JPH07207838A - 定着節鉄筋、定着節鉄筋コンクリート構造、および定着節鉄筋の製造方法 - Google Patents

定着節鉄筋、定着節鉄筋コンクリート構造、および定着節鉄筋の製造方法

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JPH07207838A
JPH07207838A JP2374394A JP2374394A JPH07207838A JP H07207838 A JPH07207838 A JP H07207838A JP 2374394 A JP2374394 A JP 2374394A JP 2374394 A JP2374394 A JP 2374394A JP H07207838 A JPH07207838 A JP H07207838A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期にわたる安定した構造性能を有する鉄筋
コンクリート構造用の鉄筋として扱うことを可能にす
る。 【構成】 縦筋1と、台形形状の頂辺である斜力筋台形
部3dを有し、この斜力筋台形部3dの両端に位置する
曲折部3c・3cが縦筋1にスポット溶接された斜力筋
3と、斜力筋3の頂辺の中心位置において縦筋1に直交
するように配置され、縦筋1の内側にスポット溶接され
た横筋2と、スポット溶接により形成されるナゲット5
a・5b・5bをそれぞれ独立して備えた単定着節4と
を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築や土木における構
造材料として用いられる定着節鉄筋、定着節鉄筋コンク
リート構造、および定着節鉄筋の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】鉄とコンクリートとを組み合わせた構造
材料である鉄筋コンクリートは、1867年フランスの
モニエが製法特許を取得したのに始まるとされている。
以後、ドイツにおいて実験的、理論的に裏付けがなさ
れ、我が国にも導入されて今日のコンクリート系構造の
発達をみるに至った(新建築学大系41)。
【0003】鉄筋とコンクリートとの構造体は、鉄筋お
よびコンクリートの2種類の材料を複合材料とする複合
体のことであり、この複合は、両材料を付着させること
により成立するものである。また、付着は、コンクリー
ト中に配置された鉄筋をセメントの粘着力、鉄筋とコン
クリートとの噛み合わせによる一体化により剪断力に対
して剛結合させ、コンクリート内の力を鉄筋に伝達させ
て構造体内応力の配分に作用させることにより成立する
ものである。
【0004】従って、構造体が外力の作用を受けた場合
には、コンクリート自身の性質、コンクリート打設養生
方法、鉄筋形状、鉄筋加工組立、配筋位置密度等の材料
施工の条件が付着に変化を生じさせることになり、結果
として、この付着の変化が、曲げ強さの変化、ひび割れ
形状、付着割裂破壊による構造耐力の限界等の構造特性
に変化をもたらすことになる。
【0005】このように、付着は、鉄筋コンクリート構
造体の安全性、使用性能に対し、材料の強さと同等以上
に重要なものになっており、従来は、高い付着力を得る
ため、図20ないし図22の鉄線(丸鋼線、溝型異形
線、突起型異形線)、図23の鉄筋フック、図24およ
び図25(a)〜(d)の熱間圧延棒鋼(丸棒鋼、異形
棒鋼)等を網状に配置し、交点をスポット溶接して形成
した溶接金網(標準溶接金網、端部増し線溶接金網、端
部フック付き溶接金網、異形線溶接金網、異形鉄節格
子)が鉄筋材料として使用されるようになっている(図
26ないし図28)。
【0006】さらに、近年においては、上記の溶接金網
が平面的広がり応力にのみ対応した特性を有しているこ
とから、立体的作用である構造体内応力に対応させるた
め、図29に示すように、溶接金網施工用にトラス状鉄
筋が鉄筋材料として溶接金網と併用されるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
トラス状鉄筋では、図30および図31にも示すよう
に、縦筋100(トラス弦材)とラチス筋101(斜め
筋)との交点(トラス節点)の溶接が、2材の接触面に
1個の小円あるいは小長円のナゲット102を形成する
ことにより行なわれるようになっているため、安定した
高い剪断強さが得られていない。従って、長期にわたる
安定した構造性能を有する鉄筋コンクリート構造用の鉄
筋として扱うことができないという問題がある。
【0008】そこで、高い剪断強さを得ることができる
ようにナゲット102を大きくすることが考えられる
が、この場合には、母材の損傷、溶接部の変質が大きく
なり、実用に供することができない。また、図32に示
すように、ラチス筋の頂点となる曲げ部から僅かにずれ
た位置と縦筋100との交点にナゲット102を形成す
ることによって、ナゲット102の数量を増やして高い
剪断強さを得るようにしたトラス状鉄筋もあるが、この
場合には、節が増えることによりコンクリートが損傷し
易いという問題がある。
【0009】従って、本発明は、上記の問題を解決する
ことができる定着節鉄筋、定着節鉄筋コンクリート構
造、および定着節鉄筋の製造方法を提供しようとするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、請求項1の発明の定着節鉄筋は、縦筋と、台形形状
の頂辺を有し、該頂辺の両端に位置する曲折部が上記縦
筋にスポット溶接された斜力筋と、上記斜力筋の頂辺の
中心位置において上記縦筋に直交するように配置され、
該縦筋の内側にスポット溶接された横筋と、上記スポッ
ト溶接により形成される各ナゲットをそれぞれ独立して
備えた定着節とを有していることを特徴としている。
【0011】また、請求項2の発明の定着節鉄筋は、上
下2段に配置された縦筋と、台形形状の頂辺を上下に有
し、これら頂辺の両端に位置する曲折部が上記縦筋にそ
れぞれスポット溶接された斜力筋と、上記斜力筋の各頂
辺の中心位置において上記縦筋に直交するように上下2
段に配置され、各縦筋の内側にそれぞれスポット溶接さ
れた横筋と、上記スポット溶接により形成される各ナゲ
ットをそれぞれ独立して備えた定着節とを有しているこ
とを特徴としている。
【0012】また、請求項3の定着節鉄筋コンクリート
構造は、請求項1または請求項2の定着節鉄筋群とコン
クリートとが一体化されていることを特徴としている。
【0013】また、請求項4の定着節鉄筋コンクリート
構造は、定着節鉄筋群とコンクリートとが一体化された
ものであり、上記定着節鉄筋群は、上下2段に配置され
た縦筋と、台形形状の頂辺を上下に連続して有し、これ
ら頂辺の両端に位置する曲折部が上記縦筋にそれぞれス
ポット溶接された斜力筋と、上記縦筋の端部側に位置す
る斜力筋の頂辺を除いて、各頂辺の中心位置において上
記縦筋に直交するように上下2段に配置され、各縦筋の
内側にそれぞれスポット溶接された横筋と、上記スポッ
ト溶接により形成される各ナゲットをそれぞれ独立して
備えた定着節とを有した定着節鉄筋を複数有し、これら
定着節鉄筋の縦筋の端部側同士が交互に歯合された形態
にされていることを特徴としている。
【0014】さらに、請求項5の定着節鉄筋の製造方法
は、縦筋を上下2段に配置し、台形形状の頂辺を上下に
有した斜力筋の各頂辺の両端に位置する曲折部を、上記
縦筋にそれぞれスポット溶接して平面定着節鉄筋を作成
する第1工程と、上記平面定着節鉄筋を複数並立させ、
斜力筋の各頂辺の中心位置において縦筋に直交するよう
に縦筋の内側に横筋を挿入し、横筋と縦筋とをスポット
溶接する第2工程とを有していることを特徴としてい
る。
【0015】また、請求項6の定着節鉄筋コンクリート
構造は、縦筋と、台形形状の頂辺を有し、該頂辺の両端
に位置する曲折部が上記縦筋にスポット溶接された斜力
筋と、上記スポット溶接により形成される各ナゲットを
独立して備えた定着節とを有した定着節鉄筋群と、コン
クリートとが一体化されていることを特徴としている。
また、請求項7の定着節鉄筋は、請求項1、2、または
6の定着節がスポット溶接による溶接熱影響域を外すよ
うに各ナゲットの間隔が設定されていることを特徴して
いる。
【0016】
【作用】請求項1、2、および6の構成によれば、縦筋
と斜力筋の曲折部との2か所のスポット溶接の剪断強さ
を有し、さらに、請求項1および2の構成によれば、縦
筋と横筋とのスポット溶接の剪断強さを有しているた
め、定着節が確実な定着作用を発揮することになる。従
って、定着節鉄筋は、定着節が安定した高い剪断強さを
有しているため、長期にわたる安定した構造性能を有す
る鉄筋コンクリート構造用の鉄筋として扱うことができ
ることになる。また、鉄筋端部の定着節が従来の鉄筋フ
ックの定着体の作用をなしているため、特別なアンカー
加工が不要であり、平面定着節端部相互の重ね継手構造
体を構成できることになる。さらに、鉄筋断面積の増加
に対する付着面積の低下による付着力の不足を解消でき
るため、鉄筋の持つ強さを充分に利用できると共に、定
着節が配筋精度および密度保持の鉄筋組立強度を有して
いるため、施工偏差による性能の低下および欠陥を防止
できることになる。
【0017】また、請求項7の構成によれば、定着節
は、スポット溶接による溶接熱影響域を外すようにナゲ
ットの間隔が設定されているため、重ね溶接による疲労
破壊や溶接劣化等を防止できることになる。
【0018】さらに、請求項2の構成によれば、上記の
効果に加えて、立体トラス構造を兼ねることによりコン
クリート施工時に荷重を支えることができるため、型枠
工事、仮設工事の大幅な省力化が可能になる。
【0019】請求項3の構成によれば、定着節鉄筋がコ
ンクリートに埋設され、定着節鉄筋コンクリート版構造
体とされることによって、コンクリート応力の三次元的
拡散配筋を持つ節により確実な付着力が構造体の全体に
わたって確保されることになると共に、斜力筋のアンカ
ー効果により鉄筋によるコンクリートの割裂き破壊が抑
制されることになる。
【0020】請求項4の構成によれば、請求項3の効果
に加えて、定着節の有する定着作用により定着節鉄筋間
で継手構造体を成立させたコンクリート構造体を形成さ
せることが可能になる。また、請求項5の構成によれ
ば、鉄筋自動加工組立の量産製造技術を導入できるた
め、安定した品質および経済的な生産を確保することが
可能になっている。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図8に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。本実施例に係る定
着節鉄筋は、図3および図4に示すように、縦筋1と横
筋2と斜力筋3とを有している。斜力筋3は、図1
(a)・(b)に示すように、台形形状の頂辺が上下に
連続して繰り返すように形成されており、台形の頂辺と
なる縁平行部3aおよびこの縁平行部3aの両端に位置
する曲折部3c・3cからなる斜力筋台形部3dと、上
部および下部に配設された縦筋1・1間に位置する直線
部3bとを有している。
【0022】上記の縦筋1と横筋2と斜力筋3とは、三
次元方向に組み合わせてスポット溶接により立体組立し
た鉄筋の節である単定着節4を形成している。即ち、単
定着節4は、図3にも示すように、鉄筋コンクリート版
構造体の主応力に沿った1本の縦筋1に、副応力に沿っ
て十字に交差する1本の横筋2をスポット溶接し、二次
応力に対して台形を頂辺とする2方向に広がった斜力筋
3を、横筋2を跨いで縦筋1に沿わせて2点スポット溶
接して形成したものである。これにより、溶接組立され
た単定着節4は、縦筋1と横筋2との交点の1個のナゲ
ット5aと、斜力筋台形部3aの2か所の曲折部3c・
3cの交点に施された2個のナゲット5b・5bとを有
するようになっている。
【0023】上記の縦筋1と横筋2との十字に交差する
交点の溶接は、縦筋1および横筋2の両円筒面が当接す
ることにより生じる突出接点に、加圧、通電に基づくス
ポット溶接が施されることにより行なわれるようになっ
ている。詳細には、プロジェクション溶接によるクロス
ワイヤー溶接が行われるようになっており、この溶接に
よる溶接点には、円形状のナゲット5aが1個形成され
るようになっている。尚、異形鉄筋の溶接では、節、リ
ブの形状、鉄筋状態、材質等を考慮したプロジェクショ
ン溶接が行なわれるようになっている。
【0024】また、縦筋1と斜力筋3の斜力筋台形部3
dとの溶接は、縦筋1の上端と縁平行部3aの上端とが
一致するように、縦筋1に斜力筋台形部3dの縁平行部
3aが平行に添えられ、縁平行部3aの両端に位置する
曲折部3c・3cと縦筋1の円筒面とが当接する突出接
点にスポット溶接が施されることにより行なわれるよう
になっている。これにより、縦筋1と斜力筋3の斜力筋
台形部3dとの溶接は、紡錘形のナゲット5b・5bを
突出接点にそれぞれ形成させるようになっている。
【0025】上記の単定着節4に集合された各ナゲット
5a・5b・5bは、溶接部の疲労破壊が最小となるよ
うに、相互の溶接熱影響による材質変化を避ける間隔で
配置されている。また、鉄筋径は、縦筋1、横筋2、斜
力筋3の順に細くなるように設定されており、ナゲット
面積は、横筋2、斜力筋3の順に小さくなるように設定
されている。さらに、鉄筋の種類として、縦筋1および
横筋2には、丸鋼(線)や異形鉄筋(線)が標準的に使
用されるようになっており、斜力筋3には、丸鋼(線)
が標準的に使用されるようになっている。
【0026】尚、本実施例においては、図5に示すよう
に、直立された斜力筋3の片側に縦筋1が位置するよう
に配設された直立平面定着節(縦筋片側)を単定着節4
として説明しているが、これに限定されることはない。
即ち、単定着節4は、図6に示すように、直立された斜
力筋3の反対側に縦筋1がそれぞれ位置するように配設
された直立平面定着節(縦筋左右)であっても良い。ま
た、単定着節4は、図7ないし図9に示すように、傾斜
された斜力筋3の片側または反対側に縦筋1が位置する
ように配設された傾斜平面定着節(縦筋片側)とされて
いても良い。
【0027】上記の構成において、単定着節4の作用に
ついて説明する。図1(a)・(b)に示すように、単
定着節4は、曲折部3c・3cにおける2か所のスポッ
ト溶接の剪断強さと、縦筋1および横筋2の十字溶接の
剪断強さとにより確実な定着作用を発揮することにな
る。従って、定着節鉄筋は、長期にわたる安定した構造
性能を有する鉄筋コンクリート構造用の鉄筋として扱う
ことができることになると共に、コンクリート施工時
に、版状溶接鉄筋構造のトラス節点となって施工荷重を
支える作用も発揮することになる。
【0028】即ち、単定着節4の縦筋1と斜力筋3とが
発揮する作用について説明すると、縦筋1に生じた軸力
は、斜力筋3の2個の溶接点の剪断強さと、縁平行部3
aの溶接加圧力により生じた圧着力とにより斜力筋台形
部3dに分配されることになる。分配された軸力は、斜
力筋台形部3dを経て反対側の斜力筋台形部3dのアン
カー作用により定着されることになる。そして、アンカ
ー作用が縦筋1の付着破壊による浮き上がりを拘束する
ことになり、構造体表面におけるコンクリートの押し出
し破壊および割裂破壊を防止することになる。また、縦
筋1に残留した軸力は、順次各単定着節4で分流されて
斜力筋3に分配吸収されることになる。これにより、分
配吸収と鉄筋表面の付着効果とによって、付着定着が完
了し、コンクリートと鉄筋との複合化が達成されること
になる。
【0029】次に、単定着節4の縦筋1と横筋2とが発
揮する作用について説明する。縦筋1と横筋2との溶接
点は、縦筋軸力が斜力筋分力となって斜力筋3に吸収さ
れることと、定着節拘束効果とによって、縦筋軸力によ
る剪断力が小さなものになる。従って、横筋軸力に対す
る剪断耐力が主となるため、溶接点の縦横2軸の剪断力
の負担による剪断強さの低下が防止されることになり、
結果として横筋定着作用が確実となる。即ち、縦筋1と
横筋2との溶接点の剪断強さは、横筋2に対する強さに
ついて扱えるものとなり、構造解析を明快に行うことが
可能になると共に、構造性能が確実なものとなる。
【0030】次に、単定着節4を下記の条件で形成した
場合の縦筋軸力と斜力筋3の軸力分配について説明す
る。 − 条件 − 縦筋径比=10、横筋径比=9、斜力筋径比=5、斜力
筋ナゲット間距離比=30、横筋位置比=30/2、斜
力筋内側曲比=7.5、斜力筋1ナゲット面積比=斜力
筋断面積の50〜60%、横筋ナゲット面積比=横筋断
面積の50〜60%、斜力筋の傾斜角度=60度、斜力
筋1溶接点の加圧力=300kg
【0031】先ず、版構造体が曲げ作用または引張り作
用を受けると、鉄筋に引張り力が生じることによって、
縦筋1が主応力による引張り力を負担することになる。
この縦筋1の引張り力と斜力筋3の定着力との関係は、
縦筋径と斜力筋径との比が10:5であるから、断面積
比が10:2.5となり、斜力筋3の斜め分力比(傾斜
角60度の場合)が1:2:√3であることより、斜力
筋3の縦筋方向等価断面積が2.5/2=1.25とな
る。分流応力は、斜力筋断面積と等価な剪断力を持つ2
個の溶接点であるナゲット5b・5bを介して伝達され
るため、縦筋1の最大引張力に対する定着節数は、10
/1.25=8か所の負担となる。
【0032】上記の場合の縦筋長さは、8か所×0.2
=1.6m(定着節間隔を0.2mに仮定)に換算され
る。このことは、曲げスパン=1・6×2=3.2m
(固定端支持スラブで3.2×2=6.4mスパン)の
付着応力が単定着節4により制御可能であることを意味
することになり、従来構造のスラブの4〜5mスパンを
越える充分な安全性のある床スラブが確保されることに
なる。
【0033】また、縦筋1に高強度鉄筋を使用した場合
には、基準強度鉄筋との強度比に応じて単定着節4が増
えることになるが、高強度鉄筋によるスパン特性が比例
して向上するため、鉄筋引張り力と定着効果とが均等に
なり、高強度鉄筋の付着不足が解消されることにより充
分に高強度配筋構造体に対応したものになる。
【0034】次に、定着節鉄筋の製造方法について説明
する。先ず、図12に示すように、上下2本の平行する
縦筋1・1間に、台形を頂辺とする連続波形成形された
斜力筋3が配置され、縦筋1の外縁部の縁接線上に斜力
筋台形部3dの縁平行部が揃えられ、曲折部3c…がス
ポット溶接されて平面トラスト形状の平面定着節鉄筋7
が作成されることになる。
【0035】この際、上記の平面定着節鉄筋7は、下記
の作成方法による平面定着節鉄筋と同等の機能を有する
ことになる。即ち、図10および図11に示すように、
台形を頂辺となす2方向に広がった足先にフックを有し
た斜力筋11を用意し、1本の縦筋1に複数溶接された
形態の下向き斜力筋11付きの上縦筋10と、この上縦
筋10と対称な上向き斜力筋11付きの下縦筋12とを
作成し、上下双方の斜力筋11を接合させることによっ
て、平面トラス形状の平面定着節鉄筋7と同等の機能を
有する鉄筋を作成することができる。これは、上下双方
の斜力筋11を接合させた形態を連続させることによっ
て、図12の上下の台形を頂辺とする連続波形成形の鉄
筋(斜力筋3)に置換することができるからである。
【0036】この後、図4に示すように、上記の平面定
着節鉄筋7を複数並立させ、縦筋1内側の斜力筋台形部
3dの中心に横筋2が縦筋1に直交して挿入され、縦筋
1と横筋2との交点がスポット溶接されることによっ
て、縦筋1と横筋2と斜力筋3とからなる立体的な定着
節鉄筋が作成されることになる。
【0037】次に、上記の定着節鉄筋同士を連続して配
筋する場合には、溶接による溶接継手工法と、連続する
継手部分に別の雇い鉄筋を重ねて用いる雇い鉄筋継手工
法と、立体定着節鉄筋の端部相互を直接重ねる母材重ね
継手工法とが採用されることになる。
【0038】即ち、相互の定着節鉄筋の平面定着節鉄筋
7の端部に位置する単定着節4を重ねることによって、
縦筋1方向の母材重ね継手を形成させることになる。こ
の際、平面定着節鉄筋7の端部は、斜力筋3の定着作用
が従来のフック定着体と同等であるため、鉄筋相互の重
ね継手と同じ作用効果を発揮することになる。従って、
特別なフック等のアンカー加工が不要となり、簡単にし
て確実な継手を構成できることになる。
【0039】尚、平面定着節鉄筋7を効果的に重ねるに
は、図13および図14に示すように、立体定着節鉄筋
の端部側の単数または複数の横筋2が除去されている継
手付き立体定着節鉄筋を用いて、これらの継手付き立体
定着節鉄筋の端部側同士を対向させ、双方の平面定着節
鉄筋7を交互に噛み合う形態に配置させると良い。そし
て、コンクリートと一体化させることによって、単定着
節4の持つ定着作用により継手構造体が成立し、コンク
リート構造体を形成させることが可能になる。
【0040】このように、本実施例の定着節鉄筋は、図
1(a)・(b)に示すように、縦筋1と、台形形状の
頂辺である斜力筋台形部3dを有し、この斜力筋台形部
3dの両端に位置する曲折部3c・3cが縦筋1にスポ
ット溶接された斜力筋3と、斜力筋3の頂辺の中心位置
において縦筋1に直交するように配置され、縦筋1の内
側にスポット溶接された横筋2と、スポット溶接により
形成されるナゲット5a・5b・5bをそれぞれ独立し
て備えた定着節となる単定着節4とを有している。
【0041】従って、図15に示すように、定着節鉄筋
がコンクリート6に埋設され、定着節鉄筋コンクリート
版構造体とされた場合には、コンクリート応力の三次元
的拡散配筋を持つ節により確実な付着力が構造体の全体
にわたって確保されることになると共に、斜力筋3のア
ンカー効果により鉄筋によるコンクリートの割裂き破壊
が抑制されることになる。
【0042】また、鉄筋端部の単定着節4は、従来の鉄
筋フックの定着体の作用をなしているため、特別なアン
カー加工が不要であり、平面定着節端部相互の重ね継手
構造体を構成できることになる。また、鉄筋断面積の増
加に対する付着面積の低下による付着力の不足を解消で
きるため、鉄筋の持つ強さを充分に利用できることにな
る。さらに、単定着節4が配筋精度および密度保持の鉄
筋組立強度を有しているため、施工偏差による性能の低
下および欠陥を生じさせることがない。
【0043】また、本実施例の定着節鉄筋は、上下2段
に配置された縦筋1・1と、台形形状の頂辺である斜力
筋台形部3d…を上下に有し、これら斜力筋台形部3d
…の両端に位置する曲折部3c・3cが縦筋1にそれぞ
れスポット溶接された斜力筋3…と、斜力筋3…の各斜
力筋台形部3d…の中心位置において縦筋1・1に直交
するように上下2段に配置され、各縦筋1・1の内側に
それぞれスポット溶接された横筋2…と、スポット溶接
により形成される各ナゲットをそれぞれ独立して備えた
定着節となる単定着節4…とを有している。これによ
り、定着節鉄筋は、上記の効果に加えて、立体トラス構
造を兼ねることによりコンクリート施工時に荷重を支え
ることができるため、型枠工事や仮設工事の大幅な省力
化が可能になる。
【0044】さらに、上記の定着節鉄筋は、単定着節4
のスポット溶接により形成されるナゲット5a・5b・
5bが溶接熱影響域を外すように設定されている。従っ
て、重ね溶接による疲労破壊や溶接劣化等が防止される
ことになる。
【0045】また、本実施例の定着節鉄筋の製造方法
は、縦筋1・1を上下2段に配置し、台形形状の頂辺で
ある斜力筋台形部3dを上下に有した斜力筋3…の各斜
力筋台形部3d…の両端に位置する曲折部3c・3c
を、縦筋1・1にそれぞれスポット溶接して平面定着節
鉄筋7を作成する第1工程と、平面定着節鉄筋7を複数
並立させ、斜力筋3…の各斜力筋台形部3dの中心位置
において縦筋1…に直交するように縦筋1…の内側に横
筋2…を挿入し、縦筋1…と横筋2…とをスポット溶接
する第2工程とを有している。これにより、鉄筋自動加
工組立の量産製造技術を導入できるため、安定した品質
および経済的な生産を確保することが可能になってい
る。
【0046】尚、本実施例においては、縦筋1と横筋2
と斜力筋3とを用いて形成された単定着節4を有した定
着節鉄筋と、コンクリートとを一体化した定着節鉄筋コ
ンクリート構造を説明しているが、これに限定されるこ
とはない。即ち、定着節鉄筋コンクリート構造は、縦筋
1と横筋2とを用いて形成された単定着節を有した定着
節鉄筋と、コンクリート6とを一体化したものであって
も良く、安定した単定着節4を得ることが可能になって
いる。
【0047】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図16
ないし図19を用いて説明する。尚、実施例1と同一の
部材には、同一の符号を付記してその説明を省略する。
本実施例に係る定着節鉄筋は、図16および図17に示
すように、縦筋1と横筋2と斜力筋3とを有している。
縦筋1と横筋2と斜力筋3とは、図18に示すように、
三次元方向に組み合わせてスポット溶接により立体組立
した鉄筋の節である倍定着節13を形成している。
【0048】即ち、倍定着節13は、鉄筋コンクリート
版構造体の主応力に沿った2本の縦筋1・1に、副応力
に沿って十字に交差する1本の横筋2をスポット溶接
し、二次応力に対して台形を頂辺とする2方向に広がっ
た斜力筋3を、横筋2を跨いでそれぞれの縦筋1・1に
沿わせて2点スポット溶接して形成したものである。上
記の縦筋1・1間の間隔は、鉄筋径比=15〜25に設
定されており、斜力筋3の傾斜角度は、横筋2の軸芯方
向に対して45〜70度に設定されている。
【0049】これにより、溶接組立された倍定着節13
は、縦筋1・1と横筋2との交点の2個のナゲット5a
・5aと、斜力筋台形部3a・3aの2か所の曲折部3
c・3cに施された4個のナゲット5b…とを有するよ
うになっている。
【0050】尚、本実施例の倍定着節13を有した定着
節鉄筋の作用、図19に示すように、この定着節鉄筋と
コンクリート6とを一体化させた定着節鉄筋コンクリー
ト構造の作用、および定着節鉄筋の製造方法は、上述の
実施例1と同一であるため、その説明を省略する。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は、以上のように、縦筋
と、台形形状の頂辺を有し、該頂辺の両端に位置する曲
折部が上記縦筋にスポット溶接された斜力筋と、上記斜
力筋の頂辺の中心位置において上記縦筋に直交するよう
に配置され、該縦筋の内側にスポット溶接された横筋
と、上記スポット溶接により形成される各ナゲットをそ
れぞれ独立して備えた定着節とを有している構成であ
る。
【0052】これにより、縦筋と斜力筋の曲折部との2
か所のスポット溶接の剪断強さと、縦筋と横筋とのスポ
ット溶接の剪断強さとによって、定着節が確実な定着作
用を発揮するため、長期にわたる安定した構造性能を有
する鉄筋コンクリート構造用の鉄筋として扱うことがで
きる。また、鉄筋端部の定着節が従来の鉄筋フックの定
着体の作用をなしているため、特別なアンカー加工が不
要となり、平面定着節端部相互の重ね継手構造体を構成
できることになる。さらに、鉄筋断面積の増加に対する
付着面積の低下による付着力の不足を解消できるため、
鉄筋の持つ強さを充分に利用できると共に、定着節が配
筋精度および密度保持の鉄筋組立強度を有しているた
め、施工偏差による性能の低下および欠陥を防止するこ
とができる。
【0053】また、請求項2の発明は、以上のように、
上下2段に配置された縦筋と、台形形状の頂辺を上下に
有し、これら頂辺の両端に位置する曲折部が上記縦筋に
それぞれスポット溶接された斜力筋と、上記斜力筋の各
頂辺の中心位置において上記縦筋に直交するように上下
2段に配置され、各縦筋の内側にそれぞれスポット溶接
された横筋と、上記スポット溶接により形成される各ナ
ゲットをそれぞれ独立して備えた定着節とを有している
構成である。
【0054】これにより、請求項1の効果に加えて、立
体トラス構造を兼ねることによりコンクリート施工時に
荷重を支えることができるため、型枠工事、仮設工事の
大幅な省力化が可能になるという効果を奏する。
【0055】また、請求項3の発明は、以上のように、
請求項1または請求項2の定着節鉄筋群とコンクリート
とが一体化されている構成である。
【0056】これにより、定着節鉄筋がコンクリートに
埋設され、定着節鉄筋コンクリート版構造体とされるこ
とによって、コンクリート応力の三次元的拡散配筋を持
つ節により確実な付着力を構造体の全体にわたって確保
できると共に、斜力筋のアンカー効果により鉄筋による
コンクリートの割裂き破壊を抑制できるという効果を奏
する。
【0057】また、請求項4の発明は、以上のように、
定着節鉄筋群とコンクリートとが一体化されたものであ
り、上記定着節鉄筋群は、上下2段に配置された縦筋
と、台形形状の頂辺を上下に連続して有し、これら頂辺
の両端に位置する曲折部が上記縦筋にそれぞれスポット
溶接された斜力筋と、上記縦筋の端部側に位置する斜力
筋の頂辺を除いて、各頂辺の中心位置において上記縦筋
に直交するように上下2段に配置され、各縦筋の内側に
それぞれスポット溶接された横筋と、上記スポット溶接
により形成される各ナゲットをそれぞれ独立して備えた
定着節とを有した定着節鉄筋を複数有し、これら定着節
鉄筋の縦筋の端部側同士が交互に歯合された形態にされ
ている構成である。
【0058】これにより、請求項3の効果に加えて、定
着節の有する定着作用により定着節鉄筋間で継手構造体
を成立させたコンクリート構造体を形成させることがで
きるという効果を奏する。
【0059】また、請求項5の発明は、以上のように、
縦筋を上下2段に配置し、台形形状の頂辺を上下に有し
た斜力筋の各頂辺の両端に位置する曲折部を、上記縦筋
にそれぞれスポット溶接して平面定着節鉄筋を作成する
第1工程と、上記平面定着節鉄筋を複数並立させ、斜力
筋の各頂辺の中心位置において縦筋に直交するように縦
筋の内側に横筋を挿入し、横筋と縦筋とをスポット溶接
する第2工程とを有している構成である。
【0060】これにより、鉄筋自動加工組立の量産製造
技術を導入できるため、安定した品質および経済的な生
産を確保することができるという効果を奏する。
【0061】また、請求項6の発明は、以上のように、
縦筋と、台形形状の頂辺を有し、該頂辺の両端に位置す
る曲折部が上記縦筋にスポット溶接された斜力筋と、上
記スポット溶接により形成される各ナゲットを独立して
備えた定着節とを有した定着節鉄筋群と、コンクリート
とが一体化されている構成である。
【0062】これにより、縦筋と斜力筋の曲折部との2
か所のスポット溶接の剪断強さによって、定着節が確実
な定着作用を発揮するため、長期にわたる安定した構造
性能を有する定着節鉄筋コンクリート構造を得ることが
できる。
【0063】また、請求項7の発明は、以上のように、
請求項1、2、または6の定着節鉄筋の定着節が、スポ
ット溶接による溶接熱影響域を外すように各ナゲットの
間隔が設定されている構成である。
【0064】これにより、スポット溶接による溶接熱影
響域を外すようにナゲットの間隔が設定されているた
め、重ね溶接による疲労破壊や溶接劣化等を防止するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すものであり、(a)は定
着節鉄筋の要部正面図、(b)は定着節鉄筋の要部側面
図である。
【図2】定着節鉄筋の単定着節部分を示す要部斜視図で
ある。
【図3】定着節鉄筋の要部斜視図である。
【図4】定着節鉄筋の鳥瞰図である。
【図5】定着節の状態を示す説明図である。
【図6】定着節の状態を示す説明図である。
【図7】定着節の状態を示す説明図である。
【図8】定着節の状態を示す説明図である。
【図9】定着節の状態を示す説明図である。
【図10】上縦筋の正面図である。
【図11】下縦筋の正面図である。
【図12】平面定着節鉄筋の正面図である。
【図13】定着節鉄筋同士を組み合わせた状態を示す斜
視図である。
【図14】定着節鉄筋同士を組み合わせた状態を示す正
面図である。
【図15】定着節鉄筋とコンクリートとを一体化させた
状態を示す斜視図である。
【図16】本発明の他の実施例を示すものであり、定着
節鉄筋の斜視図である。
【図17】定着節鉄筋の要部斜視図である。
【図18】定着節鉄筋の倍定着節部分を示す要部斜視図
である。
【図19】定着節鉄筋とコンクリートとを一体化させた
状態を示す斜視図である。
【図20】丸鋼線の要部正面図である。
【図21】溝型異形線の要部正面図である。
【図22】突起型異形線の要部正面図である。
【図23】鉄筋フックの正面図である。
【図24】丸棒鋼の要部正面図である。
【図25】異形棒鋼の正面図である。
【図26】標準溶接金網の要部平面図である。
【図27】端部増し線溶接金網の要部平面図である。
【図28】端部フック付き溶接金網の要部平面図であ
る。
【図29】トラス状鉄筋の要部正面図である。
【図30】小円のナゲットの状態を示す説明図である。
【図31】小長円のナゲットの状態を示す説明図であ
る。
【図32】トラス状鉄筋の要部正面図である。
【符号の説明】
1 縦筋 2 横筋 3 斜力筋 3a 縁平行部 3b 直線部 3c 曲折部 3d 斜力筋台形部 4 単定着節 5a ナゲット 5b ナゲット 6 コンクリート 7 平面定着節鉄筋 10 上縦筋 11 斜力筋 12 下縦筋 13 倍定着節

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦筋と、 台形形状の頂辺を有し、該頂辺の両端に位置する曲折部
    が上記縦筋にスポット溶接された斜力筋と、 上記斜力筋の頂辺の中心位置において上記縦筋に直交す
    るように配置され、該縦筋の内側にスポット溶接された
    横筋と、 上記スポット溶接により形成される各ナゲットをそれぞ
    れ独立して備えた定着節とを有していることを特徴とす
    る定着節鉄筋。
  2. 【請求項2】 上下2段に配置された縦筋と、 台形形状の頂辺を上下に有し、これら頂辺の両端に位置
    する曲折部が上記縦筋にそれぞれスポット溶接された斜
    力筋と、 上記斜力筋の各頂辺の中心位置において上記縦筋に直交
    するように上下2段に配置され、各縦筋の内側にそれぞ
    れスポット溶接された横筋と、 上記スポット溶接により形成される各ナゲットをそれぞ
    れ独立して備えた定着節とを有していることを特徴とす
    る定着節鉄筋。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の定着節鉄筋群
    とコンクリートとが一体化されていることを特徴とする
    定着節鉄筋コンクリート構造。
  4. 【請求項4】 上下2段に配置された縦筋と、台形形状
    の頂辺を上下に連続して有し、これら頂辺の両端に位置
    する曲折部が上記縦筋にそれぞれスポット溶接された斜
    力筋と、上記縦筋の端部側に位置する斜力筋の頂辺を除
    いて、各頂辺の中心位置において上記縦筋に直交するよ
    うに上下2段に配置され、各縦筋の内側にそれぞれスポ
    ット溶接された横筋と、上記スポット溶接により形成さ
    れる各ナゲットをそれぞれ独立して備えた定着節とを有
    した定着節鉄筋を複数有し、 これら定着節鉄筋の縦筋の端部側同士が交互に歯合され
    た形態の定着節鉄筋群と、コンクリートとが一体化され
    ていることを特徴とする定着節鉄筋コンクリート構造。
  5. 【請求項5】 縦筋を上下2段に配置し、台形形状の頂
    辺を上下に有した斜力筋の各頂辺の両端に位置する曲折
    部を、上記縦筋にそれぞれスポット溶接して平面定着節
    鉄筋を作成する第1工程と、 上記平面定着節鉄筋を複数並立させ、斜力筋の各頂辺の
    中心位置において縦筋に直交するように縦筋の内側に横
    筋を挿入し、横筋と縦筋とをスポット溶接する第2工程
    とを有していることを特徴とする定着節鉄筋の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 縦筋と、台形形状の頂辺を有し、該頂辺
    の両端に位置する曲折部が上記縦筋にスポット溶接され
    た斜力筋と、上記スポット溶接により形成される各ナゲ
    ットを独立して備えた定着節とを有した定着節鉄筋群
    と、コンクリートとが一体化されていることを特徴とす
    る定着節鉄筋コンクリート構造。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、または6の定着節鉄筋で
    あって、上記定着節は、スポット溶接による溶接熱影響
    域を外すように各ナゲットの間隔が設定されていること
    を特徴とする定着節鉄筋。
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