JPH07206395A - 高所作業車 - Google Patents
高所作業車Info
- Publication number
- JPH07206395A JPH07206395A JP1893794A JP1893794A JPH07206395A JP H07206395 A JPH07206395 A JP H07206395A JP 1893794 A JP1893794 A JP 1893794A JP 1893794 A JP1893794 A JP 1893794A JP H07206395 A JPH07206395 A JP H07206395A
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- JP
- Japan
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- handrail
- ladder
- floor
- workbench
- entrance
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- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高所作業車において、作業者の作業に支障を
生じさせたり作業台の昇降移動が制限されたりすること
なく作業台への乗り降りを容易にする。 【構成】 この高所作業車1においては、作業者は、梯
子位置に位置させた梯子状の部材20に足を掛けて楽に
作業台10に対して乗り降りすることができる。そし
て、搭乗後、手摺兼梯子部材20を手摺位置に位置させ
ておけば、乗降口12aを塞ぐとともに手摺の一部なっ
て、作業の邪魔になることなく作業者が作業台から落下
するのを防止する。
生じさせたり作業台の昇降移動が制限されたりすること
なく作業台への乗り降りを容易にする。 【構成】 この高所作業車1においては、作業者は、梯
子位置に位置させた梯子状の部材20に足を掛けて楽に
作業台10に対して乗り降りすることができる。そし
て、搭乗後、手摺兼梯子部材20を手摺位置に位置させ
ておけば、乗降口12aを塞ぐとともに手摺の一部なっ
て、作業の邪魔になることなく作業者が作業台から落下
するのを防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業台に作業者を乗せ
て昇降移動させる高所作業車に関するものである。
て昇降移動させる高所作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、走行自在な走行台車と、
この走行台車に取り付けられたブーム等の昇降装置によ
って走行台車に対して昇降移動される作業台とから構成
される。作業台は作業者が乗るための床部と、この床部
の周囲上方を囲んで床部に乗った作業者の落下を防止す
る手摺部とから構成される。作業台に搭乗した作業者は
走行台車の走行や昇降装置の作動を通じて任意の高所に
移動することができる。なお、作業者が作業台に対して
乗り降りする際には、作業台をできるだけ地面の近くに
降ろすのが望ましいのであるが、作業車の種類によって
は作業台をあまり地面に近づけることができず、作業台
への乗り降りに梯子が必要になる場合がある。このた
め、作業台の床部の端に梯子等を着脱自在に吊下げたり
吊下げた状態で固定しておいたりすることが考えられ
る。
この走行台車に取り付けられたブーム等の昇降装置によ
って走行台車に対して昇降移動される作業台とから構成
される。作業台は作業者が乗るための床部と、この床部
の周囲上方を囲んで床部に乗った作業者の落下を防止す
る手摺部とから構成される。作業台に搭乗した作業者は
走行台車の走行や昇降装置の作動を通じて任意の高所に
移動することができる。なお、作業者が作業台に対して
乗り降りする際には、作業台をできるだけ地面の近くに
降ろすのが望ましいのであるが、作業車の種類によって
は作業台をあまり地面に近づけることができず、作業台
への乗り降りに梯子が必要になる場合がある。このた
め、作業台の床部の端に梯子等を着脱自在に吊下げたり
吊下げた状態で固定しておいたりすることが考えられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業者
が梯子等を使って作業台に乗った後、この梯子を取り外
して作業台の床に寝かたり手摺に立てかけたりするので
は、作業台内における作業者の邪魔になるおそれがあ
る。また、作業台の下に梯子を吊下げたまま固定してお
いたのでは、例えば、ブームを延ばして作業台を建築中
の建造物の内側に入り込ませて高所作業を行おうとする
際に、この梯子が建造物の梁等に干渉して作業台を所望
の作業位置まで移動できないというように不便な点がで
てくるという問題がある。
が梯子等を使って作業台に乗った後、この梯子を取り外
して作業台の床に寝かたり手摺に立てかけたりするので
は、作業台内における作業者の邪魔になるおそれがあ
る。また、作業台の下に梯子を吊下げたまま固定してお
いたのでは、例えば、ブームを延ばして作業台を建築中
の建造物の内側に入り込ませて高所作業を行おうとする
際に、この梯子が建造物の梁等に干渉して作業台を所望
の作業位置まで移動できないというように不便な点がで
てくるという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、作業者の作業に支障を生じさせたり作業
台の昇降移動が制限されたりすることなく作業台への乗
り降りを容易にした高所作業車を提供することを目的と
している。
たものであり、作業者の作業に支障を生じさせたり作業
台の昇降移動が制限されたりすることなく作業台への乗
り降りを容易にした高所作業車を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の高所作業車では、手摺部の少なくとも一
部に床部に対して乗り降りするための乗降口が形成され
る。そして、梯子状に形成された部材(以下、手摺兼梯
子部材という)が、床部の上方に延びて乗降口を塞ぐと
ともに手摺となる手摺位置と、乗降口を開放して床部の
下方に吊下がる梯子位置との間で移動自在となるように
構成している。なお、手摺兼梯子部材を手摺位置と梯子
位置との間で昇降移動させる作動手段を設けたり、手摺
兼梯子部材にこれを上記2位置に位置させるため手摺部
又は床部に着脱自在に係止させる係止部を設けたり、手
摺兼梯子部材を上記2位置の間で揺動するように取り付
けたりしてもよい。
めに、本発明の高所作業車では、手摺部の少なくとも一
部に床部に対して乗り降りするための乗降口が形成され
る。そして、梯子状に形成された部材(以下、手摺兼梯
子部材という)が、床部の上方に延びて乗降口を塞ぐと
ともに手摺となる手摺位置と、乗降口を開放して床部の
下方に吊下がる梯子位置との間で移動自在となるように
構成している。なお、手摺兼梯子部材を手摺位置と梯子
位置との間で昇降移動させる作動手段を設けたり、手摺
兼梯子部材にこれを上記2位置に位置させるため手摺部
又は床部に着脱自在に係止させる係止部を設けたり、手
摺兼梯子部材を上記2位置の間で揺動するように取り付
けたりしてもよい。
【0006】
【作用】このような高所作業車においては、作業者は、
梯子位置に位置させた梯子状の部材に足を掛けて楽に作
業台に対して乗り降りすることができる。そして、搭乗
後、手摺兼梯子部材を手摺位置に位置させておけば、乗
降口を塞ぐとともに手摺の一部なって、作業の邪魔にな
ることなく作業者が作業台から落下するのを防止する。
梯子位置に位置させた梯子状の部材に足を掛けて楽に作
業台に対して乗り降りすることができる。そして、搭乗
後、手摺兼梯子部材を手摺位置に位置させておけば、乗
降口を塞ぐとともに手摺の一部なって、作業の邪魔にな
ることなく作業者が作業台から落下するのを防止する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る高所
作業車を示している。この高所作業車1は、走行台車2
をベースとして構成されており、走行台車2の左右には
クローラ3が取り付けられている。走行台車2の上部に
は、この台車2に対して水平旋回が自在な旋回台4が取
り付けられている。旋回台4の上部後側には、ブーム5
が起伏自在に取り付けられている。ブーム5は、3段の
ブーム部材からテレスコープ状に伸縮自在に構成されて
いる。なお、ブーム5の起伏作動は、ブーム5と旋回台
4との間に取り付けられた油圧起伏シリンダ6の伸縮作
動によって行われる。
を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る高所
作業車を示している。この高所作業車1は、走行台車2
をベースとして構成されており、走行台車2の左右には
クローラ3が取り付けられている。走行台車2の上部に
は、この台車2に対して水平旋回が自在な旋回台4が取
り付けられている。旋回台4の上部後側には、ブーム5
が起伏自在に取り付けられている。ブーム5は、3段の
ブーム部材からテレスコープ状に伸縮自在に構成されて
いる。なお、ブーム5の起伏作動は、ブーム5と旋回台
4との間に取り付けられた油圧起伏シリンダ6の伸縮作
動によって行われる。
【0008】ブーム5の先端には、図3(A)に示すよ
うに、垂直ポスト7が取り付けられている。この垂直ポ
スト7は、図示しないレベリング装置によって、ブーム
5の起伏状態にかかわらず常に垂直に維持される。そし
て、垂直ポスト7の上部には、作業台10が水平首振自
在に取り付けられている。
うに、垂直ポスト7が取り付けられている。この垂直ポ
スト7は、図示しないレベリング装置によって、ブーム
5の起伏状態にかかわらず常に垂直に維持される。そし
て、垂直ポスト7の上部には、作業台10が水平首振自
在に取り付けられている。
【0009】作業台10は、図1から分かるように、平
面視にて矩形状に形成された床部11と、この床部11
の周囲上方を囲むように取り付けられた手摺部12とか
ら構成されている。手摺部12は、床部11の端部に所
定間隔で立設された複数本の支柱121と、これら支柱
121の上端部に掛け渡された横棒122とから構成さ
れる。手摺部12の後部には、操作装置15が取り付け
られている。この操作装置15には、種々の作動制御ス
イッチ(付番せず)および後述する上部スライド制御ス
イッチ32が取り付けられており、作動制御スイッチの
操作に応じて制御信号を、図4に示すように、制御信号
ラインL1を介してコントローラCに送出する。コント
ローラCは、入力された制御信号に応じて、走行台車2
を走行させたり旋回台4やブーム5を作動させたりす
る。
面視にて矩形状に形成された床部11と、この床部11
の周囲上方を囲むように取り付けられた手摺部12とか
ら構成されている。手摺部12は、床部11の端部に所
定間隔で立設された複数本の支柱121と、これら支柱
121の上端部に掛け渡された横棒122とから構成さ
れる。手摺部12の後部には、操作装置15が取り付け
られている。この操作装置15には、種々の作動制御ス
イッチ(付番せず)および後述する上部スライド制御ス
イッチ32が取り付けられており、作動制御スイッチの
操作に応じて制御信号を、図4に示すように、制御信号
ラインL1を介してコントローラCに送出する。コント
ローラCは、入力された制御信号に応じて、走行台車2
を走行させたり旋回台4やブーム5を作動させたりす
る。
【0010】このように構成された作業台10の床部1
1には、作業者(図1には示さず)が搭乗することがで
き、この作業者は操作装置15の各作動制御スイッチの
操作を通じて走行台車2の走行や旋回台4およびブーム
5の作動を制御し、作業台10とともに任意の高所に移
動することができる。
1には、作業者(図1には示さず)が搭乗することがで
き、この作業者は操作装置15の各作動制御スイッチの
操作を通じて走行台車2の走行や旋回台4およびブーム
5の作動を制御し、作業台10とともに任意の高所に移
動することができる。
【0011】ここで、手摺部12における前部中央に
は、横棒122が所定幅だけなくなったかたちで乗降口
12aが形成されており、この乗降口12aには、梯子
状に作られた手摺兼梯子部材20が取り付けられてい
る。また、床部11の前部中央には、この手摺兼梯子部
材20を下方に通すことができる開口寸法を有する矩形
状の貫通穴11aが形成されている。
は、横棒122が所定幅だけなくなったかたちで乗降口
12aが形成されており、この乗降口12aには、梯子
状に作られた手摺兼梯子部材20が取り付けられてい
る。また、床部11の前部中央には、この手摺兼梯子部
材20を下方に通すことができる開口寸法を有する矩形
状の貫通穴11aが形成されている。
【0012】手摺兼梯子部材20は、図2に詳しく示す
ように、上下方向に延びて、乗降口12aの両わきの支
柱121間よりも狭い間隔をおいて配置された一対の縦
棒部材21,21と、これら縦棒部材21,21の上端
部に掛け渡された手摺部材22と、縦棒部材21の上下
方向中間部にほぼ等間隔で掛け渡された2本のステップ
部材23,23とから構成されている。なお、手摺部材
22の両端部は、各縦棒部材21の側方に突出してお
り、この突出部22aの端部には上向きの切り欠き22
bが形成されている。一方、手摺部12の手摺兼梯子部
材20に隣接する部分においては、横棒122が支柱1
21よりも手摺兼梯子部材側に突出しており、この突出
部122aには円筒状に形成されたストッパー29が横
方向に移動自在に取り付けられている。また、この突出
部122aの端部には下向きの切り欠き122bが形成
されている。
ように、上下方向に延びて、乗降口12aの両わきの支
柱121間よりも狭い間隔をおいて配置された一対の縦
棒部材21,21と、これら縦棒部材21,21の上端
部に掛け渡された手摺部材22と、縦棒部材21の上下
方向中間部にほぼ等間隔で掛け渡された2本のステップ
部材23,23とから構成されている。なお、手摺部材
22の両端部は、各縦棒部材21の側方に突出してお
り、この突出部22aの端部には上向きの切り欠き22
bが形成されている。一方、手摺部12の手摺兼梯子部
材20に隣接する部分においては、横棒122が支柱1
21よりも手摺兼梯子部材側に突出しており、この突出
部122aには円筒状に形成されたストッパー29が横
方向に移動自在に取り付けられている。また、この突出
部122aの端部には下向きの切り欠き122bが形成
されている。
【0013】図2中右側の縦棒部材21の外側面には、
ラック25が上下方向に延びて取り付けられている。ま
た、床部11の内方右側には、モータ26が取り付けら
れており、このモータ26の出力軸にはピニオン27が
取り付けられている。ピニオン27の左端は、貫通穴1
1aの右側内方に突出してラック25に噛合している。
一方、床部11の内部左側には、2個の押えローラ2
8,28が上下に取り付けられている。各押えローラ2
8の右端部は、貫通穴11aの内方左側に突出して左側
の縦棒部材21の外側面に当接している。このため、モ
ータ26が回転作動すれば、この作動力がピニオン27
からラック25に伝達され、手摺兼梯子部材20は2個
の押えローラ28,28によって垂直に維持されながら
上下方向にスライド移動する。
ラック25が上下方向に延びて取り付けられている。ま
た、床部11の内方右側には、モータ26が取り付けら
れており、このモータ26の出力軸にはピニオン27が
取り付けられている。ピニオン27の左端は、貫通穴1
1aの右側内方に突出してラック25に噛合している。
一方、床部11の内部左側には、2個の押えローラ2
8,28が上下に取り付けられている。各押えローラ2
8の右端部は、貫通穴11aの内方左側に突出して左側
の縦棒部材21の外側面に当接している。このため、モ
ータ26が回転作動すれば、この作動力がピニオン27
からラック25に伝達され、手摺兼梯子部材20は2個
の押えローラ28,28によって垂直に維持されながら
上下方向にスライド移動する。
【0014】こうして手摺兼梯子部材20が上昇作動し
て切り欠き22bの上面が手摺部12の切り欠き122
bの下面に当接すると、手摺兼梯子部材20のそれ以上
の上昇が阻止され、図示しない自動停止機構によってモ
ータ26の作動も停止される。以下、この上端位置を手
摺位置と称する。また、手摺兼梯子部材20が下降作動
して突出部22aの下面が床部11の上面に当接する
と、手摺兼梯子部材20のそれ以上の下降が阻止され、
上記自動停止機構によってモータ26の作動も停止され
る。以下、この下端位置を梯子位置と称する。
て切り欠き22bの上面が手摺部12の切り欠き122
bの下面に当接すると、手摺兼梯子部材20のそれ以上
の上昇が阻止され、図示しない自動停止機構によってモ
ータ26の作動も停止される。以下、この上端位置を手
摺位置と称する。また、手摺兼梯子部材20が下降作動
して突出部22aの下面が床部11の上面に当接する
と、手摺兼梯子部材20のそれ以上の下降が阻止され、
上記自動停止機構によってモータ26の作動も停止され
る。以下、この下端位置を梯子位置と称する。
【0015】なお、モータ26の作動制御、即ち、手摺
兼梯子部材20のスライド制御は、図1および図3
(A)に示すように、床部11の前面に取り付けられた
下部スライド制御スイッチ31および操作装置15に設
けられた上部スライド制御スイッチ32の操作を通じて
行われる。
兼梯子部材20のスライド制御は、図1および図3
(A)に示すように、床部11の前面に取り付けられた
下部スライド制御スイッチ31および操作装置15に設
けられた上部スライド制御スイッチ32の操作を通じて
行われる。
【0016】また、この高所作業車1には、図4に示す
安全装置40が取り付けられている。この安全装置40
は、手摺位置検出器41と、信号遮断器42とから構成
されている。手摺位置検出器41は、図2に示すよう
に、床部11の下面における手摺兼梯子部材20に隣接
する部分に取り付けられたノーマルオープンタイプのリ
ミットスイッチからなる。この検出器41は、手摺兼梯
子部材20が手摺位置に上昇して縦棒部材21の下端に
水平に延びて取り付けられた押圧プレート45によりス
イッチレバーが上動されたときにクローズ(オン)とな
り、検出信号を出力する。信号遮断器42は、リレース
イッチからなり、コイル42aは手摺位置検出器41か
らの検出信号を受けて励磁される。開閉子42bは、操
作装置15とコントローラCとをつなぐ制御信号ライン
L1上に取り付けられており、コイル42aが非励磁の
ときは信号ラインL1を遮断し、コイル42aが励磁さ
れたときは信号ラインL1を開通させる。このため、手
摺兼梯子部材20が手摺位置に上昇していない状態で
は、操作装置15をいくら操作してもブーム5等を作動
させることはできない。
安全装置40が取り付けられている。この安全装置40
は、手摺位置検出器41と、信号遮断器42とから構成
されている。手摺位置検出器41は、図2に示すよう
に、床部11の下面における手摺兼梯子部材20に隣接
する部分に取り付けられたノーマルオープンタイプのリ
ミットスイッチからなる。この検出器41は、手摺兼梯
子部材20が手摺位置に上昇して縦棒部材21の下端に
水平に延びて取り付けられた押圧プレート45によりス
イッチレバーが上動されたときにクローズ(オン)とな
り、検出信号を出力する。信号遮断器42は、リレース
イッチからなり、コイル42aは手摺位置検出器41か
らの検出信号を受けて励磁される。開閉子42bは、操
作装置15とコントローラCとをつなぐ制御信号ライン
L1上に取り付けられており、コイル42aが非励磁の
ときは信号ラインL1を遮断し、コイル42aが励磁さ
れたときは信号ラインL1を開通させる。このため、手
摺兼梯子部材20が手摺位置に上昇していない状態で
は、操作装置15をいくら操作してもブーム5等を作動
させることはできない。
【0017】以上のように構成された高所作業車1を用
いて作業を行おうとする作業者Mは、まず、図3(A)
に鎖線で示すように、下部スライド制御スイッチ31を
操作して手摺兼梯子部材20を梯子位置に下降させる。
そして、手摺兼梯子部材20の各ステップ部材23に足
を掛けながら乗降口12aを通って床部11上に昇る。
これにより、作業者Mは地面から比較的高い位置にある
作業台10によじ登る等の苦労なく搭乗することができ
る。ここで、乗降口12aに横棒122がないため、作
業者Mは横棒122をくぐるというような無理な姿勢を
とらずに済み、スムーズに手摺部12の内側に入ること
ができる。なお、手摺兼梯子部材20が梯子位置にある
状態では、上記安全装置40によってブーム5等の作動
が規制されるため、作業台10に搭乗した作業者Mの落
下が確実に防止される。
いて作業を行おうとする作業者Mは、まず、図3(A)
に鎖線で示すように、下部スライド制御スイッチ31を
操作して手摺兼梯子部材20を梯子位置に下降させる。
そして、手摺兼梯子部材20の各ステップ部材23に足
を掛けながら乗降口12aを通って床部11上に昇る。
これにより、作業者Mは地面から比較的高い位置にある
作業台10によじ登る等の苦労なく搭乗することができ
る。ここで、乗降口12aに横棒122がないため、作
業者Mは横棒122をくぐるというような無理な姿勢を
とらずに済み、スムーズに手摺部12の内側に入ること
ができる。なお、手摺兼梯子部材20が梯子位置にある
状態では、上記安全装置40によってブーム5等の作動
が規制されるため、作業台10に搭乗した作業者Mの落
下が確実に防止される。
【0018】次に、図3(B)に鎖線で示すように、上
部スライド制御スイッチ32を操作して手摺兼梯子部材
20を手摺位置に上昇させる。続いて図2に鎖線で示す
ように、ストッパー29を内側にスライドさせて手摺部
12の突出部122aと手摺兼梯子部材20の突出部2
2aとを連結する。これにより、手摺兼梯子部材20が
乗降口12aを塞ぐとともに手摺となって作業者Mを保
護する。作業者Mが作業台10から降りる際には、上記
とは逆の手順で行う。これにより、作業者Mは地面から
比較的高い位置にある作業台10から飛び降りる等の無
理をせずに容易に作業台10から降りることができる。
部スライド制御スイッチ32を操作して手摺兼梯子部材
20を手摺位置に上昇させる。続いて図2に鎖線で示す
ように、ストッパー29を内側にスライドさせて手摺部
12の突出部122aと手摺兼梯子部材20の突出部2
2aとを連結する。これにより、手摺兼梯子部材20が
乗降口12aを塞ぐとともに手摺となって作業者Mを保
護する。作業者Mが作業台10から降りる際には、上記
とは逆の手順で行う。これにより、作業者Mは地面から
比較的高い位置にある作業台10から飛び降りる等の無
理をせずに容易に作業台10から降りることができる。
【0019】なお、作業台を図5(A)に示すように構
成してもよい。この作業台50は、床部51と、手摺部
52とから構成されており、手摺部52は、床部51の
周囲に立設された複数の支柱521と、これら支柱52
1の上端に掛け渡された横棒522とから構成されてい
る。そして、手摺部52の前部中央には、横棒522が
所定幅だけなくなったかたちで乗降口52aが形成され
ており、この乗降口52aには、手摺兼梯子部材60が
着脱自在に取り付けられている。また、手摺部52の前
部下側には、乗降口52aの前を通って横方向に延びる
係止棒53が、若干前方に突出した位置に支持されてい
る(図5(B),(C)参照)。
成してもよい。この作業台50は、床部51と、手摺部
52とから構成されており、手摺部52は、床部51の
周囲に立設された複数の支柱521と、これら支柱52
1の上端に掛け渡された横棒522とから構成されてい
る。そして、手摺部52の前部中央には、横棒522が
所定幅だけなくなったかたちで乗降口52aが形成され
ており、この乗降口52aには、手摺兼梯子部材60が
着脱自在に取り付けられている。また、手摺部52の前
部下側には、乗降口52aの前を通って横方向に延びる
係止棒53が、若干前方に突出した位置に支持されてい
る(図5(B),(C)参照)。
【0020】手摺兼梯子部材60は、上下方向に延び
て、乗降口52aの両わきの支柱521間とほぼ同じ間
隔をおいて配置された一対の縦枠部材61,61と、横
方向に延びてこれら縦枠部材61,61の上部背面およ
び下端部にそれぞれ取り付けられた横枠部材62,62
とを有して構成されている。なお、横枠部材62は、各
縦枠部材61の側方外方に突出して延びており、図5
(B),(C)から分かるように逆U字形の断面形状を
有する。そして、両横枠部材62における両縦枠部材6
1の間には、梯子63が取り付けられている。このよう
に形成された手摺兼梯子部材60は、図5(A),
(B)に示すように、作業者(図示せず)の手によっ
て、上側の横枠部材62が手摺部52の横棒522に引
っ掛けられ、かつ下側の横枠部材62が係止棒53に引
っ掛けられることにより、乗降口52aを塞ぐとともに
手摺となる(即ち、手摺位置に位置する)。
て、乗降口52aの両わきの支柱521間とほぼ同じ間
隔をおいて配置された一対の縦枠部材61,61と、横
方向に延びてこれら縦枠部材61,61の上部背面およ
び下端部にそれぞれ取り付けられた横枠部材62,62
とを有して構成されている。なお、横枠部材62は、各
縦枠部材61の側方外方に突出して延びており、図5
(B),(C)から分かるように逆U字形の断面形状を
有する。そして、両横枠部材62における両縦枠部材6
1の間には、梯子63が取り付けられている。このよう
に形成された手摺兼梯子部材60は、図5(A),
(B)に示すように、作業者(図示せず)の手によっ
て、上側の横枠部材62が手摺部52の横棒522に引
っ掛けられ、かつ下側の横枠部材62が係止棒53に引
っ掛けられることにより、乗降口52aを塞ぐとともに
手摺となる(即ち、手摺位置に位置する)。
【0021】一方、図5(C)に示すように、手摺兼梯
子部材60が作業者の手によって下げられて上側の横枠
部材62が係止棒53に引っ掛けられれば、乗降口52
aが開放されるとともに、梯子63が床部51の下に吊
り下がる(即ち、梯子位置に位置する)。このため、作
業者は、梯子63に足を掛けながら床部51に対して楽
に乗り降りすることができる。この際、乗降口52aに
横棒522がないため、スムーズに手摺部52の内側に
対して出入りすることができる。なお、乗降口52aの
両わきの支柱521,521の下部(ただし、係止棒5
3よりも上方)には、手摺兼梯子部材60の縦枠部材6
1の周囲を囲むU字形状の保持部材54が取り付けられ
ており、この保持部材54によって手摺兼梯子部材60
は上下方向に案内される。
子部材60が作業者の手によって下げられて上側の横枠
部材62が係止棒53に引っ掛けられれば、乗降口52
aが開放されるとともに、梯子63が床部51の下に吊
り下がる(即ち、梯子位置に位置する)。このため、作
業者は、梯子63に足を掛けながら床部51に対して楽
に乗り降りすることができる。この際、乗降口52aに
横棒522がないため、スムーズに手摺部52の内側に
対して出入りすることができる。なお、乗降口52aの
両わきの支柱521,521の下部(ただし、係止棒5
3よりも上方)には、手摺兼梯子部材60の縦枠部材6
1の周囲を囲むU字形状の保持部材54が取り付けられ
ており、この保持部材54によって手摺兼梯子部材60
は上下方向に案内される。
【0022】また、作業台を図6に示すように構成して
もよい。この作業台70は、床部71と、手摺部72と
から構成されており、手摺部72は、床部71の周囲に
立設された複数の支柱721と、これら支柱721の上
端に掛け渡された横棒722とから構成されている。そ
して、手摺部72の前部中央には、横棒722が所定幅
だけなくなったかたちで乗降口72aが形成されてお
り、床部71の前面中央(乗降口72aの下方に相当す
る部分)には、梯子状に形成された手摺兼梯子部材80
の基端部が取り付けられている。横棒722の端部は、
乗降口72aの両わきの支柱721から乗降口72aの
内方に突出しており、この突出部分には円筒状に形成さ
れたストッパー79が横方向に移動自在に取り付けられ
ている。
もよい。この作業台70は、床部71と、手摺部72と
から構成されており、手摺部72は、床部71の周囲に
立設された複数の支柱721と、これら支柱721の上
端に掛け渡された横棒722とから構成されている。そ
して、手摺部72の前部中央には、横棒722が所定幅
だけなくなったかたちで乗降口72aが形成されてお
り、床部71の前面中央(乗降口72aの下方に相当す
る部分)には、梯子状に形成された手摺兼梯子部材80
の基端部が取り付けられている。横棒722の端部は、
乗降口72aの両わきの支柱721から乗降口72aの
内方に突出しており、この突出部分には円筒状に形成さ
れたストッパー79が横方向に移動自在に取り付けられ
ている。
【0023】手摺兼梯子部材80は、床部71に取り付
けられた基端部を中心に上下方向に揺動自在となってい
る。また、手摺兼梯子部材80の先端部には横方向外方
に突出する突出部80aが形成されている。このように
形成された手摺兼梯子部材80は、図6に鎖線で示すよ
うに、作業者(図示せず)の手によって床部71の上方
に揺動され、かつストッパー79の一部が突出部80a
上に移動されることにより、乗降口72aを塞ぐようロ
ック保持されるとともに手摺となる(即ち、手摺位置に
位置する)。
けられた基端部を中心に上下方向に揺動自在となってい
る。また、手摺兼梯子部材80の先端部には横方向外方
に突出する突出部80aが形成されている。このように
形成された手摺兼梯子部材80は、図6に鎖線で示すよ
うに、作業者(図示せず)の手によって床部71の上方
に揺動され、かつストッパー79の一部が突出部80a
上に移動されることにより、乗降口72aを塞ぐようロ
ック保持されるとともに手摺となる(即ち、手摺位置に
位置する)。
【0024】一方、同図に実線で示すように、手摺兼梯
子部材80が作業者の手によって下方に揺動され、床部
71の下方に吊り下げられる(即ち、梯子位置に位置す
る)ことにより、乗降口72aが開放されるとともに、
作業者はこの手摺兼梯子部材80に足を掛けながら床部
71に対して楽に乗り降りすることができる。
子部材80が作業者の手によって下方に揺動され、床部
71の下方に吊り下げられる(即ち、梯子位置に位置す
る)ことにより、乗降口72aが開放されるとともに、
作業者はこの手摺兼梯子部材80に足を掛けながら床部
71に対して楽に乗り降りすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の高所作業車では、
作業台の搭乗口に取り付けた手摺兼梯子部材を手摺位置
と梯子位置との間で移動自在としている。梯子位置に位
置させた手摺兼梯子部材に足を掛ければ作業者が楽に作
業台に対して乗り降りすることができ、また、作業台へ
の搭乗後に手摺兼梯子部材を手摺位置に移動させれば、
この手摺兼梯子部材によって乗降口を塞ぐことができる
とともに手摺の一部なって、作業者の作業の邪魔になる
ことなく、作業者の作業台からの落下を確実に防止する
ことができる。そして、このように、手摺兼梯子部材を
梯子として使用しないときに床部の上に上げて手摺とし
て使用することにより、作業台からの余計な出張り部分
をなくすることができ、作業台の昇降移動の障害になる
ことを防止することができる。
作業台の搭乗口に取り付けた手摺兼梯子部材を手摺位置
と梯子位置との間で移動自在としている。梯子位置に位
置させた手摺兼梯子部材に足を掛ければ作業者が楽に作
業台に対して乗り降りすることができ、また、作業台へ
の搭乗後に手摺兼梯子部材を手摺位置に移動させれば、
この手摺兼梯子部材によって乗降口を塞ぐことができる
とともに手摺の一部なって、作業者の作業の邪魔になる
ことなく、作業者の作業台からの落下を確実に防止する
ことができる。そして、このように、手摺兼梯子部材を
梯子として使用しないときに床部の上に上げて手摺とし
て使用することにより、作業台からの余計な出張り部分
をなくすることができ、作業台の昇降移動の障害になる
ことを防止することができる。
【図1】本発明に係る高所作業車の斜視図である。
【図2】上記高所作業車の手摺兼梯子部材を示す正面図
である。
である。
【図3】(A),(B)とも上記手摺兼梯子部材の使用
概念図である。
概念図である。
【図4】上記高所作業車に取り付けられた安全装置のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】(A)は上記手摺兼梯子部材の第2実施例の正
面図であり、(B),(C)は(A)におけるV−V線
での矢視断面図である。
面図であり、(B),(C)は(A)におけるV−V線
での矢視断面図である。
【図6】上記手摺兼梯子部材の第3実施例の斜視図であ
る。
る。
1 高所作業車 10,50,70 作業台 11,51,71 床部 12,52,72 手摺部 20,60,80 手摺兼梯子部材 25 ラック 27 ピニオン 31,32 スライド制御スイッチ
Claims (4)
- 【請求項1】 車体に対して昇降自在な作業台を備え、
この作業台が床部とこの床部の周囲上方を囲む手摺部と
から構成されている高所作業車であって、 前記手摺部の少なくとも一部に、前記床部に対して乗り
降りするための乗降口が形成されており、 梯子状に形成された部材が、前記床部の上方に延びて前
記乗降口を塞ぐとともに手摺となる手摺位置と、前記乗
降口を開放して前記床部の下方に吊下がる梯子位置との
間で移動自在に取り付けられていることを特徴とする高
所作業車。 - 【請求項2】 前記梯子状に形成された部材を前記手摺
位置と前記梯子位置との間で昇降移動させる作動手段を
備えたことを特徴とする請求項1に記載の高所作業車。 - 【請求項3】 前記梯子状に形成された部材に、この部
材を前記手摺位置と前記梯子位置とに選択的に位置させ
るため、前記手摺部又は前記床部に対して着脱自在に係
止させる係止部を設けたことを特徴とする請求項1に記
載の高所作業車。 - 【請求項4】 前記梯子状に形成された部材が、前記手
摺位置と前記梯子位置との間で揺動自在に取り付けられ
ていることを特徴とする請求項1に記載の高所作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1893794A JPH07206395A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 高所作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1893794A JPH07206395A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 高所作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206395A true JPH07206395A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11985564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1893794A Pending JPH07206395A (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 高所作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07206395A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019163161A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 株式会社モリタホールディングス | 高所作業車用バスケット |
-
1994
- 1994-01-19 JP JP1893794A patent/JPH07206395A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019163161A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 株式会社モリタホールディングス | 高所作業車用バスケット |
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