JP2023172724A - 高所作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】デッキ上に操作盤を設けた自走式の高所作業車で採用するに適した配置及び構造の手摺りを提供する。【解決手段】車台10上に防護柵31で囲まれた搭乗空間38を有するデッキ30と,該デッキ30を昇降させる昇降機構20を備え,前記デッキ30上に前記車台10の走行操作と前記デッキ30の昇降操作を行うための操作盤33を設けた自走式の高所作業車1の前記デッキ30に,前記搭乗空間38に搭乗した作業員が把持する手摺り50を設ける。この手摺り50のうち,作業員が把持する部分である把持部51を,前記防護柵31よりも内側で,前記防護柵31の上端よりも低い位置であると共に,前記作業員が一方の手で前記操作盤33を操作しながら他方の手で把持可能な位置に設ける。【選択図】図2

Description

本発明は高所作業車に関し,より詳細には,高所作業車のデッキに作業員が把持する手摺りを備えた高所作業車に関する。
図9に示すように,トラック等の車輌110の荷台上に高所作業を行う作業員を乗せて昇降させるデッキ130と,このデッキ130を車輌110上で昇降させるための昇降機構120を備えた高所作業車100は,各種の高所作業を行う際に広く使用されている。
このような高所作業車100のデッキの130には,該デッキ130の床部132上の空間を周囲より取り囲むように防護柵131が設けられており,この防護柵131によって囲まれた空間内を作業員が搭乗する搭乗空間138とすることで,デッキ130上に搭乗した作業員やデッキ130上に乗せた荷物等が落下することが防止されている。
このような防護柵131には,例えば把持し易い直径のパイプ材によってその上端縁を形成することで,防護柵131の上端縁を,デッキ130上に搭乗した作業員が把持する固定手摺り150としたものもあり,このような固定手摺り150を設けることで,デッキ130上に搭乗した作業員は,この固定手摺り150を把持して体を支えることで,デッキ130の昇降や高所作業車100の走行時等においても安全にデッキ130上に搭乗することができる。
しかも,防護柵131の上端縁全体を固定手摺り150とすることで,搭乗空間138を囲むように固定手摺り150が設けられることとなることから,作業員は搭乗空間138内のどの位置にいても固定手摺り150を把持することができる。
以上のように構成された高所作業車100は,ビル等の構造物の外壁等のような垂直壁面に対して作業を行う場合のように,デッキ130を垂直壁面等の側方障害物に近付けて使用することも多く,この際に高所作業車100の移動やデッキ130の昇降に伴って側方障害物にデッキ130が接触してしまう場合がある。
このような側方障害物との接触が生じたとき,作業員が防護柵130の上端縁に設けた固定手摺り150を把持していると,作業員の手や指が,側方障害物と固定手摺り150との間に挟まれる事故が発生するおそれがある。
そのため,このような事故の発生を防止すべく,図9及び図10に示すように,固定手摺り150の外周側を囲うようにガードパイプ160を設けることにより固定手摺り150と側方障害物との接触を回避することで,固定手摺り150を把持する作業員の手や指が,側方障害物と固定手摺り150の間に挟まれることがないようにした高所作業車100も提案されている(後掲の特許文献1の図7及び図8参照)。
また,このようなガードパイプ160を設けただけでは,例えば橋梁等の梁状の上方障害物等に対する作業を行う場合には,依然として上方障害物の底面や側面,角部等が固定手摺り150と接触し得ること,従って,作業員の手や指が上方障害物と固定手摺り150間に挟まれる事故が生じるおそれがあることに鑑み,図11に示すように,前述したガードパイプ160に加え,更に,固定手摺り150の内側に沿って設けたガイドレール171上を移動可能な移動手摺り部材170を設けた高所作業車100も提案されている(後掲の特許文献1の図1参照)。
なお,図9~11を参照して説明したように,デッキ130に固定手摺り150,ガードパイプ160,ガイドレール171,及び移動手摺り部材170を設けた特許文献1に記載されている高所作業車100は,図9に示すようにトラック等の車輌110の荷台上にデッキ130や昇降機構120を搭載した比較的大型のものである。
これに対し高所作業車の中には,図12に示すように図示せざるモータ等によって駆動される走行装置240(図示の例では車輪241,242)を備えた比較的小型の自走可能な車台210上に,昇降機構220やデッキ230を搭載した比較的小型の自走式高所作業車200も存在する。
このような自走式の高所作業車200では,デッキ230上に車台210の走行操作やデッキ230の昇降操作を行うための操作盤233を設け,デッキ230上に搭乗した作業員が,高所作業を行うだけでなく,高所作業車200の移動やデッキ230の昇降等の操作についても全て,例えばワンオペレーションで行えるようにした自走式の高所作業車200も提案されている(後掲の特許文献2の図1参照)。
特開2021-138504号公報 特開2021-031293号公報
以上で説明した高所作業車のうち,図11を参照して説明したデッキ130を備えた高所作業車100では,移動手摺り部材170が固定手摺り150よりも内側に設けられていることで,固定手摺り150を把持することなく,移動手摺り部材170のみを把持する限り,作業員の手や指は,ガードパイプ160と固定手摺り150によって二重にガードされる結果,障害物等と接触する事故が発生し難い構造となっている。
しかも,移動手摺り部材170は固定手摺り150に沿ってガイドレール171上を移動可能に構成されていることから,デッキ130上に搭乗した作業員が,搭乗空間138内を移動した場合であっても,この移動に伴って移動手摺り部材170についても移動させることで,搭乗空間138内のいずれの位置に移動しても移動手摺り部材170を把持することができるようになっている。
しかしながら,このような構造のデッキ130では,防護柵131よりも外側に,固定手摺り150の外側を囲むようにガードパイプ160が設けられているために,防護柵131やガードパイプ160を含めたデッキ130全体の外形が大きくなる。
しかも,固定手摺り150の内側には,ガイドレール171を介して移動手摺り部材170が内向きに突設されているため,ガードパイプ160の取り付けによってデッキ130が大型化しているにも拘わらず,搭乗空間138は狭くなる。
その結果,このようなガードパイプ160,固定手摺り150,ガイドレール171,及び移動手摺り部材170を備えたデッキ130は,トラック等の車輌110の荷台上に昇降機構120やデッキ130等を搭載した図9に記載の高所作業車100のように,比較的大型の高所作業車100に設けられる比較的大型のデッキ130に対してであれば好適に採用し得る。
しかしながら,高所作業車の中には図12を参照して説明したように,デッキ230上に操作盤233を設けることによりデッキ230上に搭乗した作業員が,デッキ230上で高所作業から走行操作,昇降操作まで,全てを例えばワンオペレーションで行えるようにした,比較的小型の自走式の高所作業車200も存在する。
このような比較的小型の自走式の高所作業車200に対し,図11を参照して説明したデッキ130のようにガードパイプ160,固定手摺り150,ガイドレール171,及び移動手摺り部材170を設ければ,デッキ230が大型化することで高所作業車200を小型化したメリットが失われてしまう。
しかも,デッキ230上に操作盤233の他に,更に移動手摺り部材170を設ければ,元々狭いデッキ230上の搭乗空間238は更に狭くなる。
更に,図12に示したように,操作盤233を搭乗空間238内で防護柵231の上端縁(図11に示したデッキ130の固定手摺り150に対応する部分)に取り付ける構造を採用する特許文献2に記載の高所作業車200に対し,特許文献1の高所作業車100で採用する移動手摺り部材170を採用すれば,移動手摺り部材170の動作線上に操作盤233が設けられることとなり,移動手摺り部材170の移動範囲が制限される。
そのため,図12に示した特許文献2に記載の高所作業車200に,図11を参照して説明した特許文献1の移動手摺り部材170を適用すれば,移動手摺り部材170を固定手摺りに沿って移動させることができるようにすることのメリットが失われることとなる。
しかも,このような移動式の手摺りは,移動手摺り部材170の固定が確実に行われていることを確認せずに体重を預けると,移動手摺り部材170が意図せずにガイドレール上171を移動する等して作業員がデッキ上で転倒する危険もある。
一方,前述したようにデッキ230上に搭乗した作業員自らが車台210の走行操作やデッキ230の昇降操作についても行うことができるようにした自走式の高所作業車200では,作業員は,デッキ230上の定位置に搭乗したまま高所作業車の操作によって自身の身体の位置,向き,高さ等を自在に変えることができるため,デッキ230上を移動する必要がなく,デッキ230上の定位置に止まったままでの作業が可能である。
その結果,特許文献1で採用するデッキ130のように,防護柵131の上端縁を略全周に亘り固定手摺り150とする必要も,この固定手摺り150の外周を囲むようにガードパイプ160を広範囲に設ける必要も,更には,固定手摺りに沿って移動可能とするための複雑な構造を有する移動手摺り部材170やガイドレール171を設ける必要もなく,より低コストで実用性に富む手摺りを備えた高所作業車を提供することができるはずである。
そこで本発明は,上記認識の下,デッキ上に操作盤を設けた前述の自走式の高所作業車で採用するに適した配置及び構造の手摺りを備えた高所作業車を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の高所作業車1は,
車輪41,42や無限軌道(図示せず)等の走行装置40及び該走行装置40を駆動するモータなどの駆動源(図示せず)を備えた車台10上に,防護柵31で囲まれた搭乗空間38を有するデッキ30と,該デッキ30を昇降させる昇降機構20を備え,前記デッキ30上に前記車台10の走行操作と前記デッキ30の昇降操作を行うための操作盤33を設けた自走式の高所作業車1において,
前記デッキ30に,前記搭乗空間38に搭乗した作業員が把持する手摺り50を設けると共に,
前記手摺り50のうち,前記作業員が把持する部分である把持部51,51’を,前記防護柵31よりも内側で,前記防護柵31の上端よりも低い位置であると共に,前記作業員が一方の手で前記操作盤33を操作しながら他方の手で把持可能な位置に設けたことを特徴とする(請求項1)。
上記構成の高所作業車1において,前記操作盤33を,前記車台10の前進方向右側における前記デッキ30上に設けると共に,
前記手摺り50の前記把持部51を,前記車台10の前進方向左側における前記デッキ30上に設けるものとすることができる(請求項2)。
更に,前記操作盤33及び前記手摺り50の前記把持部51を,前記車台10の前進方向前端側における前記デッキ30上に設けることが好ましい(請求項3)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の高所作業車1では,以下の顕著な効果を得ることができた。
手摺り50の把持部51を防護柵31よりも内側で,かつ,前記防護柵31の上端よりも低い位置に設けたことで,防護柵31は,側方障害物と上方障害物の双方から手摺り50の把持部51を把持した作業員の手や指を保護する保護部材としての機能を発揮するため,従来技術として説明した特許文献1の高所作業車100のように,固定手摺り150の他に,別途,ガードパイプ160等の作業員の手や指を保護するための構成を設ける必要がなく,単純な構造で比較的低コストでありながら作業員の手や指を確実に保護することができる手摺り50を備えた高所作業車1を提供することができた。
しかも,この手摺り50の把持部51の位置を,搭乗空間38に搭乗した作業員が一方の手で前記操作盤33を操作しながら他方の手で把持可能な位置,すなわち,操作盤33の設置位置に関連付けて設ける構成としたことで,手摺り50をデッキ30上の限定された位置に設けることができ,従来技術として説明した特許文献1のデッキ130のように,防護柵131の上端全周に亘る比較的広い範囲に固定手摺り150を設ける構成や,固定手摺り150に沿って移動可能な移動手摺り部材170を設ける構成を採用する必要がなく,手摺り50を比較的小さく,かつ,単純な構造とすることができた。
前記操作盤33を前記車台10の前進方向右側における前記デッキ30上に設け,前記手摺り50の前記把持部51を,前記車台10の前進方向左側における前記デッキ30上に設けた構成では,車台10の前進方向前方を向いて搭乗空間38に搭乗した作業員は,左手で手摺り50の把持部51を把持して体を支えながら,多くの人の利き手である右手で操作盤33の操作を行うことができ,操作盤33の操作を行い易いものとすることができた。
更に,前記操作盤33及び前記手摺り50の前記把持部51を,前記車台10の前進方向前端側における前記デッキ30上に設けた構成では,作業員は,搭乗空間38中,車台10の前進方向前端側に搭乗することとなるため,高所作業時には壁面等に最も近い位置に,走行時には前方や周囲を見渡し易い位置に搭乗することとなるため,高所作業や走行操作等が行い易い。
本発明の高所作業車の斜視図(スライドデッキを収容した状態)。 本発明の高所作業車の斜視図(スライドデッキを展開した状態)。 本発明の高所作業車のデッキ部分の正面図。 本発明の高所作業車のデッキ部分の左側面図。 手摺りの斜視図であり,(A)は防護柵に取り付けた状態,(B)は手摺り単体。 変形例に係る手摺りの斜視図であり,(A)は防護柵に取り付けた状態,(B)は手摺り単体。 別の変形例に係る手摺りの斜視図であり,(A)は防護柵に取り付けた状態,(B)は手摺り単体の分解斜視図。 更に別の変形例に係る手摺りの,(A)は防護柵に取り付けた状態の斜視図,(B)は手摺り単体の斜視図(展開状態),(C)は図(B)を矢視C方向より見た展開状態の図,(D)は矢視C方向より見た収容状態の図。 従来の高所作業車の側面図。 従来の高所作業車のデッキの(A)は平面図,(B)は側面図(特許文献1の図7(A),(B)に対応)。 従来の高所作業車の別のデッキの平面図(特許文献1の図1に対応)。 従来の自走式高所作業車の左側面図(特許文献2の図1に対応)。
以下に,添付図面を参照しながら本発明の高所作業車について説明する。
図1及び図2において,符号1は本発明の高所作業車であり,この高所作業車1は,前輪41及び後輪42から成る走行装置40を幅方向の両側にそれぞれ備えると共に,前記走行装置40を駆動するモータ等の駆動源(図示せず)を備えた車台10と,該車台10上にシザースリンク機構等の昇降機構20を介して搭載された,車台10上を昇降するデッキ30を備えている。
なお,図示の実施形態では,前述の車台10の走行装置40を,前輪41と後輪42から成る車輪を備えた構成としているが,車台10に設ける走行装置40は図示の構成に限定されず,無限軌道等の既知の他の構成を採用するものであっても良い。
また,図示の実施形態では昇降機構20をシザースリンク機構によって構成する例を示したが,昇降機構の構成は,図9を参照して説明した従来の高所作業車100のようにブーム型の昇降機構120を採用するものとしても良く,また,図示は省略するがテレスコピック構造の昇降機構等,高所作業車1の昇降機構として採用され得る既知の各種の昇降機構が採用可能である。
前述した昇降機構20により車台10上で昇降可能に構成された前述のデッキ30は,デッキ30の床面を成す床部32と,該床部32の上部空間を周囲より囲う防護柵31を備えており,この防護柵31によって囲まれた内側の空間を搭乗空間38とすることにより,該搭乗空間38に搭乗した作業員や荷物等の落下が防止されている。
この防護柵31は,図示の実施形態では床部32の周縁部分より立設された複数の縦杆31aと,該縦杆31aを高さ方向の中間位置において連結する下段側横杆31bと,前記縦杆31aの上端間を連結する上段側横杆31cによって形成された格子枠状のものとしたが,防護柵31の構造は図示のものに限定されず既知の各種の構造のものが採用可能である。
なお,本発明において防護柵31とは,デッキ30上に搭乗した作業員や荷物等の落下を防止するために設けた枠や壁体,及びこれに類する部材構成を言う。
従って,縦杆31a,下段側横杆31b及び上段側横杆31cによって格子枠状の防護柵31を形成した図示の実施形態にあっては,上段側横杆31cの上面が防護柵31の上端となり,例えば,障害物との接触回避等を目的として上段側横杆31c上に更に立設したポールやセンサ等,作業員や荷物の落下防止以外の目的で設けられた部材は,防護柵31に取り付けられていても本発明における防護柵31を構成せず,これらのポールやセンサの上端は,防護柵31の上端を構成するものではない。
図示の実施形態において,デッキ30の床部32は,固定床部32bと,該固定床部32b上にスライド可能に取り付けられた可動床部32aによって構成されており,該可動床部32aのスライドによって,車台10の前方(前進方向)側にデッキ30の床部32を拡張させることができる,スライドデッキとして構成されている。
このようにデッキ30の床部32を可動床部32aのスライドによって拡張可能なスライドデッキとした構成では,図2に示すように,固定床部32bの前方側の一辺を除く三辺と,可動床部32aの後方側の一辺を除く三辺上に防護柵31を立設し,可動床部32aの収容状態(図1参照),展開状態(図2参照)のいずれの状態においてもデッキ30上の空間の前後左右の全方位が防護柵31によって囲まれるように構成する。
なお,デッキ30の床部32は,スライドを行わない固定式のものであっても良く,図1及び図2を参照して説明した構成に限定されない。
以上のように構成されたデッキ30上には操作盤33が設けられており,デッキ30上に搭乗した作業員が,この操作盤33に設けられたスイッチやレバー等を操作することにより,高所作業車1の前進,後退,操舵等の走行操作,高所作業車1のデッキ30の昇降操作,床部32のスライド操作等の各操作をデッキ30上に搭乗したままで行うことができるように構成されている。
この操作盤33を介して入力された操作指令は,マイクロコントローラ等の電子制御装置から成る中央処理装置(図示せず)に入力され,この中央処理装置によって作業員が行った操作盤33の操作に従って各部の動作の制御が行われるように構成されている。
一例として,操作盤33を介して入力された操作指令を受信した中央処理装置は,車台10に設けられている走行用のモータや操舵装置を入力された操作指令に応じて制御する走行制御を行い,また,昇降機構20に設けた例えば油圧シリンダ(図示せず)に対する作動油の給排出を制御する制御弁(図示せず)や油圧ポンプ(図示せず)の動作を制御して昇降機構20によるデッキ30の昇降動作を制御する。
更に,中央処理装置(図示せず)は,操作指令に応じて床部スライド機構である例えばラック機構(図示せず)のピニオンモータ(図示せず)の動作を制御して,操作指令に応じた位置に可動床部32aをスライドさせる。
なお,本実施形態では,デッキ30の床部32のスライドを,操作盤33の操作に従って床部スライド機構が自動で行う構成として説明したが,この構成に代え,又はこの構成と共に,床部32のスライドを作業員が手動で行うことができるようにしても良い。
前述した操作盤33は,デッキ30の搭乗空間38に搭乗している作業員が操作可能な位置であれば,デッキ30上のいずれの位置に設けても良く,その取り付け位置は特に限定されない。
図示の実施形態では,この操作盤33が,デッキ30の前方側で,かつ,高所作業車の前進方向右側に配置されるように防護柵31に取り付けている。
前述したように床部32をスライド可能とした本実施形態の構成では,この操作盤33を前述した可動床部32aに設けた防護柵31に取り付ける。
このように可動床部32aに設けた防護柵31に操作盤33を取り付けることで,図1及び図2に示すように,可動床部32aを収容した状態,展開した状態のいずれの状態においても,操作盤33を常にデッキ30の前方側で,かつ,高所作業車の前進方向右側に位置させることができる。
なお,操作盤33の配置は図示の構成に限定されず,例えば高所作業車1の前進方向左側に配置されるように防護柵31に取り付けるものとしても良い。
また,操作盤33を防護柵31に対し着脱可能に取り付けると共に,作業員が右利き,左利きのいずれであるかに応じて,操作盤33を利き腕側に選択的に取り付けることができるようにするものとしても良い。
この場合には,後述する手摺り50についても着脱可能な構成とし,操作盤33とは反対側に取り付けるようにしても良い。
以上のように構成されたデッキ30上には,更に,作業員が把持する手摺り50が設けられている。
この手摺り50は,該手摺りのうちの作業員が把持する部分である把持部51,51’を,防護柵31よりも内側で,防護柵31の上端(図示の防護柵31の構成では上段側横杆31cの上面)よりも低い位置に設けると共に,更に,作業員が一方の手で前述の操作盤33を操作する際に他方の手で把持可能な位置に設けるものであれば,デッキ30上に対する取り付け位置や取り付け方法,手摺り50(把持部51,51’)の構造等は特に限定されず,各種構造が実施に応じて採用可能である。
このように,手摺り50の把持部51を防護柵31よりも内側で,かつ,防護柵31の上端よりも低い位置に設けることで,手摺り50の把持部51を把持した作業員の手は,防護柵31によって保護されることで作業員の手や指に対し側方障害物や上方障害物が接触する事故の発生を防止することができる。
また,デッキ30上に操作盤33を設けた自走式の高所作業車では,作業員はデッキ30上の操作盤33を操作可能な定位置より移動する必要がなく,従来技術として説明した特許文献1のように固定手摺りを広い範囲で設け,また,移動可能な移動手摺り部材を設けなくとも,手摺り50の把持部51の配置を,操作盤33の取り付け位置との関係,具体的には,一方の手で操作盤33を操作する作業員が他方の手で把持可能な位置に設けるだけで,作業員は常に手摺り50の把持部51を把持した状態で,デッキ30上で各種作業を行うことができる。
このような手摺り50の構成例を図5~図8を参照して更に説明する。
図5に示す手摺り50は,図5(B)に示すように,前記防護柵31の上段側横杆31cの裏面にボルト止め等の方法で固着される一対の取付プレート52a,52bと,各取付プレート52a,52bより突設された支持アーム53a,53b,及び,前記支持アーム53a,53b間に支持された棒材(例えば丸棒)より成る把持部51により構成されている。
そして,前述の取付プレート52a,52bの一方52aを,可動床部32aに設けた防護柵31の上段側横杆31cのうち前方側に設けられている部分(前進方向に対し直交方向に設けられている部分)の裏面に,他方の取付プレート52bを,可動床部32aに設けた防護柵31の上段側横杆31cのうち前進方向左側に設けられている部分の裏側にそれぞれ取り付けることで,防護柵31の内側で,かつ,防護柵31の上端(上段側横杆31cの上面)よりも低い位置であると共に,右手で操作盤33を操作する作業員が左手で把持することができる位置に,手摺り50の把持部51である棒材(丸棒)を配置した。
このように構成することで,防護柵31の上段側横杆31cのうち,2つの取付プレート52a,52b間にある部分〔図5(A)中のクロスハッチングを付した部分〕に,把持部51を把持した作業員の手や指を側方障害物や上方障害物から保護する,ガードパイプとしての機能を付与することができる。
また,一方の手で操作盤33を,他方の手で手摺り50(把持部51,51’)をそれぞれ把持するため,肩幅程度に手を広げて体を支え,安定して走行操作や昇降操作を行うことができる。操作盤と離れた位置に手摺りを設けたことにより安定して走行操作や昇降操作が可能である。
図6に,デッキ30に設ける手摺り50の別の構成例を示す。
図6に示す手摺り50は,下向きに開口する嵌合部54aを有する断面コ字状に形成されたブラケット54と,該ブラケット54に取り付けられた,グリップ状の把持部51’を備える。
この手摺り50は,ブラケット54に設けた嵌合部54a内に,可動床部32aに設けた防護柵31の上段側横杆31cのうち,前進方向左側の部分を挿入した状態で,前述のブラケット54をこの上段側横杆31cにボルト止め等の方法で固着することで,防護柵31の内側で,かつ,防護柵31の上端(上段側横杆31cの上面)よりも低い位置であると共に,右手で操作盤33を操作する作業員が左手で把持することができる位置にグリップ状の把持部51’を配置できるように構成されている。
図7に,手摺り50の更に別の構成例を示す。
先に図5を参照して説明した手摺り50では,二枚の取付プレート52a,52bのうちの一方52aを可動床部32aに設けた上段側横杆31cのうち前方側に設けた部分(前進方向に対し直交方向に設けられた部分)の裏面に,他方の取付プレート52bを前進方向左側に設けた部分の裏面にそれぞれ取り付ける構成として説明したが,図7に示す手摺り50では,二枚の取付プレート52a,52bのいずれ共に,可動床部32aに設けた防護柵31の上段側横杆31cのうち,前進方向左側に設けられている部分の裏面にボルト止め等の方法で固着する構成としている。
この取付プレート52a,52bには,それぞれ防護柵31の内側に向かって斜め下向きに突出する支持アーム53a,53bが設けられており,この2つの支持アーム53a,53bに取り付けた棒材(丸棒)を把持部51としている。
図7の手摺り50では,前述した支持アーム53a,53bにはそれぞれ把持部となる棒材(丸棒)を挿入可能な挿孔55が複数設けられている。
また,把持部51となる棒材の長さを,前記支持アーム53a,53b間の間隔よりも若干長く形成すると共に,棒材の一端にフランジ51a,他端にピン孔51bを設け,図7(B)に示すように2つの支持アーム53a,53bに設けた挿孔55に同時に挿入された棒材の他端に設けたピン孔51bに係止ピン56を差し込むこととで2つの支持アーム53a,53bに着脱可能に取り付けている。
これにより,把持部51となる棒材(丸棒)を,防護柵31の内側で,かつ,防護柵31の上端(上段側横杆31cの上面)よりも低い位置であると共に,右手で操作盤33を操作する作業員が左手で把持することができる位置に配置している。
図7に示した手摺り50では,各支持アーム53a,53bに複数設けた挿孔のいずれに棒材(丸棒)である把持部51を挿入するかによって,把持部51の取り付け高さを,例えば作業員の身長や体格などに応じて変更することができるように構成されている。
なお,図7に示した実施形態では,各支持アーム53a,53bに設ける挿孔55をそれぞれ2個ずつとした構成を示したが,例えば支持アーム53a,53bをより長く形成すると共に,挿孔の数を更に多く設け,把持部51の取り付け高さをより細かく多段階に調整することができるように構成するものとしても良い。
手摺り50の更に別の構成例を図8に示す。
図8の手摺り50は,可動床部32aに設けた防護柵31の上段側横杆31cのうち前進方向左側にある部分の裏面にボルト止め等の方法で固着される二枚の取付プレート52a,52bと,各取付プレート52a,52bよりそれぞれ下方に突設された固定アーム57a,57bと,前記固定アーム57a,57bのそれぞれの下端側に設けた軸孔に,支軸(図示の例ではボルト)58a,58bを介してそれぞれ揺動可能に取り付けられた揺動アーム59a,59bを備え,2つの揺動アーム59a,59b間に,把持部51となる棒材(丸棒)を取り付けた構造である。
前述の揺動アーム59a,59bは,図8(D)に示すように固定アーム57a,57bと重なった状態にある収容位置から,図8(C)に示す展開位置に揺動させると,揺動アーム59a,59bに設けた係止爪591が固定アーム57a,57bと係合して揺動アーム59a,59bを展開位置に固定することができるように構成されている。
これにより,作業員が把持部51を把持する際には揺動アーム57a,57bを展開位置〔図8(C)参照〕まで揺動させることで,把持部51となる棒材(丸棒)を,防護柵31の内側で,かつ,防護柵31の上端(上段側横杆31cの上面)よりも低い位置であると共に,右手で操作盤33を操作する作業員が左手で把持することができる位置に配置できるように構成されている。
一方,手摺り50を使用しないときには,図8(D)に示す収容位置に揺動アーム57a,57bを揺動させることにより,把持部51が防護柵31よりも内側に突出しないようにすることができ,搭乗空間38を広く確保することができる。
1 高所作業車
10 車台
20 昇降機構
30 デッキ
31 防護柵
31a 縦杆
31b 横杆(下段側)
31c 横杆(上段側)
32 床部
32a 可動床部
32b 固定床部
33 操作盤
38 搭乗空間
40 走行装置
41 車輪(前輪)
42 車輪(後輪)
50 手摺り
51,51’ 把持部
51a フランジ
51b ピン孔
52a,52b 取付プレート
53a,53b 支持アーム
54 ブラケット
54a 嵌合部
55 挿孔
56 係止ピン
57a,57b 固定アーム
58a,58b 支軸(ボルト)
59a,59b 揺動アーム
591 係止爪
100 高所作業車
110 車輌
120 昇降機構
130 デッキ
131 防護柵
132 床部
138 搭乗空間
150 固定手摺り
160 ガードパイプ
170 移動手摺り部材
171 ガイドレール
200 高所作業車
210 車台
220 昇降機構
230 デッキ
231 防護柵
233 操作盤
238 搭乗空間
240 走行装置
241,242 車輪

Claims (3)

  1. 走行装置及び該走行装置を駆動する駆動源を備えた車台上に,防護柵で囲まれた搭乗空間を有するデッキと,該デッキを昇降させる昇降機構を備え,前記デッキ上に前記車台の走行操作と前記デッキの昇降操作を行うための操作盤を設けた自走式の高所作業車において,
    前記デッキに,前記搭乗空間に搭乗した作業員が把持する手摺りを設けると共に,
    前記手摺りのうち,前記作業員が把持する部分である把持部を,前記防護柵よりも内側で,前記防護柵の上端よりも低い位置であると共に,前記作業員が一方の手で前記操作盤を操作しながら他方の手で把持可能な位置に設けたことを特徴とする高所作業車。
  2. 前記操作盤を,前記車台の前進方向右側における前記デッキ上に設けると共に,
    前記手摺りの前記把持部を,前記車台の前進方向左側における前記デッキ上に設けたことを特徴とする請求項1記載の高所作業車。
  3. 前記操作盤及び前記手摺りの前記把持部を,前記車台の前進方向前端側における前記デッキ上に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の高所作業車。

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