JPH07207042A - 酸素バリアフィルム - Google Patents

酸素バリアフィルム

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JPH07207042A
JPH07207042A JP530194A JP530194A JPH07207042A JP H07207042 A JPH07207042 A JP H07207042A JP 530194 A JP530194 A JP 530194A JP 530194 A JP530194 A JP 530194A JP H07207042 A JPH07207042 A JP H07207042A
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JP
Japan
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film
dicarboxylic acid
glycol
oxygen barrier
polyester
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JP530194A
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English (en)
Inventor
Kenji Kida
健次 喜田
Yutaka Harada
裕 原田
Kenji Tsunashima
研二 綱島
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】全ジカルボン酸成分のうち少なくとも50モル
%以上がスルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸で
あり、全グリコール成分のうち少なくとも80モル%以
上が脂肪族あるいは脂環族グリコールであるポリエステ
ルを含有してなるバリア層を有することを特徴とする酸
素バリアフィルム。 【効果】本発明の酸素バリアフィルムは、あらゆる包装
材料としても用い得るが長期保存が必要な食品や薬品の
包装材料として特に好ましく用いることができる。さら
に、透明性が高いために、内容物の状態を確認したいと
いう要求に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素バリアフィルムに
関する。さらに詳しくは、従来にない全く新しい高い酸
素バリア性を有するフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】食品や薬品を長期間保存するためには、
腐敗や変質を促進する外気からの酸素の侵入を遮断する
効果を持った、いわゆるガスバリア性に優れた包装を行
なう必要がある。この目的に使用されるガスバリア性に
優れたフィルム包装材料に、近年特に内容物の状態を確
認できる透明性が要求される傾向が強くなっている。
【0003】このような透明ガスバリアフィルムとし
て、酸化ケイ素(特公昭53−12953号公報)や酸
化アルミニウム(特開昭62−179935号公報)を
高分子樹脂フィルム上に形成したものが知られている。
しかし、これらは透明性を維持するために蒸着を行なっ
ており、コストアップが避けられず使用が制限されてい
る問題があった。
【0004】一方、高分子自体のガスバリア性は、“ポ
リマー エンジニアリング アンドサイエンス”(ソサ
エティー オブ プラスチックス エンジニアズ)26
巻22号1543−1546頁(1986年)に記載さ
れているように、パーマコル値πで整理されることが知
られている。ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリビニルアルコールは、特にパーマコル値の大き
な高分子として知られ包装材料に用いられている。しか
し、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリルの場
合、塩素原子、−CN基を含有するため近年廃棄焼却等
の際、環境に対する影響が問題化しつつある。また、ポ
リビニルアルコールは、バリア性能の湿度依存性が大き
く、湿度の高いところではバリア性が著しく低下してし
まう。さらに、ポリビニルアルコールの大きな湿度依存
性を改良したエチレン−ビニルアルコール共重合体も、
依然として湿度依存性は不十分である問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の酸素バリア性を有するフィルムの上記問題点を解消
し、優れた酸素バリア性を有する新規な酸素バリアフィ
ルムの提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、全ジカルボン酸成分のうち少なくとも
50モル%以上がスルホネート基を有する芳香族ジカル
ボン酸であり、全グリコール成分のうち少なくとも80
モル%以上が脂肪族あるいは脂環族グリコールであるポ
リエステルを含有してなるバリア層を有する酸素バリア
フィルムとするものである。
【0007】支持体フィルム層に、全ジカルボン酸成分
のうち少なくとも50モル%以上がスルホネート基を有
する芳香族ジカルボン酸であり、全グリコール成分のう
ち少なくとも80モル%以上が脂肪族あるいは脂環族グ
リコールであるポリエステルを含有してなるバリア層を
設けた酸素バリアフィルムとするものである。
【0008】本発明のポリエステルは、主としてジカル
ボン酸成分およびグリコール成分からなり、全ジカルボ
ン酸成分のうち少なくとも50モル%以上がスルホネー
ト基を有する芳香族ジカルボン酸であり、全グリコール
成分のうち少なくとも80モル%以上が脂肪族あるいは
脂環族グリコールである。スルホネート基を含有する芳
香族ジカルボン酸としては、具体的には、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、2−ナトリウムスルホテレフタ
ル酸、4−ナトリウムスルホフタル酸、4−ナトリウム
スルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸およびこれら
のナトリウムを他のカチオン(カリウム、リチウム、ア
ンモニウム、アルキルホスホニウムなど)で置換した化
合物が挙げられる。特に好ましいジカルボン酸は、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸、5−リチウムスルホイ
ソフタル酸である。脂肪族あるいは脂環族グリコールと
しては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコールなどが挙げられる。特に好ましいグ
リコールはエチレングリコールである。
【0009】スルホネート基を含有する芳香族ジカルボ
ン酸以外のジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルスルホンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、シクロヘキサ
ンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニル
チオエーテルジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボ
ン酸、フェニルインダンジカルボン酸などを挙げること
ができる。さらに、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸
などの脂肪族ジカルボン酸、ポリオキシエチレンジカル
ボン酸、ポリオキシプロピレンジカルボン酸、ポリオキ
シテトラメチレンジカルボン酸などのポリエーテルジカ
ルボン酸等が共重合されていてもよい。ただし、スルホ
ネート基を含有する芳香族ジカルボン酸以外のジカルボ
ン酸成分は、全ジカルボン酸成分の50モル%を超えて
はならない。スルホネート基を含有する芳香族ジカルボ
ン酸成分が全ジカルボン酸成分の50モル%未満である
と酸素バリア性が不十分なため好ましくない。スルホネ
ート基を含有する芳香族ジカルボン酸成分の量は、全ジ
カルボン酸成分に対して好ましくは60モル%以上、さ
らに好ましくは70モル%以上である。
【0010】また、脂肪族あるいは脂環族グリコール以
外のグリコール成分として、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シエトキシフェニル)プロパン、ビス(ヒドロキシフェ
ニル)スルホン、ジエチレングリコール、ハイドロキノ
ン等を含有してもよい。ただし、これらのグリコール成
分は全グリコール成分の20モル%を超えてはならな
い。脂肪族あるいは脂環族グリコール成分の量は、好ま
しくは全グリコール成分の85モル%以上、さらに好ま
しくは90モル%以上である。
【0011】本発明において、ポリエステルのバリア層
中の濃度は、層を構成する全重量に対して5〜95%が
好ましく、10〜90%がさらに好ましく、20〜80
%が特に好ましい。
【0012】さらに、本発明において、バリア層は前記
ポリエステルとともに、ポリアルキレングリコールまた
はポリアルキレンイミンの少なくとも1種類を含むこと
が好ましい。ポリアルキレングリコールとしては、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール−
ポリプロピレングリコール共重合体などのほか、末端が
カルボン酸に変成されたポリオキシエチレンジカルボン
酸、ポリオキシテトラメチレンジカルボン酸などのポリ
エーテルジカルボン酸をも挙げることができる。ポリア
ルキレングリコールの分子量としては特に限定されない
が400から20000が好ましい。特に好ましいポリ
アルキレングリコールはポリエチレングリコールであ
る。もちろん、ポリアルキレングリコールは、前記した
ようにポリエステルに共重合したものであってもよい。
また、ポリアルキレンイミンとしては、ポリエチレンイ
ミン、ポリプロピレンイミン、ポリテトラメチレンイミ
ンなどが挙げられる。ポリアルキレンイミンの分子量は
特に限定されないが300から10万が好ましい。特に
好ましいポリアルキレンイミンは、ポリエチレンイミン
である。
【0013】また、ポリアルキレングリコールまたはポ
リアルキレンイミンのガスバリア層中濃度は、層を構成
する全重量に対して10〜90%が好ましく、20〜8
0%がさらに好ましく、30〜70%が特に好ましい。
【0014】本発明においてバリア層の厚みは特に限定
されないが、バリア性の点から0.01〜20μmが好
ましく、0.1〜10μmがより好ましい。なお、後述
の他の高分子フィルムが存在する場合は、バリア層が幾
層かにわかれていてもよく、厚みの合計が上記範囲にあ
ることが好ましい。この場合、バリア層は必ずしも表面
層を形成している必要はなく、他の高分子フィルムには
さまれていることは差し支えない。
【0015】本発明において、ガスバリア性フィルムを
構成する層は、ポリエステル、ポリアルキレングリコー
ル、ポリアルキレンイミン以外に他の成分を含有するこ
とができる。例えば、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、結
晶核剤、紫外線吸収剤、耐候剤、着色剤などの通常の各
種添加剤を含有してもよい。場合によっては、架橋剤等
を用いて、それぞれのポリマをつなぐこともできる。ま
た、透明性をさほど損なわない範囲であれば、無機また
は有機の粒子を含有することもできる。代表的なものと
してタルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化ケイ素、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、アル
ミナ、硫酸バリウム、ジルコニア、マイカ、リン酸カル
シウム、架橋ポリスチレン系粒子を挙げることができ
る。さらに、他の高分子を含有することもできる。
【0016】さらに、本発明において、ポリエステルか
らなるバリア層は、自己支持性を有する場合もあり、そ
のままフィルムを形成することもできるが、他の高分子
フィルムを支持体として用いることがより好ましい。他
の高分子フィルムとしては、特に限定されないが、代表
的なものとして、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レートなどのポリエステル、ナイロン6、ナイロン12
などのポリアミド、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリス
ルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレン
サルファイド、芳香族ポリアミド、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、セルロース、酢酸セルロースなどおよび、
これらの共重合体などを例示することができる。もちろ
ん、既に包装材料として知られているポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体などもバリア性をさ
らに向上させるため用いることができる。透明性、バリ
ア性などの点でポリエチレンテレフタレートなどのポリ
エステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィンが好ましく、ポリエチレンテレフタレート系が
特に好ましい。
【0017】これらの高分子フィルムは、未延伸、一軸
延伸、二軸延伸のいずれでもよいが、寸法安定性や機械
特性およびバリア性の安定の点から二軸延伸されたもの
が好ましい。また、高分子フィルムには、公知の添加
剤、例えば酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、結晶核剤、紫
外線吸収剤、耐候剤、着色剤などが添加されていてもよ
い。また、二軸延伸フィルムの場合は特に、無機または
有機の粒子を含有させることによって滑り性を付与する
こともできる。
【0018】さらに、高分子フィルムは透明であること
が好ましく、光線透過率が好ましくは60%以上、より
好ましくは80%以上である。高分子フィルムは、表面
が平滑であることが好ましく、中心線平均粗さで0.5
μm以下、より好ましくは0.2μm以下、さらに好ま
しくは0.1μm以下である。高分子フィルムの厚みは
特に限定されるものではないが、包装材料として、2〜
1000μmの範囲が好ましい。
【0019】次に本発明の酸素バリアフィルムの代表的
製造方法について説明するがこれに限定されるものでは
ない。
【0020】まず、ポリエステルの製造方法は、この分
野において周知であり、いずれの方法をも採用すること
ができる。例えば、ジカルボン酸成分とグリコール成分
とを直接エステル化反応するか、または、ジカルボン酸
成分のジアルキルエステルを用いる場合はグリコール成
分とでエステル交換反応し、これを減圧下に加熱して余
剰のグリコール成分を除去することにより、ポリエステ
ルを得ることができる。この際必要に応じてエステル交
換反応触媒あるいは重合反応触媒を用い、あるいはリン
化合物等の安定剤を添加することができる。もちろん、
着色防止剤、酸化防止剤、結晶核剤、滑剤、安定剤、ブ
ロッキング防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、帯電防止剤
などを添加してもよい。
【0021】ポリエステルからなるバリア層は高分子フ
ィルム上に塗布を行なって設けてよいことは言うまでも
ない。フィルム上に塗布する前に必要に応じ空気中その
他種々の雰囲気中でコロナ放電処理を施しておいてもよ
い。また、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などの公知のア
ンカー処理剤を用いてアンカー処理を施しておいてもよ
いが、通常は特に必要でない。
【0022】塗布する方法は特に限定されず押出ラミネ
ート法、メルトコーティング法を用いてもよいが、高速
で薄膜コートすることが可能であるとの理由から、水あ
るいは各種溶媒に溶解または分散したスルホネート基を
有する芳香族ジカルボン酸および脂肪族あるいは脂環族
グリコールから構成されたポリエステル含有塗液をグラ
ビアコート、リバースコート、スプレーコート、キッス
コート、ダイコート、あるいはメタリングバーコートす
るのが好適である。高分子フィルムとして、ポリエチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレン
などのポリオレフィンの二軸延伸フィルムを用いる場合
には、インラインで塗布することが好ましく、通常の逐
次二軸延伸法が採用される場合には、縦延伸後に塗布す
れば、テンター内で乾燥および横延伸が行なわれるため
好ましい。スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸
および脂肪族あるいは脂環族グリコールから構成された
ポリエステルを含有する層だけでフィルムを構成する場
合は、上記の方法で得られたポリエステルを含有する層
を設けた高分子フィルムから高分子フィルムを除去する
ことによってフィルムを得ることができる。
【0023】
【特性の評価法】評価は次のようにして行なった。
【0024】(1)透明性 SEP−H−2型濁度計(日本精密光学(株)製)を用
いJIS−K−6714−58に基づいて求めた曇値
(%)を用いた。
【0025】(2)ガスバリア性 ASTM D−3985に準じて、酸素透過率測定装置
(モダンコントロール社製、OX−TRAN100)を
用いて、20℃、0%RHまたは100%RHで測定し
た値を用いた。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。
【0027】実施例1 (1)ポリエステルの重合 5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル(以下SS
IAと略称する)100重量部、エチレングリコール
(以下EGと略称する)40重量部、酢酸カルシウム
0.1重量部および三酸化アンチモン0.03重量部を
添加し、徐々に昇温しながらエステル交換反応を行なっ
た。得られた生成物にリン酸トリメチルエステル0.0
5重量部を添加し、60分をかけて徐々に昇温、減圧
し、最終的にさらに290℃、0.5mmHg以下で重
合を行ないスルホネート基を有するポリエステルを得
た。
【0028】(2)製膜 固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートを約2
80℃で溶融し、静電印加させ約30℃の冷却ドラム上
にキャストした。更に87℃で縦方向にロール延伸で
3.5倍に延伸し、空気中でコロナ放電処理を行なった
後、次に塗布剤を塗布した。
【0029】前記スルホネート基を有するポリエステル
(A)/ポリエチレングリコール(ナカライテスク
(株)製 #4000 分子量約4000)(B)の重
量比率を50/50とし、水で10重量%に希釈したも
のを塗剤とした。
【0030】塗布厚みは、二軸延伸後で1.0μmにな
るように塗布し、110℃で十分に予熱し、水分を除去
しつつ横方向に3.5倍延伸した。その後210℃で熱
処理をし、塗布厚さ1.0μm、ベースフィルムの厚さ
12μmのフィルムを得た。得られたフィルムは、表3
に示したように透明性、酸素バリア性も良好であった。
【0031】比較例1 塗剤を使用しないこと以外は、実施例1と同様にしてフ
ィルムを得た。フィルムの特性を表3に示したが、酸素
バリア性が劣ることがわかる。
【0032】実施例2〜実施例8、比較例2 塗布厚み、およびジカルボン酸成分としてSSIAとと
もにテレフタル酸ジメチル(以下DMTと略称する)を
共重合し塗剤の組成を表1、表2にまとめたように変更
したこと以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。
得られたフィルムが、透明性および酸素バリア性に優れ
ることがわかる。
【0033】実施例9 5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルのかわりに
5−リチウムスルホイソフタル酸ジメチル(以下LSI
Aと略称する)を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て重合、ポリエチレンテレフタレートフィルムへの塗布
を行ない塗布厚さ1.0μm、ベースフィルムの厚さ1
2μmのフィルムを得た。得られたフィルムは、表3に
示したように透明性、酸素バリア性も良好であった。
【0034】実施例10 ポリエチレンテレフタレートのかわりポリプロピレンを
用いて、縦延伸を135℃で4.5倍の延伸を行ない、
コロナ処理して実施例1で用いた塗剤を使用し塗布した
後、160℃で水分を除去しつつ横方向に9倍延伸し
た。最後に160℃で熱処理して塗布厚さ1.0μm、
ベースフィルムの厚さ12μmのフィルムを得た。得ら
れたフィルムは透明性、酸素バリア性とも良好であっ
た。
【0035】比較例3 一方、塗剤を塗布しないこと以外は、実施例10のベー
スフィルムの厚さ12μmのフィルムを得た。得られた
フィルムは酸素バリア性が不良であった。
【0036】
【表1】
【表2】
【表3】
【0037】
【発明の効果】本発明の酸素バリアフィルムは、以上の
ような構成としたため、透明性が高く、かつ酸素バリア
性が高いという特長をもつ。
【0038】この酸素バリアフィルムは、あらゆる包装
材料としても用い得るが長期保存が必要な食品や薬品の
包装材料として特に好ましく用いることができる。さら
に、透明性が高いために、内容物の状態を確認したいと
いう要求に対応できる。
【0039】本発明の酸素バリアフィルムは、さらに、
印刷したり、保護層をコーティングしたり、他のフィル
ムと積層したり、あるいはこれらを組み合わせたりする
など、さらに加工して用いることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 63/181 NME C08L 67/02 LPF // C08L 67:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全ジカルボン酸成分のうち少なくとも5
    0モル%以上がスルホネート基を有する芳香族ジカルボ
    ン酸であり、全グリコール成分のうち少なくとも80モ
    ル%以上が脂肪族あるいは脂環族グリコールであるポリ
    エステルを含有してなるバリア層を有することを特徴と
    する酸素バリアフィルム。
  2. 【請求項2】 全ジカルボン酸成分のうち少なくとも5
    0モル%以上がスルホネート基を有する芳香族ジカルボ
    ン酸であり、全グリコール成分のうち少なくとも80モ
    ル%以上が脂肪族あるいは脂環族グリコールであるポリ
    エステルを含有してなるバリア層および支持体フィルム
    層を有することを特徴とする酸素バリアフィルム。
  3. 【請求項3】 バリア層がポリエステルとともに、ポリ
    アルキレングリコールまたはポリアルキレンイミンの少
    なくとも1種を含有してなることを特徴とする請求項1
    および請求項2に記載の酸素バリアフィルム。
JP530194A 1994-01-21 1994-01-21 酸素バリアフィルム Pending JPH07207042A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013504661A (ja) * 2009-09-11 2013-02-07 インビスタ テクノロジーズ エス エイ アール エル ポリエステル樹脂混合物を酸素捕捉用に改良する方法およびそれの製品

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JP2013504661A (ja) * 2009-09-11 2013-02-07 インビスタ テクノロジーズ エス エイ アール エル ポリエステル樹脂混合物を酸素捕捉用に改良する方法およびそれの製品

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