JPH0691832A - ポリエステルフイルム積層物及びその製法 - Google Patents

ポリエステルフイルム積層物及びその製法

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JPH0691832A
JPH0691832A JP837293A JP837293A JPH0691832A JP H0691832 A JPH0691832 A JP H0691832A JP 837293 A JP837293 A JP 837293A JP 837293 A JP837293 A JP 837293A JP H0691832 A JPH0691832 A JP H0691832A
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polyester
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克彦 野瀬
Kozo Maeda
浩三 前田
Toshiro Yamada
敏郎 山田
Takanari Inoue
敬也 井上
Hajime Suzuki
肇 鈴木
Osamu Makimura
修 牧村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は特別の表面凹凸をもつ下塗層を含む
ポリエステルフイルム積層物及びそり製法に関するもの
であり、特に磁気記録媒体用に適しているフイルムを提
供することにある。 【構成】 スルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸共重合
ポリエステルと不活性粒子からなるポリエステル樹脂組
成物をポリエステルフイルムの少なくとも片面に積層
し、三次元粗さ測定における十点平均粗さ、平均傾斜勾
配、平均波長とピークカウント数が特定式を満足する表
面を形成することにより達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下地層を含むポリエステ
ルフイルム積層物及びその製法に関するものであり、更
に詳しくは特に磁気記録媒体用フイルムとして用いた場
合に平滑でかつ種々の磁性層組成に接着性のよいポリエ
ステルフイルム積層物およびその製法を提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体用ベースフイルムは通常ベ
ースフイルム中に粒子を含有させ、その粒子の大きさ、
分布などをコントロールする事により記録欠点が発生し
ない程度の平滑性と、一方ベースフイルム取扱い上要求
される易滑性をバランス良く付与する。また一方磁性層
のベースフイルムに対する接着性も要求され、かかる接
着性はベースフイルム製造工程で付与されるかまたはベ
ースフイルム製造後又は磁気コート工程における前工程
で付与される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで磁気記録媒体
用として用いた場合記録欠点が発生しない程度の平滑
性、ベースフイルム取扱い上要求される易滑性および磁
性層に対する接着性を兼ねそなえたベースフイルムを作
る事は、とりわけ最近の様に多種多様な磁性層が使われ
ている今日においては従来の方法では非常に困難であっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は(A)
全ジカルボン酸成分に0.5〜15モル%のスルホン酸
金属塩基含有ジカルボン酸を含有する混合ジカルボン酸
成分とグリコール成分とから形成された水不溶性ポリエ
ステル共重合体、(B)不活性粒子、(C)沸点60〜
200℃の水溶性有機化合物および(D)水を(A)/
(B)=100000/50〜50000に配合された
ポリエステル樹脂組成物が少なくとも片面に積層されて
おり、該積層面が次式を満足してなる事を特徴とするポ
リエステルフイルム積層フイルム。
【0005】
【数5】
【0006】
【数6】 (SRz 、SΔa 、Sλa は夫々三次元表面粗さ測定に
おける十点平均粗さ(μm)、平均傾斜勾配、平均波長
(μm)およびPCは面積0.12mm2 における突起
数を表わす。)および溶融押出された未延伸ポリエステ
ルフイルム又は、一軸延伸ポリエステルフイルムの少な
くとも片面に(A)全ジカルボン酸成分に0.5〜15
モル%のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸を含有す
る混合ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成さ
れた水不溶性ポリエステル共重合体、(B)不活性粒
子、(C)沸点60〜200℃の水溶性有機化合物およ
び(D)水を(A)/(B)=100000/50〜5
0000、(A)/(C)=100/20〜5000、
(C)/(D)=100/50〜10000の重量割合
に少なくとも不活性粒子は超音波分散処理して配合され
たポリエステル樹脂組成物を塗布乾燥後、該塗布面が次
式を満足すべく更に二軸延伸又は一軸延伸する事を特徴
とするポリエステルフイルム積層物の製法である。
【0007】
【数7】
【0008】
【数8】 (SRz 、SΔa 、Sλa は夫々三次元表面粗さ測定に
おける十点平均粗さ(μm)、平均傾斜勾配、平均波長
(μm)およびPCは面積0.12mm2 における突起
数を表わす。)
【0009】この発明の水系分散液に含有されるポリエ
ステル共重合体(A)は、スルホン酸金属塩基含有ジカ
ルボン酸0.5〜15モル%と、スルホン酸金属塩基を
含有しないジカルボン酸85〜99.5モル%との混合
ジカルボン酸をグリコール成分と反応させて得られた実
質的に水不溶性のポリエステル共重合体である。実質的
に水不溶性とは、ポリエステル共重合体を80℃の熱水
中で撹拌しても熱水中にポリエステル共重合体が消散し
ないことを意味し、具体的にはポリエステル共重合体を
過剰の80℃熱水中での24時間撹拌処理した後のポリ
エステル共重合体の重量減少が5重量%以下のものであ
る。前記樹脂をポリエステルに積層する方法は共押出し
法やコーティング法があるが後者がより好ましい。
【0010】上記のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン
酸としては、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタ
ル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−
2,7−ジカルボン酸、5(4−スルホフェノキシ)イ
ソフタル酸等の金属塩があげられ、特に好ましいのは5
−ナトリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテ
レフタル酸である。これらのスルホン酸金属塩基含有ジ
カルボン酸成分は、全ジカルボン酸成分に対して0.5
〜15モル%であり、望ましくは、2.0〜10モル%
である。15モル%を越えると水に対する分散性は向上
するがポリエステル共重合体の耐水性が著しく低下し、
また0.5モル%未満では水に対する分散性が著しく低
下する。ポリエステル共重合体の水に対する分散性は、
共重合組成物、水溶性有機化合物の種類および配合比な
どによって異なるが、上記スルホン酸金属塩基含有ジカ
ルボン酸は水に対する分散性を損なわない限り、少量の
方が好ましい。
【0011】スルホン酸金属塩基を含まないジカルボン
酸としては、芳香族、脂肪族、脂環族のジカルボン酸が
使用できる。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、オルソフタル酸2,6−ナフタレンジ
カルボン酸等をあげることができる。これらの芳香族ジ
カルボン酸は全ジカルボン酸成分の40モル%以上であ
ることが好ましく、40モル%未満ではポリエステル共
重合体の機械的強度や耐水性が低下する。脂肪族および
脂環族のジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン
酸、セバシン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン
酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等が挙
げられる。これらの比う非芳香族ジカルボン酸成分を加
えると、場合によっては接着性能が高められるが、一般
的にはポリエステル共重合体の機械的強度や耐水性を低
下させる。
【0012】上記混合ジカルボン酸と反応させるグリコ
ール成分しては、炭素数2〜8個の脂肪族グリコールま
たは炭素数6〜12個の脂環族グリコールであり、具体
的には、エチレングリコール、1,2−プロピレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3
−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、p−キシリレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコールなどである。ま
たポリエーテルとしては、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ルなどがあげられる。また、p−オキシエトキシ安息香
酸の様なオキシカルボン酸成分を共重合させてもかまわ
ない。
【0013】ポリエステル共重合体は、通常の溶融重縮
合によって得られる。すなわち上記のジカルボン酸成分
およびグリコール成分を直接反応させて水を留去しエス
テル化したのち、重縮合を行なう直接エステル化法、あ
るいは上記ジカルボン酸成分のジメチルエステルとグリ
コール成分を反応させてメチルアルコールを留出しエス
テル交換を行なわせたのち重縮合を行なうエステル交換
法などによって得られる。その他、溶液重縮合、界面重
縮合なども使用され、この発明のポリエステル共重合体
は重縮合の方法によって限定されるものではない。溶融
重縮合の際には、酸化防止剤、滑り剤、無機質微粒子、
帯電防止剤などを必要に応じて適宜加えることができ
る。
【0014】上記のポリエステル共重合体の水系分散液
を得るには、水溶性有機化合物とともに水に分散するこ
とが必要である。例えば、上記ポリエステル共重合体と
水溶性有機化合物とを50〜200℃であらかじめ混合
し、この混合物に水を加え撹拌して分散する方法、ある
いは逆に、混合物を水に加え撹拌して分散する方法、あ
るいはポリエステル共重合体と水溶性有機化合物と水と
を共存させて40〜120℃で撹拌する方法である。上
記水溶性有機化合物は、20℃で1リットルの水に対す
る溶解度が20g以上の有機化合物であり、具体的に脂
肪族および脂環族のアルコール、エーテル、エステル、
ケトン化合物であり、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノール、n−ブタノール等の1価アルコール
類、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグ
リコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、n
−ブチルセロソルブ等のグリコール誘導体、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等
のエステル類、メチルエチルケトン等のケトン類であ
る。これら水溶性有機化合物は、単独または2種以上を
併用することができる。上記化合物のうち、水への分散
性、フイルムへの塗布性からみて、ブチルセロソルブ、
エチルセロソルブが好適である。
【0015】上記の(A)ポリエステル共重合体、
(C)水溶性有機化合物および(D)水の配合重量割合
は (A)/(C)=100/20〜5000 (C)/(D)=100/50〜10000 を満足することが重要である。ポリエステル共重合体に
対して水溶性有機化合物が少なく(A)/(C)が10
0/20を越える場合は、水系分散液の分散性が低下す
る。この場合、界面活性剤を添加することによって、分
散性を補助することができるが、界面活性剤面の量が多
過ぎると接着性、耐水性が低下する。逆に(A)/
(C)が100/5000未満の場合、または(C)/
(D)が100/50を越える場合は、水系分散液中の
水溶性有機化合物量が多くなり溶融押出された未延伸フ
イルムあるいは一軸延伸フイルムに上記ポリエステル樹
脂の水系分散液を塗布後延伸するインラインコート時の
溶剤による爆発の危険性が生じ、このために防爆対策を
講ずる必要があり、さらに環境汚染、コスト高となるの
で化合物回収を考慮する必要がある。(C)/(D)が
100/10000未満のは合いは、水系分散液の表面
張力が大きくなり、フイルムへの濡れ性が低下し、塗布
斑を生じ易くなる。この場合、界面活性剤の添加によっ
て濡れ性を改良することができるが、界面活性剤の量が
大過ぎると上記したと同様に接着性や耐水性が低下す
る。
【0016】更にこの分散液に添加する(B)不活性粒
子としては、胡粉、チョーク、重質炭カル、軽微性炭カ
ル、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、特殊炭酸カ
ルシウム、カオリン、焼成クレー、パイロフィライト、
ベントナイト、セリサライト、ゼオライト、ネフェリン
・シナイト、タルク、アタパルジャナイト、合成珪酸ア
ルミ、合成珪酸カルシウム、珪藻土、珪石粉、含有微粉
珪酸、無水微粉珪酸、水酸化アルミニウム、バライト、
沈降硫酸バリウム、天然石膏、石膏、亜硫酸カルシウム
その他の各種の無機粒子やベンゾグアナミン樹脂やポリ
スチレン系樹脂等の不活性粒子などがあり平滑性と滑り
性との関連でどれを用いてもよいが、特に好ましいのは
珪酸の天然及び合成品である。粒径は0.001μ〜3
μのものを用いたのが好ましい。0.001μ未満の粒
径のものでは多量に用いなければならず、3μをこえる
と粗大突起が生じ逆に平滑性は悪くなる。(A)に対し
て(B)の用いる量は、(A)/(B)=100000
/50〜50000の割合が良く、好ましくは(A)/
(B)=100000/500〜10000である。こ
れらの粒子は表面処理されたものも含む。これらの不活
性粒子は予め超音波処理するのが好ましい。
【0017】更にこの水分酸液には帯電防止剤、潤滑
剤、有機及び無機複合系架橋剤や他の樹脂(ポリウレタ
ン系)、アクリル系、エポキシ系、PVA系、セルロー
ス系、ポリアミド系、ゴム系など)を用いてもよい。こ
のようにして得られるポリエステル樹脂の水系分散液を
ポリエステルの水系分散液をポリエステルフイルムに塗
布するには、ポリエステルフイルムに塗布するには、ポ
リエステルフイルムが溶融押出された未延伸フイルム、
あるいは一軸延伸フイルムである。二軸延伸フイルムに
塗布するのは、フイルムが広幅になっており、かつフイ
ルムの走行速度が速くなっているため均一に塗布しにく
いので好ましくない。
【0018】ポリエステルフイルムに塗布される水系分
散液の塗布量は、二軸延伸後のフイルムに対してポリエ
ステル共重合体として0.01〜5g/m2 未満の場合
は不活性粒子を固着する力が弱くなり耐久性能がわるく
なる。5.0g/m2 をこえて塗布すると逆にすべり性
が悪くなる。また上記ポリエステル樹脂の水系分散液を
塗布する前に、ポリエステルフイルムにコロナ放電処理
を施すことによって、水系分散液の塗布性がよくなり、
かつポリエステルフイルムとポリエステル共重合体塗布
との間の接着強度が改善される。またインラインコート
後あるいは二軸延伸後のポリエステル共重合体層に、コ
ロナ放電処理、窒素雰囲気下でのコロナ放電処理、紫外
線照射処理などを施すことによってフイルム表面の濡れ
性や接着性を向上させることができる。更にこの様にし
て製造されたポリエステルフイルムが下式を満足する表
面を有する事が必要である。
【0019】
【数9】
【0020】
【数10】 (SRz 、SΔa 、Sλa は夫々三次元表面粗さ測定に
おける十点平均粗さ(μm)、平均傾斜勾配、平均波長
(μm)およびPCは面積0.12mm2 における突起
数を表わす。)SRz 、SΔa 、Sλa は小坂研究所
(株)製3次元表面粗さ計で測定した。PCはニコン社
製微分干渉顕微鏡を用いてアルミニウム蒸着したポリエ
ステルフイルムを最終倍率160倍で写真をとり透明な
フイルムに突起をトレースして、ニレコ(株)社製イメ
ージアナライザーでポリエステルフイルム0.12mm
2に相当する面積を画像処理し、円相当としての突起数
を算出した数値である。SRz は0.5μmを越えると
記録欠点例えばドロップアウト欠点が大きくなったり、
ミッシングレベルが低くなり0.05μm未満では平滑
すぎて実用的には取り扱いが困難である。また数10の
左辺は0.2未満では加工工程中における走行性やその
他のフイルム欠点を生ぜしめる原因となる。
【0021】また本発明においては、ポリエステルフイ
ルムとしてはとりわけポリエチレンテレフタレートフイ
ルムが他の機械的特性等の点において望ましい。まだポ
リエステルフイルムとしては、透明性の点で出来るだけ
滑剤量が少ない方が好ましく、好ましくは300ppm
以下である。以上延べた方法でえられたポリエステルフ
イルムは接着性、平滑性、胃滑性にすぐれている。本発
明フイルムは印刷、印写など他の工業用途にも同様の目
的で用いることができる。
【0022】
【実施例】以下本発明を実施例中によって具体的に説明
する。実施例中、単に部とあるのは重量部を示す。接着
性テストにおけるピールパック法は磁性層の表面に粘着
テープを貼りつけ、全面に均一に接着させたのち瞬間的
に引き剥がした時の状態を観察した。また、溶剤摺接法
はテトラヒドロフランを浸漬したガーゼで磁性層表面を
10回こすったときの状態を観察して行った。易滑性は
磁気コーティング装置における走行状態とコート後フイ
ルムの巻き状態の両者を総合的に観察した。平滑性の目
安はフロッビーディスクとして組立てたものをドロップ
アウトセンターSK−444B(新東通エンジニアリン
グ(株)製)で1トラックの平均出力を測定した(10
ケ以上の欠点をFFで表示)。平均出力を%で表わし
た。大きいほど良好である。
【0023】実施例1 (1)ポリエステル共重合体(A)の水系分散液の製造 ジメチルテレフタレート117部(49モル%)、ジメ
チルイソフタレート117部(49モル%)、エチレン
グリコール103部(50モル%)、ジエチレングリコ
ール57部(50モル%)、酢酸亜鉛0.08部、三酸
化アンチモン0.08部を反応容器中で40〜220℃
に昇温させて3時間エステル交換反応させ、次いで5−
ナトリウムスルホイソフタル酸9部(2モル%)を添加
して220℃〜260℃、1時間エステル化反応させ、
更に減圧下(10〜0.2mmHg)で2時間重縮合反
応を行ない、平均分子量18000、軟化点140℃の
ポリエステル共重合体を得た。このポリエステル共重合
体300部とn−ブチルセロソルブ140部とを容器中
で150〜170℃、約3時間撹拌して、均一にして粘
稠な溶融液を得、この溶融液に水560部を徐々に添加
し約1時間後に均一な蛋白色の固形分濃度30%の水分
散液を得、これに更に水4500部、エチルアルコール
を4500部中で平均一次粒径0.05μの二酸化珪素
(SiO2 )をポリエステル共重合体の重量に対して2
5000ppm添加し、超音波分散したものを加えて希
釈し固形分濃度3%の塗布液を得た。
【0024】(2)コートフイルムの製造 ポリエチレンテレフタレートを280〜300℃で溶融
押出し、15℃の冷却ロールで冷却して未延伸フイルム
を得、この未延伸フイルムを周速の異なる85℃の一対
のロール間で縦芳香に3.5倍延伸し、この一軸延伸フ
イルムにコロナ放電処理を施し、コロナ放電処理面への
前記の塗布液をエアナイフ方式で塗布し、70℃の熱風
で乾燥し、次いでテンターで98℃で横方向に3.5倍
延伸しーさらに200〜210℃で熱固定し厚さ75ミ
クロンの二軸延伸コーティングポリエステルフイルムを
得た。(下塗工程:インライン)SRz は0.2μm、
数10の左辺は0.80であった。
【0025】(3) 磁気塗料の作成及びコーティング γ−Fe2 3 微分末粒子250部、 ジオクチルスルホ
ネート2部、共重合ポリエステル(テレフタル酸45モ
ル%、イソフタル酸20モル%、セバシン酸32.5モ
ル%、5ナトリウムスルホイソフタル酸2.5モル%、
エチレングリコール50モル%、ネオペンチルグリコー
ル50モル%)48部およびセロソルブアセテート60
0部をボールミルを用いて約24時間混合した。この混
合物400部共重合ポリエステル樹脂100部、ニトロ
セルロース30部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体7
0部、ポリイソシアネート30部およびメチルエチルケ
トン400部、シクロヘキサン400部を加え再びポー
ルミルを用いて約70時間混合した。得られた混合物を
ろ過、脱泡したのち前記で得られた厚さ75μの二軸延
伸コーティングポリエステル上にグラビアコーターでコ
ートし、スムージングし更に無配向し80℃で乾燥し、
コート厚み2μのフイルムを得た。更に70℃、75K
g/cmで8回カレンダリングし60℃で2日間放置し
たのち3.5インチに打ちぬき研摩してフロッピーディ
スクに組立てた。結果を表1に示す。
【0026】実施例2 実施例1で粒子径及びその添加量を変えた以外は実施例
1と同様にした。結果を表1に示す。 実施例3 実施例1で水分散ポリエステル共重合体組成を下記の様
にする以外実施例1と同様にした。結果を表1に示す。 テレフタル酸 48モル% イソフタル酸 47 〃 5ナトリウムスルホイソフタル酸 5 〃 エチレングリコール 40 〃 ネオペンチルグリコール 60 〃
【0027】比較例1 実施例1で粒子径を5μにした以外は実施例1と同様に
した。結果を表1に示す。 比較例2 実施例1で分散条件を偏向する以外易は実施例1と同様
にした。結果を表1に示す。 比較例3 実施例2において粒子径とその添加量を変えた以外実施
例1と同様にした。結果を表1に示す。 比較例4 実施例1におてた二軸延フイルムに塗布する以外は実施
例1と同様にした。結果を表1に示す。
【0028】比較例5 コート処理をしない二軸延伸フイルムの磁気コート工程
において滑りがわるく磁気コート面に多数の欠陥が生じ
たので他の評価は実施しなかった。結果を表1に示す。
表1より本発発明によれば平滑性、易滑性、接着性に優
れた磁気記録媒体用ベースアイルムがえられることが分
かる。
【0029】
【発明の効果】前記実施例および比較例の結果から本発
明によって得られたフイルムは平滑性、易滑性および接
着性のすぐれている事が分る。
【0030】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 B29L 9:00 4F C08L 67:02 8933−4J (72)発明者 井上 敬也 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社総合研究所敦賀分室内 (72)発明者 鈴木 肇 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社総合研究所敦賀分室内 (72)発明者 牧村 修 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社総合研究所敦賀分室内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)全ジカルボン酸成分に0.5〜1
    5モル%のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸を含有
    する混合ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成
    された水不溶性ポリエステル共重合体、(B)不活性粒
    子を(A)/(B)=100000/50〜50000
    の重量割合に配合されたポリエステル樹脂組成物が少な
    くとも片面に積層されており、該積層面が次式を満足し
    てなる事を特徴とするポリエステルフイルム積層物。 【数1】 【数2】 (SRz 、SΔa 、Sλa は夫々三次元表面粗さ測定に
    おける十点平均粗さ(μm)、平均傾斜勾配、平均波長
    (μm)であり、およびPCは面積0.12mm2 にお
    ける突起数を表わす。)
  2. 【請求項2】 溶融押出された未延伸ポリエステルフイ
    ルム又は、一軸延伸ポリエステルフイルムの少なくとも
    片面に(A)全ジカルボン酸成分に0.5〜15モル%
    のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸を含有する混合
    ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成された水
    不溶性ポリエステル共重合体、(B)不活性粒子、
    (C)沸点60〜200℃の水溶性有機化合物および
    (D)水を(A)/(B)=100000/50〜50
    000、(A)/(C)=100/20〜5000、
    (C)/(D)=100/50〜10000の重量割合
    に少なくとも不活性粒子は超音波分散処理して配合され
    たポリエステル樹脂組成物を塗布乾燥後、該塗布面が次
    式を満足すべく更に二軸延伸又は一軸延伸する事を特徴
    とするポリエステルフイルム積層物の製法。 【数3】 【数4】 (SRz 、SΔa 、Sλa は夫々三次元表面粗さ測定に
    おける十点平均粗さ(μm)、平均傾斜勾配、平均波長
    (μm)であり、およびPCは面積0.12mm2 にお
    ける突起数を表わす。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU712807B2 (en) * 1995-12-19 1999-11-18 Teijin Limited Biaxially oriented adhesive polyester film and production process therefor

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