JPH07207095A - 樹脂組成物及び電線、ケーブル - Google Patents

樹脂組成物及び電線、ケーブル

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JPH07207095A
JPH07207095A JP6012136A JP1213694A JPH07207095A JP H07207095 A JPH07207095 A JP H07207095A JP 6012136 A JP6012136 A JP 6012136A JP 1213694 A JP1213694 A JP 1213694A JP H07207095 A JPH07207095 A JP H07207095A
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JP
Japan
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resin composition
vinyl chloride
urethane resin
chloride resin
urethane
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Pending
Application number
JP6012136A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Maeda
和幸 前田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被覆材表面の艶を制御し、加工性を向上せし
めた、すぐれた可撓性を有する電線、ケーブルの被覆材
としての樹脂組成物、及びそれを用いた電線、ケーブル
を提供する。 【構成】 塩化ビニル/ウレタン樹脂組成物において、
塩化ビニル樹脂として50重量%以上が重合度1000〜2600
の塩化ビニル樹脂、残りが10〜70%ゲル化した部分ゲル
化塩化ビニル樹脂を用い、それに可塑剤、三酸化アンチ
モンを配合した塩化ビニル樹脂組成物と、ショアD硬度
が30〜70のウレタン樹脂組成物を、塩化ビニル樹脂組成
物の配合比がウレタン樹脂組成物が20〜70重量%の範囲
でなる樹脂組成物、及び該樹脂組成物の被覆層を具えた
電線、ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可撓性にすぐれた電線、
ケーブルの被覆材として用いられる塩化ビニル/ウレタ
ン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可撓性電線、ケーブルとしては、天然ゴ
ム、エチレンプロピレンゴム等の可撓性にすぐれた架橋
されたゴムを被覆材に用いたキャブタイヤケーブルや、
ウレタン樹脂等の可撓性にすぐれた熱可塑性樹脂、ある
いはそれら熱可塑性樹脂を架橋させて耐熱性を向上させ
たものを被覆材に用いたロボット用ケーブル等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、天然ゴムやエ
チレンプロピレンゴムは押出成形後、熱により架橋を行
う必要があるため、一般の熱可塑性樹脂を用いた電線被
覆用設備より設備が大きくなり、又生産性がすぐれてい
るとはいえない。しかも、製品の外観はゴム材料特有の
艶の全くない外観を呈している。さらに、ゴムは一度架
橋してしまうと熱を加えても溶融せず、成形性がなくな
るため再生使用が非常に困難である。
【0004】一方、ウレタン樹脂はすぐれた可塑性を有
し、押出成形のみにより加工でき、上記のゴムにみられ
る欠点をことごとくカバーする熱可塑性の成形材料であ
る。しかし、外観の艶を制御することが困難であり、し
かもウレタン樹脂単独では難燃性がなく、電線、ケーブ
ルの用途としても限定されている。そこで、難燃性を付
与するために、ウレタン樹脂に塩化ビニルや難燃剤を添
加する手法がとられているが、加工方法が複雑で、非常
にコストがかかることから適用範囲が非常に狭いものと
なっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、被覆材表面の艶を制御し、加工性を向上せしめ
た、すぐれた可撓性を有する電線、ケーブルの被覆材と
しての樹脂組成物、及びそれを用いた電線、ケーブルを
提供するもので、その特徴は、塩化ビニル樹脂として50
重量%以上が重合度1000〜2600の塩化ビニル樹脂、残り
が10〜70%ゲル化した部分ゲル化塩化ビニル樹脂を用
い、それに可塑剤、三酸化アンチモンを配合した塩化ビ
ニル樹脂組成物と、ショア硬度が30〜70のウレタン樹脂
組成物を、塩化ビニル樹脂組成物/ウレタン樹脂組成物
の配合比がウレタン樹脂組成物が20〜70重量%の範囲で
なる樹脂組成物、及び該樹脂組成物の被覆層を具えた電
線、ケーブルにある。
【0006】
【作用】塩化ビニル/ウレタン樹脂組成物は塩化ビニル
樹脂組成物とウレタン樹脂組成物をあらかじめ2軸混合
機等を用い均一に混合し、成形材料として用いるが、こ
れは塩化ビニル樹脂組成物とウレタン樹脂組成物の粘度
の温度存在性が異なるため、通常の成形用押出機では十
分な混合が出来ないためである。そこで、本発明者は塩
化ビニル樹脂組成物とウレタン樹脂組成物との組合せを
種々検討し、押出成形機直前で、ペレット、粉末あるい
はフレーク化した塩化ビニル樹脂組成物、ウレタン樹脂
組成物を混ぜるだけで成形性にすぐれ、しかも外観の艶
を制御可能な塩化ビニル/ウレタン樹脂組成物を得るこ
とを見出した。
【0007】このとき、塩化ビニル樹脂中の塩化ビニル
樹脂としては、重合度1000〜2600のものが好ましく、10
00未満では溶融時の粘度が低く、又2600を越えると溶融
時の粘度が高く、押出成形機ではウレタン樹脂組成物と
均一に混合することが出来ない。
【0008】上記の塩化ビニル樹脂に対し、部分ゲル化
塩化ビニル樹脂を添加することで、塩化ビニル/ウレタ
ン樹脂組成物の押出成形後の外観の艶の制御が可能とな
る。このとき、部分ゲル化塩化ビニル樹脂が無添加の時
は成形品の外観は非常に光沢の富んだ艶のある外観とな
るが、部分ゲル化塩化ビニル樹脂の添加量が増すにつれ
成形品の外観の艶を低減できる。この際、ゲル化度が70
%を越える部分ゲル化塩化ビニル樹脂を用いると、外観
の艶は低減できるが、可塑剤の吸収が悪く、可塑剤がブ
リードする傾向にある。又ゲル化度が10%未満の部分ゲ
ル化塩化ビニル樹脂を用いると成形品の外観の艶の低減
効果が乏しかった。又部分ゲル化塩化ビニル樹脂を塩化
ビニル樹脂に対し70重量%を越えて添加すると艶の低減
よりもむしろ機械的強度の低下を招き好ましくない。
【0009】可塑剤としては、塩化ビニルに一般に用い
られているジオクチルフタレート、シエチルヘキシルフ
タレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸系エス
テル、トリオクチルトリメリテート、トリエチルヘキシ
ルトリメリテート等のトリメリット酸系エステル、ジイ
ソデシルアジペート等のアジピン酸系エステル、ピロメ
リット酸系エステル、ポリエステル系の可塑剤を塩化ビ
ニル樹脂及び部分ゲル化塩化ビニル樹脂に対し30〜80ph
r を用いる。
【0010】可塑剤としては軟質化させるためには多量
に添加することが望ましいが、塩化ビニル樹脂及び部分
ゲル塩化ビニル樹脂に対して、80phr を越えて添加する
と、可塑剤のウレタン樹脂への溶解度が低いため、可塑
剤がブリードする傾向にあり、30phr 未満では塩化ビニ
ル樹脂の可塑化効果が不足し、押出成形機ではウレタン
樹脂組成物と均一に混合することができない。
【0011】難燃化のためには塩化ビニル樹脂及び部分
ゲル化塩化ビニル樹脂に対し、三酸化アンチモンを1〜
20phr 添加することが望ましい。1phr 未満では難燃化
が期待できず、20phr を越えると機械的強度が著しく低
下する。
【0012】ウレタン樹脂としては、ポリエーテル系、
ポリエステル系等、一般の成形可能なウレタン樹脂のう
ち、ショアD硬度が30〜70のものを用いる。ショアD硬
度が30未満ではウレタン樹脂の融点が低く、押出成形機
のホッパー口でブリッジを起こし易く、しかも、ウレタ
ン樹脂が溶融した状態では未だ塩化ビニル組成物は十分
溶融していないため分散性の悪いものとなる。又ショア
D硬度が70を越えると、塩化ビニル樹脂組成物が溶融し
てる状態ではウレタン樹脂が十分に溶融していないため
同じく分散性の悪いものとなる。
【0013】塩化ビニル樹脂組成物に対しては熱安定性
向上のため、鉛系、バリウム系、亜鉛系等の安定剤を単
独もしくは複合して用いるのが好ましい。又充填剤とし
て炭酸カルシウム、クレー、タルク、炭酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム等や、滑剤、着色剤等、塩化ビニ
ル樹脂組成物に一般に混合することの出来る配合剤を添
加することができる。
【0014】又電線、ケーブルに被覆する場合、塩化ビ
ニル樹脂組成物/ウレタン樹脂組成物の配合比が、ウレ
タン樹脂組成物が20〜70重量%の範囲にあるようにす
る。ウレタン樹脂組成物の配合比が20重量%未満ではウ
レタン樹脂の有する可撓性が犠牲になり、機械的物性が
低下する。一方、ウレタン樹脂組成物の配合比が70重量
%を越えると、押出成形後の艶の制御が困難になり、し
かも難燃性の付与が困難となる。
【0015】
【実施例】表1に示す樹脂組成物について、機械的物
性、酸素指数(難燃度)、外観成形品断面状態、ブリー
ド性について評価した。結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂組成
物によれば、従来のような特殊な方法による均一な混合
方式を用いることなく、押出成形機直前に塩化ビニル樹
脂組成物とウレタン樹脂組成物を混ぜ合せ押出成形中に
可撓性にすぐれた被覆用材料を提供することが可能とな
り、加工性が向上する。しかも得られた成形品は外観の
艶の制御が容易で、かつ難燃性を付与することができ
る。従って、従来ゴムを使用してきたキャブタイヤケー
ブルの被覆材料への適用により、安価で、しかも熱可塑
のため再生利用が可能となる。又ウレタン樹脂にない艶
の制御、難燃性の付与により火災消火ロボット等過酷な
条件下で使用される可撓性電線、ケーブルに利用すると
き効果的である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 127/06 PFF 175/04 PHR H01B 3/00 7/34 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル/ウレタン樹脂組成物におい
    て、塩化ビニル樹脂として50重量%以上が重合度1000〜
    2600の塩化ビニル樹脂、残りが10〜70%ゲル化した部分
    ゲル化塩化ビニル樹脂を用い、それに可塑剤、三酸化ア
    ンチモンを配合した塩化ビニル樹脂組成物と、ショアD
    硬度が30〜70のウレタン樹脂組成物を、塩化ビニル樹脂
    組成物/ウレタン樹脂組成物の配合比がウレタン樹脂組
    成物20〜70重量%の範囲でなることを特徴とする樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル樹脂組成物とウレタン樹脂組
    成物のペレットを成形機直前でペレット同士を混ぜ合せ
    て使用することを特徴とする請求項1記載の樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の樹脂組成物の被覆
    層を具えていることを特徴とする電線、ケーブル。
JP6012136A 1994-01-07 1994-01-07 樹脂組成物及び電線、ケーブル Pending JPH07207095A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101982495A (zh) * 2010-11-03 2011-03-02 东莞市昊通电线电缆有限公司 一种新型塑料的制备工艺、制品及其应用
CN108164862A (zh) * 2016-12-07 2018-06-15 上海凯波特种电缆料厂有限公司 一种电动汽车充电桩电缆用哑光pvc护套料及其制备方法
CN116178933A (zh) * 2023-05-05 2023-05-30 西隆电缆有限公司 一种高阻燃高耐磨电缆材料及电缆

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