌片の内径を大き
くすなわち緩くした場合であってもパッキンと排水横枝
管との間のシール性は良好に維持されるので、同環状舌
片の内径を従来より緩くして締め代を少なくすることが
でき、これにより接続施工時においてより小さな力で排
横枝管をパッキンの内周側に挿入することができ、従
って、従来のように専用の潤滑剤を塗布する等の手間を
かけることなく、排水横枝管を楽に接続することができ
る。また、排水横枝管を受け口に挿入する際には、該
水横枝管を一旦マクラ部に載せ掛けることができるの
で、従来の作業性を損なうことない。マクラ部は厚肉に
形成されているので排水横枝管の自重を受けることがで
き、これにより環状舌片が挟まれて排水横枝管の自重に
より押し潰されることを回避でき、ひいてはパッキンの
損傷を防止することができる。
【0008】請求項2記載のパッキンは、請求項1記載
の排水管接続用パッキンであって、口元部の内径は接続
する排水横枝管の外径よりも適宜寸法だけ大径に形成さ
れて該口元部と前記排水横枝管との間に環状の空間部を
設け、該空間部を利用して、前記排水横枝管を前記環状
舌片による水密状態を確保しつつマクラ部を支点として
前記受け口に対して傾斜した状態に接続可能な構成とし
たことを特徴とする。
【0009】このパッキンによれば、排水横枝管を受け
口に対して若干の勾配を持たせて接続することができる
ようになり、また排水横枝管と受け口との間の若干の芯
ズレ(両者の軸線が交差している状態)を修正すること
ができるようになるので、この点で施工性を向上させる
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図12に基づいて説明する。本実施形態では、図3に示
すように排水立て管継手の受け口10に横枝管52を接
続する場合に用いるパッキン1を例示して説明する。横
枝管52は特に変更を要しないので同一の符号を付し
た。
【0011】先ず、上記受け口10は、図3に示すよう
に排水立て管継手の胴体部から側方へ突出して設けられ
ている。この受け口10には、従来その基部側に設けら
れていた、横枝管52の挿入量を規制するためのパイプ
ストッパ51a(図では二点鎖線で示した)は設けられ
ておらず、このパイプストッパ51aの機能は以下説明
するようにパッキン1に設けたストッパ縁3によってな
されるようになっている。
【0012】さて、図1に示すように本例のパッキン1
は、硬質ゴムが略円筒状に成形されてなる本体部2を主
体として構成されており、この本体部2は、受け口10
の内周側に弾性圧接可能な外径に形成されて、接着剤に
よってこの内周側に接着されるようになっている。この
本体部2の外周面は、非常に緩やかな波形に起伏して形
成されており、これにより接着効果が高められて当該パ
ッキン1が受け口10の内周側に強固に接着されるよう
になっている。
【0013】また、この本体部2の内径は、横枝管52
の外径Dよりも若干大きく(概ね1.15D)なってお
り、当該パッキン1に横枝管52が挿入されると、同横
枝管52と本体部2との間には環状の空間部Vが形成さ
れるようになっている。
【0014】この本体部2の挿入先端側(図示右端側、
先に挿入される側、以下同じ)の端部の上部には、横枝
管52の排水流路を阻害しない範囲で内周側に張出すス
トッパ縁3が設けられている。このストッパ縁3は、上
述したように横枝管52の挿入先端側の端面が当接され
ることによりその挿入量を規制するためのもので、硬質
ゴムにより本体部2と一体に形成されている。
【0015】次に、本体部2の挿入手前側の端部(図示
左端部、以下この部分を特に「口元部2A」という)の
内周には、環状舌片4〜6が全周にわたって張出し状に
設けられている。この環状舌片4〜6は、本体部2と一
体成形によりあるいは本体部2とは別途軟質ゴムで成形
したものを所定の位置に接着して設けられたもので、横
枝管52の外周面に弾性圧接されて当該パッキン1と横
枝管52との間のシール性が確保されるようになってい
る。各環状舌片4〜6は、横枝管52がスムーズに挿入
されるよう本体部2の奥側に向かって傾斜して設けられ
ている。
【0016】環状舌片4〜6の内径は、図示するように
口元側のものよりも奥側に至るほど段階的に小さくなっ
ている。すなわち、三段の環状舌片4〜6のうち、最も
口元側に位置する環状舌片4と中央の環状舌片5の内径
は、横枝管52の外径Dに対して概ね0.9D〜0.9
5Dの比較的緩やかな内径に形成され、最も奥側に位置
する環状舌片6の内径は概ね0.8D〜0.9Dに形成
されており、この環状舌片6の内径も従来のパッキン5
0における環状舌片50aの内径(概ね0.7D)より
も緩やかになっている。
【0017】次に、口元部2Aの下部には、その内周に
沿って円弧状に盛り上がる厚肉のマクラ部7が設けられ
ている。このマクラ部7は、図2に示すように口元部2
Aの内周下部においてほぼ90°の範囲にわたって設け
られており、その内径(曲率半径)は横枝管52の外径
とほぼ一致している。これにより、横枝管52が当該パ
ッキン1の内周側に挿入されてその挿入端部がこのマク
ラ部7に乗せ掛けられると、横枝管52が環状舌片4〜
6に対して同芯に位置保持され、これにより環状舌片4
〜6が横枝管52の外周面に対して周方向均一に弾性圧
接されるようになっている。
【0018】なお、図中2aは口元部2Aの端面の上端
に設けた位置合わせ用のマークであり、2bは本体部2
の挿入先端側の外周に形成された回り止め用の面取り部
である。
【0019】このように構成した本例のパッキン1は、
所定の接着剤を用いて受け口10の内周側に接着されて
装着される。この際に、マーク2aを目印にしてパッキ
ン1の周方向の位置合わせをし、挿入先端側に設けられ
た面取り部2bが受け口10の内周に形成された平面部
10aに整合するよう挿入し、これにより、パッキン1
を回り止めがなされた状態で装着しておく。
【0020】排水管継手はこのパッキン1の装着状態で
施工現場に提供され、横枝管52の接続作業にあたって
は横枝管52をパッキン1の内周側すなわち環状舌片4
〜6の内周側に、同パッキン1のストッパ縁3に当接す
るまで挿入すれば足り、以上で横枝管52の接続作業は
完了する。
【0021】このように構成した本実施形態のパッキン
1によれば、横枝管52の挿入量を規制するためのスト
ッパ縁3はこのパッキン1側に設けられており、従来の
ように受け口10側には設けられていない。このことか
ら、熱排水あるいは外気温の上昇等により横枝管52が
軸方向に伸長しても、従来のように横枝管52がパイプ
ストッパ51aに圧接されるようなことはなく、この横
枝管52の伸長は十分に許容され、よって従来のような
排水管継手のひび割れ等の問題はなくなり、また、異音
が発生することもない。
【0022】さらに、受け口10側に従来のパイプスト
ッパ51aを設ける必要はないので、その形状が単純化
され排水管継手の製作(特に、鋳型抜き作業)が容易に
なり、ひいては製作コストの低減を図ることができる。
【0023】なお、従来同じく横枝管を受け口に接合す
る際に用いる略円筒状のパッキンとして、その挿入先端
側の端部に、内周側に張り出す、硬質ゴムからなる環状
板部を設けたものがあり、この環状板部によって横枝管
の端面と受け口側に設けられたストッパ縁との間の隙間
を塞ぎ、これにより漏水の防止あるいは排水汚物等の引
っ掛かりをなくすようにしたものがあった。しかしなが
ら、この従来のパッキンにおける環状板部はその内周の
全周にわたって形成されているため、接続される横枝管
の径によってはこの環状板部が排水流路を阻害すること
となり、また横枝管の挿入量の規制は依然としてストッ
パ縁によりなされるものであったため、前記説明したと
同様の問題があった。これに対して本例のパッキン1
は、挿入先端側の端部の、排水流路を阻害しない上部に
ストッパ縁3を設ける一方、従来の受け口10側のパイ
プストッパ51aを排除し、このストッパ縁3によって
横枝管52の挿入量を規制する構成であるので、横枝管
52の排水流路が阻害されることはなく、かつ横枝管5
2の伸長による排水管継手のひび割れ等が確実に防止さ
れるようになっているのである。
【0024】次に、口元部2Aの下部に設けたマクラ部
7によれば、横枝管52が下方から支持されて環状舌片
4〜6と同芯に位置保持されるようになっている。従っ
て、環状舌片4〜6は横枝管52に対して常に均一に弾
性圧接されて両者間のシール性が確保されることとな
り、このことから従来のように環状舌片50aの内径を
きつく(概ね0.7D)すなわち締め代を大きく設定し
ておく必要はなく、比較的緩やかに(概ね0.8D〜
0.95D)形成して締め代を少なくしておくことがで
きるようになる。これにより、横枝管52をパッキン1
の内周側に挿入する際に、従来のように環状舌片50a
に潤滑剤を塗布して大きな力で圧入する必要はなく、小
さな力で簡単に挿入できるようになり、よってパッキン
1の高いシール性を確保しつつ横枝管接続の施工性を格
段に向上させることができる。
【0025】また、本体部2および口元部2Aの内径は
横枝管52の外径Dよりも若干大きく(概ね1.15
D)形成されて、横枝管52との間には環状の空間部V
が形成されるようになっている。この空間部Vによれ
ば、横枝管52はマクラ部7を支点として上下方向に若
干傾斜させることができるので若干の勾配をもたせて横
枝管52を接続できるようになる。また、これによれば
横枝管52と受け口10との間に若干の軸ズレ(両者の
軸線が交差する状態)があってもこれを吸収(修正)す
ることができるので、この点でも排水管接続の施工性を
向上させることができる。なお、この場合にも、横枝管
52と受け口10との間のシール性が良好に維持される
ことは同様である。
【0026】以上説明した実施形態には種々変更を加え
ることが可能である。例えば、図4ないし図7は、前記
横枝管52の半分ほどの外径を有する小径の横枝管5
2′を前記受け口10に接続可能とする違径管用パッキ
ン20を示している。
【0027】このパッキン20は、受け口10の内周側
に密着可能な外輪部21と、この外輪部21の下部に内
接して一体に形成された内輪部22とを備え、外輪部2
1と内輪部22との間は遮蔽縁23によって水密に閉塞
されている。
【0028】外輪部21の外周面は、前記本体部2の外
周面と同様、接着効果を高めるために緩やかな波状に形
成されている。また、前記実施形態と同様、外輪部21
の口元側端面の上部にはマーク21aが形成され、かつ
外輪部21の挿入先端側の上部には面取り部21bが形
成されている。
【0029】一方、内輪部22の挿入先端側には前記実
施形態と同様の機能を有するストッパ縁24が形成さ
れ、かつその口元部22Aの内周側には環状舌片25〜
27が全周にわたって形成され、また同口元部22Aの
内周下部には円弧状に肉盛形成された厚肉のマクラ部2
8が前記パッキン1と同様にして設けられている。
【0030】この違径管用パッキン20によっても、横
枝管52′の挿入量の規制がストッパ縁24によってな
され、また、マクラ部28によって横枝管52′は内輪
部22と同芯に支持されて環状舌片25〜27は横枝管
52′に均一に弾性圧接されるので、環状舌片25〜2
7の内径を従来よりも緩くしておくことができ、これに
より接続時の施工性をよくすることができる。さらに、
内輪部22の内径を横枝管52′の外径よりも一定寸法
だけ大きく形成しておくことにより、同横枝管52′と
内輪部22との間に環状の空間部V′を設けることがで
き、この空間部V′を利用することより前記したと同様
の作用効果を得ることができる。
【0031】なお、以上説明した実施例では、環状舌片
4〜6または25〜27を三段に設けた場合を例示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、環状舌片
は一段、二段であってもよく、また四段以上設けたもの
であってもよい。
【0032】また、前記例示したマクラ部7(28)
は、口元部2A(22A)の内周に沿った円弧形状に肉
盛形成した構成を例示したが、図8(A)(B)に示す
ように水平面状(口元内周に対する弦)のマクラ部3
0、あるいは円弧形状部31aと水平面部31bとを組
み合わせた形状のマクラ部31としてもよく、要は接続
した排水管を下から受けて当該排水管を環状舌片に対し
て同芯に位置保持可能な形状であればよい。
【0033】次に、図9〜図12にはさらに別形態のパ
ッキン40〜43が示されている。図9に示したパッキ
ン40は略円筒形状をなす本体部40aを有している
が、前記例示したようなストッパ縁は有していない。こ
のようなパッキン40の口元部40bの下部内周にマク
ラ部40cを形成することもできる。なお、口元部40
bの内周には環状舌片40dが全周にわたって張出し形
成されている。
【0034】図10のパッキン41も同様に本体部41
aを有しているが、ストッパ縁は有していない。このパ
ッキン41の口元部41bの内周には環状舌片41dが
全周にわたって形成され、かつ同口元部41bの下部内
周側には円弧形状のマクラ部41cが形成されている。
【0035】さらに、図11に示したパッキン42は、
本体部が円筒形状ではなく、円環形状の口元部42aの
みとされ、従ってストッパ縁を有していない。口元部4
2aの内周側には環状舌片42bとマクラ部42cが設
けられている。このようにマクラ部は種々形態のパッキ
ンに適用することができ、いずれのパッキンであっても
前記と同様の作用効果を得ることができる。
【0036】また、図12にはさらに別形態のパッキン
43が示されている。図12(A)はこのパッキン43
を管継手の受け口44に装着し、さらにこのパッキン4
3の内周側に排水管45を接続した状態を示している。
このパッキン43は、前記例示したような本体部を有し
ておらず、受け口44の口元内周に装着される口元部4
3aを有している。この口元部43aの奥側端部(装着
先端側)には、斜め内周側に向けて張り出す環状舌片4
3bと斜め外周側に向けて張り出す係合舌片43cが一
体に形成されている。排水管45は上記環状舌片43b
を押し広げながら受け口44の奥部に挿入され、これに
より環状舌片43bが排水管45の外周面に密着されて
そのシール性が確保されている。また、係合舌片43c
は、受け口44の内周に形成した係合段差部44aに引
掛け状に係合され、これにより当該パッキン43の抜け
止めがなされるようになっている。この係合舌片43c
の抜け止め作用により、例えば排水管を更新すべく受け
口44から引き抜く際に、パッキン43が一緒になって
受け口44から外れてしまうことを防止でき、これによ
りこの種の作業性を向上させることができる。このパッ
キン43の口元下部にもマクラ部43fが設けられてい
る。このマクラ部43fも図12(B)に示すように下
部内周に沿った約90°の範囲において内周側に若干張
出し状に形成されており、このマクラ部43fによって
も前記と同様の作用効果を奏する。なお、このマクラ部
43fは円弧形状のものを例示したが前記マクラ部30
のように水平面状に形成してもよい。
【0037】なお、口元部43aの装着後端側の端部に
は、その全周にわたって外周側に張り出すフランジ部4
3dが形成され、このフランジ部43dの外周側からは
折返し部43eが同じく全周にわたって装着先端側(図
示左側)へ折返し状に一体形成されている。当該パッキ
ン43の装着状態においてフランジ部43dは受け口4
4の口元端面に当接されているので、排水管挿入時にお
ける当該パッキン43の押込みが防止される。また、折
返し部43eはその弾性力により受け口44の外周面に
押圧されて、口元部43aとの間に受け口44の端部を
挟着しているので、これによっても当該パッキン43の
不用意な抜け出しが防止される。さらに、上記折返し部
43eに対応して受け口44の口元外周側にも、段差4
4bが全周にわたって形成されている。当該パッキン4
3の折返し部43eはこの段差44bに嵌まり込み状に
位置され、これにより受け口44の外周面と当該折返し
部43eの外周面が面一に揃えられている。このように
パッキン43が受け口44の外周面からはみ出さないの
で、例えば配管施工時等において例えば工具類等の他の
物品が引っ掛かってパッキン43が位置ずれし、あるい
は外れてしまうといった不具合が生じないようになって
いる。また、フランジ部43dと折返し部43eの外面
には金属製のカバー43gが取付けられており、このカ
バー43gにより当該パッキン43のいわゆる見え掛か
り部が覆われて防火対策が施されている。
【0038】
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、口元部の
下部内周にマクラ部を設けたことにより排水管はパッキ
ンに対して同芯に位置保持され、これにより環状舌片が
排水管に均一に弾性圧接されるので、この環状舌片の内
径を大きくして締め代を少なくすることができ、これに
より横枝管を小さな力でパッキンの内周側に挿入するこ
とができるようになり、その施工性を格段に向上させる
ことができる。
【0040】また、環状舌片は常時横枝管に対して均一
に弾性圧接され、従来のように横枝管の自重により環状
舌片に偏荷重が負荷されることはない。従って、経年に
よるパッキンのシール性の劣化が抑制され、その寿命を
延ばすことができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、パッキンと
排水管との間に形成される空間部を利用することによ
り、排水管に適度な勾配をもたせた状態で同排水管を排
水管継手に接続できるようになり、さらには排水管の若
干の軸ズレを吸収して接続することができるようにな
り、この点においても接続の施工性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、パッキンの
縦断面図である。
【図2】図1のA矢視図であって、パッキンの正面図で
ある。
【図3】横枝管が接続された受け口の縦断面図である。
【図4】違径管接続用パッキンの縦断面図である。
【図5】違径管接続用パッキンの正面図である。
【図6】違径管接続用パッキンの後面図である。
【図7】違径管接続用パッキンを用いて小径の横枝管が
接続された受け口の縦断面図である。
【図8】別形態のマクラ部を有するパッキンの正面図で
あり、(A)は水平面状のマクラ部を有するパッキン、
(B)は水平面部と円弧形状部を組み合わせたマクラ部
を有するパッキンを示す。
【図9】別形態のパッキンを示す図であり、左側は縦断
面図、右側は正面図である。
【図10】別形態のパッキンを示す図であり、左側は縦
断面図、右側は正面図である。
【図11】別形態のパッキンを示す図であり、左側は縦
断面図、右側は正面図である。
【図12】別形態のパッキンを示す図であり、(A)は
受け口に装着した状態の縦断面図、(B)は正面図であ
る。
【図13】従来のパッキンの縦断面図である。
【図14】同パッキンが装着された状態の横枝管受け口
の一部縦断面図である。
【図15】従来のパッキンを用いて横枝管が接続された
状態における横枝管受け口の一部縦断面図である。
【符号の説明】
1,20,41〜42…パッキン 2…本体部、2A…口元部 3…ストッパ縁 4〜6…環状舌片 7,28,30,31,40c,41c,42c,43
f…マクラ部 10…横枝管受け口 20…違径管接続用パッキン(横枝管接続用パッキン) 22A…口元部 V…空間部 D…横枝管の外径 50…従来の横枝管接続用パッキン 51a…パイプストッパ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水横枝管を管継手の受け口に接続する
    際に用いるパッキンであって、前記受け口の内周に沿っ
    て密着される口元部と、該口元部から内周側に張出して
    前記排水横枝管の外周面に弾性圧接される環状舌片と、
    前記口元部の下部内周に沿って設けられ、前記排水横枝
    管を載せ掛けて該排水横枝管を前記環状舌片に対して同
    芯に位置保持可能なマクラ部を備えた排水管接続用パッ
    キン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排水管接続用パッキンで
    あって、口元部の内径は接続する排水横枝管の外径より
    も適宜寸法だけ大径に形成されて該口元部と前記排水横
    枝管との間に環状の空間部を設け、該空間部を利用し
    て、前記排水横枝管を前記環状舌片による水密状態を確
    保しつつマクラ部を支点として前記受け口に対して傾斜
    した状態に接続可能な構成としたことを特徴とする排水
    管接続用パッキン。
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